macOS Sierraに搭載されている日本語入力システムは自動的に変換をしてくれる「ライブ変換」機能が搭載され、これに慣れると他の日本語入力システムを使うことができなくなるくらい快適だなと思っています。
しかし、OSの標準入力システムでありながらSafariとの相性は最悪で、ブログの記事を書いている途中でクラッシュしてしまうことは日常茶飯事です。
macOS日本語入力・ATOK・Googleの日本語の機能を比較
ということで他の日本語入力システムの使い勝手を久しぶりに試してみようかなと思います。今回、macOSの日本語入力システム、ATOK for Mac 2016、Google日本語の3つの使いやすさ、機能の違いなどを比較してみました。
こちらの表は各システムの機能の違いと実際に使ってみて個人的に評価をしたものです。
macOS日本語入力 | ATOK for Mac 2016 | Google日本語 | |
ライブ変換 | ○ | × | × |
推測変換 | ○ | ◎ | ◎ |
日付入力支援 | ◎ | ○ | ○ |
住所(郵便番号) 入力支援 | ○ | ○ | ○ |
人名・固有名詞・英単語 候補 | ○ | ◎ | ◎ |
ミス入力修正 | △(自動置き換え) | ◎(〜の誤り) | ○(もしかして〜) |
ナントカ変換 | × | ◎ | × |
視認性 | ○ | ◎ | △ |
安定性 | △ | ○ | ◎ |
オフライン環境 | ○ | △(候補が激減する) | ○ |
価格 | OS付属 | 有料 | 無料 |
推測変換の精度
macOSの日本語入力システム、ATOK for Mac 2016、Google日本語の3つとも推測変換をしてくれます。macOSの日本語入力だとスーペスキーを押さなくても文字を入力を続けるだけで自動的にひらがなを漢字に変換してくれるので非常に便利です。しかし、変換の仕方にそれぞれの特徴があります。
日付入力
「きょう」と入力すれば今日の日付を入れることができます。各システムの候補はこの通りで意外にもmacOS日本語入力が一番候補が多くなっています。
「らいねん」と入力すれば来年の年が候補として表示されます。
ここもmacOS日本語入力なら干支の分かるので、一歩先に行っていると言えそうです。
郵便番号から住所入力
各システムともに郵便番号を入力することで住所を割り出してくれる機能を搭載しています。macOS日本語入力は「1040061」と続けて入力すればいいですが、ATOKとGoogle日本語は「104ー0061」と入力しなければいけません。
郵便番号込みの入力が可能なのはmacOS日本語入力だけとなっていますね。意外にもmacOS日本語入力は優秀といってもいいかもしれませんね。
タイプミスの修正候補
急いでタイピングをしていると間違えて隣のキーを押してしまったり入力ミスが出てきます。そんな時に、入力補正をしてくれる機能がそれぞれ搭載されています。たとえば、「タブレット」を「タブレッット」と入力してしまった時はATOKやGoogle日本語では「タブレット」と修正してくれます。
「スマーートフォン」と入力した場合はATOKだけはきちんと修正してくれました。
Google日本語も結構修正してくれるのですが、ATOKのミス入力支援機能はかなり制度が高いですね。
人名・固有名詞・英単語候補
人名や固有名詞、英単語をよく入力するという人はATOKかGoogle日本語を使うことをおすすめします。macOS日本語入力もそれなりに出てきますが、すこしマニアックになると候補として出てきません。
例えば「スティーブ」と入力するとmacOS日本語入力は生みの親であるスティーブ・ジョブズの名前しか出してくれませんが、ATOKはスピルバーグやスティーブン・キングなどを候補としてあげてくれます。Google日本語も同様に膨大な候補を出してくれます。
「ドラゴンクエスト」と入力するとmacOS日本語入力は使い物にならない状態ですが、ATOKとGoogle日本語は各ゲームタイトルの名前も候補を出してくれます。
ATOKは10件くらいしか候補がありませんでしたが、Google日本語は62件も候補を出してくれるので、おそらく検索エンジンから得た情報を元に候補を出してくれているのでしょう。つまり、話題になった単語をいち早く出すことができるという特徴があるということになりますね。(ATOKもクラウドから話題になっているキーワードをいち早く得ることができる機能があります。)
ナントカ変換
ナントカ変換はATOK独自の機能で、「あの温泉はなんていう名前だったかな…?」という時に「なんとか温泉」と入力してTabを押すと温泉の名称がずらりと出てくる機能です。
「なんとか警察」と入力してTabを押すと..
いろんな警察の名称が出てきます。
他にも「なんとか駅」、「なんとかフォン」などなど、とりあえず「なんとか」と付けることで固有名詞を引き出すことができるので、僕のように物忘れが激しい人にはおすすめの機能です。
オフライン環境の違い
基本的にはインターネットが繋がっていない状態でも使うことができますが、ATOKに関してはオフライン環境の時は著しく検索候補の数が減るので注意が必要です。
例えば、インターネットに繋がっている状態のATOKで「ドラゴンボール」と入力すると12件の変換候補が表示されます。
しかし、インターネットに繋がっていなくても状態で「ドラゴンボール」と入力しても3件しか候補が出てきません。
Google日本語ならインターネットに繋がっていなくても80件の候補が出てきました。ネット環境がなくても膨大な候補が出てくることに驚きです。
macOS日本語入力はインターネットに繋がっていてもこんな状態ですからね…。
macOS日本語入力も以前に比べたらかなり頭良くなったので、もう少し固有名詞の候補がたくさん出てきてくれたら、かなり使えるようになるのかなと思うんですけどね。
まとめ
ATOKは有料なのでわざわざお金を払ってまで使いたくないと思うかもしれません。
しかし、Google日本語なら無料で使うことができるので、macOS日本語入力やWindowsのMicrosoft IMEに不満を持っているならこちらをインストールするのもいいかもしれませんね。
僕はしばらくATOKを使っていたのですが変換精度が優秀とはいえmacOS日本語入力のライブ変換に慣れてしまい全然ダメで結局のところmacOS日本語入力に戻ってしまいました..。ATOKやGoogle日本語で自動変換機能が搭載されればすごく嬉しいんだけど、ATOKの次期アップデートで対応しないかな…?
コメントをどうぞ!