OPPOがミドルレンジスマホ・Reno11 Aを2024年6月27日(木)に発売しました!
Reno11 Aは6.7インチの大画面ディスプレイにSoCにMediaTek Dimensity 7050を採用し性能が強化されて操作性が良くなっただけでなく、広角カメラも64MPセンサーになって画質が大幅に向上しました。
RenoシリーズはReno9 A、Reno7 Aは2世代続けてSnapdragon 695 5Gを搭載し性能の向上が停滞してましたが、2024年モデルのReno11 Aはしっかりスペックアップしています。
この記事ではOPPO Reno11 Aのデザイン、サイズ、性能、カメラの画質をレビューしています。実際に使ってどうかメリット、デメリットを書いたので参考にしてください。
- 大画面なのに軽量で扱いやすい
- 120Hzリフレッシュレート対応
- 性能が向上し快適に使えるように
- 画像の生成AIに対応(2024年7月以降)
- microSDカード(2TB)対応
- 顔 + 画面内指紋認証に対応
- 広角カメラの画質が向上した
- 動画撮影の手ぶれ補正が強く
- 55W-67W 急速充電に対応
- おサイフケータイ(Felica)対応
- モノラルでステレオスピーカー非対応
- 3.5mmヘッドフォンジャックが廃止に
- 防水規格がIPX8 → IPX5にダウン
- 高音質コーデック aptX Adaptive 非対応
- ワイヤレス充電に対応していない
※ 端末をオウガ・ジャパン株式会社にお借りしてレビュー記事にしております。
この記事の目次
OPPO Reno11 Aの特徴
- 6.7インチ(最大120Hz)有機ELディスプレイ
- 解像度:2,412 × 1,080ピクセル(20:9)
- リフレッシュレート:60 / 90 / 120 Hz
- SoC:MediaTek Dimensity 7050
- メモリ:8GB LPDDR4X、ストレージ:128GB(UFS 3.1)
- 外部ストレージ:microSD(最大2TB)
- カメラ:広角(64MP)+ 超広角(8MP)+ マクロ(2MP) + フロント(32MP)
- 生体認証:顔 + 画面内指紋認証
- オーディオ:モノラルスピーカー
- 充電:USB-C(最大67W)、ワイヤレス(Qi)非対応
- 通信:Bluetooth 5.2、Wi-Fi 6、5G / 4G LTE
- バッテリー:5,000mAh、防滴防塵:IPX6 / IP5X
- NFC :Type A/B/Felica対応
- サイズ:162 × 75 × 7.6mm、177 g
- 発売日:2024年6月27日(木)
OPPO Reno11 Aは6.7インチの大画面ディスプレイを搭載しSoC(システムオンチップ)はMediaTek Dimensity 7050、メインメモリは8GB、ストレージは128GBを搭載しています。
6.7インチの大画面スマホですが重量が177gと軽量でとても扱いやすいんですよね。端末の厚みが7.6mmと薄く仕上がってるのも軽く感じる要因になってるのでしょう。
SoCがMediaTek Dimensity 7050になって処理性能が向上し120Hzリフレッシュレートにも対応、全体的に操作感が向上しブラウジング、動画視聴、ゲーム、電子書籍などのコンテンツを楽しむのに適したスマホに進化しています。
カメラは先代のReno9 Aと同じく広角、超広角、マクロのトリプルカメラ構成ですが、広角カメラが64MP高画素センサーになって2倍がクロップズーム対応で画質が大幅に向上し撮影しやすくなっています。
さらに、動画撮影もFHD 60fpsで手ぶれ補正がしっかり効くようになって4K 30fpsの高画質撮影にも対応。Snapdragon 695 5Gから脱却して、ようやく使える動画撮影ができるようになります。
生成AI機能にも対応して(7月以降アップデートで)被写体を消したり、違う物体に変身させたりと5万円以下のスマホでも楽しめるのは強いですね。
Reno 11Aの端末価格は48,800円(税込)でSIMフリーモデルが公式ストアで購入できます。さらに、楽天モバイル、ワイモバイル、IIJmioなども取り扱いをし楽天モバイルなら31,800円〜(初めて契約 + MNP)、ワイモバイルなら21,600円〜(MNP)で購入可能です。
Reno11 A レビュー
本体デザイン・サイズ
OPPO Reno11 Aの本体デザインは先代のReno9 Aから大きく変わってカメラ部分の土台が大きくなって主張のあるスタイルになりました。
サイドフレームは樹脂でフラットスタイルとなっておりマット調の筐体で落ち着いた雰囲気の見た目です。
画面が6.4インチから6.7インチに少し大きくなったことで本体サイズが少し大きくなりました。
- Reno11 A:162 × 75 × 7.6mm、177 g
- Reno9 A:160 × 74 × 7.8mm、183 g
とはいえ、ディスプレイのベゼル幅を狭くして極限まで端末サイズが大きくならないように配慮しており、本体横幅はReno9 Aの74mmから1mm増の75mmに留まっています。
また、操作ボタンの配置が変更となってReno9 Aは端末左に音量ボタン、右にサイドボタンがあったのがReno11 Aは端末右側に集約しました。
両サイドのボタンがあるとスクリーンショットを誤動作撮影してしまうことがあったので、一箇所にボタンがまとめられたのはいい改善点ではないでしょうか。
また、3.5mmヘッドフォンジャックは廃止となり、有線イヤホンを使っていた人にとってはスペックダウンとなります。
充電ポートはUSB Type-Cを採用しPPS充電で最大55W、OPPOの専用充電器(SUPERVOOC フラッシュチャージ)で最大67Wの急速充電に対応します。
なお、Reno11 Aの防滴防塵規格はIPX5 / IP6Xに対応。先代のReno9 AはIPX8 / IP6Xで水に沈めても30分は耐えられる規格でしたがReno11 Aは防滴仕様となりました。
とはいえ、IPX5 / IP6Xは濡れた手で使う、雨に打たれながら使う程度であれば問題ない防滴仕様なので普段使いにおいては十分使うことができそうです。
生体認証は顔認証と画面内指紋認証に対応しています。
顔認証はマスクを装着してても認識してくれるタイプですが真っ暗になると認証してくれませんが、画面内指紋認証にもしっかり対応してるのであらゆる生体認証で画面ロック解除、パスワード認証が可能です。
本体カラーはダークグリーン、コーラルパープルの2色展開です。
ダークグリーンはOPPO Glow加工が施されて光の当たり方で見え方が変化するスタイル、コーラルパープルは多層テクスチャーが施されています。
純粋なホワイトカラー、ブラックカラーがないのは残念ですが、ブラックはダークグリーンの代わりに選ぶことはできそうですね。ホワイトカラーが欲しかった…!
- 端末が大きいが軽量で扱いやすい
- 画面が大きくてコンテンツが見やすい
- 顔認証(マスク)に対応している
- 画面内指紋認証に対応している
- 防滴防塵(IP65)に対応している
- 端末サイズは大きい
- IP68 → IP65 防滴にスペックダウン
- 本体カラーにホワイトがない
ディスプレイ:大きくて没入感あり
Reno11 Aのディスプレイは6.7インチの有機ELディスプレイ(2,412 × 1,080ピクセル)を採用し先代のReno9 Aの6.4インチより大きくなっています。
ベゼル幅が狭く画面サイズが0.3インチほど大きくしつつ筐体の肥大化は防いでおり画面下のベゼルの幅もスッキリと狭くて見た目が良くなっています。画面占有率はReno9 Aが89.4%、Reno11 Aが93.4%とより没入感のあるパネルに進化しています。
パネルの色味の調整は「画面色モード」から細かく可能でリフレッシュレートも最大120Hzに対応し、Reno9 Aが90Hzだったのでより滑らかに動かすことが可能です。
基本的に「自動選択」に設定しておけば自動でリフレッシュレートを60Hz、90Hz、120Hzの3つのパターンで動作してくれますが、アプリによっては60Hzで駆動する場合があります。
例えば、X(旧Twitter)は「自動選択」だと60Hz駆動になるんですよね。文字が多いアプリこそ120Hzで駆動してほしいですが、そんな場合はモードを「高」にして「アプリ固有のリフレッシュレート」で各アプリ個別でリフレッシュレートを設定できます。
個別設定だとXは120Hzがデフォルトなんですけどね。(いずれアップデートで自動選択でも120Hzになるかも?)
リフレッシュレートは可変式ではなく60Hz、90Hz、120Hzの切り替え式で電力効率も考慮して文字のスクロールが少ないアプリは60Hzにして使うのが良さそうです。
Reno11 Aの画面輝度は1,100nitsです。先代のReno9 Aは600nitsだったので明るくなってます。
外など明るい場所でも明るく表示可能で視認性が向上し画面が見やすくなっています。外で使うことが多いとその違いを感じることはできるでしょう。
画面サイズが6.7インチと大きいので電子書籍を読んだり、ゲームをするのに適しているように感じます。
6.7インチのReno11 Aと6.4インチのReno9 Aの画面サイズを比較するとコレくらいです。
表示領域自体はほぼ変わりはないです。縦解像度が14ピクセルだけ伸びたのでその分広くなっただけで、あとは単純に画面サイズが大きくなって見やすくなった感じです。
20:9の画面比率なので2画面表示の表示領域も広めで視認性は良好です。
動画を見ながらブラウザで調べ物をしたり、Kindleアプリで漫画読んだり、動画を見たりと同時にマルチタスクしたいなら使いやすいのではないでしょうか。
また、OPPO独自の機能も多数搭載しています。
3本指で上にスワイプするだけで画面分割できたり、フローティングウィンドウ、画面内指紋認証の長押しによるクイック起動、スマートサイドバー、キッズモード、シンプルモードなど。
個人的には3本指で画面分割できる機能はいいですね。手間なく二つのアプリを同時に使い出すことができます。
- 画面が大きくて視認性がいい
- 60 / 90 / 120Hz 駆動に対応した
- 画面分割しやすい(3本指で)
- OPPO独自機能がたくさん
- とくになし
オーディオ:モノラルスピーカーのまま
Reno11 Aの内蔵スピーカーはステレオ非対応でモノラルのままとなっています。
モノラルスピーカーなのは残念ですが音質自体はそんなに悪くないというか音圧も高くて音は聞きやすいです。意外と低音から高音までしっかり音が鳴っています。
なので、気になるとしたらPUBGモバイルなどで音の位置関係が勝利に大きく影響するゲームをプレイする時でしょうか。音が重要となるゲームやコンテンツだとちょっと厳しいですね。
内蔵スピーカーはモノラルですがサウンド機能自体はこだわりがあってワイヤレスイヤホン接続でサウンドプロファイルの設定を細かく調整できるようになっています。
なお、高音質コーデックはLDAC、aptX HDに対応し、aptX Adaptiveは非対応となっています。
- サウンドプロファイルの調整が可能
- LDAC、aptX HDに対応している
- モノラルでステレオスピーカー非対応
- aptX Adaptiveは対応していない
- 3.5mmヘッドフォンジャック非対応
SoC:スペックと性能
Reno11 AのSoC(システムオンチップ)はMediaTek Dimensity 7050を搭載しています。メモリは8GB、ストレージは128GBです。
機種名 | Reno11 A | Reno9 A |
---|---|---|
SoC | Dimensity 7050 | Snapdragon 695 5G |
CPU | Cortex-A78 ×2 Cortex-A55 ×6 |
Cortex-A77 ×2 Cortex-A55 ×6 |
GPU | Mali-G68 MC | Adrenal 619 |
メモリ | 8GB LPDDR4X | 8GB LPDDR4X |
ストレージ | 128GB(UFS 3.1) | 128GB(UFS 2.2) |
microSD | 最大2TB対応 | 最大1TB対応 |
プロセス | 6nm(TSMC) | 6nm(TSMC) |
バッテリー | 5,000mAh | 4,500mAh |
QualcommからMediaTekのチップに変わって処理性能が向上しています。ストレージの性能もUFS 2.2からUFS 3.1になってデータ転送速度が向上しアプリの起動速度などもより快適になっています。
Antutu(v10)でReno11 AとReno9 Aでスコアを計測しました。
Snapdragon 695 5G → Dimensity 7050になってCPUの処理性能が10%、GPUの処理性能が10%ほど向上しメモリは30%ほど高速化してトータルで(454276)→(587188)と1.3倍ほど性能が向上しています。
3D mark(Wild Life)のストレステスト(20回ループ)も確認したところ、Reno11 Aが(2292)、Reno9 Aは(1218)と1.8倍も性能が向上しています。
グラフィック性能は大きく向上した感じですね。GPUだけでなくストレージの性能も左右されるのでGPUに絞ったベンチマークは伸びやすいのかもしれません。
実際にどれくらい動作速度が違うのか比較しました。
ブラウザ、X(Twitter)の動作はReno11 Aの方が表示速度が速くなって全体的にさくさく動作します。原神などの負荷のかかるゲームもこの価格帯のスマホにしては頑張ってます。
めっちゃ快適ってことはないですが最高画質60フレームの設定で25〜35fpsくらいで動作していてちょっと遊ぶくらいなら十分プレイ可能です。
もちろん軽めのゲームであれば普通に動くのでちょっとしたゲームを遊ぶくらいであればReno11 Aの性能があれば十分です。
端末発熱:少し発熱しやすくなった
端末の発熱をAntutuを計測後の原神プレイ中に計測してみました。
Reno11 Aは(Max 43.6℃)、Reno9 Aは(Max 42.1℃)と1.5℃ほどReno11 Aの方が発熱しやすいですが、単純に同じ6nmプロセスで製造されたチップで処理性能の高いDimensity 7050の方が発熱するのでしょう。
ただ、普通の使用シーンにおいて爆熱にならないですし原神を高画質設定で負荷をかけた状態においても43℃ほどなので発熱は控えめです。ミドルスマホですし、この辺りは安定してるので夏場でも安心ではないでしょうか。
電池持ち:シーンによって先代より消費する
Reno11 Aは5,000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、Reno9 Aは4,500mAhだったので500mAhも容量が増えたことになります。
実際にどれくらいの電池持ちか比較しました。
モデル | Reno11 A | Reno9 A |
---|---|---|
容量 | 5,000mAh | 4,500mAh |
YouTube 60分 | 9%消費 | 8%消費 |
PUBG 30分 | 6%消費 | 6%消費 |
原神(低30) | 8%消費 | 7%消費 |
原神(最高60) | 10%消費 | 10%消費 |
8時間待機 | 3%消費 | 2%消費 |
充電 | USB-C 最大55-67W |
USB-C 最大18W |
バッテリー持ちは先代のReno9 Aの方が良いパターンが多く、Reno11 Aは処理性能が高速化した代償として消費電力は多くなってそうです。
ただ、YouTubeを1時間試聴しても1%の差が出るかどうかなので普段使いで電池持ちがイマイチと感じることはなく、1日しっかり使えるバッテリーライフを持っています。
また、Reno11 Aは充電速度が大幅に高速化していて、一般的なPPS対応充電器で最大55W、OPPOの別売りの充電器(SUPERVOOC フラッシュチャージ)で最大67Wの急速充電が可能です。
30分でどれくらい充電できるか67W充電と18W充電で比較しました。
Reno9 Aは37%、Reno11 Aは69%も充電できており1時間ほどあればフル充電できる給電速度です。一般的なPPS対応電源アダプタでも55Wなので急いでる時も素早く給電できるのは嬉しい進化ですね。
なお、Reno11 Aは4年間充放電を繰り返しても不活性リチウムイオン発生を低減する最新のバッテリー技術を採用して、長く使うこともできるように配慮されています。
- 処理性能が向上し動作が快適に
- 普段使いに丁度いい性能を持ってる
- ちょっとしたゲームも快適に遊べる
- 1日しっかり持つバッテリーライフ
- 最大67Wの急速充電に対応
- 電池持ちは先代に劣ることも
- ワイヤレス充電に対応してない
カメラ:64MP高画素センサーに4K対応に
カメラの構成は同じで広角、超広角、マクロのトリプルカメラですが、広角カメラのセンサーが64MP(1/1.97型)の高画素センサーに変更となりました。
モデル | OPPO Reno11 A | OPPO Reno9 A |
---|---|---|
広角 | 64MP(1/1.97型)・F/1.7 | 48MP(1/2型)・F/1.7 |
超広角 | 8MP・F/2.2 | 8MP・F/2.2 |
望遠 | デジタルズーム × 10 | デジタルズーム × 6 |
マクロ | 2MP・F/2.4 | 2MP・F/2.4 |
イン | 32MP・F/2.0 | 16MP・F/2.0 |
動画性能 | 4K30fps / FHD60fps | FHD 30fps |
先代のReno9 Aも48MPの高画素センサーでしたが2倍画角の画質があまりキレイでなかったですが、Reno11 Aは64MPの中央部分16MPを切り出したクロップ処理に対応し画質が向上しています。
カメラアプリは通常モードの他にProモード、ポートレート、夜景、高解像度、パノラマ、マクロ、スローモーション、タイムラプス、アウト/イン同時動画撮影、ステッカー、テキストスキャナー機能があります。
フィルターも多数あるので好みの色で撮影可能です。
通常モードのフィルターの数はReno9 Aと同じですが動画撮影時のフィルターが大きく増えており赤、緑、青色だけを抽出してあとは白黒にするフィルターなどが追加されています。
カメラ:広角画角〜2倍の画質が向上
Reno11 Aの広角カメラは50MP →64MPになって記録サイズが12MP → 16MPと3世代前のReno5 Aと同じ仕様に戻っており、先代のReno9 Aと比べると画質が向上しています。
広角画角でも画質が向上してるのが確認できます。Reno11 Aはビルの壁の質感をしっかり残しつつ表現できていますし、2倍画角のズーム撮影になると解像感が大幅に向上しています。
先代のReno9 Aは全体的にボヤッとした画質ですが、Reno11 Aはディテールをしっかり残しつつ表現できてます。64MPの中央部分12MPを切り取りしかりクロップ処理をしてるように見えます。
暗所撮影でも同じ傾向で夕暮れ時の高架下の暗いシーンにおいてもReno9 Aは鉄骨のビス部分がぼやけてるのに対してReno11 Aはしっかり撮影できてます。
光学式手ぶれ補正は引き続き非搭載ですが処理性能が向上したことで暗所撮影も手ブレしにくく撮影はしやすいです。
植物の葉っぱ部分の細かい模様も高精細に表現できています。
広角カメラのセンサーサイズは1/2型と同じままで被写体に寄った時の背景のボケ味は同じですが、ソフトウェアの処理が変わったのか色味や表現力は高くなったように感じます。
暗所撮影です。
このシーンにおいてはHDRの効きはReno9 Aの方が優秀ですが解像感はReno11 Aの方が高くなっており、とくに2倍画角の撮影になると画質の違いを明確に感じることができます。
先代のReno9 Aのカメラは48MPの高画素センサーのわりに2倍画角の画質がイマイチだったので、暗所における画質向上はReno11 Aでしっかり感じることができるでしょう。
バス停の時刻表の部分の解像感が全く違うので暗所でもある程度は使えるカメラに進化したように感じます。
カメラ:ポートレート2倍撮影に対応
背景をソフトウェアでぼかすポートレートモードは先代のReno9 Aにも搭載してましたが、Reno11 Aは2倍画角のポートレートモードに対応しました。
2倍ポートレートは人物撮影に適しておりテーブル越しで丁度いい距離感で雰囲気ある撮影が可能となりました。背景の切り抜きもより自然になったようで違和感の少ないポートレート撮影ができます。
カメラ:作例をいくつか
Reno11 Aで撮影した作例をいくつか置いておきます。
※ タップで画像を拡大できます。
暗所だとよーく見るとノイズが乗ってたりミドルクラスのカメラっぽい画質ですが、普段使いにおいては十分使えるカメラシステムではないでしょうか。これが3〜5万円くらいで手に入れられます。
カメラ:FHD 60fps 手ぶれ補正が効くように
先代のReno9 AはSnapdragon 695 5Gを採用してたことで動画撮影性能がFHD 30fpsまでしか撮影できず手ブレもしやすく貧弱でしたが、Reno11 AはDimensity 7050になったことでFHD 60fpsの撮影ができるように。
さらに、手ぶれ補正もしっかり効かせて撮影できるようになって普段使いやすい動画カメラに進化しています。また、手ブレはしやすいですが4K30fpsの撮影も可能となりました。
Reno11 AとReno9 Aで動画撮影し比べてみました。
画質が向上してるだけでなく手ブレ補正の効きも向上しています。また、手ぶれ補正モード(FHD 30fps)をも新しく追加されて手ブレを強力に抑えての撮影にも対応し、今まで苦手だった動画撮影もしやすくなったのは良き改善点です。
また、動画専用のフィルターも新しく追加されていてAIカラーポートレートモードや、赤や緑、青を切り出して撮影ができるモードなどがあります。
ネオンポートレートで人物撮影をすると雰囲気ある感じの動画が撮影できるので今までのRenoシリーズよりも出来ることは増えてるようです。
画像生成AI:AI消しゴムツール対応(7月以降)
Reno11 Aは撮影した写真の被写体をワンタッチで切り抜けるクリッピング機能を搭載しています。この機能はReno9 Aも現在はアップデートで使える機能ですが、ワンタップで被写体を切り抜きして送信できるので便利です。
また、スクリーンショット時に使えるモザイク機能、カメラアプリからすぐにGoogleレンズの翻訳機能にアクセスできる機能などカメラや写真編集に関する機能が大幅に進化しています。
とくに、4〜5万円のミドルレンジながら生成AI機能を搭載してしまったのはスゴイです。AI消しゴムツールは2024年7月以降のソフトウェアアップデートで使える機能で被写体を囲んで消去できるAI消しゴムツールが使えます。
消え方が無駄にカッコいい(笑)このようにサクッと街中から人を消してしまうことができます。
よーく見ると跡が残ってますが、この写真は「AI消しゴムツールで消したよ」って言わないと違和感に気付かないレベルではないでしょうか。
AI消しゴムツールはインターネットが繋がっていないと使えない機能ですが、1,800億の学習データで構成される独自の大規模言語モデル「AndesGPT」にアクセスすることで実現してるとのこと。
公園の犬の看板も本物っぽい犬に変身させることもできます。
他にも別の看板に変わったり、消えるだけではなくシチュエーションに合わせて違う物体に置き換えもできるので、実用性はどうであれ楽しむことはできます。
- 広角カメラの画質が向上した
- 2倍ズームの解像感が良くなった
- 2倍ポートレートモードに対応
- 動画性能が向上し撮影しやすく
- 手ぶれ補正モードを搭載した
- 4K30fpsの撮影に対応
- 動画モードのフィルターが追加
- AI生成機能が使える(7月以降)
- 望遠画角の画質はイマイチ
- 4K30fpsの動画は手ブレしやすい
端末価格:2〜4.8万円のミドル価格帯
Reno11 Aは公式ストアで48,800円で購入可能で公式の楽天市場店などでも購入できます。また、通信キャリアでも取り扱いをしており楽天モバイル、ワイモバイル、IIJmio、マイネオ…などでも購入できます。
- 公式ストア:48,800円
- 楽天モバイル:43,890円(初めて + MNP:ポイント還元で実質31,890円)
- ワイモバイル:39,600円(MNP:21,600円)
- IIJmio:48,800円(MNP:24,800円)
少しでも安くReno11 Aを手に入れたいならワイモバイル、IIJmioが素直に割引してるのでお得感がありますね。2〜3万円でこのスペックを持ったReno11 Aを買えるのなら良い選択肢になるのではないでしょうか。
OPPO Reno11 A レビュー:まとめ
Reno11 Aは6.7インチの大画面ディスプレイにDimensity 7050を搭載したミドルスマホですが、最後にどんな人におすすめかまとめます。
OPPO Reno11 Aがおすすめな人は
Reno11 Aは大画面 + 軽量 + 快適動作 + AI生成を使いたい人におすすめで端末価格も48,800円、通信キャリアなら2〜3万円程度で購入できるので費用を抑えたい人にも適しています。
- 軽量な大画面スマホが欲しい
- 普段使いにストレスなく使えるスマホが欲しい
- ちょっとしたゲームを快適にプレイしたい
- 生成AI機能を低価格で使ってみたい
画面は大きい方がいいけど重くて扱いにくいスマホは嫌だ!って人はReno11 Aなら6.7インチの大画面でありながらも177gと軽量なのでおすすめです。
画面も明るくて動画コンテンツも見やすく、漫画などの電子書籍も大きな画面で楽しむことができます。内蔵スピーカーがモノラルなのは残念ですが、音圧は高くて音は聞きやすいので一般的な動画コンテンツを見るくらいであれば問題はないでしょう。
軽めのゲームも快適に動くのでパズルゲームなど軽いゲームをサクッと遊びたいならReno11 Aはちょうど良いです。
おサイフケータイ(Felica)にも対応してるのでSuicaやPAASMOなど交通系カードを使ったメイン用途としてもしっかり使える性能を持っています。
旧型のReno9 Aはこちらをご覧ください。
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