iPhone 13 Pro レビュー

iPhone 13 Proは10-120Hzの可変式リフレッシュレートのProMotionテクノロジーの滑らかディスプレイに対応し操作感が向上した2021年のハイエンドiPhoneです。

この記事では、iPhone 13 Proのデザイン、サイズ、性能、カメラの画質などをレビューしています。実際に使ってどうなのかメリット・デメリットも書いているのでiPhone 13 Proを検討している方は参考にどうぞ!

iPhone 13 Proのメリット
  • 丁度使いやすいサイズ感
  • 10-120Hz可変リフレッシュレートに対応
  • 画面の輝度が明るくなって視認性向上
  • マスク対応のFace ID(顔認証)搭載
  • 内蔵スピーカーの音質が良い
  • 背景のボケ感を演出できる広角カメラ
  • 超広角カメラの画質は向上しマクロ撮影対応
  • 光学3倍望遠カメラでズーム性能がアップ
  • シネマティックモードで動画で背景がぼかせる
iPhone 13 Proのデメリット
  • 端末がサイズのわりに重くて疲れる
  • 充電ポートがUSB-Cに対応していない
  • 望遠カメラの画質が塗り絵みたい
  • ポートーレートモード使いにくくなった

iPhone 13 ProはiPhone 14 Proの発売でApple公式サイトでの販売は終了してますが、Amazonでも公式ストアでも販売しいて14 Proよりも安く買うことができるようになっています。

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iPhone 13 Pro レビュー:外観

高級感のあるスタイルに

iPhone 13 Proはステンレス素材のフラットエッジサイドフレームを採用しiPhone 12 Proと同じく角張ったデザインの端末となっています。

iPhone 13 Pro
iPhone 13 Pro

角張ったデザインがカッコイイと個人的には思うのですが、それだけでなくサイドフレームがフラットなので立て使えるのが使いやすいです。(普段使いがどうのこうのではなく撮影がしやすいのですw)

iPhone 13 Pro 立てて使える
立てて使える

背面パネルはマットなガラスを採用し、サイドフレームはピカピカ、背面パネルはシックな高級感のあるスタイルを実現しています。

iPhone 13 Pro 背面パネル
マットガラスで質感が高い

マットテクスチャーガラスはiPhone 11 Proから採用されいていて、指紋が付きにくく汚れにくく手触りもサラサラとしていてとてもいい感じです。

iPhone 12 Proの受話レシーバーは画面上のノッチ中央にありましたが、iPhone 13 Proは筐体の端っこに移動しTrueDepthカメラの配置も変わってノッチの幅が少し短く小型化しています。

iPhone 13 Pro・12 Proのノッチの形状
13 Pro・12 Pro ノッチの形状

横幅が狭くなって高さが少し増えていますが画面の表示領域はiPhone 13 Proの方が広くなっています。ほんのわずかですが。

本体の右側にはサイドボタン(電源)があります。

iPhone 13 Pro サイドボタン
サイドボタン

本体左側に音量ボタンとミュートスイッチがあります。

iPhone 13 Pro ミュート・音量ボタン
ミュート・音量ボタン

ボタン配置がiPhone 13 Proは全体的に下がっています。

iPhone 12 Pro・13 Pro ボタンの配置
12 Pro → 13 Pro ボタン配置

12 Proのボタンよりも下になって手が小さい方でも持ち位置を変えることなく操作できるようになりました。

ボタンの配置が大きく変わったのは6.1インチのiPhone 13とiPhone 13 ProのみでiPhone 13 miniは変わらず、iPhone 13 Pro Maxは少し上に上がっています。

このボタン配置の違い。

内部設計を大幅に刷新したことによる違いとなりますが、ジンバルを使う場合はボタンが押しにくくなる可能性もあります。

DJI OSMO OM4はアダプタとボタンが干渉はしないですが押しにくい。ボタン配置が変わって今まで使っている周辺機器が使いにくくなる可能性がありそうです。

iPhone 13 Proのリアカメラはレンズが大きく高さがより高くなりました。

iPhone 13 Proのリアカメラ
13 Pro → 12 Pro リアカメラ

広角カメラのセンサーサイズが大きくなって、望遠カメラの画角が2倍から3倍になった影響なんでしょうね。充電ポートは相変わらずLightningを搭載しています。

iPhone 13 Pro Lightningポート
Lightningポート

今までと同じケーブルをそのまま使うことができますね。右側にあるいくつかの穴は内蔵スピーカーとなっており、本体上の受話レシーバーと合わせてステレオサウンドで音楽を楽しめます。

iPhone 13 Proのパッケージデザインは充電アダプタが同梱していないこともあり薄くてコンパクトなものとなっています。

同梱品は「Designed By Apple In California」の中に説明書、シール、SIMカードスロットを開けるためのピンとなっています。

iPhone 13 Pro 同梱品
同梱品一色

充電アダプタは同梱しないですがUSB-C to Lightningケーブルは付属してきます。USB-CケーブルなのでUSB-Cポートを搭載しているパソコンからも充電もできます。

USB-Cタイプの充電アダプタを持ってないなら純正のApple 20W USB-C電源アダプタ、サードパーティ製のAnker 711 chargerなど合わせて買っておくのがいいでしょう。

A15 Bionic(5GPU)の性能

iPhone 13 ProのSoC(システム・オン・チップ)はA15 Bionicを採用しています。

A15 Bionicは6コアCPU(2つの高性能コア + 4つの高効率コア)、5コアGPU、16コアNeural Engine(毎秒最大15.8兆回)、コンピューテショナルフォトグラフィーを向上させるための新しい画像処理エンジンを内蔵したSoCとなっています。

AntutuでiPhone 13 ProのA15 Bionic、iPhone 12 ProのA14 Bionicの性能の違いを比較してみました。

Antutuの性能比較
  iPhone 13 Pro iPhone 12 Pro
SoC A15 Bionic A14 Bionic
CPU 高性能2コア + 高効率4コア
GPU 5コア 4コア
RAM 6GB 6GB
トータル 745274 651835
CPU 198046 174145
GPU 304841 232829
MEM 111398 117849
UX 130990 127012

トータルで15%ほど性能が向上しているようです。とくにGPUのコア数が4つから5つに増加したことでグラフィック性能が大きく向上しているようです。

iPhone 13 Proに搭載しているA15 Bionicはかなり高性能なチップとなっており、動画編集もこなすことができる処理性能を持っています。

実際にスマホとして使うことが多くてブラウジング、SNS、動画視聴、ゲームを普通に楽しめれば十分。と思うかもですが、高性能なiPhoneを使うことでノンストレスで日々のストレスを軽減できます。

SoCの性能が扱えないくらい高性能になって困ることはないですし、今後のアップデートでも動作が遅くなるリスクも減らせるので性能が高ければ高い方がいいのは間違いないでしょう。

実際にどれくらいの操作感でiPhone 13 Proを扱えるのか動画を撮影してみました。

アプリの起動、スクロールの動作は全く持って不満がないレベルで使えますし、リフレッシュレートも120Hzに対応し文字の残像が少なくて見やすいです。

原神画質は「最高」で設定しても滑らかに動作しかなり快適に遊ぶことができます。

同じA15 Bionicを搭載しているiPhone 13よりもGPUのコア数、メモリの容量が多いのでより滑らかに、快適に動作しているように感じました。

バッテリー持ちも向上しているのでゲームを楽しむならiPhone 13 Proの方がいいかもしれませんね。

FPSゲームのPUBGモバイルもグラフィック設定は「クオリティ:HDR」で「フレーム:極限」で遊ぶことができます。

6.1インチの大画面ディスプレイでプレイできてノッチが小さくなって画面が見渡しやすいくなりました。

動作はもう全くもってストレスフリー。

快適にプレイできますしiPhone 13 Proで動作が遅くなってしまうゲームはほぼないでしょう。ゲームを楽しむならiPhone 13 Proは最高のマシンになること間違いなしです。

iPhone 13 Proの電池持ち

iPhone 13 Proは内部設計の見直しによりバッテリー容量が増えて可変式のリフレッシュレートのProMotionテクノロジーに対応しバッテリー持ちが向上しています。

iPhone 13 Pro 電池持ち
  iPhone 13 Pro iPhone 12 Pro
バッテリー 3,095mAh 2,775mAh
駆動 10〜120Hz(可変) 60Hz(固定)
YouTube 60分 88% → 81%:7%消費 64% → 53% 11%消費
PUBG 30分 54% → 45% 9%消費 62% → 49% 13%消費
原神 30分 83% → 77% 6%消費 75% → 65% 10%消費
読書 20分 67% → 64% 3%消費 66% → 63% 3%消費
4K 5分撮影 70% → 66% 4%消費 72% → 67% 5%消費

YouTube1時間視聴時の電池の減りは12 Proが11%だったのが13 Proは7%と電池持ちが向上し。原神も10%消費してたのが6%に抑えられて間違いなくバッテリーライフは強いです。

iPhone 13 Proに乗り換えることで1回の充電で長く使うことができるようになるでしょう。

iPhone 13 Pro レビュー:カメラ

iPhone 13 Proのリアカメラは広角 + 超広角 + 望遠のトリプルカメラに被写体の距離を計測できるLiDARスキャナを搭載しています。

iPhone 13 Pro リアカメラ
トリプルカメラ + LiDARスキャナ

広角カメラ(標準)のイメージセンサーが1/2.5型 → 1/1.8型と大きくなって、より多くの光を取り込めるようになり画質が向上しています。

iPhone 13 Pro カメラの仕様
  • 広角:12MP(1/1.67型)・F/1.5
  • 超広角:12MP(1/3.6型)・F/1.8
  • 望遠 ×3:12MP(1/3.4型)・F/2.2
  • 3D iTOF:LiDARスキャナ

超広角カメラもより明るいレンズを採用し画質が向上、2cmほど被写体に寄れるマクロ撮影も対応しました。

望遠カメラは光学2倍から3倍になって迫力の写真を撮影可能になったものの、レンズの明るさがF/2.8と暗く、最短撮影距離が長くなっています。

今までは明るさは撮影前に調整可能で色合いは自動調整されて後から味付けする形となっていましたが、iPhone 13 Proはフォトグラフスタイルに対応しました。

撮影中に「標準」「リッチなコントラスト」「鮮やか」「暖かい」「冷たい」から選んで撮影ができちゃう。

トーンや暖かみを調整することで自分好みの色にすることもできるので、iPhoneとは思えないくらい細かい調整ができるので楽しみ方の幅が広がりそうです。

広角カメラの画質

iPhone 13 Proの広角カメラのレビューです。

iPhone 13 Pro 広角カメラで公園を撮影
iPhone 13 Pro:広角×1

1200万画素(1/1.67型)のイメージセンサーを搭載してるので解像感の高くて色鮮やかな写真に仕上げることができます。葉っぱに付いた水滴もキレイに表現できますし、背景のボケ感もいい感じですよね。

iPhone 13 Pro 広角カメラで葉っぱの水滴を撮影
iPhone 13 Pro 広角カメラで赤い花を寄って撮影

また、F/1.5の明るいレンズを搭載してることもあり暗所にも強くノイズが少ないキレイな写真を撮影できます。

iPhone 13 Pro 広角カメラで秋葉原の夜の高架を撮影
iPhone 13 Pro 広角カメラで夜の秋葉の近くを撮影

また、iPhone 13 Proはナイトモードを搭載しているので、本当に暗いシーンにおいても2〜3秒ほど静止させて撮影することで明るく撮影できます。

iPhone 13 Pro 広角カメラで暗いシーンを撮影
ナイトモード OFF
iPhone 13 Pro 広角カメラのナイトモードで撮影
ナイトモード ON

ナイトモードOFFでも十分明るく撮影できるんですけど、ナイトモードを使うことでノイズを抑えつつ色鮮やかにコントラストの高い夜景写真になるのがいい感じではないでしょうか。

超広角カメラの画質

iPhone 13 Proの超広角カメラのレビューです。13mmの超広角画角で視野の広く撮影可能です。

iPhone 13 Pro 超広角カメラで雪原を撮影

センサーサイズは1/3.6型と小さいですがレンズがF/1.8型と明るいのでノイズの少ない写真に仕上げることができます。比較的暗いところでもとてもキレイに撮影できるので使えます。

iPhone 13 Pro 超広角カメラで雪のある公園を撮影
iPhone 13 Pro 超広角カメラで夕暮れの東急スクエアを撮影

また、超広角カメラもナイトモードで撮影が可能です。

iPhone 13 Pro 超広角カメラで暗いシーンを撮影
ナイトモード OFF
iPhone 13 Pro 超広角カメラのナイトモード
ナイトモード ON

ナイトモードOFFが本当見たままの明るさですがナイトモードを使うことで自然に明るく色鮮やかな夜景写真にしてくれます。超広角カメラでも解像感がそこそこ高いのでとてもキレイです。

望遠カメラの画質

iPhone 13 Proの望遠カメラのレビューです。1200万画素(1/3.4型)のイメージセンサーに光学3倍(77mm)の望遠レンズ(F/2.8)を搭載しています。

iPhone 13 Pro 望遠カメラで水道の蛇口を撮影

iPhone 13 Proの望遠カメラは最短撮影距離が長めなので被写体に寄って撮影するのは苦手ですが、60〜70cmほど離れていれば普通に望遠カメラを使って撮影できます。

iPhone 13 Pro 望遠カメラで椿の花を撮影
iPhone 13 Pro 望遠カメラで提灯と電球を撮影
iPhone 13 Pro 望遠カメラでアキヨドを撮影
iPhone 13 Pro 望遠カメラで秋葉原の街を撮影

レンズの明るさはF/2.8とスマホカメラとしては暗めですが暗いシーンにおいてもしっかりノイズを抑えて撮影が可能となっています。色鮮やかですし十分使える望遠カメラに仕上がってるように感じます。

iPhone 13 Proのメリット

丁度使いやすいサイズ感

iPhone 13 Proの本体サイズは(146.7 × 71.5 × 7.65mm)、重量は203gと一般的なスマートフォンと比べると少しどころか重い端末です。

iPhone 13 Pro サイズ感
丁度いいサイズ感

6.1インチはちょうどいい画面サイズとなっており、コンテンツをしっかりと楽しめる大きさで片手操作も比較的しやすいです。

ただ、重い。重いんです。

iPhone 12 Proは187g、iPhone 13 Proは203gと16gも重くなっています。ステンレスという高級な素材を採用していることもあって高級感のあるスタイルは最高ですが重量級なのが少し困ったところ。

純正のレザーケースを装着するとトータルで約231gとなってそこそこ重くなってしまいます。ただ、重量が重くなるだけで本体サイズは厚みが0.15mm増えただけ(大きい?)なので重さが気にならないなら問題ないです。

もし、重いのが嫌なら軽量化されているスタンダードモデルのiPhone 13を選ぶのがいいでしょう。

10 – 120Hz 可変リフレッシュレート対応

iPhone 13 Proはついに120Hzのリフレッシュレートに対応したProMotionテクノロジーを搭載し画面をスクロールしたときの残像を抑えてクッキリとした画面でコンテンツを楽しめます。

スローモーションで120Hzと60Hzの残像の違いを比較しました。

120HzのiPhone 13 Proの方が滑らかにスクロールできています。しかも、iPhone 13 ProのProMotionは可変式のリフレッシュレートに対応しています。

Kindleで電子書籍など画面が静止してる時は10Hzに抑えて、YouTubeなど60fpsの動画視聴は60Hz、Twitterなど高度なスクロール処理が必要となる場面では120Hzのリフレッシュレートに自動で可変させて快適性と省電力性を両立しています。

画面の輝度が明るくなって視認性向上

iPhone 13 ProのSuper RetinaXDRディスプレイは最大輝度(画面の明るさ)が800ニトから1000ニトに高くなって、iPhone 12 Proよりも最大25%も明るくなって視認性が向上しています。

iPhone 13 Pro・12 Pro 画面輝度比較
13 Pro・12 Pro 画面輝度比較

外でiPhoneを使うとiPhone 13 Proの方が画面が明るくて見やすいので写真や動画撮影を外でするときに優位になってきますね。

また、映画などHDR対応しているコンテン1200ニトの輝度となって色鮮やかな画面で映画などを楽しむことができるので、より迫力の画面を楽しむこともできますよ。

マスク対応のFace ID(顔認証)を搭載

iPhone 13 Proの生体認証はFace ID(顔)に対応し横向きにした状態でも認証可能です。

iPhone 13 ProのFace ID
マスク対応のFace IDを搭載

顔を2つまで登録できるので画面を見るだけで認証してくれて画面ロック解除、Apple Payによる支払いを瞬時にすることができます。

さらに、Face IDがマスクに対応しマスクをしながらも顔認証で画面ロック解除したりApple Payの支払いもできます。マスクしながら普通に使えるのでめっちゃ便利なので指紋がなくても全然大丈夫になってしまいましたね。

内蔵スピーカーの音質が良い

音質は低音から高音までしっかり一つ一つの音が鳴っておりスマホの内蔵スピーカーとしてはトップクラスのサウンドに仕上がっており、Apple Music、YouTubeはもちろん、映画も迫力のサウンドで楽しむことができます。

iPhone 12 Proよりも少し音質が向上し、ボーカル域の音がしっかり鳴るようになり全体的にしっかりとしたサウンドになったように感じます。イヤホンがなくてもそこそこ満足できる音を体感できますよ。

背景のボケ感を演出できる広角カメラ

iPhone 13 Proの広角カメラは1/1.67型の比較的大きめのセンサーを搭載してるので、被写体に寄って撮影することでポートレートモードを使わずして背景をぼかして雰囲気ある写真に仕上げられます。

iPhone 13 Pro 広角カメラで水道の蛇口を撮影

1/1.67型は大きすぎず小さすぎずの丁度いい大きさのセンサーサイズだと思うんですよね。被写体にもそれなりに寄れますし雰囲気を演出できます。

iPhone 13 Pro 広角カメラで葉っぱを撮影
iPhone 13 Pro 広角カメラでピンクの花を撮影

2022年のiPhone 14 Proはさらに大きいセンサーを搭載したことで被写体に寄れなくなってしまったので、少しクセが強くなって使いにくくいので13 Proは誰でも扱いやすいカメラに仕上がってるように思います。

また、iPhone 13 Proは12 Proより多くの光を取り込めるので夜間にも強くなっています。

iPhone 13 Pro 広角カメラで夜の街を撮影
13 Pro:広角カメラ
iPhone 12 Pro 広角カメラで夜の街を撮影
12 Pro:広角カメラ

パッと見た感じとしてはiPhone 13 Pro、iPhone 12 Proともに同じような画質ですが、13 Proの方がノイズが少なくて高精細な写真となっています。

iPhone 13 Pro・12 Pro 夜間撮影の画質比較
部分拡大

ほんのわずかな差ですがイメージセンサーが大きくなってレンズが明るくなってノイズを抑えることができています。

超広角カメラの画質は向上しマクロ撮影対応

iPhone 13 Proの超広角カメラはF/2.4 → F/1.8と明るいレンズになって画質が向上しています。

iPhone 13 Pro 超広角カメラで夜の街を撮影

超広角カメラは画質が悪い印象がありましたが、iPhone 13 Proの超広角カメラは高精細になっただけでなくノイズもかなり少なくなっているのが分かります。

iPhone 13 Pro・12 Pro 超広角カメラの画質を比較
部分拡大

iPhone 13 Proの超広角カメラは全体的にノイズが減ってクッキリとした画質になっていて全体を見渡してもとても解像感が高くなってるのがわかります。

さらに、iPhone 13 Proはマクロ撮影に対応しました。しかも、専用のマクロカメラを搭載せずに既存にある超広角カメラを使ったマクロ撮影です。

カメラアプリを起動して超広角カメラのモードにして被写体との距離が2センチほど近づけると自動的にマクロモードになってマクロ写真を簡単に撮影できます。

iPhone 13 Pro 超広角マクロ×0.5で花を撮影
超広角マクロ×0.5

超広角の0.5倍から1倍に切り替えることで標準画角でのマクロ撮影もできます。超広角カメラからクロップ処理してスーパーマクロとして使うことができるのです。

iPhone 13 Pro 超広角マクロ×1で花を撮影
超広角マクロ×1

これは従来モデルでは撮影できない写真なので今までより写真撮影の選択肢は広くなります。なお、マクロモードは超広角カメラに切り替えをしなくても広角カメラのまま接写で自動的にマクロモードに切り替えてくれます。

動画もマクロモードを使って撮影ができます。超広角カメラ(×0.5)に切り替えてから被写体に近づけて撮影することでマクロモードとして撮影が可能となっています。

ハム太郎くんも大きいカメラに興味を示しておりました。

iPhone 13 Pro 超広角マクロ×1でハム太郎を撮影

ペットも気になるカメラということでペットを飼っている方も新しい視線から面白い写真をたくさん撮影できるようになるかもしれませんね。

光学3倍望遠カメラでズーム性能がアップ

iPhone 13 Proに光学3倍(77mm)の望遠カメラを搭載しています。iPhone 12 Proが2倍(54mm)だったので同じ場所から撮影してもよりズームして撮影できるようになりました。

iPhone 13 Pro 望遠カメラで公園を撮影
13 Pro:望遠×3
iPhone 12 Pro 望遠カメラで公園を撮影
12 Pro:望遠×2

最大ズームは13 Proが15倍、12 Proが10倍となります。

iPhone 13 Pro 望遠カメラ×15で公園を撮影
13 Pro:望遠×15
iPhone 12 Pro 望遠カメラ×10で公園を撮影
12 Pro:望遠×10

10倍と15倍って結構違いますよね。同じ場所からでもiPhone 13 Proはより遠くの被写体を近づけて撮影が可能です。また、色合いも13 Proの方が明るく鮮やかに撮影できます。

スマートHDR4の処理のおかげでしょうか。光学3倍になって最短撮影距離が伸びたので離れて撮影しないといけませんがバチッと決まるといい感じの写真に仕上がります。

iPhone 13 Pro 望遠カメラでラーメンを撮影

まあ、食レポで望遠カメラを使うのは13 Proは至難の業になったようにも感じるので難しいかもしれません。

シネマティックモードで動画で背景がぼかせる

iPhone 13 Proはどちらかというと動画撮影に全振りした..そんな印象ですね。シネマティックモードという動画で背景をぼかしながら撮影ができる機能が搭載しました。

これは凄いです。とても面白いですしいいです。自動的に手間にあるものを認識して背景をぼかしてくれていて被写体が変わるとそこにピントが合うので映画のような動画を手軽に撮影することができます。

しかも、撮影後に背景のぼかしをOFFにしたり、ピントを合わせる場所を選択したりと細かい調整ができるのがシネマティックモードのすごいところでもあります。

シネマティックモードで遊んでいると時間が消えていきます。それくらい、面白い機能ですし子どもの動画なんかもいい感じに仕上がるので、これは買う価値は大いにあるなぁと感じます。

iPhone 13 Proのデメリット

端末がサイズのわりに重くて疲れる

iPhone 13 Proは6.1インチの丁度使いやいサイズのスマホではありますが、本体重量が203gと少し重めです。

iPhone 13 Pro
iPhone 13 Pro

見た目以上に重いですよね。MagSafeの磁石とか入ってるからやっぱ他のスマホと比べると重さに関しては不利になることあるのかもしれません。

iPhone 13 Proの純正ケースMagSafeレザーウォレットを併用すると280gくらいは普通に行くので片手操作しているとどうしても重いなぁ..って感じることはあるかもしれないです。

充電ポートがUSB-Cに対応していない

iPhone 13 Proの充電ポートはLightningを採用しておりUSB-Cポートには対応していません。後継のiPhone 14 ProもLightningのままでiPad(第10世代)などと充電ケーブルを一緒にできません。

ちなみに、充電ケーブル(USB-C to Lightning)が付属してますが充電アダプタは同梱してないので、アダプタを持っていないなら高出力充電ができるApple 35Wデュアル充電アダプタがおすすめです。

純正は少し高価なのでより出力の高いAnker Nano II 45W、デュアルポートのAnker 521あたりも選択肢としてはアリです。

望遠カメラの画質が塗り絵みたい

iPhone 13 Proの望遠カメラは画質が少し塗り絵っぽくなることがあります。

最新のiOS 16でかなり改善はされてはいるのですが、初期バージョンは少し暗くなると望遠カメラではなく広角カメラのデジタルズームによる撮影になって画質が破綻してしまうこともありました。

iPhone 13 Pro 望遠×15 夜の撮影(初期バージョン)
13 Pro:初期バージョン
iPhone 13 Pro 望遠×10 夜の撮影
12 Pro

同じシーンで撮影しても明らかにF/2.2の明るい望遠レンジを搭載してるiPhone 12 Proの方が画質が良かったのですが、iOS 16にアップデートしたことで暗いところの耐久性が向上し画質が良くなっています。

iPhone 13 Pro 望遠×15 夜の撮影(最新バージョン)
13 Pro:最新バージョン(iOS 16)

ただ、あくまで広角カメラのデジタルズームで撮影していたシーンが望遠カメラで撮影できるようになっただけで、本質的な画質は今までと同じように塗り絵っぽい画質になることがあります。

13 Pro:望遠×15
13 Pro:望遠×15

望遠×3くらいであれば気にならないですが、10〜15倍の画角で撮影するとのっぺりとした塗り絵のような画質に仕上がることが多いです。これでも、iOS 16でかなり改善されてるんですけどね。

もし、望遠画角の撮影が多いなら画質が改善されているiPhone 14 Proを選んだ方がいいかもしれません。

ポートーレートモード使いにくくなった

iPhone 13 Proはポートレートモードを搭載していて「×1」と「×3」の二つの画角で背景をぼかして写真を撮影できるようになっています。

iPhone 13 Proは光学3倍の望遠カメラを搭載したことでより大きく撮影しながら背景をぼかすことができます。

ただし、落とし穴もあって高倍率レンズを採用したことで最短撮影距離が長くなってしまい、撮影がしにくい問題があります。

実測したところ各モデルの望遠カメラの最短撮影距離はこんな感じです。

  • iPhone 12 Pro:50センチ
  • iPhone 13 Pro:65センチ

つまり、iPhone 12 Proの時は撮影したいものから50センチ離れていればポートレート撮影できたのが、iPhone 13 Proは65センチ離れないと撮影できないのです。この差は意外と大きくてテーブルフォトでポートレートモードは使いにくくなります。

iPhone 12 Proでポートレートモード ×2で撮影できたシーンはiPhone 13 Proではポートレートモード ×3が使えず、ポートレートモード ×1での撮影が多くなりそうです。

1倍の画角でも背景はぼかせますが、意外と寄れないですし精度もあまり良くないのでかなり微妙なんですよね..。

iPhone 13 Proのスペック

iPhone 13 Pro スペック
モデル iPhone 13 Pro
画面サイズ 6.1インチ
解像度 2,532 × 1,170ピクセル
ディスプレイ 有機ELディスプレイ(10-120Hz ProMotion)
SoC A15 Bionic(CPU6コア、GPU5コア)
メインメモリ 6GB
ストレージ 128GB、256GB、512GB、1TB
外部メモリ
広角カメラ 1200万画素(1/1.67型)・ F/1.5
超広角カメラ 1200万画素(1/3.6型)F/1.8
望遠カメラ 1200万画素(1/3.4型)・ F/2.8
光学3倍ズーム(77mm)最大15倍デジタルズーム
3Dカメラ LiDARスキャナ
写真性能 スマートHDR4、DeepFusion、ナイトモード、ポートレートモード、Apple ProRAW
動画性能 4K(60 / 30 / 24fps)、1080p(60 / 30 / 25fps)、ドルビービジョン対応HDR4K(60fps)、シネマティックモード 1080p(30fps)、最大4K30fps ProRes撮影(128GBモデル:1080p 30fps)
インカメラ 1200万画素(F/2.2)
モバイル通信 5G(sub-6)、4G LTE
Wi-Fi 6(11a/b/g/n/ac/ax)
Bluetooth 5.0
NFC おサイフケータイ対応(Felica)
防水防塵 IP68(水深6メートルに30分)
バッテリー容量 3095mAh
ワイヤレス充電 Qi、MagSafe
本体サイズ 146.7 × 71.5 × 7.65mm
重量 203g
本体カラー グラファイト、ゴールド、シルバー、シエラブルー
発売日 2021年9月24日
端末価格 122,800円〜

iPhone 13 Pro レビュー・評価:まとめ

iPhone 13 Proはどんな人におすすめ?

iPhone 13 Proのレビューをしてきましたが、はどんな人におすすめなのかまとめます。

iPhone 13 Proがおすすめな人は
  • 高性能なiPhoneを費用控えめで欲しい
  • 120Hzの滑らかディスプレイを使ってみたい
  • 望遠カメラで3〜8倍あたりで撮影が多い
  • 背景をぼかした動画撮影をしたい

現在はiPhone 14 Proが現行モデルとなっていてApple Storeでの販売は終了してます。ただ、Amazonの公式ショップはキャリアではまだ購入ができる状態なので、少しでも安く高性能なiPhoneが欲しいなら13 Proという選択肢はアリです。

とくに120Hzのリフレッシュレートを体感したいならiPhone 13 Proを選ぶメリットは大きいでしょう。常時表示ディスプレイは非対応ですがApple Watchを使ってるなら必要性はないですし電池持ちも良いです。

また、望遠カメラでの撮影が多くて3〜8倍の実用画角での撮影が多いならiPhone 13 Proはおすすめです。シネマティックモードも使えますし動画撮影にこだわりたい方にも13 Proはいいと思うんですよね。

iPhoneはスチル機というよりも動画寄りにカメラの仕様を合わせてきてる印象があるのでシネマティックモードと光学3倍カメラは相性は最高でいい感じの動画を撮影できるはずです。

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