
AppleがiPhone XSとiPhone XS Maxを2018年9月21日に発売しました!
iPhone XSはPhone Xの後継機、iPhone XS MaxはiPhone 8 Plusの後継機という位置付けとなりますが、 この記事ではiPhone XS/XS Max(2018)はiPhone X/8 Plus(2017)から何が進化したのかスペックやデザインを比較してどれを選ぶべきかを書いています。
現在販売されている全てのiPhone(XS Max、XS、XR、8 Plus、8、7 Plus、7)を徹底比較したレビュー記事とiPhone XSとiPhone XRの違いを比較した記事はこちらをどうぞ!
この記事の目次
iPhone XS/XS MaxとiPhone X/8 Plusのスペックの違いを比較
iPhone XS / XS Maxの新機能

iPhone XS/XS Max(2018)はiPhone X(2017)から何が新しくなって進化したのか少しわかりにくかったので一覧にしてまとめてみました。
- ディスプレイが5.8インチと6.5インチの2サイズに
- A12 Bionicチップで高性能・省電力に(7nmプロセスルールを採用)
- カメラは新しいイメージセンサー、ISP、アルゴリズムで綺麗な写真を撮影可能に
- ポートレートモードの背景のボケがより正確に
- ボケ量を調整できる深度コントロールを搭載
- IP68等級の防塵耐水性能(浸水2メートルで30分)
- デュアルSIMに対応(nanoSIM・eSIM)
基本的には性能が向上しただけで大きな違いはありません。
とはいえ、カメラの画質が大幅に向上しポートレート機能が強化、撮影後に背景のボケを調整することができる深度コントロールできるようになったのは大きな進化といえるでしょう。
また、防塵耐水性能がIP67からIP68にグレードアップしたのも日常の生活の上で大事な耐久性アップといえそうです。
画面サイズ・デザインの違い
iPhone XS(2018)は5.8インチのOLEDディスプレイを搭載し基本的なスペックはiPhone X(2017)と同じです。
iPhone XS MaxはiPhone 8 Plusの後継機種という位置付けとなり6.5インチのOLEDディスプレイを搭載したフラグシップモデルとなっています。
iPhone XS/XS MaxとiPhone X/8 Plusのスペックの違いを比較してみましょう。
モデル | iPhone XS Max | iPhone XS | iPhone X | iPhone 8 Plus |
---|---|---|---|---|
画面サイズ | 6.5インチ | 5.8インチ | 5.5インチ | |
ディスプレイ | OLED(有機EL) Super Retina HD タッチセンシング:120Hz | LCD(液晶) Retina HD | ||
アスペクト比 | 19.5:9 | 16:9 | ||
解像度 | 2,688 x 1,242ピクセル(458ppi) | 2,436 x 1,125ピクセル(458ppi) | 1,980 x 1,080ピクセル(401ppi) | |
コントラスト比 | 1,000,000:1(標準) | 1,300:1コントラスト(標準) | ||
最大輝度 | 625cd/m2 | |||
カラー | 広色域(P3)/ True Toneディスプレイ | |||
HDR | 対応(HDR10) | 非対応 | ||
3D Touch | 対応 |
iPhone XS/XS Maxのリフレッシュレートが120Hzに対応したと一部で話題になっていますが、ディスプレイのリフレッシュレートは60Hzのままでタッチセンシングが120Hzに対応しただけでiPhone Xから採用されています。
つまりタッチセンサーの精度がiPhone 8/8 PlusよりもiPhone XS/XS Max/Xの方が高くなっておりスムーズに操作ができるということ。
ジェスチャーの操作が基本となるiPhone XS/Xシリーズならではの性能と言っていいでしょう。
iPhone XS/XS Maxはステンレス素材のサイドフレームにガラス素材の背面パネルを採用したiPhone Xとほぼ同じデザインですが、iPhone 8/8 Plusはアルミフレームなので質感は大きく異なります。

ステンレスフレームは光沢のある素材で指紋や細かいキズが付きやすいですが、凹みには強いです。アルミフレームは指紋やキズは付きにくいですが衝撃には弱く凹みやすいのが特徴です。
iPhone XS/XS MaxとiPhone 8 Plusのデザイン、サイズの違いを比較してみました。
モデル | iPhone XS Max | iPhone XS | iPhone X | iPhone 8 Plus |
---|---|---|---|---|
カラー | スペースグレイ、シルバー、ゴールド | スペースグレイ、シルバー | スペースグレイ、シルバー、ゴールド | |
サイズ | 157.5 x 77.4 x 7.7 mm | 143.6 x 70.9 x 7.7 mm | 158.4 x 78.1 x 7.5 mm | |
重量 | 208g | 177g | 174g | 202g |
iPhone XSとiPhone Xは全く同じ本体サイズとなっています。
iPhone XS Maxは画面は大きくなりましたが、筐体サイズはiPhone 8 Plusよりも少し小さくなりました。ただし、本体が分厚くなって重量が重くなってしまいました。
- 画面サイズ:5.8インチ → 6.5インチに大きく
- 本体サイズ:少しだけ小型化・厚みは太くなった
- 重量:202g → 208g 重くなった
なので、残念ですがiPhone 8 PlusからiPhone XS Maxに乗り換えて小さくなったと感じることはないでしょう。

まあ、ほぼ同じ本体サイズで画面サイズが大きくなるのでiPhone XS Maxの優位性はあるのかなと思います。
iPhone XSはiPhone Xの後継機種でデザインがほぼ同じです。

iPhone XS/XS MaxはLightningコネクタの隣にアンテナラインが新たに追加されているのが特徴となっています。まあ、よく見ないと違いが分からないレベルと言っていいでしょう。
耐水性能の違い
iPhone XS/XS MaxはIP68等級の防塵耐水に対応しこれまでよりも耐水性能が向上しています。
iPhone XとiPhone 8 PlusはIP67等級の防塵耐水性能となっているのですが、一般的なIP67とIP68の定義は以下のとおりです。
モデル | iPhone XS Max | iPhone XS | iPhone X | iPhone 8 Plus |
---|---|---|---|---|
等級 | IP68 | IP67 | ||
耐水性能 | 連続的に水中に置いても水が侵入しない | 一定の水圧で30分間水中に浸けても水が侵入しない | ||
防塵性能 | 粉塵が内部に侵入しないこと |
iPhone Xは1メートルの水中でしたが、iPhone XS/XS Maxを2メートルの水中の中に30分間を水没しても耐えることができる性能があるので、より深いプールの中に落としてしまっても耐えることが可能となります。
- iPhone XR/X/8/8 Plus:水深1メートルで30分の耐水性能
- iPhone XS/XS Max:水深2メートルで30分耐水性能
また、水だけではなくコーヒーやお茶、お酒などからもiPhoneを守ることができるようになっています。
IP67等級に対応していたiPhone 8で水で壊れたという声も少なからずあったので、IP68のiPhone XS/XS Maxはこのような水没事故を防ぐことができそうです。
CPU・RAM・ストレージの違い
iPhone XS/XS PlusはA12 Bionicプロセッサを搭載しています。
iPhone XのA11 Bionicと同じ6つのCPUコア(高性能コア2つ + 省電力コア4つ)を内蔵したプロセッサで、GPUは3コアから4コアに増加しています。
プロセスルール(半導体の配線幅)が10nmから7nmと微細化、A11 BionicよりもA12 BionicのCPUの性能は15%向上、GPUの性能は50%向上し、消費電力が50%少なくなっています。
モデル | iPhone XS Max | iPhone XS | iPhone X | iPhone 8 Plus |
---|---|---|---|---|
プロセッサ | A12 Bionic チップ | A11 Bionicチップ | ||
CPUコア数 | 6コア (高性能コア2 + 高効率コア4) | |||
GPU | Apple独自4コアGPU | Apple独自3コアGPU | ||
RAM | 4GB | 3GB | ||
ニューラルエンジン | 8コア (毎秒5兆の演算処理) | 2コア (毎秒6000億の演算処理) | ||
ストレージ | 64GB/256GB/512GB | 64GB/256GB | ||
性能 | CPU:A11より15%高速 GPU:A11より50%高速 | CPU:A10より70%高速 GPU:A10より30%高速 |
メインメモリ(RAM)の容量はiPhone X/8 Plusは3GBですが、iPhone XS/XS Maxは4GBと容量が増えているので、アプリの切り替えなどが今まで以上に快適に動作します。
- iPhone X/8/8 Plus:A11 Bionic、3GB RAM
- iPhone XS/XS Max:A12 Bionic、4GB RAM
A12 Bionicにもニューラルエンジンと呼ばれるハードウェアを内蔵し、機械学習による高度な処理が可能。A12 Bionicのニューラルエンジンのコア数が2つから8つに増えて毎秒6000億から5兆の演算が可能で最大9倍も処理が高速化しているのが特徴です。
ニューラルエンジンは画像認識や音声認識を得意とし主に顔認証のFace IDやアニ文字、ARといった空間認識処理が必要な処理で使われていて、A12 Bionicによりより高速に処理でき全体的な動作速度が大きく向上しています。
カメラ性能の違い

iPhone XS/XS Plusの背面カメラはiPhone Xと同じデュアルレンズ(広角・望遠)カメラを搭載し、1200万画素のイメージセンサーを採用しています。
モデル | iPhone XS Max | iPhone XS | iPhone X | iPhone 8 Plus |
---|---|---|---|---|
広角カメラ | 32%大型化した1200万画素・ƒ/1.8 | 1200万画素・ƒ/1.8 | 1200万画素・ƒ/1.8 | |
望遠カメラ | 1200万画素・ƒ/2.4 | 1200万画素・ƒ/2.8 | ||
手ぶれ補正 | デュアル光学式手ぶれ補正 | 光学式手ぶれ補正 | ||
仕様 | 光学2倍ズーム 10倍デジタルズーム ポートレートモード クアッドLED True Toneフラッシュ | |||
動画性能 | 光学2倍ズーム 10倍デジタルズーム 4K(24/30/60fps) 1080p(30/60fps) 映画レベルの手ぶれ補正 1080p(120/240fps)スローモーション |
iPhone XS/XS MaxはiPhone X/8 Plusと同じ1200万画素のイメージセンサーを搭載していますが、広角カメラは新世代の32%大型化したイメージセンサーを採用して暗いところでもノイズの少ない綺麗な写真が撮影できるようになっています。
基本的に画素センサーが大型化されると画質は大幅に良くなります。
実際にiPhone XS Maxを購入してiPhone Xとカメラの画質を比較してみましたが、iPhone XS/XS Maxのカメラはめちゃくちゃ綺麗に写真を撮ることができるようになっています。
詳しくはこちらの記事「iPhone XS Max レビュー!大きすぎる画面に白飛びしないカメラが魅力も欠点もある!」を参考にしてください。
iPhone XS/XS Maxの背面カメラはとにかく高精細でとっても綺麗な写真を撮影ができます。
スペシャルイベントでiPhone XSのカメラの撮って出しだという写真を公開していましたが、髪の毛一本まで再現しつつ背景をボカすことができていました。
iPhoneでここまで撮影できるのなら一眼レフカメラいらずと言ってもいいかも。
また、iPhone XS/XS Maxは背景のボケ具合を撮影中・撮影後に自由に調整することができる深度コントロール機能を搭載しています。
リアルタイム深度コントロールはiOS 12.1で対応しており、撮影中にボケ具合を確認することができます。あとからもボケ具合を調整できるので、いつでもお好みの写真に仕上げることが可能となっています。
これはiPhone XやiPhone 8 Plusでは使うことができない機能でiPhone XS/XS Maxならでは機能です。
さらに、iPhone XS/XS MaxはスマートHDRという機能を搭載していて暗部と明部組み合わせてより繊細な写真を生み出すことが可能となっています。
スマートHDRは高速読み出しをすることができる新型のイメージセンサーと高性能なA12 Bionicプロセッサに内蔵されたニューラルエンジン、強化されたISP(映像エンジン)、新しいアルゴリズムにより実現したもの。
通常のHDRよりも明暗差のあるシチュエーションでも自然な写真が撮影できるようになっていて、iPhone X/8 Plusだと白トビしてしまうシーンでもiPhone XS/XS Maxなら白トビせずに撮影することができるように。
実際にスマートHDRを使って撮影した写真がこちらです。
iPhone XS/XS Maxのカメラは白色の素材もリアルに切り取ることができ、一眼レフカメラよりも綺麗に撮影できるシーンがあるのは本当に驚きです。
iPhone XS/XS Maxのカメラについてはこちらのレビュー記事「iPhone XS Max レビュー!大きすぎる画面に白飛びしないカメラが魅力も欠点もある!」を参考にしてください。)
ただし、スマートHDRにより逆光に強くなるのは嬉しいですが、雰囲気のある写真を撮影するときには少し邪魔な機能になってしまうこともありそう。
まあ、設定からスマートHDRをOFFにすることができるので状況に応じて設定を変更していきましょう。
なお、iPhone XRはスマートHDRに対応して、シングルカメラ仕様ですがポートレートモードに対応していて背景をぼかすこともできます。
iPhone XSとiPhone XRの比較記事はこちらをどうぞ!
iPhone XS/XS Maxの動画はステレオ音声の録音に対応をしているので、動画撮影にこだわるのならiPhone XS/XS Maxは良い選択肢となるでしょう。
- iPhone X/8 Plus:1200万画素、HDR、ポートレートモード
- iPhone XS/XS Max:より綺麗な1200万画素、スマートHDR、精度が向上したポートレートモード
iPhone XS/XS Maxの前面カメラはiPhone X/8 Plusと同じように700万画素のイメージセンサーが搭載されています。

モデル | iPhone XS Max | iPhone XS | iPhone X | iPhone 8 Plus |
---|---|---|---|---|
画素数 | 700万画素・ƒ/2.2 | |||
仕様 | Face ID ポートレートモード アニ文字、1080p HD動画撮影 Retina Flash | 1080p HD動画撮影 Retina Flash |
ドットプロジェクタ、投光イルミネーター、赤外線センサーを組み合わせたTrueDepthカメラも搭載していて、ジェスチャー操作で顔認証をして画面ロック解除、Apple Payの決済ができるようになっています。
Face IDの顔認証速度の違い
iPhone XS/XS MaxはiPhone Xと同じようにTouch IDを内蔵したホームボタンがないので顔認証のFace IDが搭載されています。

モデル | iPhone XS Max | iPhone XS | iPhone X | iPhone 8 Plus |
---|---|---|---|---|
生体認証 | 顔認証 高速化されたFace ID | 顔認証 Face ID | 指紋認証 Touch ID |
Phone XS/XS MaxのFace IDは発売当初は顔認証速度がiPhone Xよりも高速化していましたが、iOS 12のアップデートによりiPhone XのFace IDも速くなりました。
なので、iPhone XS/XS MaxだからFace IDの認証速度が速いというわけではありません。
2018年のiPhoneはホームボタンのある従来のiPhoneのスタイルを完全に刷新した形となり、ユーザーはTouch IDからFace IDに完全移行しないといけない状況となります。
でも、安心して。
実際に使ってみれば分かりますが慣れてしまえばFace IDもなかなか使いやすいですしジェスチャー操作もとても快適に使うことができます。
ただ、指紋認証のTouch IDのほうが使いやすいなーと感じる場面があるのも事実。こんなシチュエーションだとFace IDは使い勝手が悪いので注意です。
- マスクをしている
- 布団の中に潜る
- 女装、男装、変装する
ディスプレイ内蔵式の指紋認証が搭載されればこの問題は解決しますが、2018年モデルのiPhone XS/XS Maxはこの問題は付きまといます。
2019年モデルには期待したいところですが、おそらく2020年モデルのiPhoneになりそうな感じですね。
夏はまだ良いとしても冬になるとマスクを付ける人も増えると思うので季節によってはiPhone XS/XS Maxは使いづらさを感じることもあるのかもしれません。
ワイヤレス通信性能の違い
iPhone XS/XS MaxのLTE通信とWi-FI通信はそれぞれMIMOに対応したことでさらにiPhone Xよりも高速通信が可能となり、LTE通信はiPhoneではじめてギガビット通信(理論上で1Gbpsの速度)に対応しています。
モデル | iPhone XS Max | iPhone XS | iPhone X | iPhone 8 Plus |
---|---|---|---|---|
LTE通信 | 4×4 MIMOとLAA対応ギガビット級LTE 4G LTE-Advanced Cat.16(受信1.0Gbps、送信?Mbps) デュアルSIM(nanoSIM +eSIM)に対応 | 4G LTE-Advanced Cat.15(受信800Mbps、送信50Mbps) | ||
Wi-Fi通信 | 802.11a/b/g/n/ac MIMO対応Wi-Fi | |||
Bluetooth | 5.0 | |||
位置情報 | GPS、GLONASS、Galileo、QZSS | |||
NFC | リーダーモード対応NFC、予備電力機能付きエクスプレスカード、FeliCa対応 | リーダーモード対応NFC、FeliCa対応 | ||
その他 | ワイヤレス充電(Qi)対応 30分最大50%の高速充電対応 |
実際に通信速度は場所によっても左右されますが、全体的に速度向上はしているようで僕が使っているドコモ回線(金沢市郊外)ではiPhone XよりもiPhone XS Maxの方が1.5倍くらい通信速度が向上していることを確認しました。
- iPhone X/8/8 Plus:90Mbps(下り)
- iPhone XS/XS Max:145Mbps(下り)
LTE通信がWi-Fi通信並みの速度が出るのは正直驚きでもあります。
また、iPhone XS/XS MaxはデュアルSIMに対応しており物理的なnanoSIMとeSIMを組み合わせることで違う通信会社の回線を簡単に切り替えができます。
ただし、現時点では音声通話のeSIMの提供がない日本では使いようがないデュアルSIMとなっており、SIMロックがかかっているキャリア版iPhoneはSIMロック解除をしないとデュアルSIMは使用できません。
iPhone XS/XS Maxの香港モデルに関しては色々な事情でeSIMを使うことができないので物理的にnanoSIMを2枚入れることができる仕様に。むしろ香港モデルの方が使い勝手がいいんじゃないかと思ってしまいますね…。
バッテリー駆動時間の違い
iPhone XS/XS Maxのバッテリー駆動時間の違いを比較します。
モデル | iPhone XS Max | iPhone XS | iPhone X | iPhone 8 Plus |
---|---|---|---|---|
連続通話 | 最大25時間 | 最大20時間 | 最大21時間 | 最大21時間 |
インターネット | 最大13時間 | 最大12時間 | 最大12時間 | 最大13時間 |
ビデオ再生 | 最大15時間 | 最大14時間 | 最大13時間 | 最大14時間 |
オーディオ再生 | 最大65時間 | 最大60時間 | 最大60時間 | 最大60時間 |
iPhone XSはiPhone Xよりも最大30分長いバッテリー駆動時間、iPhone XS MaxはiPhone Xより最大1.5時間長いバッテリー駆動時間になっていると公式で発表されていますが、どこを基準としているのかはちょっと不明です。
いずれにしてもiPhone XS MaxはiPhone 8 Plusよりもバッテリー駆動時間が長くなっているので、より長く使いたい方にオススメとなっています。
端末価格の違い
iPhone XS/XS Plusの端末価格は以下のとおりでとにかく高いです。iPhone XSはiPhone Xよりも安くなるのかなと思っていたら変わらずでした。
モデル | iPhone XS Max | iPhone XS | iPhone X | iPhone 8 Plus |
---|---|---|---|---|
64GB | 124,800円 | 112,800円 | 112,800円 → 販売停止 | 89,800円 → 78,800円 |
256GB | 141,800円 | 129,800円 | 129,800円 → 販売停止 | 106,800円 → 95,800円 |
512GB | 164,800円 | 152,800円 | – | – |
2017年モデルのiPhoneは「 iPhone X > iPhone 8 Plus > iPhone 8」の順に5.8インチiPhone Xが一番高い価格設定となっていました。
2018年モデルのiPhoneは「iPhone XS Max > iPhone XS > iPhone XR」と6.5インチiPhone XS Maxが一番高い価格設定となります。 iPhone XS Max(512GB)の端末価格が164,800円ですが、この金額はMacBook 12インチモデルよりも高くて非常に高価なデバイスとなっているので、スマートフォンにこの金額を出せるのかという非常に悩ましい問題が浮上してきます。
どのiPhoneを選ぶべきなのか?
iPhone XS/XS MaxはiPhone 7以前のモデルから乗り換えをするとその進化を感じることができると思いますが、iPhone 8やiPhone Xから乗り換えをした場合はそこまで進化を感じることはないかもしれません。
iPhone XS/XS Maxを選ぶべき人は?
iPhone XSとiPhone XS Maxは非常に高価なデバイスなので、Appleのデバイスが大好きで常に最新の最先端機能を使っていたいという方が選ぶべきデバイスです。
- 最新のiPhoneを使いたい!
- 画面サイズは大きい方がいい!
- 綺麗な写真を撮影したい!
画面サイズ以外のスペック差がないので5.8インチ、6.5インチのどちらの画面サイズを使うかは好みで選べるのが2018年モデルのいいところ。
6.5インチのiPhone XS Maxは片手で操作は厳しいですが、iPhone XSならギリギリ片手での操作もできるのでどのような使い方をしたいかでどっちのモデルを選ぶか決めることができるでしょう。
iPhone XSが向いている人
2018年モデルのiPhoneの中で一番小さいサイズとなっているのがiPhone XSです。
- 最新のiPhoneを使いたい!
- ちょっと無理してでも片手操作をしたい
- 最新のiPhoneを少しでも安く手に入れたい
最新の機能を使いたいけどあまり大きいモデルは使いたくないという方はiPhone XSの一択になってしまうでしょう。 エントリーモデルのiPhone XRは6.1インチサイズなのでiPhone XSよりも大きくなってしまいます。
iPhone XS Maxが向いている人
iPhone XS MaxはiPhone史上最大の大きな画面を持ったデバイスとなっており、本体サイズはiPhone 8 Plusよりも少しだけ小さいので従来のPlusユーザーが使うには全く問題なくスムーズに乗り換えをすることができるでしょう。
- iPhone 8 Plusからの乗り換えで両手で使うことが多い
- 動画コンテンツを観ることが多い
- ランドスケープモードで作業をしたい
iPhone XS MaxはiPhone 8 Plusと同じようにランドスケープ(横向き)モードに対応しています。
メモ帳やメールなどは2画面で操作できるので操作性を重視するならiPhone XS Maxがおすすめ。
ただし、実際にiPhone XS Maxを買って使っていますがホーム画面がランドスケープモードに対応していないなど横モードで使うにはかなり中途半端な仕様となっているので注意が必要です。
iPhone 8 Plusからの乗り換えはiPhone XRがおすすめ
iPhone XS Maxは非常に高価なデバイスでiPhone 8 Plusの従来の価格と比べると25,000円ほど値上げしてしまっています。
- iPhone 8 Plus(64GB):89,800円
- iPhone XS Max(64GB):124,800円
そこで検討してほしいのが端末価格が安いiPhone XRです。
- iPhone XR(64GB):84,800円
iPhone XRの画面サイズはiPhone 8 Plusよりも大きいのに本体サイズは小さくなっているのが特徴で、従来のiPhone 8 Plusの価格よりも5,000円安く買うことができるのです。
価格で見るとiPhone 8 Plusの後継機種はiPhone XRということになるのです。なので、高いお金は出せないけどiPhone 8 Plusのサイズ感を維持したい方はiPhone XRを選ぶことをおすすめしたいです。
iPhoneのカラーの選び方、ストレージ容量の選び方はこちらを参考にどうぞ!
iPhone Xから乗り換えするほどなのか?
iPhone XSはiPhone Xの後継機種で性能は大幅に向上したものの乗り換えるメリットがあるのかどうか…?
結論を先に書くと「iPhone XからiPhone XSに乗り換えるほどの進化はない」です。 iPhone XにはないiPhone XSに乗り換えることで得ることができる新機能は…
- CPUの性能が向上し動作速度が高速に
- スマートHDRで綺麗な写真を撮影できる
- ポートレートモードがより自然になった
- 背景のボケを調整できる深度コントロール
- IP68等級の防塵耐水性能
…くらいしかありません。 確かに綺麗な写真を撮ることができるのは魅力的です。
しかし、iPhone Xでも十分に綺麗な写真を撮影できますし、Face IDの顔認証速度はiOS 12にアップデートでiPhone Xも速度アップをしたのでそこまで差はありません。
なので、これらの機能に魅力を感じるならiPhone XからiPhone XSに乗り換えても満足することができるのかなと思いますが、10万円以上払って乗り換えるほどのでもないのかなー…と。
iPhone 8 Plusを選ぶべき人は?
iPhone XはiPhone XSの登場によってラインナップから消えたので買うことができませんが、iPhone 8とiPhone 8 Plusは従来価格から数万円下げて継続販売しています。
つまりiPhone 8/8 Plusを今までよりもかなり安い価格で買うことができてしまうのです。
モデル | iPhone XS Max | iPhone XS | iPhone 8 Plus | iPhone 8 |
---|---|---|---|---|
64GB | 124,800円 | 112,800円 | 78,800円 | 67,800円 |
256GB | 141,800円 | 129,800円 | 95,800円 | 84,800円 |
512GB | 164,800円 | 152,800円 | – | – |
iPhone XSよりも画面が大きいiPhone 8 Plusが78,800円で買えるのはめちゃくちゃお買い得ですよね。
iPhone 8/8 Plusに搭載されているA11 BionicはA12 Bionicと同じように機械学習ができるニューラルエンジンを内蔵していて現在数多くある世界のスマートフォンの中でもトップレベルの性能を持ったプロセッサです。
iPhone 8/8 Plusだからといって性能不足を感じることはありません。
また、指紋認証のTouch IDを搭載していて普段からマスクをしていることが多かったり顔認証システムには否定的だという方はiPhone 8/8 Plusを選ぶのがおすすめ。
4.7インチのiPhone 8ならiPhone XSの半額近い価格となる67,800円で買うことができますよ。これならiPad(第6世代)を合わせて買ったほうが幸せになるかもしれないですよね。
iPhone XやiPhone 8/8 Plusのレビューはこちらからどうぞ!
•iphone Xsで、次世代通信規格の5Gを利用することはできるのですか?