
HUAWEI nova lite 30が2019年2月に発売されますが、ここではシリーズの違うP20 liteとのスペックの違いを比較します。
HUAWEIのローエンドスマホはPシリーズとnovaシリーズがありますが、novaシリーズはさらに低価格なスマホとなっているので、とにかく安くスマホを手に入れたい方におすすめなモデルとなっています。
なお、2020年5月29日にストレージ容量が128GBに増量した「nova lite 3+」が発売となります。Androidを搭載していてGoogleアプリも使うことができる端末となっていますよ。
HUAWEIのハイエンドスマホ・P40 Proのレビューはこちらです。カメラの画質が凄すぎます
この記事の目次
HUAWEI nova lite 3が2月1日に発売へ
nova lite 3はnova lite 2の後継モデルでnova 3の下位モデルという位置付けとなっていますが、HUAWEI初となる雫型ノッチデザインを採用するなどミドルレンジスマホとは思えないくらい踏み込んだ端末に仕上がっているようです。
- 6.21インチ(2340 x 1080)の画面サイズ
- しずく型ノッチデザインのフルビューティーディスプレイ
- Kirin710プロセッサを搭載で68%〜75%性能向上
- デュアルカメラ + AI Cameraで綺麗な写真撮影が可能に
- ポートはMicroUSB(B-Type)
- デュアルnanoSIMに対応
- OSはAndroid 9.0 + EMUI 9.0を採用
- カラーは3色(オーロラブルー、コーラルレッド、ミッドナイトブラック)
楽天モバイルでnova lite 3を15,000円くらいで購入できます。楽天アンリミットは300万人限定で基本料金無料で使うことができるサービスを展開していて、nova lite 3を組み合わせで端末代金の15,000円で1年間スマホを使うことができます。
とにかくスマホ料金を抑えたい方はおすすめですよ。
nova lite 3の新機能
6.21インチしずく型ノッチのディスプレイを搭載
nova lite 3は6.21インチの全面ディスプレイを搭載ししずく型ノッチデザインとなっています。解像度は2340 x 1080ピクセルとフルHDディスプレイを縦に伸ばしたサイズになっています。
フロントカメラはしずく型のノッチデザインにすることで搭載しています。受話レシーバーはどこに行ったのかなぁと思ってましたが、よく見るとレシーバーが本体上部に細く搭載されているのが分かります。

デザインがなかなか美しいですね…。これが2万円代の格安スマホのクオリティなのだろうか。まあ、まだ実機を触っていないので細かい点は不明ですが、ベゼルの幅はiPhone XRよりも細くて美しいスタイルを実現しているように見えます。
もちろん、顔認証による画面ロック解除をすることが可能となっています。
デュアルカメラを搭載しAIカメラに対応
nova lite 3はメインに1,300万画素(f/1.8)のカメラを搭載して、被写界深度を計測するためのサブカメラに+200万画素のカメラを内蔵したデュアルカメラ仕様となっており、nova lite 2のように背景をボカして写真を撮影することができます。

新機能としてAIカメラ(マスターAI)に対応してシチュエーションを自動的に判別して22カテゴリーに500のシーンをリアルタイムに認識して綺麗な写真が撮影できるようになっています。
ついに、この価格帯もAIの機能を使って写真を最適化する時代になってしまいましたか…。
例えば、花にカメラを向けると自動的に花であると認識をして花が綺麗に撮影できるような色合いで撮影できるようになります。

エントリークラスの格安スマホでここまでの写真を撮影できるとはなかなかすごい時代になってきました。また、レンズもf/2.2からf/1.8と明るくなっているので暗いところでの撮影にも強くなっています。

nova lite 2は光が当たっていないビルの姿を捉えることができませんが、nova lite 3ならどんなビルなのかしっかりと判別できるほど綺麗に明るく撮影できています。実際に使ってみて暗いところの撮影の画質がnova lite 3はかなり向上しているのが確認できます。
3D湾曲デザインを採用し持ちやすく
nova lite 3の背面パネルは手に馴染むような3D湾曲デザインが採用されています。

素材はガラスに見えますが違うようでセラミックのような素材になっているとか。要するにプラスティックということなんでしょうが、どんなクオリティに仕上がっているのかは実機で要確認ですね。(追記→ プラスチック素材でした。見え方によってはチープ感がありますが思ってたよりも悪くない質感だと思います。)

ガラスではないということは割れて壊れるという心配がないので安心して使うことができるかもしれません。中学生になった子どもの見守りスマホとして使うのもいいかもしれませんね。
auでも利用可能になった
nova liteシリーズはauのLTE回線にはずっと非対応となっていましたが、nova lite 3でようやくauのLTEにも対応してau VoLTEで音声通話をすることができるようになります。
今まではHUAWEIの格安スマホをドau回線で使おうと思ったらP20 liteを選ぶ必要がありましたが、nova lite 3でもauの回線で通信できるようになりました。
なので、UQ mobileだけでなく楽天アンリミットでもnova lite 3を使うことが可能となっています。
nova lite 3は楽天モバイルでも販売されていて、15,980円で端末を買うことができます。楽天アンリミットは1年間基本料金が無料となるので、端末代金だけでスマホを持つことができるので、スマホ料金をとにかく下げたい方におすすめですよ。
nova lite 3とnova lite 3 スペックの違いを比較
細かい仕様を見るとポートがMicroUSBだったりするので、やはりnova liteシリーズらしいコストダウンが垣間見ることができます。
モデル | nova lite 3 | nova lite 2 | P20 lite |
---|---|---|---|
世代 | 2019年 | 2018年 | |
ディスプレイ | 6.21インチ(2,340 × 1,080) 視力保護モード | 5.65インチ(2,160 × 1,080) | 5.84インチ(2,280 × 1,080) |
CPU | Kirin710 8コア【4 ×2.2 GHz(A73)+ 4 ×1.7 GHz(A53)】 | Kirin 659 8コアCPU【4 ×2.36GHz + 4 ×1.7GHz】 | |
RAM | 3GB | 4GB | |
ストレージ | 32GB | ||
AIカメラ | 対応 | – | |
リアカメラ | 1300万画素(f/1.8)+200万画素 | 1300万画素(f/2.2)+200万画素 | 1600万画素(f/2.2)+200万画素 |
フロントカメラ | 1600万画素 | 800万画素 | 1600万画素 |
生体認証 | 顔認証・指紋認証 | ||
Wi-Fi | 802.11 b/g/n(2.4GHz) | 802.11 b/g/n/ac(2.4、5GHz) | |
Bluetooth | 4.2 | 4.2 with BLE(aptX) | |
LTE | ドコモ、au、ソフトバンクに対応 FDD LTE: B1,2,3,8,17,18,19 TDD LTE:B41 | ドコモ、ソフトバンクに対応 LTE FDD:B1,3,5,7,8,19,20 | ドコモ、au、ソフトバンクに対応 FDD FDD:B1/3/5/7/8/18/19/26/28 TDD LTE:B41 |
ポート | microUSB(B-type)、ヘッドフォンジャック | USB-C、ヘッドフォンジャック | |
バッテリー容量 | 3,400mAh | 3,000mAh | |
サイズ | 73.4 × 155.2 × 7.95 mm | 72.05 × 150.1 × 7.45 mm | 71.0 × 149.0 × 7.4 mm |
重量 | 160 g | 143 g | 145 g |
価格帯(2019年1月現在) | 2.6万円 | 1.8万円 | 2.6万円 |
2020年5月29日にnova lite 3+が発売となりますが、ストレージ容量が128GBに増えて24,800円くらいで購入できるコスパの良い端末となります。Amazon、楽天などでSIMフリー版を買うことができます。
外観の違いを比較
nova lite 2はアルミの筐体が採用しダブルカメラのレンズが2眼タイプになっており、さらにアンテナラインが存在しており、デザイン的にかなり微妙な感じになっていましたが、nova lite 3は光沢のあるプラスチック素材が採用されています。

アルミからプラスチックと素材的にはグレードダウンしているように見えますが、光沢のある綺麗な加工を施すことにより質感はそんなに悪くないです。また、ダブルカメラも縦長レンズとなりデザインが格好良くなっています。

ディスプレイの違いを比較
nova lite 3はフルビューティーディスプレイを搭載することで本体ギリギリまで画面があるスタイルになっています。画面占有率がnova lite 2の約82%から89%まで大きくなり、画面を大きくしながら本体サイズが大きくならないようにしています。

しずく型ノッチを搭載することでディスプレイをギリギリまで縦に拡大しています。

nova lite 3の方が本体サイズが少しだけ大きくなってしまったので、片手での操作はかなり難しくなってしました。
nova lite 3のディスプレイには新たに「視力保護モード」が搭載されています。ブルーライトをカットするモードでiPhoneでいうNight Shift機能のようなものとなっています。ただし、かなり暖色系の色合いになってしまうので常用するのは躊躇うかもしれませんね。

画面解像度に関してはnova lite 2と同じフルHD解像度をベースとしているので同じで画質にも差はありません。
CPUプロセッサの性能が大きく向上
nova lite 3は12nmプロセスルールのHUAWEI Kirin710プロセッサを新たに搭載しています。

Kirin710はオクタコアプロセッサで、高性能コアのA73が4コア(2.2 GHz)、高効率コアのA53が4コア(1.7 GHz)内蔵しており、nova lite 2やP20 liteのKirin659よりもシングルコアで75%、マルチコアで68%の性能が向上しているとのこと。
- Kirin659 → Kirin710
- シングルコアの性能が75%向上
- マルチコアの性能が68%向上
- GPU Turboに対応
Geekbench 4でCPUとGPUの性能を計測してみたところ、nova lite 3に搭載しているCPUプロセッサは性能が大きく向上していることが分かりました。

モデル | nova lite 3 | nova lite 2 |
---|---|---|
CPU | Kirin710 | Kirin 659 |
シングルコアスコア | 1529 | 945 |
マルチコアスコア | 5530 | 3718 |
GPUスコア | 3023 | 3151 |
CPUの性能はnova lite 2よりもnova lite 3の方が55%〜60%ほど向上しており、GPUの性能はほぼ同じになっています。ただし、Auntutuによる計測だとGPUの性能も向上しているので、全体的にCPUプロセッサの性能が向上しているようです。
Google earthの動作をnova lite 3とnova lite 2で比較をしてみたら、nova lite 2は性能不足からか動作が鈍くなってしまっていますが、nova lite 3はスムーズに滑らかに動作していました。
HUAWEIのエントリークラスのスマホは世代を重ねてもCPUの性能がなかなか向上しませんでしたが、nova lite 3に採用されるKirin710は大きく性能を向上することになりました。
その理由として、上位モデルに採用されているKirinプロセッサは専用のAIチップが内蔵されているのに対して、Kirin710の機械学習はメインプロセッサを利用しているそうです。
そのため、プロセッサの大幅な性能アップが必要になったということなんでしょう。nova lite 3は専用のAIチップを内蔵していませんがAIカメラによる撮影が可能となっています。
デュアルカメラのデザインの違い
旧型のnova lite 2もデュアルカメラを搭載し、それぞれのレンズに対して丸いリングがあるデザインとなっていましたが、nova lite 2は2つので一体型のレンズが採用されており、デザイン的にもかなり格好良い仕上がりになっています。

nova lite 2は全体的なデザインが微妙でしたが、新型のnova lite 3は違うシリーズなんじゃないかと思うくらいブラッシュアップされましたね。
バッテリー容量の違い
nova lite 3は3,200mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、より電池の持ちが長くなっています。
- nova lite 3:3,400mAh
- nova lite 2、P20 lite:3,000mAh
また、充電速度がnova lite 2よりも22%アップしています。
nova lite 3よりP20 liteが優れている点
nova liteシリーズはP liteシリーズよりもさらに下の製品ラインなので新型のnova lite 3よりもP20 liteの方が優れている部分があります。
モデル | nova lite 3 | P20 lite |
---|---|---|
RAM | 3GB | 4GB |
Wi-Fi | 802.11 b/g/n(2.4GHz) | 802.11 b/g/n/ac(2.4、5GHz) |
Bluetooth | 4.2 | 4.2 with BLE(aptX) |
LTE | FDD LTE: B1,2,3,8,17,18,19 TDD LTE:B41 | FDD FDD:B1/3/5/7/8/18/19/26/28 TDD LTE:B41 |
充電ポート | microUSB(B-type) | USB-C |
サイズ | 73.4 × 155.2 × 7.95 mm | 71.0 × 149.0 × 7.4 mm |
重量 | 160 g | 145 g |
P20 liteの方が優れている点をまとめました。
- RAMの容量が3GBと少ない
- Wi-FI 802.11ac(5GHz)に非対応
- 対応しているLTEの電波の数が少ない
- USB-Cに非対応
- 本体サイズが大きい
- 重量が重い
RAMの容量が少ない、5GHz帯のWi-Fiに対応していないなどは仕方がないとしても、USB-Cポートに対応していないのはかなり残念ですね。そろそろ、格安スマホも全てmicroUSBではなくUSB-Cに対応するべきだと思うのですが。
あと、ベゼルレスディスプレイを搭載するのは素晴らしいのですが、画面サイズを大きくして本体サイズを巨大化させる必要はなかったのではないかな…。なんで、大きくしたがるんでしょうかね。
価格は少しだけ値上げ
nova lite 3の端末価格は26,880円となっており、nova lite 2の初値だった25,800円よりも高い価格設定となってしまいました。新機能をふんだんに盛り込んできたので仕方のない価格アップなのかもしれません。
個人的には26,880円でもかなり安いと思うんですけどね…。ただ、P20 liteとほぼ同じ価格帯になるので、どちらを選ぶかはかなり迷うことになりそうです。
nova lite 3は楽天モバイルでも販売されていて、15,980円で端末を買うことができます。楽天アンリミットは1年間基本料金が無料となるので、端末代金だけでスマホを持つことができるので、スマホ料金をとにかく下げたい方におすすめですよ。
P30 liteについてはこちらをどうぞ。
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