
iPhoneのリアカメラは2017年のiPhone 7、iPhone 7 Plusより光学式手ぶれ補正を搭載し手ぶれの少ない写真を気軽に撮影できるようになりました。
とくに夜間撮影など暗いシーンで手ブレを抑えられるので撮影がとてもしやすいです。
もちろん、最新のiPhoneも手ぶれ補正機構を搭載し、iPhone 12 Pro Maxを始めiPhone 13・13 Pro、iPhone 14・14 Proシリーズはイメージセンサーが大型化しセンサーシフト式手ぶれ補正で手ブレを強力に抑えています。
iPhoneのカメラはイメージセンサーも刷新されて世代を重ねるごとにより高精細でキレイな写真を撮影できますが、手ぶれ補正機能があるとどれくらい写真が変わるのかを比較してみました。
この記事の目次
iPhoneの光学式手ぶれ補正の効果
光学式手ぶれ補正とは
最近のスマートフォンのリアカメラには手ブレ補正機構を搭載している端末が増えています。
光学式手ぶれ補正は振動センサーを内蔵したレンズがブレを検知してブレを低減してくれる機能でスマートフォンのカメラ撮影でよくある微ブレを抑えることができます。
シャッター速度が遅くなる夜間撮影でも手ブレも抑えることができるので暗いところでも手振れの少ないキレイな写真を撮ることができるようになっています。
実際に光学式手ぶれ補正を搭載しているiPhone XS Maxの望遠カメラと、光学式手ぶれ補正を搭載していないiPhone 8 Plusの望遠カメラで手ブレの違いを比較してみました。

少しわかりにくいですが、光学式手ぶれ補正のあるiPhone XS Max(望遠側)のカメラの方がブレが少なく簡単にキレイな写真を撮影することができます。
以下のiPhoneが光学式手ぶれ補正に対応しています。
iPhone | リアカメラ | 手ぶれ補正 |
---|---|---|
6s、7、8、 SE2、SE3、XR、11、12、12 mini | 広角 | 光学式(広角) |
6s Plus、7 Plus、8 Plus | 広角 + 望遠 | 光学式(広角) |
X、 XS、XS Max | 広角 + 望遠 | デュアル光学式(広角 + 望遠) |
11 Pro、11 Pro Max、12 Pro | 広角 + 超広角 + 望遠 | デュアル光学式(広角 + 望遠) |
12 Pro Max、13 Pro、13 Pro Max、14 Pro、14 Pro Max | 広角 + 超広角 + 望遠 | センサーシフト式(広角) 光学式(望遠) |
13、13 mini、14、14 Plus | 広角 + 超広角 | センサーシフト式(広角) |
iPhoneは広角カメラは手ぶれ補正に対応し、iPhone X以降の望遠カメラも光学式手ぶれ補正機能を搭載し手ブレに強いカメラとなっています。
センサーシフト式の手ブレ補正を搭載しているiPhone 14、iPhone 14 Plus、iPhone 13、iPhone 13 miniはセンサーサイズが1/1.67型と大きめのセンサーでブレやすいのでより強力な手ぶれ補正機構が必要となり取り入れられています。
上位モデルのiPhone 14 Proはさらに大きい1/1.28型のセンサーを搭載してるのでセンサー式手ぶれ補正を搭載し第2世代になってより強力んいブレを抑えています。
光学式手ぶれ補正の有無による画質の違い
光学式手ぶれ補正の広角カメラをはじめて搭載したiPhone 7と手ぶれ補正機能を搭載していないiPhone 6s、iPhone 6のリアカメラで画質がどれくらい変わってくるのかを比較しています。

iPhone 6 は500万画素のイメージセンサーを搭載していたので、画質の違いはハッキリと分かります。
iPhone6 | iPhone6s | iPhone7 | |
画素数 | 800万画素 | 1200万画素 | 1200万画素 |
レンズ | ƒ/2.2 5枚構成のレンズ |
ƒ/1.8 6枚構成のレンズ |
|
光学式手ぶれ補正 | × | ○ | |
その他 | ・顔検出 ・True Toneフラッシュ |
・写真とLive Photosの広色域キャプチャ ・人体検出と顔検出 ・クアッドLED True Toneフラッシュ |
iPhone 6sはiPhone 7と同じ1200万画素のイメージセンサーを搭載していますがレンズが明るくなってイメージセンサーが新しくなっているのでより高精細な写真を撮影できるようになっています。
この3機種で手ぶれ補正機能の有無がどれくらいあるのかを比較していきたいと思います。まずは、美味しそうなクロワッサンです。パッと見は3機種とも違いが分からないですね。
細かい情報を確認してみるとiPhone7はレンズが新しくなったことで焦点距離も4.15から3.99になって、F値も2.2から1.8に明るくなっているのがわかります。

光学式手ぶれ補正機能が効いているおかげなのか露出時間(シャッタースピード)がiPhone6/6sは1/30秒となっているのに対して、iPhone 7は1/15秒と1段ほどシャッタースピードが遅くなっています。
シャッタースピードが遅くすることで光をたくさん取り込むことができるのでより明るく、高精細な写真に仕上げることができます。iPhone 7のクロワッサンはより明るく撮影できているのが分かりますよね。
明るいところでは基本的に光学式手ぶれ補正がなくても手振れしにくいのでシャッタースピードを遅くすることで画質を良くする設定になっているのでしょう。
全体的にiPhone 7のリアカメラはiPhone 6s/6よりもシャッター速度が遅めになる傾向があるようです。それでも、手ブレせずに写真を撮影できるのは光学式手ぶれ補正のなせる技といったところでしょう。
クロワッサンを拡大してみました。

iPhone 6は全体的にぼやけた感じになっていますが、iPhone6sとiPhone7は高精細な写真に仕上がっているのが分かります。これは手振れ補正というよりもイメージセンサーの画素数に違いが出た感じですね。
夜に車のスピードメーターを撮影してみました。

パッと見た感じでは違いにさはありませんが撮影のしやすさはiPhone 7の方が手ぶれ補正が効いていて手振れしにくいです。手振れ補正機能を搭載していないiPhone 6sはしっかりとスマホを構えて撮影しないと手振れしてしまいます。
手振れ補正機能が搭載されることで、暗いシチュエーションでもブレが少なく高精細な写真を撮影することができます。メーター部分を拡大してみましょう。

iPhone 6は少し手振れしていますね。iPhone 6sは意外と健闘していますが微ブレしているように見えます。iPhone 7はブレのない写真に仕上げることができています。
駐車場から撮影した灯りを撮影してみました。

800万画素のiPhone 6は文字がボケていますが、iPhone 6s/7はしっかりと表現できています。

なぜかiPhone 7よりもiPhone 6sの方が文字がクッキリとしていますが、iPhone 7は光学式手ぶれ補正に頼ってシャッター速度を遅くなっているため少しだけブレた可能性があるのかもしれません。
最新のiPhoneは手振れはしにくい
最新のiPhoneはイメージセンサーも大きくなってSoC(システムオンチップ)の中にある画像処理エンジンも性能が向上しているので暗いところでもホントに手振れしにくくなってきています。
たとえば、iPhone 12 Pro、iPhone 11 Proの広角カメラで暗いところで撮影しても手ブレすることなく高精細に撮影することができます。

iPhone 11 ProよりもiPhone 12 Proの方が高精細に見えるのはレンズの明るさがF/1.8 → F/1.6と明るくなって、SoCがA13 Bionic → A14 Bionicに刷新されたことで画質向上しているようです。
センサーシフト式と光学式の手ぶれ補正の違い
動画撮影でどれくらいの手ブレが抑えられるのかをセンサーシフト式手ぶれ補正のiPhone 12 Pro Maxと光学式手ぶれ補正のiPhone 12 Proのリアカメラで比較してみました。
どちらも手持ちでもこれだけ手振れを抑えられていてセンサーシフト式でもさほど差がないように感じます。
iPhone 12 Pro Maxを始めiPhone 13・13 Proのイメージセンサーは大きいセンサーになったことにより光学式の手ぶれ補正だと補完しきれなくなったのでしょう。
手ブレ補正を強化するためというよりも大きくなったイメージセンサーをこれまでと同じように手振れを抑えるためにセンサーシフト式を採用したとAppleが公式で説明しています。
まとめ:iPhoneなら手振れの少ない撮影ができる
最新のiPhoneは全てのモデルで広角カメラに光学式またはセンサーシフト式の手ぶれ補正機能を搭載していて、動きながらの撮影や暗いところでの撮影も手ぶれの少ない写真、動画を撮影できます。
iPhone X以降のモデルであれば望遠カメラにも手ぶれ補正機能が入ってるのでズームしても安心してブレの少ない写真を撮影できます。
超広角カメラに関しては最新モデルでも手ぶれ補正が入っていないので手振れの可能性がありますが、広い視野で撮影するものは基本的に手振れしにくいので問題は少ないといえそうです。
またシンスペース読んでた!!w
手ブレについて調べてたw