
楽天モバイルがMNO携帯電話サービス「Rakuten UN-LIMIT」をスタートしましたが先着300万人限定で基本料金の3,278円が1年間無料になるので、とりあえず契約してもいいじゃないの?って思いますよね。
そこで、気になるのがiPhoneが使えるのかどうかってところ。iPhoneでの利用は楽天公式では動作保証外となっています。しかし、実際に試してみたところ使えるiPhoneもあるようですね。
この記事では「Rakuten UN-LIMIT」をiPhoneで使う方法、対応している機種、テザリングの設定について紹介しています。「Rakuten UN-LIMIT」をiPhoneで使おうかなぁって悩んでいる方は参考にしてください。
この記事の目次
楽天モバイルでiPhoneは使える?
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」はSIMロック解除をしたiPhoneであれば動作します。(iPhone XS、XRシリーズ以降)
ただし、公式では物理SIMカードをiPhoneに入れての動作保証外としています。なので、Rakuten UN-LIMITのSIMカードをiPhoneに入れて使うのは自己責任となるので注意しましょう。
楽天モバイルが動作したiPhone一覧
実際に動作するのかどうかを手持ちのiPhoneで確かめてみました。

通話 | インターネット | テザリング | SMS | |
iPhone 12シリーズ | ○ | ○ | ○ | △ |
iPhone 11シリーズ | ○ | ○ | ○ | △ |
iPhone SE(第2世代) | ○ | ○ | ○ | △ |
iPhone XS | ○ | ○ | ○ | △ |
iPhone XR | ○ | ○ | ○ | △ |
iPhone X | × | × | × | × |
iPhone 8 | × | × | × | × |
iPhone 7 | × | × | × | × |
基本的に2018年モデルのiPhone XS/XS Max/XR以降であれば音声通話、データ通信ができます。最新のiPhone 12・12 Pro、iPhone 11・11 Proを使っているなら問題なく「Rakuten UN-LIMIT」を使うことができます。
もちろん、iPhone SE(第2世代)も楽天モバイルを使うことができました。端末価格が安いのでRakuten UN-LIMITと組み合わせることで通信費用をかなり抑えることができるのではないでしょうか。
SMSは楽天回線網であれば問題ないようですが、au回線網だと使えないので注意。また、緊急地震速報や110/119通話などでの高精度な位置情報測位も出来ないのであくまでデータ通信と通話ができるだけとなります。
Rakuten UN-LIMITはeSIMの契約ができるのですが、eSIMは公式でこれらのiPhoneをサポートしているので、eSIMで動作するモデルは基本的に大丈夫といった感じでしょうか。
ちなみに、iPad Proのセルラーモデルも通信しました。確認したのはiPad Pro 11インチ、iPad Pro 10.5インチですがSIMカードを入れるだけでデータ通信ができました。
iPhoneで楽天モバイルを使う方法
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」をiPhoneで使う方法を紹介しますね。まず最初に楽天モバイルのサイトから申し込みをしてください。
Rakuten UN-LIMITは料金プランが一つだけなのでシンプルです。楽天回線が使えるエリアはデータ使い放題、それ以外のエリアはau回線となり最大2GB(4月22日より5GBに増える!)までデータ通信することができます。
- 月額料金:0円〜3,278円
- 2021年4月7日まで申し込みで無料に
- 楽天回線網:データ使い放題
- au回線網:5GBまで
- 超過後は1Mbpsに通信速度に制限
- 最低利用期間/契約解除料金なし
- Rakuten Linkアプリで国内通話無料
楽天回線網ならデータ使い放題、au回線網でも5GBのデータ通信が1年間無料で使うことができるのだから契約しない理由はないですよね?必要なくなったらいつでも解約できるのでとりあえず試してみるのもいいと思います。
申し込みは以下の公式サイトからできますが事務手数料3300円相当ポイント還元中なので実質無料で楽天モバイルのSIMカードを手に入れることができます。
SIMカードをiPhoneに入れる
「Rakuten UN-LIMIT」に申し込みしたら数日で楽天モバイルからSIMカードが届きます。

SIMカードはサイズ(標準SIM・microSIM・nanoSIM)を選べるようになっています。

iPhoneはnanoSIMに対応しているので一番小さい切り込みからSIMカードを剥がしていきましょう。

iPhoneのSIMカードスロットをiPhoneに付属しているピンを使って開けてSIMカードを入れます。(僕はいつもそのままSIMカードの入れ替えをしてますが電源は切っておいた方が安心ですよ。)

SIMカードを入れたら電源を入れて設定をしましょう。
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」はAPNのインストールは必要ないですが、4G VoLTEのオンにしないと通信ができないので設定が必要となります。
iPhoneの「設定」を起動して「モバイル通信」→「通信のオプション」を選択します。

「音声通話とデータ」から「LTE,VoLTEオン」にチェックを入れて「OK」してください。

これで設定が完了です。音声通話、データ通信ができるようになります。もし、アンテナピクトが入らない場合は機内モードにしたり、モバイルデータ通信のON・OFFをしてみてください。電波が来ますので。
なお、アンテナピクトからでは楽天回線に繋がっているのか、au回線に繋がっているのかは分かりません。au回線網のエリアですが「Rakuten」と表示されています。

音声通話も問題なく使うことができました。
楽天モバイルの呼び出し音が海外みたいでカッコいい。 pic.twitter.com/XWed4sAI5h
— かずやシンスペース (@Logkazu) April 9, 2020
僕が住んでいるところはau回線網なので2GBまでデータ通信ができますが、楽天回線網のエリアならデータ使い放題(うらやましい…)となります。
au回線網でのデータ通信速度を計測してみました。計測場所は金沢市郊外にある自宅です。

下り | 上り | レイテンシ | |
7:00 | 15.1Mbps | 24.4Mbps | 46ms |
11:00 | 16.3Mbps | 14.0Mbps | 44ms |
12:10 | 14.9Mbps | 19.9Mbps | 44ms |
12:40 | 9.14Mbps | 16.8Mbps | 42ms |
16:00 | 10.6Mbps | 8.9Mbps | 40ms |
21:00 | 15.4Mbps | 11.5Mbps | 37ms |
au回線は楽天モバイルがauから借りたパートナー回線ですが、MVNOのように通信速度が極端に遅くなることはないのかな?
まだユーザー数が少ないことも影響してそうですがMVNO時代の楽天モバイルよりも快適なデータ通信することができそう。
SMSは使えない場合がある
SMS(ショートメール)は全てのiPhoneで使うことはできなかったので注意です。

楽天回線網であればショートメールを使うことができますがau回線網だと使うことができないようです。これは楽天モバイルの公式サイトにも記載されていました。
iPhone 11 ProでSMS使えてます。楽天回線です。
— manabu (@Ymanabu46) April 9, 2020
こちらで確認したところPixel 4ならSMSが使えたのでiPhoneの問題なんだと思います
テザリングはAPNの設定で使える
「Rakuten UN-LIMIT」ではテザリングもできます。
ただし、iPhoneの場合はAPNの設定しないと「設定」から「モバイル通信」→「モバイルデータ通信ネットワーク」を選択します。

「モバイルデータ通信」「LTE設定」「インターネット共有」のAPNに「rakuten.jp」と入力します。

これでiPhoneでテザリングができるようになります。

楽天回線網だとテザリングのデータ通信も使い放題なので、かなり良いですね。1年間限定とはいえ3,278円が無料なのでなにも文句はないのではないでしょうか。
まとめ:Rakuten UN-LIMITはiPhoneでも使える
楽天モバイルのMNOサービス「Rakuten UN-LIMIT」は月額3,278円の通信サービスですが300万人限定で1年間無料なので、気になる方はとりあえず契約してみるのもいいと思います。
最新のiPhoneならを使ってるなら楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」はかなりおすすめです。
- 月額料金:3,278円
- 契約者300万人まで3,278円が無料に
- 楽天回線網:データ使い放題
- au回線網:5GBまで
- 超過後は1Mbps通信速度に制限
- 最低利用期間/契約解除料金なし
- Rakuten Linkアプリで国内通話無料
iPhoneだとRakuten Linkアプリがインストールできなかったですが、2020年7月にiOS版のRakuten Linkアプリが登場したのでiPhoneでも国内通話無料で使うことができます。
ちなみに、eSIMなら楽天が使えることを明らかにしているので心配ならeSIMからの申し込みがいいかも。ただし、サポートはしていないみたいですね。あと端末の入れ替えが自由にできないなどのデメリットもあるので注意してください。
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