HUAWEI P40 Pro レビュー

HUAWEI(ファーウェイ)のスマホはカメラに定評のあることで知られており、P30 Proはドコモでも販売されいたモデルでしたが、P40シリーズは世界ではすでに発売を開始しています。

P40シリーズはP40、P40 Pro、P40 Pro +の3機種あり、グレードによってカメラの性能が異なっていますが、ファーウェイ・ジャパンさんがP40 Proの実機を貸してくれたので、P40 Proのスペック・性能・カメラの画質をレビューしました。

このスマホ。カメラの画質がスゴイです。これはカメラです。モバイル通信できるLEICAのカメラです。だと思えば、Googleアプリが使えないのも…許せるよね?

なお、P40 Proは日本でも正式発表されて6月12日に発売されます。Amazonなどで11万円ほどで販売スタートしています。

HUAWEI P40 Proの特徴

P40 Pro
P40 Pro
P40 Proの特徴
  • 6.58インチ(2,640 × 1,200ピクセル)有機ELディスプレイ
  • リフレッシュレート90Hzの滑らかディスプレイ
  • Kirin 990 5G + 8GB RAMで快適に動作する
  • リアカメラはトリプルカメラ + ToFセンサー
  • ペリスコープ(潜望鏡)構造の5倍望遠カメラ
  • カメラの画質がとても良く雰囲気のある写真が撮れる
  • ストレージ容量は256GB(NVカードで拡張可能)
  • 顔認証 + 画面内指紋認証に対応している
  • Wi-Fi 6(ax)の高速通信に対応
  • 5G通信の高速モバイル通信に対応
  • OSはAndroid 10だがGoogle Play非対応
  • 日本での発売は6月12日に

P40 Proは6.58インチの大型の有機ELディスプレイを搭載したハイエンドスマホです。90Hzのリフレッシュレートに対応し、スクロールした画面をなめらかに表示することができるので見やすい画面表示を実現しています。

リアカメラは超広角・広角・5倍望遠のトリプルカメラに被写体の距離を正確に計測できる3D ToFセンサーを搭載。スマホに5倍望遠カメラを内蔵してしまっていることに驚きを隠せませんが、望遠カメラの画質はP40 Proに並ぶスマホはないんじゃないかと思うくらい。

LEICA(ライカ)のレンズを搭載しているので、雰囲気のある写真を気軽に撮影できます。LEICAのカメラが10万円くらいで買えるならかアリなのでは?

また、P40 Proは5Gのモバイル通信に対応しているので、ドコモ・au・ソフトバンクの5Gを使って通信することができます。この記事ではドコモ5Gに対応したSIMカードを入れて実際に5G通信を試しています。

注意点としてP40 ProはAndroid 10で動作していますが、GMS(Google Mobile Service)を使うことができないので、アプリストアのGoogle Playを使うことができません。

その代わり、ファーウェイ独自のApp Galleryからアプリをインストールして使うことになります。

P40 Pro レビュー

外観デザイン

P40 Proはベゼルの幅を極限まで狭くしたベゼルレススタイルを採用していて、正面から見たデザインはでほぼディスプレイです。

P40 Pro 正面デザイン
P40 Pro 正面デザイン

フロントカメラはデュアルカメラを搭載していて楕円のパンチホールスタイルとなっています。

楕円型のフロントカメラ
楕円型のフロントカメラ

有機ELディスプレイを搭載していて上下左右が少し湾曲したエッジスクリーンを採用しているので画面の大きさの割に持ちやすいという印象があります。

エッジスクリーンを採用
エッジスクリーンを採用

サイドフレームはステンレス素材を採用していていiPhoneと違い光沢が抑えられた雰囲気となっていますね。どちらかというと、Xiaomi Mi Note 10と似ているのかも。

P40 Pro サイドフレーム
P40 Pro サイドフレーム

筐体右側に電源ボタンと音量ボタンを搭載しています。筐体の上部と左サイドはなにもありませんが、マイクと見られる穴があったりします。

筐体の上側部分
筐体の上側部分

充電ポートはUSB-Cに対応していて付属の充電アダプタを使うことで最大40Wの出力で充電することができます。

充電ポートはUSB-Cに対応
充電ポートはUSB-Cに対応

付属の充電器はグローバル版のプラグだったので実際に使えなかったのですが、40Wの充電アダプタがあればP40 Proの4,200mAhの大容量バッテリーを素早く充電することができそうです。

背面パネルはマット調のガラス素材を採用していて、光の当たり方によって見え方が変わってくるスタイルとなっています。

マット調のガラス素材の背面パネル
マット調のガラス素材の背面パネル

手触りはサラッとした感じのiPhone 11 Proとは違いシットリとしているので、従来のガラス素材のスマホと比べても違和感はないかなと感じます。

マットガラスが光を演出する
マットガラスが光を演出する

トリプルカメラ + ToFセンサーのリアカメラは大きく存在感のあるデザインとなっていますね。

ディスプレイの画質・大きさ

P40 Proは6.58インチの有機ELディスプレイを搭載し、2,640 × 1,200ピクセル(441ppi)の高精細なパネルとなっています。

P40シリーズの画面スペック
  P40 P40 Pro P40 Pro+
画面サイズ 6.1インチ 6.58インチ
解像度 2,340 × 1,080 2,640 × 1,200
スペック 画面内指紋認証 リフレッシュレート90Hz、DCI-P3 HDR、画面内指紋認証

ディスプレイは広色域のDCI-P3に対応し色鮮やかな色表現ができ、6.58インチの大画面いっぱいにキレイな画像を表示させることができます。

DCI-P3 HDRに対応
DCI-P3 HDRに対応

設定からカラーモードを「通常」と「鮮明」で切り替えできるようになっていて、色温度も調整できるので好みの画面を作り出すこともできます。

DCI-P3 HDR
カラーモードと色温度

最近のハイエンドスマホはスクロールが滑らかに表示できるディスプレイを採用したモデルが増えていますが、P40 Proの有機ELディスプレイはリフレッシュレート90Hzの表示に対応しています。

P40 Proの画面比率は19.8:9と縦長ディスプレイとなってるのでネットサーフィンやSNSの画面をより広く表示することができるようになっています。2画面表示機能にも対応しているので画面分割をした状態でもある程度の表示領域を確保できます。

2画面表示機能に対応
2画面表示機能に対応

ブラウザでYouTubeを見ながらメモを取ることができます。(取らない)さらに、P40 Proは画面をウィンドウ化する機能も搭載しています。

アプリをウィンドウ化する
アプリをウィンドウ化する

ただ、TwitterやYouTubeなどのアプリがないのでブラウザから閲覧するしかない状況でブラウザだと2画面表示にすることができないので、2画面表示機能やウィンドウ機能を使いこなせない感じがします。

せめてTwitterだけでもアプリが出てくれたらマルチ画面で操作することができるのですがね。

本体の大きさ・サイズ感

P40 Proの本体サイズは158.2 × 72.6 × 8.95mm、重量が209gと大きいサイズのスマホとなっています。

P40 Pro サイズ感
P40 Pro サイズ感

ベゼルの幅がほとんどないのでディスプレイを持ってる感じがしますね。横幅は72.6mmとなっていて片手操作するには少し横幅なサイズ感。基本的に両手できちんと持って操作することになるサイズになっているでしょう。

P40 Proの画面サイズ
P40 Proの画面サイズ

キーボードの打ちやすさは片手モードにすることで片手でフリック入力はできます。

片手モードでフリック入力は片手でできる
片手モードでフリック入力は片手でできる

日本語入力のフリック入力の上に数字キーがあるのは何気に便利ですし、使いやすさを考慮した配置になっているように感じます。

生体認証は顔認証+画面内指紋認証を搭載

P40 Proは3200万画素のイメージセンサーを搭載したインカメラとDepthカメラを搭載していて3D顔認証による画面ロック解除が可能となっています。

顔認証で画面ロック解除
顔認証で画面ロック解除

きちんと3Dで顔の輪郭など測定しているようで、簡易型の顔認証と違って信頼性は高そう。もちろん、暗闇でもしっかりと顔を認識してくれるので真っ暗なところでも画面ロック解除をすることができます。

また、P40 Proは画面内指紋認証にも対応していて画面を指に触れるだけで画面ロック解除ができるようになっています。

画面内指紋認証で画面ロック解除
画面内指紋認証で画面ロック解除

この画面内指紋認証が素晴らしい出来なんですよ。認証速度がかなり速い。

Galaxy S20、AQUOS zero2などにも画面内指紋認証機能を搭載していますが、精度・速度はP40 Proは上を行っています。指がずれていても認証するし、物理式の指紋センサーと同じ感覚で使うことができます。

今のご時世はマスクがないと外出ができない状況ですが、P40 Proなら自宅では顔認証を使って、外では画面内指紋認証を使って画面ロック解除をすることができます。

P40 Pro カメラのスペック・画質

P40 Proの真骨頂はリアカメラの性能といってもいいかもしれないですね。P40 ProはLEICA製のレンズを採用したトリプルカメラ + ToFセンサーを搭載し、スマホとは思えない画質の写真を気軽に簡単に撮影することができます。

P40 Pro リアカメラ
P40 Pro リアカメラ

スタンダードモデルのP40はToFセンサー非搭載ですが、光学3倍の望遠カメラを搭載し標準モデルとは思えないスペックとなっています。P40 Proは光学5倍の望遠カメラとToFセンサーを搭載したのが大きな特徴となっています。

P40シリーズのカメラスペック
  P40 P40 Pro P40 Pro+
広角 5000万画素・F/1.9・RYYBセンサー
超広角 1600万画素・F2.2 4000万画素・F/1.8
望遠 800万・F/2.4
80mm
1200万・F/3.4
125mm
800万・F/4.4
240mm
800万・F/2.4
80mm
ToFセンサー あり あり
ズーム性能 光学3倍、最大30倍ズーム 光学5倍、最大50倍ズーム 光学3倍、10倍、最大100倍ズーム
インカメラ 3200万画素 + IRセンサー 3200万画素 + Depth

左から望遠カメラ、広角カメラ、超広角カメラ、LEDフラッシュの隣に被写体との距離を計測できる3D ToFセンサーとなっています。

P40 Proのリアカメラ
P40 Proのリアカメラ

このセンサーのおかげで写真・動画での背景を自然にぼかしたり、エフェクトをかけることができるようになっています。LEICAの文字が眩しい。

同じ場所から超広角カメラ、広角カメラ、光学望遠5倍カメラ、ハイブリッド10倍、デジタル50倍で撮影してみました。

P40 Proの各カメラの画角
P40 Proの各カメラの画角

これ、すべて同じ場所から撮影しているのですがP40 Proがあれば動かなくてもこれだけの画角の写真を簡単に撮影できてしまいます。

P40 Proは光学5倍の望遠レンズを搭載しているだけあってハイブリッド10倍なら常用できるレベルの画質を維持しています。50倍ズームは画質はさすがに落ちますが、駅の反対側のところまで撮影できてしまうのが凄いですね。

P40 Proは11種類のカラーフィルターをかけて撮影することもできます。

エフェクトで色合いを変更しながら撮影
エフェクトで色合いを変更しながら撮影

(ライカスタンダード、ライカビビッド、ライカスムーズ、センチメンタル、インパクト、ND、バレンシア、ブルー、ハロー、ノスタルジア、夜明け)から色合いを変更して撮影できます。

個人的には「ライカスムーズ」というカラーモードがとても好きです。LEICAのカメラはまだ使ったことないですが、こんな色合いなんでしょうかね?LEICAのカメラ欲しい。

広角カメラの画質

P40 Proの広角カメラは5000万画素のRYYBの1/1.28型の大型イメージセンサーを搭載していて高精細な画質で写真を撮影できます。

(ここからの画像はタップ・クリックで拡大できます。)

P40 Proの広角カメラで公園を撮影
P40 Proの広角カメラで公園を撮影

通常モードでは1200万画素での撮影となり、「プロモード」での撮影で5000万画素の画像となります。ただ、5000万画素のモードは通常の1200万画素のモードより画質がボケた感じになるので普段は通常モードで撮影するのがいいでしょう。

おそらく、RAWデータで撮影して画像加工するときに5000万画素のモードが役に立つのでしょう。こちらは広角カメラの通常モードで夜間撮影したものです。

P40 Proの広角カメラで夜の街を撮影
P40 Proの広角カメラで夜の街を撮影

通常モードは1200万画素なのでiPhone 11 Proと解像感はほぼ同じ感じですが、P40 Proの方が暗部がより明るく撮影できているようです。

P40 Pro・iPhone 11 Pro 夜間の画質比較
P40 Pro・iPhone 11 Pro 夜間の画質比較

P40 Proの広角カメラは「RYYB」という特殊な配列センサーを採用し通常のRGGBセンサーよりも40%も光を多く取り込むことができ夜間撮影に強くなっています。

夜の立体駐車場を撮影しました。

P40 Proの広角カメラで夜の立体駐車場を撮影
P40 Proの広角カメラで夜の立体駐車場を撮影

P40 ProとiPhone 11 Proで撮り比べをしてみました。

P40 ProとiPhone 11 Proの夜間撮影比較
P40 ProとiPhone 11 Proの夜間撮影比較

iPhone 11 ProもスマートHDRによって電飾看板の部分の白トビを抑えてはいますが、P40 Proはさらに上をいくHDR画質を実現しているので夜景などもキレイな写真に仕上げることができそうです。

P40 Proの広角カメラで人のいない街を撮影
明暗差をしっかりと表現できる

P40 Proは暗いところはディテールを残しつつ暗い雰囲気のまま上手く表現してくれるので変に明るくならず自然な写真に仕上がることが多いですね。しかも、白トビもしっかり抑えてくれるので、なかなか優秀なカメラです。

ここでは紹介していませんが、人物撮影もかなり優秀で、子どもの肌の質感、髪の毛の1本までしっかりと表現できるので、家族の写真を撮影するカメラとして使うのも良さそうです。

超広角カメラの画質

超広角カメラは4000万画素の1/1.54型のイメージセンサーを搭載しています。画角が他のカメラと異なりますが、レンズの明るさもF/1.8と超広角としてはかなり明るいレンズとなっています。

P40 Pro 超広角カメラで夜の街を撮影
P40 Proの超広角カメラは画質が良い

iPhone 11 Proの超広角カメラ(1200万画素・F/2.2)と画質を比較してみましたが、画角が違うので単純比較はできないですが、P40 Proの方が高精細な画像になっているのが分かります。

P40 Pro・iPhone 11 Pro 超広角カメラの画質比較
P40 Pro・iPhone 11 Pro 超広角カメラの画質比較

超広角カメラでよくあるレンズの歪みもしっかり補正されているので自然な写真に仕上げることができます。

P40 Pro 超広角カメラ
P40 Pro 超広角カメラ

P40 ProのカメラはAIを搭載していてシチュエーションに合わせて色調整をしてくれることもあり、青空はより青く、草木はよりも緑に表現することができます。ライカカラーと相まって個人的にはかなり好きな色合いになるんですよね。

P40 Pro、カメラとして欲しい。LEICAのカメラ欲しい。

望遠カメラの画質

望遠カメラは1200万画素のイメージセンサーに125mm相当のレンズを搭載しています。P40 Proの望遠レンズの凄いところはレンズを屈曲させて横にレンズを配置しているところ。

物理的に5倍の光学望遠レンズをスマホの中に入れてしまうことなど不可能ですが、P40 Proはレンズをミラーで反射させて屈曲させることで5倍ズームレンズを搭載することに成功してしまいました。ミラー構造の一眼レフカメラっぽいですよね。

光学5倍の望遠カメラを搭載していて画質はめちゃくちゃ良い。今までレビューしてきたスマホを圧倒する画質です。ナンバーワンです。断言する。

P40 Pro 光学5倍望遠カメラ
P40 Pro 光学5倍望遠カメラ

P40 Pro(光学5倍望遠)とiPhone 11 Pro(光学2倍 + デジタルズーム = 5倍望遠)で画質の違いを比較してみました。

P40 Pro・iPhone 11 Pro 望遠カメラの画質比較
P40 Pro・iPhone 11 Pro 望遠カメラの画質比較

iPhone 11 Proはデジタルズームして処理をしているので全体的にノイズがあり文字がぼやけてしまっていますが、P40 Proはレンズそのものの画質となるのでノンノイズで高精細な画質になっていますね。

これぞ光学式の望遠カメラの画質って感じ。素晴らしい。個人的に望遠レンズが大好きなのでスマホで高画質の望遠写真を撮影できるのはヤバいですね。

5倍望遠カメラなので被写体から離れる必要がありますが、圧縮効果により引き締まった構図を作り出すことができます。

望遠カメラだけどF/3.4の比較的明るいレンズを搭載しているので、地下鉄など暗いところでもノイズの少ないキレイな写真を撮影することができます。

ここ、金沢唯一の地下鉄なんですよ…。(地下鉄といっても数百メートルしかない)

焼肉屋の排気ダクトもリアルな画質で映し出すことができます。

35mm換算で125mm相当の画角なので、ミラーレスカメラの望遠レンズみたいに遠いところから子どもの写真を撮影することができます。

ただし、1.1倍〜4.9倍は広角カメラのデジタルズーム(ハイブリッドズーム?)になるので4.5倍の中途半端な画角になると5倍ズームよりも画質が劣るという逆転現象が発生します。

2倍〜3倍ズームなら気にならないですが、4倍だと画質の荒さが目立つので4倍ズームで撮影するくらいなら一気に5倍ズームにして光学望遠レンズを使った方がキレイな写真を撮影することができます。

背景をぼかす機能

P40 Proは背景をぼかす機能を搭載し、人物撮影だけでなくブツ撮りでも背景をいい感じにぼかすことができます。しかも、P40 Proは1倍〜3倍までの画角で撮影できるので使いやすいですね。

P40 Pro 背景をぼかす機能
1〜3倍画角で背景ぼかせる

被写体の距離を正確に計測できるToFセンサーを搭載しているので、ぼけ精度はかなり良いです。P40 ProとiPhone 11 Proで比較してみましたが、暗いところでも明る

P40 Pro・iPhone 11 Pro 背景ぼかし機能
P40 Pro・iPhone 11 Pro 背景ぼかし機能

もちろん、撮影後にピントを合わす箇所、絞り値を自由に変更して微調整することが可能となっています。なお、ToFセンサーのおかげで動画撮影中もリアルタイムに背景をぼかすことができます。

P40 Pro スペック・性能

CPU・RAM・ストレージの性能

P40 ProはKirin 990 5Gプロセッサに8GBのメインメモリ、256GBのSSDストレージを搭載しています。

Kirin 990 5G
Kirin 990 5G

Kirin 990 5Gは7nmプロセスで製造されたチップでオクタコアCPU(高性能コア2 + 中性能コア2 + 高効率コア4)、Mali G76 GPUを内蔵したプロセッサとなっています。

AntutuをインストールしてCPUの性能を計測してみました。

CPU性能をAntutuで比較
  P40 Pro iPhone 11 Pro AQUOS R5G
CPU Kirin 990 A13 Bionic SDM 865
RAM 8GB 4GB 12GB
ストレージ 256GB 64GB 256GB
トータル 462749 505897 571378
CPU 135982 131519 177547
GPU 161570 231484 211243
MEM 97058 59760 95287
UX 68139 83134 87301

Kirin 990 5GのCPUはiPhone 11 ProのA13 Bionicよりも少し性能が高くなっていますが、GPUの性能は大きく差を付けられているようです。

AQUOS R5G、Galaxy S20も採用しているSnapdragon 865はトータルで性能が高くなっています。kirin 990 5GはSnapdragon 855と同じ世代のプロセッサなので、865と比較すると性能は劣るのかもしれません。

5G通信の速度

P40 Proは5G通信に対応しています。ドコモ5Gau 5Gソフトバンク 5Gの回線を使って高速モバイル通信をすることができます。

実際にドコモ5GのSIMカードを入れて5G通信をしてみました。SIMカードを入れて、コントロールセンターにある「5G」のアイコンをタップして5G通信をONにすると…。

5GモードをONにする
5GモードをONにする

5Gのサービスエリア内であれば5Gの電波を掴んでアンテナピクトが「5G」と表示されて通信できるようになります。

P40 Proにdocomo 5G
P40 Proにドコモ5G

実際にdocomo 5Gでスピードテストをしてみたところ、下り260Mbps、上り91.2Mbpsで通信ができていました。

P40 Pro 5G通信の通信性能
P40 Pro 5G通信の通信性能
 
  5G 4G
1回目 237Mbps/97.3Mbps 49.5Mbps/19.2Mbps
2回目 261Mbps/97.4Mbps 57.2Mbps/13.6Mbps
3回目 186Mbps/95Mbps
4回目 260Mbps/91.2Mbps
5回目 192Mbps/77.6Mbps

4Gだと下り50Mbpsほどの通信速度でしたが、5Gだと下り250Mbps、上り90Mbpsほどの速度が出ており5Gの通信エリア内であれば4Gの4〜5倍の速度で通信することができます。

5G通信はレスポンスが早いので、大容量データの通信をしなくても恩恵を受けることができます。もっと、エリア拡大して欲しい。

Google Play非対応、どうする?

P40 ProはGoogle Playストアを使ってアプリをダウンロードすることはできません。その代わり、HUAWEIの独自ストア・App Galleryを使ってアプリをダウンロードする形となります。

HUAWEI App Gallery
HUAWEI App Gallery

LINE、メルカリ、クックパッド、楽天関係のアプリは意外と充実していて、日本の企業はHUAWEIのアプリストアを注目しているのかも。また、最近流行っているZOOMもあるのでオンライン飲み会もP40 Proを使ってすることができます。

ただ、TwitterやFacebook、Instagram、YouTubeなどのアプリがありません。かなり、厳しいですよね。

ただ、Gmailなら標準のメールアプリを使えばなんとかなりますし、YouTubeやTwitterならブラウザからホーム画面にショートカットを作ることでなんとか使うことができるようにできます。

ショートカットを使う
ショートカットを使う

スマホゲームはフォートナイトは公開されています。

PUBGや広野行動などはないですが、PUBGはブラウザ経由からAndroid版をダウンロードしてインストールすることができました。ゲームに関してはインターネットからダウンロードできるものなら普通に遊ぶことができるのかもしれません。

P40 Pro レビュー・評価:これはカメラです。

P40 Proは6.58インチのディスプレイを搭載したハイエンドスマホで、LEICAのレンズを搭載したカメラです。

P40 Pro 良いところ
  • 6.58インチの大画面ディスプレイを搭載
  • 顔認証と画面内指紋認証で画面ロック解除できる
  • LEICAのレンズを搭載したトリプルカメラ
  • カメラの画質がめちゃくちゃ良い
  • 5G通信に対応している

カメラの画質がめちゃくちゃ良いのでLEICAのカメラとして1台持っておきたいと思うくらいです。また、スマホとしての使いやすさも考慮されていて、顔認証と画面内指紋認証が使えるのはマスクをすることが多いこのご時世にはありがたい仕様と言っていいでしょう。

P40 Proの惜しいところ
  • Google Playに非対応
  • 内蔵スピーカーがモノラル

やはり、Google Playに非対応なのが厳しいところでTwitter、YouTube、Instagramのアプリが使えないところが注意しないといけないところですね。

考え方を変えてモバイル通信ができるLEICAのカメラと思うようにすれば、めちゃくちゃ良いように感じるのですが、どうでしょうか?むしろ、HUAWEIはそうやってPRしていった方がいいじゃないかな…とも思う。

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