
Appleのタブレット端末・iPadといえばiPad Airは性能と使いやすさ、価格のバランスの取れた優れたモデルですが、ついにiPad Air(第4世代)でデザインが刷新されてベゼルレススタイルのiPadになりました。
iPad Air(第4世代)はホームボタンが廃止されて顔認証…ではなく、側面に指紋認証センサーTouch IDを内蔵したトップボタンを搭載しフルディスプレイモデルでありながら指で画面ロック解除ができるようになっています。
この記事ではiPad Air(第4世代)のサイズ・スペック・使いやすさをレビューしています。iPad Air(第3世代)よりも価格が値上げとなりましたが大幅刷新したiPad Air 4の魅力とイマイチなところをお届けしますっ!
この記事の目次
iPad Air(第4世代)の特徴

- 10.9インチのフルディスプレイを搭載
- ホームボタンは廃止しベゼルレススタイルに
- 側面に指紋センサー内蔵のトップボタンを搭載
- 超高性能なA14 Bionicで快適に動作する
- 上下にステレオスピーカーを搭載し迫力サウンドに
- Apple Pencilでメモしたり、お絵描きができる
- Smart Keyboard Folioでパソコンとしても使える
- セルラーモデルなら外でもネット接続できる
iPad Air(第4世代)はホームボタンが廃止されて10.9インチの液晶タイプのフルディスプレイを搭載した新世代モデルとなっています。
iPadの伝統だったホームボタンがなくなったことで上位モデルのiPad Pro 11インチ・12.9インチと同じエッジスタイルを採用した筐体デザインとなっています。

ホームボタンがなくなったので顔認証になったと思いきや、まさかのトップボタン(電源・Siri起動ボタン)に指紋認証・Touch IDを内蔵してしまいました。これは、ほんとに驚きです。Xperiaのような指紋認証センサーがiPadに搭載されるとは…!!

顔認証のFace IDはiPad Proだけが使える機能ということなら納得の仕様なのかもしれません。
現在は感染症対策によってマスク装着が必須の世の中になっていて指紋認証が見直されていますが、それ以前からフルディスプレイのiPad Air 4をこの指紋認証のスタイルを開発していたのかもしれません。
というのも、同じ時期に発売されたiPhone 12シリーズは変わらずFace IDを採用してますし、4月くらいに方向転換して10月に指紋認証を搭載したiPad Air(第4世代)を完璧な状態で発売に持っていくのは至難の技だと思います。(たぶんね。)
iPad Air 4とAir 3のスペック比較
iPad Air 4とiPad Air 3のスペックを比較してみました。画面サイズが10.5インチから10.9インチと少しだけ大きくなりましたが、ホームボタンを廃止したことにより筐体サイズはほぼ同じ大きさを維持しています。

iPad Air 4 | iPad Air 3 | |
画面サイズ | 10.9インチ | 10.5インチ |
解像度 | 2,360 × 1,640 ピクセル | 2,224 × 1,668ピクセル |
生体認証 | 電源ボタン一体型Touch ID | ホームボタンTouch ID |
CPU | A14 Bionic | A12 Bionic |
メインメモリ | 4GB | 3GB |
ストレージ | 64GB・256GB | 64GB・256GB |
リアカメラ | 1200万画素 | 800万画素 |
インカメラ | 700万画素 | 700万画素 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 |
4G LTE(セルラーモデル) | ギガビット級LTE(30バンド) | ギガビット級LTE(28バンド) |
Bluetooth | 5.0 | |
オーディオ | 横向き2スピーカーステレオ | 2スピーカーステレオ |
充電ポート | USB-C | Lightning |
充電アダプタ | 20W USB-C電源アダプタ | 10W USB-A電源アダプタ |
本体サイズ | 247.6 × 178.5 × 6.1mm | 250.6 × 174.1 × 6.1mm |
重量 | 458g | 456g |
iPadの詳細なスペックはApple公式ページをご覧ください。
見た目が変わっただけでなく、超高性能なA14 Bionicプロセッサを搭載するなど確実に基本性能を向上し動画編集なども軽々とこなすことができるスペックを手に入れることになりました。
正直なところ力をあり余しているようにも感じます。このパワー、どこに使えばいいのか。動画編集も軽々とこなすことができますし、この先5年くらいは快適に使うことができるスペックを持っているといってもいいでしょう。
ただし、iPad AirはiPad Proのような120HzのリフレッシュレートのPro Motionテクノロジーには非対応となっています。スクロールの快適性を重視したり、Apple Pencilでイラストを描くことが多いならiPad Proを選んだ方がいいでしょう。
iPad Air(第4世代)はアクセサリーはiPad Pro 11インチと同じとなっています。筐体にくっ付けてワイヤレス充電、ペアリングができるApple Pencil(第2世代)に対応し、さらにキーボードスタンドのMagic Keyboardを使って作業することも可能となっています。
意外だったのがオーディオが2スピーカーシステムに対応したところですね。しかも、音質がなかなか良い。これで、横向きにして動画を見てもきちんとステレオサウンドで音声を楽しむことができるようになりました。
iPad Air(第4世代)レビュー
パッケージと付属品
iPad Air(第4世代)のパッケージデザインは白を基調としたものとなっていて、ベゼルレスになった画面を全面に押し出すデザインとなっています。

iPad Air(第4世代)はUSB-C 20W充電器、USB-C to Lightningケーブル、Designed by Apple in California」のケース(説明書・Appleのロゴシール)が同梱しています。

iPhoneは充電器が廃止されてケーブルしか同梱していない仕様になってしまいましたが、iPad Air 4はきちんとApple 20W USB-C充電器が付属しているので、買ってすぐに使うことができるようになっています。
デザインが刷新されてProっぽい風貌に
iPad Air(第4世代)はホームボタンを廃止してベゼルの幅を上下左右均一に整えたベゼルレスフルディスプレイを搭載したモデルとなっています。

ホームボタンがなくなって上下のベゼルの部分もディスプレイに変えることができるため画面サイズがiPad Air(第3世代)の10.5インチから10.9インチに0.4インチサイズアップしています。
筐体は従来のモデルと同じくアルミニウム素材を採用していますが、デザインが刷新されて丸みのあるスタイルからエッジサイドフレームを採用した角張ったスタイルとなっています。

iPad Pro 11インチと全く同じ筐体デザインですね。筐体サイズもほぼ同じですが、iPad Air(第4世代)の方は0.2mmほど筐体が厚くなっています。といっても、たった0.2mmなので手で持って比較しても判らないレベルです。
iPad Air 4 | iPad Pro | |
画面サイズ | 10.9インチ | 11インチ |
本体サイズ | 247.6 × 178.5 × 6.1mm | 247.6 × 178.5 × 5.9mm |
重量 | 458g | 471g |
筐体の右上に電源をONにするためのトップボタンを搭載していますが、このボタンに指紋認証センサーを内蔵しています。

筐体の右側に音量ボタンとApple Pencilをペアリングand充電するためのパッドを内蔵しています。

筐体の下側に充電ポートを搭載しています。iPad Air(第3世代)はLightningポートでしたが、iPad Air(第4世代)はUSB-Cポートに置き換わっています。

これで、Apple製品でLightningポートを採用しているのはiPhoneシリーズと、iPad(第8世代)、iPad mini(第5世代)となりました。
iPad Air(第4世代)は背面の下部分にSmart Connectorを搭載しています。

Smart Connectorに対応したキーボード(Smart Keyboard、Magic Keyboardなど)を使うことでペアリングと電源補給不要でキーボードを使うことができます。ペアリング作業、電源供給なしで使えるのでとにかく気軽に使うことができるのが大きなメリットとなります。
画面サイズは10.9インチのフルディスプレイに
iPad Air(第4世代)は画面サイズが10.5インチから10.9インチに大きくなったことで縦における解像度が少しだけ向上しています。
iPad Air 4 | iPad Air 3 | |
画面サイズ | 10.9インチ | 10.5インチ |
解像度 | 2,360 × 1,640 ピクセル | 2,224 × 1,668ピクセル |
画素密度 | 264ppi | |
駆動 | リフレッシュレート60Hz | |
パネル | Liquid Retinaディスプレイ(液晶)、フルラミネーションディスプレイ、広色域(P3)、True Toneテクノロジー |
画素密度は264ppiと同じなので単純に0.4インチ画面が大きくなったことによる追い解像度となっています。
もちろん、フルラミネーションディスプレイを採用しているので、光の反射が少ない見やすい画面となっており、縦持ちでタブレットとしても使いやすいサイズ感に仕上がっています。

また、iPad Air(第4世代)は端末の上下にスピーカーを搭載し、横持ちで使うことを意識したタブレットになっていて、どちらかというと横向きにして使うことも増えそうな予感がしますね。
映画やYouTubeなどの動画コンテンツを楽しむのに良さそうです。
筐体の左右にステレオスピーカーを搭載した
iPad Air(第4世代)は本体を横で持った状態で見て左右にスピーカーを搭載して、横画面でステレオサウンドを楽しめるようになりました。

iPad Proと同じようにスピーカーの穴が4か所あるので4スピーカーなのでは?と思ってしまいますが、iPad Air(第4世代)は2スピーカーシステムとなっています。

おそらく、内部で繋がっていて左右各1つずつのスピーカーから音が鳴る仕組みになっているかな。横持ちをして動画コンテンツを見たり、音楽を聴くことで迫力のステレオサウンドで楽しむことができます。
で、驚いたのですが音質は思っていたよりもかなり良いです。というか、iPad Proよりも音質良くなってるような気がします。
さすがに、iPad Pro 11インチの4スピーカーシステムと比べると音のクリアさは劣りますが低音と中音が力強く再生できているのでボーカル域の音が迫力のある音になっているんですよね。
スピーカー4つだとサイズを小さくしないといけないけど、2つなら一つのスピーカーを大きくできるので音圧が増しているのかも?個人的には繊細なiPad Pro 11インチの音よりもiPad Air 4の音の方が好き。
ちなみに、縦持ちの場合は上スピーカーが左チャンネル、下スピーカーが右チャンネルから音が鳴る感じとなります。意外と違和感はないので、これでいいような気がしますね。
トップボタンにTouch ID(指紋認証)を搭載した
iPad Air(第4世代)はホームボタンを廃止しましたが、トップボタン(電源・Siri起動ボタン)に指紋認証のTouch IDを搭載して指を使って画面ロック解除、パスワード入力ができるようになりました。

フルディスプレイのiPadで指紋認証ってとても新鮮ですよね。iPad Air(第4世代)を横持ちをする場合は左の人差し指の指紋を登録するのが良さそうです。

縦持ちで使うこともあると思うので、右手の人差し指の指紋も登録しておくと使いやすいでしょう。

iPad Air(第4世代)のTouch IDの認識の流れとしては画面が表示されている状態、画面が消えている状態では少しだけ異なります。
- 画面が消えてる状態 → 指をセンサーにしっかり当てながら押す
- 画面が表示している状態 → 指をセンサーに当てる or 当てながら押す
画面が消えている状態だとボタンは必ず押して画面を表示させて1秒ほど指を動かさずにセンサーに付けている必要があります。
画面が表示している状態ではボタンを押す必要はありません。登録した指を1秒ほど密着させることで認証し画面ロック解除してくれます。
もちろん、ボタンを押しても認証解除できるのでやりやすい方法で使うのがいいかと思います。認証精度と速度はそこそこ高速でストレスなく指を使って画面ロック解除できるかと思います。
iPad Air 4 | iPad Air 3 | |
生体認証 | 電源ボタン一体型指紋認証(Touch ID) | ホームボタンに指紋認証(Touch ID) |
で、気になるのがトップボタン型のTouch IDは使いやすいのかどうかですよね。結論としては慣れが必要です。
ホームボタンに慣れてると使いにくいと感じるかもしれません。
iPad Air(第3世代)などTouch ID内蔵のホームボタンは画面のすぐ横にあるので意識せずに触れることができますが、トップボタンは少し距離があるので面倒くささがあります。

また、上下が逆になっているとどちらにボタンがあるのか分かりにくいので若干戸惑いを感じることもあります。使っていくうちに慣れていくとは思いますが、使用感は今までとはかなり異なる印象がありますね。
自宅などマスクを付けないところで使うことが多いならiPad ProのFace IDの方が使いやすいです。
マスクをしていて顔認証が使えない場面ならiPad Air(第4世代)のTouch IDは最高です。ただ、自宅でのんびりとソファーに座りながらタブレットとして使うなら顔認証でさっと解除できた方が楽ですよね。
また、キーボードで作業している時も顔認証の方が使いやすいなと感じることは多いです。慣れの問題なのかな。iPad Pro 11インチ・12.9インチでFace IDに慣れてしまったのが大きいのかもしれません。
家でも外でも使うならiPad Air(第4世代)の側面センサー型のTouch IDは最高の生体認証ですよね。マスクをしていても、してなくても関係なしで快適に使うことができる万能選手となっています。
iPad Air(第4世代)スペックと性能
A14 Bionicで性能が大幅に向上した
iPad Air(第4世代)にはA14 Bionicプロセッサを搭載しています。
これはiPhone 12シリーズにも採用されている最新の高性能チップとなっていて、5nmプロセスルールで製造された超微細なチップとなっていて118億個のトランジスタで構成されています。

iPad Air 4 | iPad Air 3 | |
チップ | A14 Bionic | A12 Bionic |
CPUコア | 高性能コア2 + 高効率コア4 | |
GPUコア | Apple GPU 4コア | |
プロセスルール | 5nm | 7nm |
トランジスタ数 | 118億個 | 69億個 |
メインメモリ | 4GB | 3GB |
Neural engine | 第4世代(毎秒11兆回) | 第2世代(毎秒5兆回) |
A14 Bionicはトランジスタの数がA12 Bionicの69億個から118億個と約2倍となっていて大幅に性能が向上しています。なのに、省電力なプロセッサになっているというから驚きですよね。
Geekbench 5で性能を比較してみました。

iPad Air 4 | iPad Air 3 | |
チップ | A14 Bionic | A12 Bionic |
シングルコア | 1572 | 1106 |
マルチコア | 4346 | 2606 |
GPU(OpenCL) | 12607 | 5387 |
コア数は同じプロセッサですが、A14 Bionicはトランジスタ数が大きく増えたことによって、CPUは80%、GPUは2倍ほど性能が向上しているようですね。2世代の進化があるとはいえ、この性能アップはかなり凄いのではないでしょうか。
ちなみに、iPad Pro 11インチのA12Z BionicはマルチコアCPUが4346、Metalが12280なのでA14 Bionicはほぼ同じ性能を持ってしまったということになります。
Antutuでの計測してみました。

iPad Air 4 | iPad Air 3 | |
チップ | A14 Bionic | A12 Bionic |
メインメモリ | 4GB | 3GB |
トータル | 621540 | 487590 |
CPU | 180506 | 130854 |
GPU | 256433 | 224141 |
MEM | 88704 | 61399 |
UX | 95897 | 71196 |
iPad Air(第4世代)はiPad Air(第3世代)と比較してトータルの性能で30%ほど性能が向上していました。
iPad Pro 11インチはトータルで71万スコアあるので、プロセッサのスコア上の数値はProの名をなんとか守っているといった感じでしょうか。
実際の動作速度をiPad Pro 11インチ、iPad Air 3で比較しています。リフレッシュレートの違いやApple Pencilの追従性能も比較しているので参考にどうぞ。(YouTubeで見る方はこちらをクリック)
iPad Air 4は120Hzのリフレッシュレートには非対応なので、負荷はProよりも明らかに軽いはずなので、動作自体はiPad ProよりもiPad Air 4の方が軽やかである可能性はありそうです。
iPad AirとiPad Proの比較はこちらで詳しくしています。
バッテリーの持ちについて
iPad Air(第4世代)のバッテリー持ちはiPad Air(第3世代)と同等レベルとなっています。ただ、バッテリー容量はiPad Air(第4世代)の方がかなり少なくなっています。
iPad Air(第4世代) | iPad Air(第3世代) | |
バッテリー容量 | 7,667 mAh | 9,720 mAh |
Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生 | 10時間 | |
携帯電話データネットワークでのインターネット利用 | 9時間 |
バッテリー容量が少なくなったのにバッテリー駆動時間が同じってのが素晴らしいですよね。A14 Bionicの電力効率がかなり向上したということなのでしょうね。
ゲームのPUBGモバイルを遊んでみて実際の電池持ちを比較してみました。
iPad Air(第4世代) | iPad Air(第3世代) | |
PUBG 30分 | 90% → 82%(7%消費) | 90% → 81%(9%消費) |
PUBG 30分 | 82% → 74%(8%消費) | 81% → 73%(8%消費) |
iPad Air(第4世代)の方が電池持ちがよかったです。他にもYouTubeで動画を見ていてもバッテリー駆動時間が短くなったと感じることはないので、電池持ちはおそらく同じと見ていいでしょう。
iPad Air 4は急速充電によるバッテリー補給もできるのでガンガン消費しても素早く電池補給も可能となっていますよ。
リアカメラはシングルカメラを搭載している
iPad Air(第4世代)のリアカメラは広角カメラのみのシングルカメラ仕様となっています。LEDフラッシュもないのでとてもシンプルで割り切ったカメラとなっています。

iPad Air 4 | iPad Air 3 | |
リアカメラ | 1200万画素・F/1.8 | 800万画素・F/2.4 |
インカメラ | 700万画素・F/2.2 | 700万画素・F/2.2 |
仕様 | スマートHDR、Focus Pixelsを使ったオートフォーカス、4K撮影(24fps、30fpsまたは60fps)、1080pスローモーション(240fps) | 自動HDR、オートフォーカス、1080p動画撮影(30fps)、720pスローモーション(120fps) |
イメージセンサーが刷新されて800万画素から1200万画素にスペックアップ、さらに白トビを抑えて自然な写真に仕上げてくれるスマートHDRにも対応、動画は4K60fpsの画質で撮影することができます。
iPad Air(第4世代)のリアカメラがあればそれなりにキレイな写真を撮影することができます。iPhoneがなくてもiPadで記念の写真を撮る…なんてことしないですよね。まあ、サブのカメラとしては十分使うことができる画質になっているのかなと感じます。

発色の良さはiPad Air 3よりもiPad Air 4の方が鮮やかでいいように見えますね。

写真の解像感はiPad Air 4よりもiPad Air 3の方がいいように見えます。画素数が違うのにどうして?ってなりますが、色合いはiPad Air 4の方が優秀だと思うのでA14 Bionicのニューラルエンジンが活かされているのかもしれません。
通信性能を比較
iPad Air 4はWi-Fi 6(802.11a/b/g/n/ac/ax)に対応し最大1.2Gbpsの高速通信ができるようになりました。
iPad Air 4 | iPad Air 3 | |
Wi-Fi | Wi-Fi 6(802.11a/b/g/n/ac/ax) 最大1.2Gbp | Wi-Fi 5(802.11a/b/g/n/ac) 最大866Mbps |
4G LTE(セルラーモデル) | ギガビット級LTE(30バンド) | ギガビット級LTE(28バンド) |
Bluetooth | 5.0 |
Wi-Fi 6に対応しているルーターを使うことでiPad Air 3よりも速い通信で大容量のゲームアプリなど素早くダウンロードすることができるようになります。
また、セルラーモデルを選ぶことによって外でも4G LTEによるモバイル通信をしてiPadを使うことができます。iPhoneを使ってテザリング通信をして外でiPadを使うのもいいけど起動して瞬時に使うことができるiPadのセルラーモデルは本当に使いやすいのでおすすめです。
USB-Cポート対応で20Wの急速充電に対応
USB-C 20W充電器を同梱していてPD出力によってiPad Air(第4世代)を急速充電することができます。

iPad Air 4 | iPad Air 3 | |
充電ポート | USB-C | Lightning |
通信速度 | 5Gbps | 480Mbps |
電源アダプタ | USB-C 20W | USB-A 10W |
外付けストレージ | ケーブル1本で接続可能 | Lightning – USB 3カメラアダプタで接続可能(相性問題あり) |
実際にどれくらいの充電速度になっているのか計測してみました。参考までに2020年9月に発売したiPad(第8世代)の充電速度と比較してみました。
iPad Air(第4世代) | iPad Air(第3世代) | iPad(第8世代) | |
充電出力 | 20W | 18W | 20W |
0分 | 10% | 10% | 0% |
30分 | 35%(25%増) | 48%(38%増) | 17%(17%増) |
60分 | 60%(25%増) | 80%(32%増) | 34%(17%増) |
90分 | 82%(22%増) | 100%(20%増) | 50%(16%増) |
120分 | 100%(18%増) | – | 67%(17%増) |
180分 | – | – | 83%(16%増) |
210分 | – | – | 95%(12%増) |
240分 | – | – | 100% |
同じ20Wの充電器ですが、iPad(第8世代)よりもiPad Air(第4世代)の方が早く充電できるようですね。無印のiPadも第8世代になって急速充電に対応しましたが出力は控えめになっているのでしょうか。
外付けSSDも接続できる
iPad Air(第4世代)はUSB-Cポートに対応したことで、外付けSSDなどをケーブル1本で接続読み取りできるようになりました。

LightningポートのiPad Air 3もアダプタを使うことでSDカードやSSDにアクセスはできましたが、SSDに関しては一部のメーカーしか対応していなかったので、外付けストレージは事実上使えない感じだったんですよね。
しかし、iPad Air(第4世代)なら、Samsung T5、SanDisk Extreme SSD、BUFFALO SSD PGMU3、NVMe SSDといったSSDを問題なく認識して使うことができます。
動画編集をiPadでするとストレージの空き容量がすぐになくなってしまうので、外付けストレージを気兼ねなく使うことができるのは頼もしいですよね。
Smart Keyboard Folio、MagicKeyboardに対応
iPad Air(第4世代)は筐体デザインがiPad Pro 11インチと同じになったことで、iPad Pro向けのSmart Folio、Smart Keyboard Folio、Magic Keyboardを使うことができます。

iPad Air 4 | iPad Air 3 | |
キーボード | Smart Keyboard Folio、Magic Keyboard | Smart Keyboard |
ペンシル | Apple Pencil 2 | Apple Pencil |
Magic Keyboardは背面を磁力でくっ付けることができる仕様になっていて、画面を浮かすことができるだけでなく角度も調整できるので、iPad Air 4をパソコンとして使うことが多いならおすすめのキーボードカバーです。
また、iPad Airはトラックパッドにも対応しているので、カーソル操作で操ることができます。

Magic Keyboardは、iPad Pro 11インチと兼用となるためリアカメラの部分のサイズが合っていませんが、違和感はそんなにないかな?

Magic Keyboardはお値段が少し高い(31,800円)ので、もう少し安価でキーボードカバーを使いたいという方はSmart Keyboard Folio(19,800円)を使うのがいいでしょう。

トラックパッドは使えないけど、指やApple Pencilをポインティングデバイスとして使えるので、トラックパッドは必須ではないかなと感じます。Smart Keyboard Folioは重量も軽いので、外に持ち出して使うならこっちかな?
Apple Pencil(第2世代)に対応
iPad Air(第4世代)はApple Pencil(第2世代)を使って文字を書いたり、お絵かきをしたりして楽しむことができます。

iPad Air(第3世代)まで対応していたApple Pencil(第1世代)は使えないので、もしiPad Air(第4世代)に乗り換えをするなら、Apple Pencil(第2世代)も合わせて購入する必要があります。
そこまでして、iPad Air 4に乗り換えるメリットはあるのか?
iPad Air(第4世代)は側面のサイドフレーム中央部分の充電パッドを搭載していて、ここにApple Pencil(第2世代)をくっ付けるだけでペアリングと充電をしてくれます。

今まではLightningポートにつきさしていましたがスマートにペンを扱うことができます。
外にiPadを持ち出してApple Pencilを持っていくとカバンの中で行方不明になってしまうことがありましたが、このスタイルなら常にiPad Air 4の側面にくっ付いてるので探す手間を減らすことができますよ。
iPad Air(第4世代)価格
カラーラインナップを比較

iPad Air 4はカラーラインナップが豊富となり、シルバー、スペースグレイ、ローズゴールド、グリーン、スカイブルーの5色から選ぶことができるようになりました。
iPad Air 4 | iPad Air 3 | |
本体カラー | シルバー、スペースグレイ、ローズゴールド、グリーン、スカイブルー | シルバー、スペースグレイ、ゴールド |
新色のグリーンとスカイブルー。とても新しいカラーはいい感じですよね。おしゃれ。どれがいいか迷ってしまいますね。
端末価格を比較
iPad Air 4は64GBモデルが62,800円で買うことができます。セルラーモデルは+15,000円となっています。
iPad Air 4 | iPad Air 3 | |||
モデル | Wi-Fi | セルラー | Wi-Fi | セルラー |
64GB | 62,800円 | 77,800円 | 54,800円 | 69,800円 |
256GB | 79,800円 | 94,800円 | 71,800円 | 86,800円 |
値上がりはちょっと残念なところかもしれないですね。iPad Air 3はiPad整備済製品で安く手に入れることもできるので、価格を重視するならiPad Air 3という選択肢もいいのかもしれません。
iPad Air(第4世代)レビュー:まとめ

iPad Air(第4世代)はホームボタンを捨ててフルディスプレイ、さらにトップボタンに指紋認証のTouch IDを搭載した新世代の中間グレードのiPadとなっています。
iPad Air(第4世代)のメリット
ホームボタンがなくなったことで、ベゼルの幅を上下左右同じにすることができるようになり、筐体サイズを大きくすることなく画面サイズが大きくなったのがiPad Air(第4世代)です。
- 10.9インチのディスプレイを搭載
- シンプルでカッコいい筐体デザイン
- A14 Bionicで動画編集もできる
- 電源ボタンに指紋センサーを搭載
- ステレオスピーカーの音質が良い
- Apple Pencil 2に対応している
- Magic Keyboardで作業ができる
- USB-Cに対応し外付けSSDが使える
- 本体カラーが5色と豊富に
iPhone 12シリーズと同じようにエッジのある筐体になったことで、Appleデバイスとしての統一感が生まれたのも大きなメリットといっていいでしょう。
A14 Bionicチップを搭載したことでストレスなく作業できるようになっただけでなく、端末の上下にステレオスピーカーを内蔵し横向きにした時に迫力のサウンドで動画や音楽を楽しめるようになりました。
コンテンツを楽しむことに特化しているiPad Airにとっては嬉しい改善点といえます。また、本体カラーが5色から選べるようになったのもいいですよね。選ぶ楽しみがめちゃくちゃ増えました。
iPad Air(第4世代)のデメリット
iPad Air(第4世代)はiPad Pro 11インチと同じスタイルの筐体を採用したことで、3.5mmオーディオジャックがなくなりました。
- 3.5mmオーディオジャンクがない
- 価格が高くなった
個人的にはオーディオジャックは使わないので消えてくれたのはメリットではありますが、人によっては使うという方もいると思うのでデメリットに入れています。
そして、最大のデメリットと言ってもいいかもですね。端末価格が54,800円から62,800円と8,000円の値上げとなってしまいました。iPad Airは安くて高性能なタブレット…という印象がありましたが、第4世代は少し高くなった感があります。
iPad Air 4はどんな人におすすめ?
iPad Air 4はiPad Pro 11インチほどの性能(画面の滑らかさ、デュアルカメラなど)が必要ない方におすすめの端末です。
- 外でマスクしてiPadを使うことが多い
- Apple Pencilでメモやノートを取ることが多い
- キレイな画面で動画コンテンツを楽しみたい
- 少しでも内蔵スピーカーの音がいい方がいい
- ゲームを遊ぶことが多い
タブレットとしてはiPad(第8世代)があれば十分ですが、画面の反射がきつかったり、Apple Pencilが使いにくいといった価格なりの画面スペックです。また、スピーカーも筐体の下側部分にしかないのでゲームや動画、音楽を楽しむには物足りなさがあります。
そんな中で、iPad Air(第4世代)なら高品質なディスプレイに、迫力のステレオサウンドに対応したのでiPad(第8世代)の不満点を全てクリアしています。
トップボタン式のTouch IDは最初は違和感ありますが、慣れると普通に使えるようになると思うので、なかなか使いやすい端末に仕上がっていると感じます。
全てのiPadの比較、iPad Pro 11インチ・12インチの比較はこちらです。
iPadのセルラーモデルについてはこちら。
iPad 整備済製品についてはこちら。
iPad Airが発表された時に比べることができてよかった。