iPad Pro 11インチ(第3世代・2021)が2021年5月21日に発売となりました。

従来モデルと筐体デザインはそのままに心臓部となるSoC(システム・オン・チップ)にMacにも採用されているAppleシリコンのM1チップを搭載したことで大いなるパワーを手に入れた1台に。

ということで、実機を手に入れたのでiPad Pro 11インチ(第3世代・2021)のレビューをしていきたいと思います。iPad Pro 11インチ(第2世代・2020)からどう進化したのかも比較しているので購入を検討している方は参考にしてください。

iPad Pro 11インチ(第3世代・2021)の特徴

iPad Pro 11インチ(第3世代)
iPad Pro 11インチ(第3世代・2021)の特徴
  • 11インチ (2,388 × 1,668ピクセル)
  • M1チップで超高性能なタブレットに
  • 8GBの大容量メインメモリ(1/2TB : 16GB)
  • 広角 + 超広角 + LiDARスキャナのリアカメラ
  • 超広角インカメラでセンターフレームが使える
  • Thunderboltに対応で最大6K出力まで
  • 4スピーカーオーディオの音質が向上
  • セルラーモデルは5Gに対応

iPad Pro 11インチ(第3世代・2020)はFace IDの顔認証に対応したフルディスプレイを搭載していますが、120HzのProMotionテクノロジーに対応しているのでiPad Airとの差別化はしっかりと図られています。

筐体デザインは基本的に2018年モデルと同じで、2020年のデュアルカメラ + LiDARスキャナを搭載したモデルと同じスタイルに。また、心臓部となるSoC(システム・オン・チップ)がMacに採用しているM1チップを搭載しメインメモリが8GB(最大16GB)に増えたことで、性能が大きく向上しています。

iPadにここまでの性能が必要なのか..?と思ってしまいますが、実際に使ってみるとアプリの動作、表示が従来モデルと比べてもワンテンポ速くなっているので体感で速くなったと感じることができます。とにかくストレスフリーで使うことができます。

(今までストレスは全くなかったけどね。)

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筐体デザインと本体サイズ

iPad Pro 11インチ(第3世代・2020)は正面デザイン、背面デザインともに従来モデルを踏襲しており左右均一のベゼルのフルディスプレイスタイルを採用しています。

iPad Pro 11インチ(第3世代)正面デザイン
フルディスプレイを採用した1枚

背面側のリアカメラのデザインの違いはあれど3世代ともほぼ同じデザインといったいいでしょう。iPad Pro 11インチ(第3世代)はアルミボディを採用し角の立ったフラットエッジなスタイルとなっています。

iPad Pro 11インチ(第3世代)背面デザイン
アルミボディを採用
筐体サイズ
モデル iPad Pro 11インチ(第3世代・2021) iPad Pro 11インチ(第2世代・2020)
高さ 247.6mm
178.5mm
厚さ 5.9g
重量(Wi-Fi) 466g 471g
重量(セルラー) 468g 473g

大きさは全く同じですがiPad Pro 11インチ(第3世代)の重量は5gほど軽量化されているようです。内部パーツの最適化が進んだのかもしれませんがほぼ同じですね。

筐体デザインは従来モデルと同じで画面右上に電源ボタン、音量ボタンを搭載しています。

iPad Pro 11インチ(第3世代)操作ボタン
トップボタンと音量ボタン

筐体の上部にはスピーカー、マイクの穴があります。

iPad Pro 11インチ(第3世代)本体上部
筐体の上部にスピーカーとマイク

筐体の下側にもスピーカーの穴が、充電用のUSB-Cポートを搭載しています。

iPad Pro 11インチ(第3世代)本体下部
筐体下にスピーカーと充電ポート

Apple 20W USB-C電源アダプタとUSB-C充電ケーブル(1m)が同梱しています。

iPad Pro 11インチ(第3世代)充電器一式
充電器一式

この電源アダプタとケーブルを使ってiPad Pro 11インチを充電します。急速充電に対応しているので30Wなど出力の高い電源アダプタを使うことでより素早く充電することもできます。

本体の横側にはApple Pencil(第2世代)を装着、充電するための充電パッドを搭載しています。

iPad Pro 11インチ(第3世代)とApple Pencil2
Apple Pencil(第2世代)に対応

ここにApple Pencil(第2世代)をくっ付けるだけで自動的にペアリングと充電をしてくれる最高の仕組みとなっています。iPad本体とApple Pencilをそれぞれ別で持ち運ぶ必要がないので紛失することもないですし、すぐに使い出せるのがいいところ。

120Hz対応の11インチディスプレイ

iPad Pro 11インチ(第3世代・2021)は11インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載しています。12.9インチはミニLEDバックライトを内蔵した液晶を搭載していますが、11インチの方は従来モデルと同じLEDバックライトのままとなってます。

ディスプレイの違い
モデル iPad Pro 11インチ(第3世代・2021) iPad Pro 11インチ(第2世代・2020)
パネル Liquid Retina(LEDバックライト)
解像度 2,732 × 2,048ピクセル
最大輝度 600ニト(標準)
仕様 120Hzリフレッシュレート(ProMotion)、広色域ディスプレイ(P3) 、True Toneディスプレイ、耐指紋性撥油コーティング、フルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティング

とはいえ、普通の使い方ではミニLEDバックライトとLEDバックライトの違いはそんなにないのでスペックアップしなくて良かったのかもしれません。価格もほぼ据え置きですし。

iPad Pro 11インチ(第3世代)のディスプレイ
11インチのディスプレイ

タブレットとしてiPadを使うなら11インチというサイズ感はとてもいいです。

iPad Pro 11インチ(第3世代)タブレットとして
タブレットとして使いやすいサイズ感

小さすぎない、大きすぎない丁度いい画面サイズで手元の中で自由にブラウジングをしたり、Twitterをしたり、電子書籍を読むことができます。12.9インチだとタブレットとして使うには大きいと感じてしまうことがやっぱり多いので11インチはタブレットとしては最強の画面サイズといっていいです。

iPad Pro 11インチ(第3世代)でマルチタスク
2画面表示でマルチタスクも

もちろん、Split View(2画面表示)にしても十分な表示エリアを確保できるので動画を見ながらTwitterをするといった使い方も快適にすることができます。

iPad Pro 11インチは120HzのリフレッシュレートのProMotionテクノロジーに対応しているので、スクロールが滑らかでぬるぬる操作できます。

iPad Proは画面のスクロール時の残像が少なくてクッキリとした画面で操作できるので、画面がとにかく見やすいです。

iPad Pro 11インチはApple Pencil(第2世代)を使ってメモ、ノートを取ったり、お絵描きができます。ProMotionテクノロジーに対応しているのでペンの追従性がiPad Airよりも追従性が高くなっております。

イラストをじっくり書くくらいでは違いに差を感じませんが、メモを取ったりするときに速筆するとiPad Proの方が明らかにしっかり素早く追従してくれるの違和感なくさささっと文字を書くことができます。

メモ書きなど素早く文字を書きたい方にProMotionテクノロジーに対応しているiPad Proはおすすめです。

顔認証(Face ID)に対応

iPad Pro 11インチ(第3世代)は顔認証のFace IDに対応しています。

Face IDに対応
顔で画面ロック解除ができる

顔を登録しておくことによって顔を向けて視線を送ることで画面ロック解除することができますし、Smart KeyboardやMagic Keyboardを使うことでキーをタイピングするだけで画面ロック解除もできるので快適に使うことができます。

ただし、指紋認証には非対応となっています。近年はマスクをすることが当たり前の世の中なので、外でiPad Pro 11インチを使うことがあるとパスコードを毎回入力することになるので使いにくさを感じることはあります。

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M1チップを搭載し動作速度が向上した

iPad ProのM1チップ

iPad Pro 11インチ(第3世代)のSoC(システム・オン・チップ)はMacに採用されているAppleシリコンのM1チップを搭載しています。M1チップはiPhone 12シリーズのA14 BionicをベースにしたSoCでMac向けに最適化されたチップとなっていますが、iPad Proにもこの高性能なM1チップが採用されて超快適に使うことができます。

iPad Pro 11インチ(第3世代)スペック
モデル iPad Pro 11(第3世代・2021) iPad Pro 11(第2世代・2020)
SoC M1 A12Z Bionic
CPU 8コア(4+4) 8コア(4+4)
GPU 8コア 8コア
NPU 16コア(毎秒11兆回) 8コア(毎秒5兆回)
RAM 8GB or 16GB 6GB
SSD 128/256/512GB
1TB/2TB
128/256/512GB/1TB

M1チップは従来モデルに採用していたA12Z Bionicの100億のトランジスタ数、M1チップは169億のトランジスタ数と1.7倍も多くなっており、Apple公式によるとCPUの性能が50%向上、グラフィックの性能が40%も向上しているそうです。

では、実際にどれくらいの性能となっているのかGeeknbench 5でiPad Pro 11インチ(第3世代・2021)のM1チップの性能を計測してみました。

iPad Pro 11インチ M1 vs A14Z Geekbench 5
M1 vs A14Z Geekbench 5
Geekbench 5の性能比較
モデル iPad Pro 11(第3世代・2021) iPad Pro 11(第2世代・2020)
SoC M1 A12Z Bionic
メモリ 8GB 6GB
シングルコア 1706 1113
マルチコア 7311 4686
GPU(Metal) 20370 12297

シングルコアCPUで1.6倍、マルチコアCPUで1.6倍、GPUは1.8倍も性能が向上しているようです。これはM1チップを搭載しているMacBook Pro 13インチ、Mac miniとほぼ同じ数値となっているためMacの性能がそのままiPad Proに乗ってしまったようですね。これは凄い…。

Antutuによる性能比較もしてみました。

Antutu iPad Pro 11インチ(第3世代)と(第2世代)
Antutuの性能比較
モデル iPad Pro 11(第3世代・2021) iPad Pro 11(第2世代・2020)
SoC M1 A12Z Bionic
メモリ 8GB 6GB
総合 1026302 701414
CPU 268402 184410
GPU 533009 360529
MEM 121155 79941
UX 103736 76734

ついに、iPad Proも100万点超に。A12Z Bionic → M1になることでトータルで1.4倍、CPUが1.6倍、GPUが1.5倍、MEMが1.5倍も性能が向上しています。

ベンチマークの中に3Dグラフィックの性能を計測する雪のステージはかなり動作が重くなってしまうのですが、M1チップを搭載しているiPad Pro 11インチ(第3世代)の方が明らかに滑らかに動作していました。

iPad Pro 11インチ(第3世代)でPUBGモバイル
PUBGモバイルをプレイ

ただ、実際のゲームでこの違いを感じることはおそらく難しいとは思います。実際にPUBGモバイルをプレイし比べてみましたが動作に差はありません。ただ、同じリソースのゲームを動かすためのパワーはA12ZよりもM1チップの方が余裕があります。

後述しますがバッテリーの持ちはA12ZのiPad Pro 11インチ(第2世代)よりもM1のiPad Pro 11インチ(第3世代)の方がいいので少ないパワーでゲームを動かすことができるようになっているのかもしれません。

ブラウジング、Twitter、App Storeの起動をM1のiPad Pro 11インチ(第3世代)とA12ZのiPad Pro 11インチ(第2世代)で比較してみました。

M1 vs A12Z

M1のiPad Pro 11インチ(第3世代)の方が表示がワンテンポ速くなっていますよね。これ、体感で違いを感じるくらいなのですごい。システム全体で1.4倍も性能が向上していることもあり、その差をある程度感じることができるのかもしれません。

また、M1チップになったことでWi-Fi性能は従来モデルと同じですが、データのダウンロード速度も向上していました。PUBGモバイルのアプリをダウンロードしてみたところM1モデルは3分45秒、A12Zモデルは4分05秒となっていました。

illustratorの動作も軽々動くようになった

AdobeのIllustratorはMac/Winで使うものでしたが、少し前にiPadにもIllustratorのアプリが使えるようになって、Macで作ったデータを開いて作業をすることもできるようになりました。

ただ、画像の多いデータ、パスが複雑なデータになってくるとA12ZのiPad Pro 11インチ(第2世代)でも動作がモタついてしまい使いモノにならなかったんですね。しかし、M1チップを搭載したiPad Pro 11インチ(第3世代)なら、それなりにサクサク動作させることが可能になりました。

M1 vs A12Z

左がM1チップ、右がA12ZチップですがA12ZのiPad Proだと描画が追いつかず固まってしまっているのがわかります。そんな中で、M1のiPad Proだとそれなりに滑らかに動作させることができます。

このようなデータをiPadで作ることは基本的にアウトプット含めてしないとは思いますが、M1チップを搭載したことで動作が快適になったという事実は確かです。

動画編集の快適さについて

動画編集といえばLumaFusionです。

従来のA12Z Bionicを搭載したモデルも快適に編集作業をすることができましたが、4K動画になってくるとたまに考え出して動作がモサる時がありました。そんな中で、M1チップを搭載したiPad Pro 11インチ(第3世代)ならフリーズすることなく快適に使うことができます。

M1チップの性能アップはもちろんですが、メインメモリが6GB → 8GBになったのも大きいのかもしれません。

ただし、動画の書き出し速度はほとんど変わりません。ここはもっと威力を発揮して欲しいところではあるんですけどね…。

動画書き出し速度比較
モデル iPad Pro 11(第3世代・2021) iPad Pro 11(第2世代・2020)
SoC M1 A12Z Bionic
メモリ 8GB 6GB
4K動画(10分) 7分20秒 7分25秒

6分ほどの4K60fpsの動画データを同じように書き出しをしてみたところ、A12Z BionicのiPad Pro 11インチ(第2世代)は7分25秒だったのに対して、M1のiPad Pro 11インチ(第3世代)は7分20秒で書き出し完了となりました。

たった5秒。たった5秒だけM1チップの方が速いです。A12Z → M1であれだけ性能が向上したのに動画書き出し時間はあまり変わらないのはとっても残念ですよね。ソフトウェアでエンコードしているから速度があまり変わらない…ってことなんでしょうかね。

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USB 4 / Thunderboltに対応

iPad Pro 11インチ(第3世代・2021)は従来モデルと同じようにUSB-Cポートを搭載していますが、中身が進化しており、USB 3.1(Gen2)→ USB 4になってThunderboltにも対応し最大40Gbpsの高速通信が可能となっています。

USB 4/Thunderboltに対応
外部ポートの性能比較
モデル iPad Pro 11(第3世代・2021) iPad Pro 11(第2世代・2020)
ポート USB-C USB-C
対応規格 USB 4 / Thunderbolt USB 3.1 Gen2
通信速度 最大40Gbps 最大10Gbps
画面出力 最大6K解像度 最大4K解像度

M1チップがThunderboltコントローラーを内蔵し、iPad ProでもThunderboltによる高速通信ができるようになりました。通信性能が10Gbps → 40Gbpsに向上しただけでなく最大6Kの画面出力ができるようになっています。

SDカード → 内蔵SSDの転送速度

iPad Pro 11インチ(第3世代)はデータ転送速度が10Gbps → 40Gbpsと大幅に高速化しているので従来のモデルよりも素早くデータ転送ができるはず。ケーブルや周辺機器が対応している必要はありますが。

ということで、動画編集を想定し撮影した動画データをUHS-Ⅱ対応のSDカード → UHS-Ⅱ SDカードリーダー → iPad Pro 11インチで接続して4GBの動画データをどれくらいの時間で保存できるか計測してみました。

SDカード → 内蔵SSD 4GBデータ移動
モデル iPad Pro 11(第3世代・2021) iPad Pro 11(第2世代・2020)
USB-C USB 4 / Thunderbolt USB 3.1 Gen2
SanDisk UHS-Ⅱ(4GB) 約27秒 約28秒
SanDisk UHS-Ⅱ(1GB) 約7秒 約8秒

誤差範囲と言ってしまえばそれまでですが、ほんのわずかM1のiPad Pro 11インチ(第3世代)の方が速くデータを転送できているようです。

iPad Pro 12.9インチで計測したときはM1モデルの方が5秒ほど高速だったので、状況にもよりますがiPad Pro 11インチ(第3世代)の方が素早くSDカードからのデータを吸い出すことができそうです。

内蔵SSD → 外付けSSDの転送速度

本体ストレージに保存していた動画データを外付けSSDに移動させてどれくらいの時間でデータ移動できるか試してみました。

通常のSSDとNVME M.2の高速SSDで比較しています。

内蔵SSD → 外付けSSD 5GBのデータ移動
モデル iPad Pro 11(第3世代・2021) iPad Pro 11(第2世代・2020)
SoC M1 A12Z Bionic
SanDisk Extreme E60 約1分35秒 約2分09秒
NVMe M.2 SSD 約18秒 約22秒

内蔵ストレージから外付けSSDへの移動はA12ZのiPad ProよりもM1のiPad Pro 11インチ(第3世代)の方が素早くデータ転送できているのがわかります。

4GBのデータを移動させるのに2分9秒かかっていたのが1分35秒で済むのは大きな違いとなります。また、NVME M.2 SSDだと20秒ほどでデータ移動ができたことに驚きを隠せません。

M.2 SSDはとにかくデータ転送速度が高速なので動画データを扱うのならおすすめです。いずれにしても、iPad Pro 11インチ(第3世代)はUSB 4 /Thunderboltに対応したことでデータ転送速度が高速になっていることは間違いなさそうです。

バッテリー駆動時間、電池持ち

iPad Pro 11インチ(第3世代)は筐体サイズが同じとなっていることもあり内蔵バッテリーの容量も28.65WhAhと同じとなっており、公式のバッテリー駆動時間は最大10時間と従来モデルと同じです。

実際にどれくらいの電池持ちなのかiPad Pro 11インチ(第3世代)とiPad Pro 11インチ(第2世代)で比較をしてみました。

電池持ちを比較
  iPad Pro 12.9インチ(第5世代・2021) iPad Pro 12.9インチ(第4世代・2020)
バッテリー容量 28.65Wh
PUBGモバイル30分プレイ 61% → 53%(8%消費) 63% → 51%(12%消費)
YouTube 60分視聴 53% → 39%(14%消費) 51% → 37%(14%消費)
Magic Keyboardで執筆作業(Safari)120分 36% → 12%(24%消費) 79% → 51%(28%消費)

iPad Pro 11インチ(第3世代)と従来モデルの違いはA12Z Bionic → M1チップになっただけなので、チップの電力効率の差がバッテリー消費量の違いとして現れてきます。

ゲームのPUBGモバイルを30分遊んでみたところA12ZのiPad Pro 11インチ(第2世代)は12%消費していたのに対して、M1のiPad Pro 11インチ(第3世代)は8%のバッテリー消費量に抑えられていました。

A12Z Bionicは7nmのプロセスルールとなっていますが、M1は5nmというさらに微細化しているため全体的に電力効率が良くなっているのでしょう。YouTubeの閲覧はどちらのモデルも電池消費量は同じだったのでGPUの電力効率が向上しているのかもしれません。

また、Magic Keyboardを接続しての執筆作業(Safari)の電池持ちもほんの少しだけ向上しているようです。使い方の違いは多少あるかもしれませんが高性能になったのに電池持ちがほぼ同じなのはいいですね。最高です。

広角 +超広角のデュアルカメラを搭載

iPad Pro 11インチ(第3世代)は広角 + 超広角のデュアルカメラ、被写体の距離を計測できるLiDARスキャナを搭載しています。

iPad Pro 11インチ(第3世代)リアカメラ
デュアルカメラ+LiDARスキャナ
iPad Pro 11インチ(第3世代)のカメラ
  iPad Pro 11インチ(第3世代・2021) iPad Pro 11インチ(第2世代・2020)
リアカメラ 広角:1200万画素・F/1.8
超広角:1000万画素・F/2.4
LiDARスキャナ
フロントカメラ 1200万画素超広角・F/2.4・センターフレームに対応、TrueDepth 700万画素超広角・F/2.2、TrueDepth
高画質技術 スマートHDR3 スマートHDR

リアカメラの仕様は従来モデルと全く同じですが、SoCがA12Z BionicからA14 BionicベースのM1チップになったことでISP(画像処理プロセッサ)も進化。ニューラルエンジンを使ってシーンを判断して明るさ、色合いを調整してくれるスマートHDR3に対応しているので、従来モデルよりもキレイな写真が撮影できるようになっています。

iPad Pro 11インチ(第3世代)と(第2世代)のリアカメラで画質が違うのかを比較してみました。

まずは1200万画素・F/1.8の広角カメラです。

iPad Pro 11インチ(第3世代)広角カメラの画質

同じカメラでありながらもiPad Pro 11インチ(第3世代)の方が明るくて明瞭な写真に仕上がっているのがわかります。

部分拡大をしてみると、画質の違いがよく分かりますね。また、超広角カメラは1000万画素のイメージセンサーを搭載していますが、iPad Pro 11インチ(第3世代)の方が明るく描画できています。

iPad Pro 11インチ(第3世代)超広角カメラの画質

こちらも部分拡大をしてみましたが、iPad Pro 11インチ(第3世代)の方がよりクッキリとした画質になっているのがわかります。

暗所撮影の比較もしてみました。iPad Pro 11インチ(第3世代)はM1チップを搭載していますが、従来モデルと同じようにナイトモードには対応しておりません。

iPad Pro 11インチ(第3世代)広角カメラ夜間撮影

しかし、従来モデルよりも明るく撮影できるので夜間撮影に強くなっています。

iPad Pro 11インチ(第3世代)超広角カメラ夜間撮影

超広角カメラもほんのわずかですが、明るく撮影できるようになっているようです。

従来モデルの超広角カメラは写真の四隅が歪んでしまっていたのがiPad Pro 11インチ(第3世代)はレンズ補正をソフトウェアで入るようになったため、違和感のない写真に仕上げることも可能となっています。

まあ、iPad Proで写真撮影ってするんでしょうかね。格安スマホとiPad Proの組み合わせで使っているという方であれば恩恵はあるのかもしれませんが、iPhoneを持ってるとどうしても使い道がなくなっちゃいますよね。

インカメラはiPad Pro 11インチ(第2世代)は700万画素・F/2.2の広角カメラでしたが、iPad Pro 11インチ(第3世代)は1200万画素・F/2.4の超広角カメラに変更となっているため、より広く自撮り写真、動画を撮影することができます。

もうちょっと顔をアップにしたいというシチュエーションでも超広角カメラからクロップで撮影して今までと同じ画角で撮影することもできます。

iPad Pro 11インチ(第3世代)はM1チップに内蔵しているSiP(画像処理エンジン)とスマートHDR3の恩恵によりレンズが暗くなっているのにも関わらず全体的明るく背景の白トビを抑えながらも顔が明るくなります。

リモートワークが当たり前の世の中になりつつある中でインカメラの画質向上は嬉しいですよね。動画撮影をする方にとっても使いやすいカメラになっているのかなと思います。

なお、リアカメラに搭載しているLiDARスキャナは被写体の距離を計測できるセンサーとなっておりiPad Pro 11インチ(第2世代)から搭載していますが、ARのアプリを使うことが多いなら活用することはできるでしょう。

インカメラは超広角、センターフレームに対応

iPad Pro 11インチ(第3世代)のインカメラの超広角カメラはただ広く撮影できるだけではなくセンターフレームという新しい機能も使うことができます。

センターフレームはビデオ通話中に顔がフレームにしっかりと収まるように自動的に追従してくれる機能となっているので、動き回りながら(?)リモートワークをする方におすすめの機能です。

超広角カメラで全体を捉えつつソフトウェアでズームし左右に移動させつつ顔を追従してるようです。これは、ビデオ通話を使うときにかなり便利な機能ですね。ただし、アニ文字を使うとセンターフレームを使うことができないので注意です。

アニ文字に対応してくれたら使い方の幅は広がりそうですよね。なお、FaceTimeだけでなくサードパーティ製の一部アプリでもセンターフレームを使うことができるようになっており、オンライン会議アプリのzoomはセンターフレームに対応しています。

ぬるっと動いて酔いそうでした。

内蔵スピーカーの音質が向上

iPad Pro 11インチ(第3世代)は4スピーカーオーディオを搭載し縦持ち、横持ちともに向きを判別して自動的にL-Rチャンネルのステレオサウンドで音楽を楽しむことができます。これは従来モデルと同じ仕様となっています。

iPad Pro 11インチ(第3世代)で音楽を楽しむ
4スピーカーで音がいい

iPad Proの4スピーカーは下左右が低中音域、上左右が高音域の音が鳴るように向きを自動判別している斬新なシステムとなっていますが、iPad Pro 11インチ(第3世代)はスピーカー部分が新しくなって音質が向上しています。

スピーカーのデザインが変わった

スピーカーの穴が大きくなって数が少なくなっているのですが、音質が従来モデルと異なるのでスピーカーユニットの改良が実施された可能性が高いでしょう。

iPad Pro 11インチ(第2世代)の内蔵スピーカーは低音と高音がしっかりと鳴る素晴らしいものでしたが、中音域が少し沈んだような音質でしたが、iPad Pro 11インチ(第3世代)は中音域の臨場感が増したように聞こえます。

中音域の再現力を手入れたことで艶のあるボーカルの声を楽しむこともできますし、映画など音にこだわるコンテンツもより迫力のサウンドとなっています。まさか、内蔵スピーカーの改良も行われているとは思ってなかったので嬉しいアップデートです。

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周辺機器は従来と同じ

iPad Pro 11インチ(第3世代)は以下の周辺機器を使うことができます。

  • Apple Pencil(第2世代)
  • Smart Folio
  • Smart Keyboard Folio
  • Magic Keyboard

Smart Folioは本体と画面を守るためのカバー、Smart Keyboard Folioはカバー兼キーボードで外でキーボード入力をする作業がある時に使える周辺機器となっています。

iPad Pro 11インチ(第3世代)とMagic Keyboard
キーボードで作業をする

Magic Keyboardは画面を浮かせることができ目線を上げることができ長時間の作業も絶えることができる環境を手に入れることができます。さらに、トラックパッドを内蔵しているのでパソコンみたいな感じでカーソル操作することもできます。

ただし、Magic Keyboardを組み合わせるとそこそこ重くなるので少しでも軽く取り回すを良くしたいのならSmart Keyboard Folioとの組み合わせて使うのがおすすめです。

iPad Pro 11インチ(第3世代)は手書きでノートを取ったり、イラストを描いたりするならApple Pencil(第2世代)を使うことができます。

Apple Pencil2でノートを取る
Apple Pencilでノートを取る

ディスプレイは同じなのでApple Pencilの書き心地は従来モデルと変わりありません。120HzのリフレッシュレートのProMotionテクノロジーに対応しているので追従性の高い書き心地を実現しています。

ポインティングデバイスとしても快適に使うことができます。

iPad Pro 11インチ(第3世代)端末価格

iPad Pro 11インチ(第3世代)の端末価格は従来モデルと比較して1,500円アップの値上げとなっていますが、おそらく為替の影響で値上がりした感じです。

iPad Pro 11インチ価格
  iPad Pro 11インチ(第3世代) iPad Pro 11インチ(第2世代)
128GB 94,800円 93,280円
256GB 106,800円 105,380円
512GB 130,800円 129,580円
1TB 178,800円 153,780円
2TB 226,800円

1TBモデルはメインメモリが8GBではなく16GBになるため25,000円ほどの値上げとなり2TBモデルは226,800円とかなり高額な端末となります。

普通の使い方であれば8GBのメインメモリがあれば十分快適に使えるので16GBのメモリ欲しさに1TBのモデルを選ぶ必要はないかと思います。

ただ、動画編集をiPadでガッツリやろうと思ったら1TBのストレージ容量が必要となったりするので、おまけで16GBのメモリが付いてくる、ラッキーと思うくらいがいいのかなと。

iPad Pro 11インチ(第3世代・2021)レビュー:まとめ

iPad Pro 11インチ(第3世代)
iPad Pro 11インチ(第3世代)

iPad Pro 11インチ(第3世代)のメリット

iPad Pro 11インチ(第3世代)はタブレットとして使いやすい丁度いいサイズの端末となっています。なおかつ、Macにも搭載されている超高性能のM1チップによって動画編集やデザイン作業といった高負荷な作業も快適に使えるようになります。

iPad Pro 11インチ(第3世代)メリット
  • 11インチは扱いやすいサイズで最高です
  • M1チップによる高速化は意外と体感できる
  • 電池持ちは少しだけ向上している
  • USBの通信速度が1.2倍ほど向上している
  • 4スピーカーオーディオの音質が向上した
  • 5G通信に対応している(セルラーモデル)

12.9インチはミニLEDバックライトのディスプレイを搭載するなどいくつか進化している部分がありましたが、iPad Pro 11インチ(第3世代)は基本的に心臓部のSoCとスピーカー部分の変更のみとなっています。

USB 4/Thunderboltの対応によってデータ通信速度も向上していますが、iPad Pro 11インチ(第2世代)を持ってるなら乗り換えるほどではないかもしれません。それよりも以前のモデルを使っているならiPad Pro 11インチ(第3世代)にすることによって最高のタブレット体験を手に入れることができるでしょう。

iPad Pro 11インチ(第3世代)のデメリット

iPad Pro 11インチ(第3世代)のデメリットはとくにないのですが、強いていうなら従来モデルとほぼ同じで代わり映えしない…ところでしょうか。

iPad Pro 11インチ(第3世代)デメリット
  • 代わり映えしない
  • 指紋認証に対応していない

たしかに、M1チップを搭載したことで性能は大きく向上し、体感で分かるくらいTwitterの画面が高速で表示するようになりました。Twitterをやってる僕からしたらこれだけで乗り換えをして良かったと思えますが、多くの方はここまでのスペックは必要としません。

ただ、今後です。今度、M1チップの性能を活かしたアプリが登場する可能性のあるわけです。

Appleも性能を上げておくことで技術的に出来ないことを排除し素晴らしいアプリの開発だけに集中できるようにしていると言ってた(ような気がする。ソースは忘れた。)ので、WWDC 2021含めて今後に期待したいところ。

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