
Galaxy S21 Ultraはカメラの画質が凄いです!
スマホなのに光学3倍だけしゃなくてペリスコープ光学10倍の望遠カメラを搭載しスマホとは思えないカメラ画質を誇るスマートフォンとなっています。
Galaxy S21 Ultraは6.8インチの大画面有機ELディスプレイを搭載したGalaxy S21の上位モデル、とにかくカメラの性能が凄い5Gに対応したスマホとなっています。
この記事では、Galaxy S21 Ultraのデザイン・サイズ・使いやすさ・性能・カメラの画質をレビューしています。かなり高価なスマホですがカメラの画質にとにかくこだわるならおすすめですよ。
なお、後継機種はGalaxy S22 Ultraとなります。
この記事の目次
Galaxy S21 Ultraの特徴

Galaxy S21 Ultraは6.8インチの有機ELディスプレイを搭載した大画面モデルで、Snapdragon 888 5Gのハイエンドチップを搭載し 5Gによる高速通信が可能となっています。
ミリ波対応なのでエリアは限定されるものの1Gbpsほどの速度が出る場所もあるかもしれません。
ディスプレイ | 6.8インチ(3,200 × 1,440ピクセル・515ppi)、有機EL、20:9、10〜120Hzリフレッシュレート |
---|---|
SoC | Snapdragon 888 |
メインメモリ | 12GB LPDDR5 |
ストレージ | 256GB |
microSDカード | 非対応 |
生体認証 | 画面内指紋認証、顔認証 |
リアカメラ | 広角(1200万画素・F1.8) 超広角(1200万画素・F2.2) 光学3倍望遠(1000万画素・F2.4) 光学10倍望遠(1000万画素・F4.9) 最大100倍デジタルズーム、8K24fps、4K60fps対応 |
インカメラ | 4000万画素・F2.2 |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6) |
5G | Sub-6、ミリ波 |
Bluetooth | 5.2 |
ワイヤレス充電 | Fast Wireless Charging 2.0(Qi、WPCに対応) |
バッテリー容量 | 5000mAh |
サイズ | 75.6 × 165.1 × 8.9mm、229g |
本体カラー | ファントムシルバー、ファントムブラック |
画面が大きいので本体サイズも大きく、重量感のある端末になっていますが、カメラの画質がめちゃくちゃ良いのでカメラにこだわるのなら最高の一台となります。
生体認証は顔認証に対応しているので、顔を向けただけで画面ロック解除することができますし、画面内指紋センサーを搭載しているのでマスクをしていても使える安心感があります。
Galaxy S21 Ultraの最大の特徴はカメラの数です。標準の広角カメラ、超広角カメラ、光学3倍望遠カメラだけでなくペリスコープ光学10倍望遠カメラを搭載しています。
さらに、オートフォーカスの速度、精度を向上させるレーザーAFも搭載しているので精度の高いキレイな写真、動画を気軽に撮影することが可能となっています。とくに、光学10倍の望遠カメラの画質は圧倒的です。
スマートフォンのカメラでここまでの写真を撮影できるようになってしまったことに驚きを隠せません。
Galaxy S21 Ultra レビュー
カッコいい本体デザイン
Galaxy S21 Ultraはデザインを一新しており全体的にシンプルでスタイリッシュなスタイルとなっています。基本デザインはGalaxy S21と同じとなっています。

本体カラーはファントムシルバー、ファントムブラックの2色から選ぶことができますが、ここでレビューしているのはファントムシルバーとなっています。

Galaxy S21 Ultraのリアカメラは筐体上部のサイドフレームから伸びる形で嵩上げをしていてカメラのレンズ部分の突起はフラットになっておりレンズが内側に潜り込む斬新なデザインを採用しています。

このスタイルはGalaxy S21シリーズ共通のものとなっていますが、Galaxy S21 Ultraは4つのカメラとレーザーAFを搭載しているためカメラの数が多くなっております。

カメラ部分の素材は非光沢のアルミ金属、サイドフレームは光沢のあるステンレス金属、背面パネルはマット調のガラスを採用し高級感のあるスタイルを実現しています。
前面、背面ともにガラスはCorning Gorilla Glass Victusを採用し従来のGalaxy S20シリーズと比べても傷は付きにくい素材となっています。また、画面側は最初から保護フィルムが貼られていて画面に傷が入らないのはいいですよね。
背面パネルはマット調のガラスでサラサラとした手触りとなっており、少し滑りやすいので取り扱いは気を付けた方がいいですが、全体的に質感の高い、所有欲を満たしてくれるスタイルになっているといっていいでしょう。
Galaxy S21 Ultraのディスプレイはエッジスクリーン(Edge Quad HD+)を採用してるので全体的に丸みのあるスタイルとなっています。

筐体の右側に音量ボタンと電源ボタン、筐体の下側にUSB-Cポートに内蔵スピーカーを搭載しています。

また、Galaxy S21 Ultraは筐体の下側にSIMカードスロットを搭載しており、microSDカードが入らない仕様となっています。
動画や写真をたくさん撮るといった形は128GBの容量ではなく256GBのモデルを選んだ方が良いのかもしれません。ただし、国内キャリアがどのようなモデルを販売するかはまだわかっておりません。
筐体の上側部分にマイクロフォンを2つ搭載しています。

Galaxy S21 Ultraはカメラの数がとても多くなっていますが、主張しすぎないスタイルになっているので、全体的にスッキリとした雰囲気となっていてなかなかいい感じではないでしょうか。

また、レンズ部分が出っ張ってないのでスマホやタブレットを重ねたとしても画面が傷付くことはなさそうです。周りにも気を遣うことができるようになったスマホです。
120Hz対応の大画面ディスプレイを搭載
Galaxy S21 Ultraは6.8インチの有機ディスプレイを搭載しています。丸みのあるエッジスクリーンを採用しているので筐体サイズが大きいですが手で持った時に馴染むスタイルとなっています。

画面解像度は3,200 × 1,440ピクセルと高精細なパネルとなっています。4K画質には届かないですが、それでも映画を十分キレイな画質で楽しめます。

画面解像度を設定できるようになっており、標準はFHD+(2,400×1,080)となっています。より高精細な画質にしたいならWQHD+(3,200×1,440)に設定することができます。ただし、電池が減ります。
また、120Hzのリフレッシュレートにも対応しているのでスクロールをしても残像の少ない滑らかな画面で操作することができます。
Galaxy S21 Ultraは10〜120Hzの可変型ディスプレイを採用し状況に合わせて自動的にリフレッシュレートを調整してくれるようになっています。

静止画を表示しているときは10Hz(1秒間に10コマの切り替え)、スクロールしているときは120Hz(1秒間に120コマの切り替え)にして電力効率を最適化している感じですね。
丸みのあるエッジスクリーンなのでエッジメニューの起動はやりやすく、スッとアプリの切り替えが可能となっています。
さすがに6.8インチの大きな画面なので片手操作をするのは難しくなっており基本的に両手で使う端末となっています。

ただ、片手キーボードやフローティングキーボードを組み合わせることで片手で使うこともできます。
画面内指紋・顔認証に対応
Galaxy S21 Ultraは顔認証機能に対応しているので顔を画面に向けるだけでスリープ解除ができます。「スワイプするまでロック画面を維持」をOFFにすることで顔を向けただけで画面ロック → ホーム画面の表示までしてくれます。
マスクをしていたり、真っ暗闇の中では顔を認識できないので画面内指紋認証を使うのがいいです。Galaxy S21 Ultraはディスプレイの中央下部分に画面内指紋センサーを搭載しているので指を使って快適に画面ロック解除が可能です。
超音波式の画面内指紋認証を採用し、これは従来モデルと同じです。
ただ、Galaxy S21 UltraはS20 Ultraはセンサーサイズが1.7倍大きくなったことで精度、速度が向上しています。指を当てるとサクッと認証してくれてとにかく素早く画面ロック解除ができます。
画面内指紋認証は画面がスリープ状態ではセンサーはどこにあるのか把握しづらい問題がありますが、「設定」の「ロック画面」→「Always On Display」の項目を「常に表示」または「特定の時間のみ表示」に設定するのがいいでしょう。
顔認証と画面内指紋認証のデュアル生体認証を搭載しているスマホは数多くありますが、Galaxy S21 Ultraはどちらも精度が高く素早く認証してくれるのでとても使いやすいですね。
高速ワイヤレス充電2.0に対応
Galaxy S21 Ultraは急速充電に対応しているので素早く電池の補給ができます。
さらに、Qi規格のワイヤレス充電にも対応しています’。さらに、ワイヤレスの急速充電に対応しているので急速充電に対応しているワイヤレス充電器を使うことで素早くバッテリー補給ができます。
有線接続での充電は2時間ほどでフル充電ができる感じですね。

ワイヤレス充電器・Anker PowerWave Ⅱ Standを使って充電すると2時間30分〜3時間でフル充電ができる性能となっています。

さらに、ワイヤレスパワーシェアを使うことで家族のワイヤレス充電に対応しているスマートフォン、Galaxy BudsやGalaxy Watchなどのウェアラブル製品の充電もできます。
こちらはワイヤレス充電に対応しているGalaxy Buds Proをチャージしているところ。

イヤホンの充電をし忘れて電池がヤバい…というシーンはよくありますが、Galaxy S21 Ultraのワイヤレスパワーシェアを使うことでイヤホンが使えなくなることを回避できますし、友人のスマホを充電してあげるといったこともできます。
Galaxy S21 Ultra スペックと性能
CPU・GPU・メモリ スペックと性能
Galaxy S21 UltraのSoC(システム・オン・チップ)はSnapdragon 888 5G、12GBの大容量メインメモリ、SSDストレージは256GBを搭載しています。

Snapdragon 888は2021年に登場するハイエンドスマホの多くに採用されるであろうハイエンドSoCとなっており、どれくらいの性能を持っているのか気になるところでもあります。
Snapdragon 888、Snapdragon 865の二つのチップの性能をGeekbench 5で比較してみました。

Galaxy S21 Ultra | Galaxy S20 | |
SoC | Snapdragon 888 | Snapdragon 865 |
RAM | 12GB | 12GB |
シングルコア | 1128 | 893 |
マルチコア | 3529 | 2935 |
OpenCL | 4621 | 3195 |
CPUの性能が20%、GPUの性能が50%も向上していてトータル性能で70満点を達成しています。Snapdragon 888は5nmプロセスルールで製造されたSoC(システム・オン・チップ)で高性能で電力効率に優れているといわれています。
このスコアでは電力効率が向上して省電力になったかどうかは分かりませんが、プロセスルールが7nm → 5nmと微細化すること一般的には消費電力が抑えることができます。
Antutuで性能をチェックしてみました。

Galaxy S21 Ultra | Galaxy S20 | |
SoC | Snapdragon 888 | Snapdragon 865 |
RAM | 12GB | 12GB |
総合 | 674910 | 572711 |
CPU | 186833 | 170925 |
GPU | 285632 | 216849 |
MEM | 111054 | 94545 |
UX | 91391 | 91392 |
Snapdragon 865 → 888になることでCPUが20%ほど性能向上、GPUは50%も性能が向上しています。グラフィック性能の向上が顕著となっており負荷のかかる3Dグラフィックのゲームも軽々と処理できます。
たた、一般的な使用用途において865 → 888による体感速度の向上を感じることはできないので恩恵を感じることはないかもですね。
ゲームの動作もとても快適
Galaxy S21 Ultraは高性能なSnapdragon 888を搭載しているのでゲームも快適にプレイできます。
PUBGモバイルを起動してグラフィック設定を確認してみたところ、従来のモデルと同様に画質はHDR、フレームレートは極限まで選べます。

FHDもダウンロードすることでフレームをウルトラにして設定できます。実際にPUBGモバイルを遊んでみたところ、かなり快適にプレイすることができます。

ただ、Snapdragon 865もハイエンドチップだったので旧型モデルと比べて画質がキレイに滑らかに動作することはなく同じように快適な操作感です。旧型モデルからGalaxy S21 Ultraに乗り換える必要性はあまりないでしょう。
一般的なアプリではSoCの性能アップの恩恵は少ないですが、Galaxyは外部モニターに接続してパソコンモード(DeX)で作業ができるので、負荷のかかる作業的な使い方で体感の違いを感じるかもしれません。
Galaxy S21 Ultraの発熱について
Snapdragon 888は5nmプロセスルールで製造された最先端のSoCとなっていて電力効率が865よりも改善していて樹脂筐体を採用しているGalaxy S21と比べると発熱は抑えられているように感じます。
実際にGalaxy S21 Ultra、Galaxy S21で発熱の違いを比較してみました。
通常時のCPU温度はGalaxy S21 Ultraが28°、Galaxy S21が27°となっており、ここからカメラアプリを起動して10枚ほど写真を撮影してみてバッテリー温度、CPU温度を比較してみました。

結果はGalaxy S21 UltraのCPU温度は38.4°、S21のCPU温度は44.4°となっておりました。
Galaxy S21は樹脂素材の筐体を採用しているので放熱がうまくいってない感じですよね。一方で、Galaxy S21 Ultraは筐体サイズが大きくてガラス筐体を採用しているため放熱が上手くいってる感じがします。
さらに、PUBG mobileを遊んでいるときの発熱も比較してみました。

Galaxy S21 Ultraは39°、Galaxy S21は43°となっており先程のカメラ使用時の発熱と同じ傾向があるようです。Galaxy S21 Ultraの方が筐体が大きくてガラスボディを採用していることで発熱はしにくい構造になっているのは間違いないでしょう。
ちなみに、Galaxy S21はグローバル版の発売当初は発熱がすごかったのですが、2021年4月に配信されたアップデートで改善された印象があります。以前よりも発熱が抑えられていて、電池持ちも改善しています。
Galaxy S21の電池持ちについて
実際の電池の減りをGalaxy S21 Ultra、Galaxy S21で比較をしてみました。
Galaxy S21 Ultra | Galaxy S21 | |
SoC | Snapdragon 888 | Snapdragon 888 |
PUBG30分プレイ | 12%消費 | 13%消費 |
動画5分間撮影(フルHDスーパー手ぶれ補正ON) | 3%消費 | 3%消費 |
動画5分間撮影(4K60P) | 3%消費 | 3%消費 |
写真撮影(20枚) | 1%消費 | 1%消費 |
バッテリーの容量はGalaxy S21 Ultraは5,000mAh、Galaxy S21は4,000mAhとUltraの方が大きいですがバッテリー消費量はどちらもほぼ同じとなっています。
Galaxy S21 Ultraにしたからといって電池持ちが格段に良くなるといったことは期待できなさそうです。
1日、普通に使っても充電は毎日しないとキツイといった印象があります。画面と筐体サイズが大きいので電池持ちが良さそうに見えますが、実際はそんなこともなく一般的なスマホと同じくらいの電池持ちとみて良さそうです。
5G(Sub-6・ミリ波)の高速通信に対応
Galaxy S21 Ultraは5G通信に対応していてSub-6だけでなくミリ波による通信もできるので、エリアは限られますがモバイル通信でWi-Fi以上の高速データ通信が可能となります。
実際にdocomo 5Gでミリ波の電波が飛んでいるところで通信をして速度を計測してみたところ下りで450Mbps、上りで85Mbpsの高速通信ができていました。

場所によっては1Gbpsの超高速通信も期待できます。ただ、電池持ちがかなり悪くなる可能性はありそうですけどね。
なお、Sub-6にしか対応していないGalaxy S21でも300Mbpsほどの速度が出るので困ることはないですが、せっかく使うなら本物の5Gの電波がいいという方にGalaxy S21 Ultraならそのニーズを満たすことができます。
Galaxy S21 Ultraカメラの性能と画質
広角・超広角・望遠カメラの画質
Galaxy S21 Ultraは1億800万画素の広角、1200万画素の超広角、1000万画素の光学3倍望遠、1000万画素光学10倍望遠の4つのカメラを搭載しています。さらに、オートフォーカスの精度と速度を上げるレーザーAFも搭載しています。

普及モデルのGalaxy S21の望遠カメラは光学望遠レンズを搭載しているわけではなく、広角カメラとほぼ同じ画角のレンズに6400万画素の高画素センサーを組み合わせており、 超解像デジタルズームで3倍〜30倍までズームできるようになっています。

そんな中で、Galaxy S21 Ultraは光学3倍望遠カメラだけでなくペリスコープ式の光学10倍望遠カメラも搭載しているところです。画質の劣化なしで迫力の望遠写真を撮影することができ、最大100倍までズームして撮影が可能となっています。
各カメラのスペックをGalaxy S21 UltraとS21で比較してみました。
Galaxy S21 Ultra | Galaxy S21 | |
広角カメラ | 1億800万(1/1.33型)・F1.8・83° | 1200万(1/1.76型)・F1.8・79° |
超広角カメラ | 1200万画素・F2.2・120° | |
望遠カメラ | 光学3倍:1000万・F2.4・35° 光学10倍:1000万・F4.9・10° |
6400万・F2.0・76° |
リアカメラの特徴 | 10倍光学ズーム、100倍デジタル超解像度ズーム、8K(24fps)・4K(60fps)・HDR10+の撮影に対応 | 3倍ハイブリッド光学、30倍デジタル超解像度ズーム、8K(24fps)・4K(60fps)・HDR10+の撮影に対応 |
スーパー手ぶれ補正 | フルHD・60fps | |
インカメラ | 4000万画素・F2.2・80° | 1000万画素・F2.2・80° |
基本的なスペックはほぼ同じとなっていますが、Galaxy S21はSoCが高性能になったこともありスーパー手ぶれ補正でフルHD・60fpsの撮影に対応しました。これは何気に嬉しい進化といってもいいのかもしれません。
カメラのレンズやセンサーはおそらくほぼ同じものを採用しているGalaxy S21。実際の写りはどうなのか各カメラで写真撮影をして比べてみましょう。(※画像クリックで拡大できます。)
まずは、広角カメラです。

Galaxy S21 Ultraは1億800万画素の高画素センサーを搭載していますが、通常モードによる撮影は1,200万画素とGalaxy S21と同じとなっています。部分的に拡大し比較してみました。

解像感はほぼ同じですね。少しだけGalaxy S21 Ultraの方が高精細にも見えますが、ほぼ同じとみて良さそうです。
Galaxy S21 Ultraの1億800万画素、Galaxy S21の6,400万画素のモードで撮影をして部分拡大してみました

思ったほど差がないというか、Galaxy S21の方が解像感の高い画像に仕上がっています。高解像度モードはどちらもデジタル6倍のズームができるようになっていますが、ズーム時はGalaxy S21 Ultraの方が画質がいいように見えます。

通常モードはGalaxy S21 Ultraは2倍〜100倍まで、Galaxy S21は2倍〜30倍までズームして撮影ができますが、3倍ズームで撮影をしてみました。

部分拡大してみるとGalaxy S21よりもGalaxy S21 Ultraの方が解像感の高い写真に仕上げることができています。

Galaxy S21は6400万画素の高画素センサーを使ってデジタルズーム + 超解像技術によってズーム時の画質の劣化を抑えていますが、輪郭部分が強調しすぎている感じがします。
しかし、光学の3倍望遠レンズを搭載しているGalaxy S21 Ultraは自然な画質に仕上がっているのが分かります。
さらに、10倍望遠で撮影をしてみました。

さすがGalaxy S21 Ultraは光学10倍の望遠レンズを搭載しているだけあって鮮明な写真となっていますが、Galaxy S21も超解像ズームのおかげでなかなか頑張ってる印象があります。これくらいの画質を維持できるのであれば常用できるのではないでしょうか。

さらに30倍ズームで比較しました。

さすがにGalaxy S21の30倍ズームは厳しいようです。何が書いてあるか判別はできますが記録で使える程度となっています。Galaxy S21 Ultraは質感もしっかりと残っているので十分使えるレベルの写真に仕上がっています。
なお、Galaxy S21 Ultraは最大100倍までズームして撮影ができます。かなりズームすることになるので、どのようなシーンで使うのかは分かりませんが遠くの文字を確認したいときに双眼鏡の代わりに使うのも面白いのかもしれませんね。
また、ナイトモードも搭載しています。ナイトモードを使わずに暗いところで撮影するとこんな感じの写真となります。

これでも十分明るくノイズの少ない写真に仕上がっているように見えますが、ナイトモードを使うことで、ここまで明るく仕上げることができます。

ナイトモードで撮影するには2〜3秒ほど手で持って動かないようにしながら撮影する必要がありますが、使い方に幅を持たすことができるのは便利ですしいいですよね。
手持ちでもある程度であれば星空も撮影できるかと思います。
ポートレート撮影の精度
Galaxy S21 Ultraは背景をぼかすポートレートモードを搭載しています。

このように、被写体の背景をぼかしていい感じの写真に仕上げることができます。標準は2倍ズームによるポートレートモードとなっていますが、倍率を1にして視野の広いシーンでも背景をぼかすことが可能となっています。

ちなみに、ポートレート撮影はレーザーAFを搭載しているGalaxy S21 Ultraの方が精度が高くなっているので、ポートレート撮影をすることが多いならUltraを選んだ方がいいのかもしれません。

葉っぱ、花などの輪郭をしっかり切り抜いて背景をぼかしていますし、違和感のない絵作りになっています。

また、背景をぼかすだけでなくエフェクト(スタジオ・ハイキーモノクロ・ローキーモノクロ・背景・カラーポイント)をかけることも可能。例えば、カラーポイントを使うことで背景をモノクロにして撮影することができます。
光学望遠カメラの画質がとても良い
Galaxy S21の望遠カメラはあくまで超解像ズームを使った擬似的な望遠カメラです。望遠3倍くらいであれば画質は十分キレイですが、10倍ズームになってくると光学10倍の望遠レンズを搭載しているGalaxy S21 Ultraの方がキレイな写真を撮影することができます。

Galaxy S21 Ultraの光学10倍望遠レンズはペリスコープ式の光を屈折させることで筐体の横にレンズを寝かせて搭載しています。他のレンズと比べて長いので被光の通りが悪くF/4.9と比較的暗めのレンズとなっています。
なので、暗いところの撮影は苦手ですが夜の街の明かりくらいがあればこれくらいの画質で写真を撮影できます。少し、ノイズが出ていますがこの明るさで10倍ズームして撮影できてしまうことが驚きです。

かなり遠くから撮影していますが近いところにあるかのように撮影できてしまいます。

光学3倍望遠レンズはF/2.8と比較的明るめなのでノイズの少ない写真を撮影できますし常用できるレンズになっているんじゃないかなと感じます。

光学10倍のズームレンズがあることで、一般的なスマートフォンでは撮影できないような写真を撮ることができます。

夜の信号機も光学10倍のカメラでこんなに近く撮影することもできます。

6400万画素の高画素センサーのGalaxy S21でも撮影できなくはないですが、光の部分が滲んでしまったり全体的にぼんやりとした写真に仕上がっています。

しかし、光学レンズをしっかり搭載しているGalaxy S21 Ultarなら質感を保持しながらクッキリとした画質となっているのが分かります。
光学10倍で写真を撮影する機会はあまりないかもしれませんが、この画角に慣れると新しい世界が待っています。
一気に写真を撮影するのが楽しくなるので、荷物が増えるからカメラは買いたくないけど、スマホのカメラに拘りたい…のならGalaxy S21 Ultraはとてもいい端末となります。
なお、後継機種のGalaxy S22 Ultraは望遠カメラのイメージセンサの大きさが小さくなったので夜間撮影はGalaxy S21 Ultraの方がキレイのようにも見えます。詳しくはGalaxy S22 Ultraのレビューでそうぞ。
動画も高いレベルで撮影ができる
Galaxy S21 Ultraは動画の解像度・フレームレートを画面上部から簡単に切り替えできるようになり動画撮影のレスポンスが向上しています。

従来の「FHD60」「FHD30」だけでなく「FHD AUTO」に設定することで状況に合わせてフレームレートを自動的に30fps、60fpsに可変してくれる新しい撮影モードが追加されています。
Galaxy S21 Ultraは写真だけでなく動画もレベルの高い品質で撮影が可能です。4K60fps(UHD60)だけでなく8K24fps(8K24)の映画品質の動画撮影ができます。
8K解像度あるので撮影後の写真として切り出すこともできるので使い方の幅が広がりますね。他にも背景をぼかしながら動画を撮影できる「ポートレート動画」、「スーパースローモーション」、「ハイパーラプス」などもあります。

全てのレンズを同時再生しながら二つの動画を同時記録できる「ディレクターズビュー」という動画撮影もできるので、新しい動画を簡単に撮影することもできます。
Galaxy S21 Ultra レビュー:評価まとめ

Galaxy S21 Ultraのメリット
Galaxy S21 Ultraは6.8インチの有機ELディスプレイにSnapdragon 888のハイエンドSoCを搭載したミリ波にも対応した5Gスマートフォンです。
- 画面が大きいので映画も見やすい
- 筐体デザインがスタイリッシュになった
- Snapdragon 888のハイエンドSoCを搭載している
- 望遠カメラの画質が尋常じゃないくらい良い
- 写真・動画撮影のUIが操作しやすい
- DeXモードでパソコンとしても使える
- 顔と指紋認証に対応し様々なシーンで使える
- 5G(Sub-6・ミリ波)高速通信に対応
大画面モデルですが、エッジスクリーンを採用することで手に馴染むスタイルとなっています。筐体の重量は重めですが意外と扱いやすくなっています。
Snaodragon 888を搭載したことで動作はとにかく快適です。むしろ、オーバースペックではないかと感じるほど。
ただ、1億800万画素の高解像度の画像をサクッと処理するのに役に立っているはずですし、ディレクターズビューという4つのカメラを同時にプレビューしながら二つの動画を同時記録できる機能も使えます。
このような高度な機能を快適に動かすには必要なチップといってもいいかもしれませんね。
Galaxy S21 Ultraのデメリット
Galaxy S21 Ultraは大画面ディスプレイを搭載したモデルなので本体サイズが大きくて重めではありますがiPhone 12 Pro Maxと比べると小柄ですし重量も軽くて扱いやすいです。
- マイクロSDカードを使えなくなった
- Samsung独自のUIに慣れる必要がある
注意点としてはmicroSDカードが非対応になったことです。
256GBのストレージを内蔵しているので滅多なことがない限りは容量が足りなくなって困ったという事態には陥らないと思いますが、いざというときのSDカードが使えないのは少し残念なところ。
Galaxy S21Ultraはドコモで151,272円で買えます。ちょっと高いですが、スマホお返しプログラムを使うことで4,202 円 ×24 回(100,848 円)で使うことができます。
→ Galaxyの比較はこちら
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