子どもは小学生になると行動範囲が広くなり家に帰ってきたらどこかに出かけてしまうので常に連絡できる環境を作っておいて位置情報も把握したいとキッズ携帯を持たせている方も多いでしょう。
そして、お子さんが大きくなり中学生になる頃にスマホデビューを考える時がやってきます。キャリアのスマホを持たすのがいいのか?格安SIMのスマホを持たすのかいいのか?迷うところです。
そこで、この記事ではキッズ携帯からのステップアップでスマホへの乗り換えを検討している方のために、キャリアのスマホに乗り換えをするべきなのか、格安SIMの格安スマホに乗り換えをするべきなのか書いていきたいと思います。
小・中学生のスマホデビューはキャリア?格安SIM?
子どものスマホに欲しい機能
キャリアの位置情報サービス
小学生高学年から中学生になるとキッズ携帯ではなくスマホを持たせることも多くなりますが、キッズ携帯じゃなくてもiPhoneやその他のスマホでも各キャリアの位置情報サービスを使うことができるので、キッズ携帯と同じようにお子さんを見守ることは可能です。
- ドコモ:イマドコサーチ 月額200円
- au:安心ナビ 月額300円
- ソフトバンク:位置ナビ 月額200円
ただし、親も同じキャリアを契約していないと位置検索をすることができないので注意をしましょう。
無料アプリの位置情報サービス
無料で使うことができる位置情報サービスアプリがあるので、必ずしも契約しているキャリアの位置情報サービスを使わないといけないわけではありません。例えば、「Life 360」という位置情報アプリは無料なのに親が位置を検索するだけではなく子ども側から位置情報を発信することも可能となっているのです。
中学生になったら位置情報サービスは必要ないのかなと思いますが小学生のうちはまだまだ心配なので使いたいところですよね。
有害サイトをフィルタリングできる
スマートフォンを子どもに持たすと色んなサイトを見たくなってしまうものですが、有害サイトから守るためのフィルタリング機能を設定することができます。
ドコモ、au、ソフトバンク、UQ mobileとY!mobileなら無料で「あんしんフィルター」を使うことができます。格安SIMの場合は「i-フィルター」というアプリを月額300円〜360円で使うことができるようになっています。(LINEモバイルは無料。)
アプリ、インターネットの利用制限について
大人の僕たちですらYouTubeやTwitterなどSNSにハマってしまうのですから、スマートフォンを手に入れた子どもたちもついつい見すぎてしまう、依存症になってしまう心配があります。
なので、アプリやブラウザに利用制限をかけることをおすすめします。最近のスマホにはアプリの利用制限をかけることができる機能が標準搭載されているので、それらの機能を活用するのが一番良いでしょう。
キャリアか?格安SIMか?
選択肢としてはキッズ携帯からそのままキャリアのスマホに乗り換えるパターン、親子ともに格安SIMのスマートフォンに乗り換えるパターンがあります。
- キッズ携帯 → キャリアのスマホに機種変更する
- キッズ携帯 → 格安SIMに親子ともに乗り換えをする
では、キャリアのスマホに機種変更した場合と、格安SIMに乗り換えをした場合でどれくらい月々の通信費用が変わるのかを比較してみたいと思います。
キャリアでスマホで機種変更する場合
キャリアのキッズ携帯を利用している場合はそのまま同キャリア内でスマートフォンに乗り換えをするのが簡単で気軽にすることができます。
親と子が各キャリアで契約をした場合の通信料金を計算してみました。機種代金は含まず一番少ないデータ量でシミュレーションしています。
ドコモで両親と子で使う場合
- カケホーダイライト:1,700円
- ベーシックシェアパック 〜5GB:6,500円
- SPモード:300円
- 合計:8,500円
- 機種割引:-2,000円(24ヶ月)
- シンプルプラン:980円
- シェアオプション:500円
- SPモード:300円
- docomo with:-1,500円
- 合計:280円
- シンプルプラン:980円
- シェアオプション:500円
- SPモード:300円
- イマドコサーチ:200円
- docomo with:-1,500円
- 合計:480円
- ウェルカムスマホ割:-1,500円(13ヶ月)
- 1年目:5,760円(1台あたり1,920円)
- 2年目以降:7,260円(1台あたり2,420円)
- 3年目以降:9,260円(1台あたり3,086円)
ドコモの学割は1年間月々1,500円の割引を受けることができますが、docomo withとの併用ができませんが、新規契約、MNPからの乗り換え、またはドコモのキッズ携帯からの乗り換えならウェルカムスマホ割とdocomo withが適用できるので、1年目は月々3,000円の割引を受けることができ、2年目以降もずっと月々1,500円の割引を受けることができ、ウェルカムスマホ割りが終わった2年目以降でも3台で7,260円となります。
auで両親と子で使う場合
- auピタットプラン(〜2GB、5分かけ放題):4,480円
- スマホ応援割:-1,000円(12ヶ月)
- auピタットプラン(〜2GB):3,980円
- スマホ応援割:-1,000円(12ヶ月)
- auピタットプラン(〜1GB):2,980円
- 安心ナビ:300円
- スマホ応援割:-1,000円(12ヶ月)
- 学割:-1,980円(3ヶ月)
- 3ヶ月まで:6,760円(1台あたり2,253円)
- 1年目:8,740円(1台あたり2,913円)
- 2年目以降:11,740円(1台あたり3,913円)
auは契約から3ヶ月間の学割期間があるので最初はかなり安い金額で使うことができますが、2年目以降は3台で11,440円という金額になってしまいます。
ソフトバンクで両親と子で使う場合
- データ定額ミニモンスター(〜2GB):4,480円
- 準定額オプション:2,000円
- 1年お得割:-1,000円(12ヶ月)
- データ定額ミニモンスター(〜2GB):4,480円
- 通話基本プラン:1,500円
- 1年お得割:-1,000円(12ヶ月)
- データ定額ミニモンスター(〜1GB):2,480円
- 通話基本プラン:1,500円
- 位置ナビ:200円
- 1年お得割:-1,000円(12ヶ月)
- 学割:-2,980円(3ヶ月)
- 3ヶ月まで:10,660円(1台あたり3,553円)
- 1年目:13,640円(1台あたり4,547円)
- 2年目以降:16,640円(1台あたり5,547円)
ソフトバンクも3ヶ月の学割期間があるので契約してから3ヶ月は安く使うことができますが、ドコモとauと比較するとちょっと高くなっていますね。
UQ mobile・Y!mobileのスマホに機種変更する場合
UQ mobileで両親と子で使う場合
auのサブブランドのUQ mobileに乗り換えた場合の月々の料金を試算してみます。こちらも機種代金は含まれていません。
- プランS(3GB):2,980円(1年目 1,980円)
- 学割(家族も適用):3ヶ月基本料無料
- プランS(3GB):2,980円(1年目 1,980円)
- 家族割:-500円
- 学割(家族も適用):3ヶ月基本料無料
- プランS(3GB):2,980円(1年目 1,980円)
- 家族みまもりパック:380円
- 家族割:-500円
- 学割:3ヶ月基本料無料
- 3ヶ月まで:380円(127円/1台)
- 1年目:5,320円(1,773円/1台)
- 2年目:8,320円(2,773円/1台)
UQ mobileは家族割で2回線目以降は月々500円の割引を受けることができ、さらに2019年春の学割キャンペーンとして「ファミゼロ学割」をスタートさせていますが、学生とその家族も基本料金が3ヶ月間無料(中高生なら5ヶ月)になるというとてつもなくお得なものになっています。
Y!mobileで両親と子で使う場合
ソフトバンクのサブブランドのY!mobileに乗り換えた場合の月々の料金を試算してみます。こちらも機種代金は含まれていません。
- プランS(3GB):2,980円(1年目 1,980円)
- プランS(3GB):2,980円(1年目 1,980円)
- 家族割:-500円
- プランS(3GB):2,980円(1年目 1,980円)
- 位置ナビ:200円
- 家族割:-500円
- 1年目:5,140円(1,712円/1台)
- 2年目:8,140円(2,712円/1台)
Y!mobileも家族割があるので2回線目以降は500円の割引を受けることができます。「ワイモバ学割」はスマホプランM/Lにした場合に月額1,000円の割引をしてくれるものでスマホプランSを選択した場合は特に特典はなく通常の家族割が適用されることになります。
格安SIMのmineoで両親と子で使う場合
格安SIMのmineo(マイネオ)のDプランに乗り換えた場合の月々の料金を試算してみます。こちらも機種代金は含まれていません。
- 3GB + 10分かけ放題:2,450円
- 家族割:-50円
- 3GB + 10分かけ放題:2,450円
- 家族割:-50円
- 500MB:1,400円
- 安心フィルタリング:350円
- 家族割:-50円
- 1年目:6,550円(2,183円/1台)
- 2年目:6,550円(2,183円/1台)
mineo(マイネオ)は1台で契約するならとても安いのですが、特に大きな割引サービスがないので複数台になるとちょっと高くなる傾向がありますね。家族が5人くらいになるとドコモの料金といい勝負になるのではないでしょうか。
ただ、mineoの場合は音声通話なしのデータプランを安く契約することができるので、LINEなどの無料通信アプリでしか子どもと連絡を取らないのであれば、上記の金額よりも700円ほど安くすることができます。
3台のスマホを契約した場合の通信料金まとめ
UQ mobileのファミゼロ学割のインパクトが強すぎなので間違いなく料金を安くするならUQ mobileを選ぶことになりますが、ドコモも意外と健闘していて2年目の料金で比較するとUQ mobileやY!mobileよりも安い料金になっています。
3ヶ月まで | 1年目 | 2年目 | |
ドコモ | 5,760円 1,920円/1台 | 7,260円 2,420円/1台 | |
au | 6,760円 2,253円/1台 | 8,740円 2,913円/1台 | 11,740円 3,913円/1台 |
ソフトバンク | 10,660円 3,553円/1台 | 13,640円 4,547円/1台 | 16,640円 5,547円/1台 |
UQ mobile | 380円 127円/1台 | 5,320円 1,773円/1台 | 8,320円 2,773円/1台 |
Y!mobile | 5,140円 1,712円/1台 | 8,140円 2,712円/1台 | |
mineo | 6,550円(2,183円/1台) |
ドコモの場合はdカードGOLDやドコモ光を組み合わせることでさらに1,400円以上割引を受けることができて1年目は5,760円-1,400円=4,360円となるので格安SIMよりもお得にスマホデビューすることも可能です。
なお、端末代は別なのでこの料金にプラスされる金額が月々の支払いということになります。というか、今のソフトバンクってこんなに高いの?計算間違ってないよね。端末代込みだとえらい金額になってしまいますけど。
まとめ:ドコモかサブブランドが安くておすすめ
ドコモ・au・ソフトバンクのキャリアと、サブブランドのUQ mobile・ワイモバイルと、格安SIMのmineo(マイネオ)で子どもがスマホデビューした場合の料金を比較してみました。
結果としてはドコモ、UQ mobile、Y!mobileでスマホデビューすると安くすることができるでしょう。3年目以降は格安SIMのmineo(マイネオ)が一番安くなるので、同じ端末をずっと使い続けてとにかく通信料金を安くしたいなら格安SIMにするのがいいのかもしれません。
しかし、定期的に端末を機種変更していくのならドコモ、UQ mobile、Y!mobileのいずれかなら端末割引を受けることができるので安くスマホを機種変更できるのでおすすめです。
- ドコモ:docomo with対象機種で1,500円割引(永年) or 648円端末
- UQ mobile:マンスリー割(24ヶ月)
- Y!mobile:端末割引(24ヶ月)
ドコモはdocomo with対象機種を購入することで1,500円の割引をずっと受けることができてiPhone 7なら実質3,600円で購入できます。また、一括648円で購入できる端末もあるので家族で上手く回すことで安くプラン設計することができるでしょう。
UQ mobileはプランSでiPhone 7を24,000円(月々1,000円)で購入することができます。他にもP20 liteが12,000円(月々500円)と安い端末もたくさんあるので端末込みでも月々の料金を抑えることが可能となります。
Y!mobileもプランSでiPhone 7を24,000円(月々1,000円)で購入することができます。他にもP20 liteが一括100円で購入できたりするのでトータルで見て安くすることが可能となります。
スマートフォンじゃなくてキッズ携帯についてはこちらの記事を参考にどうぞ!
コメントをどうぞ!