Xiaomi Mi Note 10 レビュー

2019年12月に日本市場に参入したXiaomi(シャオミ)ですが、どんなスマホを開発しているのか。とても興味があったので1億800万画素の5眼カメラを搭載したMi Note 10を手に入れました。

ここでは、Xiaomi Mi Note 10のデザイン・スペック・使いやすさをレビューしています。Mi Note 10は5.8万円ほどで買うことができるミドルクラスのスマホです。

Xiaomi Mi Note 10 特徴

Xiaomi Mi Note 10
Xiaomi Mi Note 10

Xiaomi Mi Note 10は6.47インチの3D曲面有機ELディスプレイ、5つのリアカメラを搭載したスマホですが、スペックだけ見たらハイエンドモデルなのでは…?と思ってしまうミドルなハイエンドスマホとなっています。

Xiaomi Mi Note 10の特徴
  • サイズ:6.47インチ(2340 x 1080ピクセル)
  • ディスプレイ:3D曲面有機EL(AMOLED)
  • 認証機能:画面内指紋センサー、顔認証
  • プロセッサ:Snapdragon 730G
  • メインメモリ:6GB LPDDR4X
  • ストレージ容量:128GB
  • リアカメラ:最大1億800万画素(超広角 + 広角 + 望遠 + マクロ + ポートレート)
  • フロントカメラ:3200万画素
  • デュアルSIMカード(nano)に対応
  • 5260mAhの大容量バッテリーを内蔵
  • 30W急速充電に対応
  • ステンレスフレーム + 背面ガラスのスタイル
  • 本体サイズ:157.8 × 74.2 × 9.67mm・208g
  • 端末価格(Amazon):58,080円(税込)

Xiaomi Mi Note 10のリアカメラ(広角)はSamsung製の1億800万画素のイメージセンサーを搭載しています。1億800万画素って…。数値はすごいけど、ねえ…。実際に撮影してみましたが使わないかな…って感じです。

1億800万画素での撮影「108Mモード」に切り替えて撮影することになり、普通モードでの撮影は2700万画素の写真となります。

さらに超広角 2000万画素、望遠 500万画素、ポートレート 1200万画素、マクロ 200万画素とハイエンドスマホを超える5眼カメラを搭載しているので、いろんな撮影ができてなかなか面白いですよ。と

Xiaomi Mi Note 10は6.47インチのOLEDディスプレイを搭載しているので、本体サイズが大きくて重量もあるのでスマホにコンパクトさを求めるなら選んではいけないモデルですが、3D曲面のディスプレイを搭載し画面サイズの割に持ちやすいスタイルとなっていますよ。

ちなみに、3,900円で買うことができるスマートバンドMi Band 4、エントリーモデルのRedmi Note 9Sもレビューもしています。

Xiaomi Mi Note 10 レビュー

パッケージ・付属品

Xiaomi Mi Note 10はブラックカラーのシンプルなデザインのパッケージとなっています。

Mi Note 10 パッケージ
Mi Note 10 パッケージ

開封するとMi Note 10の本体が収められていて、本体にもしっかり傷防止用の保護ファイルが貼られています。

Mi Note 10を開封
Mi Note 10を開封

本体以外の付属品はUSB-A to Cケーブル、30W充電アダプタ、SIMピン、クリアケースとなっていて必要な物は一通り揃っている感じですね。

最初からクリアケースがあるので、装着してとりあえず本体を傷から守ることができるのは嬉しい配慮ですよね。中国メーカーってクリアケースを付属しているところが多いけど、国内メーカーは充電器すら付属しないのはどうなんだろう…って思ってしまいます。

30Wの急速充電に対応

Mi Note 10には30W高出力タイプの充電器が付属しています。

30W出力の充電器
30W出力の充電器

30W出力の充電器なので少し大きめのアダプタですよね。にしても、純正の充電アダプタで30Wってすごいですよね。しかも、端末側も30Wの急速充電に対応しているので18W対応のスマホよりも速く充電することが可能となっています。

iPhone 11 Proに30Wの充電器を接続しても15Wほどの出力での充電となってしまいます。では、Mi Note 10だとどれくらいの出力になるのか計測してみたところ(8.38V × 2.28A = 19V)で充電ができていました。

もうちょっと出力が出てるのかな…と期待していましたが、20Wほどの給電となるようですね。

Mi Note 10の充電時の画面がカッコイイ
充電時の画面がカッコイイ

そもそも、Mi Note 10は5,260mAhというタブレット並みの大容量バッテリーを搭載しているので30W充電は必要なスペックだったのかもしれませんね。

実際に30Wの充電器でMi Note 10を充電してみたところ…

Mi Note 10 充電時間
  • 0分:6%
  • 30分:54%
  • 60分:85%
  • 90分:100%

30分で50%ほど、1時間で80%ほどの充電することができました。Mi Note 10のバッテリー容量は約5,400mAhとiPhone 11の約3,000mAhよりも2,400mAhも大容量なものを搭載しています。

なのに90分ほどでフル充電できてしまうとは…恐るべし、30W急速充電です。

外観デザイン

Xiaomi Mi Note 10の外観デザインをレビューしていきますね。

Mi Note 10は6.47インチのディスプレイを搭載していてい、画面内指紋認証に対応しているので正面に物理ボタンのないベゼルレススタイルとなっています。

Xiaomi Mi Note 10 正面デザイン
Xiaomi Mi Note 10 正面デザイン

3D曲面有機ELディスプレイを採用していて手に馴染むスタイルとなっています。保護ガラスはCorning Gorilla Glass 5を採用していて傷は付きにくい画面になっているようです。

パッと見た感じはGalaxy S10のように見えてしまいますね…。

Mi Note 10の曲面有機ELディスプレイ
Mi Note 10の曲面有機ELディスプレイ

サイドフレームは金属素材(ステンレス?)となっていて光沢のあるスタイルとなっています。外部ポートはUSB-Cと3.5mmオーディオジャックに対応しているので、有線でイヤホンを使いたい方にはありがたい仕様となっています。

Mi Note 10の外部ポート
USB-C・3.5mmオーディオジャックを搭載

本体右側にサイドボタンと音量ボタンがあります。

サイドボタンと音量ボタン

本体サイズが大きいので片手で使うことは難しいでしょう。基本的に両手で操作することになるでしょう。

背面パネルはガラス素材を採用していてディスプレイ側と同じく3D曲面加工が施された丸みを帯びたスタイルとなっています。

Mi Note 10 背面パネル
Mi Note 10 背面パネル

今回購入したモデルはグレイシャーホワイトというカラーですが、光の当たり方によって色合いが変化するプリズム的な美しい色となっています。

色合いが変化するグレイシャー・ホワイト

このカラーもどこかで見たことあるような…。

Mi Note 10は本体右下にnanoSIMカードを入れることができるスロットを搭載していて付属のピンを使って引き出すことができます。

Mi Note 10 SIMカードスロット
Mi Note 10 SIMカードスロット

Mi Note 10は耐水防塵の規格には非対応となっていますが、SIMカードスロットに防水パッキンがあるので生活するにおいての水の侵入は防ぐことができそうですね。

nanoSIMを2枚入れれる

Mi Note 10はデュアルSIM・デュアルVoLTE(DSDV)に対応していて2枚のnanoSIMカードを入れることが可能となっています。例えば、ドコモの回線を音声通話に、UQ mobileの回線をデータ通信として使えます。

ドコモなど大手キャリアの通信プランは格安SIMと比べると高くなってしまいますが、キッズ携帯を使うためにキャリアの回線を使う場合もあります。

そんな中、DSDVに対応したXiaomi Mi Note 10を使ってデュアル回線にすることでキャリア回線を使いながら安い格安SIMの回線を使って通信料金を下げることができるのです。

画面内指紋認証 + 顔認証に対応

Mi Note 10は画面内指紋認証に対応しています。画面の下側部分に指紋のマークが表示されるので、それに合わせて指を1秒ほど乗せることえ認証、画面ロック解除ができるようになっています。

Mi Note 10 画面内指紋認証
Mi Note 10 画面内指紋認証

画面内指紋認証はGalaxy S10Galaxy S20 5Gなどハイエンドスマホに採用されていますが、この価格帯で搭載しているのはすごい。認証速度はそんなに速くはないですが、マスクをしていても使える指紋認証機能が使えるのは有りがたいですね。

ちなみに、顔認証機能にも対応しています。

フロントカメラで顔認証に対応

顔認証は顔を登録しておけば使うことができ、下から上にスワイプすることで画面ロック解除ができます。

顔認証の速度はまあまあ速いので、指紋認証で画面ロック解除するよりも快適かな。ただし、マスクしてると顔認証はできにので画面内認証と組み合わせて使うのがいいでしょう。

5万円台のスマホなのに画面内指紋認証と顔認証のデュアル生体機能に対応してるって…素晴らしいですね。

画面上部のノッチを消せる

Mi Note 10は画面上部にインカメラを搭載していてノッチスタイルとなっていますが、画面設定から「ノッチを隠す」こともできます。

ノッチの設定を変更する
ノッチの設定を変更する
ノッチの設定
  • ノッチを隠さない
  • ステータスバーを動かさずに隠す
  • ステータスバーを動かして隠す

やっぱ、ノッチがない方がいいですよね。「ステータスバーを動かさずに隠す」に設定するのがおすすめです。

カメラの画質・作例

Xiaomi Mi Note 10は5つのカメラを搭載していて、最大1億800万画素の高画素撮影、超広角カメラによる広い空間の撮影、最大50倍の超望遠撮影に対応しています。

Xiaomi Mi Note 10 リアカメラ
Xiaomi Mi Note 10 リアカメラ
Mi Note 10 リアカメラのスペック
広角カメラ 1億800万画素(ノーマルモード 2700万画素)・ƒ/1.69・光学式手ぶれ補正
超広角カメラ 2000万画素・ƒ/2.2
望遠カメラ 500万画素・ƒ/2.0・光学式手ぶれ補正
ポートレートカメラ 1200万画素・ƒ/2.0
マクロカメラ 200万画素

Mi Note 10のリアカメラの画素数はそれぞれ異なるの撮影する画角によって写真のデータ容量が違うことになりますね。

マクロ〜超広角〜50倍ズームに対応

Mi Note 10はマクロ・0.6倍・1倍・2倍・5倍の5つの固定倍率、マクロ・〜50倍までの可変倍率で画角を変えることができ、こんな感じでとてもスムーズに画角を変えることができます。

Mi Note 10 カメラのズーム機能
Mi Note 10 カメラのズーム機能

MI Note 10のカメラアプリで超広角〜広角〜望遠の画角を比較してみましたが、一つの端末でこれだけの画角の撮影ができてしまうのはスゴいですね。

望遠カメラは500万画素のイメージセンサーですが、実際に撮影した写真は800万画素となっているので、各センサーからのデータを合成してキレイな写真になるように仕上げているのかもしれませんね。

実際に使ってみて望遠5倍ズームくらいならノイズも少なく使えるといった印象を受けましたが、30倍〜50倍になるとのっぺりとした画像になるので、とりあえず拡大できるよ…って感じです。

1億800万画素の画質は?

広角カメラはSamsungの1億800万画素のイメージセンサーを搭載していて超高精細な写真を撮影することができますが、通常は2700万画素での撮影となります。

108Mモードの広角カメラ(1億800万画素)、通常モードの広角カメラ(2700万画素)で撮影し比較してみました。

Mi Note 10(1億800万画素 vs 2700万画素)
Mi Note 10(1億800万画素 vs 2700万画素)

草のある部分を拡大してみました。

Mi Note 10(1億800万画素 vs 2700万画素)拡大
Mi Note 10(1億800万画素 vs 2700万画素)拡大

1億800万画素の方が草の細かいところまで表現できていますが色にじみが発生してしまっていますね。拡大しなくても色にじみは目立つのでちょっとどうなんだろー。

写真として見たときに表現が上手いのは通常モードの2700万画素です。1億800万画素モードはちょっと使えないかな、普通に通常モードで撮影をした方がいいと思います。

通常モードでの撮影ならデータ量を10MB以下に抑えることができますが、1億800万画素で撮影すると1枚あたり20MBほどのデータ量となるので、限定的な使い方になってしまうような気がします。

Mi Note 10のリアカメラの作例をいくつか挙げていきたいと思います。

Mi Note 10 広角カメラで撮影(壁と自転車)
Mi Note 10 広角カメラで撮影(壁と自転車)

Mi Note 10のリアカメラの色合いはクセがないので使いやすいです。

Mi Note 10 望遠カメラ(2倍)で撮影
Mi Note 10 望遠カメラ(2倍)で撮影

ポートレートモードで背景をぼかすこともできますし、撮影してからボケ量を調整することもできるのでハイエンドスマホでできることはMi Note 10なら大体できる感じですね。

Mi Note 10のポートレートモード

ちなみに、ポートレートモードは通常モードの2倍ズームした時と同じ画角となっています。

Mi Note 10 ポートレートモードで撮影
Mi Note 10 ポートレートモードで撮影

Mi Note 10の望遠カメラ(光学2倍)はf/2.2の明るいレンズに光学式手ぶれ補正も搭載しているので、手ぶれの少ない写真を簡単に撮影することができます。

Mi Note 10 望遠カメラ(ハイブリッド5倍ズーム)
Mi Note 10 望遠カメラ(ハイブリッド5倍ズーム)

個人的にMi Note 10のリアカメラの5倍ズームの画角がとても好き。僕自身は超広角カメラよりも望遠カメラを使うことが多いので、望遠カメラの画質が良いスマホはとても嬉しい。

望遠カメラってあまり使わない人多いみたいだけど、なんでなんだろうね。望遠カメラの方が圧縮効果があって、こういう写真は広角カメラじゃ撮れないし引き締まった写真を撮影できるのがいいんですよね。

Xi Note 10は夜景モードのにも対応しているので、暗いところでも長時間露光 + 合成により明るくノイズの少ない写真を簡単に撮影することができます。

Mi Note 10 夜景モードで撮影
Mi Note 10 夜景モードで撮影

5万円のスマホでここまで撮れちゃうですね…(笑)iPhone 11Pixel 4と同じ感じの写真に仕上げることができます。

ただ、一つ気になるのがCPUプロセッサがハイエンドのPixel 4などと比べると遅いので写真撮影をしてからプレビューを見るときに時間がかかってしまいます。

CPUプロセッサのスペック・性能

Mi Note 10はオクタコアプロセッサのSnapdragon 730G、6GBのメインメモリを搭載しています。参考までにPIxel 4、Pixel 3aのスペックと比較してみました。

Mi Note 10 スペック比較
  Pixel 4 Mi Note 10 Pixel 3a
CPU Snapdragon 855 Snapdragon 730G Snapdragon 670
GPU Adreno 640 Kryo470 Adreno 615
RAM 6GB 6GB 4GB

Mi Note 10は中間に位置するスペックと見ていいでしょう。性能をGeekbench 5で比較してみました。

Geekbench 5 CPU 性能比較
Geekbench 5 CPU 性能比較
Mi Note 10 スペック比較
  Pixel 4 Mi Note 10 Pixel 3a
プロセッサ Snapdragon 855 Snapdragon 730G Snapdragon 670
CPUシングルコアスコア 602 540 350
CPUマルチコア 2436 1686 1334
GPU 2095 1118 635

Snapdragon 855を搭載しているPixel 4の性能には届かないですが、Pixel 3aよりも性能は高くなっているのが分かります。メインメモリも6GBあるのでマルチタスク作業もこなすことができますよ。

実際の動作速度と操作感について

実際の動作速度を動画で撮影してみました。参考までにPixel 4と並べて使ってみています。

Mi Note 10のSnapdragon 730Gでも十分快適に動作します。確かにSnapdragon 855を搭載しているPixel 4の方がヌルヌル動きますが、Mi Note 10でも全く問題ないレベルではないでしょうか。

Xiaomi Mi Note 10 レビュー:まとめ

Xiaomi Mi Note 10は6.47インチのディスプレイを搭載した少し大きめのスマートフォンです。

Mi Note 10の良いところ
  • ベゼルレスディスプレイで画面がキレイ
  • 5眼カメラで幅広い撮影スタイルに対応
  • 顔認証・指紋認証のデュアル生態機能に対応
  • Snapdragon 730Gの性能がちょうど良い
  • 5,260mAhの大容量バッテリーで長く使える
  • 30W急速充電対応で1.5時間くらいでフル充電
  • 端末価格が5.8万円ほどと安め

本体サイズが大きいので片手操作はできませんが、3D曲面有機ELディスプレイを採用しているので持ち心地はいい感じで。5.8万円ほどのミドルクラスのスマホですが驚きの5つのカメラを搭載していてハイエンドスマホに迫る画質で写真を撮影することができます。

さらに、顔認証・指紋認証に対応しているのでマスクをしていても指紋で画面ロック解除ができるので、どのようなシーンでも使えるでしょう。

Mi Note 10の惜しいところ
  • 防水防塵は非対応
  • ワイヤレス充電に非対応
  • Felicaに非対応(NFCは対応)

Mi Note 10は防水防塵、ワイヤレス充電に非対応です。これはイイとして、Felicaにも非対応となっています。日本の都市部に生活するにおいてFelicaが非対応なのはちょっと厳しいものがあるかもしれないですね。

Xiaomiはスマホだけでなくスマートバンドを発売しています。3,900円で買うことができるコストパフォーマンス最強のバンドとなっています。

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