
ASUSがAndroidスマホ・Zenfone 5(2018)シリーズをリリースしてますが、2018年モデルはハイエンドモデル・Zenfone 5Z、ミッドレンジモデル・Zenfone 5、エントリーモデル・Zenfone 5Qの3つのモデルに。
ここでは、ASUS Zenfone 5Qのデザイン・スペック・性能・使いやすさをレビューしています。
現在はZenfone 6が発売されていますが、Zenfone 5Qのようなレッドカラーはないので、鮮やかなレッドが欲しい方はZenfone 5Qを選んでみてもいいのかもしれません。
この記事の目次
ASUS Zenfone 5Q レビュー
Zenfone 5シリーズについて

Zenfone 5は2014年にリリースされたASUS初のスマートフォンでした。
当時は5インチディスプレイのZenfoneには「5」が称され第2世代以降のZenfoneシリーズよりナンバリングが採用したことで、Zenfone 2(2015) → Zenfone 3(2016)→ Zenfone 4(2017)→ Zenfone 5(2018)とBack To 5したということになります。
まさか再び同じ製品名を使うとはね。ちなみに、初代Zenfoneシリーズには6インチモデルのZenfone 6もあるの、2019年モデルのZenfone 6も今年同様にBack To 6ということになりそうです。
Zenfone 5Q パッケージと付属品
では、Zenfone 5Qのパッケージや付属品などをみていきましょう。シンプルな白色のパッケージとなっており、横にスライドすることで箱を開けることができるスタイルになっています。

中身はこんな感じ。Zenfone 5Q本体、電源アダプタ、ケーブル、SIMカードスロットピン、説明書などが入っています。

専用のクリアケースが付属しているので、とりあえず傷をつけたくないんだという方には嬉しいですね。
ちなみに、上位モデルのZenfone 5Z/5はUSB-Cが採用されていますが、下位モデルのZenfone 5Qの電源コネクタはUSB-Cではなく従来通りのUSB(MicroB)です。そろそろ全モデルUSB-Cで統一してくれないかな。
Zenfone 5Q 外観デザイン
Zenfone 5Qは保護フィルムで守られています。どうでもいいですが、他のモデルと違いペリペリしなくても下からスポッと本体を出すことができるようになっていました。(中古で売るときに使いやすい)

本体裏に製造番号などが記述されたシールが貼られているので、剥がして大切に保管をしておきましょう。

ああ…レッドが美しい。背面パネルはガラスとなっており、しっとりとした高級感のある手触りとなっています。感触としてはiPhoneと同等レベルのガラス素材が採用されているんじゃないのかな?

正式名称はルージュレッドと言うらしいです。

サイドフレームは上位モデルのZenfone 5Z・5は航空機材にも使用されているアルミニウム(7000シリーズ?)が採用されているそうで、傷や凹みなどにより強いものになっています。
今回購入した下位モデルのZenfone 5Qは普通のアルミニウム(6000シリーズ?)っぽいですが、質感はなかなか良いと思います。

Zenfone 5Qの本体上部に3.5mmヘッドフォンジャックが搭載されているので、従来のヘッドフォンもそのまま使うことが可能となっています。
トリプルカードスロット搭載
本体左側にSIMカードスロットが搭載されています。iPhoneに付属しているピンだと短くて開けることができなかったので、仕方なくASUSの付属のピンを使って開けました。

Zenfone 5Qはトリプルスロット仕様となっておりmicroSDカードを入れたままスロット2にSIMカードを入れることが可能となっています。

microSDカードを入れるとカードスロット2を使うことができなくなるモデルが多い中で、Zenfone 5Qは無駄なくカードスロットを使うことができます。
ちなみに、上位モデルのZenfone 5Z/5はmicroSDカードを入れるとスロット2が使えなくなるので、利便性に関してはZenfone 5Qの方が一枚上手ということになりますね。
また、スロット1・2ともに4G回線に対応(DSDS)しているので、2枚の異なる通信会社のSIMカードを入れて切り替えて使うことができるようになっています。

顔認証・指紋認証に対応
Zenfone 5Qは、背面パネルに搭載されている指紋認証と前面カメラを使用した顔認証にダブル生体認証に対応しています。

iPhone Xのような3D認識した高精度な顔認証システムではないので、似た顔の人だと認証してしまうことがあるみたいですが、基本的にはロック解除で利用されるものなので特に問題はなさそうです。
Androidスマートフォンの多くは背面に指紋認証センサーがり、机の上に置いたままロック解除することができませんでしたが、Zenfone 5Qでは顔認証機能が追加されたことで机に置いたままでもロック解除を簡単にすることができるようになったのは、大きな進化と言って良さそうです。

顔認証機能を使えばこんな感じで電源ボタンを押してスリープ解除するだけでロック解除できます。iPhone Xのように上にスライドさせることなく画面のロック解除ができるので、めちゃくちゃ楽!
さらに、設定で画面を2回タップするかスライドするとスリープ解除できる機能をONにする事ができるので、わざわざ電源ボタンを押さなくても、簡単にロック解除ができます。
顔認証を使えない状況の時は指紋認証を使えば良いので臨機応変に対応できるのがとても良いですよね。
ちなみに、Zenfone 5Qは画面下のホームボタンは通常時は表示されない仕様になっているので、上にスライドさせることで、ホームボタンを表示させることができるようになっています。

iPhone Xのようにそのまま上にスライドしたらホーム画面に戻れるようになったら良いのに、さすがにそれはパクらなかったのかな?
ダブルデュアルカメラ(背面2+前面2)
Zenfone 5Qは背面カメラは1600万画素+800万画素(120°広角レンズ)、前面カメラは2,000万画素+800万画素(120°広角レンズ)の4つのカメラが搭載されています。

上位モデルZenfone 5Z/5は背面カメラ2つに前面カメラ1つの3つのカメラしか搭載しておらず、なぜか下位モデルのZenfone 5Qの方はカメラの数は多いという不思議な仕様となっているのです。
4つのカメラ…クアッドカメラだからZenfone 5Qという名称になったそうな。なんか勘違いしそうだね。
カメラのスペックをZenfone 5シリーズで比較するとこんな感じになります。
背面カメラ | 前面カメラ | |
Zenfone 5Z/5 | 1,200万画素(F1.8) 800万画素(F2.2 120°広角レンズ) | 800万画素(F2.0) |
Zenfone 5Q | 1600万画素(F2.2) 800万画素(F2.4 120°広角レンズ) | 2,000万画素(F2.0) 800万画素(F2.4 120°広角レンズ) |
上位モデル(Zenfone 5Z/5)の背面カメラは画素数控えめですが、イメージセンサーの画素ピッチが1.4μmと少し大きめで、F1.8と明るめのレンズ、4軸の光学式手ぶれ補正を搭載するなど、暗いシーンや動きのあるシーンでも綺麗な写真を撮影することができるようになっています。
また、撮影シーンを自動解析して最適な条件に設定をしてくれるAIカメラに対応しているのもZenfone 5Z/5の特徴となっています。
Zenfone 5Qの背面カメラは画素数は高めですがレンズのスペックなどは特に目立ったものではなくスタンダードなものになっています。とはいえ、普通に綺麗な写真を撮影することができます。

メインカメラとセカンドカメラ(120°広角レンズ)の画角の違いはこんな感じ。

120°広角レンズというのは馴染みがあまりないのですが、カメラの35mm換算で13mmくらいの画角となり、広角レンズらしい歪みがかなり目立ちますね。
風景を撮影したいときにより広く撮影したい場合や、人物撮影でも臨場感あるシーンを撮影することができそうです。ちなみに、ワンタップで簡単にどちらのレンズで撮影するかを選ぶことができるようになっています。
さらに、Zenfone 5Qではデュアルレンズカメラの二つの画像データを合成して6500万画素の写真に仕上げることができる超解像度というモードがあります。

ぱっと見じゃ違いが分からないのですが、拡大してみると確かに解像度が上がっていることが分かります。

ボケていた画質がくっきり画質に変化していますよね。
明らかに合成したんだろうなーって感じですが、引き伸ばして写真を印刷する予定があるのであれば超解像度モードで撮影するのもいいのかもしれません。ちなみに、広角側のレンズで撮影すると3,200万画素となります。
標準モード | 超解像度 | |
標準レンズ | 1,600万画素 | 6,500万画素 |
広角レンズ | 800万画素 | 3,200万画素 |
そもそも、引き延ばし印刷するほど写真にこだわるなら一眼レフカメラかミラーレスカメラを使うべきなのかもですが。
Zenfone 5Qは前面カメラにもデュアルレンズカメラを搭載し、さらに専用のLEDフラッシュも搭載しているので、自撮りをすることが多いなら、上位モデルのZenfone 5Z/5よりもZenofone 5Qの方がいいのかもしれませんね。
CPU・GPUの性能
Zenfone 5QのSoCにはQualcomm Snapdragon 630(オクタコア 1.8GHz)、RAMは4GB(LPDDR4)となっています。

参考までにZenfone 5Zに採用されいているSnapdragon 845とiPhone 7のA10 Fusionチップの性能も記載しておきます。
Zenfone 5Z | Zenfone 5/5Q | iPhone 7 | |
SoC | Snapdragon 845 | Snapdragon 630 | A10 Fusion |
CPU シングルコアスコア | 2471 | 847 | 3435 |
CPU マルチコアスコア | 9209 | 4088 | 5896 |
GPUスコア | ? | 3593 | 13079 |
CPUの性能はiPhone 6sとiPhone 7の中間といったところでしょうか。Zenfone 5QのSnapdragon 630は特に速いCPUではありませんが、一般的の操作なら特に問題なく動作させることができるでしょう。
RAMも4GBあるのでマルチウィンドウで操作しても快適に動いているので、まあ大丈夫だと思いますよ。
Zenfone 5Z・5・5Q スペック比較
2018年モデルのZenfone 5シリーズは3つのモデルがありますので、スペックを比較してみます。

モデル | Zenfone 5Z | Zenfone 5 | Zenfone 5Q |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 6.2インチ 2,246 x 1,080ピクセル Corning Gorilla Glass 3 |
6インチ 2,160 x 1,080ピクセル |
|
CPU | Snapdragon 845 オクタコア 2.8GHz |
Snapdragon 630 オクタコアCPU 1.8GHz |
|
GPU | Adreno 630 | Adreno 509 | Adreno 508 |
RAM | 6GB LPDDR4X | 4GB LPDDR4 | |
ストレージ | 128GB | 64GB | |
デザイン仕上げ | 背面:8層コーティングガラス仕上げ サイドフレーム:堅牢性の高いアルミ素材 |
背面:コーティングガラス仕上げ サイドフレーム:アルミ素材 |
|
背面カメラ | 1,200万画素(F1.8)+800万画素(F2.2 120°広角) 4軸光学式手ぶれ補正 |
1,600万画素(F2.2)+800万画素(F2.4 120°広角) | |
前面カメラ | 800万画素(F2.0) | 2,000万画素(F2.0)+800万画素(F2.4 120°広角) | |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz) |
||
Bluetooth | 5.0 | 4.2 | |
LTE | FDD-LTE: B1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B28 TD-LTE: B38/B39/B41 |
||
キャリアグリケーション | 3CA対応 | 2CA対応 | |
SIMカードスロット | nanoSIMスロット×2 (4G/3G/2G回線に対応) |
||
microSDカード | 2TBまで (SIMカードスロット2と共用) | 2TBまで (専用スロットあり) | |
サウンド | デュアルスピーカー、Hi-Res、TS Headphone:X、SonicMaster 5.0、トリプルマイク内蔵 | モノラルスピーカー、デュアルマイク内蔵 | |
外部ポート | USB-C 3.5mmヘッドフォンジャック |
USB-MicroB 3.5mmヘッドフォンジャック |
|
生体認証 | 顔認証、指紋認証 | ||
バッテリー容量 | 3,300mAh | ||
サイズ | 153 x 75.6 x7.7 mm | 160.5 x 76 x 7.7 mm | |
重量 | 165 g | 168 g | |
価格 | 69,800円 | 52,800円 | 39,800円 |
ディスプレイサイズと本体サイズ
Zenfone 5Z/5/5Qのディスプレイは今流行りの18:9の縦長ディスプレイなので、より多くの情報を一度に表示させることが可能となっています。
ディスプレイサイズは下位モデル(Zenfone 5Q)は6インチ、上位モデル(Zenfone 5Z/5)は6.2インチと少しだけ大きくなっていますが、ベゼル幅を狭くすることで6インチのZenofone 5Qよりも本体サイズが小型化されているのが特徴となっています。
画面上部のノッチはZenfone 5Qはなし
上位モデルのZenfone 5Z・5は画面上部にiPhone Xのようなノッチ(切り欠き)があるのも特徴となっています。
個人的にはノッチ否定派なので、ノッチなしのZenfone 5Qのデザインの方がいいなーと思っています。さり気ない角丸ディスプレイも可愛い。

とはいえ、Zenfone 5Z・5はノッチ部分を黒く塗りつぶす設定もできるみたいなのでiPhone Xのように使用中にノッチが気になって仕方がないということはないのかもしれません。
Zenfone 5Q レビュー・評価:まとめ

Zenfone 5QはミドルレンジクラスのAndroidスマホです。端末価格は39,800円とエントリーモデルのHUAWEI P10 liteやnova lite2などに比べると割高感がありますが、基本性能や全体的な質感はZenfone 5Qの方が上でワンランク上の体験を得ることができます。
個人的には、Zenfone 5QにしかレッドモデルがないのでZenfone 5Z/5よりも魅力的だった。性能はZenofone 5Z/5の方が上ですがそれ以上にレッドモデルのカッコ良さに惚れてしまいましたね。
これが40,000円で手に入るのなら…。アリなのではないか?iPhone 8やiPhone 8 PlusにもRedモデルはありますが、端末価格が高いですしそう簡単に買えないですからね。
なお、2020年3月に発売したiPhone SE2はProduct REDがあります。44,800円で買うことができるので、コストパフォーマンスは最強といっていいのかもしれません。
格安スマホ・moto g8は最新のプロセッサにトリプルカメラ + ToFセンサーを搭載して高画質な写真を撮影することができます。
Zenfone5QはSnapdragon630なんだよなぁ