
Amazonのタブレット端末・Fire HD 10シリーズは通常版のFire HD 10だけでなくメモリを強化したFire HD 10 Plusも追加されて選択肢が増えました。
Fireタブレットでメモリを強化する必要があるのか、周辺機器も色々と追加されたこともあり使用用途に合わせてどのFire HD 10にするか、Fire HD 10 Plusにするか迷うところです。
ということで、この記事ではFire HD 10 PlusをレビューしつつFire HD 10との違いを比較していって、どっちのモデルを選ぶべきか書いているのでFire HD 10にするか、Fire HD 10 Plusにするか悩んでいる方は参考にどうぞ。
この記事の目次
Fire HD 10 Plus・Fire HD 10 スペック比較

2021年モデルのFire HD 10には通常版のFire HD 10、上位版のFire HD 10 Plusがあって基本設計は同じです。
Fire HD 10とFire HD 10 Plusのスペックを比較しました。
Fire HD 10 Plus | Fire HD 10 | |
ディスプレイ | 10.1インチ IPS 1920 x 1200ピクセル |
|
CPU | オクタコア 64bit ARM @2.0GHz |
|
GPU | Mali-G72 MP3 | |
RAM | 4GB | 3GB |
ストレージ | 32GB/64GB | |
音声操作 | Amazon Alexaに対応 | |
オーディオ | Dolby Atmos、デュアルステレオスピーカー、マイク | |
カメラ | 200万画素フロントカメラ、500万画素リアカメラ | |
Wi-Fi | デュアルバンド a/b/g/n/ac 5GHz対応 | |
Bluetooth | 5.0 | |
センサー | 加速度センサー、環境光センサー | |
拡張性 | microSDカード(1TBまで) | |
バッテリー | 12時間 | |
充電 | USB-C、ワイヤレス充電に対応 | USB-C |
サイズ | 247 × 166 × 9.2mm | |
重量 | 465g | |
本体カラー | スレート | ブラック、デニム、オリーブ |
価格 | 32GB:18,980円 64GB:22,980円 |
32GB:15,980円 64GB:19,980円 |
発売日 | 2021年5月26日 |
Fire HD 10の価格は15,980円ですが、Fire HD 10 Plusはメインメモリが4GBになってワイヤレス充電に対応し3,000円価格アップの18,980円で買うことができます。
基本的にタブレットとして使うなら通常モデルのFire HD 10を選んでおいて問題ないです。8コアCPUを内蔵しているSoCはそれなりに快適に動作しますし2GBのメモリでも十部快適に使えるスペックとなっています。
- Fire HD 10:タブレットとして普通に使うなら
- Fire HD 10 Plus:キーボードを接続してパソコンとして使うなら
より快適に操作したいならメモリが4GBあるFire HD 10 Plusがおすすめです。
Fire HD 10は2画面表示機能に対応し外部キーボードを接続してエクセル作業可能ですが、Fire HD 10でも作業できますがマルチタスクしたり同時進行でアプリを使うならメモリの大きいFire HD 10 Plusの方が快適に動作します。
Fire HD 10 Plus レビュー
では、Fire HD 10 Plusをレビューしていきます。
2021年のFire HD 10・10 Plusは旧型からデザインが一新しておりますが、Fire HD 10(2019)からスペックは据え置きとなっています。メインメモリの容量は増えたものの大きな違いはありません。
とはいえ、メモリが増えたことで2画面表示機能に対応したため使いやすさは大幅に向上し、キーボードを接続することでパソコンとしても使うことができるようになりました。
Fire HD 10 Plusの外観デザインとサイズ
Fire HD 10 Plusの本体デザインはFire HD 10と全く同じとなっているので、正面からだとどちらのモデルを使っているのか判別することはできません。

ただ、Fire HD 10 Plusは背面パネルの素材が異なります。

Fire HD 10はサラサラとしたシボ付きの樹脂素材なのに対して、Fire HD 10 Plusは手触りが柔らかいゴムっぽいきめの細かい樹脂素材を採用していて、ワンランク上の質感となっています。

Fire HD 10 Plusは本体カラーをスレートの1色からしか選ぶことができませんが、Fire HD 10はオリーブ、デニム、ブラックの3色から選ぶことができます。

Fire HD 10 Plusの操作ボタン、充電ポートの配置はFire HD 10と同じとなっており、充電アダプタは9W、充電ケーブルもちゃんと付属しています。
Fire HD 10 Plusのディスプレイの仕様
Fire HD 10 Plusの画面サイズは10.1インチ、解像度はフルHD(1,920 × 1,200ピクセル)とFire HD 10と同じ仕様となっています。

Fire HD 10(2019)よりも画面の明るさが10%向上しているのはFire HD 10 Plusも同じです。

画面が明るくなっただけでなく色合い鮮やかになり見やすい画面に改善しています。Fireタブレットの中で最も画面サイズの大きい10.1インチでプライムビデオやYouTubeを楽しむことができます。
Fire HD 10 Plusは新しいデザインを採用しており、Fire HD 8・Fire HD 8 Plusと同じスタイルとなっています。
Fire HD 10(2021) | Fire HD 10(2019) | |
世代 | 第11世代 | 第9世代 |
サイズ | 247 × 166 × 9.2mm | 262 × 159 × 9.8mm |
重量 | 465g | 500g |
左右のベゼル部分が狭くなったことで端末の横サイズが262mm → 246mmと小型化、ベゼルの幅が均一化したことで縦サイズは159mm → 166mmに大きくなっています。
タブレットとして縦持ちで使う場合は少し幅広になりますが安定感が向上し扱いやすくなっています。また、筐体の厚みが9.8mm → 9.2mmに薄くなり、重量も500g → 465gに軽量化しているのも大きなポイントとなっています。
Fire HD 10 PlusのCPUの性能と動作速度
Fire HD 10 Plusに搭載しているSoC(システム・オン・チップ)はMediaTek MT8183です。これはFire HD 10と全く同じチップとなっているため、基本性能は全く同じと見ていいでしょう。
Geekbench 3のスコアはこのようになっています。

Fire HD 10 Plus | Fire HD 10 | |
CPU | オクタコア 64bit ARM MT8183 @2.0GHz |
|
GPU | Mail-G72 MP3 | |
RAM | 4GB | 3GB |
ストレージ | 32GB/64GB | |
シングルコア | 1610 | 1546 |
マルチコア | 6536 | 6574 |
Fire HD 10 Plus、Fire HD 10ともにCPUの性能はシングルコアで1600前後、マルチjこあで6500前後となっています。2019年のFire HD 10と比較しても同じスコアとなっていますが、2017年のFire HD 10と比べると2倍ほど性能が向上しています。
Fire HD 10 Plusのメインメモリは4GBに
Fire HD 10 PlusとFire HD 10ではCPU、GPUの性能は同じですがメインメモリの容量が3GB → 4GBに増えているので、よりマルチタスク性能が向上しているといっていいでしょう。
ただ、正直なところ3GBと4GBの差を感じることはできません。Fireタブレットくらいの使い方であればノーマル版の3GBのメモリがあれば十分だなと感じます。
もしかしたら、パソコンとして使ったり、ゲームを長時間遊ぶといったシチュエーションであれば違いを感じることはできるかもですが、大きな差はないのかなといったところ。
2画面表示でマルチタスクに対応した
Androidスマホではあたり前のように搭載されている2画面表示機能がFire HD 10でも使えるようになりました。もちろん、Fire HD 10 Plusでも2画面表示機能に対応しています。

左の画面にTwitter、右の画面にブラウザを表示させて作業することもできます。
2画面表示に対応しているアプリは、Facebook Messenger、プライムビデオ、Zoom、OneNote、Kindle Booksなど。プライムビデオで映画を見ながらメッセージをしたり、作業をすることもできます。
Fire HD 10 Plusはワイヤレス充電に対応している
Fire HD 10 Plusはワイヤレス充電に対応しています。

専用のワイヤレス充電スタンドを使うことで端末を置くだけで充電できて、Echoモードに自動切り替えをしてEcho Showとして使うこともできます。

外でタブレットとして使って、家でもはEchoとして使う。それをシームレスにできるようになります。
最大1TBのmicroSDカードに対応
Fire HD 10とFire HD 10 Plusのストレージ容量は32GB、64GBから選ぶことができます。プライムビデオやKindleなどコンテンツ消費で使うのなら十分足りる容量ではあります。
ただ、はーボード接続も考慮されていて作業用タブレットとして使うことも想定されます。ガッツリとした作業でどこまで使えるのかは不透明ですが、microSDカードで最大1TBまでストレージを拡張できるようになっています。
キーボード付きカバーでパソコンとして
Fire HD 10、Fire HD 10 Plusにはの周辺機器として純正のキーボード付きカバーがあります。Fire HD 10はエッセンシャルセット(キーボード + Office 365)としてお得なモデルがありますが、Fire HD 10 Plusにはこのようなセットはありません。

あくまでBluetoothキーボードなのでiPadのように接点で繋がるわけではないですが、Amazon純正のキーボードということでFire HD 10と最適化されたものとなっています。

例えば、ホーム画面に戻れるホームキー、ファイルアプリを瞬時に起動できるファイルキーなどがあります。このキーボードはとても使いやすいものとなっており、剛性が高くてセンターポジションが中央にあっていいですね。
キーボードはUSB-C対応の充電式で1回の充電で最大400時間使用可能です。自動的にスリープ/スリープ解除してくれる機能が搭載されているのでキーボードを開いてすぐに使うことが可能となっています。
Office対応でちょっとした作業用端末として
Fire HD 10 Plus、Fire HD 10はアプリストアからMicrosoft Officeをインストールでき、Excel、Word、PowerPointなどを使うことができるようになりました。

Fire HD 10でエクセル、ワード、パワーポイントが使えるようになると使い方がこれまでのコンテンツ消費のタブレットから、生産用のタブレットに変わる可能性もありそうですね。
動作速度もそれなりに快適なので、普通の資料作成をすることは可能となっています。
Fire HD 10の場合は「エッセンシャルセット」を選ぶことが可能となっており、Fire HD 10 + キーボード + Microsoft 365 Personalで通常価格33,979円ですが24,980円で手に入れることができます。
Fire HD 10 Plusにはこのようなセットがありません。これこそ、4GBのメモリが意味あるものになりそうなので少し残念ですよね。ちなみに、10.1インチの画面サイズだとOffice 365を無料で使うことができます。(商用利用はサブスクリプション契約が必要となります。)
また、Microsoft 365 Personalは同時使用は5台まで大丈夫なのでMac、Win、iPadなどの端末で使うことができるのもいいところですよね。
Fire HD 10 Plus、Fire HD 10 どっちがいい?
Fireタブレットは使い方で完全にどのモデルを選ぶべきか決めることができます。
作業をする:Fire HD 10 Plus
作業することが多いならFire HD 10 Plusがおすすめです。
メインメモリが4GBあるのでマルチタスク性能もそれなりに高くなっているので長く使っていくにつれて違いが出てきます。
タブレットとして使う場合はブラウジング、SNS、動画閲覧、電子書籍などコンテンツ消費がメインとなるはず。このようなライトな使い方であれば3GBのメモリもあれば十分快適に動作します。
なので、作業を重視するのならFire HD 10 Plusに単体でキーボードとMicrosoft Office 365を追加する形がいいのではないでしょうか。
タブレットとして使う:Fire HD 10
タブレットとして普通にブラウジングをしたり、SNSをしたり、プライムビデオを楽しむくらいであれば通常版のFire HD 10がおすすめです。
実際にFire HD 10でブラウジング、SNS、動画を見るといった使い方であれば快適に使うことができます。
価格重視:Fire HD 10
できるだけ費用を抑えるのなら通常版のFire HD 10でOKです。
タブレットとしてブラウジングをしたり、電子書籍を読んだり、動画視聴をする、ちょっとしたゲームも普通にプレイできます。十分使えるタブレットになっています。
Fire HD 10 Plus レビュー・評価:まとめ

基本的なスペックと使いやすさはFire HD 10 Plus、Fire HD 10ともに同じとなっていますが、Fire HD 10 Plusはメインメモリが4GBと大容量になったことで、マルチタスクで使うときに動作速度に差が出てくることになりそうです。
もし、Fire HD 10でパソコンとして作業をすることがあるのならFire HD 10 Plusを選んでおいた方がいいかもしれません。
電子書籍を読んだり、Amazonプライムビデオを動画を見るといったコンテンツを楽しむのであれば通常モデルのFire HD 10で十分なのかなと感じます。あとは、予算と相談して決めるのがいいかもしれませんね。
Amazonで買い物をするならAmazonギフト券にお金をチャージをしてから買い物をするとお得です。
1回のチャージ額 | 通常会員 | プライム会員 |
---|---|---|
5,000円〜19,999円 | 0.5% | 1.0% |
20,000円〜39,999円 | 1.0% | 1.5% |
40,000円〜89,999円 | 1.5% | 2.0% |
90,000円〜 | 2.0% | 2.5% |
というのも、Amazonギフト券にお金をチャージするとチャージ金額の最大2.5%のポイントがもらえるんですよね。このポイントは次回買い物をするときに使うことができるので、Amazonで買い物をする前にAmazonギフト券に現金をチャージをして最大2.5%のポイントをもらってお得にAmazonで買い物をしましょう!
世代が変わる度に買い足している愚か者です(;^_^A
10インチタブレットとしては軽くなるし、専用キーボードも発売されるし、どのくらい使える子になったのか、届くのが楽しみですね。
第9世代みたいな「届いたけど、トラブル続きで使えないよ(T_T)」は、ぜひとも勘弁してもらいたいものですね(;^_^A