RICOH GR3 vs RICOH GR2 違いを比較

ついに!RICOH GR3が2019年3月25日に発売します!

旧型のGR2が出たのが2015年だったので RICOH GR3は4年ぶりの新型モデルということで筐体、レンズ、イメージセンサー、画像処理エンジンが全て刷新されて手ぶれ補正機構SR、ダストリダクション機能も搭載するなどスペックの大きく向上しています。

ここではRICOH GR3と旧型のRICOH GR2のサイズ、スペック、価格の違いを比較しています。

RICOH GR3とGR2の外観、スペックの違いを比較

GR3とGR2のスペック

RICOH GR3とGR2のスペックの違いを比較しました。

GR3・GR2 スペックの違い
  RICOH GRⅢ RICOH GRⅡ
画素数 約2424万画素(APS-C) 約1620万画素(APS-C)
レンズ 4群6枚(非球面レンズ2枚)、F2.8~F16 5群7枚(非球面レンズ2枚)、F2.8~F16
最短撮影距離 標準:約10cm
マクロ:約6cm
標準:約30cm
マクロ:約10cm
画像処理エンジン GR ENGINE 6 + アクセラレーターユニット GR ENGINE 5
手ぶれ補正 3軸4段 撮像素子シフト方式(Shake Reduction)
ローパスフィルター ローパスフィルターレス + ローパスフィルターセレクター方式(SRユニットを用いたモアレ低減機能) ローパスフィルターレス
センサーダスト除去 ダストリムーバル DSⅡ(超音波クリーニング方式)
顔検出
動画撮影 Full HD(1920 x 1080、60p/30p/24p) Full HD(1920 × 1080、30/25/24p)
シャッタースピード 1/4000~300秒、バルブ、タイム
オートフォーカス 像面位相差AF + コントラストAF(ハイブリッド方式) コントラストAF
露出補正 ±5EV、1/3EVステップ ±4EV、1/3EVステップ
ISO ISO100~102400 ISO100~25600
NDフィルター
クロップ 35mm、50mm 35mm、47mm
液晶モニター 3インチ、103.7万ドット(広視野タイプタッチパネル付き) 3インチ、123万ドット
内蔵フラッシュ
Wi-Fi 802.11b/g/n
Bluetooth 4.2
外部ポート USB Type-C USB/AV出力端子、HDMI出力端子
内蔵メモリ 約2GB 約54.0MB
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)
撮影可能枚数 約200枚 約320枚
本体サイズ 109.4 × 61.9 × 33.2 mm 117.0 × 62.8 × 34.7 mm
重量 257g 251g

2424万画素のAPS-Cセンサーを搭載

RICOH GR3は2424万画素(APS-C)のイメージセンサーを搭載しました。GR2は1620万画素だったので一気に画素数が向上することになります。

1620万画素でも十分綺麗な写真を撮影することができましたが、ミラーレスカメラの主流は2,400万画素を超える画素数になってきているので、GR3もその土俵に上がることになります。

また、ダストセンサーを内蔵したのでセンサーにゴミが付いて困ってしまうことは減りそうです。これだけでもRICOH GR3は買いですわ。

新GRレンズを搭載

RICOH GR3は新型の4群6枚の薄型光学系のGRレンズを搭載しています。レンズの枚数は減りましたが、高精度ガラスモールド非球面レンズを最適配置することでキレのある描写ができるようになっています。

新GRレンズはマクロ性能も向上して6cmまで被写体に寄ることができるようになったのでテーブルフォトが捗ること間違いないでしょう。

新画像処理エンジン「GR ENGINE 6」を搭載

RICOH GR3は画像処理エンジン・GR ENGINE 6を搭載することで画質を向上しながら処理能力の高速化してオートフォーカスや動画のレスポンスも一段と向上しています。

さらに、専用のアクセラレーターユニットを新たに搭載することでイメージセンサーから得た信号を適切に処理してからGR ENGINE 6に送ることでノイズが少なくて解像感、色再現性の高い描画が可能となっているそうです。

なお、14bit RAWにも対応しているので撮影の幅を広げることができます。

3軸4段手ぶれ補正機構(SR)を搭載

そして、今回の新型モデルの新機能の中でも嬉しい機能の一つがこれです!

RICOH GR3は3軸4段の手ぶれ補正効果を得ることができる手ぶれ補正機構(SR)が搭載されています。本体サイズがこんなにコンパクトなのに手ぶれ補正機構を搭載できたことに驚きです。

従来のGRだと家に帰ってから撮影した写真を見返したときにブレブレ写真を量産してし待ってショックを受けてしまうことが多かったですが、RICOH GR3を使うことでブレブレ写真を大幅に減らすことができそうです。

像面位相差AFを搭載してオートフォーカスが高速化

RICOH GR3のオートフォーカスは合焦精度に優れるコントラストAFと高速なAFを実現する像面位相差AFによるハイブリッド方式に進化しています。

GR2はコントラストAFでオートフォーカスの合焦速度はあまり速くありませんでしたが、GR3はiPhoneなどスマホのカメラのオートフォーカスにも採用されている像面位相差AFを組み合わせることでAF速度が大幅に向上しています。

撮影可能枚数が大幅に減少

RICOH GR2の撮影可能枚数は約320枚でしたが、RICOH GR3は約200枚と120枚も減ってしまいました。

  • GR2:バッテリーパックDB-65(1200mAh)
  • GR3:バッテリーパックDB-110(1350mAh)

バッテリーパックのバッテリー容量は増えていますが、全体的な消費電力量も増加してしまったということなのでしょう。画素数も大幅に増えて、新画像処理エンジン、手ぶれ補正機構も搭載したことを考えると仕方ないのかも。


GR3とGR2の本体サイズと外観デザイン

RICOH GR3はGRシリーズの基本コンセプトをそのままに画質、AFの速度を向上しつつボディサイズを一回り小さくすることに成功したハイエンドコンパクトデジタルカメラとなっています。この小さなボディの中にAPS-Cサイズのイメージセンサーが入っているのだからスゴイの一言。

本体サイズとサイズの違い

RICOH GR3とGR2の本体サイズ、外観デザインの違いを比較してみましょう。

RICOH GR3とGR2 サイズの違いを比較
GR3・GR2 サイズと重量の違い
 GRⅢGRⅡ
本体サイズ109.4 × 61.9 × 33.2 mm117.0 × 62.8 × 34.7 mm
重量257g251g

RICOH GR2のサイズもとてもコンパクトなものでしたが、RICOH GR3は横幅がさらに7.6mmも小さくなっていて1/1.7型のセンサーを搭載していたGR Digital 4と同等サイズになっているそうで、GRの携帯性を重視した原点回帰モデルと言ってもいいのかもしれません。

カメラ上部の操作ボタンの数は同じですが、モードダイヤルからオートモードが廃止されるなどモード数が減っています。動画撮影モードのダイヤルも無くなったようですが、動画モードはどうやって起動するのでしょうかね?

タッチパネル式の液晶モニターを搭載

RICOH GR3の液晶モニターはタッチパネル式で指で操作することが可能となっていますが、ドット数が123万ドットから103万ドットに減ってしまいました。

GR3とGR2 操作パネルの違いを比較

パッと見のボタン配置は似ていますがボタンの配置がかなり変わったので操作性は今までとは違った感じになりそうです。

+ーボタンが廃止されて回転ダイヤルを搭載

GR2には「+・ー」ボタンが搭載されていて露出補正の調整を親指で簡単に調整することができましたが、GR3は「+・ー」ボタンが廃止されることに。代わりにADJボタンに露出補正が直接調整できるようになり(おそらく設定で変更可能)MENUボタンが回転式ボタンに変更されているようです。

RICOH GR3とRICOH GR2 操作パネルの違い

親指の部分にあった「+・ー」は使い勝手の良いボタンだったので、かなり操作性が変わることになりそうです。また、AELレバー・ボタンが廃止されたので親指AF/AEを使うこともできない仕様になったようです。

外部ポートはUSB-Cが採用されたので最新のPC/MacやiPad Proに接続をしてデータ転送をしたり充電したりすることもできるはずなので、使い勝手が向上することは間違い無いでしょう。

まとめ:RICOH GR3は最強のスナップシューター

僕は初代RICOH GRを持っていますが落としたりしてしまってかなりボロボロになっています。液晶の色も経年経過でかなり黄ばんできたので出動させる機会がかなり減ってしまっています。(動作するので問題なく使えます。)

RICOH GR スタイル

でも、このサイズ感は非常に魅力的。ポケットの中にミラーレス一眼と同等レベルの写真を撮影ができるのがRICOH GR。RICOH GR3は画質が向上して、手ぶれ補正機能が搭載されて、オートフォーカスの精度と速度が向上して、USB-Cポートを搭載し、超絶進化。ヤバイ。欲しいですね。 RICOH GR3はかなり魅力的です。

なお、RICOH GR3は2019年3月15日に発売が開始しましたが、かなり売れているようですね。Twitterでは購入報告をしている方々が多数続出しているようです。うらやましいなぁ…。気軽にスナップ写真を撮れる RICOH GR/GR2 をすすめる5つの理由