動画編集におすすめのMacBookは?

YouTubeに動画を上げる方が増えてきていますが動画編集に必要なものにパソコンがありMacでも動画編集できますが、どれくらいのスペックがあれば動画編集をすることができるのか分からないですよね。

この記事では動画編集をするにはどのMacBookがいいのかを、編集のしやすさ・書き出しの速度の速さでどっちがおすすめか見てみたいと思います。

動画編集するためのMacBook Air、MacBook Proを探している方は参考にしてみてください。なお、Macの動画編集ソフトにはいろんなものがありますがFinal Cut Pro (FCP)を使うことを前提に話を進めています。

MacBookシリーズのラインナップ

MacBookシリーズは2022年1月現在、大きく分けて3つのモデルから選ぶことができます。

なお、AppleシリコンのM1チップをMacBook AirMacBook Pro 13インチが登場したことでAirでも快適に動画編集ができるようになりました。

MacBookのラインナップ
  MacBook Air MacBook Pro
画面サイズ 13.3インチ 14インチ 16インチ
CPU M1チップ M1 Pro or M1 Max
メインメモリ 8GB or 16GB 16GB or 32GB or 64GB
ストレージ 256GB〜2TB 512GB〜8TB
価格 115,280円〜 148,280円〜 239,800円〜 288,800円〜
16GB → 137,280円 16GB → 170,280円 32GB → 283,800円 32GB → 343,800円

M1チップはSoC(システム・オン・チップ)になったことでCPU、GPU、RAMとのデータ転送が高速化しパフォーマンスが大きく向上しています。少ないメモリでも十分快適に作業ができます。

MacBook Airでも快適に編集できる

動画編集をするにはそれなりの性能のマシンが必要となりますが、2022年現在、販売されているMacBook Air・Proであれば実はどのモデルを選んでも普通に編集することができます。

MacBook Airで動画編集
MacBook Airで動画編集

2020年前期のMacBook Air(2020・Intel)は第10世代のCore i3-1000NG4(9W)を搭載し全体的な性能が大幅に向上しFinal Cut Proの動作自体は快適になりましたが、レンダリング・書き出し時間は時間がかかります。

そんな中で、2020年後期のMacBook Air(M1)はM1チップを搭載したことで、ビックリするくらい快適に動作します。

こちらはMacBook Airのデュアルコア(Core i3-1000NG4)+ 16GBメインメモリを搭載したモデルでフルHDの動画を編集している様子です。

MacBook Airの動画編集

40分ほどある元動画を15分ほどの編集でIntelのデュアルコアモデルでも普通に編集できますが、ただ、少し凝った編集をすると動作が遅くなってしまいます。M1チップなら複雑な動画編集になろうとも快適に作業できます。

Intelプロセッサを搭載したMacBook Airだと長い動画を編集をしたり、エフェクトなど高度な編集をすると少し動作にモタツキが出てしまい、4K動画も編集できますが「再生中にコマ落ちが発生しました」という警告が出ます。

再生中にコマ落ちが発生しました
4K動画だとコマ落ちが発生する

M1チップのMacBook Air(M1)ならこのようなコマ落ちはありません。かなり快適に作業できるようになりました。

電池持ち重視ならMacBook Pro

MacBook Air(M1)でも快適に動画編集することができるので、MacBook Pro 13インチ(M1)を選ぶメリットはどこにあるのか?

MacBook Pro 13インチで動画編集
MacBook Pro 13インチで動画編集

IntelプロセッサのMacBook AirとProの比較なら動画のカットや調整のアニメーションの滑らかさが圧倒的にMacBook AirよりもMacBook Proの方がスムーズで細かい編集もしやすく作業効率を上げることができました。

MacBook Pro 13インチの動画編集

タイムラインのサムネイルの表示速度もMacBook Proの方が速いですし、10分以上の動画を編集することが多いならAirではなくProを選んだ方が快適に素早く作業することができました。

しかし、M1モデルはこのような差はありません。唯一の違いといえば動画の書き出し速度といっていいでしょう。MacBook Pro 13インチ(M1)はファンを内蔵し排熱効率がAirよりも上なので、連続した負荷のかかる作業を得意としています。

こちらは、実際にMac mini(M1)MacBook Air(M1)MacBook Pro 13インチ(M1)で14分のフルHD動画を書き出し時間を計測したものです。

22分フルHD動画書き出し
  • Mac mini(M1・ファンあり):11分06秒
  • MBA(M1・ファンなし):11分32秒
  • MPB 13(M1・ファンあり):11分18秒
  • MPB 13(Intel・2.0GHz):19分50秒

ファンレスのMacBook Air(M1)よりも、ファン内蔵のMacBook Pro 13インチ(M1)やMac mini(M1)の方が書き出し時間が早くなっています。Mac miniは筐体が大きくさらに排熱性能が高いのが功を奏しているのでしょう。

この差をどう見るかですよね。個人的には30秒以内は誤差範囲だと思っているので、M1チップを搭載したモデルであれば性能はほぼ変わらないと見て問題ないと思います。

MacBookのお選び方
  • 性能の高さ → MacBook Pro 14、16インチ
  • バランスの良さ → MacBook Pro 13インチ
  • 持ち運びしやすさ → MacBook Air
  • 電池持ちの良さ → MacBook Pro 13インチ

M1 ProまたはM1 Maxを搭載しているMacBook Pro 14インチ、16インチが性能高くて編集しやすいのは間違いないですが、M1のMacBook Pro 13インチ、MacBook Airでも十分使える性能となっています。

MacBook Pro 16インチは画面が大きいのでタイムラインを長く表示させたり、マルチタスクで作業することが多いなら選ぶメリットはあります。

動画書き出し時間の違いを比較

MacBook AirMacBook Pro 13インチMacBook Pro 14インチで動画の書き出し速度を比較してみました。すべてのモデルで比較はできないので、所持しているモデルに限定していますが参考になるかと思います。

書き出し速度を比較
書き出し速度を比較

書き出しするデータは4K60fps 15分の動画となっています。

書き出し時間を比較
  MacBook Air MacBook Pro
画面サイズ 13.3インチ 14インチ
SoC M1(CPU8・GPU7) M1(CPU8・GPU8) Intel(第10世代 Core i5 2.0GHz) M1 Pro(CPU10・GPU14)
メインメモリ 8GB ユニファイドメモリ 16GB ユニファイドメモリ 16GB 3,733MHz LPDDR4X 16GB ユニファイドメモリ 32GB ユニファイドメモリ
動画書き出し

19分57秒

19分34秒

35分35秒

17分48秒 17分48秒

M1チップを搭載しているMacBook Air(M1)、MacBook Pro 13インチ(M1)はとにかく書き出し速度が速くなっておりIntelプロセッサのモデルよりも2倍近い速度で処理できてしまいます。

さらに、発熱が少なくてバッテリーがあまり減らないのだから驚きの電力効率なんですよね。この書き出しで消費したのは5〜7%ほどで16インチだと15%ほど電池が減ります。

M1 Proを搭載しているMacBook Pro 14インチ・16インチはさらに速く書き出しすることができますし、メモリを16GB → 32GBにすることでマルチタスク作業をしながらでも動作の書き出し速度を下げることなく処理できます。

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動画編集とメインメモリの容量

8GB・16GBの書き出し速度比較

MacBook Air、MacBook Pro 13インチは標準モデルは8GBのメインメモリを搭載していますが購入時に16GBにカスタマイズすることができます。

標準の8GBのままでいいのか、16GBに増設しておくのがいいのか。Intelプロセッサを搭載しているモデルは迷わずに16GBにカスタマイズしておくのが良かったですが、M1チップを搭載しているモデルは8GBでもそこそこ快適に動作します。

ただ、長く使うことを想定しているのなら動画編集の有無関係なしで16GBにカスタマイズしておくのがおすすめです。数年後は16GBのメインメモリが当たり前になってるはず。

では、8GBと16GBで動画の書き出し時間に差が出るのか?

Intelプロセッサを搭載したMacBook Pro 13インチ(2019・1.4GHz)のメインメモリ16GBと8GBで実際に計測してみました。今回、この検証のためにMac整備済製品で8GBのメインメモリを搭載しているモデルを購入してしまいました…。

MacBook Pro 13 8GBと16GB
MacBook Pro 13 8GBと16GB

結果はこんな感じ。

16GB・8GB RAM 書き出し時間比較
  MacBook Pro 13インチ(2019)
CPU Core i5-8257U @1.4GHz (4コア)
メインメモリ 16GB 8GB
レンダリング削除から書き出し 12分13秒 12分15秒
レンダリング時間 14分29秒 15分11秒
レンダリング完了後から書き出し 5分5秒 5分16秒

16GBのメインメモリを搭載したモデルの方が時間が短縮されるのかと期待してましたが、実際のレンダリング時間・書き出し時間にそんなに差は出ないようですよね。

M1チップを搭載したMacBook Air(M1)とMacBook Pro 13インチ(M1)でも比較しましたが、大きな差はありません。むしろ、これはファンの有無による性能差とみていいでしょう。

16GB・8GB RAM 書き出し時間比較
  Mac mini(M1) MacBook Pro 13インチ(M1) MacBook Air(M1)
CPU M1(8コアCPU・8コアGPU) M1(8コアCPU・7コアGPU)
メインメモリ 8GB 16GB 8GB
書き出し時間 7分12秒 7分37秒 7分52秒
電池消費量 3% 6%

「じゃあ、16GBのメインメモリは必要ない?」というわけではないです。編集中の快適さは8GBよりも16GBの方が上です。

厳密にいうとFinal Cut Proを単独で動作させてる場合は差はほとんどないですが、別のソフトウェアを起動しながらマルチタスクで作業するときに差が出る感じ。

例えば、動画編集中にPhotoshopやIllustratorでサムネイルを作成したり、動画に差し込む画像を作ったりする場合は16GBあることで安定した作業環境を作ることができます。

また、外付けの4Kモニターを使って作業する場合もメモリは多い方が安定した動作を得ることができます。

+20,000円でカスタマイズできるし後から追加することができないので可能なら16GBにしておくのがおすすめです。CPUをカスタマイズするくらいならメモリにお金をかけたほういいはず。

16GBと32GBの違い

MacBook Pro 13インチ(Intel)とMacBook Pro 16インチのメインメモリは16GBとなっていて+40,000円で32GBにカスタマイズすることができますが、余程なことがない限り32GBに増設する必要性はありません。

MacBook Pro 13インチは32GBにすることで速度が速くなる可能性はあります。ただ、外部GPUを搭載しているMacBook Pro 16インチはそこまで変化はないはず。

というのも、iMac 27インチで16GBと32GBで比較してみると書き出し速度にそんなに差は出ないんですよね。

16GB・32GB RAM 書き出し時間比較
  iMac 27インチ(2019)
CPU Core i5-9600K @3.7GHz(6コア)
GPU Radeon Pro Vega 48(8GB HBM2)
メインメモリ 64GB(16GB ×4) 32GB(16GB ×2) 16GB(8GB ×2)
レンダリング削除から書き出し 4分54秒 4分52秒 5分24秒
レンダリング時間 5分17秒 5分45秒 4分25秒
レンダリング完了後から書き出し 4分10秒 5分41秒 4分29秒

これは、外部GPUには高速メモリ(GDDR5・GDDR6・HBM2)を搭載し内蔵GPUで動作しているMacBook Pro 13インチとは根本的に構造が異なり、メインメモリの容量が少なくても外部GPUのメモリである程度補うことができるのでしょう。(あくまで想像ですが。)

実際にMacBook Pro 16インチ(Radeon Pro 5300M 4GB GDDR6)のメインメモリ16GBモデルで動画編集をしてモタつく、遅いと感じたことはこれまで一度もありません。

エフェクトを多用したり、4K動画を扱うとなると話は変わってくるのかもしれないですが、一般用途であれば16インチに関しては16GBのメインメモリがあれば十分かなと。

MacBook Pro 13インチは内蔵GPUモデルなので、少しでも快適に作業したいなら上位モデルでメインメモリ32GBに増設するのがおすすめ。おそらく、速度に差は出てくるはず。

動画編集する頻度で選ぶ

月に数回しか動画編集しないならAirでいい

MacBook AirでもM1モデルなら快適に動画編集ができます。

MacBook Air
MacBook Air

本体サイズもMacBookシリーズの中で最もコンパクトで軽いので月に数回しか動画編集しないならMacBook Airでも問題ないでしょう。

MacBook AirはM1チップ(8コアCPU・7コアGPU)が標準モデルとなっていて、(8コアCPU・8コアGPU)にカスタマイズできます。

正直なところ目で見える性能差はほとんどないので8コアCPU・7コアGPUのM1チップで問題ありません。快適に作業できますし、動作に差が出ることはほとんどありません。

MacBook Pro 13インチはバランス取れてる

MacBook Pro 13インチはMacBook Airよりも電池持ちがいいので、外出先でも動画編集を長くすることができます。性能もM1チップ + 16GBメモリがあれば十分快適に作業できます。

MacBook Pro 13インチ
MacBook Pro 13インチ

4K動画もしっかり編集できる性能を持っているので毎日のように動画編集をすることがないならMacBook Pro 13インチで問題はありません。

MacBook Pro 14インチ・16インチは性能重視

動画編集の快適性を重視するならMacBook Pro 14インチ・16インチとなります。

MacBook Pro 14インチ

MacBook Pro 14インチ

画面サイズはどっちを選んでもOKで性能はM1 Proにするか、M1 Maxにするかによって左右されます。動画編集時の動作はどちらのチップも快適に動作しますが、動画の書き出し速度はメディアエンジンを2つ搭載しているM1 Maxの方が速くなっています。

毎日のように動画編集をして書き出し速度にもこだわるのならM1 Maxにカスタマイズするのがおすすめです。メモリの容量はM1 Proなら16GBのままでOKです。書き出し中に作業もしたいなら32GBにしましょう。

M1 Maxにすると自動的にメモリは32GBになります。最大64GBまでカスタマイズできますが、動画編集くらいなら32GBのままでいいはずです。問題ありません。

動画編集におすすめのMacBook:まとめ

基本的にどのMacBookを選んでも動画編集は問題なくすることができます。使い頻度に合わせて適材適所のモデルを選ぶのがいいです。

月に数回しか動画編集をしない、または動画の時間が5分とか短めのものを編集することが多いならMacBook Airの性能があれば十分作業できます

予算に余裕があるなら+22,000円で8GB → 16GBのメインメモリに増設しておくのがおすすめです。とくに4K動画を編集するなら16GBは必須となります。

MacBook Pro 13インチで十分

M1チップは性能が高いのでMacBook Air、MacBook Pro 13インチのどちらも快適に作業ができます。なので、基本的にどのモデルを選んでも問題はないですが、外での作業が多いのならバッテリー駆動時間の長いMacBook Pro 13インチがやはりおすすめです。

MacBook Pro 14インチは性能が高くて作業しやすいですが、電池持ちは13インチほどではありません。

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