
AnkerのZolo Liberty+(Plus)はZolo Libertyの上位モデルでBluetooth 5.0に対応しているのでZolo Libertyで問題があった接続の安定性が向上、さらに動画と音声のズレも解消されているワイヤレスイヤホンとなっています。
この記事ではZolo Liberty+のデザイン、装着感、音質について詳しくレビューしていきたいと思います。また、Zolo Liberty+と下位モデルのZolo Libertyとの比較レビューもしているので、どちらを買うか迷っている方は参考にしていただければと思います!
この記事の目次
ワイヤレスイヤホン Zolo Liberty+ レビュー
Zolo Liberty+のZoloはAnkerのオーディオブランドZoloのワイヤレスイヤホンで、現在はワイヤレススピーカーのブランドだったSoundCoreに統一されています。
とはいえ、現行のSoundCore LibertyシリーズにZolo Liberty+よりもハイエンドなモデルがないので、現時点ではAnkerの一番高価なワイヤレスイヤホンはZolo Liberty+となります。
- カナル型で密閉度のあるイヤホン
- ドライバーにグラフェン振動板を採用し高音質
- Bluetooth 5.0に対応し接続が安定している
- IPX5の防水・防汗仕様で雨の中の運動にも使える
- PUSH AND GO機能で接続がかんたん
- スマートコントロール機能を搭載
- 一度の充電で3.5時間の連続再生ができる
- ケースを使えば48時間の起動ができる
Zolo Liberty+はBluetoothのバージョンが5.0になったので接続安定性能が大きく向上しており、動画と音声のズレもほとんどないくらいになっています。ただし、価格が14,999円とZolo Libertyよりも7,000円も高くなっています。
Zolo Liberty+ 本体と充電ケース
パッケージと付属品
Zolo Liberty+のパッケージは黄色とモノクロの商品画像をベースとなっており、とてもオシャレなものになっています。

Zolo Liberty+のパッケージは蓋がマグネット式になっており開封していくと本体と充電ケースが収められています。透明のプラケースを採用するなどこだわりを感じられるパッケージとなっています。

Zolo Liberty+の付属品は基本的にZolo Libertyと同じとなっており、耐久性の高そうなUSB B-Microの充電ケーブル、説明書、イヤーチップ、GripFitイヤージャケットとなっています。

予備のイヤーチップも同梱されているので紛失した時など役に立ちそうです。
Zolo Liberty+ 充電ケース
Zolo Liberty+の充電ケースはZOLOののロゴが刻印されて蓋の周囲にシルバーの縁が施された少し高級感のあるものになっています。

このケースの中にイヤホン本体を入れておくことで充電をしながら気軽に持ち運びをすることが可能となっています。

付属の充電ケーブルを使うことでZolo Liberty+の充電ケースを充電することができます。

ただし、充電アダプタは付属されていないのでスマホなどで利用している充電アダプタがあればそれを代用することができます。USB-AとMicro-BのケーブルなのでiPhoneの付属の充電アダプタでもOKです。
Zolo Liberty+の充電ケースにはLEDインジゲーターが搭載されているのでケース側の充電がどれくらい残っているかいつでも確認することができます。

- ○●●(点滅):30%
- ○○●(点滅):30-70%
- ○○○(点滅):70%
- ○○○:100%
Zolo Liberty+ 本体
Zolo Liberty+はカナル型と呼ばれる耳に深く入れて使うタイプのイヤホンとなっており、耳の中で完全フィットするので遮音性はかなり高くなっているのが特徴となっています。
ちなみに、AirPodsはインナー型のイヤホンで遮音性は低いですが外の音も取り込むことができるタイプとなっています。しかし、Zolo Liberty+は外の音を取り込むことができる機能が搭載されているのでカナル型イヤホンの弱点を克服したワイヤレスイヤホンとなっています。

カナル型のイヤホンは耳に本体を入れてひねることで耳に固定することができます。もし、違和感がある場合はサイズが合っていない可能性が高いので付属されているサイズの違うイヤーチップ、GripFitイヤージャケットに付け替えることができます。

イヤーチップが耳に合っていないと低音が極端に弱くなるので音楽を再生してみて音質に違和感がある場合は違うサイズのイヤーチップに変更してみましょう。
僕の場合はZolo Liberty+の形状が耳に少し合っていないのか装着に違和感がありましたが、GripFitイヤージャケットを付け替えたら違和感を減らすことができました。
他の方のレビューでもZolo Liberty+は耳に合わないという声が多く聞かれますが、GripFitイヤージャケットのサイズを変えることで改善すると思います。なお、イヤーチップは上に引っ張るだけで取り外すことが可能となっています。

Zolo Liberty+は耳に合わない方が多いみたいなのでGripFitイヤージャケットの付け替えすることが多いかもしれないので、自分の耳に合ったサイズを探すところから始まることになるかもしれないです。
なお、下位モデルのZolo Libertyはスタビライザー付きのイヤージャケットを装着した場合は外す必要がありましたが、スタビライザー付きのGripFitイヤージャケットが標準仕様となっているZolo Liberty+はこのままの状態で充電ケースに入れることができるようになっています。
Zolo Liberty+の使い勝手と使いやすさ
PUSH AND GOで簡単接続できる
Zolo Liberty+はケースから取り出すだけペアリングモードになります。あとはiPhoneやAndroidスマホのBluetooth設定画面を開いて「その他のデバイス」のところに「Zolo Liberty+」が表示されるのでこれをタップするだけで簡単にペアリングをすることができます。
また、Zolo Liberty+はUSH AND GO機能に対応しているので、一度ペアリングしてしまえば充電ケースからZolo Liberty+を取り出すだけで自動的にiPhoneやAndroidに自動接続してくれます。
たまに片耳だけしか音声が聞こえない時がありますが、ケースを一度戻すか、Zolo Liberty+のボタンを押すことで簡単に解決することができます。
スマートコントロールの操作方法
Zolo Liberty+はZoloのロゴがある部分は物理ボタンになっていて、曲の停止・再生・スキップといった機能を耳元で簡単に操作することができるようになっています。

- 再生・停止・受話・終話:イヤホンボタンを1回押す
- 次の曲にスキップする:右側のイヤホンボタンを1秒長押し
- 前の曲に戻る:左側のイヤホンボタンを1秒長押し
- Siriなど音声アシスタントの起動:イヤホンボタンを2回押す
- 通話拒否・通話切り替え:イヤホンボタンを1秒長押し
- 周囲音取り込み機能:イヤホンボタンを3秒間長押し
音量調整はペアリングしているiPhoneやAndroidスマホから直接調整する必要がありますが、Zolo Liberty+はSiriなどの音声アシスタントの起動もボタンを2回押すとできるのでスマホに触れなくても音量調整することができます。
IPX5の防水防汗仕様
Zolo Liberty+はIPX5の防水防汗仕様となっており雨の中でも使うことができ、激しい運動をして汗だくになったとしても大丈夫な仕様となっています。
IPX5は約3メートルの距離から12.5リットル/分の水を3分間噴流しても壊れることがない防水性能となっているので、防水といっても水の中に水没させてしまうと壊れてしまうので注意しましょう。
とはいえ、汚れたZolo Liberty+を流水でサッと洗うことはできるので清潔感を保つことができるのは準潔癖症の僕にとっては嬉しい仕様です。
Zolo Liberty+とZolo Libertyの違いを比較
本体の形状の違いと装着感
Zolo Liberty+とZolo Libertyはイヤホンの形状が意外と異なっており、Zolo Liberty+は形状がZolo Libertyよりも奥行きが厚くなっています。

さらに、横のサイズは少しだけ小さくなっており、充電用の接点も3つから2つになっています。

イヤホンの装着感については、Zolo LibertyよりもZolo Liberty+の方が小振りなので耳へのフィット感はZolo Liberty+の方が上です。ただし、密着度がすごいので耳の中が窮屈だと感じるかもしれません。
僕の耳には、Zolo Liberty+は標準のイヤーチップとGripFitイヤージャケットだと合わなかったので同梱されていたサイズの大きいイヤーチップとサイズの小さいGripFitイヤージャケットを組み合わせることで耳にフィットさせることができました。
耳に合わないというレビューをよく見かけますが、おそらくイヤーチップとGripFitイヤージャケットのサイズが合っていないだけだと思うので安心してZolo Liberty+を購入していいと思います。
ただし、密着度はZolo LibertyよりもZolo Liberty+の方が上なので耳の閉塞感があるのは頭に入れておいてくださいね。
音質の違い・評価について
Zolo Liberty+、Zolo Libertyともにダイヤモンドよりも硬いグラフェン素材をコートした振動板を採用しZolo Liberty+はドライバーのサイズが5.5mmから6mmに少しだけ大きくなっているので音質はとてもクリアに聞こえます。

Zolo Liberty+とZolo Libertyの音質の違いはよく聴き比べないと分からないのですが、きちんと聞き比べると明らかにZolo Liberty+の方が音の解像感が高くて音質が良いことを実感することができます。
Zolo Libertyは中音から高音にかけての解像感が低くく高音がちょっとキツイと感じることがあります。Zolo Liberty+の音は全体的に柔らかく解像感が高くクリアな音質になっていて低音のキレが良くなっているようですね。
Zolo Liberty+はイコライザーで音質を変えられる
また、Zolo Liberty+は専用アプリ・Zolo lifeを使うことができてイコライザー機能で音質を変えることが可能となっているので、好みの音質に変えることができるというメリットもあります。

Zolo lifeを使うことで音声アシスタント、周辺音取り込み機能をアプリ上から使うことができるようになる他にイコライザーの設定、イヤホンのMacアドレスの確認、紛失防止のリマインダー設定などが使えるようになります。
イコライザーはプリセットされている音を使うことができます。
- ポップ
- ジャズ
- EDM
- クラシック
- バランス
ユーザー側で音を細かく調整することはできませんが、聴く音楽に合わせて手軽に音質を変えることができるので音質にこだわるのならZolo LibertyよりもZolo Liberty+を選んだ方がいいでしょう。
完全に個人的評価ですがZolo Liberty+の音質を6段階評価してみました。
- 低音:☆☆☆☆★★(4/6)
- 中音:☆☆☆★★★(3/6)
- 高音:☆☆☆★★★(3/6)
- 解像感:☆☆☆☆★★(4/6)
- 総合評価:☆☆☆☆★★(14/24)
Zolo Liberty+は周囲音取り込み機能を搭載している
Zolo Liberty+はカナル式でしっかりと耳にフィットするタイプのイヤホンなので遮音性は抜群で音楽に没頭することができます。
一方で周囲の音が聞こえにくいというデメリットがあります。しかし、Zolo Liberty+は周囲音取り込み機能を搭載してイヤホンに搭載しているマイクで周囲の音を取り込んでイヤホンから流すことができるようになっています。
- イヤホンボタンを3回押す
- Zolo lifeから起動する
周囲音取り込み機能を使うことでいろんな場面で便利になります。
- 周囲の音を把握しながらランニングやウォーキングができる
- コンビニなどのお店で買い物をするとき
- 電車やバスのアナウンスを聞く
実際に使ってみると音楽が鳴っている奥から周囲の音が聞こえてくる不思議な感じです。雑音は入りにくく人の声が聞こえやすくなるようにセッティングされているようなので電車のアナウンスなどはきちんと聞き取ることができるでしょう。
ただ、音楽を爆音で聴いていると周囲音取り込み機能で取り込んだ音もかき消されてしまうので、買い物をするときは音楽を一時停止した方がいいのかなと思います。
この周囲音取り込み機能はZolo LibertyやSoundCore Liberty Airは非搭載となっています。
Zolo Liberty+はYouTubeの遅延がない
Zolo LibertyはYouTubeを観ると映像と音声が豪快にズレてしまうというデメリットがありましたが、Zolo Liberty+は遅延する現象は発生しないので歌手が歌っている口元と歌声がきっちりと一致して動画と音声がズレることはないです。
これはZolo Liberty+が通信速度が向上したBluetooth 5.0を採用したことから克服できたものとなっています。なので、動画をワイヤレスイヤホンで観ることが多いならZolo LibertyではなくZolo Liberty+を選んだ方がいいということになります。
Zolo Liberty+の惜しいところ
耳からイヤホンを外しても停止しない
AppleのAirPodsは耳からイヤホンを外すと自動的に音楽が停止する便利機能が搭載されていますが、Zolo Liberty+には近接センサーが内蔵されていないのでイヤホンを耳から外してもコンテンツは再生され続けます。
しかし、イヤホンを充電ケースに戻すことで自動的に接続が切れてコンテンツは停止するのでそこまで気にならないでしょう。
片方のイヤホンだけ充電できない
Zolo Liberty+は充電ケースに戻すと接続がOFFになるので充電が切れそうな時に片方ずつ充電することができません。充電ケースにイヤホンを戻すと自動的に接続が切れてしまうのです。
なお、AppleのAirPodsは片方のイヤホンを充電しながら片方のイヤホンで音楽を再生し続けることができるので、片方のイヤホンだけで再生する特殊な使い方をしたい場合はZolo Liberty+を選んではいけません。
単体で音量を調整できない
Zolo Liberty+は単体で音量を調整することができません。
これは他の多くのワイヤレスイヤホンも同じなのであまり気にする必要はありませんがZolo Liberty+で音量調整するにはペアリングしているスマホを取り出すかSiriなどの音声アシスタントからすることになります。
Zolo Liberty+ スペック比較

Zolo Liberty+、Zolo Liberty、SoundCore Liberty Liteの違いをスペックで比較してみます。
Zolo Liberty+ | Zolo Liberty | Soundcore Liberty Lite | |
ドライバー | 6.0mm | 5.5mm | 6.0mm |
Bluetooth | 5.0 | 4.2 | 5.0 |
周波数特性 | 20 Hz 〜 20 kHz | ||
対応コーデック | AAC、 SBC | ||
防水性能 | IPX5 | ||
バッテリー駆動時間 | 3.5時間 | ||
バッテリー駆動時間(充電ケース込み) | 48時間 | 24時間 | 12時間 |
周囲音取込み機能 | あり | なし | なし |
連携アプリ | あり | なし | なし |
価格 | 14,999円 | 7,999円 | 5,999円 |
Zolo Liberty+はBluetooth 5.0の通信規格に対応しています。Bluetooth 4.2だったZolo Libertyは音が飛んでしまうことがよくあり安定性はイマイチなところがありましたが、Zolo Liberty+は音楽を聴いているときに音が飛んでしまうということがありません。
また、充電ケースのバッテリー駆動時間が48時間と大幅に長くなっています。
まとめ:Zolo Liberty+がおすすめな人は?
Zolo Liberty+はZolo Libertyで惜しかったところを克服した上位モデルにふさわしいワイヤレスイヤホンになっています。耳へのフィット感が少し耳が疲れてしまう可能性はありますが、音はZolo Libertyよりも解像感が向上していて中音から高音にかけての音質が良くなっています。
- 音質が良い
- 音の解像感が向上している
- Push And Goで使いやすい
- 雨に濡れても大丈夫
- 周囲音取り込み機能を使える
- YouTubeの動画遅延がない
- バッテリー駆動時間が48時間と長い
- 自動停止機能が搭載されていない
- 音量の調整がイヤホン単体でできない
- 片方のイヤホンだけ充電できない
- 耳が窮屈すぎるかも
- 価格が高い
Zolo Liberty+の価格は14,999円もします。定期的に開催しているタイムセールを狙えば12,000円ほどで買えることもありますが、Zolo Libertyの7,999円という価格と比較すると少し高めの価格設定ですよね。
Zolo Libertyではなく上位モデルのZolo Liberty+がおすすめの人はこんな感じです。
- 音質が少しだけ良くなっている
- 周囲音取り込み機能を使える
- YouTubeなどの動画と音声のズレはない
これらの機能に7,000円の価値を感じることができればZolo Liberty+を選ぶべきでしょう。個人的にはYouTubeを観ることが多いので動画と音声のズレがないだけでもZolo Liberty+を選ぶ価値があると思っています。
Zolo Liberty+はAmazonなどで定期的にタイムセールに並ぶことが多いので、安くなっている時に狙ってみるのもいいのではないでしょうか。
音質や動画遅延など気にしないのなら7,999円で買うことができるZolo Libertyで十分満足することができます。
こちらのSoundCore Liberty Airはスティック型のワイヤレスイヤホンとなっておりZoloシリーズとは一味異なるデザインとなっています。耳へのフィット感はこちらの方がいいので圧迫感をあまり感じたくないという方はSoundCore Liberty Airがおすすめです。
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