外部SSDを使ってmacOSを起動する方法

macOSは内蔵ストレージにデータを格納してインストールしていますがmacOSを外付けストレージ(HDD/SSD)にインストールすることもできます。

外付けSSDにmacOSをインストールすることに「なんの意味があるのか?」…と思うかもしれませんが、macOSを外付けSSDにインストールすることで旧型のMacの動作速度を大幅に向上させることができるのです。

ここでは、 外付けSSDストレージにmacOSをインストールする方法、外付けSSDからmacOSを起動するメリット・デメリットについて徹底解説しています。

Mac本体の内蔵HDDをSSD換装でも動作を高速化できますが本体を分解してストレージの入れ替えは手間ですよね。そんな中で外付けSSDならUSBポートに接続だけで簡単にMacを高速化できます。

旧型のMacを使っていて動作が遅いと感じている方は参考にしてください。

外付けSSDにmacOSをインストールする方法

外付けSSDとケースを準備する

macOSをインストールするための外付けSSDストレージを準備しましょう。

様々なタイプのSSDがありますが、2.5インチ内蔵用のSSDストレージをケースに入れて使うと安い価格に抑えることができます。

SSDストレージ
SSDストレージ

容量は128GBもあれば普通に使えますが、せっかく外付けSSDにするのなら大容量のものを選ぶのがおすすめです。

iMacでFusion Drive 1TB → 1TB SSDにカスタマイズすると55,000円、MacBook Air 128GB → 1TBは64,000円もかかってきます。

そんな中で、外付けSSDストレージ1TBなら18,000円ほどで、500GBなら10,000円ほどなので、リーズナブルに大容量SSDをMacのストレージにできるのです。

2.5インチ内蔵用のSSDストレージをUSBで接続するにはUSB 3.0またはUSB 3.1に対応した2.5インチのケースが必要となります。

SSDを入れるためのケース
SSDを入れるためのケース

Thunderboltに対応したケースもありますが高いのでUSB 3.0に対応したものなら十分速度が速いので大丈夫です。

ちなみに、僕はUGREENのSATA外付けハードドライブケ―スUSB3.1 Gen2 Type C(10Gbps)を購入しました。USB-Cケーブルを直接接続できるので便利ですよ。

2.5インチのSSDはコネクタがあってケース側にも同じコネクタがあるので合わせて接続します。

2.5インチSSDのコネクタ部分
2.5インチSSDのコネクタ部分
このコネクタと接続する
このコネクタと接続する

SSDがケースにこのように収まっていればOKです。

SSD接続完了
SSD接続完了

あとはケースを元に戻してUSBケーブルでMacと繋げることで外付けSSDとして使うことができます。

MacとSSDを接続した状態
MacとSSDを接続した状態

なお、最近はコンパクトなポータブルSSDの価格も安くなったので、SanDisk Extreme SSDSamsung T5BUFFALO SSD-PGMU3を使うのもいいでしょう。

ポータブルSSD
ポータブルSSD

小さいので持ち運びもしやすいですし、データ転送速度も内蔵SSD + ケースよりも速いのでおすすめです。外付けSSDの比較もしているのでこちらをどうぞ!

では、SSDにmacOSをインストールする方法について紹介していきます。

SSDストレージを初期化する

外付けSSDをMacに接続すると「セットしたディスクは、このコンピューターで読み取れないディスクでした。」という警告が表示されるので「初期化」を選択します。

このコンピューターで読み取れないディスク

あとで初期化する場合は「無視」する事ができ、「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」から初期化できます。

macOS High Sierra以前のOSのフォーマットは「ディスクユーティリティ」の「消去」から「Mac OS拡張(ジャーナリング)、「GUIDパーティションマップ」を選択して「消去」してください。

ディスクユーティリティからSSDを初期化
macOS High Sieraの場合
外付けSSDフォーマット(High Sierra以前)
  1. アプリケーションから「ディスクユーティリティ」を起動
  2. フォーマット「Mac OS拡張(ジャーナリング)」を選択
  3. 「GUIDパーディションマップ」を選択
  4. 「消去」でSSDを初期化する

macOS mojave、macOS Catalina以降のOSや最近のMacの場合は「APFS」を選択しないとOSをインストールできません。

また、最新のmacOS Monterey以降はMac OS拡張(ジャーナリング)による初期化ができないので基本的に新しいOSをインストールすることになります。

以下のように設定してSSDストレージを初期化します。

APFSでSSDを初期化する
APFSでSSDを初期化する
外付けSSDフォーマット(最近のOS)
  1. アプリケーションから「ディスクユーティリティ」を起動
  2. フォーマット「APFS」を選択
  3. 「GUIDパーディションマップ」を選択
  4. 「消去」でSSDを初期化する

これでmacOSをインストールするためのSSDストレージの準備が完了です。

macOSを外付けSSDにインストール

外付けSSDにmacOSをインストールしていきます。バージョンによってインストール方法が少しだけ異なるので環境に合わせて参考にしてください。

High Sierra以前のmacOS

macOS High Sierra以前はmac App StoreからOSのデータをダウンロードできて、アプリケーションの中にデータが格納されます。

macOS Hige Siera

アプリケーション内にDLされる
アプリケーション内にDLされる

このアイコンをダブルクリックすることでmacOSのインストール画面が表示するので、インストール先を「外付けSSD」に選択してください。

インストール先を外付けSSDにする
インストール先を外付けSSDにする

画面が切り替わりリンゴマークが表示して外付けSSDにmacOSのインストールが始まります。

macOSのインストール
macOSのインストール

「ようこそ」の画面が表示されればmacOSがインストール完了で指示に従い初期設定を進めていきましょう。

なお、macOSのライセンスは1台のMacに2つまでmacOSをインストールをしてもいいことになっています。Windowsのように別途ライセンスを購入する必要はありません。(そもそも個別販売はない)

最新のmacOSの場合

macOS Monterey、Big Sur、Mojave、Catalinaは「設定」→「ソフトウェアアップデート」からOSアップデートする仕様で、Mac App Storeから「macos」と検索すれば最新のmacOSのデータをダウンロードできます。

過去のmacOSはこちら。

macOS Catalina
macOS Mojave
macOS Big Sur
macOS Monterey

Mac App StoreからmacOSをダウンロード

「入手」をタップするとmacOSのダウンロードが開始します。

ダウンロードが完了すると自動的にインストール画面が起動するので、「すべてのディスクを表示…」を選択して外付けSSDにmacOSをインストールしていきましょう。

macOS Catalina インストール画面

インストールするストレージを選択できるので、さきほど初期化したSSDストレージを選択してください。

外付けSSDを選択してインストール

途中でアカウントやパスワードの設定がありますが、インストールする準備ができたら「Macを再起動」します。

インストールする最初の画面が表示されるので設定を完了させます。

先ほど設定したパスワードを入力してストレージのロック解除をします。

これで外部ストレージからmacOSが使えるようになりました。

システム情報を確認すると起動ディスクが外付けSSDの型式になっています。

なお、M1とM2Appleシリコンを搭載しているMacは同じ端末からでないと外付けストレージからMacの起動できなかったです。

さらに、AppleシリコンのMacで作った起動ディスクはIntelプロセッサのMacの起動もできなかったので、Intel Macで外付けストレージからmacOSを起動する場合は同じIntel Macから起動ディスクの作成しましょう。

なお、IntelプロセッサのMacでTouch IDのあるMacBook AirMacBook Pro 13インチはセキュリティーチップ「T2」の影響で途中でmacOSをインストール中に「macの検証ができませんでした。」とエラーが出ます。

Touch IDを搭載しているMacBook Proはそもそも性能が高いので外付けSSDを起動ディスクにすることはないと思いますが、「Command + R」同時押しで電源を入れてください。

Command + R + 電源
Command + R + 電源

リカバリーモードで起動するので、メニューバーにある「起動セキュリティユーティリティ」を選択します。

起動セキュリティユーティリティ
起動セキュリティユーティリティ

ストレージのセキュリティ設定ができるの「外部メディアまたはリムーバブルメディアから起動を許可」にチェックをいれます。

外部メディアまたはリムーバブルメディアから起動を許可
外部メディアまたはリムーバブルメディアから起動を許可

これで、外付けSSDにmacOSをインストールできるようになります。インストールが完了すると「ようこそ」画面が表示されます。

ようこそ
ようこそ

流れに沿ってMacの初期設定をしてください。

内蔵HDDは保存用ストレージとして使える

初期設定を終えといつもどおり外付けSSDからmacOSを起動できるようになります。OSが起動するとパスワードの入力を求められます。

内蔵HDDへのアクセス
内蔵HDDへのアクセス

これを入力すると内蔵しているHDDへのアクセスができるようになります。

ちなみに、もともと内蔵しているストレージからアプリの起動もできるようになっているので拡張ストレージとして使うことができるイメージでしょうか。

外付けSSDからmacOSを起動する方法

macOSをインストールした外付けSSDからMacを起動するには外付けSSDをMacに接続した状態で「Optionキー」を押したまま電源を入れると、起動ディスクの選択画面が表示されます。

(※AppleシリコンのMacは電源ボタン長押し)

optionキー押しながら電源ON
optionキー押しながら電源ON

右側の黄色のアイコンが外付けSSDのイメージディスクですね。こちらを選択するとOSが起動することができます。

外部SSDとMacBook Pro

一度、設定しておけば電源を切っても再起動するときに自動的に外付けSSDを起動ディスクとして認識してmacOSの起動ができます。

とってもカンタンですよね。あとは普段通り使っているMacと同じように使うことができます。

外付けSSDを起動ディスクにするメリット

Macは内蔵ストレージを搭載し「外付けSSDにmacOSをインストールする意味があるの?」って思うかもですが外付けSSDを起動ディスクにするメリットはいくつもあります。

旧型Macの動作速度が向上する

旧型MacのHDDストレージはSSDストレージより動作が遅くてOS・アプリの起動・ファイルの読み出し・保存などあらゆる動作がワンテンポ遅いです。

ハードディスクは物理的なデバイスなので長年使っていると老朽化しデータ転送速度がどんどん速度が遅くなってしまうんですね。

iMacのFusion Drive(SSDとHDDのハイブリッドHDD)モデルはHDDモデルよりも速度は速いので外付けSSDで大きな恩恵はないですがデータの保存速度、起動速度はSSDの方が上です。

HDDのMacは外付けSSDからMacを起動で体感速度は向上し、アプリの起動も外付けSSDから読み込むのでハードディスクからの読み込みよりも5倍近く動作速度が高速化します。

外付けSSDでmacOSを起動させてストレージ速度を計測してみたところ…

外付けSSDの転送速度
外付けSSDの転送速度

書き込み・読み取り速度ともに450MB/s前後の速度で、内蔵HDDの転送速度は100MB/s以下なのでSSDに換装で体感速度が速くできます。

旧型のHDDストレージのiMacやMac miniをグレードアップし延命できるのは良い選択肢になりますよね。

ただし、SSDストレージのノート型のMacBook Air・Pro、デスクトップ型のiMac 24インチiMac 27インチ(2020)の内蔵SSDの性能が高いので外付けSSDを起動ディスクにするメリットはありません。

USB 3.0対応のMacにおすすめ

また、USB 2.0の転送速度は理論値で400Mbpsと低速で接続ポートの速度がネックで、USB 2.0を採用している2011年以前のMacでこの方法を使うことはおすすめしないので注意です。

実際にmacOSをインストールした外付けSSDを、USB 2.0とUSB 3.0で接続してみてデータ転送速度を計測してみたところ、20倍近い速度差がありました。

USB2.0とUSB 3.0の転送速度の違い
 USB 2.0USB 3.0
書き込み26.7 MB/s 467.6 MB/s
読み込み33.0 MB/s 431.1 MB/s

USB 2.0の実速転送速度はMacに内蔵しているHDDの転送速度より遅いので、実際の体感速度はモッサリしています。

USB 3.0の通信ができる2012年以降に発売されたMacなら外付けSSDを起動ディスクにするメリットはあります。

違うMacでも同じ環境にできる

外付けSSDにmacOSをインストールすることで、機種の違うMacで同じ環境のMacを使えるようにできます。

(※AppleシリコンのMacは違う機種だと起動ができなかったです。)

例えば、macOSをインストールした外付けSSDを持ち歩く事で会社で使っているiMacと自宅のMacBookで全く同じ環境で使うことができるのです。(セキュリティ的に会社がOKとするかは別として。)

試しに9年前に買ったボロボロのMacBook Pro(2010)に外付けSSDを接続して起動してみたところ問題もなくmacOSを起動できました。

旧型のMacBook Proを外付けSSDで起動
旧型のMacBook Proを外付けSSDで起動

職場、自宅で同じ環境のMacを使いたいと感じる場面がありますが、外付けSSDからOSを起動でSSDストレージを接続するだけでどのMacでも同じ環境で作業できるのは便利です。

外付けSSDを起動ディスクにするデメリット

紛失する危険性がある

外付けSSDを失くしてしまう…なんてことは滅多にないことですが、MacBookと違ってストレージはとても小さいので、どこかで紛失してしまう可能性もあります。

OSがインストールされているだけでなくデータも保存されているので、もし外付けSSDを紛失したり壊れると人生終わってしまいますよね。

基本的に外付けSSDを起動ディスクにするのは自宅や職場のMacだけにしておくのがおすすめです。MacBook Proなどのモバイルマシンでしてしまうと取り返しの付かないことになってしまうかも?

まとめ:外付けSSDをMacの起動ディスクにする方法

ポータブルSSDを起動ディスクにする
ポータブルSSDを起動ディスクにする

外付けSSDストレージにmacOSをインストールしてMacを起動する方法は旧型のiMacやMac Mini(内蔵ストレージはHDDでUSB 3.0を搭載したモデル)を高速化させるため、延命させるための手段です。

メリット・デメリットをまとめてみました。

外付けSSD起動ディスク化のメリット
  • 旧型Macの動作速度を速くすることできる
  • リーズナブルにSSD環境を構築できる
  • 違うMacに同じ環境を持ち運べる(Intel)

USB 3.0に対応したMacであれば外付けSSDを接続してmacOSをインストールで動作速度を改善できるので、旧型のMacを使っていて「動作が遅くなってきた…」と感じたら試して見てほしいです。

外付けSSD起動ディスク化のデメリット
  • 外付けSSDを紛失させたら人生終了してしまう
  • 勢いで電源を入れたままUSBを抜いてしまいそう

基本は自宅や職場に置きっぱなしのMacを延命させるための手段として使うのがいいでしょう。

モバイル用のMacBookで外付けSSDを起動ディスクにしてしまって紛失してしまったら、人生終了ですからね…!

2.5インチSSDを使う場合はケースが必要となります。

今はポータブルSSDが安くなっているのでこちらを選ぶのもアリでしょう。

外付けSSDで起動しても動作が遅いなら

外付けSSDにmacOSをインストールして起動しても動作が遅い場合はMacが寿命を迎えているのかもしれません。

この手段が最後の延命処置と言ってもいいくらいですし、そろそろ新しいモデルに乗り換えるのがおすすめです。

現在販売されているのは以下のモデル。

どのモデルを選んでも快適ですが、そこそこ使えて最新のモデルがいいならMacBook Air(M2)、費用を抑えたいならMacBook Air(M1)です。

デスクトップ型ので費用を抑えたいならMac miniがおすすめです。

また、普通に外部ストレージとしてSSDを使うのもいいですよ。保存データだけでも外付けSSDに保存することができれば動作が高速化します。

Macのストレージ容量、メインメモリについてはこちらです。

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