
2020年モデルのiPhoneは4機種発売されましたが、その最上位に位置付けされているのがiPhone 12 Pro Maxです。
画面サイズがとにかく大きく見やすいだけでなくリアカメラの画質が大きく向上しています。実際にiPhone 12 Pro Maxはどれくらい画面が大きくてカメラの画質が向上しているのか気になるところですよね。
ということで、ここではiPhone 12 Pro Maxの画面サイズ、本体サイズの大きさ、カメラの画質、使いやすさをレビューしているので、画面サイズの大きいiPhoneが検討している方は参考にしてください。
この記事の目次
iPhone 12 Pro Maxの特徴

- 6.7インチ(2,778 × 1,284ピクセル)有機EL
- A14 Bionic + 6GBメインメモリを搭載
- 顔認証・Face IDで画面ロック解除・決済
- 超広角 + 広角 + 望遠のトリプルカメラ
- 広角カメラのイメージセンサーが大きくなった
- センサーシフト式手ぶれ補正で手ぶれしにくい
- 光学2.5倍の望遠カメラでさらに寄れる
- LiDARスキャナで暗所によるAF速度向上
- ポートレートモードが自然で綺麗になった
- HDR(10bit)の動画撮影に対応
- 最大15WのMagSafeワイヤレス充電に対応
- IP68等級(水深6メートル)の耐水防塵性能
iPhone 12 Pro Maxは画面サイズが従来の6.5インチから6.7インチ大型化し、さらにMaxな端末になっています。
iPhone XS Maxぶりに大画面モデルを手にしましたが大きいですね(笑)これはこれで悪くない。実は、メインスマホは6.7インチのiPhone 12 Pro Maxにしようかなと思ってるくらいなんです。

3年ぶりに筐体デザインが丸みのあるスタイルから角張ったスタイルに変更となり、サイドフレームの素材はステンレススチールを採用しているので、かなりギラついた感じがします。
ここでレビューしているのはスペースグレイあらためグラファイトでどちらかというと落ち着いた雰囲気のある中で内に秘める輝きを放つ端末になっているのかなと感じます。
12 Pro Max・12 Proの違いを比較
iPhone 12 Pro Maxはただ画面サイズが大きいだけでなく、iPhone 12 Proと比較して以下の4つの違いがあります。
- 画面サイズ:6.1インチ → 6.7インチ
- 広角カメラのイメージセンサー:47%大きいサイズ
- 望遠カメラの画角:光学2倍 → 2.5倍
- 手振れ補正:デュアル光学式(広角・望遠) → センサーシフト式(広角) + レンズ光学式(望遠)
- 電池持ち(ビデオ再生):最大17時間 → 20時間
画面サイズ以外で強化されたのはリアカメラのスペックとなっています。
広角カメラのイメージセンサーが47%大きいサイズになったことで暗所撮影に強くなっただけでなく接写におけるぼけの表現(ポートレートモードを使わないシーン)が少しだけ上手くなっています。
望遠カメラは光学2.5倍のレンズを搭載しています。
同じ場所からもより寄って撮影できるようになりポートレートモードでの表現力が向上し、とくに子どもがいる方におすすめとなっています。同じ位置からの撮影でも12 Pro Maxならより近く、迫力あるお子さんの写真を撮影できます。
さらに、広角カメラはレンズ側の光学式手ぶれ補正からイメージセンサー側のセンサーシフト光学式手振れ補正を搭載し大きなイメージセンサーを搭載しながらもきちんと手ブレを抑えられるようになっています。
iPhone 12 Pro Maxを選ぶメリットとしては画面が大きいので動画やゲームを存分に楽しむことができますし、画質が向上したカメラで撮影した写真も大画面で見たり、編集することもできます。
ある程度スマホで作業をするという方にとっては6.7インチのディスプレイを搭載したiPhone 12 Pro Maxを選ぶという選択肢はアリなのかもしれません。
iPhone 12 Pro Maxのレビュー
パッケージと付属品
iPhone 12 Pro Maxの同梱物はUSB-C to Lightningケーブル、Designes by Apple in Californiaのケース(中に説明書とSIMカードスロットを開けるピン)が入ってるだけのシンプルなパッケージとなっています。

2020年10月以降、iPhoneに電源アダプタが付属しなくなったので電源アダプタを所持していないならApple 20W USB-C電源アダプタを合わせて手に入れる必要があります。
存在感のある外観デザイン
iPhone 12 Pro Maxはデザインが刷新されてエッジのあるフラットサイドフレームを採用しており、素材はステンレスなので光沢感のあるスタイルとなっています。

6.7インチのディスプレイを搭載していることもあり、存在感が半端ないですね。操作ボタンはいつも通り、右側にサイドボタンを搭載しています。

筐体の左側のミュートスイッチと音量ボタンを搭載しています。

SIMカードスロットは筐体左側にありnanoSIMを1枚入れることができるようになっています。
5GのSIMカードを入れることで5G通信が可能となっていますが4GのSIMカードを使うこともできるのでワイモバイルやUQ mobile、楽天モバイルのカードを入れて使右こともできます。
充電ポートはLightningとなっていてマイクロフォン、スピーカーの穴が空いています。

この辺りの仕様は従来のモデルと変わっておらず、iPhone 12 Pro Maxも相変わらずLightningポートを搭載しています。充電器が同梱していませんが、20Wの電源アダプタを使うことで急速充電ができるようになっています。
もちろん、MagSafe充電器を使うことでワイヤレスでiPhone 12 Pro Maxを充電することが可能となっています。

Apple 20W USB-C 電源アダプタを使うことで最大15Wの急速充電に対応しています。iPhone 11 Pro Maxもワイヤレス充電に対応していましたが最大7.5Wの出力だったので、今までの倍の速度でバッテリーを補給することが可能になっています。
MagSafe充電器を使って充電時間を計測してみました。
- 30分:11% → 32%(21%増)
- 60分:32% → 52%(20%増)
- 90分:52% → 71%(19%増)
- 120分:71% → 90%(18%増)
1時間ほどで40%の充電が可能となっていて、2時間半くらいでフル充電できる充電速度となっています。
Lightningケーブルによる充電だと30分で50%、1時間半でフル充電できるスピードがあるので、有線と比較すると遅いですが十分使える充電速度とみていいでしょう。
背面パネルはテクスチャードマットガラス
iPhone 12 Pro Maxの背面パネルは非光沢のテクスチャードマットガラスを採用しています。手触りはサラサラとした感じになっていて指紋と傷がつきにくいパネルとなっています。

iPhoneをケースなしで使うという方はあまりいないようにも思いますが、指紋が付きにくいのでケースなしで使うのもいいのかもしれませんね。
iPhone 12 Pro Maxのカメラ部分は光沢のあるガラス素材が土台となっています。

さらに、iPhone 12 Proよりもカメラの性能が向上していることもあり主張の激しいカメラデザインに変更となっています。

iPhone 12 Proでもカメラの出っ張りが大きいと思ってたのにiPhone 12 Pro Maxのカメラはさらにマックスなカメラに。個人的にこの出っ張りカメラのデザインは悪くないと思っており、むしろカッコイイなと思うほど気に入っていますよ。
使いやすさ・サイズ感について
iPhone 12 Pro Maxは6.7インチのディスプレイを搭載しています。iPhone 12 Proは6.1インチなので一回りどころか二回りほど画面サイズ、筐体サイズが大きくなっています。

iPhone 12 Pro Max | iPhone 12 Pro | |
画面サイズ | 6.7インチ | 6.1インチ |
解像度 | 2,778 × 1,284ピクセル | 2,532 × 1,170ピクセル |
画素密度 | 458ppi | 460ppi |
筐体サイズ | 160.8 × 78.1 × 7.4mm | 146.7 × 71.5 × 7.4mm |
重量 | 226g | 187g |
iPhone 12 Pro Maxの筐体サイズはとにかく大きいです。従来のiPhone 11 Pro Maxからの乗り換えならそんなに違いは感じないかもしれないですが、6.5インチのモデルからも一回り大きくなった印象がありますね。
さらに、重量も226gと重くてレザーケースを組み合わせることで、さらに重量級の重さを手に入れることになるのでスマホというよりも小型タブレットとして使うのがiPhone 12 Pro Maxの最適解なのかもしれません。

Super Retina XDRディスプレイ(有機EL)を搭載していて、広色域(P3)にも対応し、最大輝度800ニト、HDRコンテンツを再生している時は1,200ニトの明るくて色鮮やかなパネルとなっています。
画面サイズが大きいだけでなく解像度もiPhone 12 Pro Maxの方が高くなっていて、より広い表示領域を確保できるので1度に得ることができる情報量が多いのがいいところでもあります。

iPhone 12 Proも6.1インチ大きめな画面サイズとなっているので、不満はほぼありませんが、少しでも大きな画面で情報収集をしたり動画を見たいならiPhone 12 Pro Maxは最良の選択肢になるのではないでしょうか。
ただし、片手操作は絶望的だと思ってOKです。

6.7インチの画面サイズなので当然ですが、両手使いが基本となります。ただ、6.1インチのiPhone 12 Proと比べると踏ん切りが付くと思います。
12 Proはギリギリ片手操作ができるかどうかというラインなのでケースを付けずに頑張ってしまうのですが、iPhone 12 Pro Maxは両手使いがベースとなるのでケースを付けてエンジョイした方がいいかもしれませんね。
顔認証のFace IDに対応している
iPhone 12 Pro Maxは顔認証のFace IDに対応しています。顔を最大2つまで登録することでき、顔を向けるだけで顔を認識してくれてロック解除することができます。

端末を横向きにした状態では顔を認識してくれませんが縦持ちであればほとんどの場合で認識してくれるので快適に使うことができます。
ただし、マスクをしていると顔を認識してくれないので外で使うことが多い方はiPhone 12 シリーズ自体が合っていないのかもしれません。
なお、今後配信されると見られるiOS14.5とwatchOS 7.4でApple Watchを装着していればマスクをしていてもロック解除ができるようになるので使い勝手が大幅に向上することになりそうです。
IP68(水深6メートル)の耐水性能
iPhone 12 Pro MaxはIP68等級の耐水防塵性能を持ち合わせています。等級はiPhone 11 Pro Maxと同じですが水深4メートルだったのが6メートルまで耐えられるようになりました。

水深4メートルまで30分耐えられる性能があれば十分ですが、iPhone 12 Pro Maxはさらに深いところのプールや池?に落としてしまったとしても生還する可能性が高くなります。
まあ、プールにiPhoneを落とすことなんてほぼないですけどね(笑)基本的に雨に濡れてもそう簡単に壊れないよという認識が正しいのかもしれません。
ちなみに、水没による故障は保証外となるのでお風呂で使いたいところですがやめておいた方が無難かと思います。
iPhone 12 Pro Max 性能のレビュー
高性能なA14 Bionicを搭載している

iPhone 12 Pro Max | iPhone 11 Pro Max | |
チップ | A14 Bionic | A13 Bionic |
CPUコア | 高性能コア2 + 高効率コア4 | |
GPUコア | Apple GPU 4コア | |
プロセスルール | 5nm | 7nm N7P |
トランジスタ数 | 118億個 | 85億個 |
メインメモリ | 4GB | 4GB |
Neural engine | 第4世代(毎秒11兆回) | 第3世代(毎秒6兆回) |
iPhone 12 Pro MaxはA14 Bionicプロセッサ、6GBのメインメモリを搭載していますが、A14 BionicはiPhone 12シリーズ共通のスペックとなっています。
Geekbench 5でiPhone 12 Pro Max、iPhone 12 Proでスコアを計測してみました。

iPhone 12 Pro Max | iPhone 12 Pro | |
チップ | A14 Bionic | A14 Bionic |
メインメモリ | 6GB | 6GB |
シングルコア | 1600 | 1596 |
マルチコア | 4229 | 3986 |
グラフィック(Metal) | 9253 | 9057 |
同じチップを搭載しているので、同じようなスコアになるのかなと思ってましたが、微妙にiPhone 12 Pro Maxの方が性能が高くなっています。iPhone 12 miniもPro Maxなみの性能が出ていたので個体差なんでしょうね。
Antutuによる性能比較もしてみました。

iPhone 12 Pro Max | iPhone 12 Pro | |
チップ | A14 Bionic | A14 Bionic |
メインメモリ | 6GB | 6GB |
トータル | 642987 | 594516 |
CPU | 184649 | 174830 |
GPU | 266379 | 231140 |
MEM | 96046 | 96150 |
UX | 95913 | 92396 |
CPUとGPUの性能は少しだけiPhone 12 Pro Maxの方がスコアが伸びていました。ちなみに、A13 Bionicを搭載しているiPhone 11 Proはトータルのスコアで540,000ほどとなっているので、A14 Bionicチップになったことで20%ほど処理性能が高くなりました。
また、A14 Bionicは機械学習ができるニューラルエンジンのコア数が8コアから16コアになったことで演算能力が毎秒6兆回から11兆回に向上。ニューラルエンジンは空間認識の処理を得意とし、ARを使ったアプリを軽々と動かすことができる性能を持っています。
もうね、ここまで性能アップすると不満はなにひとつありません。

PUBGモバイルなどの3Dグラフィックゲームもヌルヌルと動作しますしとにかく快適にプレイすることができます。iPhone 12 Pro Maxはバッテリー容量も大きいですしゲームをするには適したスペックといってもいいかもしれません。
iPhone 12 Pro Maxの電池持ち
iPhone 12 Pro Maxの電池持ちはiPhone 12 Proよりも少しだけ良くなっています。バッテリー容量が12 Proよりも多いことが影響しているのでしょうね。
iPhone 12 Pro Max | iPhone 12 Pro | |
ビデオ再生 | 20時間 | 17時間 |
ビデオ再生(ストリーミング) | 12時間 | 11時間 |
オーディオ再生 | 80時間 | 65時間 |
では、実際のバッテリー駆動時間はどれくらいなのかを計測してみました。
iPhone 12 Pro Max | iPhone 12 Pro | |
PUBGモバイル30分プレイ | 54% → 43%(11%消費) | 75% → 63%(12%消費) |
YouTube 1時間閲覧 | 41% → 33%(8%消費) | 63% → 55%(8%消費) |
PUBGモバイルを30分遊んでみたところ11%消費で1時間で20%ほどの電力消費となりました。iPhone 12 Proと比較して電池持ちがいいということはあまり感じないので、おそらく同じくらいの電池持ちとみていいでしょう。
5G対応で高速モバイル通信ができる
iPhone 12 Pro Maxは5Gによる高速通信ができます。ドコモ、au、ソフトバンクで5G契約をしたSIMカードを入れておくことで従来の4G LTEよりも高速にデータ通信が可能となってます。

実際にdocomo 5Gの通信ができる金沢市の中心地である香林坊でどれくらい速度が出ているのかGoogleのスピードテストで計測してみました。
受信 送信 | 5G(Sub-6) | 4G LTE |
---|---|---|
1回目 | 300 Mbps 60 Mbps | 211Mbps 31Mbps |
2回目 | 323 Mbps 55 Mbps | 34Mbps 27Mbps |
3回目 | 310 Mbps 69 Mbps | 205Mbps 27Mbps |
4回目 | 299 Mbps 68 Mbps | 176Mbps 21Mbps |
5回目 | 302 Mbps 71 Mbps | 190Mbps 11Mbps |
最近、このエリアは4Gの通信速度も向上していて5Gとの速度差は100Mbpsほどしかないので5Gのメリットをあまり感じなくなりましたが、5Gなら安定して200Mbps以上の速度が出ているので大容量データを扱うならメリットはあるのかもしれません。
なお、5Gで通信すると電池の減りが激しくなります。なので、バッテリー容量の大きいiPhone 12 Pro Maxは5Gをガンガン使いたいという方にとっては最高の端末になるかもしれないですね。
iPhone 12 Pro Max リアカメラの画質
iPhone 12 Pro Maxのリアカメラには広角 + 超広角 + 望遠のトリプルカメラにLiDARスキャナを搭載しています。

iPhone 12 Pro Max | iPhone 12 Pro | iPhone 11 Pro | |
広角カメラ (26mm) | 1200万画素 f/1.6 47%センサーサイズが大きい | 1200万画素 f/1.6 | 1200万画素 f/1.8 |
超広角カメラ (13mm) | 1200万画素・f/2.4 | ||
望遠カメラ | 光学2.5倍(65mm) 1200万画素 f/2.2 | 光学2倍(52mm) 1200万画素 f/2.0 | |
ToF | LiDARスキャナ | – | |
手ぶれ補正 | センサーシフト式(広角)・レンズ光学式(望遠) | レンズ光学式(広角・望遠) | |
インカメラ | 1200万画素・f2.2 | 1200万画素・f2.2 | |
機能 | ナイトモード、Deep Fusion、スマートHDR3、、ナイトモードオートレート、4K動画(24/30/60fps)、Dolby Vision対応HDRビデオ撮影、オーディオズーム | ナイトモード、Deep Fusion、スマートHDR2、4K動画(24/30/60fps)、オーディオズーム |
iPhone 12 Pro Maxのリアカメラは広角(×1)、超広角(×0.5)、望遠(×2.5)の3つのカメラを搭載していて、望遠カメラは50mm(2倍)から65mm(2.5倍)とさらに寄って撮影できるようになりました。
撮影できる画角の違いを比較
iPhone 12 Pro Maxは望遠カメラの画角が 50mm → 65mm に変わったことで、撮影できる範囲が少しだけ変わりました。

ほんのわずかな差ですが、iPhone 12 Pro Maxの方が同じ場所からの撮影でも寄って撮影できるようになりました。この差は一体なんなんだろう?と考えたときに、風景撮影のために2倍から2.5倍にしたわけではなさそうです。
おそらくポートレート撮影をより迫力のある写真に仕上げるために2.5倍という画角を採用したのだと思います。
ポートレートのための2.5倍望遠レンズ
iPhoneに搭載している望遠レンズはどのモデルであっても被写体から60cm以上離れていないと使えないようになっています。60cm以内だと自動的に広角カメラのデジタルズーム2倍または2.5倍になってしまいます。
ポートレートモードでも同じで40cm以内だと「離れてください」という警告が出て背景をぼかすことができません。ということは、寄ってポートレートモードを使って背景をぼかしたい場合はiPhone 12 Pro Maxの方が有利ということですよね。
試しにポートレートモードが有効になるギリギリのラインでiPhone 12 Pro MaxとiPhone 12 Proで撮り比べをしてみました。
iPhone 12 Pro Maxの方が寄って撮影できるので小さい被写体でも迫力の写真に仕上げることができます。これは、ギリギリまで寄って撮影しているのでiPhone 12 Proでは撮影できない写真です。
iPhone 12 Pro Maxだから寄って撮影できる1枚なんです!(ドヤ!)
iPhone 12 Pro Maxは寄ってポートレート撮影ができるので、例えばお子さんの写真なんかも迫力の写真に仕上げるなんてことも可能になっちゃうんですよね。

個人的には子どもの写真を望遠カメラで寄って撮影することが多いので、iPhone 12 Pro Maxの光学2.5倍の望遠カメラはとても魅力的。望遠3倍のカメラのようにもう少し離れたい…ということがない絶妙な画角になっていると感じます。

テーブル越しでの撮影の画角がちょうどいい感じなんですよね。めちゃくちゃちょうどいい画角ですよ。この2.5倍という望遠カメラは!

もうね、ここまで自然にぼけの処理を出てちゃうってやばいですよね。ほんとにちょっとしたカメラとして使うことができます。

もちろん、ナイトモードポートレートにも対応しているので、暗いシーンでも明るく背景をぼかしながら撮影することができます。

ナイトポートレートモードが使えるのは画角が広角カメラ(×1)のみとなってしまいますが、暗いところでも明るく背景をぼかすことができるので、撮影の幅が広がりそうですよね。
広角カメラの画質は向上した?
iPhone 12 Pro Maxの広角カメラはiPhone 12 Proよりも47%センサーサイズが大きくなっているので、画質向上が期待できます。ただ、正直なところ違いを感じることができないかな…と感じています。

普通に撮影しただけだと違いは分からないので拡大してみましたが、解像感やノイズなど同じように見えます。

もっと暗いところでの撮影だと差は出てくるのかもしれませんが、そうなるとナイトモードが発動しますし、そんなに違いはないんじゃないか..。
ということで、暗いところでも撮影し比べてみました。ナイトモードを適用するとよく分からなくなるのでOFFで撮影しています。
違いないですね。拡大して見ます。

一緒!違いない!ほんとにセンサーサイズ大きくなったんですか!って思うくらい同じです。暗いところだからといってiPhone 12 Pro Maxが優位になるって場面は少なそうです。
一般的にセンサーサイズが大きくなると画質が向上しますが、それ以上に高解像技術のDeep Fusionの進化が大きいのかも。センサーサイズの大きさによるメリットよりもソフトウェアの処理の方が上回っているということなのかもしれません。
センサーサイズが大きくなるということはレンズ単体のボケ量も多くなります。ポートレートモードを使わずにスタバのアイスコーヒーにギリギリまで寄って撮影をしてみました。
ほんのわずかですがiPhone 12 Pro Maxの方がぼけ量が多くなっているのかな?(わからん…笑)
光の玉ぼけが12 Proよりも12 Pro Maxの方が大きい。まあ、ほんとにちょっとした違いなので、このためにiPhone 12 Pro Maxを選ぶということはしないでもいいでしょう。
また、iPhone 12 Pro Maxには被写体の距離を計測できるLiDARスキャナと呼ばれるセンサーが搭載されています。このセンサーを使うことによって暗いところでもポートレートモードが使えるようになったり、人物ポートレートのときのオートフォーカスの速度が向上が期待できます。
iPad Pro 11インチ・12.9インチはあくまでARに対応したアプリでしか使う用途がなかったのがiPhone 12 Pro Maxならカメラにもちゃんと機能が使われていることになります。
LiDARスキャナに関してはiPhone 12 Proのレビュー記事で詳しく書いているので気になる方は見ていってください。
イメージセンサー型の手ぶれ補正機能
iPhone 12 Pro Maxはイメージセンサー型の手ぶれ補正機能を搭載しています。従来のモデルはレンズ側に補正機構がありましたが、iPhone 12 Pro Maxはセンサー側に補正機構を搭載しています。

これは広角カメラのイメージセンサーが大型化したことによる施策となっていて、従来のiPhone 12 Proのレンズに搭載している光学式手ぶれ補正とブレ量を比較してみても差はそんなにありませんでした。
ほぼ同じですよね。つまり、補正を強化するためというよりも大きくなったイメージセンサーをこれまでと同じように手振れを抑えるためにセンサーシフト型の手振れ補正を搭載したということ。これはAppleが公式で説明していることでもあります。
iPhone 12 Pro Max レビュー:まとめ

iPhone 12 Pro Maxは6.7インチの大画面ディスプレイに、トリプルカメラにLiDARスキャナを搭載したハイエンドな端末となっています。
iPhone 12 Pro Maxのメリット
画面サイズが6.7インチととにかく大きいので画面は見やすいので、映画を見たりゲームを楽しむことが多いならiPhone 12 Pro Maxは魅力的な端末となります。
- 角張ったスタイルになってスタイリッシュに
- 精度の良い顔認証はお家ではとても使いやすい
- 画面が6.7インチと大きくて見やすい
- カメラの画質、背景ぼかしの精度が向上した
- ポートレートモードが使いやすい画角になった
- 超広角カメラでナイトモードが使える
- HDR動画撮影に対応した
- 高速の5G(Sub-6)通信に対応している
カメラの画質に関してはiPhone 12 Proとほぼ同じですが、望遠カメラで2.5倍の高額望遠レンズを搭載したことでポートレートモードの撮影の表現力が高くなっています。
iPhone 12 Proシリーズは背景のぼけ精度がiPhone 11 Proよりも向上していて、背景をぼかして子どもの写真を撮影したいのならiPhone 12 Pro Maxはかなりおすすめです。迫力のある写真に仕上げることができます。
iPhone 12 Pro Maxのデメリット
iPhone 12 Pro MaxというかiPhone 12シリーズ全ての欠点でもありますが、指紋認証に対応していないのでマスクをしているとFace IDが使えずにパスコード入力が必要となります。
- 指紋認証が使えない
- サイドフレームに指紋がつきやすい
- 筐体が重い
なので、外でiPhonを使うことが多いとちょっとキツイかも。
エッジのあるサイドフレームはステンレス素材でとてもカッコイイのですが指紋がベタベタ付くのが気になるところ。iPhone 12 Proと違って代替え手段としてアルミフレームのiPhone 12を選ぶということができないのでケースを使うのがいいのかも。めちゃくちゃ重くなりますけどね…。
iPhone 12 Pro Maxはとにかく画面の大きさを重視する、ポートレートモードを使うことが多いという方以外は選ぶべきではないのかもしれません。
とくにカメラに興味がないのならバランスの取れたiPhone 12か、軽量コンパクトのiPhone 12 miniがおすすめです。お子さんがいてとにかく綺麗な写真を残しておきたい!というかたはiPhone 12 Pro Maxを選ぶ価値はあるのかなと感じます。
iPhone 12、iPhone 12 miniはこちらです。
iPhone 12の比較はこちらです。
iPhoneの比較、iPhone 11・11 Proの比較、iPhoneのストレージ容量はこちらです。
iPhone 12 Pro Maxのデメリットのところにタイプミスがあります。
「なので、外でiPhonを使うことが多いとちょっとキツイかも。」の「iPhon」は「iPhone」なのでは?