iPad Pro 11インチ(第2世代)レビュー

iPad Pro 11インチ(第2世代)が2020年3月25日に発売となりましたが、A12Z Bionicに6GBのメインメモリを搭載し、超広角 + 広角 + LiDARスキャナを搭載するなど堅実にスペックアップしています。

ここでは、iPad Pro 11インチ(第2世代)のデザイン・スペック・カメラ・LiDARスキャナのレビューをしています。旧型のiPad Pro 11インチ(第1世代)との違いも比較しているので参考にしてください。


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iPad Pro 11インチ(第2世代)特徴・スペックの比較

iPad Pro 11インチ(第2世代)は基本的には2018年に発売されたiPad Pro 11インチ(第1世代)のマイナーアップモデルとなっています。

iPad Pro 11インチ(第2世代)
iPad Pro 11インチ(第2世代)

11インチサイズのiPad Proはタブレットとしても使いやすい大きさなので、Smart Cover Folioとの組み合わせでも使いたいところ。

iPad Pro 11インチ 第2世代と第1世代
iPad Pro 11インチ 第2世代と第1世代

iPad Pro 11インチ(第2世代)と(第1世代)のスペックを比較しました。

iPad Proのスペック比較
 iPad Pro(2020)iPad Pro(2018)
画面サイズ・解像度11インチ(2,388 × 1,668ピクセル)Liquid Retinaディスプレイ
ディスプレイの仕様ProMotionテクノロジー、広色域ディスプレイ(P3)、True Toneディスプレイ、耐指紋性撥油コーティング、フルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティング
CPUA12Z BionicA12X Bionic
RAM6GB4GB(1TBは6GB)
リアカメラ広角:1200万画素・f/1.8
超広角:1000万画素・f2.4
LiDARスキャナ
広角:1200万画素・f/1.8
インカメラTrueDepthカメラ(700万画素)
生体認証顔認証・Face ID
Wi-FiWi-Fi 6(ax)最大1.2GbpsWi-Fi 5(ac)最大866Mbps
LTEギガビット級LTE(30バンド)ギガビット級LTE(29バンド)
Bluetooth5.0
スピーカー4スピーカーオーディオ
外部ポートUSB-C
バッテリー容量28.65Wh29.37Wh
本体サイズ178.5 × 247.6 × 5.9mm
重量Wi-Fi:471g
セルラー:473g
Wi-Fi:468g
セルラー:468g

iPad Pro 11インチ(第2世代)はプロセッサがA12X Bionic → A12Z Bionicになってメインメモリが4GB → 6GBに増えて基本性能が向上しています。

プロセッサ性能に差はあまりないですが、メインメモリの容量が4GB → 6GBに増えているのでより負荷のかかる作業を快適に処理することができます。ただ、実際に使ってみて体感速度に違いはほとんどありません。

とはいえ、メインメモリの容量が増えたことで動画編集やマルチタスクでの作業で安定感が出ると思います。LumaFusionで動画編集してるとアプリが落ちることがたまーにありますが抑えることができるかも?

メインメモリは多ければ多いほどクリエイティブな作業をする人にとっては助かりますし、Proを名乗るなら最低限の量は必要でしょう。

iPad Pro 11インチ(第2世代)の最大の特徴はリアカメラの刷新です。

iPad Pro 11インチ(第2世代)のリアカメラ
iPad Pro 11インチ(第2世代)のリアカメラ

1200万画素の広角カメラに1000万画素の超広角カメラのデュアルカメラを搭載しています。さらに被写体との距離を計測できるLiDARスキャナと呼ばれるセンサーを搭載してARとの相性が高いモデルとなりました。

そのほかに、Wi-Fi 6に対応し4G LTEの対応バンドが29 → 30に増えるなど少しだけスペックアップしています。


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iPad Pro 11インチ(第2世代)レビュー

パッケージと付属品

iPad Pro 11インチ(第2世代)は白ベースに筐体の画像が印刷されたパッケージとなっています。

iPad Pro 11インチ(第2世代)パッケージ
iPad Pro 11インチ(第2世代)パッケージ

同梱物は説明書、Appleのロゴステッカー、USB-C to Cケーブル、USB-C PD対応の18W充電器となっています。

iPad Pro 11インチ(第2世代)付属品一式
iPad Pro 11インチ(第2世代)付属品一式

充電アダプタはプラグが折むことができないタイプとなっています。

USB-Cケーブルと18W充電アダプタ
USB-Cケーブルと18W充電アダプタ

USB-C 18W充電器を使うことでiPad Proを急速充電することができるようになっています。このあたりの仕様は2018年モデルのiPad Pro 11インチ(第1世代)と同じですね。

筐体サイズ・デザインは同じ

iPad Pro 11インチ(第2世代)の筐体デザインはiPad Pro 11インチ(第1世代)と同じとなっていて正面から見ると区別は全くつきません。

iPad Pro 11インチ 画面
iPad Pro 11インチ 画面

iPad Pro 11インチ(第2世代)と(第1世代)の筐体の違いを比較しました。

本体右サイドに音量ボタンを搭載していますが、基本的なデザインは全く同じとなっていて違いはありませんね。同じラインにApple Pencilを充電するための充電パッドがあります。

Apple Pencilの充電パッド
Apple Pencilの充電パッド

セルラーモデルはその下にSIMカードスロットを搭載しています。

iPad Pro 11インチ(第2世代)・(第1世代)SIMカードスロット
iPad Pro 11インチ(第2世代・第1世代)SIMカードスロット

付属のピンを使うことでSIMカードスロットを開けることができ、nanoSIMを入れることができるようになっています。

iPad Pro 11インチ nanoSIMに対応
iPad Pro 11インチ nanoSIMに対応

iPad Pro 11インチはeSIM・Apple SIMにも対応しているので、SIMカードがなくてもデータ通信契約ができます。例えば、IIJmioはeSIMを使うことでデータプランをいつでも簡単に契約が可能。

ただし、少し割高なのでずっと使うのなら普通に物理カードの格安SIMを契約した方がいいのかなーと感じます。

リアカメラが大きくなった

iPad Pro 11インチ(第2世代)は1200万画素の広角カメラだけでなく1000万画素の超広角カメラとLiDARスキャナを搭載したためリアカメラが大きくなっています。

iPad Pro 11インチ(第2世代・第1世代)リアカメラ
iPad Pro 11インチ(第2世代・第1世代)リアカメラ

カメラの部分が大きくなったのでケースを装着しない状態でテーブルの上に置くとiPad Proが斜めに浮いてしまいます。

リアカメラによりガタ付き
リアカメラによりガタ付き

カメラが大きくなったわりにそんなに変わらないです。ガタツキはありますが、ガタツキ具合は同じレベルです。

出っ張りカメラは、Smart Keyboard Folioなど組み合わせるならいい感じにカメラを収めることができます。価格は高いですが、さすが純正だけあって収まりがとても良い感じ。

Smart Keyboard Folioとの組み合わせ

iPad Pro 11インチ(第2世代)はリアカメラがデュアルカメラ + LiDARスキャナを搭載したことで主張のあるカメラデザインとなり、2018年モデルのSmart Keyboard Folioとの互換性はなりました。

iPad Pro 11インチ(第2世代・第1世代)Smart Keyboard Folio
Smart Keyboard Folio(第2世代・第1世代)

第2世代のSmart Keyboard Folioはグレーの色が濃くなっていて少しマット調な雰囲気に変わっています。

Smart Keyboard Folio(第2世代)は色が濃くなった
Smart Keyboard Folio(第2世代)は色が濃くなった

Smart Keyboard FolioはiPad Proの背面部分の磁石でくっついているので、カバーとしても、キーボードとしてもスマートに使えるようになっています。

画面角度は2段階で調整できるので作業しやすい態勢で使うことができますね。

Smart Keyboard Folio スタンドの角度

キーボード部分の色も濃くなりました。今回はJIS配列ではなくUS配列を選んだのでとてもシンプルになりました。

Smart Keyboard Folio(第2世代・第1世代)キー部分
Smart Keyboard Folio(第2世代・第1世代)キー部分

iPad OS 13.4からキーマッピング(修飾キーの割り当て)ができるようになったので、⌘キーに地球儀(言語切り替え)を割り当ててMacと同じような「英かな」での変換ができますよ。

11インチのSmart Keyboard Folioはキーピッチが少し狭いのでMacBook Proに採用されているフルサイズキーボードに慣れていると少し狭いなぁ…と感じますね。

11インチサイズはキーピッチが狭い
11インチサイズはキーピッチが狭い

キーの数は同じなので作業は問題ないですが、この大きさのキーボードは少し慣れは必要となります。

iPad Pro 11インチ(第2世代)はカメラが大きくなりSmart Keyboard Folioもそれに合わせたデザインとなっています。カメラ部分がブラックなので意外と馴染んでいます。悪くない。

Smart Keyboard Folio(第2世代)のカメラ部分

そして、なんと。Appleのロゴマークが追加されています。

しかも、Appleのロゴが横向きに刻印されているのでキーボードスタイルにしたときに林檎マークが正面に向いている!カッコイイ!!素晴らしいです!!

意外とカメラとカバーの色が馴染んでいるのでまとまりのあるキーボードカバーに進化したといっていいのではないでしょうか。

それにしても、カメラ部分の形状が変わったことでまた買い替えですよ。新型モデルが出るたびにSmart Keyboard Folioを買い換えないといけない…。(一応、旧型のカバーを装着はできますがカメラ部分は浮いてしまいます。)

Smart Keyboard Folio
Smart Keyboard Folio

なお、2020年モデルのSmart Keyboard FolioをiPad Pro 11インチ(第1世代)に使うことはできるのでiPad Pro 11インチ(第1世代)を整備済み製品で購入した場合も大丈夫ですね。

iPad Pro 11インチ(第1世代)に旧Smart Keyboard Folio
iPad Pro 11インチ(第1世代)に旧Smart Keyboard Folio

カメラの部分に隙間が出てしまいますが、そんな違和感はないのかな?

Magic Keyboardとの組み合わせ

iPad Pro 11インチはiPad専用のMagic Keyboardを使ってキーボードによる作業ができます。

iPad ProのMagic Keyboard
iPad ProのMagic Keyboard

Magic Keyboardはシザー構造のキーボードを搭載していてヒンジ機構を採用することでiPad Proの画面を浮かせることができ、画面を上に持ち上げることで視線を上げることができる画期的なキーボードとなっています。

ほら、浮いている
ほら、浮いている

高さだけでなく画面の角度も柔軟に調整することができます。また、キーボードがMacBookにも採用されているキーになりタイピング性能が向上していて高速タイピングしても十分耐えることができるキーボードとなりました。

11インチのサイズだと小さいかな…と危惧してましたが、コンパクトにタイピングできるので慣れるととても使いやすいキーボードとなっていますよ。テキストベースの作業をするならMagic Keyboardを選ぶのがいいでしょう。

Apple Pencil(第2世代)に対応

iPad Pro 11インチ(第2世代)はApple Pencil(第2世代)に対応しています。

Apple Pencil(第2世代)に対応
Apple Pencil(第2世代)に対応

リフレッシュレート120Hzで駆動するProMotionディスプレイによって滑らかな描き心地を実現しているので、ノートを取ったり、イラストを書くことが多いならiPad(第8世代)iPad(第7世代)iPad Air 3を選ぶよりおすすめです。

Apple Pencil(第2世代)はiPad Proの側面にある充電パッドに乗せることでペアリング、充電ができるようになっています。

このまま持ち歩くことができるので、Apple Pencilが行方不明になってしまう心配がないのは今見ても最高な構造だなぁ…って思います。

CPU・GPUの性能を比較

iPad Pro 11インチ(第2世代)はA12Z Bionicプロセッサに6GBのメインメモリを搭載しています。

A12Z Bionicプロセッサ
A12Z Bionicプロセッサ

ベースとなるのはiPad AiriPad mini 5にも採用されているA12 Bionicプロセッサで、グラフィック性能を向上させたA12X Bionicの改良型のチップとなっています。

Geekbench 5でCPUの性能を計測してみました。

iPad Pro 11インチ(第2世代・第1世代)CPUの性能比較
iPad Pro 11インチ(第2世代・第1世代)CPU性能比較
A12 Bionicシリーズの性能比較
 iPad Pro 11インチ(第2世代)iPad Pro 11インチ(第1世代)iPad Pro 10.5インチ
CPUA12Z BionicA12X BionicA10X Fusion
RAM6GB4GB4GB
シングルコアCPU11201119838
マルチコアCPU464746982210
Metal GPU989693206478

iPad Pro 10.5インチのA10X Fusionからの比較だと性能がかなり向上していますが、iPad Pro 11インチ(第1世代)のA12X Bionicからの比較だとほとんど同じとなっています。

GPUが7コア → 8コアになって少しだけグラフィック性能が上がっていますが、ほぼ同じと見て良さそうですね。

Antutuによるスコアです。

Antutuのスコア
iPad Pro 11インチ(第2世代・第1世代)
A12 Bionicシリーズの性能比較
 iPad Pro 11インチ(第2世代)iPad Pro 11インチ(第1世代)iPad Pro 10.5
CPUA12Z BionicA12X BionicA10X Fusion
RAM/SSD6GB/128GB4GB/64GB4GB/64GB
トータル760162720769334848
CPU188140187339118574
GPU415290389983119511
MEM793396621044055
UX775937723752708

AntutuのスコアでもCPUの性能はほぼ同じ、GPUの性能が少しだけ高くなってるのが分かります。

iPad Pro 11インチ(第2世代)はストレージ容量が128GB〜となりデータ転送速度が向上しています。また、メインメモリも6GBに増えているのでMEMのスコアが向上しているようですね。

動画編集など負荷のかかる作業をすることが多いならA12Z Bionicプロセッサと6GBのメインメモリを搭載したiPad Pro 11インチ(第2世代)の真価を発揮することができそう。

処理速度は向上しているのか?

少しだけスペックアップしたに留まったiPad Pro 11インチ(第2世代)ですが、写真の書き出し速度、動画の書き出し速度をiPad Pro 11インチ(第1世代)と比較してみました。

A12 Bionicシリーズの性能比較
 iPad Pro 11インチ(第2世代)iPad Pro 11インチ(第1世代)
CPUA12Z BionicA12X Bionic
RAM/SSD6GB/128GB4GB/64GB
Lightroom
写真63枚書き出し(1200pxに縮小)

23.5秒

25.1秒
LumaFusion
フルHD動画書き出し(5分)
2分53秒2分54秒

iPad Pro 11インチ(第2世代)はメインメモリが4GB → 6GBになってるので書き出し速度が高速化されているのかな…と期待してましたが、同じでした。ほとんど変わりません。

iOSシステムってCPUによってアプリの性能が大きく変わらないような気がするのですが、言い換えるなら古いモデルでも普通に使うことができるってこと。

新しいiPadを買った者にしたらもうちょっと恩恵があってもいいんじゃないか…と思ってしまいますが、A12Z Bionicの性能は元々がモンスター級のプロセッサなので問題は全くありません。


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ベゼルレスディスプレイを搭載

iPad Pro 11インチ(第2世代)のディスプレイは(第1世代)と全く同じスペックとなっていて2,388 x 1,668ピクセルのLiquid Retinaディスプレイを搭載しています。

Liquid Retinaディスプレイ
Liquid Retinaディスプレイ
iPad Proのディスプレイ
 iPad Pro(2020)iPad Pro(2018)
画面サイズ・解像度11インチ(2,388 x 1,668ピクセル)Liquid Retinaディスプレイ
ディスプレイの仕様ProMotionテクノロジー、広色域ディスプレイ(P3)、True Toneディスプレイ、耐指紋性撥油コーティング、フルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティング

液晶ディスプレイですが広色域(P3)に対応した高品位がパネルを採用していて写真の現像もキレイな画面ですることが可能となっています。

Lightroomで写真の現像
Lightroomで写真の現像

iPadでの写真の色調整や現像はカンタンになりましたよね。

とくに2019年末のアップデートで写真のリサイズができるようになったのは大きい。撮影したデータをiPadに取り込んで、色調整してまとめてリサイズ・書き出しがあっという間にできるようになりました。

リアカメラのスペック

iPad Pro 11インチ(第2世代・第1世代)リアカメラ
iPad Pro 11インチ(第2世代・第1世代)リアカメラ
iPad Proのスペック比較
 iPad Pro(2020)iPad Pro(2018)
リアカメラ広角:1200万画素・f/1.8
超広角:1000万画素・f2.4
LiDARスキャナ
広角:1200万画素・f/1.8
インカメラTrueDepthカメラ(700万画素)
生体認証顔認証・Face ID

iPad Pro 11インチ(第2世代)は広角1,200万画素に超広角カメラ1,000万画素のカメラが追加されたデュアルカメラ仕様となっています。

超広角カメラで視野の広い写真撮影が可能に

iPad Pro 11インチ(第2世代)の標準(広角)カメラで撮影してみました。

iPad Pro 11インチ(第2世代)広角カメラで公園を撮影
広角カメラで公園を撮影

夕暮れに撮影しましたが、f/1.8という比較的明るめのレンズを搭載しているので手ブレすることなくキレイな写真が撮影できます。

iPad Pro 11インチ(第2世代)に搭載された超広角カメラで同じように撮影してみました。

iPad Pro 11インチ(第2世代)超広角カメラで公園を撮影
超広角カメラで公園を撮影

同じ場所からシャッター切ったけどこれくらい広い視野角で撮影できます。

iPhone 11・11 Proの超広角カメラは1200万画素のイメージセンサーを搭載していますが、iPad Pro 11インチ(第2世代)の超広角カメラは1000万画素と少しだけ画素数が落ちています。

画質が違うのか比較してみました。

超広角カメラ 1000万画素と1200万画素の違い比較
1000万画素と1200万画素の違い比較

太陽のフレアの出方はiPad Proの方がキレイですしパッと見では画質には差はあまりないように見えます。ただ、拡大すると画素数の高いiPhone 11 Proの方が高精細な写真が撮影できています。

1000万画素と1200万画素の違い比較(拡大)
1000万画素と1200万画素の違い比較(拡大)

まあ、iPad Proでも超広角な写真をカンタンに撮影できるようになったのは…嬉しい?

iPad Pro 11インチ(第2世代)と(第1世代)の標準カメラの画質に差があるか比較してみました。暗いところでベンチを撮影しています。

iPad Proで暗がりのベンチを撮影
iPad Proで暗がりのベンチを撮影

iPad Proは2017年のiPad Pro 10.5インチまで光学式手ぶれ補正を搭載していましたが、iPad Pro 11インチ(第1世代)で廃止していて(第2世代)も非搭載のままとなっています。

しかし、A12Z Bionicプロセッサが優秀なのか手ブレはそんなしません。端末が大きくしっかり手でホールドして撮影するのも影響してるのかもですが。

iPad Pro(第2世代・第1世代)リアカメラのノイズ感
iPad Pro(第2世代・第1世代)リアカメラのノイズ感

どうでしょう。iPad Pro 11インチ(第1世代)はピントが少し甘くなってしまいましたが、ノイズ感はほぼほぼ同じといったところではないでしょうか。

LiDARスキャナで何ができる?

2020年モデルのiPad Proの最大の特徴です。iPad Pro 11インチ(第2世代)は被写体との距離を正確に計測できるLiDARスキャナを搭載しています。

LiDARスキャナ
LiDARスキャナ

LiDARスキャナはAR専用のセンサーとなっていてリアカメラで背景をぼかすためのものではないです。そもそも、iPad Proのリアカメラにはポートレートモードを搭載していません。

では、LiDARスキャナがあることで何ができるのか?

計測アプリのパフォーマンスが向上

モノの大きさをカンタンにAR上で計測できてしまう「計測」アプリのパフォーマンス・精度が向上しています。

そこかよ…使わねーよ。って思ってしまったけどiPad Pro 11インチ(第2世代)の計測アプリはLiDARスキャナを使うことでパフォーマンス、精度が向上しています。

2018年モデルのiPad Proだと計測アプリを起動すると「iPadを動かして開始」と表示しすぐに使うことができません。

iPadを動かして開始
iPadを動かして開始

そんな中で、2020年モデルのiPad ProはLiDARスキャナを搭載したことで、アプリを起動してすぐに使えるようになりました。(環境によって調整が入る場合はあります。)

基本的に計測アプリは近くにあるモノの長さ、面積を計測するためのものでしたがLiDARスキャナによりiPad Pro 11インチ(第2世代)は遠くにある長さも計測できるようになりました。

例えば、少し離れている扉の高さを測ることができます。

iPad Pro 11インチ(第2世代)は扉の高さを計測できる

少し見えにくいですが1.98mと表示されています。

実測値も大体これくらいなので目安をカンタンに計測可能。意外にもiPad Pro 11インチ(第1世代)やiPhone 11 Proでは扉の高さを計測はできないので、LiDARスキャナの賜物なんですね。

また、iPad Pro 11インチ(第2世代)は計測したモノに寄ることでメジャーが表示されるようになりました。

iPad Pro 11インチ(第2世代)はメジャーが表示される
iPad Pro 11インチ(第2世代)はメジャーが表示される

iPad Pro 11インチ(第1世代)やiPhone 11 Proはメジャーは表示されません。メジャー表示されてどうなん…ってところは突っ込まないでくださいね。メジャーが表示されるんです。

ARアプリの精度が向上する

LiDARスキャナはARを扱うアプリにとっては最高のセンサーです。

LiDARスキャナがあると被写体の距離を正確に計測できるため目の前にあるモノがARで表示されているオブジェクトよりも奥にあるのか、手前にあるのかを正確に判断することができます。

例えば、カメラを通して部屋に家具を置いてシミュレーションできるIKEAのアプリをiPad Pro 11インチ(第1世代)で使います。家具を置いて手前に手をかざしてみると…

iPad Pro 11インチ(第1世代)+ AR
iPad Pro 11インチ(第1世代)+ AR

手をしっかり認識できていないのか手からテーブルが突き出てしまいます。(といっても、シングルカメラだけのソフトウェア処理だけで手前にあるモノと認識できているのは優秀ですよね。)

iPad Pro 11インチ(第2世代)はLiDARスキャナを使うことで手をしっかり認識できるので精度が高くなります。

iPad Pro 11インチ(第2世代)+ AR

iPad Pro 11インチ(第1世代)でも、ある程度は手前にあるモノを認識してオブジェクトを後ろに表示させることはできましたが、LiDARスキャナを搭載したことで精度が上がって使いやすくなっています。

これを活かすことができるアプリが出てくるのか。これがキーとなりそうですが、どうなんですか?素晴らしいARアプリはもうあるんですか?

USB-C対応で外付けSSDが使える

iPad Pro 11インチ(第2世代)はiPad Pro 11インチ(第1世代)と同じように、UBS-Cポートに対応しているので外付けSSDを接続して写真や動画のデータを保存することができます。

こちらはSanDiskの外付けSSDを接続しています。

iPad Pro 11インチ(第2世代)は最小ストレージ容量が64GB → 128GBに増えたので滅多なことがない限り外付けストレージは必要ありません。

しかし、動画編集をやりだすと一気に容量が圧迫するので、USB-C対応のストレージを直接使うことができるのはホントに助かります。moto

Wi-Fi 6の高速通信に対応

iPad Pro 11インチ(第2世代)は高速通信無線LAN・Wi-Fi 6に対応しています。また、LTEのバンド数も29 → 30に増えているのでより多くの電波を使ってモバイル通信ができるように。

iPad Proの通信性能を比較
 iPad Pro(2020)iPad Pro(2018)
Wi-FiWi-Fi 6(ax)最大1.2GbpsWi-Fi 5(ac)最大866Mbps
LTEギガビット級LTE(30バンド)ギガビット級LTE(29バンド)
Bluetooth5.0

Wi-Fi 6に対応したことで通信速度がどれくらい向上するのか、iPad Pro 11インチ(第2世代)と(第1世代)で比較してみました。ルーターはBUFFALO WXR5950AXを使っています。

iPad Pro 2020はWi-Fi 6に対応
iPad Pro 2020はWi-Fi 6に対応
iPad ProのWi-Fi通信速度を比較
 iPad Pro(2020)iPad Pro(2018)
Wi-FiWi-Fi 6(ax)最大1.2GbpsWi-Fi 5(ac)最大866Mbps
1回目310.7/188.4Mbps258.5/177.6Mbps
2回目216.3/279.0Mbps259.8/137.5Mbps
3回目320.2/310.4Mbps296.1/138.0Mbps
4回目149.3/200.5Mbps90.5/112.9Mbps

場合によっては速度が遅くなるので、なんとも言えないところですが、iPad Pro 11インチ(第1世代)よりもWi-Fi 6対応のiPad Pro 11インチ(第2世代)の方がトータルで速度が出ているようです。

iPad Pro 11インチ(第2世代)レビュー:まとめ

iPad Pro 11インチ(第2世代)はLiDARスキャナを搭載した革新的なモデルではありますが、ARを使っていない人にとってはただのプロセッサとメインメモリが強化されたマイナーアップデートモデルです。

iPad Pro 11インチ(第2世代)のメリット

11インチの画面サイズはタブレットとしてはちょうど良い大きさで、手で持って操作しやすいです。また、Magic Keyboardを使ってパソコンの代わりとして使うにも使いやすいサイズ感となっています。

iPad Pro 11インチ(第2世代)良いところ
  • 11インチのちょうど良い画面サイズ
  • A12Z Bionic + 6GBメインメモリを搭載
  • 広角 + 超広角のデュアルカメラを搭載
  • ストレージ容量が128GBから選べるように
  • Smart Keyboard FolioがAppleのロゴマーク付きに
  • LiDARスキャナで計測アプリが使いやすくなった
  • Wi-Fi 6の高速通信に対応している

CPUの性能はiPad Pro 11インチ(第1世代)とさほど違いはないですが、メインメモリが6GBに増えたので動画編集など負荷のかかる作業が快適になりますし、ストレージ容量が64GB → 128GBに増えたことも大きいです。

ストレージ容量が増えたのに従来のモデルよりも5,000円安い84,800円で購入ができるようになりました。これが最大のメリットのような気がしますね。

iPad Pro 11インチ(第2世代)のデメリット

超広角カメラとLiDARスキャナ以外は違いがないので、ARに興味ない人はiPad Pro 11インチ(第1世代)からの乗り換えはかなり微妙です。

惜しいところ
  • iPad Pro 11インチ(第1世代)とあまり変わりない
  • A12Z Bionicの性能がA12X Bionicとほぼ同じ
  • SmartKeyboard Folioを買い換える必要がある

ただ、iPad Pro 10.5インチからの乗り換えならCPUの性能がアップしUSB-Cポートを使ってカメラと接続したり、iPhoneを充電できるようになるなど使い方の幅が広がるのでおすすめです。


\iPadをキャリアでチェック/

iPad Pro 11インチ(第2世代)と(第1世代)はカメラ以外はほぼ同じなので、iPad Pro 11インチ(第1世代)を「iPad整備済製品」で狙うのもアリです。

Wi-Fi 64GBモデルが57,800円、256GBモデルが71,800円、512GBモデルが90,800円で買うことができます。とにかく安い。まあ、速攻で売り切れるので買えた人はラッキーって感じです。

なお、iPadはiPadOS 13.4でトラックパッドに対応してiPadをデスクトップ化できるようになりました。

iPadの比較・おすすめはこちらをどうぞ。

iPad Pro 11インチ、12.9インチ、10.5インチの違いはこちらをどうぞ。

iPad Air、iPad(第8世代)はこちらをどうぞ。

https://www.sin-space.com/entry/ipadair3-vs-ipad6-reviewhttps://www.sin-space.com/entry/ipad10-8