
iPhoneのストレージ容量は大容量化が進んでiPhone 12 Pro・iPhone 12 Pro Maxは128/256/512GB、iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone SE(第2世代)は64/128/256GBから選ぶことができます。
iPhoneのストレージ容量が多いと動画や音楽をたくさんダウンロードできるので余裕を持って使えるのですが端末価格が高くなるのが悩ましいところではあります。ただ、どんな用途で使うかしっかり把握することでiPhoneの容量を選ぶことができます。
この記事では、iPhoneのストレージ容量はどれを選ぶのがいいのかか書いているので、新しいiPhoneに機種変更を検討している方は参考にしてみてください。
この記事の目次
iPhoneの容量の比較・選び方
現在販売している最新のiPhoneはモデルによってストレージ容量が異なっており、iPhoneのストレージ容量は以下のようになっています。
機種 | 32GB | 64GB | 128GB | 256GB | 512GB |
---|---|---|---|---|---|
iPhone 12 mini/12 | – | ○ | ○ | ○ | – |
iPhone 12 Pro/Pro Max | – | – | ○ | ○ | ○ |
iPhone 11 Pro/Pro Max | – | ○ | – | ○ | ○ |
iPhone 11・SE2 | – | ○ | ○ | ○ | – |
iPhone XS/XS Max | – | ○ | – | ○ | – |
iPhone XR | – | ○ | ○ | – | – |
iPhone 8・8 Plus | – | ○ | ○ | – | – |
iPhone 7・7 Plus | ○ | – | ○ | – | – |
2020年モデルのiPhone 12 mini・iPhone 12、iPhone SE(第2世代)は64/128/256GB、iPhone 12 Pro/12 Pro Maxは128/256/512GBとそれぞれ3つの容量から選ぶことが可能となっています。
iPhone 11 Proは64GBの上は256GBとなっていましたが、iPhone 12 Proは最小容量が128GBになったので悩みはかなり減ったように感じます。ちょうど良い容量でiPhoneを選ぶことができます。
iPhoneのストレージ容量でおすすめは128GBモデルです。とくに動作撮影することが多かったり、ゲームを楽しむことが多いなら128GBを選ぶのがいいでしょう。
iPhone 12 Proであれば最小容量で128GBあるのでそのままでいいですが、iPhone 12 mini・iPhone 12の最小容量は64GBなのでプラス5,000円で64GB → 128GBに増やせます。
- 32GB:電話、インターネット、SNS、YouTubeがメインなら十分な容量
- 64GB:普通に使うなら十分足りる容量。ただし、写真・動画を撮影するならiCloud有料プランに加入した方がいい。
- 128GB:とりあえずiPhone買うなら128GBモデルがおすすめ。ゲーム、写真動画もたくさん撮ることができる容量。64GBとの価格差も少ないので予算に余裕があるならおすすめ
- 256GB:iCloud有料プランを使わずにデータをiPhoneに保存したい方におすすめ。写真・動画をたくさん撮影するなら256GBモデルを選ぼう
- 512GB:超ヘビーユーザー向けで4K60fpsの動画撮影をすることが多いなら512GBモデルを選ぼう
iPhone 8以降のモデルは64GBの容量があるので基本的にストレージ容量が足りなくなってiOSのアップデートができないといったことはなくなりました。
iCloudの有料プランと組み合わせなら64GBモデルあればなんとかなります。写真や動画などのデータを自動的にクラウドにアップロードしてiPhoneには元データを残さずストレージ容量を少なくしてくれます。
iPhone 7、iPhone 6sのストレージ容量は32GBと128GBです。今の時代は32GBの容量だと動画や音楽をダウンロードすると厳しいので64GB以上の容量を選ぶのがおすすめです。
なお、iPhoneはAndroidスマホのようにmicroSDカードを入れてストレージ容量を増やせません。iPhoneを買うときに未来を予想して必要なストレージ容量を導き出す必要があるのです。
iPhoneの容量が不足するとどうなる?
iPhoneのストレージ容量が不足すると写真・動画の撮影ができなくなるだけでなく、新しいアプリをインストールできなくなったり、定期的に配信されるiOSの新バージョンにアップデートできないなどiPhoneの動作に影響を及ぼすことがあるので注意してましょう。
- 写真や動画撮影できなくなる
- 新しいアプリをインストールできなくなる
- iOSのアップデートができなくなる
- iPhoneの動作が不安定になる
iOSには一時的に使ったデータをストレージにキャッシュしておくことでアプリの起動を速くする機能が搭載されています。
ストレージ容量に余裕がなくなるとキャッシュ機能を有効に活用することができず動作速度が遅くなってしまうことがあります。
例えば、メインで使っているiPhone 11 Proは64GBモデルですがシステム・その他で13GBほど使っています。

その他というデータファイルは常に変動しています。使う人の環境に合わせてデータをキャッシュして動作を安定化しているのですが、ストレージ容量が不足すると動作が不安定になってしまい快適にiPhoneを使えなくなってしまうのです。
この容量はモデルによっても異なりますが、システムで10GBほどの容量を消費するとみていいでしょう。
使用データ量の目安・必要な容量
普通にiPhoneを使っていると写真を撮ったり、動画を撮影したり、アプリをダウンロードしたり、映画を見たりします。では、どれくらい使用データ量が必要になるのでしょうか。
写真の保存データ量
iPhoneは他のスマホよりも画素数の少ないカメラなので、1枚あたりの写真のデータ量は1MB〜4MBとなっています。
風景写真だと容量が4MBと多くなってしまいますが、人物撮影なら2MB以内に収めることができます。

基本的に何を撮影するかで使用容量はかなり異なってきますが、平均して1枚あたり2MBの保存容量になったときに保存できる枚数を割り出してみました。
- 32GB(20GBとして):10,000枚
- 64GB(実際の使用量を50GBとして):32,000枚
- 128GB(110GBとして):55,000枚
- 256GB(230GBとして):115,000枚
- 512GB(490GBとして):245,000枚
実際に使用できる容量は少なくなるのでそれも考慮して計算しています。
ちなみに、僕がiPhoneを買ってから撮り溜めてきた写真は8年間で10 ,000枚ほどになっているので、長く使えば使うほど写真の量は増えていくのかなと思います。
動画の保存データ量
iPhoneのカメラで動画を撮影した場合の保存データ量は撮影モードによって違い、4K/60fpsモードだとデータ量がかなり大きくるので注意です。
- 4K/60fps:400MB
- 4K/30fps:170MB
- 4K/24fps:135MB
- 1080p/60fps:90MB
- 1080p/240fps:480MB
- 1080p/120fps:170MB
初期設定となっている1080p/60fpsを使って撮影することが多いので10分ほど撮影すると900MBのデータを消費する計算となります。
4K/60fpsで撮影すると高精細な動画を撮影できますが、10分撮影するだけで4GBという巨大なデータファイルになってしまうので、4K画質でお子さんの動画を残しておきたいなら少なくとも256GBの容量のiPhoneを選んでおいた方がいいかもしれないですね。
映画のダウンロード保存量
AmazonプライムビデオやNetflixで映画を楽しんでいる方も多いかと思いますが、これらのストリーミングサービスはiPhoneに映画をダウンロードして外でも電波を使わずに観ることもできます。
映画を1本まるまるダウンロードするとどれくらいの容量が必要になるのかAmazonプライムビデオで2時間ほどの上映時間のあるスパイダーマンをダウンロードして確認してみたところ、460MBとなっていました。

意外と少ないんですね。映画を5本ほどダウンロードしておいたとしても2GB〜5GBほどの容量でOKということになります。
基本的に映画を見たらダウンロードリストから削除すると思うので、2〜3本ほどダウンロードできる容量があればいいのではないでしょうか
iPhone 容量の違いによる価格の違い
iPhoneの各モデルの端末価格を比較してみましょう。
64GB | 128GB | 256GB | 512GB | |
iPhone 12 Pro | – | 106,800円 | 117,800円 | 139,800円 |
iPhone 12 Pro Max | – | 117,800円 | 128,800円 | 150,800円 |
iPhone 12 | 85,800円 | 90,800円 | 101,800円 | – |
iPhone 12 mini | 74,800円 | 79,800円 | 90,800円 | – |
iPhone 11 | 64,800円 | 69,800円 | 80,800円 | – |
iPhone XR | 54,800円 | 59,800円 | – | – |
iPhone SE2 | 44,800円 | 49,800円 | 60,800円 | – |
iPhone 12、iPhone 11、iPhone XRは64GB → 128GBは5,000円で手に入れることができるので、予算に余裕があるなら128GBを選ぶのがいいでしょう。
- 64GB → 128GB:5,000円
- 64GB → 256GB:16,000円
- 128GB → 256GB:11,000円
- 128GB → 512GB:33,000円
64GB → 256GBは16,000円、128GB → 256GBは11,000円と価格が高くなってしまいます。
ゲームをたくさんインストールしたり、動画をたくさん撮影をするという方は128GBだと足りなく可能性があるので256GBモデルを選ぶのもいいかもしれませんね。
iPhoneの容量はどれがおすすめ?

iPhoneの容量はこんな感じで選べば分かりやすいのかなと思います。
- iPhone 12、11、SE →64GB + iCloudの有料プラン
- iPhone 12、11、SE → +5,000円で128GBに
- iPhone 12 Pro → 128GBのままでいい
- ゲームをそこそこ楽しみたい → 128GB or 256GB
- 写真・動画をたくさん撮影したい → 256GB
- 4K動画を撮影したり編集したい → 512GB
iPhone 12、iPhone 11、iPhone XRは64GBを+5,000円で128GBにすることができるので、予算が許すなら128GBモデルを選ぶのがいいでしょう。
64GBの容量がおすすめの人

iPhoneの容量は64GBあれば基本的に快適に使うことができます。ただし、写真や動画をたくさん撮影するとストレージ容量が一杯になってしまうのでiCloudの有料プランを契約するのがおすすめ。
- できるだけ安く最新のiPhoneが欲しい
- たまに写真や動画を撮る程度
- iCloudの有料プランに加入している
2020年のiPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone SE(第2世代)、さらに2019年のiPhone 11、iPhone XRの最小容量は64GBとなっています。
写真を撮影するけど動画は長時間撮影しない、ゲームはするけどパズルゲームとかちょっとしたアプリしかインストールしない…という方であれば64GBの容量があればOKでしょう。
ちなみに、iCloudの有料プランを使うこなすことができれば、64GBの容量でも写真や動画撮影をたくさんしても問題はありません。
- 5GB:無料
- 50GB:130円(1,560円/年)
- 200GB:400円(4,800円/年)
- 2TB:1,300円(15,600円/年)
iCloudの有料プランに加入したら「一般」→「写真」から「iCloudフォトライブラリ」をONにして「iPhoneのストレージを最適化」にチェックを入れましょう。

自動的にiPhoneに保存してある写真・動画をiCloudにアップロードしiPhone側の写真は縮小圧縮してサムネイル画像だけがiPhoneに保存される状態になります。
僕が使っているiPhoneはiCloud上には47GBの写真と動画データがありますが、写真アプリの「iPhoneのストレージを最適化」で47GBのデータを958MBに圧縮しiPhone全体の容量を22.1GBに抑えています。

普通の使い方だと64GBのiPhoneだと完全に容量オーバーしてしまいますが、iCloudフォトライブラリの「iPhoneのストレージを最適化」を使うことでiPhoneの容量を節約することができます。
なお、iCloudは使ってないアプリデータも自動的にiPhoneから削除しクラウド上に保存しデータを節約してくれます。雲マークのファイルがクラウド上に保存されていてタップすることでiPhoneにダウンロードできます。

「iPhoneのストレージ」から「非使用のAppを取り除く」で強制的に使ってないファイルを削除できるので、iCloudストレージを活用するとiCloudの容量は増えますがiPhoneのストレージ容量の肥大化は抑えることができるのです。
なお、写真の保存に関してはiCloudだけではなくGoogleフォトなど他サービスを使うという手段もあります。とくに、Googleフォトであれば無料で写真を無制限で保存することができるのでおすすめですよ。
128GBの容量がおすすめな人

プロモデルのiPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxは128GBが最小容量となっていて、スタンダードモデルのiPhone 12、iPhone 11、XR、iPhoen SE(第2世代)は+5,000円で128GBの容量を選べるので「64GBはちょっと不安だけど256GBの容量は絶対に必要ない!」という方におすすめです。
- プラス5,000円で128GBにできる
- 写真や動画を容量を気にせず撮影したい
- いくつもゲームも入れて快適に遊びたい
- iCloudの有料プランは使いたくない
写真や動画をiPhoneの容量を気にせずに撮影したいなら64GBよりも128GBモデルがおすすめです。また、スマホゲームをいくつも遊ぶことが多い方は間違いなく5,000円を追加で支払ってでも128GBにした方がいいでしょう。
また、動画をオフラインで楽しみたいという場合も128GBモデルはおすすめです。
YouTubeは有料プランにすることで動画をiPhoneに保存しておくことができます。外で動画を見るときにモバイル通信しなくても楽しむことができるのでデータ容量を節約することができます。
128GBあれば容量を気にすることなく動画をダウンロードして保存できます。動画を通勤通学の時の電車やバスの中で動画を通信量を気にしたくないのなら128GBのiPhoneを選ぶのがおすすめです。
256GBの容量がおすすめな人

iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxで128GBで足りないなら256GBを選ぶことができます。iPhone 11 Proは128GBを選ぶことができないので、64GBの容量で足りないなら256GBを選ぶことになります。
iPhoneの64GBと256GBの価格差は16,000円です。256GBモデルを選ぶと端末価格が高くなりますが、256GBの容量を選ぶことでストレージ容量を気にすることなく写真・動画を撮影しまくれるというメリットを得ることができます。
最近はiPhoneで撮影した動画をiMovieなどで簡単に編集できるので、編集作業にも使いたいという方は256GBを選ぶのがおすすめです。
- キレイな写真をたくさん撮影したい
- 高精細な4K動画をたくさん撮影したい
- 動画撮影からiPhoneで編集してアップしたい
- 動画をダウンロードしてオフラインで楽しみたい
写真や動画をたくさん撮影すると気付いたら容量がいっぱいになってしまいます。とくに4Kで動画撮影をするとすぐに容量が一杯になるので少しでも綺麗な画質で動画を撮影したいなら256GBモデルがいいでしょう。
また、新しいiPhoneを買って2年経っても機種変更せず3年、4年と使う予定なら64GBモデルではなく256GBのiPhoneを買ったほうがいいと思います。
長く使えば使うほどデータ量は増えていくものですし、僕のように毎年新しいiPhoneが出るたびに乗り換えないなら64GBモデルよりも容量が多いiPhoneを選ぶことをおすすめします。
512GBの容量がおすすめな人

iPhone 12 Pro、iPhone 11 Proは512GBの容量も選べます。正直なところ512GBもの大容量をどう使うのか…わかりません。MacBook Pro 16インチの標準モデルと同じ容量ですよ?
ただ、最近はiPhoneのカメラで動画撮影をしてiPhoneで軽く編集してYouTubeにアップするという使い方も一般的になってきましたので、動画を撮影することが多くて編集作業をしたい方はより容量の多い512GBがおすすめです。
- 4K動画を山のように撮影して編集したい
- iCloudの無料プランを使っている
- 動画をダウンロードしてオフラインで楽しみたい
iMovieなどの編集アプリは少し動画を編集するとあっという間に1GBほど容量を使ってしまうので、クリエイティブな作業にiPhoneを使うなら512GBの容量を選ぶことをおすすめします。
iPhone おすすめのストレージ容量:まとめ
iPhone 12/12 Pro・iPhone SEは128GBがおすすめ

iPhone 12、iPhone 11、iPhone XR、iPhone SE(第2世代)を買うなら128GBモデルがおすすめです。+5,000円の追加費用で128GBにできるので容量を気にすることなく写真や動画の撮影ができるようになります。
ただし、写真や動画を撮影しないのなら64GBの容量があれば十分使うことができるのでお得だからといって128GBを選ぶ必要はないでしょう。64GBでも全然使うことができます。
iPhone 11 Proは64GB + iCloudがおすすめ

iPhone 11 Pro、11 Pro Maxを選ぶなら64GBがおすすめです。ただし、iCloud Driveの有料プランの加入は必要です。
iCloudとの併用をすることで写真や動画のデータはすべてiCloudのクラウド上に保存されてiPhoneにはプレビュー画像のみ表示されるようになりデータ容量を圧縮することができます。
また、MacBookやiPadとのデータ共有もできるので作業するにおいてもとても便利に使いこなすことができるのでiCloudと組み合わせなら64GBのストレージ容量でも普通に使うことができます。
iPhoneはmicroSDカードスロットがないのでAndroidスマホのようにストレージ容量を増設できないデメリットがありますがiCloudの有料プランで弱点を克服できます。
iCloudの50GBプランは月々130円で1年間使ったとしても1,560円です。マイクロSDカードを買うよりも安いですし故障によるデータを紛失することもありませんし、iPadやMacなど他のデバイスと同期も簡単にすることができるのでとてもおすすめです。
iPhoneの比較・おすすめはこちらです。
iPhone 12・12 Proはこちらです。
https://www.sin-space.com/entry/iphone12mini-iphonese2https://www.sin-space.com/entry/iphone12-vs-iphone11
iPhoneの個別比較はこちらをどうぞ。
iPhoneはApple Storeで購入すると一括払いとなりますが、Appleローンを使うことで24回払いにして分割で買うこともきます。さらに、格安SIMでiPhoneを使うと通信料金を大幅に抑えることもできます。
中古でiPhoneを購入するのも費用を抑えることができるのでおすすめですよ。
> iPhone 8(256GB)ならiPhone XR(128GB)よりも6,000円安い金額で手に入れることができます。
嘘ですね、免税で買える海外旅行者は別として消費税込みで6480円安い金額で手に入れることが出来るというのが正しいです
それにしても消費税抜きの価格で論じていますが国内居住者なら実際に支払う金額である税込み価格で論じるべきでは?