ワイモバイルから格安折りたたみスマホ「Libero Flip(A304ZT/ZTE)」が爆誕します。すでに少し安めの折りたたみスマホ「motorola razr 40」がありますがそれよりも安い!とにかく安いです。
両機種ともに6.9インチのメインディスプレイと小さめのサブディスプレイを搭載した縦折りスマホでSoCはSnapdragon 7 Gen 1を搭載しています。
価格はLibero Flipがワイモバイルで63,000円、motorola razr 40が公式ストアで125,800円、ソフトバンク(razr 40s)で121,680円(13ヶ月目に返却するなら3.5万円)です。
Libero Flipはrazr 40の半額で購入できるほど格安ですが、なんでここまで安いのか。この記事ではスペックを比較して違いをみていきます。
この記事の目次
Libero Flip vs motorola razr 40
本体デザイン・サイズ:似ている
どちらも縦折の折り畳みスマホとなっておりメインパネルはパンチポール型のインカメラのあるフルディスプレイを搭載しています。
サブディスプレイはLibero Flipは1.43インチの丸型ディスプレイ、motorola razr 40は1.5インチの横長ディスプレイを搭載しています。
筐体パネルはLibero Flipは光沢パネル、motorola razr 40はヴィーガンレザータッチ仕上げのパネルを採用し質感が高いです。
モデル | Libero Flip | motorola razr 40 |
---|---|---|
メイン画面 | 6.9インチ | |
サブ画面 | 1.43インチ(丸型) | 1.5インチ(横長) |
サイズ | 開:76 × 170 × 7.3 mm 閉:76 × 88 × 15.5 mm |
開:73.9 × 170.8 × 7.35 mm 閉:73.9 × 88.2 × 15.8 mm |
重量 | 214 g | 188.6 g |
素材 | アルミフレーム + 樹脂パネル? | Gorilla Glass Victus + アルミフレーム + ヴィーガンレザー仕上げ |
防水防塵 | IPX2 / IP4X | IPX2 / IP5X |
本体カラー | ゴールド、ホワイト、ブルー | セージグリーン、バニラクリーム、サマーライラック |
本体サイズはほぼ同じで重量はLibero Flipが214gと重め。防塵規格はLibero FlipがIP4X、motorola razr 40はIP5Xに対応しわずかに防塵性能が高く防滴性能はIPX2と同じです。
Libero Flipは防塵規格が弱いので耐久性がどうなのか。(おそらく大丈夫だとは思いますが…)
本体カラーはLibero Flipはゴールド、ホワイト、ブルーの3色から選べます。
Libero Flipはポップな雰囲気の折りたたみスマホで遊び心があってなかなか良さげではないでしょうか。
motorola razr 40はセージグリーン、バニラクリーム、サマーライラック(ソフトバンクのみ)の3色です。
筐体の質感は端末価格の高いmotorola razr 40の方が上のように見えます。ヴィーガンレザータッチ仕上げのパネルを採用してるのは大きいです。
ディスプレイ:サブパネルが大きく異なる
メインパネルは6.9インチのフレキシブル有機ELディスプレイを採用しています。
解像度はLibero Flipの方が上となっています。
モデル | Libero Flip | motorola razr 40 |
---|---|---|
メイン画面 | 6.9インチフレキシブル有機EL 2,790 × 1,188ピクセル |
6.9インチフレキシブル有機EL 2,640 × 1,080ピクセル |
サブ画面 | 1.43インチ有機EL 466 × 466ピクセル |
1.5インチ有機EL 194 × 368ピクセル |
リフレッシュレート | 120 Hz | 最大144Hz |
輝度 | ??? nit ??? nit |
1,400 nit 1,000 nit |
仕様 | ?? | LTPO、HDR10+、DCI-P3 |
生体認証 | 顔 + サイドボタン指紋認証 |
Libero Flipの一部仕様が不明なので憶測ですが価格をかなり安いのでリフレッシュレートは90Hz、画面輝度もmotorola razr 40よりも暗い可能性はありそうです。(→ リフレッシュレートは120Hzのようです。)
Libero Flipのサブディスプレイは各アプリを簡易的に表示させて閉じたままも使用可能です。丸型ディスプレイで可愛らしい感じですね。
motorola razr 40は横長の普通のサブディスプレイですが必要な情報は見やすく使いやすいパネルではないでしょうか。
この辺りは好みで選んでいいですが、motorola razr 40の方が情報の読み取りやすさは上のような気がしますね。丸い画面は可愛いけど見にくいです。
オーディオ
内蔵スピーカーはmotorola razr 40はステレオに対応しています。Libro Flipは公式発表されてないですがステレオスピーカーを搭載しています。
モデル | Libero Flip | motorola razr 40 |
---|---|---|
内蔵 | ステレオスピーカー | ステレオスピーカー |
音声コーデック | ??? | AAC / SBC / aptX / aptX HD / LDAC / LHDC / LC3 |
端子 | × |
Libero Flipは低価格な折りたたみスマホでありながらもスピーカーはステレオに対応し動画視聴や音楽もしっかりステレオサウンドで楽しめるのいいですね。音質はそんなに良くはないですがゲームの位置関係はしっかり把握が可能です。
SoCの性能:同じチップを採用している
SoC(システムオンチップ)はLibero Flip、motorola razr 40ともにQualcommのSnapdragon 7 Gen 1を搭載しています。
機種 | Libero Flip | motorola razr 40 |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 7 Gen 1 | |
CPU | Cortex-A710(2.4GHz) × 1コア Cortex-A710(2.36GHz) × 3コア Cortex-A510(1.8GHz) × 4コア |
|
GPU | Adreno 644 | |
RAM | 6GB LPDDR4X | 8GB LPDDR4X |
ストレージ | 128GB(UFS 2.2 ?) | 256GB(UFS 2.2) |
プロセス | Samsung 4nm | |
バッテリー | 4,310mAh | 4,200mAh |
連続通話時間 | 約1,350分 | 約1,475分 |
充電 | USB Type-C(33W) | USB Type-C(30W) ワイヤレスQi充電(5W) |
充電速度 | 約73分 | 約53分 |
同じSoCですがメモリがLibero Flipが6GB、motorola razr 40が8GBと違うのでマルチタスクした時の動作はmotorola razr 40の方が快適でしょう。
Antutu(v10)のスコアは65万くらいのSoCなので普段使いのおいては普通に使える性能は持っています。
ストレージはLibero Flipが128GBと少なくゲームを楽しむには少し少なめ。motorola razr 40は256GBあるので写真や動画、ゲームもそれなり余裕ある感じで楽しめます。
通信性能:少しだけ異なる
通信性能は全体的にみてもmotorola razr 40の方が幅広い通信規格に対応しています。
モデル | Libero Flip | motorola razr 40 |
---|---|---|
Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E |
Bluetooth | v5.2 | v5.3 |
モバイル通信速度 | SB回線 5G:2.0Gbps 4G:722Mbps |
SB回線 5G:2.1Gbps 4G:722Mbps |
5G | n3/n28/n77/n78 | n1/n3/n8/n28/n40/n41/n77/n78 |
4G:LTE FDD | B1/B2/B3/B4/B8/B12/B17 | B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B11/B12/B17/B18/B19/B25/B26/B28 |
4G:LTE TDD | B41/B42 | B38/B39/B40/B41/B42 |
SIM | nanoSIM + eSIM | |
NFC | NFC A/B/Type F(Felica) おサイフケータイ対応 |
モバイル通信はmotorola razr 40はドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルのバンドに幅広く対応してますが、Libero Flipは対応バンドが少なめです。
とくに4G LTEの800MHz帯(B18 / B19)はドコモ、auのプラチナバンドでもありソフトバンク系以外の他社のSIMカードを使うと電波が繋がりにくくなる可能性はあります。
プラチナバンドがなくてもドコモ、auで通信は可能ですがeSIMでデュアル環境を構築したい場合に少し残念な気持ちになりますね。
NFCはどちらもFelicaに対応しおサイフケータイとしてSuicaなどの交通系カードもしっかり使えるので普段使いのスマホとしても活躍しそうです。
カメラのスペック:razr 40が強い
Libero Flipは広角 + 深度、motorola razr 40は広角 + 超広角のデュアルカメラを搭載しています。
モデル | Libero Flip | motorola razr 40 |
---|---|---|
広角 | 50MP・F/?? | 64MP(0.7μm)・F/1.7 |
超広角 | – | 13MP(1/3型)・F/2.2 マクロ対応 |
深度 | 2MP | – |
インカメラ | 16MP・F/?? | 32MP・F/2.4 |
動画解像度 | 4K30fps | 4K30fps |
どちらも高画素センサーを搭載しLibero Flipは超広角カメラがないシンプルな構成で最低限撮影できるカメラスペックとなっているようです。
カメラの撮影の幅を重視するならmotorola razr 40がおすすめです。
とはいえ、SoCはSnapdragon 7 Gen 1を搭載してるので動画は4K撮影に対応してるのでそれなりの画質での撮影はできるのではないでしょうか。
端末価格:Libero Flipが安すぎる
Libero Flipはワイモバイルで63,000円で購入可能でMNP乗り換えだと19,440円割引の43,560円と折りたたみスマホとは思えない価格です。
モデル | Libero Flip | motorola razr 40 |
---|---|---|
Amazon | – | 125,800円 → 98,000円(値下げ中) |
楽天市場 | – | 125,800円 (40%ポイントバック2/23まで実施中) |
ソフトバンク | – | 一括:121,680円 1〜12回:2,658円(13ヶ月目に返却で実質負担31,896円) ・MNP:-21,984円 |
ワイモバイル | 63,000円 MNP:-23,200円 新規:-19,440円 機種変:-7,200円 |
– |
motorola razr 40sはAmaozn、楽天市場でSIMフリーモデルがありますが、ソフトバンクでも取扱をし新トクするサポート(バリュー)適用で13ヶ月目に返却することを条件に実質負担31,896円で購入可能です。
ソフトバンクは通信費用が高いのでワイモバイルで契約できて端末価格も安いLibero Flipは強いですよね。めちゃくちゃ安いと思います。
どっちがいい?
Libero Flip、motorola razr 40の基本性能はほぼ同じですが、どっちの縦折の折り畳みスマホを選ぶがいいかまとめます。
- トータル性能を重視 → motorola razr 40
- 撮影やゲームすることが多い → motorola razr 40
- 端末の質感を重視 → motorola razr 40
- 端末の可愛さを重視 → Libero Flip
- 端末価格の安さで選ぶ → Libero Flip
motorola razr 40sはメモリとストレージが多いので撮影やゲームすることが多いなら快適になるはず。トータルバランスはrazr 40に軍配は上がるでしょう。
ただ、Libero Flipは端末価格がとにかく安くて定価で63,000円は凄いです。メモリやカメラなど性能が少し抑えられてるとはいえ折り畳みスマホがこの価格で買えるのは「?」です。
Libero Flipの懸念点
Libero Flipは価格が安いこともあり万能ではなくいくつか気になる懸念点もあります。
- 折りたたみパネルの耐久性
- 折り畳み向けOSの仕上がり
- ドコモ、auのプラチナバンド非対応
折り畳みスマホはディスプレイを折り曲げするので耐久性が求められます。Libero FlipはZTE初となる折りたたみスマホ、尚且つ低価格となると耐久性があるかが不安要素す。
もちろん、全く問題ない可能性もありますし、使っていてディスプレイが突然逝く可能性も否定できません。(これはGalaxyなども同じ)
他社の折りたたみスマホよりも価格が安いので早い段階でパネルが故障したとしても「まあ、しょうがないよね。」という心持ちが必要になるかもしれません。
また、懸念点というか折りたたみスマホ向けにOSがどこまで調整されてるのかも注目ポイント。実機で確かめないと判断できない部分でZTEがどのように仕上げてるか気になるところですね。
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