
8.4インチのタブレット端末・HUAWEI MediaPad M5が価格以上に優秀なタブレットに仕上がっていて驚きを隠せません。
ここではHUAWEI MediaPad M5のデザイン、スペック、使い勝手をレビュー、iPad mini 4との実機比較もしているので、MediaPad M5・iPad mini 4のどっちを購入するか迷っている方は是非参考にしていただければと思います。
この記事の目次
HUAWEI MediaPad M5 レビュー
MediaPad M5のスペック
MediaPad M5は8.4インチのディスプレイを搭載したコンパクトサイズに分類されるタブレット端末となっています。本体重量も軽いので片手で持って使うこともできるので、どこにでも持ち運んで楽しむことができるタブレットとなっています。
現在はMediaPad M5 Liteというモデルが2万円代で買うことができます。
MediaPad M5 lite | MediaPad M5 | |
ディスプレイ | 8インチ、WUXGA(1,920 x 1,200)IPSパネル | 8.4インチ、WQXGA(2,560 x 1,600)IPSパネル |
CPU | kirin 710 オクタコア(4 x 2.2GHz + 4 x 1.7 GHz) | kirin 960 オクタコア(4 x 2.4 GHz + 4 x 1.8 GHz) |
RAM | 3GB/4GB | 4GB |
ストレージ | 32GB/64GB | 32GB |
リアカメラ | 1300万画素 | |
フロントカメラ | 800万画素 | |
オーディオ | ステレオスピーカー、Harman Kardonチューニング、HUAWEI Histen | |
通信性能 | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2、nano SIM(LTEモデル) | |
センサー | 指紋認証、加速度、照度、電子コンパス、ホール、ジャイロ | |
バッテリー | 5100mAh | 5100mAh、急速充電(9V/2A)対応 |
ポート | USB-C | |
サイズ | 122.2 x 204.2 x 8.2 mm | 124.8 x 212.6 x 7.3 mm |
重量 | 310g | 320g |
MediaPad M5のタブレットとして普通に使うなら十分快適に使うことができる中級機レベルの性能を持っていて、単純にCPUだけで比較するならiPad mini 4より性能が高いのでとても快適に使うことができます。
また、16:9の8.4インチディスプレイが絶妙なサイズ感で使いやすくて、端末価格も安くWi-FIモデルが3.5万円くらい、LTEモデルが4万円くらいで購入することができるので、いつも持ち歩く小型タブレットしてはかなりおすすめの機種となっています。
MediaPad M5の外観デザイン
パッケージと付属品
MediaPad M5はしぼ付きの高級感のあるパッケージが採用されており、画面サイズが小さいこともありスマホくらいの大きさとなっていますね。
ハイレゾ再生に対応しているのでハイレゾのマークが印字されています。

付属品は説明書、カードスロットを開けるピン、電源アダプタ、USB-Cケーブル、ヘッドフォン変換アダプタとなっています。

購入したのはWi-Fiモデルですが、カードスロットを開けるピンが付属しているはマイクロSDカードのスロットとSIMカードのスロットが一体化されているからです。
また、電源ポートはUSB-Cに対応しているので新しいAndroidスマホを使っている場合は充電ケーブルを併用することが可能となのでなにかと便利ですよね。USB-C対応のMacBookと接続して充電することもできます。

MediaPad M5はヘッドフォンジャックが非搭載なので、有線でヘッドフォンやイヤホンを使いたい場合は付属の変換アダプタを間にかます必要があります。

iPad Proはこのようなアダプタは別途購入する必要がありますが、MediaPad M5は付属品だけでOKということになりますね。
外観のデザイン
MediaPad M5は8.4インチのディスプレイを搭載していますが画面比率が16:10と縦長となっているので、片手で持つことができるくらいのコンパクトなサイズになっています。

背面はアルミ素材の筐体を採用しています。

正面側はダイヤモンド加工を施していて背面にかけて丸く処理しているデザインとなっており、iPad mini 4やiPadを意識したスタイルになっています。

左右のベゼル幅が狭くなっているので見た目はまあまあスタイリッシュですね。HUAWEIのロゴがなければもっといいのにな。ここにロゴとか要らないですね?

タッチセンサー式のホームボタン(指紋認証)
MediaPad M5は画面下にホームボタンが搭載しており指紋認証を内蔵されているのですが、物理式ボタンではなくタッチセンター式のボタンが採用されています。

iPad Proのように触感フィードバックがないのでボタンか押されているかどうか判別はできませんが、指紋登録をしておけばボタンに触れるだけで画面のロック解除をすることが可能となっています。
指紋認証の速度は非常に速くて一瞬でロックしている画面を解除することができるので非常に快適です。
音質にこだわったステレオスピーカー
MediaPad M5のスピーカーは本体上下に内蔵しているデュアルスピーカー仕様となっています。ちなみに独立した高出力パワーアンプ・SMART PAを搭載しているそうで、確かにタブレットの割に重厚感のあるサウンドを楽しむことができます。

米国ハーマン社のオーディオブランド「harman/kardon」のエキスパートによる音響チューニングが施されています。といってもよく分かりませんが、8インチクラスのタブレットの中では音質は良い方なのかなと思います。

背面パネルにはharman/kardonのロゴが印字されています。
マイクロSDカードで容量を増設できる
MediaPad M5の側面にはカードスロットが搭載しており、付属のピンを使って開けることができます。マイクロSDカード(micro SD/SDHC/SDXC)を入れることができるようになっており最大256GBまでストレージ容量を増設することが可能となっています。

MediaPad M5のストレージ容量は32GBとちょっと少なめなので、写真や動画のデータをたくさん扱ったりする場合は使用することになるのかもしれません。
専用のケースが付属している
MediaPad M5は専用のケースが付属しています。クオリティはiPadのスマートカバーと同じ感じなので、十分に使うことができる品質を持っていると思います。

カバーをスタンドにして使うこともできます。ただし、カバーの凸凹を使った超簡易スタンドなので、カバーの硬さが柔らかくなるまで普通に使うのは難しいきもしれませんね。
MediaPad M5とiPad mini 4の違いを比較
MediaPad M5はiPad mini4よりも安い価格で購入することができますが、価格帯はかなり似ています。なので、どっちを購入するべきか迷う方もいるかもしれません。ということでMediaPad M5とiPad mini 4の本体デザイン、画面サイズ、CPUの性能について違いを比較したいと思います。
本体デザインの違い
画面サイズはMediaPad M5は16:10の画面比率になっているのに対して、iPad mini 4は4:3の画面比率なので、インチ数はMediaPad M5のほうが大きいですが、横幅サイズがiPad mini 4よりも狭くなっています。

MediaPad M5 | iPad mini 4 | |
画面サイズ | 8.4インチ | 7.9インチ |
画面比率 | 16:10 | 4:3 |
解像度 | 2,560 x 1,600 | 2,048 x 1,536 |
本体サイズ | 124.8 x 212.6 x 7.3 mm | 134.8 x 203.2 x 6.1 mm |
重量 | 320g | 298g |
本体の厚みはiPad mini 4の方が薄くなっていますがMediaPad M5は横幅が狭くて画面がラウンドエッジフォルムになっているためは薄く感じます。

どちらの機種も片手で持って利き手で操作するのが容易な画面サイズですが、iPad mini 4よりもMediaPad M5のほうが横幅が狭いのでしっかりとホールドすることができて使いやすいかもです。
画面表示の違い
MediaPad M5は8.4インチディスプレイ(16:10)、iPad mini 4は7.9インチディスプレイ(4:3)を搭載しているので、インチ数は近いですが見た感じはMediaPad M5の方が縦長でかなり違います。
YouTubeアプリの画面表示を比較してみました。MediaPad M5はサムネイルが縦に並んでいるのに対してiPad mini 4は横にカードスタイルで並んでおり、縦画面だと横幅が広いiPad mini 4の方が大きく画面を表示させることができるようです。

動画をフルスクリーン表示にするとiPad mini 4は上下に黒帯が入ってしまいディスプレイを活かしきることができませんが、MediaPad M5は黒帯が少しだけ入るもののフルスクリーンに近い画面で表示することができます。

YouTubeなどの動画を見ることが多く横でタブレットを使うことが多いなら16:10の画角であるMediaPad M5の方が見やすく使い勝手はいいのかもしれません。縦でタブレットを使うことが多いなら横幅が広いiPad mini 4の方が使い勝手は良さそうです。
ブラウザでAppleのホームページを開いてみましたが、MediaPad M5よりもiPad mini 4の方が横幅が広いので情報を多く表示することができていますね。

ただし、コンテンツによって表示の仕方が異なります。例えば、Yahoo!Japanのトップページを表示させてみたところ、iPad mini 4よりもMediaPad M5の方が多くの情報を表示することができました。

画面解像度はiPad mini 4は2,048 x 1,536ピクセルに対してMediaPad M5は2,560 x 1,600ピクセルで、より高解像度なディスプレイとなっています。
といっても、目視でその解像度の違いを判別することはできないので、あまり気にする必要はないでしょう。どちらも綺麗に画面を表示させることができます。
カメラの性能・画質の違い
MediaPad M5のカメラは出っ張りレンズが採用しています。フラットレンズのiPad mini 4と比べるとMediaPad M5のレンズも大きくて主張したカメラとなっていますね。

カメラの画素数はiPad mini 4よりもMediaPad M5の方が多くなっており、カメラのスペックの違いは以下のとおりです。
MediaPad M5 | iPad mini 4 | |
リアカメラ | 1,300万画素、f/2.2 | 800万画素、f/2.4 |
フロントカメラ | 800万画素、f/2.2 | 120万画素、f/2.2 |
動画撮影 | 4K/30fps、1080p/60fps | 1080p/30fps |
iPad mini 4の動画撮影はフルHD(1080p)でフレームレートが30fpsと時代遅れな仕様となっていますが、MediaPad M5はフルHD(1080p)/30fpsと4K/30fpsの撮影に対応しています。
カメラの画質を比較してみました。

少し分かりにくいので拡大してみましょう。

そんなに画質に差があるわけではありませんが、iPad mini 4よりもMediaPad M5の方が少し明るくノイズが少ないように見えます。また、MediaPad M5の方がより明るく、鮮やかな色合いになる傾向があるようです。

iPad mini 4は2015年9月に発売されたモデルで3年前以上も前の機種と比較するのは酷なのかもしれませんが、単純に画質だけで比較するならMediaPad M5の方が上といっていいでしょう。
ただし、iPad mini 4の方が明るいところで白とびがしにくかったり、自然な写真を撮影できることが多いように感じます。
CPUプロセッサの性能の違い
iPad mini 4はデュアルコアのA8プロセッサが搭載されていますが2015年に発売されたということもありスペック的にかなり厳しいものとなりつつあります。
しかし、MediaPad M5は2018年に発売された最新型のタブレット。搭載しているオクタコアのKirin 960プロセッサは性能もそこそこ高くなっています。Geekbenc 4アプリでCPUの性能を計測し比較をしてみました。

MediaPad M5 | iPad mini 4 | |
CPU | Kirin 960 オクタコア (4×Cortex-A73@2.4GHz + 4×Cortex-A53@1.8GHz) | A8(デュアルコア) |
GPU | Mali-G71 MP8 | PowerVR Series 6XT GX6450 |
RAM | 4GB LPDDR4 | 2GB LPDDR3 |
シングルコア | 1906 | 1711 |
マルチコア | 6462 | 2878 |
GPUスコア | 11651 | 4967 |
シングルコアの性能はあまり違いはありませんが、マルチコアやGPUの性能は圧倒的にiPad mini 4よりもMediaPad M5の方が上です。実際に操作してみてもiPad mini 4は動作に引っかかりがあり、サクサク動作しなくなってきているのでちょっと厳しいかもですね。
iOSはiPadでもマルチタスク機能を使えるようになりましたが、動作が少し遅く感じてしまいますが、MediaPad M5なら普通に2画面分割で快適に操作をすることが可能となってます。

しかも、MediaPad M5は4GBのRAMを搭載していることもあり2画面にしてバリバリと作業しても快適に操作することが可能となっていて、なかなか快適な操作感を実現しています。
まとめ:MediaPad M5はコンパクトな高性能タブレットでおすすめ!
MediaPad M5は8.4インチのディスプレイを搭載したコンパクトなタブレット端末となっており、スペックは特に高性能というわけではありませんが、快適に使うことができる基準スペックは十分にクリアしているのかなと思います。

- タブレットなのにコンパクトサイズで使いやすい
- 16:10の画面比率で動画コンテンツとの相性が良い
- 高音質のステレオスピーカーで迫力のサウンドを体感できる
- 最新規格のUSB-Cポートに対応している
- マイクロSDカードでストレージ容量を増設できる
- 端末価格が37,000円〜と比較的安い
- ストレージ容量が32GBと少ない
正直なところMediaPad M5には気になるデメリットがあまり無いんですよね。性能も十分ですし、コンパクトタブレットの中では使いやすさはかなり上位にランクインするのかなと思います。
MediaPad M5の価格は以下のとおりです。
- Wi-Fiモデル:37,000円
- セルラーモデル:42,000円
セルラーモデルでもiPad mini 4よりも安く購入することができるのでコンパクトで高性能なタブレットとしてMediaPad M5は良い選択肢になるではないでしょうか。
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