
HUAWEI nova lite 2は5.6インチのディスプレイを搭載した15,800円で買うことができる格安スマホです。
ここでは、HUAWEI nova lite 2のデザイン・スペック・カメラの画質・使いやすさをレビューしています。格安スマホなのにデュアルカメラを搭載し背景をぼかすことができる機能が使うことができます。
旧モデルとなるnova lite、上位モデルのMate 10 liteの比較レビューもしているので、参考にしてみてください。
nova lite 2の後継モデルnova lite 3についてはこちらです。
この記事の目次
HUAWEI nova lite 2の特徴

HUAWEI nova lite 2は5.65インチのディスプレイにKirin 659 オクタコアプロセッサに3GBのメインメモリを搭載した2018年5月に発売した格安スマホです。
- 5.65インチ(2,160 × 1,080ピクセル)液晶ディスプレイ
- Kirin 659(オクタコア)に3GBメインメモリを搭載
- 1300万画素 + 200万画素のデュアルカメラを搭載
- 背景をぼかすアパーチャ機能を搭載している
- 筐体はアルミ素材を採用
- モバイル通信はドコモ、ソフトバンク回線のみ
格安スマホでありながらデュアルカメラ仕様となっていて、背景をぼかすことができるアパーチャ機能を使うことができます。
nova lite 2は15,800円くらいで買うことができる格安スマホですが、この価格で背景をぼかすことができるデュアルカメラを搭載してしまっているのが凄いところ。
基本的にスマホとしては普通に使うことができますが、au回線には対応していないのでドコモ・ソフトバンクでの利用となるので注意してください。
HUAWEI nova lite 2 レビュー
パッケージと付属品
HUAWEI nova lite 2のパッケージは白色の箱に入っており、noba liteやP10 liteなどHUAWEIのスマホでよくあるデザインとなっています。

付属品は電源アダプタ、ヘッドフォンイヤホン、USBケーブル(A-MicroB)、専用のケース、説明書、SIMカードスロットを開けるピンが入っています。

HUAWEIのスマホはケースが標準で付属するのが何気に嬉しいですよね。今回はブルーを購入したのでケースも薄い青色です。

nova lite 2の背面部分に色々と説明が書かれたフィルムが貼られているので剥がして箱の裏にでも貼り付けて保管をしておきましょう。
外観デザイン
HUAWEI nova lite 2の背面はこのような標準的なデザインが採用されており筐体にはアルミ素材が採用されていてサラサラとした手触りで指紋もつきにくいのでとても扱いやすくなっています。

nova lite 2は5.65インチの縦長ディスプレイ(2,160×1,080ピクセル)が搭載しており、上下のベゼルがnova liteよりも狭くなっており本体に対して画面を占める割合が広くなっています。

本体サイド右に電源ボタン(下)と音量ボタン(上)があります。

本体下にはUSB(Micro-B)とヘッドフォンジャックがあります。

前モデルのnova liteは本体上部にヘッドフォンジャックがありましたがnova lite 2は本体下部に移設されたようですね。
nova lite 2のアンテナラインは切り込みが入っており金属のラインが入るというデザインとなっており、ちょっとお洒落な感じに仕上がっています。

SIMカードスロットは本体左側にあります。

ピンを使って開けることができ、nanoSIM2枚かnanoSIMとmicroSDカード(256GBまで)を入れることができます。

ただし、4G/3Gに対応しているのはSlot1のみでSlot2は2Gのみなので、日本ではDSDSを使うことはできません。海外のGSM(2G)のSIMカードをSlot2に入れることで簡単にSIMカードを切り替えることが可能となります。
付属のケースを装着してみました。


さすが純正ケースなのでサイズ感はピッタリです。わざわざケースを買う必要もないのでケースを付ける人にとっては嬉しいサービスですね。
指紋認証と顔認証機能
背面中央部分に指紋認証センサーが搭載されています。

背面部分に搭載されている指紋認証はAndroidスマホではオーソドックスなものとなっており、手で持った時にちょうど人差し指に当たるので、非常に効率の良い配置と言えますが、机の上に置いた時に指紋認証機能を使うことができないのがデメリットとなっていました。
そんな中で、2018年3月にnova lite 2のアップデートが実施され顔認証機能が追加されました。

nova lite 2の顔認証機能はiPhone Xのようにドットプロジェクターを利用した高精度なものではなく単純に普通のフロントカメラで顔認証する仕組みになっているので、自分に似た人だとロックが解除されてしまう可能性があると、堂々と宣言してしまっているようです。
あくまで画面ロック解除のみで利用することができるので、支払いなどで悪用されることはないので、これで十分かもしれません。
nova lite 2の顔認証速度はまあまあ速いです。iPhone Xと同等レベルの認証速度があって、電源ボタンを押してスリープ解除するだけで認証してロック解除されるので非常に快適。
また、机の上に置いた状態でもロック解除をすることができるようになり、背面部分に搭載されている指紋認証のデメリットをうまく補間することができているように感じます。
デュアルレンズカメラ搭載の画質を比較
HUAWEIのスマホはデュアルレンズカメラ搭載モデルが増えてきていますが、まさかのエントリーモデルのnova lite 2にもデュアルレンズカメラが搭載され、画素数はMate 10 liteと比べると少しだけ落ちますが1300万画素+200万画素となっています。

モデル | nova lite 2 | nova lite | Mate 10 lite |
---|---|---|---|
背面カメラ | 1300万画素+200万画素 像面位相差 + コントラスト AF LEDフラッシュ | 1200万画素 像面位相差 + コントラスト AF LEDフラッシュ | 1600万画素+200万画素 像面位相差 + コントラスト AF LEDフラッシュ |
前面カメラ | 800万画素 | 1300万画素+200万画素 |
nova lite 2とnova liteで撮り比べをしてみました。nova lite 2はワイドアパーチャをONにすると800万画素に画素数が落ちてしまうのでOFFの状態で撮影しています。

色合いがかなり違うことが分かります。nova liteは鮮やかな色合いとなっていますが、nova lite 2は少しノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
拡大をしてみるとnova lite 2はノイズがかなり出ていますが、nova liteよりも質感は出ているようにも見えます。nova lite 2はノイズ処理を控えめに設定されているのかもしれません。

参考までにMate 10 ProとMate 10 liteの比較画像も。

Mate 10 Proは1200万画素のRGBセンサーと2000万画素のモノクロセンサーを組み合わせた特殊なカメラなので2000万画素という割に繊細さに欠けているようにも見えますね。同じメーカーのカメラなのにそれぞれの特色が出ていてなかなか面白いです。
nova lite 2とnova liteでスターウォーズのR2-B2を撮影してみました。

パッと見は同じような感じに写っていますが拡大をしてみると絵作りが若干異なることが分かります。

nova liteはノイズができるだけ出ないように処理をしているのでノッペリとした画質になっていますが、nova lite 2はノイズが多くなっているものの細かい材質の質感などリアルに表現できるようになっているように見えます。
スプラトゥーン2のキャラクターアミーボも撮影してみました。

nova lite 2の方は赤の色味が強くなっていますが、緑の色合いはnobva liteの方が強いように見えます。拡大してみるとnova lite 2の方がやはりノイズは多いですが、素材の質感はnova lite 2の方がより自然に表現できているように見えます。

ダブルレンズカメラの真骨頂はワイドアパーチャ機能となっていますが、1300万画素のイメージセンサーに200万画素のイメージセンサーを加えることで被写体の距離を測定することができ、背景をうまくボカすことができます。
ワイドアパーチャでボケ味を演出
ワイドアパーチャ機能をONにすると最大画素数が1300万画素から800万画素に減少してしまいますが綺麗に背景をぼかすことができます。


絞り値や中央値などを撮影後に変更することができるのもなかなか凄いです。
HUAWEIのダブルレンズカメラのワイドアパーチャ機能はAppleのiPhone Xに搭載されているポートレート機能と似たような機能となっておりiPhone Xは被写体からある程度離れていないと撮影することができませんが、HUAWEIのワイドアパーチャ機能は被写体の距離関係なしで撮影することができるのが凄い点です。
使いやすさだけで見ればiPhone Xよりもnova lite 2やMate 10 lite/Proの方がかなり使いやすいんですよね。画素数の違うイメージセンサーを組み合わせることで、ボケを表現できるワイドアパーチャはなかなか便利な機能です。
CPUの性能比較
nova lite 2のCPUにはHUAWEI Kirin 659 オクタコア(4 × 2.36GHz + 4 × 1.7GHz)が搭載されています。Geekbench 4にてCPUの性能を計測してみました。

モデル | nova lite 2 | nova lite | Mate 10 lite |
---|---|---|---|
CPU | HUAWEI Kirin 659 オクタコア(4 × 2.36GHz + 4 × 1.7GHz) | HUAWEI Kirin 655 オクタコア(4 × 2.1GHz + 4 × 1.7GHz) | HUAWEI Kirin 659 オクタコア(4 × 2.36GHz + 4 × 1.7GHz) |
GPU | Mali-T830 | ||
RAM | 3GB | 4GB | |
シングルコア | 941 | 813 | 869 |
マルチコア | 3718 | 3360 | 3619 |
GPUスコア | 3120 | 2823 | 3100 |
nova liteよりも少しだけ性能が上がっていますが、ディスプレイの解像度が上がっていることを考慮すると体感速度はほぼ同じといってもいいでしょう。とはいえ、必要最低限の性能はありますし、25,000円の格安スマホであることを考えると十分すぎる性能を持っていると思います。
サイズが小さくて扱いやすい
nova lite 2は、大型化された5.65インチの縦長ディスプレイを搭載しているのにも関わらず5.2インチのディスプレイのnova liteとほぼ同じサイズに抑えられているので片手でも普通に使うことができます。
モデル | nova lite 2 | nova lite | Mate 10 lite |
---|---|---|---|
ディスプレイ サイズ | 5.65インチ | 5.2インチ | 5.9インチ |
解像度 | 2,160 × 1,080ピクセル | 1,980 × 1,080ピクセル | 2,160 × 1,080ピクセル |
アスペクト比 | 18:9 | 16:9 | 18:9 |
サイズ(mm) | 72.05 × 150.1 × 7.45 | 72.94 × 147.2 × 7.6 | 75.2 × 156.2 × 7.5 |
重量 | 143g | 147g | 164g |
さらに、筐体にガラスではなくアルミを採用したことで本体重量が軽くなり、手で持ってみると数字以上に軽くなっていることが分かります。

画面が大きくなったのに本体幅が少しだけ小さくなり軽くなったので、nova liteよりも確実に持ちやすくなったnova lite 2。指紋認証は背面中央に搭載されているので手で持ったときの使いやすさは抜群です。

ただし、テーブルの上に置いた時のロック解除のやりにくさは相変わらずあります。しかし、今後のアップデートで顔認証機能にも対応するらしいので、その問題も解決されることになるにかもしれません。
nova lite 2とnova liteの本体を並べてみましたが、デザインはかなり変わったなーという印象を受けますね。

nova liteはアンテナラインがないスッキリとしたデザインになっているので、どちらのデザインが好きかは人によって分かれそうですね。

nova lite 2は縦長ディスプレイになったので、サイトの情報をより多く表示させることができるようになりました。

Androidの分割画面機能を使うときに縦長ディスプレイだとより多くの情報を表示できるので使いやすくなっています。
nova lite 2 レビュー:まとめ
nova lite 2は15,800円で買える格安スマホですが、ダブルレンズカメラを搭載しコストパフォーマンスに優れたスマホとなっています。画面サイズが5.6インチと手に収まる大きさなので扱いやすいスマホとなっています。
上位モデルのMate 10 liteなどの5.9インチまで大きくなってしまうと片手で使うことができないので個人的にはかなりストレスがありましたが、nova lite 2は片手で使えて使いやすいという印象があります。
個人的にはMate 10 liteを買うなら性能ほぼ同じで価格が安いnova lite 2の方がいいのかなーと思います。なお、もっと高機能なAndroidスマホが欲しいという方は同じくHUAWEIからリリースされているMate 10 Proもいいでしょう。
2020年5月29日にnova lite 3+が発売されます。基本スペックはnova lite 3と同じですがストレージが128GBになったモデルとなっています。
ハイエンドスマホのP40 Proのレビューはこちらです。
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