iPhoneは新しくなるにたびに画質だけでなく撮影できるシチュエーションが広くなっていますが、少し前のiPhoneと最新のiPhoneでどれくらい画質が異なるのか気になるところですよね。

ここでは、iPhone 12シリーズ、iPhone 11シリーズ、iPhone XS/XRシリーズ、iPhone SE(第2世代)、iPhone 8の画質を比較したので、新しいモデルに機種変更を検討している方は参考にしてみてください。

2021年9月15日(水)にApple Eventが開催されてiPhone 13シリーズが発表となりました!

iPhone 13(2021)について
iPhoneの選び方

iPhone カメラの構成を比較

iPhoneは画面サイズなど機種によってカメラの構成が異なります。

2016年モデルのiPhone 6s/6s Plus以前のモデルは全てシングルカメラを搭載しており、iPhone 7(2016)、iPhone 8(2017)、iPhone XR(2018)、iPhone SE2(2019)はシングルカメラを採用しています。

iPhone SE2・XR・7・6s Plus
iPhone SE2・XR・8
シングルカメラの機種
  • iPhone 6s/6s Plus(2015)
  • iPhone 7(2016)
  • iPhone 8(2017)
  • iPhone XR(2018)
  • iPhone SE(2019)

シングルカメラを搭載したiPhoneで一番新しいのがiPhone SE(第2世代)となっており、SoCにA13 Bionicを搭載していることもあって画質もそこそこいいものとなっています。

iPhone 7 Plus(2016)、iPhone 8 Plus(2017)は望遠のデュアルカメラを搭載し、iPhone X(2017)、iPhone XS・iPhone XS Max(2018)も同じように広角 + 望遠のデュアルカメラ仕様となっています。

iPhone XS・X・7 Plus・8 Plus
iPhone XS・X・7 Plus・8 Plus
デュアル(広角 + 望遠)カメラの機種
  • iPhone 7 Plus(2016)
  • iPhone 8 Plus(2017)
  • iPhone X(2017)
  • iPhone XS/XS Max(2018)

広角と望遠カメラの構成のiPhoneは2018年以降は発売されていません。

2019年よりスタンダードモデルのiPhone 11は広角 + 超広角のデュアルカメラとなって、iPhone 12(2020)、iPhone 12 mini(2020)もその流れを受け継いでいます。

iPhone 12・12 mini・11
iPhone 12・12 mini・11
デュアル(広角 + 超広角)カメラの機種
  • iPhone 11(2019)
  • iPhone 12・12 mini(2020)

現在のスタンダードiPhoneは超広角と広角のデュアルカメラという構成となっており、新型iPhone 13(2021)もこの流れが継続されると見られています。

ハイエンドモデルのiPhone 11 Pro(2019)より広角 + 超広角 + 望遠のトリプルカメラを搭載し、iPhone 12 Pro(2020)、iPhone 12 Pro Max(2020)もトリプルカメラを搭載しています。

iPhone 12 Pro Max・12 Pro・11 Pro
iPhone 12 Pro Max・12 Pro・11 Pro
トリプル(広角 + 超広角 + 望遠)カメラの機種
  • iPhone 11 Pro・11 Pro Max(2019)
  • iPhone 12 Pro・12 Pro Max(2020)

iPhone 12 Pro/Pro Maxは被写体の距離を正確に計測できるLiDARスキャナを搭載しているため、ポートレートモードの背景ぼかしの精度の向上、ナイトモードポートレートに対応して撮影できるシチュエーションがより多くなっております。

iPhone カメラのスペックを比較

発売時期によってもイメージセンサー、レンズ、画像処理エンジンが異なるため仕上がる写真の画質が異なってきます。

各モデルのカメラのスペックを比較してみました。

iPhone カメラのスペック比較
  SoC 広角 超広角 望遠 高画質技術
8
2017
A11 1200万
1/3型
F/1.8
自動HDR
SE2
2019
A13 次世代のスマートHDR
XR
2018
A12 1200万
1/2.5型
F/1.8
スマートHDR
XS/XS Max
2018
1200万
F/2.4
光学2倍
11
2019
A13 1200万
1/2.5型
F/1.8
1200万
F/2.4
次世代のスマートHDR、Deep Fusion(広角のみ)
11 Pro/11 Pro Max
2019
1200万
F/2.0
光学2倍
12/12 mini
2020
A14 1200万
1/2.5型
F/1.6
1200万
F/2.0
スマートHDR3、Deep Fusion
12 Pro
2020
1200万
F/2.0
光学2倍
LiDARスキャナ
12 Pro Max
2020
1200万
1/1.7型(?)
F/1.6
1200万
F/2.2
光学2.5倍
LiDARスキャナ

iPhone 8、iPhone SE2、iPhone XRは1200万画素・F/1.8のシングルカメラを搭載しているので同じカメラの性能に見えますが実は画質はそれぞれ異なります。

iPhone XRのイメージセンサーは1/3型よりも大きい1/2.5型を採用しているため暗いところに強く、iPhone SE2はiPhone 8と同じセンサーでありながらもA13 Bionicを搭載しソフトウェアによる処理が強化されています。

iPhone 12、iPhone 11はエントリーモデルがデュアルカメラ(広角 + 超広角)、プロモデルがトリプルカメラ(広角 + 超広角 + 望遠)にLiDARスキャナを追加した構成となっています。

基本的に世代の新しいiPhoneの方がSoC(システム・オン・チップ)に内蔵している画像処理エンジンの性能が高くてノイズの少ない、キレイな写真を撮影することができます。

iPhone カメラの画質の違いを比較

カメラの数で撮影できる写真が異なる

全てのiPhoneで撮影できる画角は(広角〜望遠5倍)となっていますが、望遠カメラを搭載しているiPhone 8 Plus、iPhone X/XSシリーズ、iPhone 11 Pro/Pro Maxは最大10倍までズームして撮影することができます。(12 Pro Maxは最大12倍まで)

また、2019年モデル以降のiPhone 11シリーズ、iPhone 12シリーズは超広角カメラを搭載しているのでより視野の広い画角で写真撮影することが可能となっています。

iPhone 8 Plus、iPhone X/XSシリーズ、iPhone 11 Pro/Pro Max、iPhone 12Proは光学2倍の望遠カメラを搭載しているので、広角カメラしか搭載していないモデルよりも高精細な写真に仕上げることができます。

広角カメラのみのiPhone 12と望遠カメラをのあるiPhone 12 Proの2倍ズームした写真の画質を比較しました。

パッと見た感じは同じような仕上がりとなっていますが、部分拡大をしてもると望遠カメラを搭載しているiPhone 12 Proの方が高精細な写真に仕上がってるのがわかります。

望遠5倍ズームにすると画質の差は出てきます。

望遠カメラで寄って撮影することが多いなら光学の望遠レンズを搭載しているモデルを選ぶのがおすすめです。

新しいiPhoneの方が画質がキレイ

iPhoneは世代の新しいiPhoneの方がSoC(システム・オン・チップ)に内蔵している画像処理エンジンの性能が高いためノイズの少ない、キレイな写真を撮影することができます。

明るいところの撮影であれば世代の古いiPhone 8でもキレイな写真を撮影することができますが、部分拡大をしてiPhone SE(第2世代)と比較してみるとiPhone 8はノイズが多く出ているのがわかります。

iPhone 8(2017)とiPhone SE2(2019)のカメラ部分は共通で同じスペックですが、A11 Bionic → A13 Bionicとチップの世代が新しくなったことでiPhone SE2の方が画質が向上しています。

iPhone XS(2018)とiPhone 11(2019)の広角カメラで比較してみました。

iPhone XSはiPhone 8ほどではないにせよノイズが多く出てしまっていますが、iPhone 11になることでチップの処理が大きく向上したのでしょうか。ノイズの少ない写真に仕上がっているのがわかります。

iPhone 12 Pro Maxはイメージセンサーの大きさが他のiPhone 12よりも大きいものを採用しているので、より多くの光を取り込むことができノイズの少ない写真を撮影できるようになっています。

精細さはiPhone 12 Proの方がいいようにも見えますが、iPhone 12 Pro Maxの方が明るい写真となっています。また、シャッター速度も速くできますし、センサーシフト型の手ぶれ補正を搭載していることもあり暗いところでも手振れを抑えることができます。

最後にiPhone 8(2017)とiPhone 12(2020)の広角カメラで比較してみました。

iPhone 8の広角(1200万・1/3型・F/1.8・A11 Bionic)からiPhone 12の広角(1200万・1/2.5型・F/1.6・A14 Bionic)になることで、ノイズが少なく高精細な写真に仕上がっているのがわかります。

超広角カメラはiPhone 11より12が画質が良い

超広角カメラを搭載しているのはiPhone 12シリーズとiPhone 11シリーズのみで、センサー、レンズのスペックは同じですが、12シリーズは高画質技術のスマートHDRやDeep Fusionを超広角レンズでも適用できるため画質が向上しています。

パッと見は同じような写真に見えますが、部分拡大してみると明らかにiPhone 12の超広角カメラは画質が向上しています。

ぜんぜん違いますよね。iPhone 11の超広角カメラはパソコンのモニターで見るとかなりぼやけた感じでノイズが多く画質はあまり良くないですが、iPhone 12の超広角カメラはくっきり、ノイズの少ない写真に仕上がりとてもキレイになっています。

ポートレートモードの違い

iPhoneは背景をぼかすことができるポートレートモードを搭載しています。

iPhone 7 Plus以降のデュアルカメラを搭載モデルで使うことができ、シングルカメラのiPhone SE2、iPhone XRは人物撮影時のみポートレートモードを使うことができます。

iPhone ポートレートモードの比較
  倍率 最短撮影距離 モノ
iPhone 8/7 Plus ×2 50cm〜
iPhone XS/X ×2 50cm〜
iPhone SE ×1 30cm〜 ×
iPhone XR ×1 30cm〜 ×
iPhone 11 ×1 28cm〜
iPhone 11 Pro ×1
×2
28cm〜
40cm〜
iPhone 12 ×1 28cm〜
iPhone 12 Pro ×1
×2
28cm〜
50cm〜
iPhone 12 Pro Max ×1
×2.5
28cm〜
50cm〜

広角 + 望遠のデュアルカメラのiPhoneは2倍ズームの画角のみでポートレートモードを使うことができ被写体から50cm離れた位置から撮影が可能ですが、iPhone 11 Proのみ最短撮影距離が40cmと短いので寄って撮影できます。

iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxは被写体の距離を計測できるLiDARスキャナを搭載しているため背景のぼかし方がとても上手で、iPhone 11 Proで抜けなかった背景をしっかり自然にぼかすことができています。

iPhone 12 Pro Maxは2.5倍の光学望遠カメラを搭載しているためiPhone 12 Proよりも寄って撮影することができます。人物撮影をするならiPhone 12 Pro Maxなら寄れるので迫力のあるポートレート写真に仕上げることができます。

広角 + 超広角のデュアルカメラを搭載しているiPhone 11、iPhone 12 mini・12は広角画角(×1)で背景をぼかすことができます。iPhone SE2、XRは人物限定なのに対してモノに対応しています。

iPhone 11よりも12の方がソフトウェアが優秀なのか、LiDARスキャナを使っているおかげか背景のぼかす精度が向上しているので、より自然な写真に仕上げることが可能となっています。

これもA14 Bionicチップの恩恵なのかもしれません。

スマートHDRで自然な写真に

スマートHDRはA12 Bionicを搭載したiPhone XS/XR以降のモデルで使えるニューラルエンジンを活用した高画質技術です。

逆光で撮影したときに背景が明るくなって人の顔が暗くなってしまうことがありますが、1回のシャッターで複数の明るさの写真を自動で取得しソフトウェアで合成し自然な写真に仕上げるというもの。

例えば、明暗差のあるシチュエーションでスマートHDRを使うことで白トビを抑えながらも手前も明るく自然な写真に仕上げることができます。

スマートHDRは暗いところでも効果的面でライトアップしている白トビしている部分を補正して自然な感じに仕上げてくれます。

スマートHDRは以下の機種で使うことができます。

スマートHDRに対応のモデル
  • iPhone XSシリーズ:スマートHDR
  • iPhone XR:スマートHDR
  • iPhone 11シリーズ:次世代のスマートHDR
  • iPhone SE2:次世代のスマートHDR
  • iPhone 12シリーズ:スマートHDR3

スマートHDRはハイライトとシャドウのディテールを調整していたのに対して、次世代のスマートHDRは人の顔を認識して明るさを調整できるようになって、スマートHDR3は建物、空、雪、雲、食べ物などを瞬時に認識してホワイトバランスの調整、彩度の微調整もしてくれるようになっています。

スマートHDRと自動HDRで比較してみました。

自動HDRだと錦糸たまごが少し白飛び気味になっているのに対して、スマートHDRは白飛びさせることなく自然な写真に仕上がっているのがわかります。

スマートHDRと次世代のスマートHDRの差はモノや風景に対してはあまり違いはないように見えますが、スマートHDR3になるときちんと「食べ物である」と認識できるため美味しそうな彩度に調整してくれているようですね。

次世代のスマートHDR → スマートHDR3は大きく進化していると感じますし、子どもを撮影してみても、iPhone 11よりもiPhone 12の方が肌色がいい感じに仕上げてくれますよ。

12 Proはナイトモードポートレートが使える

iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro MaxはLiDARスキャナを使うことでナイトモードポートレートに対応しています。暗いところでもポートレートモード を使って背景をぼかすことができます。

iPhone 12 Pro ナイトモードポートレートモード

iPhone 11 Proでも暗いところでポートレートモードを使って背景をぼかせますが全体的に暗い写真になってしまいますが、iPhone 12 Proならナイトモードが使えるので明るい写真に仕上げることができます。

12 ProはAppleRAW撮影ができる

iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro MaxはAppleRAWによる撮影ができます。AppleRAWは12bitでデータを保存するため露出、ホワイトバランスの調整の幅が広く、画像を後から大きく編集したいときに使えます。

AppleRAWで撮影することで露出の幅が広げることができ、露出を-100にして比べるとかなり暗くしても素材が残すことができます。

ハイライトの幅も広いので露出を+100にしてここまで明るくすることができます。

ここまで露出をいじることはあまりないかもしれませんが、画像を編集して素材データとして使うこともできるので、カメラでしかできなかったことがiPhoneだけで出来るようになる…ということになります。

12 ProはHDR(10bit)動画撮影に対応

iPhone 12 ProのHDR(10bit)による動画撮影に対応し最大で4K 60fpsのHDR動画を撮影することができ、色鮮やかな動画に仕上げることができます。

iPhone 12 ProはHDR(10bit)動画撮影に対応
HDR(10bit)動画撮影に対応

HDR(10bit)と従来のSDR(8bit)の大きな違いは表示できる色の数が異なります。

  • HDR(10bit):約10億7374万色
  • SDR(8bit):約1677万色

iPhone 11 Proなど従来のモデルはSDRによる4K 60fpsの撮影だったのが、iPhone 12 ProはHDRによる4K 60fpsの撮影ができるようになり、表現力の幅がとにかく広くなっています。

iPhone 12・11 Pro・XS・SE2のカメラ比較:まとめ

iPhoneのカメラは世代によって画質が違いますが、基本的に世代の新しいモデルを選ぶことでキレイに撮影できると見ていいでしょう。

あとは、どのようなシーンでカメラを使うのかを想定することで選ぶべきモデルを決めることができます。

費用を抑えたいのであればiPhone SE(第2世代)か、iPhone XRがおすすめですが、子どもがいて我が子をキレイに撮影したいならポートレート撮影が得意なiPhone 12 Pro Maxがおすすめです。

また、視野の広い写真を撮影することが多いならiPhone 12シリーズを選ぶのがいいかと思います。

iPhone 12、iPhone 11は新型iPhone 13(2021)により値下げされる可能性が高いので狙い目となります。

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