
iPhone 12シリーズの登場に合わせて発表されたMagSafe充電器はこれからのiPhoneの使い方と可能性を広げてくれるアクセサリーとなっています。
例えば、MagSafe充電器を使うことMagSafeに対応しているiPhone 12、iPhone 12 Proをピタッと背面パネルにくっ付けるだけで充電ができて、さらにスタンドとしても使うことができるまさに魔法の周辺機器といってもいいかもしれません。
もちろん、iPhone 13(2021)にもMagSafeアクセサリーは対応する見込みで、様々なシーンでMagsafe充電器を使うことができるようになるでしょう。
ここでは、MagSafeでどのようなことができるのか、対応しているアクセサリーについてまとめているので、iPhone 12を購入した方、さらにiPhone 13・13 Proを検討している方は参考にしてみてください。
この記事の目次
MagSafeとは
MagSafe(マグセーフ)という言葉を知っている方は6年以上前のMacBookを使ったことがある方だと思いますが、以前のMacBookシリーズの充電ポートはApple独自規格のMagSafeケーブルを採用してました。
磁力を使うことでカチッとポートに接続できる仕組みとなっていて、ケーブルを足に引っ掛けたとしても本体が吹っ飛ぶことがない安全な充電ポートだったのですが、2016年以降のMacBook ProはUSB-Cポートに統一したことでMagSafeが廃止となりました。
(追記:2021年のMacBook Pro 14インチ・16インチでMagSafe充電ポートが復活しました。)
そんな、MagSafeがiPhone 12シリーズの充電アダプタとして帰ってきました。
iPhone 12の筐体中央部分にマグネットを内蔵することによって、MagSafeに対応したアクセサリーを磁力の力を使ってズレることなくワイヤレス充電することが可能となります。

従来のワイヤレス充電器は位置決めがなかったので充電していたつもりが充電できていなかった、気付いたら充電器からiPhoneが落ちて充電できてないといった事故がありました。
しかし、マグネットでしっかり固定することができるMagSafe充電器なら「充電していたつもり」を「ちゃんと充電できる」に変えることができます。

だから、MagSafeという名称なのかな。
MacBookのMagSafeはケーブルを足で引っ掛けても本体を守ることができるからMagSafeという名称でしたが、iPhoneのMagSafeは考え方が逆になってしっかりとくっ付いて充電できるからMagSafeになった感じ?
従来のQi対応のワイヤレス充電器でiPhone 12を充電すると7.5Wの出力での充電となりますが、MagSafe充電器を使ってiPhone 12を充電することで最大15Wの急速充電に対応し素早く充電することが可能となります。
これも、地味にというかかなり嬉しい性能の向上となります。
対応しているiPhoneは

MagSafeアクセサリーは基本的にマグネットを筐体の内部に搭載しているiPhone 12シリーズが対応端末となります。
- iPhone 12 mini
- iPhone 12
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone 13 mini
- iPhone 13
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13 Pro Max
MagSafeアクセサリーの肝となるMagSafe充電器のQi規格と互換性があるため、iPhone 12シリーズだけでなくワイヤレス充電に対応しているiPhone 8以降の全ての端末で使えるようになっています。(おそらく、充電出力は7.5Wになる。)
また、ワイヤレス充電に対応しているAirPods・AirPods ProもMagSafe充電器で充電ができるようになりました。
MagSafe対応のアクセサリー
MagSafe充電器
MagSafe充電器はまるでApple Watchのワイヤレス充電器を大きくしたようなスタイルとなっていますが、周囲にあるマグネットとiPhone 12、iPhone 13の内部にあるマグネットが引かれ合ってくっ付く仕組みとなっています。

MagSafe充電器の充電パッドの大きさはiPhone 12 miniの横幅よりも小さく横幅は55mmとなっていました。

MagSafeに対応したクリアケースを装着した状態ですが、このようにMagSafe充電器をiPhone 12・12 Proの背面部分にピタッとくっ付けることで正確に充電することができます。
磁力がなかなか強力で引っ張ってもそう簡単に外れることはないんで充電しながらiPhone 12を操作することができます。

Lightningケーブルを接続したまま横画面にしてゲームをするとケーブルが手に当たって邪魔でしたがMagSafe充電器があればそのような問題も解決します。
iPhone 11・11 ProやiPhone SE(第3世代)のモデルでもMagSafe充電器を使って充電できます。ただし、出力は7.5Wで磁力を使ってiPhoneの位置合わせができないので普通のワイヤレス充電器として使う形となります。
なお、AirPods(第3世代)とAirPods ProはMagSafeに対応しくっ付けてワイヤレスで充電ができるようになりました。
MagSafe充電器で15Wの高出力で充電するには「20W USB-C電源アダプタ」が必要なり、iPhone 12シリーズとMagSafe充電器にはこの電源アダプタが付属してないので別途購入する必要があります。
iPad Air(第4世代)かiPad(第8世代)は同梱しているのでiPadも合わせて買われた方は、iPadの充電器を使ってMagSafe充電器に電力を送ることができます。
それにしても、このクリアケースのデザインは一体何なんでしょうか…。

Apple公式サイトで販売しているiPhone 12のケースは全てMagSafeに対応したものとなっています。対応していないとワイヤレス充電できないってことはないと思いますが、15Wの急速充電ができないなどの問題が出てくるのかも?
MIOFT MagSafeスタンド
MOFTのMagSafe対応のスタンドです。

磁石が埋め込まれているためMagSafe対応のiPhone 12の背面パネルにこのようにピタッとくっ付けてスタンドとして使うことができます。

MOFTスタンドのいいところはただ単にスタンドになるだけでなくカードも2枚くらい入れて持ち運ぶことができるので、財布を持たなくてもコンビニくらいなら行くことができるところです。使わない時はさっと取り外すことができますし、本当に使いやすいスタンドです。
また、縦置きだけでなく横置きスタンドとしても使うことができるので、作業中に動画を見るといった用途にもしっかりと使うことができます。

iPhone 12シリーズはこのようなMagSafeに対応したスタンドが色んなメーカーから販売されていて、新しいスマホの使い方ができるのは新しくていいですよね。iPhone 12を手に入れたたらMOFTスタンドは一枚持っていていいような気がします。
MagSafe対応iPhoneレザーウォレット
ワイヤレス充電とは全く関係ありませんが、クレジットカードなどを収納しておくことができるMagsafeレザーウォレットというアクセサリーがあります。

このケースはiPhone 12に内蔵されたMagSafeの磁力を使ってケースをくっ付けるというもので、ここにクレジットカードなどを収納しておくことができます。

磁力だらけのところにクレジットカードなど磁気に弱いものを収納して大丈夫なのか不安になってしまいますが、カードを安心して入れられるようにシールド機能を内蔵しています。
クレジットカードをここに入れて持ち運ぶのは個人的には怖くてできないですが、お札を数枚入れておいてちょっとした財布代わりとして使うことができます。
また、2021年9月以降に発売されたMagSafeレザーウォレットは「探す」にも対応したのでもし紛失してしまったとしてiPhoneの「探す」アプリから探し出すことができます。
運転免許証やクレジットカードなど大事なものを入れておくものなので嬉しい機能です。
MagSafeデュアル充電器
iPhone 12とApple Watchを同時充電できるMagSafeデュアル充電パッドというアクセサリーもあります。

MagSafeデュアル充電器は折りたたむ事でとてもコンパクトにすることができるので旅行に行く時にも重宝するアクセサリーになりそうです。USB-Cポートを搭載した充電器とUSB-C to Lightningケーブルが必要となりますがそれぞれの充電器を持っていく必要はないので荷物をまとめることができるでしょう。
また、寝かせて充電できるのでiMacの下の空いた空間に置いて充電することもできるので使い勝手はなかなか良さそうです。
Anker 623 Magnetic Wireless Charger
サードパーティ製のMagSafe充電器も登場しています。
iPhoneとAirPodsを同時にワイヤレス充電できるAnker 623 Magnetic Wireless Chargerは見た目も可愛らしくてスマートに充電が可能です。

iPhoneを充電しながら動画を見たりコンテンツを楽しむことができるのもAnker 623のいいところでもあります。

充電速度は7.5WなのでApple純正のMagSafe充電器よりも充電速度は遅めですが、ケーブルレスの生活を送ることが可能です。
Anker 637 Magnetic Charging Station
マグネティックにくっ付けて充電できるAnker 637 Magnetic Charging StationはiPhoneを7.5Wで充電しつつ、USB-C、USB-Aなどの有線による充電、さらに普通のコンセントも使うことができます。

ワイヤレス充電器は基本的にワイヤレスでの使用が前提となりますが、Anker 637 Magnetic Charging Stationは各種ポートを使うことで充電環境を拡張できます。

さすがに全てのポートを使うと机の上がゴチャついてしまいますが、たくさんの端末を所持してるならサッと充電環境を作り出すことができるのは便利かもしれません。
Belkin MagSafe 3-in-1 磁気ワイヤレス充電器
BelkinからはiPhone、Apple Watch、AirPodsの3つの端末を同時にワイヤレス充電できる「MagSafe 3-in-1 磁気ワイヤレス充電器」が発売となります。

磁力によってiPhone 12をスタンドにくっ付けて充電することができます。最大15Wの急速ワイヤレス充電に対応しているので、ちょっとした隙間時間を使ってiPhone 12を素早く充電することができます。
iPhoneは縦向きによる充電だけでなく、横向きでの充電にも対応しているので、映画や動画をみながらワイヤレス充電することができます。スムーズに方向を変更できるので、これは便利かもしれませんね。
ただ、充電器がちょっとゴツすぎるような気もします。カッコイイんだけどね。iMacの隣に置けない。
Belkin MagSafe Air Vent 車用磁気スタンド PRO
Belkinから車載用の「MagSafe Air Vent 車用磁気スタンド PRO」が登場します。

エアコンの吹き出し口にMagSafe Air Vent 車用磁気スタンド PROを取り付けることができ、内蔵のボールジョイントを使うことで簡単にiPhoneを縦向きにしたり横向きにすることができます。

従来の車載用のスマホ固定スタンドは取り外しが煩わしいものがありましたが、これはマグネットでくっ付けるだけでiPhoneを固定できるので、とても使いやすそうです。
充電ケーブルの取り回しがどうなってるのかがよく分からないのですが、このスペースにiPhoneを気軽に取り付けできるようになれば地図アプリのナビゲーション機能を有効活用することもできそうです。
MagSafe対応アクセサリーは今後もどんどん増える
iPhone 12の新機能ともいえるMagSafeはワイヤレス充電器として使えるだけでなくスタンドとしてもアイディアが無限に広がりそうな規格です。
純正のアクセサリーだけでなくサードパーティ製のアクセサリーも面白いものがどんどん登場しそうですよね。今後のiPhoneのアクセサリーに期待です!
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