Xperia PRO-I レビュー

スゴいカメラ…スマホが来た!!

ソニーのスマートフォン・Xperia PRO-I(エクスペリア プロ アイ)が2021年12月15日に発売します。「Pro」の末尾にはる「i」は「イメージング(imaging)」の頭文字で「写真」と「動画撮影」に特化したハイエンドスマホです。

基本スペックはXperia 1 ⅢXperia 5 Ⅲを踏襲し広角カメラのイメージセンサーにソニーのコンデジカメラ「RX 100Ⅶ」の1インチの大型センサー「Exmor RS」を最適化し搭載したソニーのカメラ技術をギュッとスマートフォンに詰め込んだモデルに。

Exmor RSセンサーを搭載したXperia PRO-Iでどんな写真、動画を撮影できるのか。この記事ではXperia PRO-Iのデザイン・サイズ・カメラの画質・使い勝手をレビューし実際に使ってみてどうだったのかを詳しく書いていきます。

なかなか高価なカメラ…いや、スマートフォンですが写真だけでなく動画撮影にもこだわりたいという方はXperia PRO-Iはかなりおすすめなので参考にしてみてください。

Xperia Pro-Iの特徴

Xperia PRO-I
Xperia PRO-I
Xperia PRO-I(XQ-BE42)の特徴
  • 6.5インチ(3,840 × 1,644)有機ELディスプレイ
  • リフレッシュレート120Hz(240Hz残像低減)
  • Snapdragon 888 5Gで動作が超快適
  • 12GBメインメモリ、512GBストレージ
  • サイドボタン式指紋認証センサーを搭載
  • トリプルカメラ(広角 + 超広角 +標準)
  • 広角:24mm・1.0型 Exmor RSセンサー・F/2.0
  • 標準:50mm・F/2.4、超広角:16mm・F/2.2
  • 12bit RAWで豊かな色調・階調表現が可能に
  • Video Proで4K HDR 120fpsの動画撮影に対応
  • USB-C(USB 3.2 Gen2)10Gbpsデータ転送可
  • 5G(Sub-6・ミリ波)で高速モバイル通信
  • 本体サイズ(166 × 72 × 8.9mm 211g)
  • 端末価格:198,000円(SIMフリー)

ディスプレイの仕様は従来型のXperia 1 IIIと同じで4K + 120Hzのリフレッシュレートの滑らかディスプレイに対応。4K解像度で写真だけでなく映画などの動画コンテンツも高精細な映像で楽しめます。

SoC(システムオンチップ)はSnapdragon 888 5G、メインメモリ12GBで快適なスマホ体験を実現。ストレージも512GBの大容量で12bit RAWで撮影したり、4K 60fpsでV-logをガンガン撮影しても容量が足りなくなる心配は少ないでしょう。

スマホ本体のデザインがカッコイイ。

Xperia PRO-Iのデザイン
Xperia PRO-Iのデザイン

Xperia Pro Iの本体デザインはXperia 1 Ⅲをベースにリアカメラの部分が中央配置になって初代のXperia 1を彷彿するデザインに。1.0型の大型センサーを搭載した広角カメラが大きくなったスタイルとなっています。

大型センサーになって暗所撮影に強くなっただけでなく被写体に寄った時の背景をソフトウェアの力を使わずに自然にぼかすことができる広角カメラの表現力が大きく向上、12bit RAW撮影にも対応し高精細で色調と階調が豊かな写真を撮影が可能となっています。

Xperia Pro Iは動画機能も強化されて新しくVideography Proというアプリが追加されていて誰でも気軽にかんたんに高画質な動画撮影ができるようになりました。

Xperia PRO-I カメラスタイルで使う
カメラスタイルで撮影できる

撮影解像度は4K HDR 60fpsだけでなく4K HDR 120fpsの撮影もできます。4K 120fpsだけでも凄いのにHDRも対応してるのはスゴい。もちろん、「瞳AF」や動く被写体を追い続ける「オブジェクトトラッキング」での撮影もできます。

Xperia Pro Iで一気に動画撮影に強くなった感があります。

動画クリエイターでいつでも作品の素材を撮影したり、V-Logを撮影しているという方におすすめのスマホといっていいかも。

端末価格は199,800円と高いですがV-Log用のカメラとしてRX 100Ⅶの代わりとして(さすがに代わりにはならないとは思うけど…)Xperia Pro Iを使うのも良さそうです。

Xperia Pro-I レビュー

では、Xperia Pro-Iを詳しくレビューしていきます。

撮影のしやすさを考慮したデザインに

Xperia Pro Iの外観デザインはXperia 1 Ⅲと基本的に同じで角張った感じのスクエア型スタイルを採用しています。ディスプレイのフロントパネルは耐久性の高いCorning Gorilla Glass Victusを採用し傷に強く割れにくいガラスとなっています。

Xperia Pro I 正面デザイン
6.5インチ 有機ELディスプレイ

21:9の縦長ディスプレイを搭載しているので6.5インチの大画面ディスプレイを搭載しつつも本体サイズ(166 × 72 × 8.9mm)と横幅72mmに抑えられているのはすばらしいところ。

本体サイズ
  Xperia PRO-I Xperia 1 III
画面サイズ 6.5インチ
本体サイズ 166 × 72 × 8.9mm 165 × 71 × 8.2mm
重量 211g 181g

Xperia Pro Iの本体サイズと重量はXperia 1 Ⅲと比べると少し大きくて重くなっていますが滑り止めの役割を持つリブを施したメタルフレームを採用しグリップ性を高めることで撮影に集中できるように配慮されたデザインとなっています。

Xperia Pro I サイドフレーム
リブを施したメタルフレーム

カッコよさだけでこのデザインを採用したわけではなく、しっかりとグリップ性を高めるという理由があるんですね。たしかに実際に撮影していてガッチリと持つことができ滑りにくいので撮影はしやすいなと感じました。

背面パネルはフロスト加工が施されたマット調のガラス(Corning Gorilla Glass 6)を採用していて指紋が付きにくい目立たないスタイルとなっています。

Xperia Pro I 背面ガラス
フロスト加工の背面ガラス

また、Xperia Pro Iは端末の左下にストラップホールがあります。

Xperia Pro I ストラップホール
ストラップを付けられる

ここにストラップを付けることで歩きながら常にXperia Pro Iを持ち歩いていつでも写真を撮れる体制を作り出すことができます。

コンデジカメラ、ミラーレスカメラはストラップを付けて持ち歩くのが一般的ですが、なるほど。カメラに特化したスマホは意外とストラップホールがあるのは便利でいいかもしれません。今までスマホにストラップはキッズ携帯からくらくフォンという思い込みはありましたが、コレは確かにアリです。

なお、Xperia Pro Iの本体カラーは「フロストブラック」のみとなっています。

撮影をワンボタンでスタートできる

Xperia Pro I 操作ボタン
写真撮影、動画撮影を瞬時にスタートできる

操作ボタンは端末を縦持ちにして上から音量ボタン、指紋認証センサー内蔵サイドボタン、Video Proボタン(動画撮影の録画ボタン)、Photo Proボタン(カメラのシャッターボタン)となっています。

Xperia Pro Iは写真撮影時のシャッターボタンだけでなく、Video ProでV-log撮影を簡単にできる専用のボタンも搭載しています。アプリをいちいち起動しなくても、ワンボタンで写真撮影をし始めたり、動画撮影をし始めることができるのでとっても便利です。

なお、カメラボタンは大きくて柔らかい押し心地となっています。

3.5mmオーディオジャックを搭載

Xperia Pro I 3.5mmオーディオジャック
3.5mm オーディオジャック

Xperia Pro Iは筐体の上側に3.5mmオーディオジャックを搭載しているのでハイレゾ対応の有線イヤホンで音楽を楽しむことができます。

もちろん、Bluetoothによるワイヤレス接続でWF-1000XM4などハイレゾ対応の完全ワイヤレスイヤホンを使ってLDACの高音質コーデックを使っていい音を楽しむこともできます。

USB-C(3.2 Gen2)10Gbps データ転送

Xperia Pro I USB-Cポート
USB-Cポートを搭載

Xperia Pro-Iの充電ポートはUSB-Cに対応していますが、ワイヤレス充電には非対応となっています。

ワイヤレス充電できないのは少し残念ですが、その代わりにXperia Pro IはUSB-CケーブルをPC / Macに接続することで10Gbpsの高速データ通信が可能となるUSB 3.2 Gen2に対応しています。(Xperia 1 ⅢはUSB 3.1 Gen1 5Gbps)

つまり、4K HDR 120fpsといった高画質な大容量動画データを有線接続で素早くデータ転送できるので撮影した動画データをサッとパソコンに取り込んで編集作業が可能となります。

質感の高い純正ケース

Xperia Pro-Iの純正ケース「Style Cover Leather for Xperia PRO-I 」はレザー素材を採用した高級感あるスタイルとなっています。

Style Cover Leather for Xperia PRO-I
Xperia Pro-Iの純正ケース

めちゃくちゃ質感が高くてしっとりとした手触りとなっています。スタンドがないのは少し残念ではありますが、サイド部分を削ぎ落としたケースなので装着しても本体サイズが大きくならないのがいいですよね。

重厚感のあるケース

重厚感があってしっかりとXperia Pro-Iを保護してくれるので20万円と高い端末も安心して使うことができそうです。

Xperia Pro-I カメラ レビュー

ZEISS + 1.0型センサーでプロカメラに

Xperia Pro IのリアカメラはZEISS Tessarレンズを採用した広角、ZEISSレンズの超広角と標準のトリプルカメラを搭載しています。広角にZEISS Tessarブランドの冠が付いたことでZEISSのロゴも筐体に刻印されていますね。

Xperia Pro I リアカメラ

カメラ構成は広角24mm(×1)、標準50mm(×2.1)、超広角24mm(×0.7)です。望遠カメラはありません。というか標準50mmが望遠の代わりとなって、基本的に広角メインのカメラとなっておりXperia 1 Ⅲとは全く性格の異なるものとなっています。

Xperia Pro Iの広角カメラにはソニーのコンデジカメラ「RX 100Ⅶ」の1インチ大型センサー「Exmor RS」を最適化したものを搭載しています。

1.0インチのセンサーって聞くと「すげー!!」ってなりますが、最適化…というところがミソで、RX 100ⅦのExmor RSは2100万画素のイメージセンサーを搭載していて画素数が合いません。

そうなんです。実はXperia Pro Iの広角カメラのセンサーは2100万画素の60%の1220万画素に当たる部分しか使っておらず1/1.3インチ相当になるみたいです。

とはいえ、1/1.3インチ相当だとしてもXperia 1 Ⅲの広角カメラは1/1.7インチと比べると大きく画素ピッチ1.8μm → 2.4μmになったことでより多くの光を一度に取り込めてノイズの少なくて高精細な写真にすることができます。

ピクセルピッチが広くなった効果はかなりあるようで暗所での撮影の解像感がまるで違うものとなっています。

大型センサーになると背景をぼかしたくないのに接写すると背景がぼけてしまいますが、Xperia Pro Iの広角カメラのレンズには絞り機能が搭載し調整できるようになりました。

F/2.0とF/4.0に切り替えて撮影ができるので明るすぎるシーンでカチッとしたシャープな写真を撮影したいときはF/4.0に切り替えて撮影できます。

F/4.0・F/2.0
F/4.0・F/2.0

絞りを調整できる機能はボケ味の調整だけでなくシャッター速度をPhoto ProのBASICモードでも遅くできるので表現の幅を広げられるので気軽に楽しめるので意外と楽しいです。

また、Xperia Pro Iは内部処理もより高度なものとなっており、画像処理エンジンBIONZ X for mobileを採用し、さらにミラーレス一眼カメラαでも使われているフロントエンドLSIを搭載しています。

Xperia 1 Ⅲでも採用されていなかったフロントエンドLSIがXperia Pro Iで採用したことでミラーレス一眼カメラαなどのカメラと近い写真、動画を生み出せるようになりました。

後述しますが、同じスペックの超広角カメラの画質も向上しているのでおそらくフロントエンドLSIの恩恵があるのでしょう。全体的に高精細な写真が撮影できるようになっています。

Xperia PRO-Iのカメラのスペックを比較してみました。Xperia PRO-Iは光学2倍カメラは望遠ではなく標準カメラと定義していますが、このスペック表では望遠と表記しています。

カメラ比較
  Xperia PRO-I Xperia 1 Ⅲ
リアカメラ レンズ ZEISS T*(ティー・スター)コーティング
超広角 1220万画素(1/2.55型・デュアルPD)・F/2.2
広角 2100万画素(1/1.0型・デュアルPD)有効画素数 1220万画素・F/2.0-4.0(ZEISS Tessar) 1220万画素(1/1.7型・デュアルPD)・F/1.8
望遠 1220万画素(1/2.9型・デュアルPD)
光学2.1倍・F/2.4
1220万画素(1/2.9型・デュアルPD)
光学2.9倍-4.4倍・F/2.3-2.8
3D iTOF あり あり
ズーム 最大6.3倍ズーム、AI超解像ズーム対応 最大12.5倍ズーム、AI超解像ズーム対応
連写 1秒間に20コマ
オートフォーカス リアルタイムトラッキング、リアルタイム瞳AF(動物対応)、毎秒60回のAF・AE追従 リアルタイム瞳AF(動物対応)、毎秒60回のAF・AE追従
動画性能 4K HDR 120/60/30/25/24fps
4K HDR 120Hz スローモーション
4K HDR 60/30/25/24fps
4K HDR 120Hz スローモーション
画像処理 12bit RAW対応、BIONZ X for mobile、フロントエンドLSI RAW対応、BIONZ X for mobile
インカメラ 800万画素(1/3.4型)・F/2.0

Photo ProのBASIC以外のモードで12bit RAWが可能でダイナミックレンジが高く従来モデルでは表現しきれなかったような写真撮影ができます。さらに、4K HDR 120Hzの動画撮影ができるので撮影したあとで編集スローモーションの演出を入れるといった新しい編集方法も可能となっています。

カメラはアプリは3つ増えた

Xperia PRO-IはPhotography Pro、Cinema Proだけでなく新しくVideography Proというカメラアプリが使えるようになって全部で3つのカメラアプリを使い分けて撮影ができます。

Xperia PRO-I カメラアプリ役割
  • Photo Pro:写真撮影(BASIC、Auto、P、S、M)
  • Video Pro:動画撮影(最大4K HDR 120fps・16:9)
  • Cinema Pro:映画撮影(最大4K HDR 120fps・21:9・カラーフィルター)

Photography Pro:写真撮影

写真はPhotography Proを使って撮影します。

Photo Proのベーシックモード
Photo ProのBASICモード

完全オートのBASICモード、フォーカスエリアの設定が変えられるAutoモード、シャッタースピードは自動のプログラムオート、シャッタースピードを調整できるSモード、シャッタースピード、ISO感度も調整できるMモードのマニュアルモードで撮影できます。

Photo Pro
Photo Proのマニュアルモード

マニュアルモードは諧調を最適化するDRO(Dレンジオプティマイザー)、オートHDRで撮影ができて、DROは1枚の画像で明暗差を調整するのに対してHDRは複数を合成し白トビ、黒潰れを抑えたキレイな写真に仕上げることができます。

Xperia PRO-Iの1.0型センサーは撮像エリアの約90%をカバーする315点の像面位相差検出AFセンサを内蔵し撮影する被写体がどのエリアにあってもバチッとピントを合わせて撮影できます。

瞳オートフォーカスは人だけでなく動物対応しているのでハム太郎のような小動物の瞳もしっかりと追いかけてピントを合わせてくれます。さらに、リアルタイムトラッキングにも対応しているので被写体をタップすることで追従しピントを合わせ続けてくれます。

1.0型の大型センサーですがレスポンスは申し分なく快適にアクティブに写真撮影ができます。ただ、最適化が進んでいないのか1枚撮影設定のときに連続撮影すると少し動作にモタツキがあるので製品版で改善されてることを願います。

Cinema Pro:映画っぽい動画撮影

Xperia PRO-Iは映画のような動画を撮影できるCinema Proを搭載しています。

21:9のシネマサイズの動画を撮影できるだけでなく、カラーフィルターを追加することで雰囲気のある映画のような動画をスマホで撮影できてしまいます。

基本的にマニュアル操作となるので理解するのが大変ですが、1.0型の大型センサーによって光の取り込める量が増えて暗いところの撮影がしやすくなった印象があります。

Videography Pro:V-logの撮影に

Xperia PRO-Iは新たに動画撮影アプリ・Videography Proを搭載し誰でも簡単に高画質な動画を撮影できます。Photo Proの動画モードで撮影できますが、Video Proを使って撮影するのがおすすめです。

Videography Pro
Videography Pro

というのも、対応解像度がPhoto Proの動画モードの高画質撮影は4K30fpsのみなのが、Video Proは4K 60fpsの撮影もできるので高画質なV-Log撮影ができます。

設定の違い
  Video Pro Cinema Pro Photo Pro
4K 120 / 60 / 30 /24 fps 30fps
フルHD / HD 120 / 60 / 30 /24 fps 60 / 30fps
スローモーション 対応
HDR 対応 フルHD 30fpsのみ
比率 16:9 21:9 16:9、1:1
オートフォーカス リアルタイム瞳AF、オブジェクトトラッキング Auto、Manuel リアルタイム瞳AF、リアルタイムトラッキング
カラーフィルター VENICE、Opaque、Bright、Warm、Strong、Cool、Soft、Soft Monochrome、NA
操作性 ほぼオート ほぼマニュアル(AFはauto可) オート

4K 60fps、4K 24fpsといった解像度はXperia 1 ⅢはCinema Proを使う必要があったのがXperia PRO-IはVideo Proで誰でも簡単に撮影できるようになりました。

操作性もとても快適で「REC」をタップするだけで撮影できますし、Cinema Proで使えなかった瞳オートフォーカス、オブジェクトトラッキングによる被写体の追従可能でとにかく使いやすいです。

Videography Proの操作ボタン
操作性のいいUIデザイン

Video Proで使用するカメラは1.0型の広角カメラのみですが撮影しながらデジタルズームによるズームも可能で専用のスライダーがあるのでスムーズに寄ったり引いたりして動画撮影が可能。

実際にデジタルズームを使った動画はこちら。(4K60fpsで撮影したデータをブログ用にHD画質に縮小しています。)

このズームスライダーがスムーズなのでプロが撮影した(は言いすぎ…)かのようなズーム動画を撮影できます。

こちらはハム太郎です。

めちゃくちゃキレイじゃないですか?たぶん、iPhone 13 Proよりもずっとキレイ。1.0型の大型センサーでピクセルピッチも広いので室内撮影でデジタルズーム(×2.1)にしてもとても高精細でキレイな画質で撮影できます。

Xperia PRO-I + Video Proは今まで動画撮影が弱かったエクスペリアの弱点を一気に解消してきた感じです。動画撮影しやすいUIですし画質もとてもキレイ。被写体に寄った撮影なら背景もちゃんとボケていい感じの動画に仕上げることもできます。

なお、Video ProはV-log撮影で連続撮影して使うことが想定されますが4K60fpsの設置で連続28分の撮影が可能でした。

Xperia Pro I 4K60fps 連続撮影時間
4K60fps 28分連続撮影可能

高解像度の高フレームレートの設定で30分近く連続撮影できれば十分使えるレベルだと思います。また、この撮影で消費したバッテリーは10%ほどとなっていたので休憩を挟んで1時間撮影で20%消費なので十分使えそうですね。

広角カメラの表現力が高くなった

Xperia PRO-Iの広角カメラは1.0型大型センサーを搭載し画素ピッチが2.4μmと大きくなったことでどんな写真を撮影できるのか見ていきましょう。

Xperia PRO-I 広角カメラで川沿いを撮影

このような風景写真はかなり高精細で自然な感じに仕上げることができます。解像感はXperia 1 Ⅲとさほど違いはないものの色が少し違うように見えます。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 広角カメラの比較 1

逆光のある難しいシーンでもHDRを使って白トビを抑えながらも高精細な表現が可能です。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 広角カメラの比較 2

シチュエーションによっても色が変わりますが、Xperia 1 Ⅲの方が少し色鮮やかな描画になることが多いです。Xperia PRO-Iは画像処理エンジンBIONZ X for mobile、ミラーレス一眼カメラ・αのフロントエンドLSIを採用していることもありミラーレスカメラ寄りの色表現に近いのかもしれません。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 広角カメラの比較 3
Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 広角カメラの比較 3
Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 広角カメラの比較 4

どうでしょう。Xperia PRO-Iの方が少し落ち着いた感じの色になっています。スマホで撮れるような色鮮やかな色を求めるには少し向いていないかもしれません。

Xperia PRO-Iは1.0型の大型センサーを搭載していることもあり、被写体に寄って撮影すると背景をぼかすことができます。1/1.7型のXperia 1 Ⅲも十分なぼけ量がありますがXperia PRO-Iはさらにぼけ量が多くなってるのがわかります。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 広角カメラの比較 背景のボケ量

ソフトウェアの背景ぼけ機能を使うことなくこのような雰囲気のある写真を簡単に撮影できるのはさすが1.0型センサーといったところ。

Xperia PRO-I 広角カメラで草を撮影

BASICモードで撮影していますが色も落ち着いていて雰囲気のある写真に仕上げることができます。

Xperia PRO-Iでピンクの花を撮影

解像度は一般的な1220万画素ですが画素ピッチが広くてダイナミックレンジが広いこともあり白トビ、黒つぶれを抑えながらキレイな高精細な写真になります。

Xperia PRO-Iでマンホールを撮影

Xperia PRO-Iの広角カメラの画質を見ていきます。いずれの写真もPhoto ProのBASICモードで撮影してます。

Xperia PRO-Iの広角カメラで広場を撮影

中央部分の画質は、Xperia 1 ⅢよりもXperia PRO-Iの方が解像感が少しだけ高くなってる程度でしょうか。そこまでの差はありません。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 広角カメラの比較 時計台を部分拡大
時計台を拡大

周辺部分になってくると画質の差が明らかに広がっており、Xperia 1 Ⅲは少しボヤッとした画質になってるのがXperia PRO-Iは解像感の高い高精細な画質になっています。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 広角カメラの比較 標識を部分拡大
標識を部分拡大

1.0型の大型センサーで2.4μmのピクセルピッチでより高精細に表現できてフロントエンドLSIによってノイズ低減などの恩恵も受けているのかもしれません。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 広角カメラの比較 金沢駅

暗所撮影においてもXperia PRO-Iはノイズが少なく高精細な写真となっています。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 広角カメラの比較 案内表示を部分拡大

もう、全然違います。めちゃくちゃキレイ。同じ1220万画素ですが1.8μm → 2.4μmのピクセルピッチの拡大の威力は強いです。

スマホなど画面の小さい端末で写真を見返すくらいならXperia 1 Ⅲの解像感でも十分ですが、4Kモニターなどの大画面モニターで表示させたの写真のキレイさは圧倒的にXperia PRO-Iの方が上です。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 広角カメラの比較 6

昼間の撮影だとXperia PRO-I、Xperia 1 Ⅲにそこまで違いはないですが暗所撮影になってくるとXperia PRO-Iの方が高精細かつノイズの少ない写真に仕上がることが多いです。

Xperia PRO-I 広角カメラでイルミネーションを撮影

このような夜のイルミネーションもいい感じに撮影できます。

Xperia PRO-I 広角カメラで夜の街を撮影

被写体に寄って撮影することで光の玉ぼけをしっかりと楽しめます。

ただし、Xperia PRO-Iの広角カメラはイメージセンサーが大きくなったことで最短撮影距離が長くなってしまい小さいモノに寄って撮影するのが難しくなっております。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 広角カメラの比較 7
最短撮影距離(広角カメラ)
  • Xperia PRO-I:約13cm
  • Xperia 1 Ⅲ:約10cm

花など小さい被写体を撮影するならXperia 1 Ⅲの方が使いやすいかもですが、Xperia PRO-Iの1.0型センサーはとても優秀なのでデジタルズーム(AI超解像ズーム)でも画質を維持しながらズーム撮影ができます。

Xperia PRO-I 広角カメラ デジタルズーム2.1倍 赤い実

めちゃくちゃキレイですよね。ソニーのAI超解像ズームは自然な画質を維持してくれるので普通に使えます。

Xperia PRO-I 広角カメラ デジタルズーム2.1倍 ブルーベリー

Xperia PRO-Iの広角カメラは寄れなくなりましたが、デジタルズームを上手く使うことで十分対処することができます。

ハム太郎を広角カメラのデジタルズーム(AI超解像ズーム)で撮影し比べました。

Xperia PRO-Iの方が明るく撮影できるだけでなく毛並みもしっかり表現できています。Xperia PRO-Iは広角カメラのデジタルズームもしっかり使えます。デジタル補正っぽい違和感がほとんどないのでスゴい。

絞りをF/2.0 → F/4.0で表現が広がる

Xperia PRO-Iの広角カメラは絞りをF/2.0 → F/4.0に可変できるため背景のぼけ量を少なくしたい場合も対応可能です。

Xperia PRO-I 広角カメラ F/2.0とF/4.0 比較

イメージセンサーが大きくなると意図しないところで背景がぼけてしまうことがありますが、F/4.0に試絞りを調整することで全体的にカリッとした高精細な写真も気軽に撮影できます。

こちらは夜の噴水を撮影したモノです。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 夜の噴水

Xperia PRO-I、Xperia 1 ⅢともにPhoto Proのベーシックモードで撮影しており、Xperia PRO-Iの方が水飛沫が細かく表現できていますが、さらに絞りをF/2.0 → F/4.0に絞ることで水が線状に流れるような表現ができます。

Xperia PRO-I 広角カメラ F/4.0 スロー

Xperia 1 ⅢもPhoto Proもシャッター速度優先モードを使えば同じように表現できますが、Xperia PRO-Iはベーシックモードで絞りをF/4.0にするだけで簡単に凝った写真を撮影できるので撮影の幅が広がりますよ。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 広角カメラ 比較 噴水

Xperia PRO-Iの方が雰囲気のある写真んい仕上がってると思います。さらに、ダイナミックレンジが広いのか光の色も失われることなくしっかり色鮮やかに表現できています。

超広角カメラの画質も向上した

Xperia PRO-I、超広角カメラの画質を見ていきます。

Xperia PRO-I 超広角カメラで広場を撮影

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲで時計台の部分を比較してみました。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 超広角カメラ 時計台を部分拡大
時計台を拡大

なんとなくXperia PRO-Iの方がノイズが少なくてクッキリしているように見えますが、周辺部分になってくるとXperia PRO-Iの方が明らかにノイズが少なくて高精細な写真に仕上がってるのがわかります。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 超広角カメラ 標識を部分拡大
標識を拡大

超広角カメラの仕様は数値上は同じですがフロントエンドLSIを搭載しているXperia PRO-Iの方が綺麗な写真に仕上げられるのでしょうか。超広角カメラの暗所撮影もなかなかいい感じです。

Xperia PRO-I 超広角カメラで夜景を撮影

拡大してみました。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 超広角カメラ 部分拡大
部分拡大

同じ1220万画素・F/2.2ですがXperia PRO-Iの方が高精細でノイズの少ない写真になっています。センサーとか新しくなったんですかね。それともフロントエンドLSIのパワーだけでここまで変わるのでしょうか。

標準(望遠)カメラは…どうかな?

Xperia PRO-Iは望遠カメラはないですが、50mm(光学2.1倍)の標準カメラを搭載しています。

Xperia PRO-I 望遠カメラで広場を撮影

最大150mm(6.3倍)までデジタルズームまたはAI超解像ズームで撮影もできますが、Xperia 1 Ⅲの105mm(AI超解像ズーム×6.3)の光学望遠カメラと比較すると解像感は劣ります。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 望遠カメラ 標識を部分拡大

最短撮影距離はXperia PRO-I、Xperia 1 Ⅲともに35cmほどですが50mmの標準カメラなので70mm、105mmの望遠カメラを搭載しているXperia 1 Ⅲよりも寄って撮影ができません。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 望遠カメラで花を撮影
最短撮影距離(標準・望遠カメラ)
  • Xperia PRO-I(50mm):約35cm
  • Xperia 1 Ⅲ(70 or 105mm):約35cm

Xperia 1 Ⅲは105mm(× 4.4)の望遠カメラでも最短撮影距離が35cmと変わらないので光学レンズのままズーム撮影できるのが凄いところ。

Xperia PRO-IはAI超解像ズームを組み合わせることで同じような画角で寄って撮影できますがそこまで高精細な写真に仕上げることはできないですね。

ラーメンですね。Xperia PRO-Iは50mm標準カメラでこれ以上寄るとピントが合わなくなりますが、Xperia 1 Ⅲは105mm望遠カメラでここまで寄って撮影できます。

ただし、Xperia PRO-Iは広角カメラが優秀なのでデジタルズーム(AI超解像)を使って撮影ができます。

デジタルズームでここまで高精細に撮影できれば十分ですよね。

ライトの光表現はXperia 1 Ⅲはペリスコープカメラの特性が出ていますが、Xperia PRO-Iは一般的なカメラなので光の表現は一般的なカメラと同じとなっています。

標準カメラでも暗所撮影はしっかりできます。

50mmの画角はXperia 1 Ⅲだと広角カメラのデジタルズームに頼ることになるので画質はXperia PRO-Iの方が上となりますが、それ以上の高倍率ズームになると少し画質は劣ってしまうのが辛いところ。

ただ、Xperia PRO-IはフロントエンドLSIが効いているのがノイズの少ない写真に仕上がるので、標準カメラもそれなりに使えるのかもしれません。

HDRとDROの違い

Xperia PRO-IのPhoto ProのBASICモードで撮影すると自動的にHDR撮影してくれます。

Xperia PRO-I 広角カメラで夜景を撮影 BASICモード

HDRは複数の画像を自動撮影し合成することで白トビ、黒つぶれを抑えながらいい感じの写真に仕上げてくれるモードで、一般的なスマートフォンのカメラに搭載されている階調を最適化してくれる機能です。

Autoでここまで綺麗な写真に仕上げてくれるのはいいですよね。

Xperia PRO-Iはミラーレスカメラなどにも搭載されているDレンジオプティマイザー(DRO)による撮影も可能で、こちらはシャッター優先モードにしてシャッター速度を1/4秒、ISO400、Dレンジオプティマイザー(DRO)で撮影したモノです。

Xperia PRO-I 広角カメラで夜景を撮影 Dレンジオプティマイザー

1枚の画像で最適化するDROは白トビすることがありますが、見たままの明るさと色調で写真を表現してくれるのであまり派手にしたくない、雰囲気のある写真に仕上げたい時に使えるモードです。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲで比較してみました。

Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲ 広角カメラで夜景撮影 部分拡大

やはり、Xperia PRO-Iの画質はめちゃくちゃキレイですよね。高精細でノイズの少ない写真になるのでHDRを使わずにシャッター速度、ISO感度を調整しながら雰囲気のある写真を撮影することもできそうです。

12bit RAWがXperia PRO-Iの真骨頂

Xperia PRO-Iの広角カメラは12bitのRAW撮影に対応しました。とくに12bitの設定が必要なわけではなくファイル形式でRAWを選ぶことで12bit RAW撮影ができます。

Xperia PRO-I 12bit RAW

おそらく、1.0型イメージセンサーの性能をフルで活かせるのが12bit RAWによる撮影です。Xperia 1 ⅢもRAW撮影できますが12bitではありません。

こちらXperia 1 ⅢでRAW撮影したデータをCamera Rawで表示させた調整前のモノとなっています。

Xperia 1 Ⅲ RAW 補正前
Xperia 1 Ⅲ RAW 補正前

少し色褪せた感じの色合いになっていてライトの明るい部分も白トビしてしまっていますが、ハイライト-100にするとある程度使えそうなデータにできますがライトの明るい部分の情報が失われしまっています。

Xperia 1 Ⅲ RAW ハイライト-100
Xperia 1 Ⅲ RAW ハイライト-100

このRAWデータを編集するとこうなります。

Xperia 1 Ⅲ RAW撮影補正済
Xperia 1 Ⅲ RAW撮影補正済

これでもかなりいい感じになったと思うのですが、ライトの明るい部分が白トビ気味で解像感はそこまで高くないよなぁといった感じです。

一方で、Xperia PRO-Iの12bit RAW撮影ならさらに階調の豊かなデータになるので編集がとてもしやすいモノとなります。Xperia PRO-Iで12bit RAWで撮影した調整前はこんな感じです。

Xperia 1 Ⅲ RAW 補正前
Xperia 1 Ⅲ RAW 補正前

調整前でも色調が豊かですが、ハイライト-100にするとライトの明るい部分の情報を失われることなく階調豊かなデータになってるのがわかります。

Xperia 1 Ⅲ RAW ハイライト-100
Xperia 1 Ⅲ RAW ハイライト-100

これだけでもかなりいい感じの写真に仕上げられそうですが、さらに色々と調整することでXperia PRO-Iはここまで色鮮やかな写真に仕上げることができました。

Xperia PRO-I 12bit RAW 補正済
Xperia PRO-I 12bit RAW 補正済

明るいところの情報量だけでなく色鮮やかですし暗所部分の解像感も全く違います。

Xperia PRO-I・Xperia 1 Ⅲ RAW画像比較

12bit RAWの威力だけでなく1.0型のセンサーになってピクセルピッチが1.8μm → 2.4μmになったことで1ピクセルでより多くの光を取り込むことができている恩恵もありそうです。

こちらはXperia 1 ⅢのRAW撮影し補正したモノです。

Xperia 1 Ⅲ RAW 補正済み
Xperia 1 Ⅲ RAW 補正済み

こちらはXperia PRO-Iの12bit RAW撮影し補正したモノです。

Xperia PRO-I 12bitRAW 補正済
Xperia PRO-I 12bitRAW 補正済

Xperia PRO-Iの方が色鮮やかな写真に仕上げることができます。

星空をXperia PRO-IとXperia 1 ⅢのBASICモードで手持ち撮影しました。

BASICモードだとかなり暗くて目を凝らしてなんとか星空が見える程度の写真になります。それでも、Xperia PRO-Iだと星がちゃんと見えるところはさすが1.0型の大型センサーですよね。

Xperia 1 Ⅲでマニュアルモード(シャッター速度1秒・ISO400)でRAW撮影したものを補正してみました。

Xperia 1 Ⅲ RAW 星空

それなりに空を明るくして星を認識できるレベルにすることはできますが、レンズ性能の限界でしょうか。レンズの跡のようなものが見えてしまいました。

こちらはXperia PRO-Iでマニュアルモード(シャッター速度1秒・ISO400)で12bit RAW撮影したものを補正したものです。

Xperia PRO-I 12bit RAW 星空

レンズの性能が優秀なのでしょうか。レンズの跡がなく、空のグラデーションも自然に、星をしっかり表現することができています。

手持ち撮影でISO400のシャッター速度1秒が限界でノイズ多めですが、三脚を使ってISO100にしてシャッター速度を4秒とかで撮影しればもっと高精細でノイズの少ない写真に仕上げることができるかと思います。

Xperia PRO-I 性能をレビュー

4K HDR シネマワイドディスプレイ

Xperia Pro Iは6.5インチの4K HDR対応のシネマワイドディスプレイを搭載しており仕様はXperia 1 Ⅲと同じです。

Xperia Pro I 4Kディスプレイ
4Kディスプレイ

画面比率は21:9と長くて映画を見るのに適してるだけでなく2画面表示も広く表示できるのでマルチタスクしやすいディスプレイです。

Xperia Pro I 2画面表示機能
2画面表示でマルチタスクする

4K(3840 × 1644)の高精細な表示ができるだけでなく4Kアップスケーリング機能によってフルHDの動画も高精細にキレイに楽しむことができます。

SoCはSnapdragon 888で快適に動作

Xperia Pro Iの心臓部となるSoC(システム・オン・チップ)はQualcomm Snapdragon 888 5Gを搭載。2021年のハイエンドスマホの多くに採用しているチップでXperia 1 Ⅲと同じとなっています。

Snapdragon 888 5Gは2020年12月に発表された8コアCPU、Adreno 660のGPUを内蔵し5Gに対応したチップで、Xperia Pro Iのメインメモリは12GB、ストレージは512GBとより多くのメモリを搭載しています。

Geekbench 5のスコアについては製品版で検証します。

Geekbench 5の性能比較
  Xperia Pro I Xperia 1 III
CPU Snapdragon 888 5G
GPU Adreno 660
RAM 12GB
CPU
シングルコア
  1126
CPU
マルチコア
  3610
GPU(OpenCL)   4645

Antutuのスコアについては製品版で検証します。

Antutuの性能比較
  Xperia 1 III Xperia 1 II
CPU Snapdragon 888 5G
GPU Adreno 660
RAM 12GB
ストレージ 512GB 256GB
トータル   692486
CPU   187381
GPU   290053
MEM   112017
UX   103035

Xperia Pro IはXperia 1 Ⅲと同じSoC、メインメモリの容量なので基本的な動作速度は同じです。ブラウザ、ツイッター、YouTube、PUBGモバイル、原神など遊んでみましたがほぼ同じ動作速度で快適でした。

Game enhancerも充実していてゲームモード、フォーカス設定、画質・サウンドを調整できるだけでなく、マルチタスクでゲームをしながらYouTube、Twitter、ブラウジングなども可能です。

ゲームモードでパフォーマンスを優先するか省電力優先するか設定できますし、HSパワーコントロールにも対応していてシステムに直接電力供給をすることでバッテリーの高温化を防止しパフォーマンス低下を防ぎます。

カスタム設定から画面リフレッシュレート、タッチ反応速度も調整できます。

Xperia Pro Iは120Hzのリフレッシュレートに対応したディスプレイです。ゲームでも高リフレッシュレートでプレイしたい場合はここから240Hzに設定することでより滑らかなディスプレイでゲームを楽しめます。

バッテリーの性能と電池持ち

Xperia Pro Iのバッテリー容量は4500mAhとなっていますがどれくらい電池が持つのかXperia 1 Ⅲと比較してみました。

Xperia Pro I 電池持ち
  Xperia Pro I Xperia 1 III
バッテリー容量 4500mAh 4500mAh
YouTube 1時間閲覧 81% → 71%(10%消費) 82% → 64%(14%消費)
ゲーム(PUBG)30分 72% → 63%(9%消費) 62% → 53%(9%消費)
ゲーム(原神)30分 82% → 73%(9%消費) 80% → 67%(13%消費)

同じSnapdragon 888、同じバッテリー容量を搭載していることもあってXperia Pro Iの電池持ちは違いはないと思ってましたが少しだけXperia Pro Iの方が電池持ちがいい印象があります。

製品版でまたちゃんとレビューしますが、Xperia Pro Iは発熱が抑えられているように感じたので放熱性能が向上し電力効率が良くなっている可能性はありそうです。

Video Proの4K 60fpsの負荷のかかる撮影でも28分ほど連続撮影(室温20℃くらい)ができました。

Xperia PRO-Iのスペック

Xperia PRO-I スペック
ディスプレイ 6.5インチ(3,840 × 1,644ピクセル)
4K HDR 有機ELディスプレイ
120Hzリフレッシュレート
SoC Snapdragon 888 5G
メインメモリ 12GB
ストレージ 512GB
生体認証 サイドボタン式指紋認証
リアカメラ 広角:1220万画素(1.0型)・ƒ/2.0
超広角:1220万画素・ƒ/2.2
望遠:1220万画素・光学2.1倍・ƒ/2.4
インカメラ 800万画素・ƒ/2.0
オーディオ エンクロージャー型ステレオスピーカー
通信性能 Wi-Fi 6(802.11ax)、Bluetooth 5.2、5G通信(Sub-6・ミリ波)
バッテリー 4,500mAh
防水防塵 IP68
NFC Felica対応(おサイフケータイ)
SIMカード デュアルSIM(nanoSIM)
ポート USB-C(3.2 Gen2)、3.5mmオーディオジャック、ワイヤレス充電非対応
サイズと重量 166 × 72 × 8.9mm・211g
価格 SIMフリー:198,000円
発売日 2021年12月15日

Xperia PRO-I レビュー・評価:まとめ

Xperia PRO-I
Xperia PRO-I

Xperia PRO-Iのメリット

Xperia PRO-Iのメリット
  • 大画面なのにコンパクトで操作しやすい
  • 4K画質でプライベートエリアに映画館を
  • 120Hzのリフレッシュレート対応で快適動作
  • トリプルカメラで幅広い写真撮影ができる
  • 1.0型大型センサーで暗所撮影に強くなった
  • 12bit RAWで高精細で階調豊かな撮影ができる
  • Video Proで動画撮影がとにかく快適に
  • 電池持ちが向上しているかも

Xperia PRO-Iは6.5インチの120Hz対応の4KシネマワイドディスプレイにSnapdragon 888 5Gを搭載したハイエンドスマホで基本スペックはXperia 1 Ⅲを踏襲しています。6.5インチと大画面ですが21:9の縦長ディスプレイで操作性はとてもいいです。

1.0型のイメージセンサーは60%の面積した使用していないもののピクセルピッチは1.8μm → 2.4μmと大きくなって暗所撮影に強くなりました。また、フロントエンドLSIを搭載したことでノイズが少なくなり解像感も向上、12bit RAWの撮影がとにかくキレイです。

Video Proによる動画撮影も4K 60fpsをしっかりカバーしていますし、大型センサーとの組み合わせで雰囲気のある動画を誰でもかんたんに撮影できるようになりました。

Xperia PRO-Iのデメリット

Xperia PRO-Iのデメリット
  • 望遠カメラが少し弱い
  • 顔認証に非対応
  • ワイヤレス充電に非対応
  • 端末価格20万円は高め

Xperia PRO-Iは1.0型の広角カメラがメインで望遠こと標準カメラはいたって普通のカメラです。Xperia 1 ⅢXperia 5 Ⅲの望遠カメラが凄かっただけに少し物足りなさがあります。望遠カメラを重視するなら通常モデルです。

指紋認証にしっかり対応しているのでマスクしてても問題ないですが、顔認証はやっぱりあったほうが便利ですよね。もう、顔認証に対応させる気はなさそうなので半分諦めてはいますが…。

また、Xperia PRO-Iはワイヤレス充電には非対応でUSB-Cケーブルでのみ充電ができるようになっています。

Xperia PRO-Iがおすすめな人は

Xperia PRO-Iはカメラ好きにおすすめのスマホです。

色表現はスマホというよりもカメラに近い感じなので、ソニーのミラーレス一眼カメラを持ってるならXperia PRO-Iを持つことでちょっと出かける時にカメラを持ち出さなくても違和感ない写真を撮影できそうな気がします。

とくに1.0型センサーを搭載している広角カメラの表現力が向上していますし12bit RAWもかなり使えるのでスマホのこのカメラでどこまで撮影できるのか挑戦したくなってきますね。

また、動画撮影をメインでスマホを使いたい方もいいかもです。むしろ、写真よりも動画撮影の方が需要はあるかもしれません。Video Proは誰でも簡単にキレイな動画を撮影できますしとても使いやすいです。

V-Logを撮影するためにミラーレスカメラを持ち歩くというのも大変ですし普段使ってるスマホで普通に撮影できるならそっちの方が使い勝手はいいですよね。

Xperia PRO-Iは4K 60fpsの動画撮影にも対応してますし、専用のVLog Monitorを使うことで自撮り撮影もできます。

Xperia PRO-Iは198,000円となかなかお高いスマホではありますが、自然な写真撮影をしたい、動画撮影をしたいけどミラーレス一眼カメラは大きくて重いから持ち歩きたくないのならかなりアリなのではないでしょうか。

ただし、望遠カメラが好きという方はXperia 1 ⅢXperia 5 Ⅲの方がいいですね。

Xperia おすすめはどれ?