
MacBookとiPad。どっちを買おうか?迷いますよね。
iPad Pro 11インチ・12.9インチとiPad Air(第4世代)はiPad向けのMagic Keyboardを使えるようになりMacのようにマルチタスクやファイル管理が可能となり、MacBookでしかできなかったことがiPadでもできるようになりました。
MacBookとiPadのどちらを選ぶかズバッとファーストインプレッションで決めてもいいですが、せっかく高い金額を払って購入するならデバイスの特徴を理解してから買うのがおすすめです。
この記事ではMacBookとiPad Proのそれぞれのデバイスで向いている作業、向いていない作業について詳しく比較し、どっちを選ぶべきなのかを紹介しているので参考にしてください!
この記事の目次
MacBookとiPad Proの選び方
今回はMacBook AirとiPad Pro 12.9インチの2機種で違いをメインに比較してどっちを選ぶべきか書いていきたいと思います。
本体サイズ・重量の違い
MacBook Air、MacBook Proはキーボード一体型のモバイルノートPCですが、iPadはタブレットなので動画を見たり、SNSをするならiPadの方が取り回しもしやすく使いやすいです。
ただ、最近のiPad Air・Proはスマートキーボードと組み合わせることでパソコンとしても使うことができるので、Macの代わりに作業することも可能となりました。
MacBook 12インチとiPad Pro 11インチで本体サイズを比較するとこんな感じ。iPad Air(第4世代)も同じ大きさですね。

画面サイズはほぼ同じ大きさとなっているので、使用用途によって使い分けができるのではないでしょうか。さらに10.5インチのiPad Air 3で本体サイズを比較してみました。

iPad Air 3は10.5インチと少し小さい画面サイズになってしまうので画面の狭さを感じてしまいますが、iPadOS 13によってパソコンのような使い方ができるようになりSmart Keyboadを使って作業できるので意外と作業性は快適です。
MacBook 12インチとiPad Pro 11インチの筐体サイズ・重量を比較しました。
モデル | MacBook | iPad Pro | |
---|---|---|---|
画面サイズ | 12インチ | 11インチ | 10.5インチ |
縦幅 | 196.5 mm | 178.5 mm | 174.1 mm |
横幅 | 280.5 mm | 147.6 mm | 250.6 mm |
厚さ | 3.5〜13.1 mm | 5.9 mm | 6.1 mm |
重量 | 920 g | Wi-Fi:471 g Smart Keyboard Folio:335 g 合計:766 g | Wi-Fi:469 g Smart Keyboard:245 g 合計:714 g |
Smart Keyboard Folioは335gと軽いですが、iPad Pro専用のMagic Keyboardは600gもあり本体を合わせると1,071gとなってしまうので、MacBook 12インチよりも重量が重くなってしまうという…。
MacBook 12インチはコンパクトにスタイリッシュにまとまっており重量も920gと軽いので、モバイルマシンとしては最強の端末となっています。現在はApple整備済製品などで購入することができます。
現在のMacBookは13インチの画面サイズから選ぶことができます。MacBook AirとiPad Pro 12.9インチのサイズを比較しました。

モデル | MacBook Air | iPad Pro |
---|---|---|
画面サイズ | 13インチ | 12.9インチ |
縦幅 | 212.4 mm | 220.6 mm |
横幅 | 304.1 mm | 280.6 mm |
厚さ | 4.1〜15.6 mm | 5.9 mm |
重量 | 1290 g | Wi-Fi:641 g Smart Keyboard:402 g 合計:1,043 g |
最新のiPad Pro 12.9インチはホームボタンが廃止したベゼルレススタイルになり、縦1.5cm、横2cmほど小さくなり重量も軽くなりました。画面サイズが大きいので筐体もは大きいですが、MacBook Airと比較すると少し小さいサイズに収まっているのがわかります。

画面サイズはほぼ同じですが、ベゼルレスディスプレイ仕様となっているiPad Pro 12.9インチの方がひとまわり小さくなっているのが分かりますね。
- コンパクトに持ち運びたい → iPad Pro 11インチ、iPad Air
- 大画面でコンテンツを楽しむ → iPad Pro 12.9インチ
- 執筆など作業を重視したい → MacBook Air・Pro
大画面をどこにでも持ち運んで作業をしたいならiPad Pro 12.9インチの方が筐体の厚みが薄いので持ち運びしやすいです。また、持ち運びのしやすさで選ぶなら画面サイズが小さいiPad Pro 11インチかiPad Air(第4世代)を選ぶのがいいでしょう。
見た目・デザインの違い
iPad Proは基本はタブレットなので周辺機器のスマートキーボードやMagic Keyboardを使ってパソコンスタイルにして作業することができます。

MacBook Airはキーボード一体型のユニボディスタイル、iPad ProもMagic Keyboardを使うことで、かなりスッキリとしたスタイルで作業することができるようになりました。
iPad Pro + Smart Keyboardの組み合わせは見た目もあまり美しいものではなかったですが、Magic Keyboardはデザイン的にも魅力的な端末に仕上がっています。
なお、iPad Air 3、iPad(第8世代)のSmart Keyboardは複雑な構造となっていてキーボードスタイルにする動作がスマートではないですよね。
iPad ProとiPad Air 4は構造を見直したSmart Keyboard Folioと組み合わせることになりスタイルはかなり使いやすくなりました。
Macbook Airと同じ感じで画面を開いて作業をすることができます。Magic Keyboardならさらに細かく画面の角度調整もできて画面が浮いているので目線を上げることもできます。
iPad ProとSmart Keyboardの組み合わせだとMacBook Airのほうがスタイルは上でしたが、Magic Keyboardの組み合わせだとMacBook Airの優位性は小さくなったかもですね。

アルミで削り出したユニボディスタイルのMacBookのスタイルはシンプルでカッコイイしキーボードが外れることもないので安心して使うことができるので基本的にパソコンとして使うことが多いならMacBook Airのほうがいいのかもです。
キーボードを必要としないのであれば余計なものが付いていないiPad Proはシンプル・イズ・ザ・ベストです。

テーブルがなくても片手でiPad Proを持って操作することができますし、動画を見たり、音楽を聞いたり、SNSをするといったコンテンツ消費がメインならばiPad Proの方が扱いやすいでしょう。
なお、iPad Air 3に対応しているSmart Keyboardはスタンド・テーブルモードにしてApple Pencilを使いやすいように自由自在にスタイルを変えることができます。

イラストを描いたり、メモを残したり、動画などのコンテンツを楽しんだりするのがメインならiPad Proの方が効率が良いのでおすすめです。
- イラストを描く、ノートやメモを取る
- たまにテキストベースの作業をする
- 映画やYouTubeなどの動画を見る
- カメラで写真や動画を撮影する
Apple Pencilでの操作はiPadでしかできないので、イラストを描いたり、ノートを取ることが多い方はiPad ProやiPad Airを選ぶのがおすすめです。
なお、iPad ProのSmart Keyboard Folioはスタンドモード・テーブルモードにはできないので注意です。
長時間作業キーボードを使って文章を書いたり資料作成することが多いなら、iPad Proは画面角度の細かい調整が難しいので、画面の角度を自由に調整できるMacBookがおすすめです。
- 資料作成、ブログの更新など
- 複雑な操作が必要になる
- Macでしかできないことをする
プログラミング開発はMacでしかできないので、そのようなことにも使いたい方はMacBookを選ぶことになるでしょう。
画面サイズ・解像度の違い
画面サイズをMacBook AirとiPad Pro 12.9インチで比較していました。

画面サイズはほぼ同じですが、画面比率がMacBookは16:10なのに対してiPadは4:3となっています。解像度はiPad Pro 12.9インチの方が高精細になっているのが分かります。
モデル | MacBook Air | iPad Pro | ||
---|---|---|---|---|
画面サイズ | 13インチ | 12.9インチ | 11インチ | 10.5インチ |
解像度 | 2,560 x 1,600 227ppi | 2,732 x 2,048 264ppi | 2,388 x 1,668 264ppi | 2,224 x 1,668 264ppi |
アスペクト比 | 16:10 | 4:3 | 4.3:3 | 4:3 |
ディスプレイ | 広色域(P3)Retina | 広色域(P3)Retina Multi-Touch対応 ProMotion(120Hz)テクノロジー |
iPad ProはP3(広色域)Retinaディスプレイを搭載しているので色鮮やかな画面表示が可能となっています。なお、MacBook Air(M1)はP3(広色域)に対応しました。

パッと見では違いは分かりませんが赤と緑の表現がiPad Proの方がキレイので写真を編集したり現像するならMacBookよりもiPad Proの方が適しているといえるでしょう。(MacBook Pro 13インチはP3広色域ディスプレイに対応しています。)
また、iPad ProはProMotionテクノロジーに対応していて120Hzのリフレッシュレートで画面がぬるぬる動くので滑らかな操作感を実現しています。
表示・作業領域の違い
MacBook AirよりもiPad Pro 12.9インチの方が解像度が高いですが、OSが違うこともありiPad Proの方が作業領域が広いというわけではありません。
フルスクリーンでYahoo!Japanのトップページを表示させてみるとよく分かるのですが、MacBook Airの方が表示している領域が広くなっているのが分かります。

解像度が高いのに少し残念な仕様ですよね。
同じようにWordPressやはてなブログのエディタ画面もMacBook Airの方が広い作業エリアを確保できるので作業性はMacbook Airの方です。ただし、iPad Proは表示される文字が大きいのでタッチ操作はしやすいです。
- コンテンツを閲覧することがメインなら → iPad Pro
- 資料作成、ブログを書くことがメインなら → MacBook
iPad Proはベースがタブレット端末なので縦画面での操作もできてキーボードを使わずにタッチ操作で寝ながらでも作業をしようと思えばできてしまうのが素晴らしいところ。
macOSとiOSによる操作方法・使い勝手の違い
操作方法の違い
macOSのMacBook Air・ProとiOSのiPad Proでは操作方法も大きく異なります。
- macOS:マウス、トラックパッド、キーボード
- iPadOS:タッチパネル(指・Apple Pencil)、トラックパッド、マウス、キーボード
MacBookはパソコンなのでトラックパッドやマウスを使って操作することになりますが、感圧式のトラックパッドの性能が非常に高くて、操作性が良いのでタッチ操作に限りなく近い操作性を実現しています。

macOSはカーソルを使った操作が基本となるのでトラックパッドやマウスを使うことで細かい操作をすることができ、表計算ソフトの操作やデザイン作業に適しています。
iPad Proはタッチパネルを内蔵しているのでタッチ操作をベースにApple Pencilを使うことができるので手書きで文字やイラストを気軽に書くことができます。

MacBook Airでもペンタブを使うことで絵を描くことはできますが、iPad Proは画面に直接書き込めるので直感的に作業できるのが特徴となっています。
純正のメモアプリでも手書き入力ができるのでノート代わりにiPadを使うことができますし、手書きで文章を書いてテキストデータに変換することができる素晴らしいアプリもあるので、キーボード入力が苦手という方でも文章作成が簡単にできるのはスゴイですね。
また、iOSもAdobeの写真管理アプリ・Lightroom CCやPhotoshopを使うことができます。タッチ操作とApple Pencilを使って直感的に写真編集ができるのでレタッチをすることが多いならiPad Proは使いやすい端末です。

この大画面で直感的に写真現像できるのがiPad Proを使っていて良かったと思う瞬間でもあります。
iPadOS 13.4よりiPadもトラックパッドとマウスに正式対応したので、カーソル操作もできるようになっています。

トラックパッドでカーソル移動して文字を選択してコピペして作業することもできるのでテキストベースの作業もしやすくなりました。
- Apple Pencilでイラスト作成、写真現像することが多い → iPad Pro
- マウスやキーボードでデザイン制作や資料を作成することが多い → MacBook
ちなみに、iPad Pro 11インチ・12.9インチはUSB-Cに対応し、USB-C対応のカメラなら直接接続して写真をiPad Proに転送も可能なので、写真編集するならMacBookよりもiPad Proの方が扱いやすいかもです。
マルチタスク操作の違い
MacBookとiPad Proではマルチタスクの操作性も大きく異なっていて、iPad ProのiPadOSは二つの画面を並べることができるSplit View機能でマルチタスクできますが表示サイズを細かく調整はできません。

しかし、MacBookのmacOSはウィンドウを重ねて作業をすることができるので、自分が作業しやすいサイズ・スタイルにすることができます。もちろん、macOSもiPadと同じような2画面表示にすることもできます。

マルチタスク(Appスイッチャー)一覧画面は、macOSだと1画面にウィンドウが可変サイズで全て表示されるのに対して、iPadOSだとウィンドウ固定サイズで横に一覧表示される形となっています。

iPadのAppスイッチャーは少し癖があり、画面下からDockを呼び出してから2画面表示モードに切り替える必要があり、Dockに置いていないアプリは使う前にDockに表示させないといけませんので面倒くさいです。
まあ、慣れてしまえば便利ですよね。
Macはウィンドウ操作がメインなので、トラックパッド(4本指で上にスワイプ)でMission Controlを起動させて簡単に視覚的にウィンドウを切り替えしたり、仮想デスクトップ画面をスワイプで簡単に切り替えしたり、操作性は文句なしで使いやすいです。
どちらが使いやすいかは慣れの問題ですが、macOSの方がアプリの切り替え効率は良いでしょう。ただし、ショートカットキー(Command+TAB)でアプリを切り替えをするならiPad、Macでも大差はありません。
キーボードの違いについて
MacBookは本体にキーボードを内蔵しているので一体感がありすぐに使うことができますが、iPad ProはSmart Keyboard、Magic Keyboardを使うかBluetoothのワイヤレスキーボードを接続する必要があります。

MacBookシリーズは超薄型のバタフライ構造のキーボードを搭載していましたが、MacBook Pro 16インチをはじめ2020年モデル以降のモデルはシザー構造のMagic Keyboardを搭載しタイピングのしやすさが向上しています。
iPad ProのMagic Keyboardも同じくシザー構造のキーになってるので同じように快適にタイピングすることが可能となっています。
Smart Keyboardはファブレット素材のカバー一体型のキーボードでキーの打ち心地はソフトでとても静かにタイピングできるので静かな場所で使うことができます。
キーに隙間がないのでコーヒーや飲み物をこぼしてしまっても壊れるという心配はないのも嬉しいですね。ただし、キー配列が若干特殊なので慣れるのに時間がかかるかもしれません。
iPadだと自分の好きなBluetoothキーボードを接続して使うことができるので、使いやすいワイヤレスキーボードを探し出すという楽しみがあると言ってもいいのかもしれません。
バックグラウンド動作について
macOS・iOSどちらもバックグラウンド動作に対応していますが、iOS版のYouTubeはホームボタンを押してホーム画面に戻ってしまうと停止してしまう仕様となっています。(YouTube premiumならバックグラウンドで動作可能)
YouTubeで音楽をかけながら作業をすることが多いので、iPad Proを使うときは常にYouTubeの画面をSplit Viewを利用して表示させていますが、これが地味に面倒くさいし作業領域が小さくなるのでかなり微妙だったりします。

macOSならYouTubeを再生しているウィンドウをDockに片付けたとしても、そのまま動画が再生されます。音楽を楽しみながら画面いっぱい自由に作業で使うこともできるのです。
なお、iOSのミュージックアプリならアプリを閉じてもマルチタスクで動作するので問題はありません。
ファイル・フォルダ管理について
iOS 10までは各アプリ内でファイルを操作していましたが、iOS 11でファイル・フォルダ管理機能が搭載されてファイル管理がしやすくなりました。しかし、残念な小音にmacOSと比べるとまだまだ扱いにくいのが現状です。
その理由の一つがマルチタスクのしにくさが要因にあるのかなと感じます。

macOSならデスクトップに置かれたファイルをドラッグ&ドロップでフォルダにファイルを移動したり、ワードプレスなどブログエディタに画像をアップロードすることができます。
しかし、iPadOSだとファイルアプリを起動して一つの画面の中でファイルを操作をすることになり2画面表示にした状態でワードプレスなどのブログエディタにドラッグ&ドロップして画像のアップなど手間が少し多いのが問題なのかなと感じます。
ちなみに、仕事をする上でzipファイルなどの圧縮ファイルを扱うこともありますが、iOS 11以降のファイルアプリは圧縮解凍することも可能となりました。
また、Documents 6というアプリは標準のファイルアプリのよりも圧倒的に使い易いので、ビジネスでiPad Proを使う人には是非オススメしたいツールの一つです。
スペック・性能の違い
MacBook Airは2020年10月まではIntelチップを搭載していましたが、11月にAppleシリコンのM1チップを搭載したことで、iPadに採用されているAチップと基本的に同じチップとなりました。
今まではSoCのアーキテクチャ(基本設計みたいなもの)がMacBookとiPadと大きく異なっていました。
MacBook | iPad | ||
プロセッサ | Intel | Apple M1チップ | Apple Aチップ |
基本設計 | x86/64アーキテクチャ | ARMアーキテクチャー |
しかし、2020年11月に発売したMacBook Air・ProはAppleが開発しているAppleシリコンのM1チップを搭載しました。
このチップはiPadと同じベースのSoC(システム・オン・チップ)となっていて、基本設計がmacOSもiPad OSも同じとなりました。Appleが開発しているチップということもありmacOS、iPadOSともに親和性が高く性能を余す事なく発揮できているのが特徴です。
MacBook Air(2コア・Core i3)とiPad Pro(A12Z Bionic)の性能をGeekbench 5で比較しました。(IntelチップとA12Zチップの比較となります。)

モデル | MacBook Air | iPad Pro 2020 | iPad Pro 2017 |
---|---|---|---|
画面サイズ | 13インチ | 11インチ・12.9インチ | 12.9インチ |
プロセッサ | Intel Core i3 | Apple A12Z Bionic | Apple A10 Fusion |
RAM | 8GB LPDDR3 | 6GB LPDDR4X | 4GB LPDDR4X |
CPU性能 (シングルコア) | 1090 | 1117 | 800 |
CPU性能 (マルチコア) | 2059 | 4616 | 2251 |
GPU性能 (Metal) | 4781 | 10046 | 6419 |
ベンチマークスコアでの比較だとiPad Proの方が性能が高いですし、macOSとiPadOSとOSが異なります。同じアプリでもOSが違うと内部設計も違うので単純比較はできません。
試しにMacBook AirとiPad ProのiMovieで1.5分の動画(1080p)の書き出しに必要な時間を計測してみたところ…
- MacBook Air:約1分58秒
- iPad Pro 12.9インチ:約27秒
圧倒的にiPad ProのiMovieの書き出し時間の方が速いですね。とはいえ、iPadOSのiMovieは品質などを細かく設定ができないですし細かい編集は厳しいところがあります。
しかし、iPad ProのA12Z Bionic・A12X Bionixの処理性能は極端に高いので、動画編集などの高負荷な処理が必要となる場合はMacBookよりもiPad Proの方が扱いやすいのかもしれません。
とくにiPad向けの動画編集アプリは優秀なものが多く安く手に入れることができるメリットもあるのでiPad Proで動画編集も快適になってきているようですよ。
iPadのセルラーモデルならモバイル通信ができる
MacBookシリーズはモバイル回線に非対応でiPhoneのテザリング機能やモバイルルーターを使う必要があります。
しかし、iPad セルラーモデルならSIMカードを入れることで4G LTEによるモバイル通信ができるようになりインターネット接続ができます。

インターネットしたい時にすぐにインターネットに接続できるのがセルラーモデルの最大のメリットです。パッと開いてパッと使えるので効率を重視するなら間違いなくセルラーモデルでしょう。
なぜ、MacBookにセルラーモデルがないのか疑問ですが現時点ではiPadの方がスピーディに作業をすることが可能となるでしょう。
外部ポートの違い
MacBook Air、MacBook Pro 13インチ(1.4GHz)はUSB-Cポートを2つ搭載していますが、iPad ProはUSB-Cポートは一つだけとなっています。

- iPad Pro:USB-C
- MacBook Air:USB-C ×2、3.5mmオーディオジャック
- MacBook Pro 13(M1):USB-C ×2、3.5mmオーディオジャック
- MacBook Pro 13(Intel):USB-C ×4、3.5mmオーディオジャック
- MacBook Pro 16・15:USB-C ×4、3.5mmオーディオジャック
iPad ProはUSB-Cが1ポートしかないので充電しながらSDカードリーダーを接続できませんが、MacBook Air・Proなら2ポート以上あるので充電しながら写真の転送もできます。
できることの違いと使い分け

このようにMacBookとiPad Proにはそれぞれのデバイスの特性から、得意な作業、不得意な作業がそれぞれあります。わかり易いように表にまとめてみました。
モデル | MacBook Air・Pro | iPad Pro |
---|---|---|
タッチパネル操作 | × | ◎ |
キーボード操作 | ◎ | ◯ Smart keyboard Bluetoothキーボード |
トラックパッド操作 | ◎ | ◎ |
ウェブブラウザ使いやすさ | ◎ | ◯ はてなブログやWordpressの投稿画面の挙動がおかしい |
メールアプリの使いやすさ | ◎ | ◯ |
地図アプリの使いやすさ | ◯ | Wi-Fiモデル:◯ セルラーモデル:◎ |
メモアプリの使いやすさ | ◯ | ◎ 手書きメモ可能 |
YouTubeの使いやすさ | ◎ | ◯ |
電子書籍の見やすさ | △ | ◎ |
文章作成 | ◎ | ◎ |
写真を撮影できる | × | ◎ 1200万画素の背面カメラ搭載 |
表計算アプリの使いやすさ | ◎ | ◯ |
イラストを書く | △ ペンタブ使用なら問題なし | ◎ |
写真の現像・編集 | ◎ Adobe Lightroom CC、Photoshop CC | |
印刷物のデザイン制作 | ◎ Adobe Illustrator CC、Indesign CC、Photoshop CC | △ |
動画編集 | ◎ FinalCut、Premiere Pro CC、iMovie | ◯ iMovie、Premiere Clip、Luma Fusion |
ホームページの作成 | ◎ Coda 2、FileZillam、Dreamweaver CC、Photoshop CC | △ Coda(編集、修正くらいなら普通に可能) |
ブログの更新 | ◎ | ◯ 画像などの準備が少し面倒くさい |
アプリの数 | ◎ | ◯ App Storeのみ |
インターネットの接続性の良さ | ◯:Wi-Fiのみ | ◎:LTE通信も可能 |
完全に僕の独断と偏見な判断なので使う人によって評価は違ってくると思いますが、MacBookの方が出来ることは多いのは間違いないでしょう。
特に僕は仕事でパンフレットやチラシなどのデザイン制作をすることもあり、印刷できるフォーマットを作成しないといけないので、これに対応させようと思ったらiPad Proでは無理ということになります。
ただ、最近はiPad向けの動画編集アプリが充実してきています。例えば、Luma Fusionはタッチ操作で高度な動画編集ができるので使っている方も多いようですね。
価格の違い
MacBook AirとiPad Pro 11インチ、iPad Pro 12.9インチ、iPad Air(第4世代)のWi-Fiモデルの価格の違いを比較してみました。
モデル | MacBook Air | iPad Pro | iPad Air | |
---|---|---|---|---|
画面サイズ | 13インチ | 12.9インチ | 11インチ | 10.9インチ |
128GB | – | 104,800円 | 84,800円 | – |
256GB | 104,800円 | 115,800円 | 95,800円 | 79,800円 |
512GB | 129,800円 | 137,800円 | 117,800円 | – |
1TB | 149,800円 | 159,800円 | 139,800円 | – |
Apple Pencil | – | 14,500円 | ||
キーボード | – | Magic:37,800円 Folio:22,800円 | Magic:31,800円 Folio:19,800円 |
iPad Proは11インチなら84,800円で買うことができ、Apple Pencil 2とSmart Keyboard Folioも合わせて119,100円、iPad Pro 12.9インチだと142,100円となります。
MacBook Airは104,800円から買えるのでちょっと割高感がありますよね。iPad ProはApple Pencilを使うことができますが、この価格差をどう見るかですが、普通に「作業」が多いならMacBook Airがコストパフォーマンスはいいでしょう。
まとめ:MacBookとiPad Pro、どっち買う?
最後にMacBookシリーズを買うべき人、iPad Pro・Airを買うべき人を簡単にまとめます。
MacBookを選ぶべき人

- 全ての作業を1台で完結したい(WEB閲覧、動画閲覧、文章作成など)
- 印刷物などのデータ作成(Adobe Illustrator CC、Indesign CCなど)
- 快適に動画編集をしたい
- デジタル一眼レフ・ミラーレスの写真を管理したい
- 家では外部モニターに接続してデスクトップ環境を構築したい
iPad Proだけではどうしても出来ないコトがあったり、操作性が悪い部分があるので、全ての作業を1台で難なくこなしたいのであればMacBookを選ぶべきでしょう。
ただし、動画編集などのクリエイティブ作業はMacBook Airの性能では少し厳しいのでMacBook Proを利用することをお勧めします。
MacBookの比較・おすすめはこちらをどうぞ。
iPad Proを選ぶべき人

- WEB閲覧、動画閲覧がメインの使用用途
- 電子書籍を楽しみたい
- たまにキーボードを使って文章作成をしたい
- Apple Pencilでイラストを描きたい
- どこでも気軽にモバイル通信したい(セルラーモデル)
- 気軽に写真撮影して管理したい(背面カメラとiCloudフォトライブラリ)
- すでにMacを所持しているのでサブ機として
WEBや動画の閲覧がメインでたまーに文章や表計算アプリを利用したいという方はMacBookよりも安くて直感的に使用する事ができるiPad Proを選ぶべきでしょう。
iPad Proでも1台だけで作業を完結させる事はできますが、やはり使い勝手が悪い部分があったりするので、すでにMacを所持しているのであればiPad Air(第4世代)を選ぶのがいいのではないでしょうか。
また、価格の安いエントリーモデルのiPad(第8世代)を選ぶという選択肢もとてもイイと思います。メイン作業はMacBook Airでして、イラストを書いたりWEB閲覧、動画閲覧などはiPad(第8世代)でするのも効率的な使い方ではないでしょうか。
iPadの比較、iPad Air・Proの比較はこちらをどうぞ!
MacBookやiPadはAppleの整備済製品から通常価格よりも安く購入する事ができます。整備済製品は初期不良などの製品をAppleで修理をしたもので定価よりもかなり安く購入することができます。
もちろん、外装は新品ですしAppleの1年保証もしっかりと付いてくるのでほぼ新品といってもいいでしょう。MacBookかiPadのどちらかの購入を決めたのなら整備済製品をチェックして見ましょ!
iPad ProでYouTubeのバックグランド動作は可能です。
SafariでYouTubeの任意の動画を開いて右下の全画面表示をタップ→左上のピクチャインピクチャのアイコンをタップ→更に映像無しで音だけ聴きたいならピクチャインピクチャされた映像を画面外に向けてスワイプすると「ほぼ」バックグラウンド再生完了
ぜひ試してください。