
iPad Pro 11インチが欲しいけど少し高いのでiPad Airで我慢しよう…と考えてしまいますが、Appleの整備済製品を選ぶこと安くiPad Proを手に入れることができます。
しかも、iPad Pro 11インチ(2020)やiPad Pro 11インチ(2018)の整備済製品はiPad Air 5よりも安く手に入れることもできるのでタイミングが合えばかなりおすすめな購入手段となります。
ここでは、iPad AirではなくiPad Pro 11インチ(整備済製品)を狙うメリット、デメリットについて書いていくので、iPadを少しでも安く手に入れたい方は参考にしてみてください。
iPad Pro 11インチ(整備済製品)はめっちゃ安い
iPadの整備済製品はApple公式ページにある「Apple認定整備済製品」にあります。とても人気があるので販売されてから1時間くらいで在庫切れになってしまうほど争奪戦となっているので手に入れることができる人はラッキーです。
iPad Pro 11インチ(整備済製品)は現在はiPad Pro 11インチ(第2世代)、iPad Pro 11インチ(第1世代)が販売していることが多くなっており、2020年に発売したiPad Air(第5世代)と価格を比較するとこんな感じとなっています。
Wi-Fi セルラー |
iPad Pro 11インチ(整備済) | iPad Air 5 | |
---|---|---|---|
世代 | 2020 第2世代 |
2018 第1世代 |
2022 第5世代 |
64GB | – | 60,800円 75,800円 |
74,800円 92,800円 |
128GB | 71,800円 86,800円 |
– | – |
256GB | 81,800円 96,800円 |
70,800円 85,800円 |
92,800円 110,800円 |
512GB | 101,800円 116,800円 |
90,800円 105,800円 |
– |
1TB | 121,800円 136,800円 |
110,800円 125,800円 |
– |
64GBモデルならiPad Airは74,800円なのに対してiPad Pro 11インチ(第1世代)は60,800円と14,000円も安いです。
iPad Pro 11インチ(第2世代)でも128GBと容量が多いのに71,800円なので3,000円安く手に入れることができます。
iPad整備済製品の入荷時期
iPadは供給が追いついていない影響か新品であってもiPad(第8世代)は1ヶ月の納期がかかるなど買いにくい状況が続いており、iPad Pro 11インチの整備済製品も販売ページに掲載されると30分もしないうちに在庫切れになってしまうほどの人気となっています。
在庫が復活するタイミングは最近は数日に1回は定期的に補充されている印象がありますが、Appleの発表会が近づいて新製品が出るタイミングになると大量に在庫が補充されることが多いです。
追加される時間帯は10時、11時、12時…正直よく分からないですね。突然、追加されるので定期的にチェックするのがおすすめです。
整備済製品を選んでも大丈夫?
Appleの整備済製品は返品された製品を整備しているいわゆる中古品です。
- 交換が必要な場合は新しいパーツに交換
- 完全な動作チェックをしている
- iPadは外装とバッテリーを新品に交換
- Appleの1年間保証も付いてくる
とはいえ、iPadの整備済製品は新しいバッテリーと外装に交換されるため、ほぼ新品の状態となってるんですね。しかも、Appleの1年保証を受けることができますし、14日以内であれば無条件で返品をすることもできます。
もし、外装に傷があったり問題があった場合も無料で返品できるのiPadの整備済製品を選ばない理由はないのでは?となります。
iPad Pro 11インチ(第2・1世代)とiPad Air(第5世代)の違い
iPad Pro 11インチ(第1世代)は2018年に発売、iPad Pro 11インチ(第2世代)は2020年に発売したモデルです。
Proとはいえ2022年に発売したiPad Air(第5世代)と比べて性能が劣るのでは?と思うかもしれませんが、そんなことありません。
スコア上はM1チップを搭載しているiPad Air(第5世代)の方が上ですが、実際の動作はProMotionテクノロジーを採用しているiPad Proの方が滑らかで操作性がいいと感じる場面の方があってiPad Pro 11インチ(第1世代)を選んでも何ら問題はありません。
ディスプレイの違い
iPad Proは11インチ、iPad Airは10.9インチの液晶ディスプレイを搭載しており、画面サイズはほんのわずかですがiPad Pro 11インチの方が大きくなっております。
こうやって比較しないと分からないレベルではありますが、iPad Pro 11インチの方が黒ベゼルの幅が狭く、表示領域が広いのがわかります。ほんとに誤差範囲ですが、少しでも広い領域で作業したいならiPad Proです。

iPad Air | iPad Pro 11インチ | |
世代 | 2020・第5世代 | 2020・第2世代 2018・第1世代 |
画面サイズ | 10.9インチ | 11インチ |
解像度 | 2,360 × 1,640ピクセル | 2,388 × 1,668ピクセル |
輝度 | 500ニト | 600ニト |
リフレッシュレート | 60Hz | 120Hz ProMotionテクノロジー |
仕様 | フルラミネーション、広色域(P3)ディスプレイ、True Toneディスプレイ | |
筐体サイズ | 247.6 × 178.5 × 6.1 mm | 247.6 × 178.5 × 5.9 mm |
重量 | Wi-Fi:458g セルラー:460g |
Wi-Fi:468g セルラー:468g |
画面の明るさはiPad Airは500ニト、iPad Pro 11インチは600ニトとほんのわずかだけ明るくなっております。

さらに、iPad ProはProMotionテクノロジーの120Hzのリフレッシュレートに対応しています。
iPad Proは画面のスクロール時の残像が少なくてクッキリとした画面で操作できるので、画面がとにかく見やすいです。
ディスプレイに関しては間違いなく2020年のiPad Airよりも2018年のiPad Pro 11インチの方がスペックは上なので、タブレットとして使う、ゲームをするなら120Hzのリフレッシュレートに対応しているiPad Pro 11インチの方がいいです。
Apple Pencilの追従性の違い
iPad Air(第4世代)、iPad Pro 11インチ(2018)はApple Pencil(第2世代)を使ってメモ、ノートを取ったり、お絵描きができます。iPad ProはProMotionテクノロジーに対応しているのでペンの追従性がiPad Airよりも高いです。
イラストをじっくり書くくらいでは違いに差を感じることはないですが、メモを取ったりするときに速筆すると違いが分かります。iPad Airは少し遅れて文字が描画されるのに対してiPad Proは遅延なく文字を書くことができます。
Apple Pencilは同じ第2世代ですがProMotionテクノロジーの違いによって差が出ている感じです。
指紋認証と顔認証の違い
iPad Airはトップボタン(電源ボタン)に指紋認証センサーのTouch IDを搭載し指で認証して画面ロック解除することができます。
指で画面ロック解除ができるので、マスクをしていても問題なく使うことができるのがiPad Airのいいところ。iPad Pro 11インチは顔認証のFace IDを搭載していてジェスチャー操作で画面ロック解除ができます。
Smart Keyboard FolioやMagic Keyboardならキーをタイプするだけで画面ロック解除してくれるので筐体に触れることなく使い始めることができます。キーボードを使ってる勢にとっては最高の仕組みともいえるでしょう。
ただし、マスクをしていると画面ロック解除できずパスコードを入力する必要があり、外で使うには少し使いづらいと感じる場面はあります。
iPad Air | iPad Pro 11インチ | |
世代 | 2020・第4世代 | 2018・第1世代 |
生体認証 | トップボタン式Touch ID(指紋) | Face ID(顔認証) |
マスクをしていても | 使える | 使えない |
キーボードをタイピングして | 画面ロック解除できない | 画面ロック解除できる |
手荒れしてると | 少し厳しい | 問題なく使える |
外で使うことが多いならiPad Airの方が使いやすいですし、家で使うことが多くマスクをして使うシチュエーションがないのならiPad Pro 11インチの方が使いやすいのではないでしょうか。
SoC スペックと性能の違い
心臓部のSoC(システム・オン・チップ)はiPad Air(第4世代)はA14 Bionic、iPad Pro 11インチ(第1世代)はA12X Bionicを搭載しています。
iPad Air | iPad Pro 11インチ | |
世代 | 2020・第4世代 | 2018・第1世代 |
SoC | A14 | A12X |
CPU | 6コア(2+4) | 8コア(4+4) |
GPU | 4コア | 7コア |
RAM | 4GB | |
ストレージ | 64/256GB | 128/256/512GB 1TB |
Neural Engine | 16コア(毎秒11兆回) | 8コア(毎秒5兆回) |
製造プロセス | TSMC 5nm | TSMC 7nm |
CPUのコア数はiPad AirのA14 Bionicの6コアよりもiPad ProのA12 Bionicの8コアの方が多くなっていますが、世代がA14 Bionicの方が新しいためCPUの性能、GPUの性能はほぼ同じとなっています。

iPad Air | iPad Pro 11インチ | |
SoC | A14 | A12X |
RAM | 4GB | |
CPU(シングルコア) | 1588 | 1104 |
CPU(マルチコア) | 4329 | 4550 |
GPU(Metal) | 12666 | 11476 |
ほぼ同じ性能です。ただし、機械学習のNeural engineの性能はiPad Airの方が上なのでARなどのアプリを使う場合はiPad Pro 11インチ(第1世代)よりもiPad Air(第4世代)の方が上の可能性はあるかもしれません。
通信性能の違い
iPad Air(第4世代)はWi-Fi 6に対応していますが、iPad Pro 11インチ(第1世代)はWi-Fi 5となっています。
iPad Air | iPad Pro 11インチ | |
世代 | 2020・第4世代 | 2018・第1世代 |
Wi-Fi | Wi‑Fi 6(1.2Gbps) | Wi‑Fi 5(866Mbps) |
セルラー | 4G LTE(30バンド) | 4G LTE(29バンド) |
Bluetooth | 5.0 |
Wi-Fiの通信速度はどれくらい違うのか計測してみました。ルーターはWi-Fi 6に対応しているTP-Link Deco X60を使っています。

iPad Air | iPad Pro 11インチ | |
世代 | 2020・第4世代 | 2018・第1世代 |
Wi-Fi | Wi‑Fi 6 | Wi‑Fi 5 |
通信速度 | 244.0 / 164.2 Mbps | 241.3 / 133.9 Mbps |
Ping | 17ms | 17ms |
どちらもWi-Fiの通信速度は同じでした。iPad Air 4がきちんとWi-Fi 6に接続できてるかどうかは不明ですが、複数回計測しても200〜250Mbps前後の通信速度だったので速度はさほど差は出ないでしょう。
Wi-Fi 6は複数の端末を同時接続しても通信速度が低下しにくいので、そのような状況下ではiPad Airが有利になるのかもしれません。
リアカメラ・インカメラの違い
iPad Air(第4世代)、iPad Pro 11インチ(第1世代)ともにシングルカメラを搭載しています。

iPad Air | iPad Pro 11インチ | |
世代 | 2020・第4世代 | 2018・第1世代 |
リアカメラ | 1200万・F/1.8 | |
インカメラ | 700万・F/2.2 | |
高画質技術 | スマートHDR3 | スマートHDR |
ミー文字、アニ文字 | – | 対応 |
イメージセンサーは1200万画素、レンズの明るさはF/1.8と同じとなっており、インカメラも700万画素のイメージセンサーを搭載しスペック上は全く同じカメラスペックとなっています。
しかし、画像処理エンジン(ISP)がA14 BionicとA12X Bionicでは異なるので写真の仕上がりはほんのわずか異なるようです。
実際にiPad Air(第4世代)、iPad Pro 11インチ(第1世代)のリアカメラで画質を比較してみました。

まず、色合いがiPad AirとiPad Proでは少し異なっていて、iPad Pro 11インチの方が黄色っぽい感じとなっています。
遊具のところを部分拡大してみました。

A14 BionicとA12X Bionicのチップの差によって画質に少し差があります。iPad Air(第4世代)はノイズ少なめですが塗り絵のように質感が損なわれている感じがしますが、iPad Pro 11インチ(第1世代)はノイズ多めですが素材の質感は維持しているように見えます。

別の場所を拡大してみても同じでiPad Air(第4世代)は木の葉っぱが塗り絵のように破綻しています。iPhone 12シリーズに搭載しているA14 Bionicは輪郭を強調しノイズを少なくする傾向があるのですが、それと同じですね。
ただ、ここまで拡大しないと分からない差でもあるので高精細さ、ノイズの乗り方の違いを判別するのは難しいのかもしれません。

デジタルズームで撮影してみても同じようにiPad Air(第4世代)は輪郭が強調されたような画質になっていますが、iPad Pro 11インチ(第1世代)は自然な写真に仕上がっているように見えます。
iPad Pro 11インチ(第1世代)はDepthカメラを搭載しているためミー文字で自分のアバターを作り出してアニ文字としてFaceTimeや動画に登場させることができます。自撮りで動画撮影するのに使えますよね。
内蔵スピーカーの音質の違い
iPad Airは2ステレオスピーカー、iPad Pro 11インチは4ステレオスピーカーを搭載していますが、どちらもステレオサウンドで音楽や動画を楽しむことができます。

iPad Air | iPad Pro 11インチ | |
世代 | 2020・第4世代 | 2018・第1世代 |
スピーカー | ステレオ(2つ) | 可変式ステレオ(4つ) |
向き | 横向き | 縦向き・横向き |
音質 | 中音重視 | 低音、高音重視 |
向いているコンテンツ | YouTubeなど声を主体のコンテンツ | 音楽、映画などのコンテンツ |
iPad Air(2020)は横向きにした状態で左右にスピーカーを搭載しステレオサウンドを楽し目ますが、縦持ちにすると上下から音が鳴る感じとなります。
iPad Pro 11インチは4つのスピーカーを搭載し方向に合わせて音が切り替わります。縦持ち、横持ちのどちらでもステレオサウンドになるので、縦持ちでタブレットとして使いながら自然な音楽を楽しむことができます。
音質はiPad Airは中音重視となっておりYouTubeなど声主体のコンテンツの音は聞きやすくなっています。
iPad Pro 11インチは低音、高音重視で音楽、映画などのコンテンツに適しているように感じます。iPad Airだから音が悪いとかではなく、音の方向性がそれぞれ異なっています。
使える周辺機器は同じ
iPad Air(2020)とiPad Pro 11インチは使える周辺機器は同じです。Smart Keyboard、Magic Keyboard、Smart Folio、Apple Pencil(第2世代)を使うことができます。

Smart Keyboardを使うことで執筆作業や資料作成ができますし、Magic Keyboardならトラックパッドを使ってカーソル操作もできます。視線を上がるので長時間作業にも耐えられる環境を作り出すことができます。
iPad Airはシングルカメラ、iPad Proはデュアルカメラを搭載しているので現行のSmart Keyboard Folioだとこのように空間が空いてしまうのが少し気になるところではあります。
もし、iPad Pro(2018)のSmart Keyboard Folioを持ってるならカメラの部分はピッタリと収めることが可能となっています。
本体カラーの違い
iPad Air 4はシルバー、スペースグレイ、ローズゴールド、グリーン、スカイブルーの5色、iPad Proの本体カラーは2色から選べます。

iPad Air 4 | iPad Pro | |
本体カラー | シルバー、スペースグレイ、ローズゴールド、グリーン、スカイブルー | シルバー、スペースグレイ |
グリーン、スカイブルーの新色は爽やかでiPad Airにふさわしいカラー、シルバーとスペースグレイはiPad Proの強そうな雰囲気を醸し出すカラーとなっています。
iPad Pro 11インチ(整備済製品)を選ぶべき理由
iPad Air(第4世代)ではなくiPad Pro 11インチ(整備済製品)を選ぶべき最大の理由は価格の安さといってもいいでしょう。iPad Airは69,080円〜なのにiPad Pro 11インチ(第1世代)は60,800円で買うことができます。
- 端末価格がAir 4よりも安い
- SoCの性能はAir 4とほぼ同じ
- 120Hzのリフレッシュレートに対応
- キーボードをタップしただけで顔認証できる
- ミー文字、アニ文字が使える
世代は古いとはいえチップの性能はほぼ同じ、カメラの性能もほぼ同じ、リフレッシュレートが120Hzに対応しているのに価格が安いのは選ばない理由はないのではないでしょうか。
iPad Pro 11インチ(整備済製品)注意点
基本的にタイミングが合えばiPad Pro 11インチ(整備済製品)を選ぶのがおすすめですが、注意すべき点もいくつかあります。
- SoCの世代が少しだけ古い
- マスクをしていると使いにくい
- あくまで中古品である
iPad Pro 11インチ(第1世代)のA12X Bionicは2018年のiPhone Xから採用したA12 Bionicをベースにグラフィック性能を強化したチップを搭載していますが、iPad Air(第4世代)は2020年のiPhone 12シリーズのA14 Bionicを搭載して、まだまだ新しいチップです。
iPad OSはメジャーアップデート(iPad OS 14 → 15…とか)になることで古い端末のサポートを切ることがあります。長く使うならiPad Pro 11インチ(整備済製品)を選ぶよりも世代の新しいiPad Air(第4世代)を選ぶのがいいです。
とはいっても、今後4〜5年はサポートしてくれると思うのであまり気にしなくてもいいとは思います。
iPad Proは顔認証にしか対応していないのでマスクをしていると使いにくいという最大のデメリットもあります。外で使うことが多いならiPad Air(第4世代)の指紋認証の方が使いやすいでしょう。
また、外装とバッテリーが交換されているとはいえ中古品であることは忘れてはいけません。ほぼ新品ではありますが「絶対に新品でないといやだ!!」という方はiPad Airか、最新型のiPad Pro 11インチ(2021)を選びましょう。
AmazonのiPad 整備済製品
iPadの整備済製品はApple公式サイトだけでなくAmazonでもあります。ただし、注意してください。
Amazonの整備済製品はただの中古品です。
Apple整備済製品のようにバッテリー、外装を新品に交換してないのでバッテリーが劣化していたり、外装に傷がある可能性もあります。しかも、思ったほど安くはないんですよね。
なので、中古でiPad Proを買うならイオシスなど状態がしっかりわかる信頼性のあるところから手に入れるのがおすすめです。Cランクで60,800円〜、Aランクで69,800円くらいで手に入れることができます。
→ iPadの比較はこちら
→ Apple整備済製品について詳しく
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