15インチMacBook Pro Late 2016が不安定だったのでmacOS Sierra 10.2の再インストール(リカバリ)しました。
(追記:macOS Sierra 10.12.3にアップデートすることで安定性がかなり向上し、クラッシュすることはほとんどない状態になりました!▶︎15インチMacBook Pro 2016がクラッシュする不具合多すぎ!クリーンインストールするしかない?)
今回のmacOSのリカバリー作業は、
- Time Machineでデータのバックアップを取る
- macOS ユーティリィウィンドウからSDDストレージを全消去
- macOS Sierraをインターネット経由から再インストール
- Time Machineでデータを復元する「macOS復元」を実行
といった方法で行いました。この記事ではMacBook Proのリカバリ方法について詳しく解説をしていきたいと思います。macOS以前の旧OS X(OS X Lion 10.7以降)でも同様の方法でリカバリ・再インストールすることができるので参考にしてください。
macOSを再インストール(リカバリ)する方法
Time Machineでデータをバックアップ
まず、データのバックアップを取ります。外部ハードディスクを接続した状態で「システム環境」→「Time Machine」を選択して機能を有効にしましょう。
バックアップするのに結構時間が掛かってしまうので、再インストールする作業の前に終わらせておくことをお勧めします。
SSDを初期化、全消去する(macOS復元)
Macの電源を切って「command」+「R」を同時に押しながら電源をオンにします。するとmacOSの復元モードが起動します。
日本語を選択しましょう。
「macOSユーティリィ」が起動するので「ディスクユーティリィ」を選択します。
内蔵のAPPLE SSDのMacintosh HD(環境にいる名称が違うことも)を選択して上部メニューの「消去」をクリックします。フォーマットを「Mac OS Extended(Journaled)」を選択します。
「消去」をクリックしてSSDを消去します。
消去完了です。
これで、綺麗さっぱり、MacのSSDのデータが削除されました。「ディスクユーテリティ」を上部メニューの項目の中から終了しましょう。
macOSを再インストールする(macOS復元)
では、macOSを再インストールしていきます。「macOSユーティリィ」の「macOSを再インストール」を選択します。
macOS Sierraのインストール画面が表示されます。
macOSのインストールデータはインターネット上からダウンロードしてインストールすることになるので、Wi-Fiが接続されていることを確認してください。
インストールしたいストレージを選択し「インストール」をクリックします。通常は一つしか表示されませんが、「ディスクユーテリティ」でパーティーションを分割させた場合は複数表示されで選択することできます。
インストールが開始されます。5GB弱のデータをダウンロードしてからインストールをするので数時間も待つ必要があるので時間のある時に作業をした方がいいと思います。
ああ、これでMacBook Proの不安定さから解放されることになるのだろうか。期待と不安でいっぱいです。
macOSのインストールが終了するといつも通りの初期設定をしていきます。
今回はTime Machineからデータを復帰させるので、ここで「Mac、Time Machineバックアップ、または起動ディスクから」にチェックを入れて「続ける」をクリックします。
先ほど取ったバックアップを選択して「続ける」をクリックします。
全てのデータを復元するので全てにチェックを入れて「続ける」をクリックします。
すると「情報を転送中」に画面が切り替わります。
ここもかなり時間が掛かる部分で、転送完了まで4時間くらい掛かったかもしれませんね。これで無事にmacOSを再インストールしつつ環境とデータを完全復元することができました。指紋認証のTouch IDだけは復元されないので、もう一度、登録をし直す必要があります。
インターネット復元について
上記の「macOS復元」が起動しない事態になってしまった場合は「command」+「option」+「R」を同時に押しながらMacの電源をオンにすることで「インターネット復元」からmacOSの再インストールをすることができます。
インストールメディアを作成しよう
あまり再インストールをすることはないと思いますが、復元をするたびにmacOSのデータをインターネットからダウンロードをするのはしんどいので、USBメモリを使ったインストールメディアを作成しておいたほうがいいかもしれませんね。
8GB以上のUSBメモリをMacに接続した状態で「アプリケーション」→「ユーティリィ」→「ディスクユーティリィ」を起動して、「Sierra」の名称でフォーマットを「Mac OS Extended(Journaled)」を選択してUSBの初期化をします。(USBメモリの名称は任意ですが、以下のコードをそれに合わせて変更してください)
次にmacOS SierraのデータをMac App Storeからダウンロードをします。検索窓から「sierra」と検索するとアイコンが出てくると思います。
ダウンロードが完了したらインストール画面が表示されますがキャンセルします。次に「ユーティリィ」→「ターミナル」を起動して以下のコードを入力します。
sudo /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/Sierra --applicationpath /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app --nointeraction
パスワードが要求されるのでMacに設定してあるパスワードを入力しリターンを押します。(ターミナルの仕様によりパスワードは画面上に表示されません)
30分くらいで以下の画面のように「Copy complete. Done.」が表示される作業終了です。
USBメモリをインストールメディアとして使用することができます。
使い方としては「command」+「R」で「macOS復元」の「ディスクユーテリティ」からSSDを消去してから電源を切り、「option」キーを押しながら電源を入れることで起動ディスクを選択することができる画面が表示されるので、USBのインストールメディアを選択することで、インターネットからデータをダウンロードしなくてもUSB経由でMacをインストールすることができます。
で、MacBook Proの不安定は改善されたのか?
結果。
はい。ダメでした...。
Safariの検索窓から検索するとサクッとSafariがクラッシュ。macOSの再インストールをしても15インチMacBook Pro Late 2016の不安定さは改善されませんでした。
どうなんだろう。同じ15インチMacBook Pro Late 2016でも不安定じゃないという人もいるようですし、個体差なのかな。ちなみにGPUをRadeon 460(4GB)にカスタマイズしているモデルです。
やっぱりSafariの検索窓を使わないように注意しないといけないのか...。面倒くさい。macOS Sierra 10.2.3で改善することに期待するしかないのでしょうかね。クラッシュレポートは大量に送っているのでAppleがこの不具合に気付いていることに期待するしかないですね。
追記:macOS Sierra 10.2.3以降にアップデートすることでSafariがクラッシュする問題は綺麗さっぱり解決しており、今は比較的安定しています。やはりアップデートって大事ですね。
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