
iPhone 12シリーズのバッテリー拡張パックとなるMagSafeバッテリーパックが2021年7月20日に発売となりました。
MagSafeバッテリーパックはMagSafeに対応しているiPhone 12シリーズで使えるバッテリーパックです。iPhone 13 mini、iPhone 12 miniはバッテリー容量が少なく電池が1日持たないこともありますが、MagSafeバッテリーパックを装着するとバッテリー駆動時間を伸ばすことができます。
この記事では、MagSafeバッテリーパックのデザイン、使い勝手、充電性能についてレビューしています。iPhone 13 mini、iPhone 12 miniを使って電池持ちに不満を持っている方は参考にしてみてください。
この記事の目次
MagSafeバッテリーパックの特徴

- MagSafe対応アクセサリ
- iPhone 12のバッテリーを拡張できる
- 5W出力でワイヤレス充電できる
- 27W電源で15Wの急速充電ができる
- 電源は別売り(20W以上USB-C電源アダプタ推奨)
- 1460mAh(7.62V・11.13Wh)
- サイズ:95 × 64 × 11 mm、重量:114g
- 端末価格:11,800円
MagSafeバッテリーパックはiPhone 13、12シリーズの背面パネルにピタッとくっ付けて操作しながらバッテリー補給できるバッテリーパックです。モバイルバッテリーではないのです!
他社製品のワイヤレスモバイルバッテリーは有線ケーブルで充電できますが、MagSafeバッテリーパックはワイヤレスでしか充電できないので割り切った使い方が必要となります。
バッテリー容量も少なめでiPhone 12 miniをフル充電できないため、バッテリーが少なくなったら装着するというよりも付けっぱなしで使うことを想定している製品といっていいかもしれません。
また、27W以上の電源を接続することでMagSafeバッテリーパックのバッテリーに電力を補給しつつiPhone 12側に15W急速充電ができるので、自宅でワイヤレス充電機として使える1台2役なアクセサリーとなっています。
→ 動画レビューはこちら(YouTube -シンスペース)
MagSafeバッテリーパック レビュー
シンプルデザインにコンパクトなサイズ

MagSafeバッテリーパックはiPhone専用の周辺機器となっており、本体カラーはホワイトしか選べません。iPhone 13、12シリーズのカラーラインナップは豊富なのでせめてホワイト、ブラックの2色は用意して欲しかったところ。
付属品は「Desigened By Apple in California」だけとシンプルなものとなっています。

MagSafeバッテリーパックの充電パッドはMagSafeアクセサリでお馴染みの丸と線のデザインが施されていて、パッと見でMagSafe充電器だと認識できます。

本体サイズは95 × 64 × 11 mmと手のひらサイズとなっており、重量は114gと軽いのでiPhone 12 miniと組み合わせても249gと軽く扱いやすいサイズ感に収まっております。

MagSafeバッテリーパックはiPhone 13、12シリーズの背面部分にピタッとくっ付けて使うことになります。

iPhone 13 miniとサイズがぴったりなのでこのまま操作しても違和感なく使うことができます。
iPhone 13 Pro Maxだとサイズが合っていないこともあり扱いにくいと感じることがありますが、miniとの相性はよく、iPhone 13 miniのために開発されたバッテリーパックなのではないかと思うほどです。
MagSafeの強力な磁力によってバッテリーパック側を掴んで持ってもiPhoneが外れて落ちることはありません。

ちなみに、重量が重めのiPhone 13 Pro Maxもレザーケースを装着した状態でもしっかりと保持しているので安心して使うことができます。
iPhone 13、12とMagSafeバッテリーパックの組み合わせだとこれくらいのサイズ感となります。

同じサイズのiPhone 13 Proも同じ感覚で使うことができます。6.7インチのディスプレイを搭載しているiPhone 12 Pro Maxのサイズ感はこんな感じとなります。

背面パネルの素材がマット調になっていることもあり、他のモデルと比べて横のズレには弱いように感じました。普通に使うぶんにおいては問題ないですが、装着しながら使う場合は横ズレには注意が必要となります。
(ケース装着する方が多いから関係ないかな?)
MagSafeバッテリーパックはiPhone 13 mini、12 miniとの組み合わせが一番合っているかも?

iPhone 13 miniは本体サイズが小さくてホールド感が弱く落としてしまうことも度々ありますが、MagSafeバッテリーパックをホルダーとしても活用することができます。
ちなみに、MagSafe対応のケースを併用して使えるのでiPhone 12にケースを装着していえる場合も問題ないです。

ただし、MagSafeレザーウォレットを使ってる場合は併用できません。
充電したい時にレザーウォレットを取り外して、MagSafeバッテリーパックを装着する必要があります。その間、レザーウォレットの保管に注意しないといけないので忘れ物に注意しましょう。
MagSafeバッテリーパック側にもLightningコネクタを搭載し、単体でMagSafeバッテリーパックのバッテリーを補給することもできます。

MagSafeバッテリーパックを充電しながらiPhone 13、12を充電パッドに乗せることで同時充電も可能となっており、27W以上の高出力の電源アダプタを使うことで最大15Wの急速充電に対応します。
ウィジェットでバッテリー残量を確認できる
MagSafeバッテリーパックはiOSと連動しているため、バッテリー残量の数値を正確に把握できます。

これは他社のワイヤレスモバイルバッテリーでは出来ない芸当でもあるので、バッテリー残量をちゃんと把握して運用したいという方はMagSafeバッテリーパックを使うメリットはあるのかもしれません。
MagSafeバッテリーパックの充電性能
MagSafeバッテリーパックのバッテリー容量は「1460mAh(7.62V・11.13Wh)」となっています。他メーカーのワイヤレスモバイルバッテリーと比較するとこうなります。
- MagSafeバッテリーパック:1460mAh(7.62V・11.13Wh)
- Anker PowerCore Magnetic:5000mAh(3.7V 18.5Wh)
PowerCore Magneticは電圧が3.7Vと低く、MagSafeバッテリーパックは7.62Vと高くなっていることもありmAhの数値が異常に少ないように見えますが、Whだと11.13Wh、mAhに換算すると3008mAhほどのバッテリー容量となっています。

実際にどれくらいの充電性能があるのか確かめてみたところ、iPhone 12 miniを70%、iPhone 12を59%ほど充電できる能力となっているようです。
- iPhone 12 mini:2% → 72%(70%充電)
- iPhone 12:19% → 78%(59%充電)
iPhone 12 mini、iPhone 12ともにフル充電はできないので注意ですね。あくまで、バッテリーパックなのでiPhoneのバッテリーを補完する端末と見て使うのがいいかと思います。
だからこそ、他メーカーのワイヤレスモバイルバッテリーと比較してサイズがコンパクトで小さいのでしょう。装着して使うには最適なサイズ感になっていますし、もともとバッテリー容量が少なく1日使うことが難しかったiPhone 12 miniを1日使うことができるのはいいですよね。
まあ…せめてiPhone 12 miniをフル充電できる能力は欲しかったですけどね。
据え置きなら15W急速充電ができる
MagSafeバッテリーパックの充電速度

MagSafeバッテリーパックは5W出力でワイヤレス充電できますが、実際にどれくらいのスピードでiPhoneを充電できるのか、計測してみました。
iPhone 12 mini | iPhone 12 | |||
---|---|---|---|---|
本体 2% → |
バッテリーパック 100% → |
本体 19% → |
バッテリーパック 100% → |
|
30分 | → 11%(9%増) | → 86%(14%減) | → 30%(11%増) | → 89%(11%減) |
60分 | → 15%(4%増) | → 78%(8%減) | → 39%(9%増) | → 74%(15%減) |
90分 | → 26%(11%増) | → 65%(13%減) | → 44%(9%増) | → 61%(13%減) |
120分 | → 42%(16%増) | → 43%(22%減) | → 50%(6%増) | → 52%(9%減) |
150分 | → 59%(17%増) | → 20%(23%減) | → 61%(9%増) | → 32%(20%減) |
180分 | → 72%(13%増) | → 0%(20%減) | → 74%(13%増) | → 7%(25%減) |
iPhoneのバッテリー残量が30%以下だと充電速度が30分で10%ほどに留まりますが、30%以上なら30分で15%〜20%の速度に向上し1時間でiPhone 12 miniなら30%ほどバッテリー補給ができて3時間ほどで充電が完了します。
ただし、夏の冷房の効いていない部屋だと充電速度が遅くなってしまい30分で10%も充電できないこともあります。冷房の効いた部屋だと15%ほど充電できるので環境温度によっても充電速度は左右される可能性は高そうです。
据え置きなら15W急速充電ができる
MagSafeバッテリーパック側にLightningケーブルを接続することでバッテリーパックのバッテリー補給が出来ますが、その状態でiPhone 12を装着することでバッテリーパック + iPhone 12を同時充電が可能となっています。

27W以上の電源アダプタを使うことで最大15W出力の急速充電に対応し自宅、職場など有線でMagSafeバッテリーパックを接続できる環境があるなら、MagSafe充電器と同じ速度でiPhone 12を充電できます。
MagSafeバッテリーパック・iPhone 12の同時充電速度
iPhone 12とMagSafeバッテリーパックを同時充電するとどれくらいの速度で充電できるのか計測してみました。
iPhone 12 Pro 0% → |
バッテリーパック 0% → |
|
30分 | → 11%(11%増) | → 40%(40%増) |
60分 | → 20%(9%増) | → 80%(40%増) |
90分 | → 35%(15%増) | → 79%(1%減) |
120分 | → 52%(17%増) | → 79%(-) |
150分 | → 65%(13%増) | → 79%(-) |
180分 | → 80%(15%増) | → 79%(-) |
210分 | → 87%(7%増) | → 83%(4%増) |
240分 | → 95%(8%増) | → 96%(13%増) |
まずはMagSafeバッテリーパックが勢いよく1時間で0% → 80%まで充電されて、80%になると充電が停止しiPhone 12 Proを1時間で30%ほど充電できる速度となっておりました。
同時充電だとトータルで4時間くらいでフル充電するスピードとなっているので、就寝して朝起きる頃にはどちらもフル充電することができる速度といって良さそうです。
MagSafeバッテリーパックのリバースチャージ
iPhone 13側にLightningケーブルを接続しMagSafeバッテリーパックを装着すると「iPhone 12 → MagSafeバッテリーパック」に充電できるリバースチャージに対応しています。

まずはiPhone側が給電して80%まで充電が終わるとMagSafeバッテリーパック側の充電が開始する流れとなります。
iPhoneはソフトウェアアップデートをするときは50%以上のバッテリー残量か、有線接続で充電されていることが条件となっているので、このような仕組みも採用しているようですね。
ただし、リバースチャージは充電速度が遅く2時間ほどで40%ほどしか充電できないので実用性はかなり低いです。普通にMagSafeバッテリーパック側に充電ケーブルを接続してiPhone 12をワイヤレス充電するのがいいでしょう。
MagSafeバッテリーパックが対応している端末
MagSafeバッテリーパックは基本的にMagSafeに対応しているiPhone 12シリーズ、iPhone 13シリーズで使えるバッテリーパックとなっておりAirPods Pro、AirPods(第3世代)のMagSafe充電ケースモデルで使えます。
Qi対応のワイヤレス充電対応機器で使うこともできます。

iPhone SE(第2世代)、AirPods(第2世代)などワイヤレス充電に対応しているワイヤレスイヤホンだけでなく、ワイヤレス充電に対応しているAndroidスマホも充電できます。
実際にワイヤレス充電に対応しているAndroidスマホを充電してみましたが反応しておりました。ただし、充電パッドに適切な場所に置いて充電するのが難しいので、充電ができていないこともあるので実用的ではないでしょう。
MagSafeバッテリーパックは普通にiPhone 12を充電し、たまにAirPods Proを充電するのに使うのが良さそうです。
MagSafeバッテリーパック レビュー・評価:まとめ

MagSafeバッテリーパックのメリット
MagSafeバッテリーパックを選ぶ最大のメリットはApple純正のバッテリーパックであることです。バッテリーパックをiPhone 12に装着してもAppleのロゴマークをちゃんと拝むことができます。
そう。このMagSafeバッテリーパックはApple信者向けのデバイスなのです。
- 他社製よりもコンパクトで可愛いデザイン
- iPhone 13 miniのバッテリー持ちを改善できる
- 端末のグリップ力が向上し操作しやすくなる
- ウィジェットでバッテリー残量を把握できる
- 据え置きワイヤレス充電器として使える
iPhone 13 miniに装着したときにジャストサイズで使うことができて、バッテリーパックの大きさがコンパクトで扱いやすいサイズ感に収まっています。
フル充電はできないですが、70%は給電可能なのでiPhone 13 miniのバッテリー駆動時間を1.7倍は増やすことができます。コンパクトなサイズなので常に装着したまま使うことができるので実用性は高いように感じます。
自宅ではMagSafeバッテリーパックを有線接続することでフルスペックの15W出力で充電ができるので、ワイヤレス充電器 + バッテリーパックの1台2役の端末として使うことができます。
MagSafeバッテリーパックのデメリット
MagSafeバッテリーパックはバッテリー容量が少ないのでiPhone 12 miniをフル充電ができないので、モバイルバッテリーとして使うにしては物足りません。
- iPhone 13 miniをフル充電できない
- 横ズレでバッテリーパックが外れる可能性がある
- 暑いところだと(たぶん)充電性能が落ちる
- IP規格の耐水仕様に対応していない
- 端末価格が11,800円と高い
あくまでバッテリーパックとしてiPhoneの足りない電池を補完する意味合いの強いデバイスなので、モバイルバッテリーでフル充電したいのなら他社製品を選んだほうが良さそうです。
また、MagSafeバッテリーパックはIP規格の防水・耐水には対応していません。
iPhone 13シリーズはIP68の耐水防塵仕様となっているため雨に濡れたり、水の中に落としてしまったとしても壊れることはないですが、MagSafeバッテリーパックは常に装着することを(おそらく)想定してるのにも関わらず耐水仕様になってないチグハグさがあります。
ある程度の濡れても壊れることがないように安全な設計になってるとは思いますが、どれくらい耐えられるのかアナウンスがあってもいいような気がしますよね。
MagSafeバッテリーパックがおすすめな人

なかなか難しい端末ではありますが、MagSafeバッテリーパックはiPhone 13 mini、iPhone 12 miniを使っている方におすすめです。
もちろん、iPhone 13を使っていてもいいのですが、とくにiPhone 13 miniはツイッターしたり、YouTubeを見たりと使用頻度がそこそこ高いと1日バッテリーが持たないのでモバイルバッテリーは必須といってもいいくらいでした。
MagSafeバッテリーパックがあればケーブルレスでiPhone 13 miniのバッテリーを拡張できます。iPhone 13 mini(2,406mAh)を70%充電できる能力を持ち、2100mAh(3.7V換算)が追加されて合計4506mAhのバッテリーを使える計算となります。
iPhone 13 Pro Maxのバッテリー容量は4352mAhで、それよりも多くの容量を手に入れることができます。個人的にiPhone 13 Pro Maxをメインで使っており1日多めに使って30%ほどのバッテリー残量なので十分すぎる容量なんですよね。
ということで、iPhone 13 miniを使っていてバッテリーが持たなくて困ってる方はMagSafeバッテリーパックという選択肢はアリです。さらに、外に出ることが多くてアクティブな方におすすめです。
Amazonで買い物をするならAmazonギフト券にお金をチャージをしてから買い物をするとお得です。
1回のチャージ額 | 通常会員 | プライム会員 |
---|---|---|
5,000円〜19,999円 | 0.5% | 1.0% |
20,000円〜39,999円 | 1.0% | 1.5% |
40,000円〜89,999円 | 1.5% | 2.0% |
90,000円〜 | 2.0% | 2.5% |
というのも、Amazonギフト券にお金をチャージするとチャージ金額の最大2.5%のポイントがもらえるんですよね。このポイントは次回買い物をするときに使うことができるので、Amazonで買い物をする前にAmazonギフト券に現金をチャージをして最大2.5%のポイントをもらってお得にAmazonで買い物をしましょう!
→ MagSafeアクセサリーについて
コメントをどうぞ!