
Appleのモバイルノート・MacBookシリーズはMacBook Air、MacBook Pro 13インチ、16インチの3つのモデルがありますが、スペックだけではどれを選んだらいいのか分かりにくいですよね。
ということで、この記事ではどのMacBookを選ぶべきか使い方に合わせておすすめモデルを選んでみたので、これからMacBookを検討している方は参考にしてください。
この記事の目次
おすすめのMacBookはコレだ
MacBook Air(M1)

MacBook Air(M1)は2020年11月に発売した端末で115,280円〜となっています。Appleが独自開発したM1チップを搭載していて80%の方はこのモデルを選んでおけば間違いないでしょう。
- M1チップを搭載しサクサク動作する
- 軽い作業だけでなく動画編集もできる
- MacBookシリーズの中で最も軽量モデル
- ファンレスなので負荷がかかっても静か
- 実測10時間は使える電池持ちの良さ
資料を作成したりブログの更新をしたりテキストベースの作業だけでなく、デザイン制作、動画編集といった負荷のかかる作業もM1チップを搭載したことで問題なくこなすことができます。
IntelモデルはMacBook AirとMacBook Proで明確に性能差がありましたが、M1モデルになったことで同じチップを搭載し性能差はほぼなくなりMacBook Airでも動画編集ができてしまうのがスゴイところです。
MacBook Airはファンを内蔵していないので長時間負荷のかかる作業を続けると発熱し動作が遅くなってしまう場合もあります。
- ファンレスなので長時間負荷のかかる作業が苦手
- USB-Cポートが左側に二つのみ
- 外部モニターは最大1枚まで
ただ、個人的にファンレスで動作が遅くなったと感じたことはないので問題はなさそうです。長時間にわたりオンライン会議でZOOMを使ったり、動画の書き出しをしましたが問題はなかったです。
MacBook Pro 13インチ(M1)

MacBook Pro 13インチ(M1)は2020年11月に発売した端末で148,280円〜とAirよりも33,000円高い価格設定となっています。こちらもM1チップを搭載しているので快適に使えるモデルとなっています。
- M1チップを搭載しサクサク動作する
- 軽い作業だけでなく動画編集もできる
- ファン内蔵で長時間負荷も安心
- 実測13時間は使える電池持ちの良さ
「出来ること」はMacBook Air(M1)とほぼ同じでMacBook Pro 13インチになったからといって大きく性能が向上して動作が快適になることはありません。ほぼ同じです。
ただ、ファンを内蔵しているので高負荷状態でも発熱を抑えることができ安定した動作を得ることができます。また、バッテリー容量が多いので実測で13時間ほどのロングバッテリーを実現してるのも魅力となっています。
MacBook Airはファンを内蔵していないので長時間負荷のかかる作業を続けると発熱し動作が遅くなってしまう場合もあります。(僕が実際に使ってみた感じだと発熱しても問題はない。)
MacBook Pro 13インチ(M1)はMacBook Air(M1)と同じようにUSB-Cポートが左側に2つしかないので、周辺機器をたくさん接続して使うには少し足りないと感じる場面はあるかもですね。
- 人によるがTouch Barが必要ない
- USB-Cポートが左側に二つのみ
- 外部モニターは最大1枚まで
- 端末が少し重い
バッテリー容量が多いので電池持ちは良好ですがMacBook Airよりも重いのでモバイル性能は少しだけ劣ります。(カバンの中に入れておけば誤差範囲)
AirとProの選び方としては性能ではなく、Touch Barの有無、電池持ちの長さで選ぶのがおすすめです。Touch Barが必要ないならMacBook Airでいいですし、少しでも長く作業をしたいならバッテリー容量の多いMacBook Pro 13インチがおすすめです。
M1チップのMacBookを選ぶべき理由
数年で全MacがAppleシリコンになる
MacはMacBookに限らずに変革期を迎えており、2005年頃から採用してきたIntelプロセッサから脱却をして、Appleが独自開発をしているAppleシリコンのM1チップに移行している最中です。

今後、全てのMacにおいてAppleシリコンを採用することをAppleが公式で明言しているため現在買うのならM1チップを搭載したモデルがおすすめです。
M1チップの方が総合的な性能が高いこともおすすめ理由の一つですが、長く使うのならM1チップを選んでおいた方がいいです。
- M1チップの処理性能が高い
- 今後、Appleシリコンが主流になる
- Intelに対応しないアプリが出てくる可能性
IntelプロセッサのMacBookの方が安定性は今はいいのかもしれないですが、ここ数年で全てのMacがAppleシリコンに切り替わることを考慮すると最適化は間違いなく進みますし、早い段階でM1モデルにしか対応しないアプリが出てくる可能性もあります。
ここ2〜3年はIntelモデルでも問題はないと思いますが、5年後になってくると状況はかなり変わってくるでしょう。なので、長くMacBookを使うのであればM1に対応したMacBook Air、MacBook Proを選ぶのがおすすめです。
売却価格がM1の方が高い
同じ2020年モデルでありながらもIntelモデルよりもM1モデルの方がリセールバリューが高いので売却するときに手元に残るお金が多くなります。
売却価格 | 新品価格 | |
MacBook Pro 13インチ(M1) | 約12万円(↓3万円) | 148,280円 |
MacBook Pro 13インチ(Intel) | 約15万円(↓6万円) | 207,680円 |
M1モデルは3万円ダウンなのに対して、Intelモデルは6万円もダウンしてしまいます。この金額の差はかなり大きいですよね。買ってすぐに売ることはしませんが、定期的に乗り換えをしていくのなら最新のM1モデルを選ぶのがおすすめです。
IntelのMacBookはちょっと待て
MacBook Pro 13インチ(Intel)

Intelプロセッサを搭載したMacBook Pro 13インチは現在もM1モデルよりも高い170,280円〜で継続販売しています。現行のアプリケーションは全て問題なく動作するので互換性を重視するならこのモデルがいいでしょう。
- アプリの互換性は完璧
- 仮想化環境でWinを起動できる
- USB-Cポートを4つ搭載している
- 外部モニターは最大2枚まで
また、仮想化環境を組んでWindows 10を起動することもできますし、USB-Cポートが左右に合計4つ搭載しているので周辺機器の接続台数が多くて取り回しがしやすいメリットもあります。
ただし、Intelプロセッサは発熱がしやすくファンがすぐに回り出すのでなかなかうるさいです。
- 人によるがTouch Barが必要ない
- 発熱しやすくファンがうるさい
- 実測6時間のバッテリー駆動時間
- 製品寿命がM1よりも短いはず
また、バッテリー持ちがM1モデルと比べると半分以下になってしまうので外で使う場合でもコンセントを探す必要が出てきます。
今後主流となるM1モデルは数年後には100%アプリに対応していくことになりますが、Intelモデルは逆に使えないアプリが出てくる可能性があり、製品寿命としてみた時に短命になるかもしれません。
MacBook Pro 16インチ(Intel)

MacBook Pro 16インチはAppleのモバイルノートで最も画面サイズが大きい端末で273,680円〜で買うことができます。
- 画面サイズが大きくて作業しやすい
- アプリの互換性は完璧
- Coir i7 + dGPUで性能は高い
- 仮想化環境でWinを起動できる
- USB-Cポートを4つ搭載している
- 外部モニターは最大4枚まで
美大では15インチ以上のノートパソコンが必須といった条件もあったりもします。画面サイズの大きいモバイルノートが欲しいならこれを選ぶしか選択肢がないのが実情です。
CPUの性能はM1チップとほぼ同じですが、dGPUを使えるのでグラフィック性能はMacBook Pro 16インチの方が上です。ゲームも普通に楽しむことができるでしょう。(ただし、Macなのでそもそもゲーム少ない。)
- 人によるがTouch Barが必要ない
- 発熱しやすくファンがうるさい
- 実測4時間のバッテリー駆動時間
- 製品寿命がM1よりも短いはず
電池持ちも実測で4時間ほどなので持ち運びできるデスクトップマシンとして使うのがいいかもしれませんね。
本来ならAppleシリコンに対応した16インチがあれば最高なのですが、現時点(2021年4月)でまだ発売となっていません。2021年10月頃に発売に噂があるので、急いでないのなら待った方がいいでしょう。
用途別 MacBookの選び方
一般的な使い方(ブラウジング・SNS・資料作成)

一般的な使い方(ブラウジング、SNS、YouTubeの動画閲覧、資料作成、ブログの更新)であれば、どのMacBookを選んでも問題ありません。快適に作業をすることが可能です。
- MacBook Air(M1):◎
- MacBook Pro 13(M1):◎
- MacBook Pro 13(Intel):◎
- MacBook Pro 16(Intel):◎
IntelモデルはYouTubeを長時間見るとファンが回ってうるさくなることがありますが、M1チップは発熱がそもそもしにくいのでファン内蔵のMacBook Pro 13インチでも静かさを維持します。
デザイン制作

Adobe Illustrator、Pohotshopによるデザイン制作も現行モデルであればどのモデルを選んでも問題なく作業することができます。
- MacBook Air(M1):○ → あと少しで◎
- MacBook Pro 13(M1):○ → あと少しで◎
- MacBook Pro 13(Intel):◎
- MacBook Pro 16(Intel):◎
PhotoshopはM1に対応したのでIntelモデルよりキビキビ動作し快適に処理することができます。
ただし、M1モデルはAdobe Illustratorが現時点(2021年4月)でネイティブ対応しておらずエミューレータ(Rosetta 2)経由で動作するため8GBのメインメモリでは容量が少ないかもです。
そもそも、デザイン制作をするならM1モデルであっても16GBのメインメモリは必須でしょう。IllustratorはM1対応のベータ版がリリースされるのでそう遠くない将来にネイティブ対応してくれるでしょう。
→ MacBookのメモリ(RAM)8GBから16GBに増設すべき?
動画編集をする

Final Cut Proによる動画編集であればM1にネイティブ対応しているのでMacBook Airであっても快適に作業することができます。動画編集に関してはMacBook Pro 13インチ(Intel)よりもMacBook Air(M1)の方が快適です。
- MacBook Air(M1):◎
- MacBook Pro 13(M1):◎
- MacBook Pro 13(Intel):○
- MacBook Pro 16(Intel):◎
それだけ、M1チップの性能が高いということ。Adobe Premier ProもM1対応のベータ版が公開されているので、もうしばらくしたら完全対応するはずです。
ちなみに、メインメモリの容量はM1モデルならフルHD動画であれば8GBあれば十分快適に編集できます。4K動画だとレインボーカーソルが出てくるので16GBあると安心です。
IntelモデルはフルHD動画でも16GBないと厳しいです。(そもそも、Intelモデルは16GB〜のメインメモリとなっている。)
電池持ちを重視するなら

外で作業することが多くて電池持ちを重視するならM1チップを搭載したMacBook Air、MacBook Pro 13インチがおすすめ。
公式の数値はあまり参考にならないので実測で計測してみました。
軽作業 | 動画編集 | |
MacBook Air(M1) | 約10時間 | 約5時間 |
MacBook Pro 13(M1) | 約13時間 | 約6時間 |
MacBook Pro 13(Intel) | 約6時間 | 約2.5時間 |
MacBook Pro 16(Intel) | 約5時間 | 約2時間 |
自宅や職場での作業しかしない場合でも、気分を変えて違う場所でMacBookを使うことはあるかと思います。そのようなシチュエーションでもM1チップを搭載しているモデルなら近くに電源がなくても長く作業することができます。
おすすめMacBookの選び方:まとめ

これからMacBookを買うならAppleシリコンを搭載したモデルを選ぶのがおすすめです。
M1チップは性能が高くワンチップにCPU、GPU、NPU、メモリ、コントローラーチップを搭載しているため効率が従来のモデルと比べて大幅に向上しています。
今まではMacBook AirよりもMacBook Proの方が性能が高いのが常識でしたが、M1モデルはその当たり前が通用しません。どちらのモデルを選んでも性能はほぼ同じです。
電池持ちを重視する、負荷のかかる作業をすることが多いならMacBook Proを選ぶべきですが、多くの方はMacBook Airを選んでおいて問題はないかと思います。
2021年後半にはMacBook Pro 13インチ(4ポートモデル)とMacBook Pro 16インチもAppleシリコンのM1Xチップを搭載して刷新されると見られています。
MacBook サイズ・スペックの比較はこちらです。
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