iPhone 11は6.1インチのiPhone XRの後継機種でデュアルカメラになって「11」のナンバリングの称号で「廉価版」の負の印象からうまく脱却したiPhoneです。
2020年のiPhone 12・12 Proの発売によってiPhone 11は端末価格が値下げされてコスパのいいモデルで、2023年現在は販売は終了していますが中古で5〜6万円ほどで買える現役機種となっています。
この記事では、iPhone 11のデザイン・スペック・使いやすさ・カメラの画質のレビューしています。実際に使ってどうなのかメリット・デメリットも書いているので検討している方は参考にどうぞ。
- 6.1インチが大きくて見やすい
- デュアルカメラで視野に広い撮影ができる
- SoCが現役で使える性能を持ってる
- おサイフケータイ(Felica)に対応
- IP68の防水防塵で濡れても使える
- カラフルな本体カラーを6色から選べる
- 価格が安めで購入費用を抑えられる
- 顔認証がマスクに対応していない
- 横向きFace IDに対応してない
- ベゼルの幅が(画面黒縁)が太め
- 本体端末が8.3mmと少し分厚い
- 望遠カメラを搭載していない
なお、iPhone 11の後継機種はiPhone 12、iPhone 13となっています。
この記事の目次
iPhone 11の特徴
- ディスプレイ:6.1インチ(液晶)
- 解像度:1,792 × 828ピクセル
- SoC:A13 Bionic、メモリ:3GB
- ストレージ:64GB・128GB
- 生体認証:Face ID(顔・マスクに対応)
- 広角カメラ:1,200万画素(1/2.5型)・ƒ/1.8
- 超広角カメラ:1,200万画素(3.8型)・ƒ/2.4
- インカメラ:1,200万画素・ƒ/2.2
- オーディオ:ステレオスピーカー、空間オーディオ
- 通信:Wi-Fi 6(802.11ax)、Bluetooth 5.0、4G LTE
- NFC:NFC A/B/Felica(おサイフケータイ対応)
- バッテリー容量:2,815mAh
- 充電:Lightning(急速充電対応)、ワイヤレス充電(Qi)
- 電子決済:おサイフケータイ(Felica)対応
- 防水防塵:IP68(水深2メートル30分)
- サイズ:150.9 × 75.7 × 8.3 mm、194 g
- 端末価格:84,800円〜
- 発売日:2019年9月20日
iPhone 11はホームボタンのないベゼルレススタイルのiPhoneで2018年のiPhone XRの後継機種でデュアルカメラになってiPhoneのロゴが消えてAppleロゴマークが中央配置に変更となりました。
本体サイズはiPhone XRと同じなので操作感はほぼ同じなのでiPhone XRからiPhone 11に乗り換えても違和感なく使えるでしょう。
iPhone 11にするはプロモデルのiPhone 11 Proと同じA13 Bionicを搭載しまだ現役で使える性能を持っていて、超広角カメラで視野の広い写真や動画を撮影も可能です。
さらに、バッテリー容量も増えて電池持ちも向上し、より長くiPhoneを使えるのでモバイルバッテリーなしでも1日過ごせるのも大きな魅力ともいえます。
iPhone XRからiPhone 11の進化ポイントは以下の通りです。
- CPU:A12 Bionic → A13 Bionic
- メモリ:3GB → 4GB
- カメラ:シングル → デュアルカメラ
- ポートレートライティング:3種類 → 6種類
- 耐水性能:IP67(1m)→ IP68(2m)
SoCがA13 Bionicになってメモリが4GBに性能が強化されてゲームもより快適に遊べるようになって、まだまだ現役で使えるスペックを備えてるので安心して使えるでしょう。
筐体もIP67からIP68規格になって水に強くなったのも大きな進化ポイントではないでしょうか。お風呂に入りながら電子書や動画の視聴も可能です。(ただし湯船には入れると危険です。)
iPhone 11は、中古のイオシスや楽天市場の中古で5〜6万円で買えます。また、ドコモ「docomo Certified」、ソフトバンク「認定中古品iPhone」でも認定中古品があります。
購入場所 | ドコモ | ソフトバンク | イオシス(中古A) |
---|---|---|---|
64GB | 60,500円 | 51,120円 | 44,800円 |
128GB | 67,100円 | 59,766円 | 51,800円 |
端末割引 | 新規:-11,000円 MNP:-22,000円 |
MNP:-21,984円 | – |
ドコモ、ソフトバンクともに乗り換えなら割引が入るので3~4万円くらいでiPhone 11を買えます。イオシスの中古Aランクは44,800円〜となっています。
iPhone 11 レビュー
光沢のあるガラス素材を採用
6.1インチのディスプレイを搭載し上位モデルのiPhone 11 Proよりも画面が大きいのが特徴です。
上位モデルよりも画面が大きいのは不思議な感じがしますが、5.5インチのiPhone 7 PlusやiPhone 8 Plusよりも小さいのに画面サイズが大きくなっています。
iPhone 11は全6色(ブラック、グリーン、イエロー、パープル、(PRODUCT)RED、ホワイト)から選べてiPhone XRよりも淡い色合いになりました。
今回レビューしているiPhone 11はパープルですが個人的にはとても好きな色味ですね。とても美しい。iPhone 11はスタンダードモデルですがデザインや質感はしっかり担保されています。
iPhone 11の背面パネルのガラスは少しだけ湾曲しているので手で持った時に手に馴染んで持ちやすい形状となっています。
ガラスの質感がしっとりとしているので滑りにくくなっているのGoodです。なお、iPhone 11 Proの背面パネルはテクスチャードマットガラスで指紋が付きにくい素材ですが、iPhone 11は通常の強化ガラスを採用しています。
スタンダードモデルなので仕方ないですよね。いつか、パープルなマットを見させてください。
サイドフレームはアルミ素材を採用
iPhone 11のサイドフレームはアルミ素材を採用していてパープルの色と馴染んで優し〜い雰囲気を醸し出しています。
端末左側にミュートスイッチ、音量ボタンがあります。
右側にサイドボタンがあります。
基本デザインはiPhone XRと同じですね。サイドフレームがアルミなのでステンレスのiPhone 11 Proみたいに指紋でベタベタになることもないのでスタンダードモデルにふさわしい質感です。
充電ポートは引き続きLightningを採用しています。
そろそろUSB-CポートにしてほしいですがLightningケーブルを使い回しできるのでこれはこれで良いのかもしれません。(追記:iPhone 15でUSB-Cに置き換わりました。)
iPhone 11のはデュアルカメラを搭載しています。タピオカカメラになりきれなかったカメラって感じですが愛嬌があって可愛らしいスタイルですね。
iPhone 11は筐体が光沢のあるガラス素材、カメラの部分がマットなガラス素材を採用しiPhone 11 Proはこれが逆になっています。
どっちがイイかは好みとなりますが、素材で差をつけるのはわかりやすくていいですね。
6.1インチの液晶ディスプレイを搭載
6.1インチのベゼルレスディスプレイを搭載していてiPhone XRと全く同じサイズ、解像度となっています。
モデル | iPhone 11 | iPhone XR |
---|---|---|
画面サイズ | 6.1インチ(液晶) | |
解像度 | 1,792 x 828ピクセル(326ppi) | |
コントラスト比 | 1,400:1(標準) | |
最大輝度 | 625cd/m2(標準) | |
仕様 | True Toneディスプレイ、広色域ディスプレイ(P3)、Haptic Touch |
有機ELではなく液晶ディスプレイですが十分キレイな表示性能なのでゲームなどもキレイな画面で楽しむことができます。外など明るところでもAppleの液晶は意外と明るいので視認性はいいですね。
もちろん、最新の有機ELディスプレイを採用してるiPhoneと比べると暗いですが十分なディスプレイ性能を持っています。
画面サイズと使いやすさ
iPhone 11のディスプレイはiPhone 8 Plus(5.5インチ)よりも画面表示領域が広いところですね。iPhone 8(4.7インチ)、iPhone 11(6.1インチ)、iPhone 8 Plus(5.5インチ)で比較しました。
iPhone 11の画面は縦に長いので情報量がiPhone 8/8 Plusよりも多く表示できて画面が見やすいしスクロール量を減らして指の負担を低減できます。
5.8インチのiPhone 11 Proと比べると6.1インチのiPhone 11は少し大きめサイズなので片手操作はなかなか難しいのかなと思います。
iPhone 11はiPhone 8 Plusよりも本体サイズはコンパクトで両手で使うことを前提でiPhone 11を手にすれば慣れてくるので問題はないです。
むしろ、iPhone 11 Pro Maxよりも小さい画面サイズで同じ作業領域なので少しでもコンパクトなサイズで画面を広く使いたいならiPhone 11という選択肢はアリです。
iPhone 11はiPhone 11 Proよりも画面サイズが大きいですが表示領域も広いですが11 Pro Maxと同じ表示領域なのに画面サイズがコンパクトです。
iPhone 11 Pro | iPhone 11 | iPhone 11 Pro Max | |
画面サイズ | 5.8インチ(有機EL) | 6.1インチ(液晶) | 6.5インチ(有機EL) |
解像度 | 2,436 x 1,125ピクセル(458ppi) | 1,792 x 828ピクセル(326ppi) | 2,688 x 1,242ピクセル(458ppi) |
表示領域 | 812 x 375ドット | 896 x 414 |
iPhone 11 Proの表示領域に物足りなさを感じるけどMaxは大きすぎるならiPhone 11はちょうどいいサイズ感なんですよね。
実際に使ってみると分かりますがiPhone 11の6.1インチのサイズ感はとてもいい感じに仕上がっています。
生体認証はFace ID(顔)に対応
iPhone 11の生体認証はFace ID(顔認証)に対応し、顔を画面に向けるだけで画面ロック解除、Apple Payの電子決済が可能となっています。
Face IDの認証精度、速度もいいのでとても使いやすいシステムとなっています。
ただし、マスクをしているとFace IDは反応しないのでパスコード入力が必要となります。iOS 15.4のFace IDのマスク対応はiPhone 12、iPhone 13が対応機種でiPhone 11は対象外です。
アプリの切り替えもジェスチャー操作できてiPhoneのジェスチャー操作はとても快適ですぐに慣れるでしょう。
ジェスチャー操作は慣れれば超便利なので、これからiPhone 11やiPhone XRなどに機種変更をしようかなーって思ってる方はこちらを参考にどうぞ。
IP68(水深2m30分耐える)に対応
iPhone 11はIP68等級の耐水性能を持っていて、水深2メートルのところに本体を沈めて30分ほどは耐えることができます。
雨に濡れてしまったり台所の水がかかってしまったなど、生活するにおいて発生しそうな水濡れ事故でも壊れるリスクを減らすことができます。
ただし、水濡れによる故障は保証対象外なので注意です。
…よく分からないですよね。これでCMとかしてアピールしてるのに水濡れによる故障は対象外。なので、あくまで保険的な捉え方をした方がいいかもしれません。
iPhone 11 カメラレビュー
iPhone 11は超広角と広角の二つのカメラを搭載したデュアルカメラ仕様となっています。
iPhone 11 | iPhone XR | |
広角カメラ | 1200万画素(新型センサー) ƒ/1.8のレンズ |
1200万画素 ƒ/1.8のレンズ |
超広角カメラ | 1200万画素 ƒ/2.4のレンズ |
– |
手ぶれ補正 | 光学式手ぶれ補正(広角) | |
ズーム性能 | 2倍の光学ズームアウト 最大5倍のデジタルズーム |
最大5倍のデジタルズーム |
写真の機能 | ナイトモード ポートレートモード 次世代のスマートHDR 6つのエフェクトのポートレートライティング |
ポートレートモード スマートHDR3つのエフェクトのポートレートライティング |
動画 | 4k60pの動画撮影に対応、オーディオズーム、QuickTakeビデオ | 4k60pの動画撮影に対応 |
2018年のiPhone XS/XS Maxもデュアルカメラでしたが、iPhone 11は超広角という広い視野を撮影できるのでカメラの性質は異なります。同じ場所から撮影した写真ですが、iPhone 11は「広角」と「超広角」の視野で撮影ができます。
望遠カメラもとても便利なので僕はよく使っていますが、超広角カメラなら今までとは違った雰囲気の写真が撮影できるので面白いんですよね。
夜間においても超広角カメラを使って撮影ができます
動画撮影でも超広角カメラでの撮影ができるので、タイムラプスと組み合わせることでこんな感じの動画が簡単に撮影可能です。
超広角カメラには光学式手ぶれ補正は非搭載ですが、しっかりと電子手ぶれ補正が効いてるので手持ちでの動画撮影も問題ないようです。
広角カメラの画質
iPhone 11の広角カメラでどんな写真を撮影できるか見ていきましょう。
iPhone 11の広角カメラは1200万画素(1/2.5型)、F1.8のレンズを搭載していてスペック上はiPhone XRと同じです。
なので、明るいところは大きな差はありません。
とても自然で高精細で色鮮やかな写真に仕上げることができます。
イメージセンサーの大きさは1/2.5型とiPhone 13よりも小さいものの被写体に寄ることである程度はセンサーとレンズのハードウェアだけで背景を自然にぼかすことができます。
次世代のスマートHDRで白トビが抑えられる
iPhone 11はスマートHDRを搭載し明暗差のある(逆光)シーンでも白トビを抑えながら被写体を撮影できるようになっています。
スマートHDRはiPhone XRにもありましたが、iPhone 11は次世代のスマートHDRに進化しより精度が向上しています。
といっても、明るいところの逆光のシーンにおいては違いはそこまで感じることはできませんが、次世代のスマートHDRは夜間撮影で差が出てきます。
iPhone 11、iPhone XRで比較してみました。
iPhone 11のほうが電飾看板の白トビが抑えられて自然な雰囲気に仕上がります。ほんの僅かではありますがiPhone 11の次世代のスマートHDRの方が優秀なのかもしれません。
Deep Fusionでより高精細な写真に
iPhone 11の広角カメラはDeep Fusionにより高精細な写真表現が可能になりました。
明るいシーンにおいては違いを見分けるのは難しいですが暗所撮影だとDeep FusionのあるiPhone 11のほうがより高精細な写真に仕上がっています。
部分拡大をすると違いがよく分かります。
iPhone XRはディテールが曖昧なのに対してiPhone 11はクッキリとした画質になっています。デジタルズームを使ってズーム撮影した時にも画質向上しています。
iPhone 11、iPhone XRともにデジタルズーム5倍までズームして撮影ができます。
iPhone 11はより高精細な画質に仕上がるので望遠カメラがなくても2〜3倍くらいのズームであれば常用できるくらいの画質を得ることができます。
ナイトモードで暗所でも明るく撮影
iPhone 11はナイトモードを使って暗いところでも明るい写真を撮影できます。
ナイトモードは数秒間シャッターを切った状態となり、複数の画像をA13 BionicのNeural Engineの機械学習が合成処理をして明るく綺麗な写真に仕上げるという技術です。
iPhone 11 Proのナイトモード撮影時の動作 #iPhone11Pro pic.twitter.com/bTi23KT8Di
— かずやシンスペース (@Logkazu) September 20, 2019
iPhone 11のナイトモードOFF状態とiPhone XRで比較して見ました。
Deep FusionがあるiPhone 11の方が画質がいいですが明るさはどちらも同じ感じですね。iPhone 11でナイトモードを使って撮影するとこうなります。
ノイズを抑えつつ明るく色鮮やかな写真に仕上がります。iPhone 11のナイトモードは広角カメラでしか使えないですが暗いところでも明るくなるので夜景などいろんなシーンで使うことができます。
ポートレートモードで雰囲気のある写真を
iPhone 11は背景をぼかすことができるポートレートモードに対応していますが、iPhone XRでは人物限定だったのがモノに対しても使えるようになりました。
- iPhone 11:モノ・人物
- iPhone XR:人物のみ
こんな感じで食レポも背景をぼかして雰囲気のある写真に仕上げることができます。
また、人物撮影時の制限も緩くなっていてiPhone XRでは離れすぎるとポートレートモードを有効にできなかったのがiPhone 11ではそこそこ離れても撮影が可能になっています。
これは嬉しい改善点ですよね。
- iPhone XR:約0.2m ~ 約1m
- iPhone 11 :約0.25m ~ 約2.5m
iPhone 11のポートレートモードは超広角カメラと広角カメラのデータを組み合わせて背景をぼかしているので、シングルカメラのiPhone XRよりも幅広い写真に仕上げることができるのでしょうね。
インカメラの画質が向上
iPhone 11のフロントカメラは1200万画素のイメージセンサーを搭載していてiPhone XRの700万画素から高画素化しています。
iPhone 11 | iPhone XR | |
インカメラ | 1200万画素 ƒ/2.2のレンズ |
700万画素 ƒ/2.2のレンズ |
TrueDepthカメラ | 顔認証・Face ID | |
動画撮影 | 4K60P、1080p(120fpsまたは240fps)スロー |
フルHD(1080pに対応 |
画素数アップによる画質の向上だけでなく、カメラが一つしかありませんが広角だけでなく超広角で撮影できるようになっているので、より広い視野で自撮りをすることができるようになっています。
また、高画素化により4K動画とスローモーション撮影にも対応しています。自撮りで動画を撮影する方にとっては嬉しいスペックアップといえるでしょう。
iPhone 11 SoC 性能レビュー
CPU・GPU・RAMの性能
iPhone 11のSoC(システムオンチップ)上位モデルのiPhone 11 Proと同じA13 Bionicを搭載しメインメモリも4GBとなっています。
下位モデルなのに上位モデルと同じSoCとメモリを採用しているのってiPhoneくらいじゃないでしょうか。かなり太っ腹です。解像度はiPhone 11 ProよりもiPhone 11の方が少ないので処理速度が速くなる場面もあるかもしれません。
モデル | iPhone 11 | iPhone XR |
---|---|---|
SoC | A13 Bionic | A12 Bionic |
CPU | 2 + 4 = 6コア | 2 + 4 = 6コア |
GPU | Apple独自開発 (4コア) |
Apple独自開発 (4コア) |
Neural Engine | 8コア(毎秒1兆回) | 8コア(毎秒6000億回) |
メモリ | 4GB LPDDR4X | 3GB LPDDR4X |
トランジスタ数 | 85億個 | 69億個 |
プロセスルール | 7nm | 7nm |
iPhone 11のA13 Bionicの性能をGeekbench 5で計測してみました。
モデル | iPhone 11 | iPhone XR |
---|---|---|
SoC | A13 Bionic | A12 Bionic |
シングルコアCPU | 1323 | 1106 |
マルチコアCPU | 2955 | 2531 |
Metal GPU | 5671 | 4451 |
CPUの性能は30%ほど速く、GPUも30%ほど性能アップしていることになります。性能アップをしながらA12 Bionicよりも25%以上も省電力になってのがA13 Bionicのすごいところですよね。
実際の動作速度を比較
iOS 15.4をインストールしたiPhone 11でどれくらいの速度で動作するか試しました。
ブラウザ、Twitter、Apple Mapで試していますがとても快適に動作しているのがわかります。2019年のA13 Bionicも2021年9月配信のiOS 15でも快適に動作します。
iPhone 11とiPhone XRで動作速度を比較しました。
どちらもiOS 15.4で動作していますが、iPhone XRよりもiPhone 11の方が動作が速いのがわかります。iPhone XRでも十分な速度はありますがメモリが4GBと多いiPhone 11の方が余裕ある動作となっています。
iPhone 11で原神も快適に動かせます。
この動画では「最高画質」にして「フレームレート60」で負荷かけていますが、とても滑らかに動かすことができています。A13 Bionicは2019年のSoCですが負荷のかかる3Dグラフィックも軽々と動かすことができます。
iPhone 11の電池持ち
iPhone 11のバッテリー容量は3,110mAhです。同じA13 BionicのiPhone SE(第2世代)の1,810mAhと比べて容量が多くて電池持ちが良好です。
実際にどれくらい電池が持つか計測してみました。
- YouTube 1時間:9%消費
- PUBGモバイル 30分:16%消費
- 原神 30分:12%消費
- 8時間待機:7%消費
負荷のかかる3Dグラフィックのゲームの電池持ち良くはないですが普段使いにおいては十分使えるバッテリーライフでYouTube 1時間視聴で9%消費は最新のスマホ並の電池持ちではあるので1日は普通に使えるでしょう。
ただし、発売してから時間が経過してる端末なのでバッテリー劣化によって電池の減りが速いこともあるので中古で今から購入する人は注意しましょう。
急速充電とワイヤレス充電に対応
iPhone 11は急速充電に対応しています。ただし、iPhone 11に同梱しているには5WのUSB-Aタイプの充電アダプタ + USB-A to Lightningケーブルとなっています。
iPhone 11で急速充電をしたいなら別途サードパーティー製の10W以上の充電アダプタとケーブルを購入する必要があります。
せっかく急速充電に対応しているのに純正の充電器で威力を発揮できないって残念ですが、Apple 20W USB-C充電アダプタを使えば約15W(8.8V × 1.7A)で充電できます。
つまり、5Wの付属の充電器を使うよりも3倍も速く充電できて、30分ほどで40%〜50%の補給が可能でより素早くiPhoneを充電できます。
Apple 20W USB-C充電アダプタは純正の安心感がありますし20W出力とはいえ充電が安定しているのでAnker Nano Ⅱ 30Wと比較しても充電速度に違いはほぼありません。
おすすめは2ポートあるAnker 521 Chargerで、二つの端末を同時充電が可能となっています。
充電ケーブルはAnker PowerLine Ⅲ Flowが絡まりにくくておすすめです。
iPhone 11はワイヤレス充電にも対応しているのでQi対応のワイヤレス充電器があればケーブルレスでiPhone 11を給電することができます。
最近のワイヤレス充電器は出力が向上しAnker PowerWave Ⅱ Stand、Anker PowerWave Ⅱ Padを使うことで7.5Wで充電が可能です。
eSIM・Wi-Fi 6の通信に対応
SIMカードスロットも本体右下にありますが、シングルなので一枚しかSIMカードが入りません。
しかし、iPhone 11はeSIMに対応しているので物理カード(ドコモ、au、ソフトバンクの音声回線) + eSIM(データ通信)のデュアル通信環境を構築することができます。(iPhoneのeSIMはIIJmioで設定することができます。)
大手キャリアで料金プランを抑えながら大容量データ通信をeSIMで使う…ってことができるんですね。通信費用を抑えたい方におすすめですよ。
また、WI-Fi 6の次世代の無線LAN規格の通信にも対応しているのでWi-Fi 6に対応しているルーターを使うことで安定した高速通信ができるようになっています。
iPhone 11 レビュー・評価のまとめ
iPhone 11は2019年9月に発売したiPhoneのスタンダードモデルとなっていて、6.1インチのディスプレイにA13 Bionicを搭載しています。
6.1インチのディスプレイは丁度使いやすい大きさで多くの方におすすめですが、iPhone 11は端末が少し大きいので片手で操作するのは少し厳しいので基本的に両手で使うスマホとなっています。
iPhone 11がおすすめな人は
では、iPhone 11はどんな人におすすめかまとめます。
- 大きめのiPhoneが欲しい
- 中古でいいから費用を抑えたい
- 3〜5万円でiPhoneが欲しい
- ゲームも快適にプレイしたい
基本的にiPhoneをどうしても使いたい方で中古でもいいから費用を抑えながらそこそこ使えるスペックのモデルが欲しい方にiPhone 11はおすすめのモデルです。
もちろん、最新のiOS 18にも対応しますしあと2年は最新iOSに対応するはずなのでまだまだ使えるiPhoneとなります。
SoCのA13 Bionicも発熱はしやすいですが性能は高くて原神などのゲームもそれなりに快適に動かせるのでゲームも楽しみたい方もiPhone 11は選択肢としてはいいです。
iPhone 11を買わない方がいい人は
では、iPhone 11は買わないほうがいい人はこんな感じです。
- もっとコンパクトなiPhoneが欲しい
- マスクして顔認証を使いたい
- 横持ちして顔認証することがある
- ゲームをより快適にプレイしたい
- MagSafeアクセサリを使いたい
iPhone 11の画面サイズは6.1インチとiPhone 14やiPhone 13と同じではありますが、ベゼル幅が太くて本体サイズが大きめなのでコンパクトな印象はなく片手操作は難しいです。
よりコンパクトなモデルが欲しいならiPhone 14やもっと画面サイズが小さい5.4インチのiPhone 13 miniを選ぶべきでしょう。なんなら4.7インチのiPhone SE3でもいいかもです。
また、マスクをしてると毎回パスコード入力が求められます。横持ちのFace IDにも対応していないので顔認証の快適性を求めるならiPhone 11はおすすめできません。
iPhone 13以降のモデルを選ぶのがいいです。
周辺機器もMagSafeに対応していないので限られてしまうので、この辺りの利便性を重視したいならiPhone 11ではなくiPhone 12、iPhone 13、iPhone 14がおすすめです。
コメントをどうぞ!