MacBook Air 新旧スペックの比較

AppleがRetinaディスプレイを搭載したMacBook Air(2018)を2018年11月7日に発売しました。

MacBook Airは最後の非Retinaディスプレイを搭載したモデルとして低価格で買うことができ、長らくモデルチェンジしてませんでしたが、ついにデザインを完全刷新しRetinaディスプレイを搭載して登場しました。

ここでは、MacBook Air(2019/2018)は何が新しくなったのか、旧型のMacBook Air(2017)の違いを比較しています。

なお、MacBook Air(2020)が2020年3月に発売されたので最新型の違いはこちらの記事をどうぞ。

MacBook Air 新旧のデザイン・スペック・価格の違いを比較

デザインはMacBookを踏襲している

MacBook Air(2018)のデザインは2015年にリリースしたMacBook 12インチを踏襲しており、まさにMacBookの13インチモデルがMacBook Airになった感じとなっています。

MacBook AirとMacBook
MacBook AirとMacBook

MacBook Airの後継機が出ることはかなり前から噂されていて、MacBookの13インチとして登場すると思っていただけにMacBook Airの名称が引き続き採用されたことに驚いてしまいましたね。

やはり、AppleはMacBook Airには思い入れがあるのかも。MacBook Airはスティーブ・ジョブズが封筒の中から取り出してはじめてお披露目されたモデルで、今回のイベントでもこのことに触れていました。

封筒からMacBook Air
封筒からMacBook Air

それだけAppleにとってMacBook Airは重要なプロダクトだったことは間違いないでしょう。だから、MacBookではなくMacBook Airとして再設計し直して今回の発表になったのではないでしょうか。

本体サイズはMacBook Proと同じ

MacBook Air 2017は非光沢のディスプレイを搭載しベゼル部分も本体色と同じシルバーになったスタイルでしたが、MacBook Air 2018・2019はMacBook Proと同じように光沢ありの黒ベゼルのディスプレイに変更されています。

MacBook Air 新旧のデザインの違い
MacBook Air 新旧のデザインの違い

また、MacBook Air 2018・2019の本体サイズは旧型と比較して17%小型化し10%薄くなったと強調しているのでものすごくコンパクトになった印象があります。

確かに旧型のMacBook Airと比べると本体サイズはコンパクトになっていますが、MacBook AirとMacBook Pro 13インチのサイズはほぼ同じなんですよね。

MacBook AirとMacBook Pro
MacBook AirとMacBook Pro

MacBook、MacBook Air、MacBook Pro 13インチのサイズを比較するとこうなります。

本体サイズの違い
モデルMacBookMacBook AirMacBook Air(2018・2019)MacBook Pro
ディスプレイサイズ12インチ13.3インチ
高さ0.35〜1.31 cm0.3~1.7 cm0.41~1.56 cm1.49 cm
28.05 cm32.5 cm30.41 cm
奥行き19.65 cm22.7 cm21.24 cm
重量0.92 kg1.35 kg1.25 kg1.37 kg

本体の厚みはMacBook Airはウェッジシェイプ(くさび形)デザインになっているので薄くなっていますが、その他のサイズはMacBook Pro 13インチと全く同じとなっています。

MacBook Airはウェッジシェイプデザイン
MacBook Airはウェッジシェイプデザイン

とはいえ、旧型のMacBook Airと比べるとワンサイズほどコンパクトになっていますし、くさび形デザインなので手で持ったときに軽く感じることができるのでMacBook Proとはかなり違う印象となっています。

MacBook Air 2018/2019
MacBook Air 2018/2019

手前にかけて薄くなっているこのスタイルはまさにMacBook Airそのものですよね。

旧型のMacBook Airはシルバーしか選べませんでしたが、新型のMacBook Airはシルバーだけでなくスペースグレイとゴールドを選ぶことができるようになりました。

MacBook Air カラーラインナップ
MacBook Air カラーラインナップ

MacBook Proはシルバーとスペースグレイの2色ですが、MacBook AirはMacBookと同じ3色から本体カラーを選べるようになりました。

なお、MacBookは4色ありましたが、MacBook Airの発表に合わせてローズピンクが廃止されてゴールドの色合いがMacBook Airと同じになっています。(現在はMacBookは販売終了となっています。)

Retinaディスプレイ搭載へ

MacBook Air 2018/2019のディスプレイはRetineディスプレイを搭載します。

Retinaディスプレイを搭載
Retinaディスプレイを搭載
ディスプレイの違い
モデルMacBookMacBook AirMacBook Air(新型)MacBook Pro
ディスプレイサイズ12インチ13.3インチ
解像度2,304 x 1,4401,440 x 9002,560 x 1,600
輝度300ニト500ニト
カラー規格標準色(sRGB)広色域(P3)
True Tone2019年以降は対応対応
重量0.92 kg1.35 kg1.25 kg1.37 kg

ただし、MacBook Proに搭載されている広色域カラーに対応したP3ディスプレイや自然光の色合いに自動調整するTrue Toneテクノロジーには非対応となっておりMacBook AirはMacBookと同じ品質のRetinaディスプレイとなります。

(2019年モデルのMacBook AirはTrue Toneに対応しました。)

ディスプレイはしっかりとProとの差別化していますが、それでもMacBook Air 2018/2019のRetinaディスプレイは十分にキレイな表示ができますし、写真編集も問題なく作業できますよ。

第3世代バタフライ構造のキーボードを搭載

MacBook Air 2018/2019のキーボードは第3世代のバタフライ構造キーボードを搭載しています。

第3世代のバタフライ構造のキーボード
第3世代のバタフライ構造のキーボード

旧型のMacBook Airは一般的なシザー構造のキーボードでしたが、新型MacBook Air 13インチはMacBook Proにも採用されている薄型のキーボードとなりました。

バタフライ構造とシザー構造
バタフライ構造とシザー構造

バタフライキーボードは賛否ありますが、全てのモデルで採用が進んでいるのでMacBook Airに採用されたのも自然な流れでしょう。

トラックパッドは従来のMacBook Proと同じに感圧式のトラックパッドを採用し大型化し操作性がアップしています。ただ、MacBook Pro 13インチよりもひと回りコンパクトなトラックパッドになっています。

MacBook AirとProのトラックパッド
MacBook AirとProのトラックパッド

個人的にはとても使いやすいキーボードだと思っていてタイプ音も第3世代になってかなり改善されました。詳しくはこちらの記事(→ 13インチMacBook Pro 2018 レビュー)をどうぞ。

なお、2020年モデルのMacBook Airはバタフライ構造のキーボードが廃止となり、シザー構造のキーボードを採用しています。

ファンクションキーとTouch IDを搭載

MacBook AirのTouch ID
MacBook AirのTouch ID

そして、注目すべきポイントとしてMacBook Air 2018/2019はファンクションキーを搭載しつつ電源ボタンに指紋認証のTouch IDを内蔵しています。

MacBook ProにもTouch IDがありますが、ファンクションキーの代わりにTouch Barが搭載していてこのスタイルを望んでいるユーザーはかなり多いんじゃないでしょうか。

個人的にもTouch Barは必要ないですが、もう慣れたのでMacBook Proには引き続き採用してもいいのかな。とはいえ、世間一般的にはTouch Barはかなり批判されてるのでMacBook Airに採用しなかったのは大きな前進です。

そして、2019年のMacBook Pro 16インチ、2020年のMacBook Pro 13インチMacBook AirはESCキーが独立した物理キーに変更されました。これが、今後のスタンダードキーボードになっていくのでしょう。

USB-C(Thunderbolt 3)を2つ搭載

MacBook Air 2018/2019はUSB-Aなどの旧ポートを全て廃止してUSB-Cに統一しました。

USB-Cポートに

しかも、MacBookは対応していないThunderbolt 3に対応しているので外付けグラフィックプロセッサ(eGPU)を接続してGPUの性能を向上させることも可能となっています。

MacBook Airの外部ポートの違い
MacBook Airの外部ポートの違い
外部ポートの違い
モデルMacBookMacBook Air 2017MacBook Air 2018/2019MacBook Pro
Touch Barなし
外部ポートUSB-C、3.5mmオーディオジャックUSB-A、Thunderbolt 2、SDXCカードスロット、3.5mmオーディオジャックThunderbolt 3(USB-C)× 2、3.5mmオーディオジャック

MacBook Air 2018/2019はSDカードスロットが廃止されたので写真のデータを取り込むことが多い方が旧型のMacBook Airから乗り換える場合は少し注意してください。

まあ、これが時代の流れなんでしょうね。iPad Proの充電ポートもLightningからUSB-Cに切り替わったので以前と比べると使いやすくはなっていると思います。SDカードを使う場合はSDカードリーダーを合わせて揃えておくことをおすすめします。

CPU・RAM・SSDのスペック・性能

MacBook Air 2018/2019はIntelの第8世代Coreプロセッサ、MacBook Air 2020は第10世代Coreプロセッサを搭載しています。

CPUプロセッサの違い
モデルMacBookMacBook Air 2017MacBook Air 2018/2019MacBook Air 2020
サイズ12インチ13.3インチ
CPU第7世代 Core m3(Yシリーズ)
1.3GHz
2コア
第5世代 Core i5(Uシリーズ)
1.8GHz
2コア
第8世代 Core i5(Yシリーズ)
1.6GHz
2コア
第10世代
Core i3-1000NG4(1.1GHz
・2コア)
GPUHD Graphics 615HD Graphics 6000UHD Graphics 617Iris Plus Graphics
TDP5W15W7.510W

MacBook Air(2017)は第5世代のCore i5プロセッサだったので3世代も新しいものになったことで処理速度は高速化されることになります。

ただし、旧型はIntelのUシリーズと呼ばれる15Wで駆動するCPUが採用されているのに対して、MacBook Air 2018/2019はYシリーズの7Wで駆動するCPUを搭載しています。

また、2020年モデルは下位モデルがデュアルコア、上位モデルがクアッドコアのプロセッサを搭載し性能が向上しています。

MacBook Airの性能を比較してみました。

CPUの性能差
モデルMacBookMacBook Air
サイズ12インチ13.3インチ
世代2017年2017年2018/2019年2020年2020年
CPUCore m3-7Y32 @1.2GHz 2コアCore i5-5350U @1.8GHz 2コアCore i5-8210Y @1.6GHz 2コアCore i3-1000NG4 @1.1GHz 2コアCore i5-1030NG7 @1.1GHz 4コア
シングルコア68966674610021075
マルチコア14921368149920052836

MacBook Air 2018/2019はCore i5プロセッサとはいえ中身はCore m3が少しだけ性能が上がったプロセッサなので性能は少し控えめです。そんな中で、MacBook Air 2020はTDPが向上したことにより性能も良くなり、プラス1万円でクアッドコアのプロセッサを選ぶことができるように。

とはいえ、デュアルコアプロセッサでも資料作成やブログ更新など執筆作業中心なら十分すぎる性能となっています。

メインメモリは8GB標準で最大16GBに

旧型のMacBook Airのメインメモリの容量は8GBで増設できませんでしたがMacBook Air 2018/2019は8GBが標準仕様となり16GBまでカスタマイズできます。

RAMの違い
モデルMacBookMacBook Air 2017MacBook Air 2018/2019MacBook Air 2020
RAM8GB 2,133MHz LPDDR3
最大16GB
8GB 1,600MHz LPDDR38GB 2,133MHz LPDDR3
最大16GB
8GB 3,733MHz LPDDR4X

メインメモリのクロック周波数が1,600MHz → 2,133MHzに、2020年モデルは3,733MHzに速くなっているので同じ8GBでも処理速度は向上しています。

基本的にmacOSは8GBのメインメモリで普通に使えますが、長くMacBook Airを使うなら増設をしておきたいところ。メインメモリの容量の違いによってアプリの起動や動作にどんな違いがあるのか、こちらの記事で詳しく解説しています。

SSDの速度は60%速く最大1TBまで

さらにMacBook Air 2018/2019のSSDストレージは旧型よりもデータ転送速度が60%高速化されて最大1TBまでカスタマイズすることができるようになりました。

SSD容量の違い
モデルMacBookMacBook Air 2017MacBook Air 2018/2019MacBook Air 2020
SSDストレージ256GB、512GB128・256・512GB128・256・512GB・1TB256・512GB・1TB・2TB

2019年モデルは128GB〜1TBのストレージ容量でしたが、2020年モデルは最小容量が256GBに増えて最大2TBまで容量を増やすことが可能となっています。

iCloud Driveの有料プランを使うなら128GBモデルでも十分に運用することができるので、256GBが標準容量となった2020年はストレージよりもメインメモリを8GB → 16GBにカスタマイズした方がいいでしょう。

バッテリー駆動時間は12時間と長い

MacBook Airのバッテリー駆動時間は旧型と同じ最大12時間です。

MacBookやMacBook Proよりも2時間長く動かすことができるので外で作業することが多い方にとってはかなり使いやすいモバイルノートパソコンとして使うことができるでしょう。

バッテリー駆動時間の違い
モデルMacBookMacBook Air 2017MacBook Air 2018/2019MacBook Air 2020
バッテリー駆動時間(インターネット)10時間12時間12時間

MacBook Airの電池持ちは確実にMacBook Pro 13インチよりも長くなっているので、僕自身も出張で東京に行く時はProではなくAirを持っていくことがほとんどです。

やはり、モバイルノートはバッテリー持ちが命ですよ。CPU性能はMacBook Proには及ばないですが、バッテリー駆動時間が2時間も長いのは大きなメリット。

特に文章を書くということを仕事をしているユーザーにとっては重宝しますね。

端末価格は安くなった

MacBook Air(2018)は128GBの標準モデルで134,800円でしたが、MacBook Air(2019)で値下げして119,800円と安く買えるようになりました。とはいえ、旧型の98,800円と比べると高い価格設定に。

さらに、2020年モデルは大幅に価格が下がって256GBモデルが104,800円で買うことができるようになりました。

端末価格の違い
モデルMacBookMacBook AirMacBook Air(2018 → 2019)MacBook Air(2020)
128GB98,800円134,800円 → 119,800円
256GB142,800円120,800円156,800円 → 139,800円104,800円
512GB175,800円142,800円178,800円 → 183,800円134,800円

MacBook Pro 13インチ(1.4GHz)の256GBモデルは134,800円です。MacBook Air(2020)の512GBモデルと同じ価格。しかも、メインメモリ16GBと多いので上位モデルを選んだとしてもかなりお得感がありますよね。

旧MacBook Airから乗り換えるメリットは

新旧MacBook Air 比較
新旧MacBook Air 比較

旧型のMacBook Air 2017以前のモデルからMacBook Air(2018/2019)MacBook Air(2020)に乗り換えることで本体サイズが小さくなり重量も軽くなるので、リュックの重さを軽くすることができます。

さらにディスプレイが非RetinaからRetinaになってキレイになります。写真だけでなく文字も滑らかでキレイに表示させることができるので、文章を書くのが楽しくなりますよ。

外部ポートの接続性能は落ちてしまいますが、CPUの性能も向上してますしトータルで見て新しくなったMacBook Airに乗り換えるメリットは大きいのかなと思います。

MacBook ProではなくAirを選ぶメリット・デメリット

MacBook Pro 13インチではなくMacBook Airを選ぶメリット・デメリットをまとめてみました。

MacBook Air2018/2019のメリット
  • 本体デザインがカッコイイ
  • Touch IDを使える
  • ファンクションキーを使える
  • Proよりも少しだけ軽い
  • バッテリー駆動時間が長い

MacBook Airは資料作成やブログ更新など執筆をメインとした作業に向いているモバイルノートパソコンです。バッテリー駆動時間も長いので外で長く作業することができます。

MacBook Air 2018/2019のデメリット
  • CPUの性能が少し低い
  • 広色域(P3)ディスプレイに非対応
  • Airの割に本体重量は重い

CPUプロセッサの性能がMacBook Proと比較すると低いので動画編集にもたつきがあったり、書き出し時間が長くなってしまうなどあります。なので、動画編集をメインにするならMacBook Airは選ぶのはやめときましょう。

価格が高くなってしまいますが、よりパワフルなMacBook Pro 13インチ(1.4GHz)を選ぶのがいいでしょう。

他にもMacBook Airを選ぶメリットがあって、くさび形デザインのMacBookやMacBook Airの方が作業がしやすいんですよね。MacBook Proは長く作業をしてると角が腕に当たって痛いんですよ…。

MacBook Proのパームレスト

でも、傾斜のあるMacBookやMacBook Airは痛くならないので、長く文章を書く人にとっては最高のマシンになるんですよね。

CPUの性能がMacBook ProとAirでは全然違うので使う用途で簡単にどっちを選ぶべきか判断することができます。

  • 文章作成がメイン → MacBook Air
  • 画像・動画編集もするなら → MacBook Pro 13インチ

画像・動画編集をメインにするならMacBook Pro 13インチを選んだ方がいいでしょう。

なお、MacBook AirとMacBook Proの仕様の比較はAppleの公式サイトでも簡単に比較することができるので、細かい違いについてはこちらをチェックしてみてください。

MacBookの比較・おすすめはこちらをどうぞ。

Macのおすすめのストレージ容量・選び方はこちらです。

MacBookを買ったら揃えておきた周辺機器・アクセサリー、買って良かったガジェットはこちらをどうぞ。