iPhone 12 レビュー

iPhone 12は6.1インチのディスプレイにA14 Bionicを搭載したスタンダードiPhoneで本体のデザインがフラットになって角張った可愛らしいスタイルになりました。

画面サイズはPhone 11と同じですが、有機ELになってディスプレイのベゼル幅が狭くなってコンパクトになって扱いやすいiPhoneに進化しました。

この記事では、iPhone 12のデザイン・性能・使いやすさをレビューしています。実際に使ってどうかメリット・デメリットを書い他ので参考にしてみてください。

iPhone 12のメリット
  • 角張ったスタイルでスタイリッシュに
  • 画面サイズそのままに本体サイズが小型化
  • 本体重量が軽いので持ちやすい
  • カメラの画質、背景ぼかしの精度が向上
  • Face ID(顔認証)がマスクに対応した
  • 超広角カメラでナイトモードが使える
  • HDR動画撮影に対応した(30fps限定)
  • MagSafeアクセサリが使える
  • 高速の5G(Sub-6)通信に対応している
iPhone 12のデメリット
  • 電池持ちがiPhone 13より持たない
  • Touch ID(指紋認証)が使えない
  • 120Hzのリフレッシュレートに非対応
  • 望遠カメラを搭載していない

iPhone 12現在は販売が終了していますが中古のイオシスなら未使用品が6.9万円、中古Aが47,800円で購入可能です。また、ドコモとahamo、au、ソフトバンク、UQ mobileで認定中古品としてiPhone 12を安く買えるので現在も意外と買えるところが多いです。

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iPhone 12の特徴

iPhone 12
iPhone 12の特徴
  • 6.1インチ 有機EL(2,532 × 1,170)
  • エッジのある角張った筐体デザイン
  • SoC:A14 Bionic、メモリ:4GB
  • ストレージ:64GB・128GB・256GB
  • 生体認証:Face ID(顔・マスクに対応)
  • カメラ:広角 + 超広角 デュアルカメラ
  • バッテリー容量:2,815mAh
  • 充電:Lightning(急速充電対応)
  • ワイヤレス充電:MagSafe対応
  • 電子決済:おサイフケータイ(Felica)対応
  • 防水防塵:IP68(水深6メートル30分)
  • サイズ: 146.7 × 71.5 × 7.4 mm、162 g
  • 端末価格:86,800円〜
  • 発売日:2020年10月16日

iPhone 12は2020年のiPhone 12シリーズのスタンダードモデルとして発売された端末で3年ぶりに刷新されてエッジのあるサイドフレームを採用した角張ったデザインになりました。

基本的にはiPhone 12 Proと同じデザインですがサイドフレームにアルミ素材を採用してポップなスタイルに。これがなかなかカッコイイ感じで最高です。

iPhone 12は角張ったデザインに
エッジのあるフラットサイドフレーム

従来のiPhone 11と比較して本体サイズが小型軽量化されたので手にフィットし持ちやすくなって「とりあえずコレを選べばいい」といった感じでiPhone 11の不満点をうまく潰してきた感じです。

iPhone 12はスタンダードモデルでありながらも上位のiPhone 12 Proと同じA14 Bionicを搭載し5G(Sub-6)による高速通信、さらに広角 + 超広角のデュアルカメラと必要最低限のスペックを持っています。

iPhone 12・12 Proとの大きな違いはこの7つです。

iPhone 12と12 Proの大きな違い
モデル iPhone 12 iPhone 12 Pro
筐体の素材 アルミフレーム + 光沢背面ガラス ステンレスフレーム + 非光沢背面ガラス
リアカメラ 広角 + 超広角 広角 + 超広角 + 望遠 + LiDAR
メインメモリ 4GB 6GB
ストレージ 64GB〜256GB 128GB〜512GB
本体カラー 6色(ホワイト、ブラック、ブルー、グリーン、Product RED、パープル) 4色(シルバー、グラファイト、ゴールド、パシフィックブルー)
本体重量 162g 187g
定価
中古
102,800円〜
80,000円前後
117,480円〜
100,000円前後

ステンレスボディ、望遠カメラ、LiDARスキャナの3つが必要ないならスタンダードモデルのiPhone 12で問題ないです。スマホの重量も軽くて扱いやすいのもiPhone 12のメリットです。

ストレージ容量が64GBからとなってしまいますが、+7,000円で128GBの容量にできるのでiPhoneのストレージ容量に不安があるなら128GBにしておきましょう。

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iPhone 12 レビュー

パッケージと付属品

ここでレビューしているiPhone 12は新しく追加されたブルーカラーとなっておりiPhone 12 miniにも同じ色があります。

iPhone 12のパッケージ
パッケージが薄くなった

2020年10月よりAppleは全てのiPhoneでUSB-C充電器の同梱をやめたので、iPhone 12も同じように充電器が入っていません。そのおかげで、パッケージサイズが薄くなりました。

iPhone 12 同梱品一式
同梱品一式

同梱物はUSB-C to Lightningと「Designes by Apple in California」のケースが入ってるだけのシンプルパッケージとなっています。

iPhone 12は充電器が同梱してないのでAnker 711 Nano II 30W、iPadを持ってるなら2ポートあるAnker 521 Charger、純正がいいならApple 35W デュアルUSB-Cがおすすめです。

充電ケーブルはAnker PowerLine Ⅲ Flowが柔軟性のあるケーブルで絡まりにくて使いやすいですよ。

筐体デザインがフラットに

iPhone 12は3年ぶりにデザインが丸みのあるスタイルから角張ったスタイルに刷新しました。

iPhone 12 筐体デザイン
角張ったデザインに

やっぱり、このデザインはカッコイイですね!

デザインの変更はiPhone 12 Proと同じですが、サイドフレームがステンレスではなくアルミを採用。アルミなのでiPhone 12 Proと違って非光沢の落ち着いた雰囲気です。

iPhone 12 筐体右側 
筐体右側にサイドボタン

本体カラーが5色から選べてブルー、グリーン、Product RED、さらに2021年4月30日に新色となるパープルが追加となりました。全体的に見てポップな印象です。

iPhone 12 筐体左側
筐体左側に音量ボタン

マットなアルミ航空宇宙産業向けのアルミニウム素材を採用し傷に強く、指紋がベタベタと付着することも少ないので、ケースを装着せずに使うのもいいかもしれません。

iPhone 12の充電ポートはLightningを搭載しUSB-C to Lightningケーブルは同梱します。

iPhone 12 筐体下側
Lightningポートを採用

別売のApple 20W USB-C電源アダプタで20Wの急速充電ができて、Apple 35W デュアルUSB-C電源アダプタならiPad mini(第6世代)と同時充電もできます。

背面パネルは光沢のあるガラスを採用し指紋はベタベタと付着しやすいです。

iPhone 12 背面パネル(外)
光沢のあるパネルを採用

iPhone 12のブルーは「本当の色がよく分からない」という声がありますが、公式サイトの色も間違ってはいないかなと思います。

iPhone 12 背面パネル(家の中)

光の当たり方によって色合いが変化しどれが本当の色なのかという正解はありません。外で使うと明るめのブルーになりますし、家だとダークブルーのような色になります。

シチュエーションによる色の変化はホワイト、ブラック、グリーンであればある程度は抑えることができそうですね。

6.1インチのまま筐体サイズが小型化

iPhone 12はiPhone 11と同じ6.1インチですが、本体サイズが小型化して本体の横幅が75.7mm → 71.5mmと4.2mmも小さく、厚みが8.3mm → 7.4mmと0.9mmも薄くなりました。

iPhone 12とiPhone 11の筐体サイズ比較
iPhone 12は横幅が小さくなった
サイズ比較
モデル iPhone 12 iPhone 11
画面サイズ 6.1インチ 6.1インチ
筐体サイズ 146.7 × 71.5 × 7.4mm 150.9 × 75.7 × 8.3mm
重量 162g 194g

これは、極太だったiPhone 11のベゼル幅を狭くして丸みのあったアルミフレームをエッジのあるフラットフレームにすることで筐体サイズを小型化を可能としました。

同じ6.1インチの画面サイズを維持しながら筐体サイズが小さくなって持ちやすくなっています。ただ、角張ったスタイルになって角が当たる感じが気になることもあるかもしれません。

iPhone 12のサイズ感
iPhone 12のサイズ感

ちなみに、本体サイズは上位モデルのiPhone 12 Proと全く同じとなっていますが、iPhone 12は重量が162gと軽くなっているのでとても扱いやすくなった印象があります。

これだけでも、12 Proではなく無印の12を使いたくなりますよね。iPhone 12 Proと同じ大きさだけどiPhone 12の方が軽いので明らかに操作はしやすくなっています。

iPhone 12 片手操作
片手操作はギリギリ

画面サイズは6.1インチと大きめでiPhone 11よりもベゼルの幅が狭くなって横幅が抑えられたのでギリギリ片手操作できるサイズ感となっています。

iPhone 12の画面サイズは6.1インチとiPhone 11と同じですが、Super Retina XDRディスプレイ(有機EL)になり解像度が2,532 × 1,170ピクセルに向上し高精細な表示が可能となりました。

ディスプレイ比較
モデル iPhone 12 iPhone 11
画面サイズ 6.1インチ 5.8インチ
解像度 2,532 × 1,170ピクセル 1,792 × 828ピクセル
画素密度 460ppi 326ppi
コントラスト比 2,000,000:1コントラスト比 1,400:1コントラスト比
輝度 625ニト(標準)、1200ニト(HDR) 625ニト(標準)
仕様 Super Retina XDR(有機EL)、HDR、広色域(P3)、True Toneテクノロジー Liquid Retina HD(液晶)、広色域(P3)、True Toneテクノロジー

画面の明るさは625ニトと変わらずですが、有機ELになってコントラスト比が向上、さらにHDRコンテンツの再生時は画面の明るさが1200ニトに向上しより色鮮やかなディスプレイになりました。

外での視認性が良くなって画面が見やすくなったのは大きな進化です。

Face ID(顔認証)はマスク対応

iPhone 12は顔認証のFace IDを使って画面ロック解除をしたり、Apple Payによる支払いができるのはiPhone XiPhone XSiPhone XRiPhone 11と同じですね。

iPhone 12のFace ID
顔認証で画面ロック解除ができる

顔認証の精度と動作速度はiPhone 11とほぼ同じで快適です。

ただし、iPad Pro 11インチ・12.9インチの横向きFace IDには非対応なので横画面で使うときは少しツライ仕様ですよね…。

iOS 15.4以降でFace IDがマスク対応しました。マスクをしている状態でも画面ロック解除したり、Apple Payによる電子決済の認証ができます。

iPhone 11はマスクしてるとパスコード入力が必要ですがiPhone 12は顔を向けるだけで使えます。マスク対応は大きな進化でこれだけでもiPhone 12にするメリットはあります。

MagSafe ワイヤレス充電に対応

iPhone 12はMagSafe充電器に対応していて充電パッドにバチッとくっ付けてワイヤレスで最大15Wの急速充電ができます。

MagSafe充電器
MagSafe充電器

MagSafe充電器の充電時間を計測してました。

iPhone 12 充電速度比較
充電 MagSafe(純正20W充電器) Lightning(20W有線)
30分 0% → 38%(38%増) 0% → 55%(55%増)
60分 74%(36%増) 55% → 79%(24%増)
90分 92%(18%増) 79% → 100%(21%増)
110分 100%(8%増)

MagSafe充電器でワイヤレス充電すると30分で35%ほど、60分で74%の充電できました。以前はもっと時間がかかっていましたが最新iOSにアップデートで充電速度が向上したのかもしれません。

1時間で70%ほどのバッテリー補給ができるのは「これはもうワイヤレスの時代だな…」と感じさせてくれますね。

MagSafe充電器でiPhone 12を充電する

そもそも、Appleはワイヤレス充電のMagSafe充電器を開発したことで充電ポート自体を消し去ろうとしているのかもしれませんね。

充電スタンドのelgao MS5を使うことでiPhone 12を立て掛けて充電できます。

さらにApple Watchの充電スタンドとしても使えるので便利ですし、純正の充電パッドを無駄にならないのがいいところでもあります。

なお、MagSafe充電器は純正のApple 20W USB-C電源アダプタ、または20W以上の充電アダプタ出ないと15W出力で充電ができないので注です。

IPX68の耐水防塵で濡れても使える

iPhone 12はIP68等級の耐水防塵性能を持ち合わせています。等級はiPhone 11と同じですが水深2メートルだったのが6メートルまで耐久性が向上しています。

iPhone 12・12 耐水性能の比較
  iPhone 12 iPhone 11
IP規格 IP68等級 IP68等級
耐水性能 水深6メートル 水深2メートル

iPhone 11の水深2メートルまで30分耐えられる性能があれば十分とですが、iPhone 12はさらに深いところのプールに落としても生還する可能性が高くなりそう。

ちなみに、水没による故障は保証外となるので注意しましょう。

iPhone 12 性能と動作速度

SoCはA14 Bionicを搭載

iPhone 12のSoC(システムオンチップ)はA14 Bionicを搭載しています。Ai14 Bionicは上位モデルのiPhone 12 ProiPad Air(第4世代)と同じチップで、スタンダードモデルでありながらプロの処理性能を持っています。

A14 Bionic
A14 Bionic
CPUのスペック比較
  iPhone 12 iPhone 11
チップ A14 Bionic A13 Bionic
CPUコア 高性能コア2 + 高効率コア4
GPUコア Apple GPU 4コア
メインメモリ 4GB 4GB
Neural engine 第4世代(毎秒11兆回) 第3世代(毎秒6兆回)
プロセス 5nm 7nm N7P
トランジスタ数 118億個 85億個

A14 Bionicは技術革新により製造プロセスが7nmから5nmに微細化しトランジスタの数が大幅に増えて性能と電力効率が向上しています。メインメモリの容量はiPhone 11と同じ4GBとなっています。

どれくらい性能が向上しているのGeekbench 5でスコアを計測してみました。

iPhone 12・11の性能
A14 BionicとA13の性能比較
SoC A14 Bionic A13 Bionic
シングルコア 1594 1321
マルチコア 4097 3321
グラフィック(Metal) 9156 7644

A14 BionicのCPU、GPUともに30%ほど性能が向上し負荷のかかる処理も軽々とこなせます。また、ニューラルエンジンの演算能力の処理も上がってARなど空間認識性能も向上しています。

動作速度は快適で原神も快適に

iPhone 12でSafariブラウザ、Twitterを動かしてみました。

1世代前のSoCですがA14 Bionicは高性能なのでモタつくことなく快適に動作します。これくらいスムーズに動作するなら型落ちとはいえ、中古で買っても普通に満足できるでしょう。

ゲームの「原神」はクオリティ「高」がデフォルトとなっています。

デフォルト設定でもキレイな画質でプレイが可能です。

たまにコマ落ちはしますが快適にプレイできるので原神もしっかり楽しみたい方もiPhone 12はおすすめです。

バッテリーの持ち

iPhone 12は2,815mAhのバッテリーを搭載しておりiPhone 11よりも容量が減少しています。では、どれくらい電池が持つのか計測してみました。

電池持ち比較
モデル iPhone 12 iPhone 11
SoC A14 Bionic A13 Bionic
メモリ 4GB 3GB
バッテリー容量 2,815mAh 3,110mAh
YouTube 1時間 10%消費 9%消費
PUBG 30分 12%消費 16%消費
原神 30分 11%消費 12%消費
待機 8時間 4%消費 8%消費

iPhone 11の方がバッテリー容量が多いのでYouTubeなど軽めのアプリはiPhone 11より電池減りが速いですが、負荷のかかるゲームをプレイすると電池持ちが向上しています。

バッテリー容量が減ったからといって悲観することはなさそうですし、十分1日使えるバッテリーライフはあります。

ただし、中古のiPhone 12はバッテリーが劣化して電池持ちがあまり良くない個体もあるのでモバイルバッテリーは持っていた方が安心かもしれません。

5Gでモバイル通信が高速に

iPhone 12は5Gによる高速通信ができるので、5G契約をしたSIMカードを入れておくことで従来の4G LTEよりも高速にデータ通信ができるようになります。

iPhone 12の5G通信
iPhone 12は5Gの高速通信ができる

実際にdocomo 5Gの通信ができる金沢市の中心地である香林坊でどれくらい速度が出ているのかGoogleのスピードテストで計測してみました。

モバイル通信の速度
受信
送信
5G(Sub-6) 4G LTE
1回目 272 Mbps
87.1 Mbps
72Mbps
8Mbps
2回目 233 Mbps
30 Mbps
84Mbps
12Mbps
3回目 253 Mbps
66 Mbps
65Mbps
11Mbps
4回目 201 Mbps
35 Mbps
89Mbps
13Mbps
5回目 249 Mbps
70 Mbps
67Mbps
9Mbps

このエリアは金沢駅と比べると通信速度は遅めで下りで200Mbps、上りで80Mbpsほどの通信速度となっています。

iPhone 12 Proは金沢駅で計測し300Mbps以上の速度が出てました。金沢駅には5Gのアンテナを目視できるところに設置されていますが、香林坊はどこにアンテナがあるのか分からないので広域対応の5Gアンテナなのかもしれません。

5Gエリアはこれから拡大していくので、まだ使えるところは限られていますがどこでも使えるようになったときに、快適なモバイル通信ができるようになりそうです。

ただし、5G通信は電池減りが速いのでちょっと注意です…。

5Gの料金プランの比較はこちらです。

https://www.sin-space.com/entry/5g-price-hikaku

iPhone 12 カメラの画質

iPhone 12は1200万画素のイメージセンサーを内蔵した広角と超広角のデュアルカメラを搭載しています。

iPhone 12 リアカメラ
カメラの違いを比較
モデル iPhone 12 iPhone 11
広角 1200万画素(1/2.5型)・f/1.6・光学式手ぶれ補正 1200万画素(1/2.5型)・f/1.8・光学式手ぶれ補正
超広角 1200万画素・f/2.4 1200万画素・f/2.4
フロント 1200万画素・f2.2 1200万画素・f2.2
機能 ナイトモード、Deep Fusion、スマートHDR3、、4K動画(24/30/60fps)、Dolby Vision対応HDRビデオ撮影、オーディオズーム ナイトモード、Deep Fusion、スマートHDR2、4K動画(24/30/60fps)、オーディオズーム

iPhone 12は広角と超広角のデュアルカメラを搭載しているので、視野の広い写真から普通の画角の写真まで幅広く楽しむことができます。

iPhone 12 超広角と広角の画角の違い
iPhone 12のリアカメラの画角の違い

広角カメラの画質はとてもキレイ

望遠カメラは非搭載ですが、デジタルズームで最大5倍まで拡大して撮影することができます。こちらはデジタル2倍で撮影した画像ですが、十分キレイな画質で望遠撮影が可能となっています。

iPhone 12の広角カメラ(デジタル2倍ズーム)
iPhone 12の広角カメラ(デジタル2倍ズーム)

iPhone 12の広角カメラはそのものの性能がよく、さらにDeep Fusionによる超解像技術で処理もしていることもありデジタルズームをしても違和感のない写真に仕上げることができるので望遠カメラはなくてもイイかも。

こちらはデジタルズーム5倍で撮影した画像となります。

iPhone 12の広角カメラ(デジタル5倍ズーム)
iPhone 12の広角カメラ(デジタル5倍ズーム)

光学2倍の望遠カメラを搭載しているiPhone 12 Proと比べると画質は劣りますが、画質にそこまでこだわりがないのであれば望遠カメラのないiPhone 12でも十分満足できるでしょう。

iPhone 12とiPhone 12 Proの望遠カメラの画質の違いはこちらの記事で詳しく比較しているので気になる方は参考に見ていってください。(→ iPhone 12・12 Proの比較

iPhone 12の広角カメラはレンズがF/1.8からF/1.6と明るくなったので暗いところの撮影に強くなっています。こちらはかなり暗いところをナイトモードをOFFにしたのですが、明るい写真に仕上がっています。

iPhone 12 広角カメラ(ナイトモードOFF)
iPhone 12 広角カメラ(ナイトモードOFF)

iPhone 12とiPhone 11でどれくらい画質が違うのか比較してみました。上の画角で撮影した画像を部分拡大しています。

iPhone 11よりもiPhone 12の方が全体的に明るく、さらに高精細な写真に仕上がっていますね。

これは、iPhone 12のレンズが明るくなっただけでなくDeep Fusionの性能が向上し、ナイトモードを使わずして暗いところでも高精細な写真に仕上げることが可能となったようです。

ちなみにナイトモードで撮影するとこうなります。

iPhone 12 ナイトモードで撮影
iPhone 12 ナイトモードで撮影

ナイトモードはシャッターボタンを押してから数秒間撮影をし自動的に画像を合成するので暗い場所でもノイズの少ない色鮮やかで明るい写真に仕上げることができます。

超広角カメラの画質は向上している

超広角カメラのスペックはiPhone 11と同じですが、iPhone 12は超広角カメラでも超解像技術・Deep Fusionを使って撮影ができるので全体的に画質が向上しています。

iPhone 12の超広角カメラで撮影
iPhone 12の超広角カメラで撮影

iPhone 11でも同じところから撮影して看板の部分の解像感を比較してみました。

iPhone 12と11の超広角カメラの画質比較
超広角カメラの画質比較

iPhone 11の超広角カメラは全体的にぼやけた感じになってますが、iPhone 12は高精細な写真に仕上がっています。Deep Fusionが超広角カメラにも対応した恩恵と言ってもいいのかもしれません。

また、iPhone 12は超広角カメラでナイトモード撮影ができるようになりました。

iPhone 12 超広角カメラのナイトモード

数値では同じように見えるiPhone 12とiPhone 11のリアカメラの画質ですが、A14 Bionicプロセッサを搭載し、Deep Fusionが動作するカメラが増えたことで大きく画質が向上しています。

背景をぼかすポートレートモードの精度も向上しています。

iPhone 12とiPhone 11のポートレートモードの精度

iPhone 11はストローが綺麗に消えてしまいますが、iPhone 12はストローを消えることなく背景をキレイにぼかすことができます。

ただ、完全にストローを克服したわけではなく背景がゴチャッとするとストローが消えることもあり、望遠カメラの情報も使って背景をぼかしているiPhone 12 Proの方が再現度は高いのかなと感じます。

iPhone 12のスペック

iPhone 12 スペック
ディスプレイ 6.1インチ(2,532 × 1,170ピクセル)
Super Retina XDR(有機EL)
最大輝度:625ニト(標準)・1,200ニト(HDR)
広色域(P3)、True Toneディスプレイ
SoC A14 Bionic
6コアCPU(高性能コア2 + 高効率コア4)
4コアGPU
Neural Engine(16コア)
メインメモリ 4GB
ストレージ 64GB ・128GB・256GB
生体認証 Face ID(顔認証)
リアカメラ 広角:1200万画素・ƒ/1.6
超広角:1200万画素・ƒ/2.4
スマートHDR 3、Live Photos、4K 60fps動画撮影、HDR 10撮影対応(最大30fps)、1080p 120/240fps スローモーション、ステレオ録音
インカメラ 1200万画素・ƒ/2.2
TrueDepthカメラ
オーディオ ステレオスピーカー
通信性能 Wi-Fi 6(802.11ax)、Bluetooth 5.0、5G通信、eSIM対応
バッテリー 2,227mAh
防水防塵 IP68(水深6メートルに30分)
ポート Lightning(急速充電に対応)
MagSafe充電(最大15Wワイヤレス充電に対応)
サイズと重量 146.7 × 71.5 ×7.4mm
162g
価格 64GB:94,380円
128GB:99,880円
256GB:111,980円
本体カラー ホワイト、ブラック、ブルー、グリーン、パープル、product RED
発売日 2021年10月23日

前機種:iPhone 11、後継機種:iPhone 13

iPhone 12のストレージ容量と価格

iPhone 12のストレージ容量は64GBと少なめですが、+6,000円で128GBモデルにできるので可能であれば容量の多いモデルを選んでおいた方が安心かと思います。

i端末価格比較(税込)
モデル 64GB 128GB 256GB 512GB
iPhone 12 Pro 117,480円 129,580円 153,780円
iPhone 12 Pro Max 129,580円 141,680円 165,880円
iPhone 12 94,380円 → 86,800円 99,880円 → 92,800円 111,980円 → 104,800円
iPhone 12 mini 82,280円 → 69,800円 87,780円 → 75,800円 99,880円 → 87,800円

iPhone 12はiPhone 13の発売によって値下げされて86,800円〜買うことができます。中古なら5万円くらいなので費用を抑えたいならiPhone 12はかなりおすすめです。

※ 現在は販売を終了しているので中古や購入するのがおすすめです。また、ドコモとahamo、au、ソフトバンク、UQ mobileで認定中古品としてiPhone 12を安く買えるので現在も意外と買えるところが多いです。

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iPhone 12 レビュー・評価:まとめ

iPhone 12
iPhone 12
iPhone 12のメリット
  • 角張ったスタイルでスタイリッシュに
  • 画面サイズそのままに本体サイズが小型化
  • 本体重量が軽いので持ちやすい
  • カメラの画質、背景ぼかしの精度が向上
  • Face ID(顔認証)がマスクに対応した
  • 超広角カメラでナイトモードが使える
  • HDR動画撮影に対応した(30fps限定)
  • MagSafeアクセサリが使える
  • 高速の5G(Sub-6)通信に対応している
iPhone 12のデメリット
  • 電池持ちがiPhone 13より持たない
  • Touch ID(指紋認証)が使えない
  • 120Hzのリフレッシュレートに非対応
  • 望遠カメラを搭載していない

iPhone 12はiPhone 11の後継機種で6.1インチの有機ELディスプレイにA14 Bionic、広角と超広角のデュアルカメラを搭載した2020年のスタンダードモデルです。

iPhone 12のメリット

6.1インチのディスプレイはiPhone 11と同じ画面サイズではありますが、筐体サイズが小さくなったので、持ちやすいサイズ感になったのがiPhone 12のいいところです。

iPhone 12はカメラの性能以外は上位モデルのiPhone 12 Proとほぼ同じ性能を持っており望遠カメラが必要ないのなら、本体の重量も軽くて扱いやすいモデルとなっています。

iOS 15.4以降ならマスクしながらもFace IDを使って画面ロック解除もできるので、iPhone 13よりも費用を抑えたいならおすすめの端末です。

また、磁力で色々とくっ付けられるMagSafeアクセサリーに対応しMagSafe充電器で充電したり、車の送風口にくっ付けたり従来のiPhoneで出来なかった新しい使い方も可能です。

iPhone 12のデメリット

iPhone 12のデメリットはiPhone 11と比べるとかなり少なくなりました。顔認証もマスクに対応していますし普段使いなら全く問題ないスペックとなっています。

性能もちょっとしたゲームも快適に動作します。

ただし、バッテリー容量が物理的に少ないので電池持ちが少し悪いのが気になるところです。

普通の使い方なら1日はしっかり持つバッテリーライフですがゲームをすると電池がもたない可能性があるのでモバイルバッテリーは持ち歩いていた方が安心かもしれません。

iPhone 12がおすすめな人は

iPhoneが欲しい多くの方はiPhone 12で満足できます。

iPhone 12がおすすめな人は
  • iPhone XRなど旧型モデルからの乗り換え
  • 片手で扱いやすいサイズのiPhoneが欲しい
  • 望遠カメラは必要性を感じていない
  • 中古でもいいから費用をとにかく抑えたい

とくに、望遠カメラの必要性を感じないのならiPhone 12 Proを選ぶ価値を見出すことができないですし、同じA14 Bionicチップを搭載しているので動作速度はほぼ同じで満足できます。

iPhone 12はApple Storeでの新品販売は終了していますが整備済製品や中古で安く買うことが可能でOSもiOS 17に対応しまだ現役で使える性能を持っています。

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ただし、ストレージ容量が64GBからなので写真、動画をたくさん撮影したいなら128GBモデルがおすすめ。そうなってくるとiPhone 13との価格差がないのでiPhone 13がいいかもしれません。

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