外付けSSDは各メーカーから色んなモデルが発売されていますが、SanDiskのPortable SSDはデザイン性が良くて耐久性にも優れていてかなりおすすめの外付けストレージです。

ただ、ラインナップが多くてどのモデルを選んだらいいか迷ってしまうところがあります。

この記事では、SanDiskのExtreme Portable SSD E61Extreme Portable SSD E60Portable SSD E30の違いや性能を実機比較しています。

どのモデルにしようか迷っているなら参考にどうぞ!

なお、最上位モデルのExtreme PRO Portable SSD E81はレビューしてないですがデータ転送速度を求めるならおすすめです。

SanDisk Portable SSDの特徴

耐久性の高い外付けSSD

SanDisk Portable SSDシリーズは色んなモデルがありますが、全モデルにおいて高さ2メートルから落下しても耐えられる耐衝撃性を持ち合わせた外付けストレージです。

SanDisk Portable SSD
SanDisk Portable SSD

大事なデータを保存するストレージですが外付けになると外に持ち出すことがどうしても増えますが、落下衝撃によってSSDが故障してしまう可能性もあります。

さらに、上位モデルのExtreme Pro SSD E81、Extreme SSD E61、E60はIP55の防滴防塵仕様で少し濡れても大事なデータが破損するリスクを抑えることができます。

Extreme Portable SSD IP55防滴防塵
IP55防滴防塵

そもそも、水気のあるところで外付けSSDを使うか…?って思ってしまいますがコップの水をこぼしてしまう不測の事故が起きる可能性もあります。

データをとにかく破損させるリスクを避けたい方はSanDiskのPortable SSDシリーズはおすすめです。

Win / Mac の外付けストレージとして

SanDisk Portable SSDは下位モデルのE30でも最大520MB/sのデータ転送ができるので写真や動画をストレスなく移動させることができます。

MacとSanDisk Portable SSD
Macの外付けSSDとして

MacやWindows PCなどのデータ保存用の外付けストレージだけでなく、データをSSDに置いたまま編集もそれなりにこなせる性能を持っています。

iPadの外付けストレージとして

また、USB-CポートのiPad Pro 11インチ・12.9インチiPad Air(第5世代)iPad mini(第6世代)、さらにiPhone 15 Proの外付けSSDとしても使えます。

iPadとSanDisk Portable SSD
iPadの外付けSSDとして

iPad Pro 11インチ(128GB)は124,800円で(1TB)は236,800円と110,000円も高くなりますが、外付けSSDなら+15,000円で1TBの容量を購入可能です。

コストパフォーマンス重視なら外付けSSDを上手く使うことに越したことはないですよね。iPadは外で使うことも多く耐久性の高いSanDisk Portable SSDは最適のストレージです。

カメラで撮影した写真や動画を外付けSSDに移動させるには、移動させた写真を選んで「共有」ボタン → 「ファイルに保存」を選択すると可能です。

写真を選択してファイルに保存する
写真を選択してファイルに保存する

データの保存先を選ぶ画面に切り替わるので「Extreme SSD」を選択して「保存」します。

Extreme SSDに保存する

ファイルアプリで「Extreme SSD」を確認してみると、無事にデータが保存できます。

保存完了
保存完了

この時点でiPadのストレージに写真データが残っているのでデータを削除することでiPadのストレージ容量を空けることができます。

iPad Air(第5世代)やiPad mini(第6世代)の最小ストレージ容量は64GBなので写真や動画の編集をすると空き容量が少なく外付けSSDが使えるのは便利です。

ちなみに、LightningポートのiPad(第9世代)はSanDisk Portable SSDはアダプタを使っても相性が合わず動作しないので注意です。

PS5 / PS4の拡張ストレージとして

PS5やPS4にSanDisk Portable SSDを接続して「拡張ストレージ」に設定できます。HDDのPS4ならでゲームのロード時間を大幅に短縮できます。

エクストリームSSDとPS4 Pro
エクストリームSSDとPS4 Pro

動作確認もSanDiskがきちんし確認しているので安心して使うことができます。内蔵HDDを換装しなくても外付けSSDからOSを起動できるので手軽に高速化ができます。

SanDisk Portable SSDシリーズ 違いを比較

スペック・価格の違いを比較

SanDisk Portable SSDシリーズのスペックを比較してみました。

SanDisk Portable SSDシリーズ
SanDisk Portable SSD
 
モデル Extreme E61 Extreme E60 E30
転送速度 1,050MB/s 550MB/s 520MB/s
容量 500GB / 1TB / 2TB 250GB / 500GB / 1TB / 2TB 480GB / 1TB / 2TB
規格 USB 3.2 Gen2 USB 3.1 Gen2 USB 3.2 Gen2
ポート USB-C
耐衝撃性能 最大2メートルからの落下に耐えられる
防滴防塵 IP55 非対応
セキュリティ 256bitハードウェア暗号化 / パスワードロック 128bitハードウェア暗号化 / パスワードロック
サイズ 52.5 × 100.8 × 9.6mm 49.5 × 96.2 × 8.85mm 46.9 × 96.9 × 9.9mm
重量 52g 39g 40g
価格 1.2〜3.7〜7.2万円 0.9〜3.7万円 0.9〜2.5万円

型式に「Extreme」があるSSDはデータ転送速度が速くIP55に対応した耐久性の高いモデルです。

Extreme E60とE30は数値上は違いがないように見えますが実際のデータ転送速度はE60の方が速く大容量データを素早く移動が可能です。

SanDiskのPortable SSDシリーズは高さ2メートルからの落下に耐える耐衝撃性能がありExtreme E61とExtreme E60はIP55の防滴仕様で水に濡れてもデータ破損がない安心設計です。

Portable E30はIP55に防滴には非対応です。間違えて水で濡らしてしまいましたが大丈夫でしたが基本的に水に濡らすのはやめておきましょう。

デザインとサイズを比較

SanDiskのPortable SSDシリーズは基本的に同じデザインとなっています。(左からE61・E60・E30)

SanDiskのPortable SSDシリーズ 正面デザイン
正面デザイン(左からE61・E60・E30)

ラバー素材の衝撃の強い筐体を採用し取っ手部分はオレンジのアクセントカラーが施されています。

背面部分はExtreme E61とExtreme E60は耐衝撃に強そうなマット調のゴムっぽい素材になっているのに対して、E30はマット調のプラ素材を採用しています。

SanDiskのPortable SSDシリーズ 背面デザイン
背面デザイン(左からE61・E60・E30)

耐衝撃性能はどのモデルも同じですが微妙に素材や形状は異なっております。

SanDiskのPortable SSD デザインの違い
側面(左からE61・E60・E30)

Extreme E61とExtreme E60はUSB-C to Cケーブルが、E30はUSB-C to Aケーブルが付属しています。

ケーブル(左からE61・E60・E30)

Extreme E61とExtreme E60はMacBook Pro 14インチなどのUSB-C対応の端末にダイレクトに接続して使うことができます。

USB-Cケーブルで接続

USB-C to A変換アダプタも同梱してるのでiMac 27インチMac miniなどのUSB-Aポートも同梱品でカバーできます。

E30はUSB-A to C変換アダプタかUSB-C to Cケーブルが必要となります。

変換アダプタを使って接続する

変換アダプタを使ってもデータ転送速度はそこまで落ちることはないです。Ankerの変換アダプタはコンパクトですしカラーがMacBookシリーズと合っているのでおすすめです。

実際の転送速度・時間を比較

SanDisk Portable SSDシリーズはデータの転送速度が各モデルで異な理、上位モデルのE81 ← E61 ← E60 ← E30で転送速度が速く素早くデータの移動ができます。

SanDisk Portable SSDシリーズ データ転送速度
Disk Speed Test

Disk Speed Testでデータ転送速度を計測してみました。

 
  Extreme E61 Extreme E60 E30
転送速度 1,050MB/s 550MB/s 520MB/s
書き込み速度(Write) 851 MB/s 401 MB/s 381 MB/s
読み込み速度(Read) 726 MB/s 388 MB/s 384 MB/s

E60とE30は400MB/sのデータ転送速度と大きな差がないですがE61は700〜800MB/sと約2倍の速度になっています。

800MB/sほどの速度があればSSDに動画編集データを置いたまま快適に作業できます。内蔵ストレージにデータを移動させずにシンプルな作業環境を作り出せるのが大きなメリットです。

実際にどれくらいの速度でデータの移動ができるのか比較していきます。24GBのFinal Cut Proの動画ファイルをMacBook Pro 14インチ → 各SSDにコピーしてみました。

Portable E30:1分41秒

Extreme Portable E60:56秒

Extreme Portable E61:29秒

E61とE60は違いなさそうに見えて実際のデータ転送速度はかなり違うみたいですね。

E30 → E60になることで45秒、E60 → E61になることで25秒、E30 → E61になることで1分20秒の時短になります。

保存用の外付けSSDとして使う、デザイン作業くらいならE30があれば十分ですが、データをSSDに置いたまま動画編集(4K)するならE61かE60を選ぶのがおすすめです。

SanDisk Portable SSD どれがいい?

Portable SSD E30がおすすめな人は

Portable SSD E30
Portable SSD E30
SanDisk Portable SSD E30 おすすめな人
  • 耐久性の高い外付けSSDが欲しい
  • 水気のあるところでは使う予定がない
  • コンパクトな外付けSSDが欲しい
  • 大容量SSD(2TB)を低価格で欲しい

Portable SSD E30はIP55の防滴防塵は非対応ですが耐衝撃性能は上位モデルと同じ2mからの落下に耐えられるので水をこぼすことは絶対にないという方はE30がおすすめです。

上位モデルよりもサイズが少しコンパクトで軽いので扱いやすい外付けSSDとなっています。

ちなみに、Portable SSD E30は380MB/sの転送速度と上位モデルと比べると遅めですが、書類や写真、デザインデータなど軽いデータならSSDに置きっぱなしで作業できます。

動画編集もある程度ならそのままできるので多くの方はPortable SSD E30を選んで問題ないでしょう。

Extreme Portable SSD E60がおすすめな人は

Extreme Portable SSD E60
Extreme Portable SSD E60
SanDisk Extreme Portable SSD E60 おすすめな人
  • SSDにデータを置いたまま作業したい
  • パソコンにデータを置きたくない
  • 耐久性の高い外付けSSDが欲しい
  • 少し水に濡れても安心したい
  • 500GB、1TBを低価格で欲しい

防滴防塵でさらに安心して外付けストレージを使いたいならExtreme Portable SSD E60がおすすめ。水回りで使うことは少ないと思いますが、不意に鞄が濡れてデータが飛んでしまう事故を未然に防ぐことができます。

また、E30よりもデータ転送速度が速く効率を上げることができ、データ自体を外付けSSDに置いたまま作業できます。

後継モデルのE61が発売となっていますがE60はまだ購入できるのでそこまで性能を求めないならE60はいい選択肢です。

Extreme Portable SSD E61がおすすめな人は

Extreme Portable SSD E61
Extreme Portable SSD E61

Extreme Portable SSD E61はE60の後継モデルでデータ転送速度が実測で800MB/sと高速なので約2倍の速度でデータの読み書きできるので動画編集を継続的にする方におすすめです。

800MB/sほどの速度があれば動画編集もSSDにデータを置いたまま快適に作業も可能です。4Kの動画だとデータ容量が大きくパソコンの内蔵ストレージに移動させるだけでも時間がかかります。

しかし、E61があればデータを内蔵ストレージに移行することなく作業できるので内蔵ストレージが圧迫せず時間を効率的に使うことができます。

Extreme Portable Pro SSD E81がおすすめな人は

Extreme Portable Pro SSD E81はSanDiskのポータブルSSDシリーズの最上位モデルでデータ転送速度が最大2000MB/sととにかくスペックの高い外付けSSDとなっています。

最大8TBの容量も選べるのでプロユースで使える外付けSSDといっていいでしょう。

さすがにいいお値段するので、高速タイプの外付けSSDが必要ならThunderbolt対応の外付けSSDを組み立てるのがおすすめです。E81を買うよりも費用を抑えることができます。

Thunderbolt対応の外付けSSDについてはこちらの記事をどうぞ →

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