Galaxy Buds Pro レビュー

SamsungのワイヤレスイヤホンのGalaxy Budsシリーズにはいろんなタイプがありますが、2021年4月にハイエンドのプロモデルとなるGalaxy Buds Proが登場しました。

Galaxy Buds Proは周囲の雑音を最大99%まで抑えられるノイズキャンセリング機能にプレミアムHi-Fiサウンド、IPX7の防水性能を備えたハイエンドな完全ワイヤレスイヤホンです。

この記事では、Galaxy Buds Proのデザイン・音質・使い心地をレビューしています。

Galaxyを使ってるなら声を大にしておすすめできるイヤホンなのでGalaxyユーザーでワイヤレスイヤホンを検討しているなら参考にしてみてください。

Galaxy Buds Proのメリット
  • 音質がとても良い
  • ノイズキャンセリング機能の性能も高い
  • Galaxyスマートフォンとの相性がいい
  • 充電ケースがコンパクトで持ち出しやすい
  • 360°オーディオを楽しめる(Galaxy)
  • ワイヤレス充電に対応している
  • 端末価格が2万円以内と安い
Galaxy Buds Proのデメリット
  • 好みが割れそうな個性的なデザイン
  • 指紋がつきやすく目立つ

Galaxy Buds Pro レビュー

Galaxy Buds Proの特徴

Galaxy Buds Pro
Galaxy Buds Pro
Galaxy Buds Proの特徴
  • AKG製の2Wayスピーカーで音質が良い
  • 360°オーディオを楽しめる(既存コンテンツ対応)
  • ノイズキャンセリング機能で騒音をカット
  • Galaxyとの連携機能が使いやすい
  • コンパクトな充電ケースで持ち運びしやすい
  • タッチセンサー搭載で直感的に操作できる
  • 充電ケースはワイヤレス充電に対応
  • 最大5時間連続使用(ケース込みで18時間)
  • IPX7の防水性能で濡れても使える
  • 端末価格:19,800円(Amazon)

Galaxy Buds Proはオーストリアの音響メーカー・AKGのサウンドテクノロジーを備えた2wayスピーカーを搭載し19,800円で買えるワイヤレスイヤホンとしてはトップクラスの音質を誇っています。

ノイズキャンセリング機能もなかなか強力でイヤホンを耳に装着した瞬間にスッとカフェのガヤガヤ音、空調音などの騒音が消え去っていくので、ノイズキャンセリングの性能にもこだわるならGalaxy Buds Proはいい選択肢になるでしょう。

さらに、IPX7の耐水性能、充電ケースはワイヤレス充電に対応、Galaxyスマートフォンとの組み合わせなら連携機能も使えるのでGalaxyユーザーは選ばない理由はないといってもいいくらい完成度の高いワイヤレスイヤホンです。

パッケージと付属品

Galaxy Buds Proは黒を基調としたパッケージでプロ仕様っぽいデザインとなっていますね。

Galaxy Buds Pro パッケージ
高級感のあるパッケージデザイン

同梱品は説明書、充電用のケーブル、各サイズのイヤーチップとなっています。

Galaxy Buds Pro 同梱品一式
同梱品一式

充電ケーブルはUSB-C to Aとなっているので使っているスマホの充電器を使ってGalaxy Buds Proの充電ケースを充電することができます。

Galaxy Buds Pro 充電ケーブル
充電ケーブルはUSB-C to A

USB-C PDによる充電にも対応しているのでUSB-CポートからUSB-C to Cケーブルを使って給電することもできるのでパソコンからGalaxy Buds Proを充電することも可能です。

Galaxy Buds Proは耳に押し込むタイプのカナル型イヤホンなので、サイズの異なるイヤーチップを付属しているのですが、めちゃくちゃ小さい箱にLサイズとSサイズのチップが入っています。

Galaxy Buds Pro イヤーチップの箱
イヤーチップが付属

イヤホン本体にはMサイズのチップが取り付けられているので、全部でS・M・Lの3つのサイズがあるので自分の耳にあったサイズを選べるようになっています。

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ワイヤレス充電対応の小型充電ケース

Galaxy Buds Proはファントムバイオレット、ファントムブラック、ファントムシルバーの3色から選ぶことができますが、ここではファントムシルバーをレビューしています。

シルバーカラーですが充電ケースは薄い青味のあるグレーとなっています。

Galaxy Buds Pro 充電ケース
Galaxy Buds Proの充電ケース

充電ケースのサイズは27.8 × 50.0 × 50.2 mmとゴルフボールを潰したサイズ感となっています。重量は45gと軽いので胸ポケットなどに入れて持ち歩けるコンパクトな充電ケースとなっています。

Galaxy Buds Pro 充電ケース小さい
とっても小さいサイズに

ケースの後ろ側にUSB-Cポートを搭載しています。

Galaxy Buds Pro 充電ポート
USB-Cポートを搭載している

Galaxy Buds Proの充電ケースはこのサイズでありながらもワイヤレス充電に対応していて5分間で約1時間分の充電ができるのでバッテリーが切れそうなときも少しだけ充電するだけで長時間使うことができますね。

さらに、Galaxy S22Galaxy S21などのワイヤレスパワーシェア機能を使うことでスマートフォンからGalaxy Buds Proに電力をシェアして充電することもできます。

Galaxy Buds Pro スマホから充電する
ワイヤレスパワーシェア

Galaxy Buds Proはケース併用で18時間の連続再生ができますが最近のイヤホンとしては短めなので不安ではありますが、パワーシェアできるGalaxyを使ってるならこのように充電もできるので電池が切れる心配はほぼなくなりそうです。

メタリックな本体デザイン

Galaxy Buds Proの充電ケースの蓋を開けるとイヤホンがこんな感じで収められています。

充電ケースを開いた状態

Galaxy Buds Proのイヤホン本体はとても個性的です。光沢のある金属素材をとなっておりピカピカと光っております。これは…どうなんでしょうか。デザインは完全に好き嫌い割れそうですよね。

Galaxy Buds Pro イヤホン本体
イヤホン本体のデザイン

もしかしたら、シルバーよりもブラックカラーやバイオレットカラーの方がおしゃれでいいのかもしれませんね。

外側は光沢のあるスタイルですが、内側はマット素材な素材を採用しているので耳にはめても違和感のない付け心地を実現しています。内側にある細かい穴はエアベント(通気孔)となっています。

イヤホンの内側の素材

イヤホン本体の外側には通話とノイズキャンセリング用のマイクを搭載しています。

Galaxy Buds Pro マイク部分
イヤホン本体のマイク

Galaxy Buds Proのイヤホン側面にはタッチセンサーを内蔵しているため指を当てて操作が可能となっています。

操作方法
  • 左右どちらかを1回タップ:再生/一時停止
  • 左右どちらかを2回タップ:曲をスキップ
  • 左右どちらかを長押し:ノイズコントロール

基本的に左右ともに同じ機能が動作するようになっています。専用アプリのGalaxy Wearableを使うことで長押し時の動作をBixby、音量ダウン or アップに割り当てすることもできます。

イヤホンのズレを調整するときにイヤホンに触れると誤動作することもあるので、気になる方は「タッチをブロック」することもできます。

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IPX7の防水性能で水に強い

Galaxy Buds Proは防水性能を持ったワイヤレスイヤホンですが、水深1メートルに30分耐えることができるIPX7等級に対応しています。

海やプールでの使用は推奨されていないので、水の中で使えるというわけではないですがイヤホンをしながらシャワーをしたりすることはできる程度と思っておくのがいいでしょう。

Galaxy Buds Proの装着感

Galaxy Buds Proは耳にねじ込むタイプのカナル型イヤホンなので、耳の大きさに合わせてイヤーチップのサイズを変える必要があります。

Galaxy Buds Pro カナル型
カナル型のイヤホン

最初から取り付けしてるイヤーチップはMサイズとなっていますが、Sサイズ、Lサイズに付け替えることができます。

イヤーチップ一式
イヤーチップ一式

僕の場合はMサイズだと音がスカスカだったのでサイズの大きいLのイヤーチップに付け替えをして使っています。

Galaxy Buds Proの付け心地はすごく自然でいいです。内側が少し柔らかめの樹脂素材を採用しているので耳への負担は少な苦なっています。また、カナル型とはいえノーズ部分は浅く圧迫感が少ないです。

ただ、僕の場合は1時間ほど使ってると耳が痛くなってしまったので、全ての方が快適に使えるわけではありません。ここは試してみないと分からないところではあります。

Galaxyならペアリングは簡単にできる

もし、使っているスマートフォンがGalaxyならGalaxy Buds Proのケースを開けるだけで自動的にペアリング画面が表示されるので簡単に使い出すことができます。

GalaxyとGalaxy Buds Pro
Galaxyとの連携は素晴らしい

この辺りはさすがSamsungですね。iPhoneとAirPodsの使いやすさを意識しているのでしょう。バッテリ残量もケースを開けるだけで確認できるように考慮されています。

Galaxy Buds Pro バッテリー残量の確認
バッテリー残量の確認も

なお、Galaxy A32など低価格なモデルもこのように連携機能を使うことができましたし、その他のAndroidスマホやiPhoneでもGalaxy Buds Proを使うことができます。

接続方法はGalaxy Buds Proの充電ケースを開いた状態でBluetoothの設定画面を表示させることで「Galaxy Buds Pro (DDD0)」の表示が出てくるのでタップでペアリングができます。

Galaxy Buds ProとXperia
他メーカーのスマホとペアリング

さらに、専用アプリの専用アプリ「Galaxy Wearable」 をインストールすることで細かい設定もできるようになり、ノイズキャンセリングの強弱、タッチ操作の設定、イコライザー調整もできるので基本的にGalaxyと同じ機能を使うことができます。

強力なノイズキャンセリング機能

Galaxy Buds ProはANC(アクティブノイズキャンセリング機能)を搭載しているのでカフェのガヤガヤ音や空調音、電車やバスのロードノイズを消し去ることができます。

ノイズキャンセリングの効果はかなり強力で耳にイヤホンを装着するだけで自動的にペアリングしノイズキャンセリング機能がONとなるのですが、スッと周囲の騒音が消えてなくります。

AppleのAirPods Proと比べるとノイズキャンセリング性能は弱いですが、ノイズキャンセリング特有の圧迫感は少なく使い心地は良好で使いやすいのかなと感じます。

もちろん、他社のスマートフォンであってもノイズキャンセリング機能を使えますし、イヤホン本体を長押しすることでON・OFFの切り替えすることができます。

Galaxy Buds ProをペアリングするとGalaxyだと自動的に専用アプリ「Galaxy Wearable」をインストールしてくれて、ノイズキャンセリングの強弱を細かく調整することもできます。

ノイズキャンセリング機能の強弱
ノイズキャンセリング機能の強弱

ちなみに、Galaxy Buds Proののイズキャンセリング機能は外部バックグラウンドノイズを最大99%カットするというUL認証を受けているそうですよ。

また、Galaxy Buds Proはノイズキャンセリング機能だけでなく周囲音を取り込むことができるアンビエント機能も使うことができます。

Galaxy Buds Proのアンビエント機能
周囲音を取り込む機能

専用アプリを使うことで「周囲の音の取り込みレベル」を四段階で調整もできます。聞いている音楽によって取り込みレベルを調整できるのはなかなか使いやすいかもしれません。

また、「音声検出」を有効にすることで自分の声を出した時点で音量を自動的に下げてくれて会話ができるようにしてくれます。今まではイヤホンをした状態でアンビエント機能を手動で有効にする必要がありましたが、この作業を省くことができます。これは便利かも。

Galaxy Buds Proの音質

Galaxy Buds Pro ドライバー部分
大型のドライバーを搭載している
Galaxy Buds Pro スペック
  • ドライバー:2Way(11mm + 6.5mm)
  • 360°オーディオに対応
  • 音声コーデック:SBC / AAC
  • Bluetooth:5.0
  • 5時間(ケース込みで18時間)

Galaxy Buds Proは11mmウーファー、6.5mmのツイーターを内蔵した2Wayスピーカーを搭載していています。コンパクトなのに大きなドライバーを採用することで音質はかなり優秀です。

Galaxy Buds Proの音質はフラットで幅広いジャンルの音楽を良い音で楽しむことができます。低音から高音まで解像感が高くて一つ一つの音がしっかりと鳴っています。

ただ、中音域は少し弱めですね。

11mmのウーファーと6.5mmのツイーターを内蔵しているので中音域の表現が少し苦手な印象を受けます。とはいえ、2万円以内のワイヤレスイヤホンとしてはトップクラスの音質となっているかと感じます。

ただし、iPhoneでGalaxy Buds Proを使うと音が軽くて物足りない音質になってしまうので、Androidスマホで組み合わせるのがおすすめです。そもそも、iPhoneを使ってる人がGalaxy Buds Proを選ぶことはないかと思いますが…。

動画と音の遅延はGalaxyとの組み合わせなら問題ありません。iPhoneでも遅延はなく快適に使うことができますが、Xperiaと組み合わせると遅延が酷いので注意です。

Galaxy Buds Pro
■ 評価:
4.5
■ 低音:
4.5
■ 中音:
4
■ 高音:
4.5
■ 解像感:
4.5

360°オーディオで臨場感あるサウンドに

また、Galaxy Buds Proは360°オーディオにも対応しています。One UI 3.1以降のデバイスで使うことができる機能で音を立体的に楽しむことができ、スマホを正面にして顔を左に向けると音の中心が右側に移動したりします。

Galaxy Buds Proの360°オーディオ
Galaxy Buds Proの360°オーディオ

この360°オーディオが本当にすごい。YouTubeやYouTube Musicに公開されている既存の動画コンテンツも立体サラウンドにして臨場感が大きく向上します。

YouTube Musicは「曲」と「動画」で音源を変更することができますが、動画コンテンツのある「動画」にすることで360°オーディオで臨場感ある音楽を楽しめます。

イメージとしては「曲」で音源を再生すると前方でのっぺりとしたサウンドになっているの対して「動画」で音源を再生すると耳を包み込むようなサウンドを楽しむことができます。

一般的なMVでも臨場感が向上するのですがライブ音源だとさらに臨場感が上がり、その場にいるのでないかと勘違いしてしまうほど。ただし、人工的に立体的なサウンドを作り出しているので違和感のある音になることもあります。


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Galaxy Buds Pro レビュー:まとめ

Galaxy Buds Proのメリット

Galaxy Buds Proは2万円以内のワイヤレスイヤホンでありながらも音質、ノイズキャンセリング性能はそれ以上のクオリティを持っています。

Galaxy Buds Proのメリット
  • 音質がとても良い
  • ノイズキャンセリング機能の性能も高い
  • Galaxyスマートフォンとの相性がいい
  • 充電ケースがコンパクトで持ち出しやすい
  • 360°オーディオを楽しめる(Galaxy)
  • ワイヤレス充電に対応している
  • 端末価格が2万円以内と安い

ほぼ全部入りのワイヤレスイヤホンとなっておりAndroidスマホであればどのモデルと組み合わせてもいい(Xperiaとの組み合わせはやめておいた方がいい)と思いますが、Galaxyシリーズのスマートフォンを使っているなら全力でおすすめできるイヤホンです。

既存の動画コンテンツも360°オーディオで楽しめるのは結構大きいような気がしますね。

Galaxy Buds Proのデメリット

Galaxy Buds Proは目立ったデメリットはありません。

Galaxy Buds Proのデメリット
  • 好みが割れそうな個性的なデザイン
  • 指紋がつきやすく目立つ

ただ、イヤホンの本体デザインは賛否ありそうです。僕もこのデザインは少し違和感あるんですよね。せめて光沢のある部分は非光沢なら良かったかなと…。イヤホンのデザインってかなり重要な部分ではありますよね。

GalaxyユーザーでGalaxy Buds Proの個性的なデザインに惚れたのなら迷う必要はありませんよ。