Macのメモリ(RAM)8GBか16GBどっち?

Macのメインメモリ(RAM)の標準モデルの容量は8GBとなっており16GBに増設できますがメインメモリを増設すべきかどうかいつも迷うところでもあります。

  • MacBook Air:8GB → 16GBに増設可
  • MacBook Pro 13インチ(1.4GHz):8GB → 16GBに増設可
  • MacBook Pro 13インチ(2.0GHz):16GB → 32GBに増設可
  • MacBook Pro 15インチ:16GB → 32GBに増設可
  • MacBook Pro 16インチ:16GB → 32GB・64GBに増設可

この記事では「Macのメインメモリ(RAM)の容量は8GBで足りるのか?」それとも「16GB・32GBに増設した方がいいのか?」を徹底比較しています。

実際にiMac 27インチを使ってメモリを8GB・16GBにした場合のアプリの起動時間を比較したので、メインメモリ(RAM)の量によってどれくらい体感速度が違うの分かるのかなと思います。

Mac/MacBookのメインメモリは増設すべき?

Macのメインメモリ(RAM)の容量

Macシリーズのメインメモリ(RAM)容量は以下のようになっています。

Macシリーズのメインメモリ量
機種名標準モデルCTOカスタマイズ
MacBook8GB16GB
MacBook Air8GB16GB
MacBook Pro 13インチ8GB16GB・32GB
MacBook Pro 15インチ16GB32GB
MacBook Pro 16インチ16GB32GB/64GB
iMac 21.5インチ8GB16GB/32GB
iMac 27インチ8GB16GB/32GB/64GB
Mac mini8GB16GB/32GB/64GB
iMac Pro32GB64GB/128GB
Mac Pro32GB最大768GB

多くのモデルで8GBの容量のメインメモリを標準搭載しているのが分かります。

Mac miniMacBook AirMacBook Pro 13インチ(1.4GHz)は最大16GBまでメインメモリを増設できます。

2020年モデルのMacBook Pro 13インチ(上位)は32GBまで、MacBook Pro 16インチはさらに上をいく64GBまでメインメモリを増設できるようになり選択肢の幅が広がりました。

メモリ(RAM)の役割

iMacのメインメモリ(RAM)
iMac 27インチのメインメモリ

メインメモリ(RAM)はMacだけではなくWindowsパソコンやiPhone/iPad/Androidなどのスマートフォンにも搭載されていてコンピューターには必要不可欠なものです。

メインメモリの役割を簡単に表現するなら「CPUがHDD/SSDから引き出してきたデータを処理する場所」となります。机の広さでCPU、ストレージ、メインメモリ(RAM)を例えることが多いですよね。

CPU/ストレージ/RAMの役割
  • CPUプロセッサ:作業をする人(コア数は人数)
  • HDD/SSDストレージ:書類を入れる本棚・引き出し
  • RAM:書類を広げる机の広さ

机が狭い(4GB/8GB RAM)と一度に広げることができる書類(データ)の数が少なくなってしまうので、CPUが一度に処理することができるデータ量が少なくなってしまいます。

空き容量が少なくなると圧縮される

Macは限りある机の広さを有効活用するために使っていない書類(データ)を積み上げて(メモリ圧縮)することで机の広さを確保します。

さらにしばらく使っていない書類(データ)は机から手に届く範囲の近い本棚や引き出し(HDD/SSDのスワップ領域)に一次的に置くことで机の広さをキープしているのです。

8GB メモリ状態
macOSのメモリ管理
Macのメモリ圧縮技術
  • 空きスペースがなくなってくる → データを圧縮する
  • 圧縮したデータを一時的にストレージにキャッシュ保存する
  • 再び使うときにストレージからデータを移動させて圧縮されたデータを復元する

使っていない書類(データ)を使うときは積み上げられた書類を再び机の上に広げる必要があり、この時に書類(データ)を広げる作業が発生してしまうのでMacの動作が遅くなってしまうのです。

空き容量が余裕ならマルチタスクも快適

机が広い(16GB以上のメインメモリ)と一度に広げることができる書類(データ)が多くすることができるので、あまり使っていない書類(データ)もそのまま置いておくことができます。

16GB メモリ状態

つまり、CPUが一度に処理することができるデータ量が多く、しばらく使っていなかったデータを使う時も素早く取り出すことができ速く処理することができるのです。

要するにMacを快適に使いたいのであればメモリ(RAM)容量は多く積んでいた方が間違いなく高速処理することができるということになります。

Macを快適に使いたいなら
  • メインメモリ(RAM)の容量は多い方が快適に作業ができる

アクティビティを確認してみても8GBよりも16GBの方が同じアプリを起動して使ってもメモリ圧縮されているアプリはごく一部でスワップ領域も使われていないのが分かります。

つまり、RAMの容量が多いことでデータを一時保管できる領域を多く確保し、圧縮解凍という作業をする必要がなく全体的な処理速度が向上するということになるのです。

8GB・16GB アプリ起動速度の違い

では、実際に8GB・16GBでMacの起動、アプリの起動の速度を計測してみたので一覧でまとめました。

iMac メモリ換装

自身でメインメモリ(RAM)を換装できる唯一のモデルがiMac 27インチモデルとなっており、本体の背面部分から簡単にメインメモリにアクセスできるようになっています。

実際にiMac 27インチ(2017)は16GBのメモリを2枚追加し40GBに増設して、iMac 27インチ(2019)は16GBのメモリを4枚追加し64GBに増設しています。

メインメモリ(RAM)の容量によるパフォーマンスは「マルチタスクが必要な作業で差が出てアプリの起動速度に違いはないのかな?」と思っていたのですが、アプリの起動でも意外と速度差が出ていました。(左:16GB、右:8GB)

他にもmacOSの起動やパラレルデスクトップでWindows 10の起動速度などを比較してみました。

メインメモリ量の違いによる速度比較
メモリ(RAM)の容量16GB
(16GB ×1)
8GB
(4GB ×2)
macOS起動24.83秒27.22秒
Illustrator起動(500MBのデータ)24.12秒30.73秒
Photoshop起動
(RAWデータ)
6.33秒9.13秒
パラレルデスクトップ でWindows 10起動22.95秒37.03秒
iMovie
フルHD動画書き出し
54.76秒47.56秒

パラレルデスクトップ を使ったWindows 10の起動などデータ量の多いアプリでメモリ容量が多い方がより速度が向上していることがわかります。

動画書き出しは8GBよりも16GBの方が速度が遅くなってしまいました。これは16GBのメインメモリ(RAM)を1枚挿し(シングルチャネル)、4GBのメモリを2枚挿し(デュアルチャネル)で比較したからなのかもしれません。

シングルチャネルとデュアルチャネル

デュアルチャネルは同じ容量でも16GBのメモリ1枚挿しよりも8GBのメモリ2枚挿しにした方がデータ転送速度が速くなる技術で動画書き出しに関してはシングルチャネル16GBよりもデュアルチャネル8GBの方が効率よく処理できます。

Macのメモリをカスタマイズで増設すると、デュアルチャネル対応の16GB(8GB+8GB)となるのでカスタマイズすることで最高のパフォーマンスを得ることができるようになっています。

8GB・40GB 起動速度の違い

iMac 27インチ(2019)とiMac 27インチ(2017)でメインメモリ8GBと40GBで動画書き出しの時間速度を計測してみました。

iMac 27インチ 2019 vs 2017
 iMac 27インチ(2019)iMac 27インチ(2017)
CPUCore i5(6コア)Core i5(4コア)
GPURadeon Pro Vega 48Radeon Pro 580
ストレージSSDFusion Drive
macOS起動時間39秒48秒
Windows 10起動時間(Parallel Desktop)26秒3分
Premiere Pro CC 起動時間40GB RAM:23秒40GB RAM:3分38秒
12分間の動画書き出し(フルHD60fps)8GB RAM:5分
40GB RAM:3分47秒
8GB RAM:5分20秒
40GB RAM:4分47秒
18枚のRAWデータをPhotoshopで開く40GB RAM:7秒40GB RAM:13秒
1枚のRAWデータを画像処理(レンズ歪み)40GB RAM:3秒40GB RAM:6秒

12分間のフルHD動画を書き出してみたところ、8GBのメインメモリだと5分ほどかかっていたのが、40GBに増設することで3分47秒で書き出すことができました。

さらに64GBに増設してみると書き出し速度に変化はほとんどありませんでした。おそらく、32GB以上のメインメモリになると体感差はあまり感じなくなるのではないでしょうか。

動画編集アプリのAdobe Premier CCの起動時間にも差があるので、まあ快適にMacを使いたいならメインメモリ(RAM)の増設はおすすめです。

SSDのMacは8GBでもそこそこ使える

MacBookやMacBook Pro、上位モデルのiMacのストレージはHDDではなくSSDが採用されています。

メインメモリ(RAM)に格納しきれなかったデータはスワップ領域としてストレージに一時保存(キャッシュ)し、使用アプリが増えてマルチタスク量が大きくなるとスワップ使用領域がどんどん増えていきます。

転送速度の遅いHDDはデータの読み出しの処理が遅くなってしまいますが、転送速度の速いSSDストレージならスワップ領域からデータを読み出しをしても、さほど遅いと感じることはないです。

実際に8GBのメインメモリを積んでいるMacBook 12インチを使っていますが、普通の使い方において特に遅いと感じることはほとんどありません。

MacBook 12インチ
MacBook 12インチ

つまり、SSDを搭載しているMacBookやMacBook Proなら8GBと少ないメモリ量でも、そこそこ快適に使うことができるのです。そこそこ…ですよ!

ストレージの種類で決める
  • HDD/Fusion Drive:16GBに増設がおすすめ
  • SSD:8GBでもそこそこ使える

ストレージの種類でメインメモリの容量を決めるのもいいかもしれないですね。

作業内容でMacのメモリ(RAM)量を決める

メインメモリ(RAM)は多ければ多いほど余裕ができて動作が安定します。これは紛れもない事実です。とはいえ、メモリを増やせばコストが高くなりお財布が寂しくなるのも事実。バランスが重要ということになります。

Macのメモリ(RAM)容量は8GBで足りるのか。16GBに増設した方がいいのかは、Macでどのような作業をしたいかによって判断すればいいでしょう。

8GBで足りる作業

MacBook メインメモリ8GB
MacBook(メインメモリ 8GB)

メインメモリ(RAM)が8GBでできる作業は意外と多く、そこそこの動作速度でいいなら問題ない容量となっています。

メインメモリ 8GBでOKな作業
  • インターネット閲覧
  • メール、SNS
  • 動画閲覧
  • 文章作成(ワード、エクセルなど)
  • ブログ執筆
  • 簡単な画像処理
  • 簡単な動画処理
  • HTML・CSSなどのコーディング

基本的に簡単な作業であれば8GBのメモリがあれば十分にこなすことができます。また、メインメモリ(RAM)が8GBだったとしても負荷の高い作業ができない訳ではありません。処理時間が少しだけ長くなってしまうだけです。

動画編集もできますが書き出し速度に時間がかかってしまうので急いで作業をするつもりはない、のんびりと作業すればいいよ、と仏のような考えの持ち主の方なら8GBのメモリで十分でしょう。

16GBあった方がいい作業

MacBook Pro メインメモリ16GB
MacBook Pro(メインメモリ 16GB)

MacBook Pro 13インチ(上位)、MacBook Pro 16インチのメインメモリは標準で16GBとなっているので、上位モデルを選ぶ場合は基本的にカスタマイズする必要性はなくなっています。

メインメモリ 16GBでOKな作業
  • デザイン制作作業
  • 仮想化ソフトを使ったWindows 10などをデュアルブート
  • 動画編集作業
  • あらゆる作業を同時進行(マルチタスク)

Illustratorなどでペラモノのチラシをデザインするくらいなら8GBのメモリでも十分にこなすことができますが、ページモノになってくるとデータ量が多くなるので16GBあった方がより快適に作業することができます。

16GBのメインメモリがあれば動画編集の書き出しもそこそこの速度で処理できます。様々な作業を快適に同時進行させたい場合も16GBのメモリはあった方がいいでしょう。

特に外部モニターを接続してデュアルモニター環境を構築する場合も8GBよりも16GBの方がより安定した動作をさせることができます。

32GB以上あると方がいい作業

さらに快適な環境で作業したいなら32GBに増設しましょう。iMac 27インチなら16GBもメインメモリ(RAM)を2枚追加するだけで40GBに増設することができます。

32GBのメインメモリが必要になる場面は少ないですが、動画編集やデザイン制作などクリエイティブ作業をさらに快適にこなしたいならおすすめとなります。

2020年のMacBook Pro 13インチ(上位モデル)は32GBまでメインメモを増設できるようになり、MacBook Pro 16インチ、iMac 27インチも最大で64GBまで増設することが可能です。(iMacは自身で交換するなら128GBまで可能に。)

Macのメモリ(RAM)を増設するには

Macはモデルによってメモリの増設方法が異なります。

Apple Storeで購入時に増設MacBook
MacBook Pro
Apple Storeで購入時に増設
または正規サービスプロバイダで増設
iMac(21inch)
iMac Pro
ユーザーで増設可能iMac(27inch)
Mac mini
Mac Pro

MacBookとMacBook Air/MacBook Proは購入してからメモリを増設したいと思っても絶対にすることができないので、数年間使い続ける意志があるなら16GBに増設するのがおすすめです。

8GBから16GBの増設は購入時にオプションで選択して22,000円の追加費用を支払えば可能です。

iMac 27インチモデルならユーザー側でメモリを交換することができます。8GBのメモリを搭載したモデルを購入した後にAmazonなどでメモリを安く購入して換装した方が安くメインメモリを増設できます。

iMacのメインメモリはAmazonなら16GBが9,000円ほどで買えるので、同じ予算で32GBの増設ができる計算になりますね。最近はメモリの価格が下がったのでiMacのメモリ増設は間違いなく自分でやるのがいいでしょう。

MacBookやMacBook Air、MacBook ProはApple公式サイトで購入する時にオプションでメモリ容量を増設できるのですが、Apple公式サイトでしか増設・カスタマイズできないので注意です!

iMac 27インチは自分でメモリを増設することができます。実際にiMac 27インチのメインメモリを8GBから40GBに換装したので増設方法をこの記事で解説しています。

ちなみに先日、iMac 27インチを2017年モデルから2019年モデルのiMacに乗り換えをした際にもメインメモリを自分で入れ替えをして快適なMac環境を手に入れています。

はじめてVESAマウントアダプタモデルのiMacを買ってモニターアームで設置したんですけど、これがめちゃくちゃ快適なんですよね。iMacにするならモニターアームが使えるVESAマウントアダプタモデルはおすすめですよ。

MacBook ProやAirを使っているなら4Kモニターを組み合わせるとノート型Macが最強のデスクトップマシンにすることもできます。

MacBook Air・Proの比較・おすすめはこちらです。

MacBook 12インチは販売終了となってしまいましたが…。

iMacとMacBook Proの違いを比較した記事やiMacをレビューした記事もあります。

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