
ソニーのXperia 5 III(エクスペリア5マークスリー)はXperia 1 IIIのコンパクトモデルで可変式ペリスコープ望遠カメラを搭載した小さいのにスゴいスマホです。Xperia 5 IIの後継機種ですね。
Xperia 5 IIIは4Kディスプレイやワイヤレス充電に対応してないですが片手で使える小型ハイエンドのXperiaが欲しい方は最高の選択肢になるはず。
何よりも本体デザイン、フロストシルバー・フロストブラックのマット調カラーがカッコイイ。デザインは従来モデルと同じですがフロストシルバーは個人的に好きな色なのでついつい….。
- 6.1インチ(60 / 120Hz)有機ELディスプレイ
- SoC:Snapdragon 888 5G
- メモリ:8GB、ストレージ:128GB
- トリプルカメラ:12MP + 12MP + 12MP(×2.9 ⇄ 4.4)
- 生体認証:サイドボタン式指紋認証
- スピーカー:ステレオ対応
- 充電:USB-C & ワイヤレス(Qi)対応
- 通信:Bluetooth 5.2、Wi-Fi 6、5G/4G
- バッテリー:4,500mAh
この記事ではXperia 5 IIIをレビューし実際に使ってみてどうなのか、サイズ感、動作速度、カメラの画質、メリット・デメリットを書いてるので検討している方は参考にどうぞ!
- 本体デザインと色がカッコイイ
- 横幅68mm、重量168gと軽量で片手操作しやすい
- Snapdragon 888 5Gで快適に動作する
- サイドボタン式指紋認証でマスクしながら使える
- 可変式望遠カメラで雰囲気ある写真撮影ができる
- バッテリー持ちも良くて長く使える
- 3.5mmオーディオジャックを搭載してる
- 端末価格が値下げされて89,100円と安い
- 顔認証に対応してない
- ワイヤレス充電に対応してない
Xperia 5 IIIはドコモ、au、ソフトバンクのキャリアだけでなくソニーストア、Amazonの公式ストアでSIMフリーモデルも114,400円から値下げが入って89,100円で買えます。
→ 後継機種のXperia 5 IVはこちら
この記事の目次
Xperia 5 IIIの特徴

Xperia 5 IIIは6.1インチの21:9ワイドディスプレイを採用し本体の横幅が68mmで片手で操作できるコンパクトなハイエンドスマホです。
Xperia 5 IIIは6.1インチのFHD+解像度の120Hzリフレッシュレートの滑らかディスプレイを採用し、SoCはSnapdragon 888 5Gで動作速度が速くなって安定感が向上しています。
筐体がとにかくカッコイイですよね。無駄がない完全体で磨き上げられたボディにフロストシルバーの美しい輝きを醸し出しております。

リアカメラはカールツァイスレンズの広角・超広角・望遠のトリプルカメラを搭載し、望遠カメラが光学2.9倍 ⇄ 4.4倍に切り替えできるマニアな仕様となっています。
上位モデルのXperia 1 IIIに採用している3D iTOFセンサーは非搭載ですが、全カメラでDual PDセンサーを採用しオートフォーカスの速度と精度が向上し使い勝手の良いカメラに仕上がっています。
Xperia 5 IIIはカメラのシャッターボタンを搭載し、写真を撮影するのが楽しくなるスマホです。
標準カメラアプリが廃止となってPhoto Proになったことでカメラアプリのレスポンスも向上して瞳AFフォーカスでサクサクと写真を撮影できるので最高です。
- 6.1インチ有機ELワイドディスプレイ
- フルHD(2,520 × 1,080ピクセル)解像度
- 60・120Hzのリフレッシュレート対応
- SoC:Snapdragon 888 5G
- メモリ:8GB、ストレージ:128GB
- サイドボタン式指紋認証センサー
- 広角 + 超広角 + 望遠(可変式)カメラ
- NFC:A/B Felica(おサイフケータイ)
- 防水防塵:IP68(水深1.5m30分)
- 内蔵スピーカー:ステレオ
- バッテリー容量:4,500mAh
- 充電:USB-C
- サイズ:157 × 68 × 8.2 mm、168g
- 販売:ドコモ、au、ソフトバンク、直販
- 端末価格:99,000円
Xperia 5 IIIはドコモ、au、ソフトバンクで11万円前後とXperia 1 IIIより価格が安いのが最高です。SIMフリー版は99,000円に値下げしてるのでコンパクトなハイエンドでカメラが楽しいスマホが欲しい方はおすすめの端末となっています。
Xperia 5 III レビュー
では、Xperia 5 IIIを詳しくレビューしていきます。
丸みのあるフラットデザインを採用
Xperia 5 IIIの筐体デザインはXperia 5 IIとほぼ同じですが、本体カラーがいいのかめちゃくちゃカッコ良くなった印象があります。

こうやって比較するとXperia 5 IIの筐体もめちゃくちゃかっこいいですね。どちらも丸みのある金属素材のサイドフレームに背面パネルはガラスを採用しています。

Xperia 5 IIIのデザインは従来モデルと同じですがトリプルカメラ部分がXperia 5 IIIの方が大きくなって色によって素材が少し異なる感じ。画面と背面パネルはフラットで横幅68mmに抑えられて片手操作ができるサイズ感となっています。
本体カラーはフロストブラック、フロストシルバー、グリーン、ピンクの4色から選ぶことができます。

グリーン、ピンクは光沢のある背面ガラスを採用し艶やかなグロス仕様なのに対してフロストブラック、フロストシルバーはマット調のフロストガラス仕上げで上品でスタイリッシュなスタイルとなっています。

ディスプレイの保護ガラス、背面ガラスともに衝撃に強い高耐久ガラス・Corning Gorilla Glass 6を採用。6.5インチのXperia 1 IIIは高耐久なCorning Gorilla Glass Victusなのでここは少し残念です。
操作ボタンは筐体右側に上から音量ボタン、Googleアシスタントのボタン、サイドボタンとなっています。

Googleアシスタントのボタンはサイドボタンとカメラボタンの間にありますが、ボタンの形状が凹んでいるため間違えて押してしまうことはありません。この辺りはしっかりと使いやすさを考慮していますね。
Xperia 5 IIIの充電ポートはUSB-Cを採用しています。

Power Delivery(Revision3.0)、PPSの急速充電に対応しているのでAnaker Nano Ⅱ 30WなどのPPS充電器を使うことで高速に素早くバッテリー補給が可能となっています。
XperiaでPPSに対応したのはXperia 5 IIIがおそらく初ですね。
筐体の上に3.5mmオーディオジャックを搭載しているので有線でイヤホンを使って音楽を楽しむこともできます。

Xperia 5 IIIはしっかりハイレゾオーディオに対応しハイレゾ対応の有線イヤホンやLDACに対応してる完全ワイヤレスイヤホン・WF-1000XM4で高音質な音楽を楽しめます。
内蔵スピーカーはステレオに対応し、Xperia 1 IIIほどではないにせよそれなりにいい音で音楽を聴いたり、映画を楽しむことができます。

左右均等に配置されたフロントステレオスピーカーを採用し筐体下の画面の隅っこにある隙間と画面上の隅にある受話レシーバーからバランスの取れた音が鳴ります。
Xperia 5 IIIの内蔵スピーカーはソニーの各部門と協業してリアリティの高いサウンドを楽しめます。
音楽再生時の音はソニー・ミュージックエンタテインメントと、映画再生時の音はソニー・ピクチャーズ エンタテインメントと協業しています。
いろんな事業をしているソニーならではといったところ。また、Xperia 5 IIであった音の共鳴を抑えることでクリアな音質を楽しむことができるようになっています。
端末左側にSIMカードスロットを搭載しており手で開けることができるタイプとなっています。

nanoSIMとmicroSDカードに対応し最大1TBまでストレージ拡張ができます。動画撮影をたくさんしてストレージ容量がやばくなってきた…といった時もしっかり対応することができるので安心です。
横幅68mmで扱いやすいサイズ
Xperia 5 IIIは6.1インチの有機ELディスプレイ搭載しており本体サイズは157 × 68 × 8.2mmとコンパクトな端末となっています。6.1インチと数値上はiPhone 13と同じサイズですが画面比率が21:9と縦長になっていることもあり本体横幅68mmに抑えられています。

横幅68mmだと片手でスマホを操作しやすく扱いやすいのがいいところ。

Xperia 5 IIIはソニー独自UIとなるサイドセンスを搭載していて片手でアプリの切り替えができるだけでなく、マルチウィンドウ機能によってツータップで簡単に2画面表示に移行することもできます。コンパクトなのにマルチタスクに強い。それがXperia 5 IIIです。
端末の重量も168gとかなり軽量化されていてコンパクトなハイエンドスマホが欲しいならXperia 5 IIIはとても良い選択肢になることは間違いないでしょう。
なお、Xperia 5 IIIはXperia 5 IIと比べて高さが1mm小さくなって筐体の厚みが8.0mm → 8.2mmとほんの僅かだけ分厚くなっています。

手で持った感じとしてはほぼ同じです。同じ感覚のままXperia 5 IIからXperia 5 IIIに乗り換えて使うことができます。ただ、乗り換えるほどの進化があるかどうかは微妙なところではありますが。
120Hz対応シネマワイドディスプレイ
Xperia 5 IIIのディスプレイはフラットディスプレイを採用しており上下部分に黒ベゼルのあるシンプルなデザインを採用。受話レジーバーは筐体とサイドフレームの隙間に設置されていてインカメラも隅にあるのでスッキリとしたスタイルを実現しています。

Xperia 5 IIIの有機ELディスプレイは高画質化エンジン X1 for mobileを採用し鮮やかでコントラストの高い映像を楽しむことができます。

解像度は2,520 × 1,080ピクセル(フルHD+)と一般的なスマホと同じですが120Hzのリフレッシュレートに対応し滑らかディスプレイとなっています。スクロールしたときの文字の残像を抑えながらコンテンツを楽しむことができます。
120HzのリフレッシュレートはXperia 5 IIから搭載されていたので新機能ではないですが、SoCがより高性能になったことでより滑らかに動作するようになったように感じます。また、4K解像度のXperia 1 IIIと比べると画面が明るくて外でも視認性のいいスマホとなっています。

ただし、画面の明るさ自体はXperia 5 III、Xperia 5 IIともに違いはなく同じスペックのディスプレイをそのまま流用している感じといって良いかもしれませんね。
生体認証はサイドボタン式指紋認証に対応
Xperia 5 IIIは顔認証には非対応ですが、サイドボタンに指紋センサーを内蔵し指紋で画面ロック解除ができます。指紋を登録して指でしっかりと画面ロック解除ができるのでマスクをしてる環境下でもちゃんとスマホとして使えます。

Xperia 5 IIIのサイドボタン式指紋認証の精度は従来モデルのXperia 5 IIとほぼ同じです。スマホを持ったと同時に左利きなら中指、右利きなら親指を指紋登録しておくことで何も考えずにさっと画面ロック解除して使い出すことができます。
最近は画面内指紋認証を採用しているスマホが多いですが、保護フィルムを貼ると精度が落ちたり、手が乾燥していると
IP68の防水防塵に対応
Xperia 5 IIIはIPX5・IPX8等級の防水性能、さらにIP6Xの防塵性能を持っています。
- IPX5:約3mから約12.5リットル/分を最低3分間注水しても耐えられる
- IPX8:水深1.5mに約30分間放置しても耐えられる
- IP6X:直径75μm以下の塵埃が入った装置に8時間入れて侵入しない
Xperia 5 IIIがどこまで水に耐えられるのか詳細は不明ですが、IPX8に対応していればある程度の水回りでも普通に使うことができるものとなっています。濡れた手で使うくらいであれば普通に大丈夫です。
一般的にIPX8ならお風呂に入りながら使っても問題ないレベルですが、Xperia 5 IIIはSIMカードスロットの部分が手動で開けるタイプ
Xperia 5 Ⅲ 性能をレビュー
SoCはSnapdragon 888 5Gを採用

Xperia 5 IIIのSoC(システム・オン・チップ)はQualcomm Snapdragon 888 5Gを搭載していて8GBのメインメモリ、128GBのストレージとなっています。大画面モデルのXperia 1 IIIは256GBの大容量ストレージでしたがXperia 5 IIIは控えめとなっていますね。
Geekbench 5でどれくらいの性能になってるか比較してみました。

Xperia 5 III | Xperia 5 II | |
CPU | Snapdragon 888 5G | Snapdragon 865 5G |
RAM | 8GB | 8GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
シングルコア | 1111 | 870 |
マルチコア | 3538 | 2983 |
OpenCL | 4630 | 3256 |
シングルコアCPUで20%、マルコチコアCPUでも20%ほど性能が向上しています。GPUのOpenCLも1.4倍ほど性能が向上しているのでトータルで処理性能が大きく向上しているのがわかります。
Antutuでも性能を比較してみました。

Xperia 5 III | Xperia 5 II | |
CPU | Snapdragon 888 5G | Snapdragon 865 5G |
RAM | 8GB | 8GB |
総合 | 717744 | 641687 |
CPU | 175793 | 182767 |
GPU | 285581 | 218170 |
MEM | 113093 | 102727 |
UX | 143307 | 138023 |
CPUのスコアは伸びなかったですがトータルで64万点が71万点と処理性能が向上してました。とくにグラフィックのGPUの性能が大きく向上しているのがわかります。
Snapdragon 888は発熱でこのようなベンチマークスコアは安定しない感じがしますが、実際の動作速度はXperia 5 IIIの方が快適になっているように感じる場面が多いです。
動作速度は少し安定性が向上した
Xperia 5 III(左)とXperia 5 II(右)で動作速度に違いがあるかどうかを比較してみましたが、3DグラフィックスのゲームはSnapdragon 888を搭載しているXperia 5 IIIの方がフレームレートが高く滑らかに動作しています。
ブラウザ、SNSの動作はわずかにXperia 5 IIよりもXperia 5 IIIの方が快適に動作しています。また、どちらも120Hzのリフレッシュレートに対応しているためスクロール時の文字の残像は少なくなっています。
ただ、Xperia 5 IIはカクツキがあるところXperia 5 IIIは比較的滑らかに動作しているように感じます。
ゲームはどちらのモデルも快適に遊ぶことができますがXperia 5 IIIの方が余裕のあり快適に動作させることができます。PUBGモバイル、原神ともにどちらも同じ画質設定でプレイできるもののコマ落ちはXperia 5 IIIの方が少なく快適になっています。
発熱と電池持ち
Xperia 5 IIIはハイエンドのSnapdragon 888 5Gを搭載しているので電池持ちに不安があるかもしれませんが、Xperia 5 IIと比較してもバッテリー駆動時間は向上しているのでしょう。
実際にどれくらいバッテリーが持つのか比較してみました。
Xperia 5 III | Xperia 1 III | Xperia 5 II | |
SoC | Snapdragon 888 5G | Snapdragon 865 5G | |
バッテリー容量 | 4500mAh | 4000mAh | |
PUBG 30分プレイ | 8%消費 | 9%消費 | 9%消費 |
原神 30分プレイ | 10%消費 | 13%消費 | 11%消費 |
YouTube 60分視聴 | 6%消費 | 13%消費 | 7%消費 |
待機8時間 | 5%消費 | %消費 | 9%消費 |
Snapdragon 888 5Gは発熱しやすいチップですが4500mAhの大容量バッテリーを搭載したことでXperia 5 IIよりも少しだけ電池持ちは向上しています。同じSoCを搭載しているXperia 1 IIIと比較してもかなり電池持ちが良いのがわかります。
Xperia 1 IIIは4Kディスプレイを搭載しているため電力効率はあまり良くないんですよね。Xperia 5 IIIは性能とバッテリー持ちのバランスがとてもいい端末に仕上がっているようになります。
発熱はSnapdragon 888を搭載しているのでそこそこ筐体は暖かくなります。

30分ほどPUBGモバイルを遊んでCPUの温度は43.5°、バッテリー温度は29.9°となっています。高くて50°くらいになる程度なので意外と発熱は抑えられているようですね。Xperia 1 IIIは4Kパネルを駆動させないといけない影響かもう少し発熱する印象があります。
Xperia 5 Ⅲ カメラ レビュー
カメラのスペック
Xperia 5 IIIのリアカメラは全カメラでカールツァイス製レンズを採用した1220万画素の広角カメラ、1220万画素の超広角カメラ、1220万画素の光学2.9倍と4.4倍の可変望遠レンズを搭載したトリプルカメラとなっています。

Xperia 5 Ⅲ | Xperia 5 Ⅱ | ||
リアカメラ | 超広角 | 1220万画素(1/2.55型・デュアルPD)・F/2.2 | |
広角 | 1220万画素(1/1.7型・デュアルPD)・F/1.8 | ||
望遠 | 1220万画素(1/2.9型・デュアルPD) 光学2.9倍-4.4倍・F/2.3-2.8 |
1220万画素(1/3.4型)・光学3倍・F/2.4 | |
3D iTOF | なし | なし | |
AI | ハイブリッド12.5倍ズーム、AI超解像ズーム | – | |
連写 | 1秒間に20コマ | ||
オートフォーカス | リアルタイムトラッキング、リアルタイム瞳AF(動物対応)、毎秒60回のAF・AE追従 | リアルタイム瞳AF(動物対応)、毎秒60回のAF・AE追従 | |
動画性能 | 4K HDR 60/30/25/24fps、4K HDR 120fps | 4K HDR 60/30/25/24fps、2K HDR 120fps | |
インカメラ | 800万画素(1/3.4型)・F/2.0 |
1倍(24mm)の広角カメラは1/1.7型のDPセンサー、0.7倍(16mm)の超広角カメラは1/2.55型のDPセンサーを採用していて、2.9倍(70mm)、4.4倍(105mm)の可変式望遠カメラはペリスコープレンズを採用し横にレンズを配置した特殊構造を採用しています。

望遠カメラもDP(デュアルフォトダイオード)センサーに刷新しオートフォーカスの精度と速度が向上し画質もキレイになりました。従来モデルのXperia 5 IIと比較しても違いがしっかりわかるくらい望遠カメラの画質が向上。
望遠カメラを重視したい僕にとっては最高のカメラとなっています。
基本的にXperia 1 IIIと同じカメラシステムですがXperia 5 IIIは3D iTOFセンサーを搭載していないのでオートフォーカス速度が少しだけ劣りますが、普段使いにおいてオートフォーカスが遅いと感じることはありません。

瞳AF(動物対応)にリアルタイムトラッキングでタップした被写体を追従してくれる機能も使って正確にピントを合わせてくれるので快適に写真撮影ができます。
Photo Proでカメラ撮影がしやすくなった
Xperia 5 IIIは標準カメラアプリが廃止となってPhotography Pro(Photo Pro)を使って写真と動画を撮影することになります。
一般的なオート撮影は「BASIC」モードを使うことになります。

BASICモードは以下の項目を設定して撮影できます。
- カメラの画角:×0.7、×1.0、×2.9、×4.4
- ドライブモード:1枚、連続(Lo)、連続(Hi)
- タイマー撮影:3秒、10秒
- 露出調整、色温度調整
- 背景ぼけ:ON・OFF(広角・望遠)
- フラッシュの有無
Photo ProのBASICモードのオート撮影でも十分キレイな写真を撮影することができるので、基本的にこのモードでの撮影でOKかなと感じます。
色々とこだわって撮影したい場合はPhoto Proの「Pro」モードの「Auto」や「P(プログラムオート)」、「S(シャッタースピード優先」」「M(マニュアル)」、「MR(設定呼び出し)」を使うことができます。

Proモードは以下の項目を設定ができてRAWによる撮影もできます。
- カメラの画角:16mm、24mm、70mm、105mm
- AUTO:基本オート撮影、AFの設定を変更可能
- P:露出、ISO、ホワイトバランス、AF設定、DRO / HDR
- S:シャッター速度、露出、ホワイトバランス、AF設定、DRO / HDR
- M:シャッター速度、露出、ISO、ホワイトバランス、AF設定、DRO / HDR
Photo ProのP、S、Mモードにすると快調を最適化するHDRだけでなくDレンジオプティマイザーに切り替えることができます。

HDRは複数の画像を合成する技術で白トビを抑えながら黒つぶれも抑えるモードですが、Dレンジオプティマイザーは1つの画像で階調を最適化するモードでミラーレスカメラの標準モードで使用されていて雰囲気のある写真を撮影しやすくなります。
また、Sモードはシャッター速度を細かく調整もできるので夜景や星空といった三脚を使っての撮影もこなすことが可能です。
Xperia 5 III 広角カメラの画質
このブログで紹介しているXperia 5 IIIのカメラで撮影した写真は全てPhoto Proのベーシックモードのオート撮影したもので、色・明るさは未調整で撮って出し、ブログ用に画像縮小しているのみです。
広角カメラは1/1.7型の1220万画素イメージセンサーにF/1.7の明るめのレンズを搭載しているため暗いところでもノイズが少なくキレイな写真を撮影することができます。

Xperia 5 IIIとXperia 5 IIで画質を比較してみました。

同じセンサーなので基本的に画質に差はないですがXperia 5 IIIの方が解像感のある写真に仕上がっているように見えます。どちらも1/1.7型の大きめのイメージセンサーを採用していることもあり被写体に寄って自然なボケ味を演出することができます。

ソフトウェアの処理を入れなくても十分なボケ味を得ることができます。

1/1.7型センサーなので高精細で背景のボケ感も最高です。

カールツァイスレンズを採用していることもあり逆光に対しても雰囲気のある写真に仕上げることができます。

なかなかいい感じの写真を気軽に撮影できます。

Xperiaのカメラはマニュアルでないとキレイな写真が撮影できないと言われてしまいがちですが、このブログで紹介している写真は全てオート撮影したもの。

とくに色、明るさをいじることなくいい感じの写真に仕上げることができます。
Xperia 5 III 超広角カメラの画質
超広角カメラは1220万画素のセンサーにF/2.2のレンズとなっています。

スペックはXperia 5 IIと同じですがXperia 5 IIIの方が解像感の高い写真になっています。

超広角カメラはレンズの歪みがどうしても出てしまいますがXperia 5 IIIはしっかりとソフトウェアで補正が入るので自然な写真になります。

視野の広い写真を気軽に撮影できるのはいいですよね。
Xperia 5 III 望遠カメラの画質
望遠カメラは1220万画素のイメージセンサーに70mm、105mmの可変式望遠レンズを搭載しています。

従来モデルのXperia 5 IIと比較しても望遠カメラの画質は大きく向上しています。

ノイズが少なく解像感のある写真を撮影することができます。

光学2.9倍は70mm、4.4倍は105mmとミラーレス一眼カメラと同じレンズの画角で撮影できるのでカメラに詳しい人は胸熱な仕様となっています。Xperia 5 IIIは超解像ズームによる撮影もできるのでズーム撮影においても高精細な写真に仕上げることができます。

Xperia 5 IIIの望遠カメラはペリスコープレンズを採用していることもあり光源の処理が独特な表現となります。

Xperia 5 IIIの方が煌びやかな写真に仕上がります。

Xperia 5 IIIの望遠カメラはソニー製のDPセンサーを採用したことで画質も向上しています。

広角、超広角カメラの画質はXperia 5 IIと違いはないものの望遠カメラになってくると明らかに高精細で色鮮やかな写真に仕上がることが多いです。

Xperia 5 IIIの望遠カメラは最短撮影距離が短くて寄って撮影できるのが最大のメリットと見ていいかもしれません。

Xperia 5 IIは光学3倍でも50cmほど離れてしか撮影できないのがXperia 5 IIIだと光学4.4倍でも40cm近づいての撮影ができるので表現力がとても高くてXperia 5 IIでは撮れないような写真も生み出すことができます。

Xperia 5 IIも光学3倍とデジタルズームの組み合わせでズーム撮影は可能ですが、光学ズームのように奥行き感を出すのは困難となっています。

Xperia 5 IIIの方がいい感じの写真に仕上げることができます。

寄れる、高精細、撮影しやすい。

Xperia 5 IIIは最高の望遠カメラを搭載しています。

トンボも少し離れたところからバッチリと撮影ができます。

従来モデルのXperia 5 IIでも光学3倍の望遠カメラを使えばそこそこズームして撮影はできますが最短撮影距離が長く寄れないのでデジタルズームに頼ることもありますが、Xperia 5 IIIならしっかり光学望遠レンズを使って撮影ができます。

ペリスコープレンズを採用しレンズ自体が長くて設計が余裕があるため手前にあるモノ、奥の背景をしっかり奥行き感を演出可能です。
スマホカメラとは思えないくらい。ソフトウェア処理だと背景をぼかせても手前のものをぼかして中心にピントを合わせるのは難しく光学レンズだからこそできる手法といってもいいでしょう。
寄れる望遠カメラで食レポしやすい
Xperia 5 IIIの広角カメラはPhoto Proのベーシックモードでオート撮影しても食レポができます。色鮮やかかつ自然な色に整えてくれるので違和感のない写真に仕上がることが多いです。

望遠カメラは最短撮影距離が短いので望遠4.4倍でここまでトンカツに寄って撮影可能です。

ここまで寄れる望遠レンズを採用しているスマホはXperia 5 IIIとXperia 1 IIIの2機種以外で見たことがありません。iPhone 13 Pro、Pixel 6 Proも高倍率望遠カメラを搭載していますが、トンカツを光学レンズのみでここまでズームして撮影はできないんですよね。
この辺りはさすがカメラ事業を持っているソニーならではのなせる技といったところかもしれません。
ナイトモードはなし、低照度モードでの撮影に
Xperia 5 IIIはナイトモード非搭載ですが代わりに自然な明るさで暗いところでも撮影ができる低照度モード、または夜景モードで撮影が可能となっています。

低照度モードはホントに暗いところで自動発動するモードで実際の明るさよりも雰囲気を残しつつライトに撮影できるモードです。

広角カメラはそこそこ明るくなりますが、超広角カメラの低照度モードはかなり控えめな明るさとなります。夜景モードは街の灯りが明るくなりすぎないように調整してくれるので低照度モードよりも明るくならないですが、自然でいい感じの写真に自動的に仕上げてくれます。
動画撮影も手ぶれ補正が強くなった
Xperia 5 IIIの動画は以下のモードで撮影可能です。
- 4K 30 / 60fps(Cinema Proのみ)
- 4K ・フルHD 24fps(Cinema Proのみ)
- 4K HDR 30fps / フルHD HDR 30fps
- フルHD 60 / 30fps
4K 60fps /24fpsはCinema Proのみ撮影可能で4K30fps、フルHD 60fpsなど一般的な解像度フレームレートはPhoto Proの動画モードを使って撮影することになります。
動画撮影の仕様は従来モデルのXperia 5 IIと同じですが手ぶれ補正が少し強くなったような気がします。手ぶれを抑えて動作撮影ができるようになったので動画撮影もそれなりに楽しむことができそうです。
詳しくはYouTubeでレビューしています(→ YouTube:シンスペース)
Xperia 5 IIIのスペック
ディスプレイ | 6.1インチ(2,560 × 1,080ピクセル) HDR 有機ELディスプレイ 120Hzリフレッシュレート |
---|---|
SoC | Snapdragon 888 5G |
メインメモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB |
生体認証 | サイドボタン式指紋認証 |
リアカメラ | 広角:1220万画素・ƒ/1.7 超広角:1220万画素・ƒ/2.2 望遠:1220万画素・光学2.9倍ƒ/2.3 ⇆ 光学4.4倍ƒ/2.8 |
インカメラ | 800万画素・ƒ/2.0 |
オーディオ | エンクロージャー型ステレオスピーカー |
通信性能 | Wi-Fi 6(802.11ax)、Bluetooth 5.2、5G通信(Sub-6) |
バッテリー | 4,500mAh |
ポート | USB-C、3.5mmオーディオジャック |
サイズと重量 | 157 × 68 × 8.2mm・168g |
価格 | ドコモ:113,256円 au:121,405円 ソフトバンク:137,520円 |
発売日 | 2021年11月12日 |
Xperia 5 III レビュー・評価:まとめ

Xperia 5 IIIのメリット
- 本体デザインと色がカッコイイ
- 横幅68mm、重量168gと軽量で片手操作しやすい
- Snapdragon 888 5Gで快適に動作する
- サイドボタン式指紋認証でマスクしながら使える
- 可変式望遠カメラで雰囲気ある写真撮影ができる
- バッテリー持ちも良くて長く使える
- 3.5mmオーディオジャックを搭載してる
- 端末価格が値下げされて89,100円と安い
Xperia 5 IIIは筐体の横幅が68mmに抑えられた片手で使えるコンパクトスマホです。Snapdragon 888のハイエンドなSoCを採用して120Hzの滑らかディスプレイに対応し小型なのに快適を両立した最高の端末となっています。
新色のフロストカラーが落ち着いた雰囲気を醸し出していますし何よりもフロストシルバーの輝きが素晴らしくカッコイイ。
筐体の重量も168gとかなり軽量化されておりカメラの画質も妥協したくないけどコンパクトに持ち運びをしたいワガママを叶えてくれます。
Xperia 5 IIIは小型スマホですが4,500mAhという大容量バッテリーを採用し電池持ちは良好です。一回の充電でしっかり使えるバッテリーライフとなっています。
Xperia 5 IIIのデメリット
- 顔認証に対応してない
- ワイヤレス充電に対応してない
Xperia 5 IIIの生体認証はサイドボタン式の指紋認証のみとなっており顔認証には対応していません。指紋が使えればマスクをしてても問題ないですが、家でソファーに座りながらダラダラしたい時は顔認証があった方がやっぱり便利ですよね。
また、Xperia 5 IIIはワイヤレス充電にも対応していないので充電は有線オンリーとなります。ケーブルを生活から消し去りたい生活を求める人には少し向いていないスマホと言っていいかもしれません。
Xperia 5 IIIはどんな人におすすめ?

- 片手サイズのハイエンドスマホが欲しい
- バッテリー持ちが良いスマホが欲しい
- 望遠カメラの画質がいいスマホが欲しい
Xperia 5 IIIを選んでもいい人は片手サイズのハイエンドスマホが欲しい方ですね。
もう、そのままですがXperia 1 IIIとほぼ同じスペックのスマホを68mmという片手サイズの筐体サイズで使うことができます。意外とバッテリー持ちもいいので長くスマホを充電せずに使いたい方にもおすすめのスマホです。
Xperia 5 IIIの端末価格は2022年10月に99,000円に値下げされてSnapdragon 888、可変式望遠カメラ、片手サイズという3種の神器を身に纏ったスマホなので満足はできるかと思います。
→ 後継機種のXperia 5 IVはこちら
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