iPhone 11 レビュー

iPhone 11は6.1インチのiPhone XRの後継機種でデュアルカメラになって「11」のナンバリングの称号で「廉価版」の負の印象からうまく脱却したiPhoneです。

2020年のiPhone 12・12 Proの発売によってiPhone 11は端末価格が値下げされてコスパのいいモデルになりました。

この記事では、iPhone 11のデザイン・スペック・使いやすさ・カメラの画質のレビューしています。実際に使ってみてどうなのかメリット・デメリットも書いているので検討している方は参考にどうぞ。

iPhone 11のメリット
  • 6.1インチが大きくて見やすい
  • デュアルカメラで視野に広い撮影ができる
  • SoCの性能がそれなり高くて現役
  • おサイフケータイ(Felica)に対応
  • IP68の防水防塵で濡れても使える
  • カラフルな本体カラーを6色から選べる
  • 購入費用を抑えられる
iPhone 11のデメリット
  • マスクしながらFace IDを使えない
  • ベゼル(画面黒縁)が太め
  • 本体端末が8.3mmと少し分厚い
  • 望遠カメラを搭載していない

iPhone 11はApple Storeで新品を変えるだけでなく、中古のイオシスで41,800円〜、UQ mobileでも整備済製品を安く買うことができます。

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なお、iPhone 11の後継機種はiPhone 12iPhone 13となっています。

iPhone 11の特徴

iPhone 11とiPhone XRの本体デザイン
iPhone 11とiPhone XRの本体デザイン
iPhone 11の特徴
  • 6.1インチ(1,792 x 828ピクセル)
  • 液晶ディスプレイ:P3、最大625ニト
  • 筐体:アルミフレーム + ガラスの筐体
  • 生体認証:Face ID(顔認証)
  • SoC:A13 Bionic、メモリ:4GB
  • ストレージ容量:64GB、128GB
  • リアカメラ:超広角 + 広角のデュアル
  • 防水防塵:IP68(水深2mに30分)
  • NFC:おサイフケータイ(Felica)対応
  • サイズ:150.9 × 75.7 × 8.3 mm、194g
  • 発売日:2019年9月20日
  • 価格:72,800円〜(Apple Store)
  • 中古:40,800円〜

iPhone 11はホームボタンのないベゼルレススタイルのiPhoneで2018年のiPhone XRの後継機種でデュアルカメラになってiPhoneのロゴが消えてAppleロゴマークが中央配置に変更となりました。

iPhone 11とiPhone XR
iPhone 11とiPhone XR

本体サイズはiPhone XRと同じなので操作感はほぼ同じなのでiPhone XRからiPhone 11に乗り換えても違和感なく使えるでしょう。

iPhone 11にするはプロモデルのiPhone 11 Proと同じA13 Bionicを搭載しまだ現役で使える性能を持っていて、超広角カメラで視野の広い写真や動画を撮影も可能です。

さらに、バッテリー容量も増えて電池持ちも向上し、より長くiPhoneを使えるのでモバイルバッテリーなしでも1日過ごせるのも大きな魅力ともいえます。

iPhone XRからiPhone 11の進化ポイントはこのようになっています。

iphone XR → iPhone 11
  • CPU:A12 → A13 Bionic
  • RAM:3GB → 4GB
  • カメラ:シングル → デュアルカメラ
  • ポートレートライティング:3種類 → 6種類
  • 耐水性能:IP67(1m)→ IP68(2m)

防水防塵性能もIP67からIP68になって水回りでも安心して使えるようになったのは大きな進化ポイントです。お風呂に入りながら電子書籍を読んだり動画の視聴も可能です。(ただし湯船には入れると危険です。)

iPhone 11はApple Storeで新品を変えるだけでなく、中古のイオシスで41,800円〜、UQ mobileでも整備済製品を安く買うことができます。

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iPhone 11 レビュー

光沢のあるガラス素材を採用

6.1インチのディスプレイを搭載し上位モデルのiPhone 11 Proよりも画面が大きいのが特徴です。

iPhone 11のサイズ感
iPhone 11のサイズ感

上位モデルよりも画面が大きいのは不思議な感じがしますが、5.5インチのiPhone 7 PlusiPhone 8 Plusよりも小さいのに画面サイズが大きくなっています。

iPhone 11は全6色(ブラック、グリーン、イエロー、パープル、(PRODUCT)RED、ホワイト)から選べてiPhone XRよりも淡い色合いになりました。

個人的にはパープルはかなり良い色で好きです。

背面パネルは光沢ガラス

美しい…。iPhone 11はスタンダードモデルですがデザインや質感はしっかり担保されています。

iPhone 11の背面パネルのガラスは少しだけ湾曲しているので手で持った時に手に馴染んで持ちやすい形状となっています。

iPhone 11 筐体デザイン
手に馴染む筐体デザイン

ガラスの質感がしっとりとしているので滑りにくくなっているのGoodです。

なお、iPhone 11 Proの背面パネルはテクスチャードマットガラスで指紋が付きにくい素材ですが、iPhone 11は通常の強化ガラスを採用しています。

iPhone 11 Proはマットガラスを採用
iPhone 11 Proはマットガラスを採用

スタンダードモデルなので仕方ないですよね。いつか、パープルなマットを見させてください。

サイドフレームはアルミ素材を採用

iPhone 11のサイドフレームはアルミ素材を採用していてパープルの色と馴染んで優し〜い雰囲気を醸し出しています。

端末左側にミュートスイッチ、音量ボタンがあります。

iPhone 11のミュート・音量ボタン
iPhone 11のミュート・音量ボタン

右側にサイドボタンがあります。

iPhone 11のサイドボタン
iPhone 11のサイドボタン

基本デザインはiPhone XRと同じですね。

サイドフレームがアルミなのでステンレスのiPhone 11 Proみたいに指紋でベタベタになることもないのでスタンダードモデルにふさわしい質感です。

充電ポートは引き続きLightningを採用しています。

iPhone 11のLightningポート
Lightningポート

そろそろUSB-Cポートにしてほしいですが上位モデルのiPhone 11 ProもLightningポートを採用し最新のiPhone 13もLightningを採用しています。

Lightningケーブルを使い回しできるのでこれはこれで良いのかもしれません。

なお、3.5mmオーディオジャックは非搭載なのでイヤホンを使うならワイヤレスのAirPods・AirPods Proを選ぶのがいいでしょう。

iPhone 11のはデュアルカメラを搭載しています。タピオカカメラになりきれなかったカメラって感じですが、愛嬌があって可愛らしいスタイルとなっています。

iPhone 11のデュアルカメラ
デュアルカメラを搭載している

iPhone 11は筐体が光沢のあるガラス素材、カメラの部分がマットなガラス素材を採用しiPhone 11 Proはこれが逆になっています。

どっちがイイかは好みとなりますが、素材で差をつけるのはわかりやすくていいですね。

6.1インチの液晶ディスプレイを搭載

iPhone 11は6.1インチのベゼルレスディスプレイを搭載していてiPhone XRと全く同じサイズ、解像度となっています。

iPhone 11のディスプレイ
iPhone 11のディスプレイ
iPhone 11とiPhone XR 画面の違い
モデル iPhone 11 iPhone XR
画面サイズ 6.1インチ(液晶)
解像度 1,792 x 828ピクセル(326ppi)
コントラスト比 1,400:1(標準)
最大輝度 625cd/m2(標準)
仕様 True Toneディスプレイ、広色域ディスプレイ(P3)、Haptic Touch

有機ELディスプレイではなく液晶ディスプレイですが十分キレイな表示性能を持っています。ちなみに、後継機種のiPhone 12iPhone 12 Proと同じ画面サイズ、解像度となっています。

画面サイズと使いやすさ

iPhone 11のいいところはiPhone 8 Plusよりも本体サイズが小さいのに画面の表示領域が広い点です。

iPhone 8(4.7インチ)、iPhone 11(6.1インチ)、iPhone 8 Plus(5.5インチ)で画面の大きさと表示領域を比較してみました。

iPhone 11の画面の大きさを比較
iPhone 11の画面の大きさを比較

iPhone 11の画面は縦に長いので情報量がiPhone 8/8 Plusよりも多く表示できて画面が見やすいしスクロール量を減らして指の負担を低減できます。

5.8インチのiPhone 11 Proと比べると6.1インチのiPhone 11は少し大きめサイズなので片手操作はなかなか難しいのかなと思います。

iPhone 11とiPhone 11 Pro サイズ感の違い
iPhone 11とiPhone 11 Proの大きさ比較

iPhone 11はiPhone 8 Plusよりも本体サイズはコンパクトで両手で使うことを前提でiPhone 11を手にすれば慣れてくるので問題はないです。

むしろ、iPhone 11 Pro Maxよりも小さい画面サイズで同じ作業領域なので少しでもコンパクトなサイズで画面を広く使いたいならiPhone 11という選択肢はアリです。

画面サイズの違いを比較
iPhone 11 Pro・11・11 Pro Max 画面サイズ比較

iPhone 11はiPhone 11 Proよりも画面サイズが大きいですが表示領域も広いですが11 Pro Maxと同じ表示領域なのに画面サイズがコンパクトです。

iPhone 11の画面の違い
  iPhone 11 Pro iPhone 11 iPhone 11 Pro Max
画面サイズ 5.8インチ(有機EL) 6.1インチ(液晶) 6.5インチ(有機EL)
解像度 2,436 x 1,125ピクセル(458ppi) 1,792 x 828ピクセル(326ppi) 2,688 x 1,242ピクセル(458ppi)
表示領域 812 x 375ドット 896 x 414

iPhone 11 Proの表示領域に物足りなさを感じるけどMaxは大きすぎるならiPhone 11はちょうどいいサイズ感なんですよね。

実際に使ってみると分かりますがiPhone 11の6.1インチのサイズ感はとてもいい感じに仕上がっています。

生体認証はFace ID(顔)に対応

iPhone 11の生体認証はFace ID(顔認証)に対応し、顔を画面に向けるだけで画面ロック解除、Apple Payの電子決済が可能となっています。

Face IDの認証精度、速度もいいのでとても使いやすいシステムとなっています。

ただし、マスクをしているとFace IDは反応しないのでパスコード入力が必要となります。iOS 15.4のFace IDのマスク対応はiPhone 12iPhone 13が対応機種でiPhone 11は対象外です。

アプリの切り替えもジェスチャー操作できてiPhoneのジェスチャー操作はとても快適ですぐに慣れるでしょう。

簡単にアプリ切り替えができる

ジェスチャー操作は慣れれば超便利なので、これからiPhone 11やiPhone XRなどに機種変更をしようかなーって思ってる方はこちらを参考にどうぞ。

IP68(水深2m30分耐える)に対応

iPhone 11はIP68等級の耐水性能を持っていて、水深2メートルのところに本体を沈めて30分ほどは耐えることができます。

iPhone 11は多少濡れても大丈夫
iPhone 11は多少濡れても大丈夫

雨に濡れてしまったり台所の水がかかってしまったなど、生活するにおいて発生しそうな水濡れ事故でも壊れるリスクを減らすことができます。

ただし、水濡れによる故障は保証対象外なので注意です。

…よく分からないですよね。これでCMとかしてアピールしてるのに水濡れによる故障は対象外。なので、あくまで保険的な捉え方をした方がいいかもしれません。

iPhone 11 カメラレビュー

iPhone 11は超広角と広角の二つのカメラを搭載したデュアルカメラ仕様となっています。

iPhone 11のデュアルカメラ
iPhone 11のデュアルカメラ
iPhone 11・XR カメラの違い
  iPhone 11 iPhone XR
広角カメラ 1200万画素(新型センサー)
ƒ/1.8のレンズ
1200万画素
ƒ/1.8のレンズ
超広角カメラ 1200万画素
ƒ/2.4のレンズ
手ぶれ補正 光学式手ぶれ補正(広角)
ズーム性能 2倍の光学ズームアウト
最大5倍のデジタルズーム
最大5倍のデジタルズーム
写真の機能 ナイトモード
ポートレートモード
次世代のスマートHDR
6つのエフェクトのポートレートライティング
ポートレートモード
スマートHDR3つのエフェクトのポートレートライティング
動画 4k60pの動画撮影に対応、オーディオズーム、QuickTakeビデオ 4k60pの動画撮影に対応

2018年モデルのiPhone XS/XS Maxもデュアルカメラでしたが、iPhone 11は超広角という広い視野を撮影できるのでカメラの性質はかなり異なります。

すべて同じ場所から撮影した写真ですが、iPhone 11は「広角」と「超広角」の視野で撮影が可能となっています。

iPhone 11のリアカメラの画角比較
iPhone 11のリアカメラの画角比較

望遠カメラもとても便利なので僕はよく使っていますが、超広角カメラなら今までとは違った雰囲気の写真が撮影できるので面白いんですよね。

iPhone 11 超広角カメラで撮影
iPhone 11 超広角カメラで撮影

夜間においても超広角カメラを使って撮影ができます

動画撮影でも超広角カメラでの撮影ができるので、タイムラプスと組み合わせることでこんな感じの動画が簡単に撮影可能です。

超広角カメラには光学式手ぶれ補正は非搭載ですが、しっかりと電子手ぶれ補正が効いてるので手持ちでの動画撮影も問題ないようです。

広角カメラの画質

iPhone 11の広角カメラでどんな写真を撮影できるか見ていきましょう。

iPhone 11 広角カメラで水道の蛇口を撮影

iPhone 11の広角カメラは1200万画素(1/2.5型)、F1.8のレンズを搭載していてスペック上はiPhone XRと同じです。

iPhone 11・iPhone XR 広角カメラ画質比較(水道)

なので、明るいところは大きな差はありません。

iPhone 11 広角カメラで梅を撮影

とても自然で高精細で色鮮やかな写真に仕上げることができます。

iPhone 11・iPhone XR 広角カメラ画質比較(梅)

イメージセンサーの大きさは1/2.5型とiPhone 13よりも小さいものの被写体に寄ることである程度はセンサーとレンズのハードウェアだけで背景を自然にぼかすことができます。

次世代のスマートHDRで白トビが抑えられる

iPhone 11はスマートHDRを搭載し明暗差のある(逆光)シーンでも白トビを抑えながら被写体を撮影できるようになっています。

スマートHDRの有無
スマートHDRの有無

スマートHDRはiPhone XRにもありましたが、iPhone 11は次世代のスマートHDRに進化しより精度が向上しています。

iPhone 11・iPhone XR 広角カメラ画質比較(スタバのコーヒー)

といっても、明るいところの逆光のシーンにおいては違いはそこまで感じることはできませんが、次世代のスマートHDRは夜間撮影で差が出てきます。

iPhone 11 広角カメラで夜の街を撮影

iPhone 11、iPhone XRで比較してみました。

iPhone 11・iPhone XR 広角カメラ画質比較(夜の街)

iPhone 11のほうが電飾看板の白トビが抑えられて自然な雰囲気に仕上がります。ほんの僅かではありますがiPhone 11の次世代のスマートHDRの方が優秀なのかもしれません。

Deep Fusionでより高精細な写真に

iPhone 11の広角カメラはDeep Fusionにより高精細な写真表現が可能になりました。

iPhone 11 広角カメラで夜の暗所撮影

明るいシーンにおいては違いを見分けるのは難しいですが暗所撮影だとDeep FusionのあるiPhone 11のほうがより高精細な写真に仕上がっています。

iPhone 11・iPhone XR 広角カメラ画質比較(夜暗所撮影)

部分拡大をすると違いがよく分かります。

iPhone XRはディテールが曖昧なのに対してiPhone 11はクッキリとした画質になっています。デジタルズームを使ってズーム撮影した時にも画質向上しています。

iPhone 11・iPhone XR デジタルズーム2倍画質比較

iPhone 11、iPhone XRともにデジタルズーム5倍までズームして撮影ができます。

iPhone 11・iPhone XR デジタルズーム5倍画質比較

iPhone 11はより高精細な画質に仕上がるので望遠カメラがなくても2〜3倍くらいのズームであれば常用できるくらいの画質を得ることができます。

ナイトモードで暗所でも明るく撮影

iPhone 11はナイトモードを使って暗いところでも明るい写真を撮影できます。

ナイトモードは数秒間シャッターを切った状態となり、複数の画像をA13 BionicのNeural Engineの機械学習が合成処理をして明るく綺麗な写真に仕上げるという技術です。

iPhone 11のナイトモードOFF状態とiPhone XRで比較して見ました。

Deep FusionがあるiPhone 11の方が画質がいいですが明るさはどちらも同じ感じですね。iPhone 11でナイトモードを使って撮影するとこうなります。

ノイズを抑えつつ明るく色鮮やかな写真に仕上がります。iPhone 11のナイトモードは広角カメラでしか使えないですが暗いところでも明るくなるので夜景などいろんなシーンで使うことができます。

ポートレートモードで雰囲気のある写真を

iPhone 11は背景をぼかすことができるポートレートモードに対応していますが、iPhone XRでは人物限定だったのがモノに対しても使えるようになりました。

ポートレートモード
  • iPhone 11:モノ・人物
  • iPhone XR:人物のみ

こんな感じで食レポも背景をぼかして雰囲気のある写真に仕上げることができます。

iPhone 11 ポートレートモード
iPhone 11 ポートレートモード

また、人物撮影時の制限も緩くなっていてiPhone XRでは離れすぎるとポートレートモードを有効にできなかったのがiPhone 11ではそこそこ離れても撮影が可能になっています。

iPhone 11 ポートレートモードの撮影可能距離
iPhone 11 ポートレートモードの撮影可能距離

これは嬉しい改善点ですよね。

  • iPhone XR:約0.2m ~ 約1m
  • iPhone 11 :約0.25m ~ 約2.5m

iPhone 11のポートレートモードは超広角カメラと広角カメラのデータを組み合わせて背景をぼかしているので、シングルカメラのiPhone XRよりも幅広い写真に仕上げることができるのでしょうね。

インカメラの画質が向上

iPhone 11 インカメラ
iPhone 11 インカメラ

iPhone 11のフロントカメラは1200万画素のイメージセンサーを搭載していてiPhone XRの700万画素から高画素化しています。

iPhone 11・XR インカメラ比較
  iPhone 11 iPhone XR
インカメラ 1200万画素
ƒ/2.2のレンズ
700万画素
ƒ/2.2のレンズ
TrueDepthカメラ 顔認証・Face ID
動画撮影 4K60P、1080p(120fpsまたは240fps)スローモーションビデオに対応 フルHD(1080pに対応

画素数アップによる画質の向上だけでなく、カメラが一つしかありませんが広角だけでなく超広角で撮影できるようになっているので、より広い視野で自撮りをすることができるようになっています。

iPhone 11のインカメラは超広角に対応
iPhone 11のインカメラは超広角に対応

また、高画素化により4K動画とスローモーション撮影にも対応しています。自撮りで動画を撮影する方にとっては嬉しいスペックアップといえるでしょう。

iPhone 11 SoCの性能レビュー

CPU・GPU・RAMの性能

iPhone 11のSoC(システムオンチップ)上位モデルのiPhone 11 Proと同じA13 Bionicを搭載しメインメモリも4GBとなっています。

下位モデルなのに上位モデルと同じSoCとメモリを採用しているのってiPhoneくらいじゃないでしょうか。かなり太っ腹です。解像度はiPhone 11 ProよりもiPhone 11の方が少ないので処理速度が速くなる場面もあるかもしれません。

モデル iPhone 11 iPhone XR
SoC A13 Bionic A12 Bionic
CPU 2 + 4 = 6コア 2 + 4 = 6コア
GPU Apple独自開発
(4コア)
Apple独自開発
(4コア)
Neural Engine 8コア(毎秒1兆回) 8コア(毎秒6000億回)
メモリ 4GB LPDDR4X 3GB LPDDR4X
トランジスタ数 85億個 69億個
プロセスルール 7nm 7nm

iPhone 11のA13 Bionicの性能をGeekbench 5で計測してみました。

A13 BionicとA12 Bionicの性能比較
A13 BionicとA12 Bionic
モデル iPhone 11 iPhone XR
SoC A13 Bionic A12 Bionic
シングルコアCPU 1323 1106
マルチコアCPU 2955 2531
Metal GPU 5671 4451

CPUの性能は30%ほど速く、GPUも30%ほど性能アップしていることになります。性能アップをしながらA12 Bionicよりも25%以上も省電力になってのがA13 Bionicのすごいところですよね。

実際の動作速度を比較

iOS 15.4をインストールしたiPhone 11でどれくらいの速度で動作するか試しました。

ブラウザ、Twitter、Apple Mapで試していますがとても快適に動作しているのがわかります。2019年のA13 Bionicも2021年9月配信のiOS 15でも快適に動作します。

iPhone 11とiPhone XRで動作速度を比較しました。

どちらもiOS 15.4で動作していますが、iPhone XRよりもiPhone 11の方が動作が速いのがわかります。iPhone XRでも十分な速度はありますがメモリが4GBと多いiPhone 11の方が余裕ある動作となっています。

iPhone 11で原神も快適に動かせます。

この動画では「最高画質」にして「フレームレート60」で負荷かけていますが、とても滑らかに動かすことができています。A13 Bionicは2019年のSoCですが負荷のかかる3Dグラフィックも軽々と動かすことができます。

iPhone 11の電池持ち

iPhone 11のバッテリー容量は3,110mAhです。同じA13 BionicのiPhone SE(第2世代)の1,810mAhと比べて容量が多くて電池持ちが良好です。

実際にどれくらい電池が持つか計測してみました。

  • YouTube 1時間:9%消費
  • PUBGモバイル 30分:16%消費
  • 原神 30分:12%消費
  • 8時間待機:7%消費

負荷のかかる3Dグラフィックのゲームの電池持ちあまり良くはないですがYouTubeの閲覧など普段使いにおいてはバッテリー駆動時間は良くなっています。

より電池持ちを重視するなら電力効率の良いSoCを搭載しているiPhone 13iPhone 12を選ぶのがいいかもしれません。

急速充電とワイヤレス充電に対応

iPhone 11は急速充電に対応しています。ただし、iPhone 11に同梱しているには5WのUSB-Aタイプの充電アダプタ + USB-A to Lightningケーブルとなっています。

iPhone 11 付属品
iPhone 11 付属品

iPhone 11で急速充電をしたいなら別途サードパーティー製の10W以上の充電アダプタとケーブルを購入する必要があります。

せっかく急速充電に対応しているのに純正の充電器で威力を発揮できないって残念ですが、Apple 20W USB-C充電アダプタを使えば約15W(8.8V × 1.7A)で充電できます。

急速充電で3倍の充電速度に

つまり、5Wの付属の充電器を使うよりも3倍も速く充電できて、30分ほどで40%〜50%の補給が可能でより素早くiPhoneを充電できます。

Apple 20W USB-C充電アダプタは純正の安心感がありますし20W出力とはいえ充電が安定しているのでAnker Nano Ⅱ 30Wと比較しても充電速度に違いはほぼありません。

おすすめは2ポートあるAnker 521 Chargerで、二つの端末を同時充電が可能となっています。

充電ケーブルはAnker PowerLine Ⅲ Flowが絡まりにくくておすすめです。

iPhone 11はワイヤレス充電にも対応しているのでQi対応のワイヤレス充電器があればケーブルレスでiPhone 11を給電することができます。

iPhone 11をワイヤレス充電する
iPhone 11をワイヤレス充電する

最近のワイヤレス充電器は出力が向上しAnker PowerWave Ⅱ StandAnker PowerWave Ⅱ Padを使うことで7.5Wで充電が可能です。

eSIM・Wi-Fi 6の通信に対応

SIMカードスロットも本体右下にありますが、シングルなので一枚しかSIMカードが入りません。

しかし、iPhone 11はeSIMに対応しているので物理カード(ドコモ、au、ソフトバンクの音声回線) + eSIM(データ通信)のデュアル通信環境を構築することができます。(iPhoneのeSIMはIIJmioで設定することができます。)

大手キャリアで料金プランを抑えながら大容量データ通信をeSIMで使う…ってことができるんですね。通信費用を抑えたい方におすすめですよ。

また、WI-Fi 6の次世代の無線LAN規格の通信にも対応しているのでWi-Fi 6に対応しているルーターを使うことで安定した高速通信ができるようになっています。

iPhone 11 レビュー・評価のまとめ

iPhone 11のレビュー、メリット、デメリットをまとめています。

iPhone 11
iPhone 11

iPhone 11のメリット

iPhone 11のメリット
  • 6.1インチが大きくて見やすい
  • デュアルカメラで視野に広い撮影ができる
  • SoCの性能がそれなり高くて現役
  • おサイフケータイ(Felica)に対応
  • IP68の防水防塵で濡れても使える
  • カラフルな本体カラーを6色から選べる
  • 購入費用を抑えられる

iPhone 11は6.1インチディスプレイにデュアルカメラを搭載した2019年のiPhoneのスタンダードモデルで、内部スペックは上位モデルのiPhone 11 Proと同じでコスパのいい端末となっています。

2018年のiPhone XS/XS Maxを使っている方がiPhone 11に機種変更はおすすめできませんがホームボタンのあるiPhone 8/8 Plus以前の機種からの乗り換えならいい選択肢になります。

iPhone 11のデメリット

ただし、iPhone 11はマスクをしてるとFace IDが使えません。ここがiPhone 11の最大のデメリットです。

iPhone 11のデメリット
  • マスクしながらFace IDを使えない
  • ベゼル(画面黒縁)が太め
  • 本体端末が8.3mmと少し分厚い
  • 望遠カメラを搭載していない

マスクをしてると毎回パスコードが必要となるので、外での利便性を考慮するならiPhone SE(第3世代)iPhone 12などを選ぶのがおすすめです。

また6.1インチのディスプレイのわりに本体サイズが大きめで重量感もあるのでコンパクトに持ち歩きたい方はiPhone 13 miniなどを選んだ方がいいかもしれません。

iPhone 11がおすすめな人は

iPhone 11
iPhone 11

iPhone 11は見た目はiPhone XRとほぼ同じですが2022年現在もApple Storeで現行モデルとして61,800円で販売していて、中古のイオシスなら42,800円から手に入れることもできます。

マスクしてるとFace IDが使えないデメリットがありますが、Apple Watchを使ってるならマスクしてても画面ロック解除ができます。

Apple Watchユーザーで旧型のiPhoneからの乗り換えるなら選択肢としてはありです。費用を抑えることができるでしょう。

なお、指紋認証のiPhoneが欲しいならiPhone SE(第2世代)iPhone SE(第3世代)もおすすめです。

iPhone 11シリーズの違い、比較はこちらをどうぞ。

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