MagSafeバッテリーパック レビュー

MagSafe対応のiPhoneのバッテリー拡張パックとなるMagSafeバッテリーパックははMagSafe対応のiPhoneを充電できるバッテリーパックです。

対応端末
  • iPhone 14シリーズ
  • iPhone 13シリーズ
  • iPhone 12シリーズ

とくに小型サイズのiPhone 13 miniiPhone 12 miniはバッテリー容量が少なく電池が1日持たないこともありますがMagSafeバッテリーパックを装着で駆動時間を伸ばせます。

この記事では、MagSafeバッテリーパックのデザイン、使い勝手、充電性能についてレビュー、実際使ってどうなのかメリット、デメリットも書いています。

iPhone 13 mini、iPhone 12 miniを使って電池持ちに不満を持っている方は参考にしてみてください。

MagSafeバッテリーパックの特徴

MagSafeバッテリーパック
MagSafeバッテリーパック
MagSafeバッテリーパックの特徴
  • MagSafe対応アクセサリ
  • iPhoneのバッテリーを拡張できる
  • 5W出力でワイヤレス充電ができる
  • 27W電源で15Wの急速充電ができる
  • 電源別売り(20WUSB-C電源アダプタ推奨)
  • 1460mAh(7.62V・11.13Wh)
  • サイズ:95 × 64 × 11 mm、重量:114g
  • 端末価格:14,780円

MagSafeバッテリーパックはiPhone 14、iPhone 13、12シリーズの背面パネルにピタッとくっ付けて操作しながらバッテリー補給できるバッテリーパックです。

モバイルバッテリーではないのです!

他社製品のワイヤレスモバイルバッテリーは有線ケーブルで充電できますがMagSafeバッテリーパックはワイヤレスでしか充電できないので割り切った使い方が必要となります。

バッテリー容量も少なめでiPhone 12 miniをフル充電できないため、バッテリーが少なくなったら装着するというよりも付けっぱなしで使うことを想定している製品といっていいかもしれません。

また、27W以上の電源を接続でMagSafeバッテリーパックのバッテリーに電力を補給しつつiPhone側に15W急速充電可能で自宅でワイヤレス充電機として使える1台2役なアクセサリーです。

→ 動画レビューはこちら(YouTube -シンスペース

MagSafeバッテリーパック レビュー

シンプルデザインにコンパクトなサイズ

MagSafeバッテリーパック パッケージデザイン

MagSafeバッテリーパックはiPhone専用の周辺機器となっており、本体カラーはホワイトしか選べません。iPhone 13、12シリーズのカラーラインナップは豊富なのでせめてホワイト、ブラックの2色は用意して欲しかったところ。

付属品は「Desigened By Apple in California」だけとシンプルなものとなっています。

MagSafeバッテリーパック同梱品

MagSafeバッテリーパックの充電パッドはMagSafeアクセサリでお馴染みの丸と線のデザインが施されていて、パッと見でMagSafe充電器だと認識できます。

MagSafeバッテリーパック 充電パッド

本体サイズは95 × 64 × 11 mmと手のひらサイズとなっており、重量は114gと軽いのでiPhone 12 miniと組み合わせても249gと軽く扱いやすいサイズ感に収まっております。

iPhone 12 mini + MagSafeバッテリーパックの重量
iPhone 12 mini + MagSafeバッテリーパック

MagSafeバッテリーパックはiPhone 14・13・12シリーズの背面部分にピタッとくっ付けて使うことになります。

MagSafeバッテリーパック + iPhone 13 mini
MagSafeバッテリーパック + 13 mini

iPhone 13 miniとサイズがぴったりなのでこのまま操作しても違和感なく使えます。

画面サイズの大きいiPhone 13 Pro Maxだとサイズが合ってない感じしますが、miniとの相性は良くてiPhone 13 miniのために開発されたバッテリーパックなのではないでしょうか。

MagSafeの強力な磁力によってバッテリーパック側を掴んで持ってもiPhoneが外れて落ちることはありません。

MagSafeバッテリーパック 強力なマグネット
マグネットで外れにくい

ちなみに、重量が重めのiPhone 13 Pro Maxもレザーケースを装着した状態でもしっかりと保持できるので安心です。

6.1インチのiPhone 14iPhone 13とMagSafeバッテリーパックの組み合わせだとこれくらいのサイズ感です。

MagSafeバッテリーパック + iPhone 14
MagSafeバッテリーパック + iPhone 14

同じサイズのiPhone 14 Proも同じ感覚で使えます。

MagSafeバッテリーパック + iPhone 14 Pro
MagSafeバッテリーパック + 14 Pro

Proモデルの背面パネルの素材はマット調で他のモデルと比べて横のズレには弱めです。普通に使う分には問題ないですが、装着しながら使うと横ズレには注意です。

(ケース装着する方が多いから関係ないかな?)

6.7インチのディスプレイのiPhone 14 Plusのサイズ感はこんな感じです。

MagSafeバッテリーパック + iPhone 14 Plus
MagSafeバッテリーパック + 14 Plus

やっぱり、MagSafeバッテリーパックはiPhone 13 mini、12 miniとの組み合わせが一番合ってるかもですね。

MagSafeバッテリーパックとiPhone 12 miniのサイズ感
お似合いの二組

iPhone 13 miniは本体サイズが小さくてホールド感が弱く落としてしまうことが度々ありますが、MagSafeバッテリーパックをホルダーとしても活用できます。

ちなみに、MagSafe対応のケースを併用して使えるのでケースを装着してる場合も問題ないです。

MagSafeバッテリーパックとケース併用

ただし、MagSafeレザーウォレットとの併用できません。充電したい時にレザーウォレットを取り外して、MagSafeバッテリーパックを装着する必要があります。

その間、レザーウォレットの保管に注意しないといけないので忘れ物に注意しましょう。

MagSafeバッテリーパック側にもLightningコネクタを搭載し、単体でMagSafeバッテリーパックのバッテリーを補給することもできます。

MagSafeバッテリーパックの充電コネクト

MagSafeバッテリーパックを充電しながらiPhone 13、12を充電パッドに乗せることで同時充電可能で、27W以上の高出力の電源アダプタで最大15Wの急速充電に対応します。

ウィジェットでバッテリー残量を確認できる

MagSafeバッテリーパックはiOSと連動しているため、バッテリー残量の数値を正確に把握できます。

MagSafeバッテリーパック ウィジェット画面

これは他社のワイヤレスモバイルバッテリーでは出来ない芸当でバッテリー残量をちゃんと把握して運用するならMagSafeバッテリーパックを使うメリットは大きいです。

MagSafeバッテリーパックの充電性能

MagSafeバッテリーパックのバッテリー容量は「1460mAh(7.62V・11.13Wh)」で他メーカーのワイヤレスモバイルバッテリーと比較するとこうなります。

MagSafeバッテリーパックのスペック
  • MagSafeバッテリーパック:1460mAh(7.62V・11.13Wh)
  • Anker PowerCore Magnetic:5000mAh(3.7V 18.5Wh)

PowerCore Magneticは電圧が3.7Vと低く、MagSafeバッテリーパックは7.62Vと高くてmAhの数値が異常に少ないように見えますが、Whだと11.13Wh、mAhに換算すると3008mAhほどのバッテリー容量です。

MagSafeバッテリーパックのスペック

実際にどれくらいの充電性能があるのか確かめてみたところ、iPhone 12 miniを70%、iPhone 12を59%ほど充電できる能力となっているようです。

MagSafeバッテリーパックの充電性能
  • iPhone 12 mini:2% → 72%(70%充電)
  • iPhone 12:19% → 78%(59%充電)

フル充電はできないのは注意ですね。あくまで、バッテリーパックなのでiPhoneのバッテリーを補完する端末と見て使うのがいいでしょう。

だからこそ、他メーカーのワイヤレスモバイルバッテリーと比較してサイズがコンパクトで小さく装着して使うには最適なサイズ感なのでしょう。

もともとバッテリー容量が少なく1日使うことが難しかったiPhone 13 miniを1日使えるのはいいですね。まあ…せめてフル充電できる能力は欲しかったですが…。

据え置きなら15W急速充電ができる

MagSafeバッテリーパックの充電速度

MagSafeバッテリーパックのアニメーション
充電時のアニメーション

MagSafeバッテリーパックは5W出力でワイヤレス充電できますが、実際にどれくらいのスピードでiPhoneを充電できるのか計測してみました。

MagSafeバッテリーパックの充電速度
モデル iPhone 13 mini iPhone 13
0 本体
2% →
バッテリーパック
100% →
本体
19% →
バッテリーパック
100% →
30分 → 11%(9%増) → 86%(14%減) → 30%(11%増) → 89%(11%減)
60分 → 15%(4%増) → 78%(8%減) → 39%(9%増) → 74%(15%減)
90分 → 26%(11%増) → 65%(13%減) → 44%(9%増) → 61%(13%減)
120分 → 42%(16%増) → 43%(22%減) → 50%(6%増) → 52%(9%減)
150分 → 59%(17%増) → 20%(23%減) → 61%(9%増) → 32%(20%減)
180分 → 72%(13%増) → 0%(20%減) → 74%(13%増) → 7%(25%減)

バッテリー残量が30%以下だと充電速度が30分で10%ほどですが、30%以上なら30分で15%〜20%の速度向上し1時間でなら30%ほど、3時間ほどで充電が完了します。

ただし、夏の冷房の効いてない部屋だと充電速度が遅くなって30分で10%も充電できないこともあります。

冷房の効いた部屋だと15%ほど充電できるので環境温度によっても充電速度は左右される可能性は高そうです。

据え置きなら15W急速充電ができる

MagSafeバッテリーパック側にLightningケーブルを接続することでバッテリーパックのバッテリー補給可能でバッテリーパック + iPhoneを同時充電が可能となっています。

MagSafeバッテリーパックとiPhoneを同時充電
Lightning → バッテリーパック → iPhone

27W以上の電源アダプタで最大15W出力の急速充電に対応し自宅や職場など有線でMagSafeバッテリーパックを接続できる環境ならMagSafe充電器と同じ速度で充電できます。

MagSafeバッテリーパック・iPhone同時充電速度

iPhoneとMagSafeバッテリーパックを同時充電するとどれくらいの速度で充電できるのか計測してみました。

iPhoneとバッテリーパックを同時充電
  iPhone 13 Pro
0% →
バッテリーパック
0% →
30分 → 11%(11%増) → 40%(40%増)
60分 → 20%(9%増) → 80%(40%増)
90分 → 35%(15%増) → 79%(1%減)
120分 → 52%(17%増) → 79%(-)
150分 → 65%(13%増) → 79%(-)
180分 → 80%(15%増) → 79%(-)
210分 → 87%(7%増) → 83%(4%増)
240分 → 95%(8%増) → 96%(13%増)

まずはMagSafeバッテリーパックが勢いよく1時間で0% → 80%まで充電、80%になると充電が停止しiPhone 12 Proを1時間で30%ほど充電できる速度でした。

同時充電だとトータルで4時間くらいでフル充電するスピードとなっているので、就寝して朝起きる頃にはどちらもフル充電することができる速度といって良さそうです。

MagSafeバッテリーパックのリバースチャージ

iPhone側にLightningケーブルを接続しMagSafeバッテリーパックを装着すると「iPhone → MagSafeバッテリーパック」に充電できるリバースチャージに対応しています。

iPhone側からMagSafeバッテリーパックを充電
リバースチャージに対応している

まずはiPhone側が給電して80%まで充電が終わるとMagSafeバッテリーパック側の充電が開始する流れとなります。

iPhoneはソフトウェアアップデートをするときは50%以上のバッテリー残量か、有線接続で充電することが条件なので、このような仕組みも採用しているようですね。

ただし、リバースチャージは充電速度が遅く2時間ほどで40%しか充電できないので実用性は低いです。普通にMagSafeバッテリーパック側に充電ケーブルを接続してiPhone 12をワイヤレス充電がいいです。

MagSafeバッテリーパックが対応している端末

MagSafeバッテリーパックは基本的にMagSafe対応のiPhoneで使えます。さらに、MagSafe対応のAirPods ProAirPods(第3世代)の充電ケースでも使えます。

もちろん、一般的なQi対応のワイヤレス充電対応機器で使えます。

MagSafeバッテリーパックでiPhone SEを充電
iPhone SEを充電できる

iPhone SE(第3世代)などスマホ、AirPods(第2世代)などのイヤホンも充電できます。Androidスマホも充電できるので代わりに使ってもいいかもしれません。

MagSafeバッテリーパックは普通にiPhoneを充電し、たまにAirPods Proを充電するのに使うのがいいかもですね。

MagSafeバッテリーパック レビュー・評価:まとめ

MagSafeバッテリーパック
MagSafeバッテリーパック

MagSafeバッテリーパックのメリット

MagSafeバッテリーパックを選ぶ最大のメリットはApple純正のバッテリーパックであることです。バッテリーパックをiPhoneに装着してもAppleのロゴマークを拝めます。

そう。このMagSafeバッテリーパックはApple信者向けのデバイスなのです。

MagSafeバッテリーパックのメリット
  • 他社製よりもコンパクトで可愛いデザイン
  • iPhone 13 miniのバッテリー持ちを改善できる
  • 端末のグリップ力が向上し操作しやすくなる
  • ウィジェットでバッテリー残量を把握できる
  • 据え置きワイヤレス充電器として使える

iPhone 13 miniに装着したときにジャストサイズで使うことができて、バッテリーパックの大きさがコンパクトで扱いやすいサイズ感に収まっています。

フル充電はできないですが70%は給電可能なのでiPhone 13 miniのバッテリー駆動時間を1.7倍は増やせますしコンパクトなサイズで常に装着したまま使える実用性の高さはあります。

自宅ではMagSafeバッテリーパックを有線接続で15W出力で充電ができるのでワイヤレス充電器 + バッテリーパックの1台2役の端末として使うことができます。

MagSafeバッテリーパックのデメリット

MagSafeバッテリーパックはバッテリー容量が少ないのでiPhone 13 miniをフル充電ができないので、モバイルバッテリーとして使うにしては物足りません。

MagSafeバッテリーパックのデメリット
  • iPhone 13 miniをフル充電できない
  • 横ズレでバッテリーパックが外れる可能性がある
  • 暑いところだと(たぶん)充電性能が落ちる
  • IP規格の耐水仕様に対応していない
  • 端末価格が14,780円と高い

あくまでバッテリーパックとしてiPhoneの足りない電池を補完する意味合いの強いデバイスなので、モバイルバッテリーでフル充電したいのなら他社製品を選んだほうが良さそうです。

また、MagSafeバッテリーパックはIP規格の防水防塵には非対応です。iPhoneはIP68の耐水防塵仕様で雨に濡れたりしても壊れにくいですが、MagSafeバッテリーパックは常に装着を(おそらく)想定してるのに耐水仕様でないチグハグさがあります。

ある程度の濡れても壊れないように安全な設計になってるとは思いますが、どれくらい耐えられるのかアナウンスがあってもいいような気がしますよね。

MagSafeバッテリーパックがおすすめな人

なかなか難しい端末ではありますが、MagSafeバッテリーパックはiPhone 13 miniiPhone 12 miniを使っている方におすすめです。

MagSafeバッテリーパック

もちろん、iPhone 14を使っていいですがiPhone 13 miniはTwitter、YouTubeと使用頻度がそ高いと1日バッテリーが持たないのでモバイルバッテリーが欲しくなります。

MagSafeバッテリーパックならケーブルレスでiPhone 13 miniのバッテリーを拡張できます。

iPhone 13 mini(2,406mAh)を70%充電できる能力を持ち、2100mAh(3.7V換算)が追加されて合計4506mAhのバッテリーを使える計算となります。

iPhone 13 Pro Maxのバッテリー容量は4352mAhで、それよりも多くの容量を手に入れることができます。

個人的にiPhone 13 Pro Maxをメインで使っており1日多めに使って30%ほどのバッテリー残量なので十分すぎる容量なんですよね。

ということで、iPhone 13 miniを使っていてバッテリーが持たなくて困ってる方はMagSafeバッテリーパックという選択肢はアリです。さらに、外に出ることが多くてアクティブな方におすすめです。

MagSafeアクセサリーについて