iPhone SE(第3世代)レビュー

この記事ではiPhone SE(第3世代)のレビューをしています。

iPhone SE3(第3世代)は2022年3月に発売したホームボタンを搭載しましたがホームボタンがあるモデルとしては最後のiPhoneになるのでしょうか。

4.7インチのiPhone SE(第3世代)は4.7インチの液晶ディスプレイにA15 Bionicの高性能チップを搭載しiPhoneのミドルレンジモデルでiPhone SE(第2世代)の後継機種となっています。

中身は最新のチップで性能は高くて、でもバッテリー容量が少ないので電池持ちが心配…ですが、iPhone SE(第3世代)は(第2世代)より容量が増えて電力効率も向上し多少は電池持ちが改善しています。

問題はどれくらい使えるのか…ってところですよね。

ということで、iPhone SE(第3世代)のデザイン・サイズ・性能・カメラの画質をレビューしました。実際に使ってどうなのかメリット、デメリットも書いたので検討している方は参考にしてください。

iPhone SE3のメリット
  • 片手で使えるコンパクトサイズ
  • ホームボタンを搭載している
  • Touch ID(指紋)でマスクしながら使える
  • A15 Bionicで処理速度が向上
  • 電池の持ちが改善している
iPhone SE3のデメリット
  • 代わり映えのしないデザイン
  • 液晶ディスプレイが時代遅れ感
  • MagSafe充電に対応していない
  • コストパフォーマンスはあまり良くない

iPhone SE(第3世代)はApple公式サイト、各キャリアで購入可能です。

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また、Amazonで62,800円で買うこと可能で中古のイオシスで42,800円〜販売しているので未使用品を狙うのもいいかもしれません。

iPhone SE(第3世代)の特徴

iPhone SE(第3世代)
iPhone SE3の特徴
  • 4.7インチ(60Hz)液晶ディスプレイ
  • SoC:A15 Bionic(4GPU)、メモリ:4GB
  • ストレージ:64 / 128 / 256GB
  • シングルカメラ:12MP
  • 生体認証:指紋認証(Touch ID)
  • スピーカー:ステレオ対応
  • 充電:Lightning & ワイヤレス(Qi)対応
  • 通信:Bluetooth 5.0、Wi-Fi 6、5G/4G
  • バッテリー:2,018mAh
  • 発売日:2022年3月18日

iPhone SE(第3世代)は4.7インチの液晶ディスプレイとホームボタンを搭載したレガシーiPhoneとなっていますが、SoCがiPhone 13と同じA15 Bionicに4GBメモリを搭載し快適に使える端末です。

筐体デザインはホームボタンを搭載しつつも代わり映えしないですが馴染みのあるスタイルなので安心して使えるメリットはあるかもしれません。

iPhone SE(第3世代)背面パネル

どうしてもジェスチャータイプのiPhoneに馴染めたい…って方はiPhone SE(第3世代)は使いやすいですし5Gに対応しバッテリー持ちはちょっと弱いですがiPhone SE(第2世代)より向上しています。

リアカメラは広角のみと今となっては珍しいかもしれません。

iPhone SE(第3世代)のリアカメラ

必要最低限のスペックで良い、カメラもそんなに撮影することがないなら十分ですよね。コレでも、高性能なA15 Bionicのおかげで4K60fpsの撮影が可能なので見た目以上に使えるカメラです。

iPhone SE(第3世代)のバッテリー容量は2,018mAhとなっています。従来モデルよりも容量が増えてゲームプレイ時の電池持ちが改善しています。

例えば、原神を30分プレイした場合は(第2世代)は17%消費したのに対してiPhone SE(第3世代)は12%に抑えられてました。

iPhone 14などのモデルと比べると持ちはイマイチですが4.7インチのSEシリーズの中では最も電池持ちの良いモデルです。iPhone 8など古いモデルからの乗り換え先としてはiPhone SE(第3世代)は良き選択肢となるのではないでしょうか。

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iPhone SE(第3世代)レビュー

では、iPhone SE(第3世代)をレビューしていきます。

筐体デザインは変わらず

iPhone SE(第3世代)の筐体デザインは従来モデルと変わりありません。

iPhone SE(第3世代)の正面デザイン
正面デザイン

サイドフレームにアルミ、背面パネルの光沢ガラスを採用したスタイルでホームボタンを搭載したコンパクトなiPhoneになっています。

iPhone SE(第3世代)背面デザイン
光沢ガラスの背面パネル

ディスプレイの保護ガラスと背面ガラスはiPhone 13にも採用しているという強固なガラスになって耐久性が向上し割れにくくなっているそうです。

ただし、iPhone 13のCeramic Shieldは採用していないので画面の傷が気になるなら保護フィルムはあった方がいいかもです。

iPhone SE(第3世代)の本体カラーは3色展開で、シルバーがスターライト、ブラックがミッドナイトに変更となってProduct REDは引き続きラインナップしています。

また、正面のパネルはスターライトでもブラックのままですね。今回はiPhone SE(第3世代)のスターライトをレビューしますが、従来モデルのシルバーとの色合いの違いはこんな感じです。

スターライトとシルバー
スターライトとシルバー

ほぼ同じですがiPhone SE(第3世代)の方がスターライトっぽい色(ちょっと黄色味のある感じ)に仕上がっていますね。まあ、大きな違いはないでしょう。

IP67 防水防塵で濡れても使える

iPhone SE(第3世代)はIP67の防水防塵に対応しています。

iPhone SE(第3世代)IP67防水防塵
iPhone SE(第3世代)は濡れても使える

IP67なのでiPhone 13などと比べると防水性能は弱いですが、それでもiPhone SE(第3世代)は水深1メートルに30分浸かっても耐えられるので水に濡れてもある程度は安心して使えそうです。

iPhone SE(第3世代)の操作ボタンは従来モデルと同じで本体右側にサイドボタンがあって..

iPhone SE(第3世代)のサイドボタン
サイドボタン

SIMカードスロット(nanoSIM)も右側にあって付属のPINを使って開けることができます。iPhone SE(第3世代)はeSIMにも対応しているので物理カードとのデュアル環境も構築できます。

操作性と充電について

本体左側に音量ボタンとミュートボタンを搭載しています。

iPhone SE(第3世代)音量ボタンとミュートボタン
ミュートスイッチと音量ボタン

充電ポートはLightningを採用しています。

iPhone SE(第3世代)のLightningポート
Lightningポート

USB-C to Lightningケーブルは同梱していますが充電アダプタはないので充電器を持っていない場合は購入が必要です。

純正のApple USB-C 20W 充電アダプタを使うことで30分で最大50%充電できる急速充電に対応しサードパーティ製のAnker Nano Ⅱ 30Wや2ポート接続ができるAnker 521 Chargerを使ってもOKでしょう。

iPhone SE(第3世代)はワイヤレス充電(Qi)に対応しているのでAnker PowerWave Ⅱ PadAnker PowerWave Ⅱ Standなどワイヤレス充電器を使ってバッテリー補給ができます。

iPhone SE(第3世代)とワイヤレス充電
ワイヤレス充電に対応

スタンド型のワイヤレス充電器を使うことでコンテンツを見ながらiPhone SE(第3世代)を使うことができます。

なお、iPhone 13、iPhone 12で使えるMagSafe充電には対応してないのが少し残念ではあります。MagSafeが使えたら使い方の幅がかなり広がっただけに惜しいところ。

4.7インチで片手で操作できるサイズ感

iPhone SE(第3世代)は従来モデルと同じ4.7インチディスプレイを搭載し片手で操作できるサイズ感です。

iPhone SE(第3世代)のサイズ
片手操作できるサイズ

重量も144gと軽量化されているのでスマホは軽く使いたい方に取っては最高の端末と言っていいでしょう。

パネルも液晶と全く同じ仕様のままとなっています。

iPhone SE(第3世代)ディスプレイ
4.7インチの液晶ディスプレイ
ディスプレイの仕様
iPhone SE(第3世代) SE(第2世代)
画面サイズ 4.7インチ
ディスプレイ 液晶(1,334 × 750ピクセル)、True Toneディスプレイ、広色域ディスプレイ(P3)
リフレッシュレート 60Hz
サイズ 138.4 × 67.3 × 7.3mm
重量 144g 148g

ディスプレイ解像度は1,334×750ピクセル、リフレッシュレートは60Hzのままで従来モデルから変わりありません。

近年は格安スマホのスペックも向上しており4〜5万円スマホも有機ELディスプレイを搭載するモデルが増えてきました。さすがに液晶は少し時代遅れ感があるのが気になるところです。

Touch ID内蔵のホームボタンを搭載する

iPhone SE(第3世代)の生体認証はTouch ID(指紋認証)を内蔵したホームボタンを搭載しています。

iPhone SE(第3世代)Touch ID内蔵ホームボタン
Touch ID内蔵ホームボタン

指紋を登録しておいてTouch IDに触れるだけで画面ロック解除してiPhoneを使い出すことができ、さらにApple Payにも対応しサクッと決済が可能となっています。

従来モデルと同じ筐体で引き続きホームボタンを搭載するのでこのスタイルに使い慣れている方にとってはいいかもですね。

内蔵スピーカーはステレオに対応

iPhone SE(第3世代)の内蔵スピーカーはステレオに対応していて、筐体下のスピーカーと受話レシーバーから音が鳴るスタイルを採用しています。

iPhone SE(第3世代)
iPhone SE(第3世代)

これはiPhone SE(第2世代)と同じで内蔵スピーカーの音質もほぼ変わっていません。音質がとくに良いということはないですが、しっかり動画や音楽、音声コンテンツを視聴できる音質となっています。

A15 Bionicで処理性能は最高に

iPhone SE(第3世代)のSoC(システムオンチップ)はA15 Bionicを搭載しています。

A15 Bionicは高性能CPU2コア、高効率CPU4コアの6コアCPUに、iPhone 13 miniiPhone 13はGPU4コア、iPhone 13 ProiPhone 13 Pro MaxがGPU5コアを内蔵しています。

iPhone SE(第3世代)は4コアGPUのA15 BionicなのでiPhone 13と同じSoCを採用していることになります。どれくらいの性能があるのかGeekbench 5でスコアを計測してみました。

Geekbench 5による性能比較
モデル iPhone SE(第3世代) iPhone SE(第2世代) 
SoC A15 Bionic A13 Bionic
RAM 4GB 3GB
CPU:シングル 1728 1321
CPU:マルチ 3679 2722
GPU:Metal 12156 7417

CPUの性能はシングルコアで25%向上しマルチコアは40%向上しています。GPUの性能はさらに引き上げられていて1.8倍も処理速度が向上しています。

Antutuでスコアを計測してみました。

Antutuによる性能比較
  iPhone SE(第3世代) iPhone SE(第2世代) 
SoC A15 Bionic A13 Bionic
RAM 4GB 3GB
総合 682988 576544
CPU 192247 159187
GPU 256972 223709
MEM 104729 79525
UX 129040 114123

トータルで1.2倍ほどA15 Bionicが性能が高くなっています。メインメモリが3GBから4GBになったことでゲームも余裕ある動作で楽しむことができます。

iPhone 13と同じA15 BionicですがiPhone SE(第3世代)の方がディスプレイ解像度が1,334×750ピクセルで処理に必要な負荷が少なくiPhone 13 miniよりも処理速度は速いかもしれません。

ただし、iPhone SE(第3世代)のタッチアンプリング(タッチ精度)は60Hzのままでより滑らかに操作したいならiPhone 13 miniiPhone 13を選んだ方がいいです。

タッチレスポンスについてはYouTubeのレビューで詳しくお話ししてるので詳しく知りたい方はこちらをどうぞ(→ YouTube:シンスペース

ストレージ容量は最大256GBに

従来モデルのストレージ容量は64GBか128GBでしたが、iPhone SE(第3世代)は最大256GBも選べるようになりました。数回の値上げによって64GBモデルが62,800円と少し高めです。

iPhone SE(第3世代)ストレージ容量
  • 64GB:62,800円
  • 128GB:69,800円
  • 256GB:84,800円

容量が64GBで足りるのか問題ですが、iCloud Driveの有料プランを契約するなら足ります。ただ、iCloudの契約なしで写真や動画をたくさん撮影するなら足りません。

64GB → 128GBの価格差は6,000円なので128GBのモデルがおすすめです。また、ゲームをたくさんインストールしておきたい方も128GBまたは256GBのストレージを選んだ方がいいでしょう。

実際の動作速度について

iPhone SE(第3世代)で実際にどれくらいの操作感で使うことができるのか動画にしてみました。

Safariブラウザ、Twitter、Apple Mapともに快適に動作していますね。

動作が重い原神も遊んでみましたが、さすがA15 Bionicを搭載しているだけあって快適にプレイすることができます。

この動画では最高画質でリフレッシュレート60Hzにして試していますが、とても滑らかに動作しているのがわかります。ただ、発熱はある程度するので画質設定はデフォルト状態にしておくのがおすすめです。

電池の持ちが改善している

iPhone SE(第3世代)のバッテリーは2,018mAhと従来モデルよりも200mAhほど容量が増えて電力効率の高いA15 Bionicを採用し電池持ちはiPhone SE(第2世代)よりも向上しています。

電池の減りを比較
モデル iPhone SE(第3世代) iPhone SE(第2世代)
SoC A15 Bionic A13 Bionic
バッテリー容量 2,018mAh 1,821mAh
PUBG
30分プレイ
49 → 32%:17%消費 73 → 52%:21%消費
原神
30分プレイ
68 → 57%:11%消費 95 → 78%:17%消費
YouTube
1時間視聴
63 → 49%:12%消費 83 → 71%:12%消費
8時間待機 7%消費 11%消費

大きな違いはないもののゲームプレイ時の電池の減りはiPhone SE(第3世代)の方が抑えられていて待機時のバッテリー消費も少なくなっています。

物理的にバッテリー容量が増えてるのでiPhone SE(第2世代)よりも電池持ちが向上したのは感じますが、バッテリー容量はiPhone 14などに比べると少ないので、5G通信をガッツリするとモリモリと電池が減っていきます。

気になる方は「モバイルデータ」の設定を「5Gオート」から「4G」に切り替えて使うのがおすすめです。せっかく5Gに対応したのに本末転倒ですが。

5G、4Gの通信性能について

iPhone SE(第3世代)は5G(Sub-6)に対応して高速通信ができるようになりました。

電池の減りを比較
モデル iPhone SE(第3世代) iPhone SE(第2世代)
SoC A15 Bionic A13 Bionic
5G n1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n20、n25、n28、n29、n30、n38、n40、n41、n48、n66、n71、n77、n78、n79
4G LTE(FDD) Band 1、2、3、4、5、7、8、12、13、14、17、18、19、20、25、26、28、29、30、32、66、71 Band 1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66
4G LTE(TD) Bnad 34、38、39、40、41、42、46、48 Bnad 34、38、39、40、41、42、46、48

5Gの電波が飛んでいるエリアならモバイル通信でも200Mbpsの高速通信が可能となります。

iPhone SE(第3世代)でdocomo 5Gを使う
docomo 5G

下りで216Mbpsの速度が出たらもう十分ですよね。上りの速度が遅めなのがネックですが普通に使うなら十分すぎる高速通信です。

ただし、4Gの通信だとiPhone SE(第3世代)はLTE FDDの1.5GHz帯のBand 11、Band 21に対応せず都市部での4G通信が少し弱くなる可能性があります。

iPhone SE(第2世代)は「ギガビット級4G」だったのがiPhone SE(第3世代)は「4G LTE-Advanced」とスペックダウン。ドコモの電波だとiPhone SE(第3世代)は最大800Mbps、iPhone SE(第2世代)は最大1.3Gbpsの通信速度となります。

iPhone SE(第3世代)と(第2世代)の4G通信
iPhone SE(第3世代)と(第2世代)

実際に4Gによる通信速度をiPhone SE(第3世代)とiPhone SE(第2世代)で比較しましたが大きな差はなかったです。上り速度はiPhone SE(第3世代)の方が遅いですが。

iPhone SE(第3世代)カメラ レビュー

カメラのスペック

iPhone SE(第3世代)のリアカメラはシングルカメラのままで1200万画素のイメージセンサーにF/1.8のレンズを搭載しています。

iPhone SE(第3世代)リアカメラ
シングルカメラを搭載している
カメラのスペック比較
iPhone SE(第3世代) SE(第2世代)
広角 1200万画素・1/2.9型・F/1.8
超広角 1200万画素・F/2.4
フロント 700万画素・F/2.2
高画素化技術 Deep Fusion
色彩補正技術 スマートHDR4、フォトグラフスタイル スマートHDR2
ナイトモード ×
ポートレートモード △:人物限定
動画撮影 4K60fps

iPhone SE(第3世代)のカメラの仕様は同じですがSoCがA15 Bionicになったことで画像処理エンジンが刷新されてスマートHDR4とDeepFusionに対応し画質が向上しています。

さらに、iPhone 13でも使えるフォトグラフスタイルも使えるので撮影前に色合いを調整しながら好みの写真撮影が可能となります。

広角カメラの画質

では、iPhone SE(第3世代)でどんな写真を撮影できるのかレビューしていきます。

基本的にiPhone SE(第3世代)のカメラはiPhone SE(第2世代)と同じなので同じような写真に仕上がります。

風景を遠目から撮影するくらいであれば大きな違いを感じることはできないでしょう。どちらのモデルも綺麗な写真に仕上げることができます。

とはいえ、SoCがA15 Bionicになったことで画像処理が少し変わってクッキリとした質感になるので細かく見ていくと違いはあります。

iPhone SE(第3世代)のリアカメラのイメージセンサーの大きさもiPhone SE(第2世代)と同じ1/2.9型なので被写体に寄って撮影しても背景のボケ量は少なめです。

iPhone SE(第3世代)と(第2世代)と比較してもほとんど変わりないですね。

1/1.7型のイメージセンサーを搭載しているiPhone 13 miniは背景のボケ量が多くていい感じの写真になります。

ここはハードウェアのスペックの差が大きく出ているように見えます。

ぼけ量の多い雰囲気ある写真を気軽に撮影したいならiPhone SE(第3世代)よりもiPhone 13 miniがおすすめです。

iPhone SE(第3世代)はスマートHDR4で明るさだけでなく色合いもしっかり調整して撮影ができるようになっています。

iPhone SE(第2世代)と比較しても色鮮やかに花は花らしく撮影できるようになっています。

ただし、iPhone SE(第2世代)のスマートHDRよりも白トビはしやすい傾向があるかも。被写体と空の輪郭が違和感あるのでiPhone SE(第2世代)の方が自然に見えます。

なお、iPhone SE(第3世代)はソフトウェアで背景をぼかせるポートレートモードに対応していますが人物限定なので物撮りで背景をいい感じにぼかすことができません。

iPhone SE(第3世代)でカレーを撮影しました。

iPhone SE(第3世代)の方がほんの僅かですが美味しそうに見えますね。

写真の写りや色はiPhone SE(第3世代)になったからといって大きな違いはないですが、フォトグラムスタイルで色を変えながら撮影もできるので撮影できる写真の幅としては広くなっています。

夜間撮影の画質

iPhone SE(第3世代)はF/1.8のレンズを搭載していてある程度暗いところでも撮影ができます。

スマートHDRで看板のライトの白トビを抑えながら撮影ができます。

暗いところもA15 Bionicの画像処理エンジンの処理によってノイズの少ない写真に仕上がります。

ただ、少しソフトウェアの処理が強くなる傾向があってのっぺりとした塗り絵傾向の画質に仕上がるので自然さを求めるならiPhone SE(第2世代)の方がいいかもと感じる場面はあります。

iPhone SE(第3世代)は暗いところでも普通に撮影はできます。

iPhone SE(第2世代)と同じカメラですが処理が強くなってノイズの少なくクッキリとした写真に仕上がります。

ただし、iPhone SE(第3世代)はナイトモードには対応していません。

ナイトモードのあるiPhone 13 miniと比較すると大きな違いができています。夜間撮影で夜景をキレイに撮影したいならiPhone SE(第3世代)よりもiPhone 13 miniがおすすめです。

iPhone SE(第3世代)は最新のSoCなのでナイトモードが使えてもいいようにも思いますが、イメージセンサーが小さいことも影響してるのかも。iPhone SE(第3世代)による夜間撮影はそれなりとなっています。

動画撮影について

iPhone SE(第3世代)のカメラのスペックは普通ですが4K 60fpsの動画撮影はしっかり対応しています。実際にどれくらいの画質で動画を撮影できるのかYouTubeで比較しております。(→ YouTube:シンスペース

iPhone SE(第3世代)スペックの比較

iPhone SE(第3世代)のスペックを比較しました。

iPhone SE3 スペック比較
iPhone SE(第3世代) SE(第2世代)
画面サイズ 4.7インチ
ディスプレイ 液晶(1,334 × 750ピクセル)、True Toneディスプレイ、広色域ディスプレイ(P3)
リフレッシュレート 60Hz
SoC A15 Bionic A13 Bionic
メモリ 4GB 3GB
ストレージ 64GB・128GB・256GB 64GB・128GB
生体認証 Touch ID(指紋認証)
リアカメラ 1200万画素・F/1.8
インカメラ 700万画素・F/2.2
モバイル通信 5G(Sub-6)
4G LTE-Advanced
ギガビット級4G LTE
Wi-Fi MIMO対応Wi‑Fi 6(802.11ax)
Bluetooth Bluetooth 5.0
NFC リーダーモード対応NFC、予備電力機能付きエクスプレスカード、Felica対応
充電 Lightning(20W対応)、Qi ワイヤレス充電に対応
耐水防塵 IP67(水深1メートルで30分)
筐体素材 アルミフレーム + 光沢ガラス
サイズ 138.4 × 67.3 × 7.3mm
重量 144g 148g
価格 57,800円〜 → 62,800円〜(2022年7月以降) 49,800円〜

端末価格が64GBが62,800円と12,000円の値上げとなりました。おそらく円安の影響なのか全体的に価格が高くなっています。

Phone SE(第3世代)は最新のA15 Bionicを搭載し5Gに対応したとはいえちょっと割高感がありますね。

iPhone SE(第3世代)レビュー:まとめ

iPhone SE(第3世代)
iPhone SE(第3世代)

iPhone SE(第3世代)のメリット

iPhone SE(第3世代)の筐体デザインはiPhone 8iPhone SE(第2世代)と同じでホームボタンを搭載した昔ながらのスタイルなので同じ操作感で使えるメリットがあります。

iPhone SE3のメリット
  • 片手で使えるコンパクトサイズ
  • ホームボタンを搭載している
  • Touch ID(指紋)でマスクしながら使える
  • A15 Bionicで処理速度が向上
  • 電池の持ちが改善している
iPhone SE3のデメリット
  • 代わり映えのしないデザイン
  • 液晶ディスプレイが時代遅れ感
  • MagSafe充電に対応していない
  • コストパフォーマンスはあまり良くない

最新のiOSでiPhone 13・12のFace IDでもマスクしながらも顔認証が可能になり指紋のTouch IDのメリットが薄れつつありますが指紋を使いたいならiPhone SE(第3世代)はいい選択肢となります。

A15 Bionicを搭載し動作は最新のiPhone 13、iPhone 13 miniとほぼ同じで快適に使うことができます。また、電池持ちもiPhone SE(第2世代)よりは向上し安心感があります。

iPhone SE(第3世代)のデメリット

iPhone SE(第3世代)は筐体デザインが従来モデルと同じなので代わり映えしません。同じ操作感のまま使えるメリットもありつつデメリットにもなります。

また、MagSafeに対応していないのでiPhone 13、12のようにマグネットを使ったワイヤレス充電が使えない、周辺機器が使えないもの残念なところでもあります。

iPhone SE(第3世代)の最大のデメリットは端末価格です。

iPhone SE(第2世代)は49,800円だったので選ぶ価値はまだまだあったですが、円安の影響とはいえiPhone SE(第3世代)の64GBが62,800円は高めです。

iPhone SE(第3世代)に乗り換える意味ある?

iPhone SE(第3世代)
iPhone SE(第3世代)

iPhone SE(第3世代)に乗り換える意味はあるのか?

少しでも快適にiPhoneを使うならジェスチャー操作ができるiPhone 13 miniがいいです。同じA15 Bionicを搭載していてタッチレスポンスも120Hzでジェスチャーに特化してるだけあって滑らかです。

となると、iPhone SE(第3世代)を選ぶ理由がないのか…?

…となってしまいますがiPhoneにどうしてもホームボタンが欲しいという方はiPhone SE(第3世代)はおすすめです。

結局のところホームボタンです。ホームボタンが使いたいなら選択肢がないのでiPhone SE(第3世代)がおすすめです。

乗り換える意味はある?
  • iPhone 7、8から乗り換え → メリットあり
  • iPhone SE2から乗り換え → メリットあり
  • iPhone XRから乗り換え → 微妙
  • iPhone 11から乗り換え → メリットなし

とくに、旧型のiPhone 7iPhone 8を使ってるならiPhone SE(第3世代)にすると同じ操作感のまま動作が快適になってカメラの画質も向上するので乗り換える意味はあります。

iPhone SE(第2世代)からの乗り換えは微妙ですが発売日に買ってバッテリー容量がヤバくなってるならiPhone SE(第3世代)に乗り換えるメリットはあります。

また、少しでも費用を抑えたい方はiPhone SE(第3世代)を選ぶ意味はあります。定価だとコストパフォーマンスが良くないので可能ならキャリアで安く買えるところを探すのがいいでしょう。

楽天モバイルやUQ mobile、ワイモバイルなら安くiPhone SE(第3世代)を買えるので定価ではなく安く買える環境があるならiPhone SE(第3世代)はいい選択肢となるのではないでしょうか。

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