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日々想うことを綴る、3児の父親のブログです。iPhoneやiPad、MacなどAppleの話題も多いかも!

X-T2(X-Trans CMOS Ⅲセンサー)とX-A5(ベイヤーセンサー)の画質を徹底比較!色合いやAF速度の違いについても!


X-A5 vs X-T2

富士フイルムのミラーレス一眼カメラは様々なモデルがリリースされていますが、大きく分けると中判センサーを搭載したGFXとAPS-Cセンサーを搭載したXシリーズの2つのシリーズに分けることができます。

Xシリーズは富士フイルムが独自開発したイメージセンサーX-Trans CMOSを搭載しているのが特徴となっていますが、エントリーモデルのX-Aシリーズだけは一般的なベイヤーセンサーが搭載されています。(追記:X-T100もベイヤーセンサーを搭載。)

先日、コンパクトでとても使いやすそうだなと思いX-A5を手に入れたので、2400万画素のAPS-C X-Trans CMOS Ⅲを搭載しているX-T2と画質がどれくらい異なるものなのか、比較してみました。

 

X-Trans CMOS Ⅲとベイヤーセンサーの画質を比較

カラーフィルター配列の違い

一般的なデジタルカメラに使われているイメージセンサーは、2×2の4画素を一単位とした周期的なカラーフィルター配列(ベイヤー配置)が採用されており、モアレや偽色が発生しやすいという特性があるためレンズとセンサーの間に光学ローパスフィルターを入れることで問題を解決していました。

富士フイルムが開発したX-Trans CMOSは6×6の36画素を一単位とした非周期性な配列にすることでモアレや偽色の発生を軽減させ、光学ローパスフィルターを排除することで解像感と向上させることに成功したイメージセンサーとなっています。

X-Transセンサー vs ベイヤーセンサー

個人的にはこういう特殊なイメージセンサーって惹かれるんですよね。

富士フイルムは以前からコンデジでスーパーCCDハニカムという独自センサーを開発をしていましたが、そういうのに惹かれて富士フイルムのコンデジは3台くらい渡り歩きました。

FinePix F100fdは2ヶ月間の短期の海外バックパッカーをした時に持って行ったはいいけどベトナムで盗まれてしまったという思い出も。

そして帰国してからFinePix F200EXRを買って、最後に購入したのが2013年に発売されたFinePix F900EXRというモデルでした。(F900EXRに採用されているのは通常のCMOSセンサーです。)

富士フイルムF200EXRとF900EXR

懐かしい。引き出しの中にまだ残ってた。バッテリー駄目になってたから動かなかったけど。

富士フイルムのXシリーズは2011年からリリースされたハイエンドデジタルカメラですが、独自開発のX-Trans CMOSセンサーが採用されたのは2012年2月にリリースされたX-Pro1が初めて。以降、X-A以外のXシリーズ(X-H、X-Pro、X-T、X-E)に採用されているものになっています。

画質の違いを比較してみた

富士フイルムのXシリーズ(X-H1、X-Pro2、X-T2、X-E3、X-T20)は2,400万画素のAPS-C X-Trans CMOS Ⅲセンサーを搭載しています。若干の色合いの違いはあるみたいですが、どのモデルでも同じような写真を撮影することができます。

一方で、エントリーモデルとなるX-A5、X-T100は一般的なベイヤー配列の2,400万画素のAPS-Cセンサーを搭載しており差別化されています。

「X-Trans CMOS Ⅲの方が画質が良い。」

そんな固定概念がありますが本当にそうなのか疑問を感じたので、実際にX-A5とX-T2で撮り比べをしてみました。

なお、スマホなど小さい画面だと分かりにくいかもしれません。iPadや4Kモニターなどの高精細ディスプレイなら違いはわかるかなと思います。(画像はブログ用に2000pxに縮小圧縮しているので実際はもっと高精細な画質となっています。)

X-A5の方が色合いは鮮やか

金沢の街を一望できる場所でX-A5にレッドバッジレンズのXF16-55mmF2.8を装着して撮影をしてみました。

X-A5 金沢の街並み

まあ、2,400万画素なのでとても綺麗に撮れますよね。次にX-T2にXF16-55mmF2.8を装着して撮影をしてみました。

X-T2 金沢の街並み

X-A5の方が青っぽくなっておりX-T2は少しだけ黄色味がかかっているのが分かります。X-A5を手にしてからかなりの枚数を撮影していますが、X-A5の方が鮮やかな色合いに仕上がることが多く、X-T2は雰囲気のある色合いに仕上がることが多いです。

X-A5とX-T2の夜間撮影

なので、味のある写真(富士フイルムのいう写真画質)が生まれる可能性はX-Trans CMOS Ⅲを搭載しているモデルの方が高いのかもしれませんが、ベイヤーセンサーを搭載しているX-A5もフジの色は健在です。

X-A5もフィルムシミュレーション(PROVIA、Velvia、ASTIA、クラシッククローム、PRO Neg、モノクロ、セピア)を搭載しているので、好みの色合いに簡単に設定することができます。X-A5は鮮やかな色になることが多いので、クラシッククロームに設定するとなかなか雰囲気のある良い写真が撮れるような気がします。

以下の3枚の画像はX-A5で撮影したものですが、富士フイルムらしい色が出ているのかなと。(そもそもフジの色ってなんでしょうね...w)

近江町市場 ズワイカニ

近江町市場 野菜

コメダ珈琲 店内

X-A5の方が解像感は高い

X-Transは風景撮影に弱いと言われていますがやはりそうなのかもしれません。風景をX-A5とX-T2で撮り比べをしてみたのですが、X-T2よりもX-A5の方が解像感は高い写真が多かったです。

X-A5 金沢の街並み

X-T2 金沢の街並み

こちらの画像を拡大してみると、X-T2は雪の質感がのっぺりとした感じになっていますが、X-A5の方が雪についた足跡もうまく表現できています。

X-A5とX-T2 画質の違い1

X-A5のレンズキットに付属しているレンズXC15-45mmF3.5-5.6の望遠側で撮り比べをしてみました。

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やはり色合いがずいぶん違いますよね。X-A5の方が鮮やかな感じがします。

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拡大してみるとX-A5の方が解像感が高いように見えます。X-T2の方が若干暗く写っているのが影響しているのかもしれませんが、X-A5は発色が鮮やかなのでX-T2で表現できていない青色の標識をX-A5で表現できていたりしていますね。

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雪に埋もれてしまった公園をX-A5とXC15-45mmF3.5-5.6で撮影をしてみました。

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こちらはX-T2とXC15-45mmF3.5-5.6です。

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拡大したものです。

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後ろにあるネットに注目してください。X-T2はネットの網目を表現できていないのに対してX-A5はしっかりとネットの網目を表現することができています。

雪の質感もX-T2はのっぺりとしていますがX-A5の方は雪の粒もうまく表現できています。

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X-Trans CMOS Ⅲセンサーは風景描画がやっぱり苦手なのかなぁ?まあ、普通はこんなに拡大して見ることはほとんどないから問題ありませんが、引き伸ばして写真にした時にどのような違いが出るのかが気になるところではあります。

こちらはX-A5とXF35mmF2で公園を撮影しました。

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こちらはX-T2とXF35mmF2です。

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拡大してみましょう。

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細かい部分はX-A5の方が繊細に表現できているように見えます。ただ、色合いや雰囲気としてはX-T2の方がよく表現できているかもしれませんね。FUJIFILMは写真画質という表現をよく使いますが、X-Trans CMOS Ⅲセンサーは味のある写真画質に適したものと言っていいのかもしれません。

小川の滝をX-A5とXF35mmF2で撮影しました。

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X-T2とXF35mmF2です。

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ピントが少しズレたので拡大はしませんが、色合いがかなり違うのが分かります。X-A5は鮮やかな色合いですが、X-T2は味のある色合いとなっていますね。

X-A5とXF35mmF2でスプラトゥーン2のアミーボで撮り比べをして見ました。

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こちらはX-T2とレンズXF35mmF2の組み合わせです。

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ガールを拡大してみます。X-A5の方が明るく写っているのも影響していると思いますが、X-T2よりも鮮やかに表現しています。

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今回はフィギュアでの比較例ですが、実際に自分の子どもを撮影して見比べてみると、人物撮影についてはベイヤーセンサーのX-A5よりもX-Trans CMOS ⅢセンサーのX-T2の方がいい感じに撮影できていることが多いです。

なんとなく表現が軟らかい感じになるというか。曖昧な表現になってしまってすみません。でも、X-Trans CMOS Ⅲセンサーの配列構造から見ても軟らかい表現が得意そうなのかなと感じます。

 

X-A5は高感度にも強い

X-A5とXF16-55mmF2.8の組み合わせで夜の金沢駅を撮影してきました。

X-A5 金沢駅 夜の鼓門

こちらはX-T2とXF16-55mmF2.8の組み合わせです。

X-T2 金沢駅 夜の鼓門

同じような条件に設定してもX-T2の方が暗めに撮影される傾向があるようですね。同一条件にするのが難しいのでなかなか完全比較はできないのであくまで参考レベルということで。

拡大してみるとやはりX-T2よりもX-A5の方が綺麗に撮影できていました。

X-A5 X-T2 金沢駅 夜の鼓門 画質比較

X-T2は手ブレしてしまったようですね...。やっぱりボディ内手ぶれ補正付いてるX-H1いるか?

X-Trans CMOS Ⅲの方が高感度に強いと思い込んでいただけに、この結果はちょっとショックですね。

「X-Trans CMOS Ⅲのメリットって何なんだろう?」と思ってしまいますが、X-A5のオートフォーカスは夜間ではすごく迷うのでトータルの使いやすさならX-Trans CMOS Ⅲを搭載しているX-T2の方が使いやすいのかなと思います。

以下、3枚の画像はX-A5とXC15-45mmF3.5-5.6の組み合わせで撮影したものです。

金沢駅1

金沢駅2

金沢駅3

XC15-45mmF3.5-5.6は広角F3.5の少し暗いレンズなので手ブレに気をつける必要はありますが、一応手ぶれ補正機能が付いているので夜間撮影でも慎重に撮影すればそこそこ綺麗な写真を撮影することができます。

というか、XC15-45mmF3.5-5.6はレッドバッジレンズのXF16-55mmF2.8と同等の描写力があるんじゃないのかなと思うくらいシャープに写るレンズになっています。(ただし、周辺は流れる)

(左:XF16-55mmF2.8、右:XC15-45mmF3.5-5.6)

XF16-55mmF2.8 vs XC15-45mmF3.5-5.6

さすがにボケ具合はあまり綺麗ではないので人物撮影など雰囲気重視の撮影には向いていないと思いますが、旅行先で風景メインで写真を撮るならX-A5とXC15-45mmF3.5-5.6はベストな組み合わせなのかなと思います。

X-Trans CMOS Ⅲセンサーの優位性とは

X-T2とX-A5の画質の違いを比較してみてみましたが、単純に解像感だけで見るならX-T2(X-Trans CMOS Ⅲセンサー)よりもX-A5(ベイヤーセンサー)の方が綺麗に撮影することができます。

では、X-Trans CMOS Ⅲセンサーのメリットはどこにあるのか?

おそらく味のある写真画質、オートフォーカスの正確さ、速さ、読み出し速度の速さがポイントになってくるのかなと思います。

ベイヤーセンサーのX-A5は解像感の高い鮮やかな写真を撮影することができますが、X-Trans CMOS Ⅲセンサーは解像感はさほど高いとは感じませんが、独特の雰囲気のある写真が撮影できます。いわゆる写真画質ってやつですね。

X-A5はX-Trans CMOS Ⅲセンサーと同じ像面位相差AFが採用されてプロセッサ性能も向上したことからオートフォーカス速度が旧モデルのX-A3と比較して2倍速くなりました。

とはいえ、X-T2などに採用されているX-Trans CMOS Ⅲセンサーと比較するとAFの正確さ、反応、速度は少し遅いです。

顔認証の追従性についてはX-Trans CMOS Ⅲセンサーと同等レベルになったように思います(しばらくX-A5を使用してみて同等レベルは言い過ぎでした。まだまだX-Trans CMOS Ⅲセンサーの追従性能にはかないません。)

X-A5はシャッターを切った時のタイムラグがX-T2よりも少し長いので、ちょこまかと動く子どもの撮影はかなり気を使わないとブレずに撮影するのは難しいですし、暗い場所だとAF迷うことも多いです。

AFの追従性能を比較してみました。

フィギュアという悪条件なので追従性能はかなり悪いですが、顔認識ができる人であればX-A5でもそれなりに追従してくれます。2018年6月に配信されるX-A5のファームウェア1.10でどこまで性能が向上するのか楽しみ。

そして、こちらはX-H1(X-Trans CMOS Ⅲセンサー)です。

X-Trans CMOS Ⅲセンサーなら悪条件でもまあまあ追従してくれているのが分かります。

X-A5のAFの追従性と速度は旧モデルのX-A3から比べるとかなり速くなりましたし、もしX-T2と同等レベルになってしまったらX-Trans CMOS Ⅲセンサーを搭載しているメリットが本当になくなってしまうので良い差別化になっているのかなと思います。

ちなみに、少し前までは普通のベイヤーセンサーよりもX-Trans CMOSセンサーの方が画質が綺麗だったのは間違いないです。

別メーカーとの比較となりますが、Canon EOS Kiss X7(1800万画素)は偽色やモアレが出ることが多くX-T10(X-Trans CMOS Ⅱ 1600万画素)の方が画質が綺麗でしたが、Canon EOS 9000D/Kiss X9(2400万画素)になると画質がかなり良くなっていたので、ベイヤーセンサーの性能自体が向上してきているように感じます。

以前の富士フイルムはCCDセンサー推しでしたが、CMOSセンサーの性能が著しく向上したことからスーパーCCDハニカムの開発をやめて一般的な裏面照射CMOSセンサーに乗り換えたという経緯がありますが、もしかしてX-Trans CMOSも同じ運命を辿ることになるのか...?まさかね。

 

まとめ

エントリーモデルのX-A5はX-T2などの上位モデルと比べてとてもコンパクトなミラーレス機となっておりレンズキットで5万円ほどで買うことができます。

これだけ本体サイズに差が違うと画質はいまいちだと思ってしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。ありませんでした。

X-T2 vs X-A5

むしろ、条件が整えばX-A5の方が解像感の高い写真を撮影することもできることもあります。新型レンズのXC15-45mmF3.5-5.6との相性はバツグンでいつでも持ち運ぶことができるミラーレス一眼としてはいいのかなと思います。旅行で荷物を減らしたい時にはとてもいいですよね。

X-A5は子どもやペットなど動体撮影がちょっと苦手なので、お子さんやペットを撮ることをメインにしたいなら、上位モデルのX-E3やX-T20の方が失敗の少ない写真を撮ることができますし、人物撮影に関してはベイヤーセンサーよりもX-Transセンサーの方が軟らかい雰囲気で撮影できるのかなと思います。

X-E3とXC15-45mmF3.5-5.6を組み合わせたら、コンパクトで意外といいんじゃないのかなー。(というか欲しいんです。)

画質はXF18-55mmに劣るかもしれませんが、コンパクトさを優先するならXCレンズは選択肢に入るのかなと。

X-E3の本体サイズはX-A5並にコンパクトなのでXC15-45mmF3.5-5.6との組み合わせでX-A5並のモバイル性能を発揮することができるでしょう。子ども撮ること多いからコンパクトなX-E3もいいなーって思い始めてきいるところが怖い..。

最後にFUJIFILMのミラーレス一眼で、どう選んだらいいのかを簡単にまとめてみました。

  • 人物撮影、ペット撮影、動体撮影、動画撮影:X-H1
  • 人物撮影、ペット撮影、動体撮影、過酷な場所に行く:X-H1、X-T2
  • 人物撮影、ペット撮影、動体撮影、コンパクト:X-T20、X-E3
  • 本体デザインがカッコいい、イカしている:X-Pro 2
  • 風景撮影、日常の記録、コンパクト:X-A5

ちょっとマニアックな記事になってしまいましたがこんな感じでまとめたいと思います。あと、X-Transセンサーはデータ量が多くなってしまうので、できるだけ写真容量を少なくしたい場合はあまりお勧めできません。

同じシーンを撮影した場合でもこれだけのデータ容量差があるので。

モデル名 JPEG RAW
X-A5 8MB 43MB
X-T2 14MB 50MB
 

追記:ベイヤーセンサー搭載のX-T100が登場!

2018年6月21日にベイヤーセンサーを搭載したX-T100がリリースされます。

基本的な性能はX-A5となっていますが、EVFを搭載した一眼レフスタイルのミラーレス一眼カメラとなり、X-A5とX-T20の間を埋めることになるエントリーモデルとなるようです。

追記:X-Trans CMOS IIIはRAWだと解像するよ!by COLA BLOG

富士フイルムのカメラ愛が凄いシュンスケさん(@shunsuke333)がX-Transセンサーとベイヤーセンサーについて詳しく解説してくださっています。めちゃくちゃ当ブログの紹介までしてくださってありがとうございます。恐縮です(笑)

こちらがシュンスケさん(@shunsuke333)が解説してるCOLA BLOG。富士フイルムのカメラ愛が凄いです。かないません。

X-Trans CMOS IIIがベイヤーセンサーより解像しないという訳ではなく「X-TransもRAWだと解像するよ」だそうです。なるほど。わかりやすい。つまり、映像エンジンの違いによって解像感が違うみたいで、RAWで一枚の写真を作り込んでいくのであればX-Trans CMOS IIIの方が優位性があるみたいですね。

なかなか奥深いものです...(笑)これが面白いんですけどね。