
AppleのiPhone SE(第2世代)が2020年4月24日に発売しました。iPhone SEといっても4インチではなく4.7インチのディスプレイを採用しiPhone SE(第2世代)のデザインは完全にiPhone 8と同じとなっています。
iPhone SE(第2世代)はiPhone 11 Proと同じA13 Bionicプロセッサを搭載しているのに端末価格が44,800円に抑えられているのが素晴らしいですよね。また、Touch IDにも対応しているのでマスクをしていてもちゃんとストレスのなくiPhoneを使うことができます。
ここではiPhone SE(第2世代)のデザイン・スペック・カメラの画質をレビューしています。旧型のiPhone SE(4インチ)やiPhone 7、iPhone 8からの乗り換えを検討している方は参考にどうぞ。
この記事の目次
iPhone SE(2020・第2世代)の特徴

- iPhone 8と同じ筐体デザイン
- 4.7インチの液晶ディスプレイを搭載
- 片手で操作できるコンパクトサイズ
- A13 Bionicプロセッサで動作が快適
- 容量は64GB・128GB・256GB
- 指紋認証のTouhc IDでマスクしててもOK
- リアカメラは1200万画素のシングルカメラ
- スマートHDRを搭載し逆光に強い
- 背景ぼかすポートレートモードに対応
- ギガビット級LTEに対応
- Wi-Fi 6の高速通信に対応
- 価格は44,800円と安い
iPhone SE(第2世代)の筐体デザインはiPhone 8と全く同じで片手で操作できるサイズ感のiPhoneとなっており2020年4月に発売されたモデルとなっています。
iPhone SE(第2世代)はSoCも大幅に強化されていてiPhone 11 Proにも採用されているA13 Bionicを搭載しリアカメラがスマートHDRとポートレートモードに対応しました。
シングルカメラでありながらも人物撮影限定で背景をぼかすことができるポートレートモードに対応するなど、カメラの性能も向上しています。
現行モデルの中で唯一の指紋認証(Touch ID)に対応しているのでマスク必須の世の中で需要が高まっているのは間違いないでしょう。少なからずiPhone 12 → iPhone SE(第2世代)に乗り換えたという方もいらっしゃいます。(YouTubeでコメントいただきました。)
見た目は少し古いデザインのiPhoneではありますが、指紋認証が使えるだけでも外でマスクをしているときに使いやすいので、在宅ワークになっていない、外に出ることがあるという方はiPhone SE(第2世代)はいい選択肢になりそうです。
iPhone SE(第2世代)はApple Storeだけでなくドコモ、au、ソフトバンクからも販売されています。
また、格安通信キャリアのUQ mobile、Y!mobileでもiPhone SE(第2世代)を買えるようになってます。少しだけ安く手に入れることができるので、通信費用を抑えながらiPhone SE(第2世代)が欲しいならおすすめです。
iPhone SE(2020・第2世代)レビュー
ガラス + アルミフレームのスタイル
iPhone SEはiPhone 5sのスタイルを流用してましたが、同じようにiPhone SE(第2世代)もiPhone 8と同じデザインとなっていて筐体の素材はアルミフレーム + ガラスを採用しています。

iPhone SE(第2世代)とiPhone 8の違いはAppleのロゴマークが中央に配置されて、iPhoneのロゴが消えているところですね。なので、背面パネルからは違いを見分けることはできます。
iPhone 8のスタイルもシンプルで良かったですが、iPhone SE(第2世代)はさらにシンプルになってとてもかっこいいスタイルになりましたよね。やっぱり、この世代のiPhoneのデザインは一つの完成形モデルと言ってもいいのかも。
iPhone SE(第2世代)とiPhone 8を比較
本体左側にミュートスイッチと音量ボタンを搭載しています。上にあるのがiPhone SE(第2世代)、下にあるのがiPhone 8となっていますが全く同じデザインとなっています。

本体右側にサイドボタンとSIMカードスロットがあります。

nanoSIMに対応していて付属のピンを使うことで開けることができます。ちなみに、SIMカードスロットを開けるためのピンはコストダウンのためか素材と形が変更されています。
iPhone SE2、SIMカードのピンが変わった。コストダウンかな?企業努力してるの素晴らしい🤗 pic.twitter.com/32hLLH9qyW
— かずやシンスペース (@Logkazu) April 24, 2020
充電ポートはLightningとなっています。

iPhone 8と同じボディを使っているので違いはありませんね。ちなみに、付属の充電アダプタは5Wタイプとなっていますがサードパーティ製の急速充電器を使うことで18Wの急速充電に対応しています。
(現在は電源アダプタは付属してきません。)
急速充電器を使うことでiPhone SE(第2世代)を30分でバッテリー残量を50%ほど補充できるので急いでいる時など便利ですよね。一つ持っておくといいと思います。
また、Qi規格によるワイヤレス充電にも対応してるのでケーブルレスでiPhone SE(第2世代)を充電することができます。

この価格帯のスマホでワイヤレス充電に対応しているモデルは少ないので、iPhone SE(第2世代)は相当コスパはいいのではないでしょうか。ちなみに、30分で15%〜20%ほど充電することが可能です。
めちゃくちゃ速いわけではないですがAnker PowerWave Ⅱ Standなどのスタンド型のワイヤレス充電器を使うことでYouTubeを見ながら充電することもできるのでとても便利です。
また、iPhone 12 miniで使えるMagSafe充電器で充電することもできます。
本体カラーは3色展開に
本体カラーはシルバー → ホワイト、スペースグレイ → ブラックになったことでより白く、より黒い筐体カラーに変更となっています。さらに、PRODUCT REDも選べるように。

ただし、ホワイトでフロントパネルが白色じゃないのは注意です。
従来のホームボタンありのiPhoneは筐体が白系だとフロントパネルも白色だったので指紋が目立たないというメリットがありましたが、iPhone SE(第2世代)のフロントパネルは黒色に統一されています。

今まで白系の本体カラーを選んできていたのでホワイトなのにフロントパネルが黒いのは違和感がありますね。コストダウンの一環だと思いますが、少し残念ですね…。
ディスプレイサイズは4.7インチに
iPhone SEは4インチでしたが、iPhone SE(第2世代)はiPhone 8をベースとなり4.7インチの画面サイズに大型化しています。解像度は1,334 x 750ピクセルとなっています。

iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 | iPhone SE | |
サイズ | 4.7インチ | 4.0インチ | |
解像度 | 1,334 x 750ピクセル | 1,136 x 640ピクセル | |
ディスプレイ | P3、True Tone対応 | – | |
3D Touch | – | 対応 | – |
iPhone SE → iPhone SE(第2世代)だと単純に画面サイズが大きくなり表示領域も増えるので一度に表示できる情報量が増えるのでとても使いやすくなると思います。
スペックはiPhone 8と同じく広色域のP3ディスプレイに対応し、色鮮やかな表示ができるようになっています。写真の表現力がiPhone SEよりも向上しているので動画もキレイな画質で見ることができますよね。
また、目に優しいTrue Toneテクノロジーにも対応しているのでTwitterをずっとしてても目が疲れにくい!はず!
ただし、iPhone 11・iPhone 11 Proと同じように3D Touchは廃止されたパネルに。最新iPhoneは3D Touchに非対応でiPhone SE(第2世代)も同じ仕様となった感じです。まあ、長押しの触覚タッチが使えるので問題はないでしょう。
ちなみに、保護ガラスの形状がiPhone 8とは微妙に異なっているので、iPhone 8の保護フィルム・ガラスを貼ると周囲が浮いてしまう現象が起きてしまいます。
なので、iPhone SE(第2世代)に対応している保護フィルム・ガラスを貼るのがおすすめです。

個人的にはPDA工房の保護フィルムがおすすめで、実際にiPhone SE(第2世代)に貼り付けていますが、周囲が浮くという現象は発生していません。
本体サイズと使いやすさについて
iPhone SE(第2世代)の本体サイズはiPhone 8と同じです。
- iPhone 8:138.4 × 67.3 × 7.3mm・148g
- iPhone SE(第2世代):138.4 × 67.3 × 7.3mm・148g
iPhone 11など最近のスマホは画面と本体サイズが大きいので片手で使うのは至難の技ですが、4.7インチのiPhone SE(第2世代)はコンパクトで片手で使えるサイズ感となっています。

片手で画面の端まで指が届くのでとても使いやすいです。
本体の厚みも7.3mmとかなり薄いのでペラペラ。は言い過ぎだけど、筐体重量は148gに抑えられているので、ずっと持って操作していても手が疲れにくい。最高。

少し前までは、このサイズが当たり前だったの大画面スマホになれた今はとても小さく感じてしまうから不思議ですよね。このサイズ感ならケースを付けても大きくなって持ちにくくなることもないですし、久しぶりにケースの装着を検討してみようかな?
指紋認証のTouch IDに対応
iPhone SE(第2世代)はホームボタンを搭載し指紋認証のTouch IDに対応しているので指で画面ロック解除をしたり、Apple Payの支払い決済ができるようになっています。

iPhone 8と同じく第2世代Touch IDを搭載しているのでiPhone SE(4インチ)と比べると指紋の認証速度は向上しています。iPhone 8よりも認証速度が速いように感じるくらい素早く画面ロック解除ができるので快適です。
近年は感染症対策の観点からマスクを付けることが当たり前の世の中になってしまい、顔認証しかできないiPhone 12、iPhone 12 Proは外では使いにくいですよね。自宅でマスクを付けることがないシチュエーションが多いととても使いやすくていいのですがね。
指紋認証のTouch IDにしっかり対応しているiPhone SE(第2世代)はマスクをしていても画面ロック解除ができるし、Apple Payによる支払いもできるので外で使うには最高の端末といってもいいでしょう。
iPhone SE(第2世代)スペックと性能

iPhone SE(第2世代)はiPhone 11シリーズに採用しているA13 Bionicプロセッサ、3GBのメインメモリを搭載しています。
iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 | iPhone SE | |
CPU | A13 Bionic | A11 Bionic | A9 |
メインメモリ | 3GB | 2GB | 2GB |
A13 Bionicと3GBのメインメモリを搭載しiPhone 8よりも間違いなく性能は向上しています。普段使いの操作がとても快適になってストレスを感じることはありません。
Geekbench 5で各モデルのチップの性能を計測してみました。

iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 | iPhone SE | |
プロセッサ | A13 Bionic | A11 Bionic | A9 |
CPUシングルコア | 1333 | 928 | 523 |
CPUマルチコア | 3157 | 2144 | 1024 |
GPU(Metal) | 6403 | 3309 | 2241 |
A13 BionicプロセッサはiPhone 11・11 Proにも採用されている高性能チップですが、A9 → A13 Bionicにステップアップすると3倍ものCPU性能を手に入れることになるので、体感で速度アップを感じることができるでしょう。
グラフィック性能もA9 → A13 Bionicなら3倍、A11 Bionic → A13 Bionicでも2倍の性能アップとなっているので3Dグラフィックを多用したゲームも高画質で滑らかに楽しむことができます。
Antutuでも性能を比較してみました。

iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 | iPhone SE | |
プロセッサ | A13 Bionic | A11 Bionic | A9 |
トータル | 445767 | 239563 | 171230 |
CPU | 121094 | 79695 | 69240 |
GPU | 182670 | 44743 | 35742 |
MEM | 60894 | 67539 | 31991 |
UX | 81109 | 47586 | 34257 |
iPhone SE(第2世代)はiPhone 8よりもトータルの性能で2倍近く性能が向上しているようです。とくにグラフィック性能が向上しているようでゲームの動作がより安定して操作がしやすくなります。
実際にiPhone SE(第2世代)とiPhone 8の動作速度を比較してみました。
といっても、Chromeブラウザ、Twitter、YouTubeくらいのアプリだと体感で差は感じないので、普段使いならiPhone 8 → iPhone SE(第2世代)で速くなることはなさそうです。
ちなみに、スマホゲームのPUBGモバイルは間違いなくiPhone SE(第2世代)の方が処理が上です。

iPhone 8はリフレッシュレートは「ウルトラ」までしか設定できませんが、iPhone SE(第2世代)は「極限」に設定できるのでぬるぬる動作させることができます。もう、滑らかさが全然違いますよ。
なので、ゲームをより快適に遊ぶたいならiPhone SE(第2世代)は本当にいいと思います。44,800円で最高スペックのCPUを搭載したモデルを手に入れることができるのは凄いことですよ。
電池持ち・バッテリーの性能
iPhone SEのバッテリー容量は1,624mAh、iPhone 8は1,821mAhとなっていましたが、iPhone SE(第2世代)も1,821mAhのバッテリー容量を搭載しています。
実際のiPhone SE(第2世代)を1日使ってみました。
楽天モバイル(アンリミット)のSIMカードが入った状態でTwitterをしたり、ネットサーフィンをしたり、カメラで4K動画撮影を撮影したり、写真を20〜30枚くらい撮影してたので使用頻度は多い方だと思います。

12時間ほどの使用で98% → 30%ほどのバッテリーの減りだったので、普通の使い方で1日はとりあえず使うことができそうです。さすがに、iPhone 11やiPhone 11 Proと比べる電池持ちは悪いですが、普段使いで隙間時間に充電できる環境があればとくに問題はなさそうです。
スマホゲームのPUBGモバイルなど負荷のかかるゲームをすると電池の消費はかなり早くなります。参考までにPixel 4aと電池持ちを比較してみました。
iPhone SE(第2世代) | Pixel 4a | |
バッテリー容量 | 1,810mAh | 3,140mAh |
Youtube1時間視聴 | 100% → 92% 8%消費 | 100% → 93% 7%消費 |
PUBG 30分プレイ | 97% → 73% 24%消費 | 97% → 82% 15%消費 |
放置6時間 | 73% → 55% 22%消費 | 82% → 63% 21%消費 |
Youtube1時間視聴 | 50% → 35% 15%消費 | 50% → 42% 8%消費 |
PUBGを30分プレイすると24%も電池消費してしまうので、長くゲームを楽しみたい方はモバイルバッテリーは必須になってしまうかもしれませんね。
ちなみに、Appleの公式サイトではiPhone 8と同じ電池持ちとなっています。新品のiPhone 8がないので比較しようがないですが、少なくとも手元にあるiPhone 8よりも電池持ちはいいように感じます。
A13 Bionicはパワフルで省電力なチップとなっているので、いい影響を与えているのかもしれません。
Wi-Fi 6・ギガビット級LTEで通信速度が向上
iPhone SE(第2世代)はWi-Fi 6(ax)に対応しているので、Wi-Fi 6に対応したWi-Fiルーターを使うことで高速通信が可能となっています。
実際にWi-Fiの通信速度を計測してみました。
iPhone SE2 | iPhone 8 | |
1回目 | 202 / 166Mbps | 99.3 / 276Mbps |
2回目 | 182 / 148Mbps | 117 / 231Mbps |
3回目 | 197 / 126Mbps | 102 / 79Mbps |
4回目 | 109 / 10.5Mbps | 77.9 / 12.6Mbps |
思ったほどの違いはありませんが、iPhone SE(第2世代)の方が通信速度は向上しているのは間違いないでしょう。
さらに、LTEの対応バンドも増えていてギガビット級のLTEに対応し通信速度が向上しています。実際にドコモの4G LTEで通信速度を計測して見ました。

iPhone SE2 | iPhone 8 | |
1回目 | 77.9 / 12.6Mbps | 31.4 / 4.57Mbps |
2回目 | 51.5 / 9.56Mbps | 50.2 / 12.1Mbps |
3回目 | 86.5 / 11Mbps | 74.6 / 8.52Mbps |
4回目 | 88.4 / 12.9Mbps | 29.0 / 8.59Mbps |
5回目 | 85.6 / 9.57Mbps | 33.6 / 7.12Mbps |
4G LTEの通信はかなり向上していますね。iPhone 8は30〜60Mbpsの速度になることが多いですが、iPhone SE(第2世代)は80Mbpsほどの通信速度を何度も記録しました。
iPhone 11・11 Proと同等レベルの4G LTEの通信速度を手に入れて外でも大容量データを快適にダウンロードすることができるようになりました。
デュアルSIM(nano-SIM + eSIM)に対応
iPhone SE(第2世代)はnanoSIMの物理カードだけでなくeSIMにも対応しているので、IIJmioなどのeSIMを契約して音声通話の主回線とデータ通信の副回線に分けて通信が可能となっています。
もちろん、楽天モバイルのRakuten UN-LIMITのSIMカードもきちんと認識して通信することができますよ。
Apple Payで電子決済ができる

iPhone SE(第2世代)はApple Payに対応してiD、QUICPay、交通系カードによる電子決済機能が使えますが、予備電力機能付きエクスプレスカードにも対応したのでバッテリーが切れた時も改札を通ることが可能です。
耐水防塵に対応して濡れても使える
iPhone SEは耐水防塵性能は持ち合わせていませんでしたが、iPhone SE(第2世代)はiPhone 8と同じIP67(水深1mに30分)に対応しています。
- iPhone SE:なし
- iPhone SE(第2世代):IP67(水深1mに30分)
- iPhone 7/8/XR:IP67(水深1mに30分)
- iPhone 11/XS:IP68(水深2mに30分)
- iPhone 11:IP68(水深4mに30分)
iPhone 8と同じ筐体なのでIP67(水深1mに30分)に対応したのは納得ですし、普通の生活においては十分すぎる耐水性能といっていいでしょう。
iPhone SE(第2世代)カメラのスペック
iPhone SE(第2世代)のカメラは1200万画素のシングルカメラを搭載していてiPhone 8と同じとなっています。

iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 | iPhone SE | |
リアカメラ | 1200万画素・ƒ/1.8 光学式手ぶれ補正 4K60P動画撮影対応 | 1200万画素・ƒ/2.2 – 4K30P動画撮影 | |
インカメラ | 700万画素・ƒ/2.2 | 120万画素・ƒ/2.4 | |
HDR | スマートHDR | 自動HDR | HDR |
ポートレートモード | 対応(人物のみ) | – | – |
数値上は同じスペックですが、CPUプロセッサが最新のA13 Bionicを搭載していてスマートHDRにも対応し白トビのしにくいキレイな写真を撮影できるようになっています。
スマートHDRで逆光に強い
iPhone SE(第2世代)とiPhone 8で逆光のシーンで写真を撮影してみました。

iPhone 8は通常のHDRでの撮影となっていましたが、カーテンの部分が白トビしてしまっています。そんな中で、iPhone SE(第2世代)はカーテンの素材をしっかり描画できているのが分かります。
逆光にマジで強いスマートHDRは本当にスゴイですよね。
iPhone SE(第2世代)、iPhone 8ともに1200万画素にF/1.8のカメラを搭載し、カメラモジュールは同等性能のものを採用している可能性が高そうですが、A13 Bionicプロセッサを搭載したことで解像感は向上しています。

パッと見た感じは同じですが、拡大してみると明らかにiPhone SE(第2世代)の方が解像しています。

シングルカメラですが最大5倍までデジタルズームすることができます。

デジタルズームの画質も向上しているようで、iPhone SE(第2世代)の方がより高精細な写真が撮影できます。拡大しないと分からないレベルではありますが、子どもなどの人物撮影に関しては肌の質感が向上します。
何気ない風景もキレイに撮影することができます。

高精細に撮影できるだけでなく明暗差があるところでの撮影も高性能なA13 BionicプロセッサとスマートHDRを活用することで自然な写真に仕上げることができます。

iPhone SEはシャッターボタンを押してから写真が撮影できるまでのシャッターラグがほとんどないので快適に写真を撮ることができます。なので、動き回る子どもたちの撮影も気軽にできるのがいいところ。
この価格帯のスマホで子どもをバチッと撮影できるのはiPhone SEくらいしかないんじゃなかろうか、と思うほどです。
夜間撮影も少しだけキレイになった
A13 Bionicプロセッサの恩恵でしょうかね。夜間撮影もiPhone 8よりもiPhone SE(第2世代)の方がキレイに撮影できるようになってます。
明るい街頭のあるところでiPhone SE(第2世代)とiPhone 8で撮り比べしてみました。

橋のコンクリートに部分を拡大してみると分かるのですが、iPhone SE(第2世代)は素材の模様もしっかりと表現できているのが分かります。

かなり暗いところの公園のくまさんを撮影してみました。実際はこれよりも真っ暗な場所ですが、ナイトモードがなくてもこれくらい明るめに撮影することができます。

iPhone 8は全体的に暗くてノイズが出てしまっていますが、iPhone SE(第2世代)はキレイとまでは言えませんがノイズ少なめになってるのが分かります。
ちなみに、iPhone 11のナイトモードだと…

めちゃくちゃキレイですよね…。A13 Bionicプロセッサを搭載してるんだからナイトモードを搭載できるはずなのに、まあ差別化のため仕方ないところなのかもしれません。
ただ、そこそこ光のあるところであればiPhone SEでも十分綺麗な写真を撮影することができます。

スマートHDRを搭載したことによりシャッターを切るだけで暗部から明部までキレイに表現することができます。上位のiPhone 11とほぼ同じ写真を気軽に撮影できるのは強いですね。
背景をぼかすポートレートモード
iPhone SE(第2世代)はシングルカメラですが、背景をぼかすことができるポートレートモードに対応しています。
ただし、iPhone XRと同じように人物のみ対応なのでブツ撮りで背景をボカすことはできないので注意です。

もちろん、撮影後に背景のボケ量を調整できる深度コントロール、ポートレートライティングにも対応しています。ポートレートモードの画質はiPhone 11と比べると少し劣るかもしれませんね。
この辺りはiPhone 11とiPhone SE2の比較で詳しく書いています。
iPhone SE(第2世代)は44,800円という低価格スマホでありながら、高性能プロセッサを搭載していることもあり、カメラのオートフォーカスの精度がよくて、シャッターラグも少ないので動き回る子どもをしっかり撮影することができます。
この価格帯で、これほどキレイに子どもをきちんと撮影できるスマホは他のメーカーではないといってもいいかもしれないですよ。
動画撮影も手ぶれが少なくキレイに
動画の手ブレ補正の効き方の違いを比較してみました。
iPhone SE2とiPhone 8の動画手ぶれ補正の比較。SEの方がスムーズで画質もキレイになってるかな? pic.twitter.com/v4kFRlOVAe
— かずやシンスペース (@Logkazu) April 25, 2020
大きな差はありませんが、iPhone SE(第2世代)の方が滑らかになっているように見えます。画質も向上していて、この動画はフルHDで撮影したのもですが4K動画で撮影したものはかなり違いがあります。
iPhone SE(第2世代)の端末価格

iPhone 9(SE2)はiPhone 8と同じ4.7インチの液晶ディスプレイを搭載した廉価版iPhoneという位置付けとなります。
iPhone SEは廉価版で最終的には39,800円で販売されていましたが、iPhone SE(第2世代)は44,800円〜となります。少しだけ値上げですね。
- iPhone SE(第2世代)64GB:44,800円
- iPhone SE(第2世代)128GB:49,800円
- iPhone SE(第2世代)256GB:60,800円
と言っても、iPhone 8の52,800円よりも安くなってるしA13 Bionic搭載してますからね。安い。各キャリアからもからもiPhone SE(第2世代)が発売されます。
ドコモ | |
一括価格 | 64GB:57,024円 128GB:62,568円 256GB:75,240円 |
12回 | 64GB:4,752円 128GB:5,214円 256GB:6,270円 |
24回 | 64GB:2,376円 128GB:2,607円 256GB:3,135円 |
36回 | 64GB:1,584円 128GB:1,738円 256GB:2,090円 |
返却プログラム | 64GB:38,016円 128GB:41,712円 256GB:50,160円 |
ドコモのiPhone SE(第2世代)は64GBが57,024円から買うことができ、2年後に端末を返却する「スマホおかえしプログラム」を使うことで実質38,016円で手に入れることができます。
au | |
一括価格 | 64GB:55,270円 128GB:61,250円 256GB:75,215円 |
24回 | 64GB:2,302円 128GB:2,552円 256GB:3,134円 |
48回 | 64GB:1,151円 128GB:1,276円 256GB:1,567円 |
返却プログラム | 64GB:28,750円 128GB:31,915円 256GB:39,215円 |
auのiPhone SE(第2世代)はかなり安い価格設定となっていますね。返却プログラムの「かえトクプログラム」を使うことで64GBモデルを実質28,750円で使えるのは安いです。
ソフトバンク | |
一括価格 | 64GB:57,600円 128GB:64,080円 256GB:78,480円 |
24回 | 64GB:2,400円 128GB:2,670円 256GB:3,270円 |
48回 | 64GB:2,400円 128GB:2,670円 256GB:3,270円 |
返却プログラム | 64GB:28,800円 128GB:32,040円 256GB:39,240円 |
ソフトバンクのiPhone SE(第2世代)はドコモよりも割高ですが、返却プログラムの「トクするサポート」を使うことで64GBモデルを実質28,800円で買うことができるようになります。
25ヶ月毎に端末を買い換えるならソフトバンクが一番安くiPhone SE(第2世代)を手に入れることができるのかな。
ちなみに、ワイモバイルとUQモバイルでもiPhone SE(第2世代)を手に入れることができるようになります。UQモバイルだと38,000円くらいで買うことができるので、かなり安くiPhone SEを手に入れることができます。
iPhone SE(第2世代)・iPhone 8 スペック比較

iPhone SE(第2世代)とiPhone 8、iPhone 7のスペック比較です。
iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 | iPhone 7 | |
サイズ | 4.7インチ(1,334 x 750ピクセル) | ||
ディスプレイ | P3対応、True Tone対応 | P3対応 | |
3D Touch | – | 対応 | |
プロセッサ | A13 Bionic | A11 Bionic | A10 Fusion |
メインメモリ | 3GB | 2GB | |
ストレージ容量 | 64GB/128GB/256GB | 64GB/256GB | 64GB/128GB |
生体認証 | 指紋認証・Touch ID | ||
耐水防塵 | IP67 | ||
Apple Pay | Felicaに対応(予備電源あり) | Felicaに対応 | |
Wi-Fi | Wi‑Fi 6(ax) | Wi‑Fi 5(ac) | |
LTE | ギガビット級LTE | 4G LTE-Advanced | |
筐体素材 | ガラス | アルミ | |
ワイヤレス充電 | Qi対応 | – | |
充電 | 18W急速充電対応 | – | |
端末価格 | 44,800円〜 | 52,800円〜 | – |
本体からはホワイト、ブラック、Product REDの3色から選ぶことができます。

ホワイトはより白に、ブラックはより黒になり個人的にはかなり好みな色です。皆さんはどの色がお好き?
iPhone SE(第2世代) レビュー・評価:まとめ

iPhone SE(第2世代)は4.7インチのディスプレイを搭載しA13 Bionicプロセッサを搭載したiPhone 8をブラッシュアップしたモデルとなりました。
- 4.7インチのコンパクトなボディで使いやすい
- A13 Bionic + 3GB RAMで動作速度が快適
- 指紋認証でマスクしてても画面ロック解除できる
- スマートHDR、ポートレートモードに対応
- 端末価格が44,800円でとにかく安い
基本的にはiPhone 8とそう変わりないですが、プロセッサがiPhone 11、iPhone 11 Proと同じA13 Bionicプロセッサを搭載したのは強いですよね。ディスプレイの解像度が低いのでかなり快適に動作しそう。
また、Touch IDに対応しているのでマスクの装着率が向上している現在は快適に画面ロック解除することができます。どうせならFace IDにも対応してくれてたら最高だったのにね…。
- 筐体デザインが古臭い、時代を感じる
- ポートレートモードが人物に限定
筐体デザインがiPhone 8と同じということで古臭さを感じてしまいます。せめて画面四隅を角丸スタイルにしてくれたら、統一感があって良かったんですけどね。
とはいえ、iPhone SE(第2世代)が登場したことで滅びるであろうと思われたホームボタンを搭載したiPhoneが再び舞い戻ってきたのは頼もしいです。
顔認証も便利だけどホームボタンがあったほうが使いやすいと感じる場面もあるので、最新スペックを搭載したiPhone SE(第2世代)が登場したことで選択肢が残されたのは大きな意味を持つのではないでしょうか。
iPhone SE(第2世代)への乗り換えはiPhone SE、iPhone 6s、iPhone 7といった旧型モデルを使っている方、iPhone X、iPhone XRなどFace IDを搭載していてマスクで使いにくいと感じてる方におすすめですよ。
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