最近は格安スマホにもダブルカメラを搭載するのが当たり前になってきました。
では、格安スマホのカメラの画質は綺麗なのかが気になるところです。ということで、P20 liteとZenfone 5QとiPhone SE(一部iPhone X・iPhone 8)でカメラの画質を比較してみました。
格安スマホのカメラ性能を比較
カメラのスペック性能
各モデルの背面カメラのスペックと端末価格はこんな感じ。
iPhone X | iPhone SE | P20 lite | Zenfone 5Q | |
画素数 | 1200万画素 | メイン 1600万画素 サブ 200万画素 | メイン 1600万画素 サブ 800万画素 | |
レンズ | 標準 F1.8 望遠 F2.4 | 標準 F2.2 | メイン F2.2 サブ F2.4 | メイン F2.2 サブ F2.4 |
端末価格 | 112,800円〜 | 39,800円〜 | 31,000円〜 | 42,000円〜 |
iPhone SEはZenfone 5Qと同じ価格帯なので格安スマホと見ても差し支えはないでしょう。
P20 lite、Zenfone 5Qともにメインカメラは1600万画素のイメージセンサーを搭載しておりサブカメラの仕様がそれぞれ異なっています。
- P20 lite:200万画素サブカメラ → ボケ味を表現するワイドアパーチャ向け
- Zenfone 5Q:800万画素サブカメラ → より広く撮影できる広角レンズ
iPhone XとiPhone SEは1200万画素となっていますが、イメージセンサーや映像エンジンの世代が異なるので絵作りが若干違いますが、ほとんど同じなので同等レベルの画質として比較していきたいと思います。
色合い・解像感の違い
では、iPhone X・P20 lite・Zenfone 5Qの色合い・解像感の違いについて見ていきましょう。ノーマルモードで撮影しているのでいずれもメインカメラの画質比較となります。
iPhone Xの色合いは非常に自然なものになっており、葉っぱの深々とした緑と紫陽花のピンク色を綺麗に表現できています。
P20 liteは少し明るめになる傾向があり色合いも若干黄色みのかかったものとなっています。
Zenfone 5Qは全体的に暗めになる傾向があるようです。シックなカッコイイ写真が撮れることが多いかもしれませんね。
紫陽花を拡大して見ましょう。
どのモデルも解像感は似たようなものとなっていますが、iPhone Xは石垣の岩肌もきちんと表現できていますね。さすが高いだけあるのかもしれませんがね。
P20 liteは全体的に明るくメリハリのない感じ写っていて、Zenfone 5Qは暗めに写っている割に紫陽花の色が白飛びするなどしているようです。
次に金沢の繁華街・片町です。これでも繁華街なんです。兼六園やひがし茶屋街などの観光地は賑わうけど中心部はかなり寂しい状況が続いているのが金沢。
iPhone XとP20 liteは似た色合いで撮影できているのが分かります。
やはりZenfone 5Qは暗めになってしまうようです。どの雰囲気が好きかは好みの問題になってしまうかもしれません。
看板部分を拡大して見ます。
解像感はどのモデルも悪くはありませんがP20 liteは輪郭強調が若干強くなっているように見えますね。あと、iPhone Xは空にある雲を綺麗に表現できていますが、P20 liteとZenfone 5Qは白飛びしてしまっているのが分かります。
高感度耐性
次にiPhone SE・P20 lite・Zenfone 5Qで夜間の踏切を撮影してみました。
いずれもF2.2のレンズを採用しているので同じ感じで写るのかなーと思っていましたがかなり違いがある事が分かりました。
iPhone SEの背面カメラはiPhone 7と同じ世代のスペックとなっていますが、意外と明るく綺麗に撮影する事ができました。おそらくiPhone SEの色合いは一番現実に違いと思います。
P20 liteは暗くなってしまいました。まあ、雰囲気あるといえばそうなのかもしれません。
Zenfone 5QはホワイトバランスがiPhone SEとP20 liteとは違う感じになり黄色みのかかかったものとなりました。
遮断機の部分を拡大してみます。
iPhone SEが「踏切注意」と「とまれ」の標識を一番綺麗に表現できているでしょうか。
Zenfone 5Qも悪くない感じですが左後ろにある「とまれ」の標識があまり上手く再現できていないようですね。
P20 liteはかなり暗く写ってしまっています。
逆光耐性
iPhone SE・iPhone X・P20 lite・Zenfone 5Qの4機種で逆光耐性をみてみましょう。
こんな感じで撮影してみました。
iPhone XとP20 liteは雲と芝生の質感をしっかりと表現できているのに対してiPhone SEとZenfone 5Qは少しだけアンダーになってしまいました。
iPhone SEは露出調整する事である程度明るくすることはできますが、Zenfone 5Qは露出調整していくと雲の部分が白飛びしまうのでダイナミックレンジの幅はかなり狭いのかもしれませんね。
背景をボカす
背景をボカす事が機種は、iPhone X・P20 lite・Zenfone 5Qとなっていますが、Zenfone 5Qは人物撮影時しか背景をボカす事ができない仕様となっています。(上位モデルのZenfone 5/5Zは人物以外でも背景をボカす事ができます。)
なので、今回はiPhone XとP20 liteでボケ味の違いを比較してみたいと思います。
iPhone Xのポートレート機能は望遠レンズがベースとなり、P20 liteは標準レンズがベースとなるので画角がそれぞれ異なります。
どちらも綺麗にボケ味を再現する事ができていますが、iPhone Xの方がボケ量は大きいかもしれませんね。
iPhone Xは全体的に綺麗にボカしているのに対して、P20 liteは木陰から差し込む光を玉ボケさせるなど絵作りが異なっているようです。
ちなみに、iPhone Xの端末価格は10万円オーバーですが、P20 liteは3万円弱です。そう考えるとP20 liteってコストパフォーマンスが凄いですよね。
Zenfone 5Qも格安スマホですが4万円弱と強気な価格設定なのでカメラの性能だけで見ると割高感があるかもしれません。
(Zenfone 5Qは広角カメラやフロントカメラもデュアルカメラに対応するなど違った魅力があります。)
まとめ:格安スマホのカメラは綺麗!
カメラの画質だけでみるとiPhone Xのような高級スマホであろうがP20 liteのような格安スマホでもあまり違いはないように見えます。
しかし、ダイナミックレンジの広さ(白飛び)で比較するとiPhoneはどんな場面でも綺麗に撮影する事ができる安定感があるように感じます。
おそらく、プロセッサの性能が高いことも写真の画質に大きな影響を与えているのかもしれません。
ちなみに、iPhone Xのポートレート機能は望遠レンズがベースとなっているので、あまり寄らなくても人物メインで撮影する事ができます。
P20 liteやZenfone 5Qは標準レンズなので結構寄らないと人物メインで撮影する事ができないので人物メインで撮影をするならiPhone Xの方が良いように感じます。
こうやって比較してみて感じたのは、iPhone SEも格安スマホの価格帯なので、この価格でこれだけの性能を持ったカメラを手にする事ができるは凄い事ですよね。
コメントをどうぞ!