動画編集におすすめのMacBookは?

YouTubeに動画を上げる方が増えてきていますが、動画編集に必要なものにパソコンがあります。もちろん、Macでも動画編集することができますが、どれくらいのスペックがあれば動画編集をすることができるのか、見た目では分からないですよね。

ということで、この記事では動画編集をするにはどのMacBookがいいのかを、編集のしやすさ・書き出しの速度の速さでどっちがおすすめか見てみたいと思います。

動画編集するためのMacBook Air、MacBook Proを探している方は参考にしてみてください。なお、Macの動画編集ソフトにはいろんなものがありますがFinal Cut Pro X(FCPX)を使うことを前提に話を進めています。

MacBookシリーズのラインナップ

MacBookシリーズは2020年8月現在で大きく分けて3つのモデルから選ぶことができ、プロセッサのコア数やメインメモリの容量の違いによって価格が前後する感じですね。

MacBookのラインナップ
 MacBook AirMacBook Pro
画面サイズ13.3インチ13.3インチ16インチ
CPU1.1GHz・2コア1.1GHz・4コア1.4GHz・4コア2.0GHz・4コア2.6GHz・6コア2.3GHz・8コア
メインメモリ8GB8GB8GB16GB16GB16GB
ストレージ256GB512GB1TB
価格104,800円134,800円188,800円248,800円288,800円
16GB RAM → 124,800円16GB RAM → 154,800円188,800円248,800円288,800円

一番安いモデルがMacBook Airとなっていて104,800円。ただ、動画編集をするなら+ 20,000円でメインメモリは16GBにカスタマイズしておいた方がいいので、実際は124,800円〜に、MacBook Pro 13インチは154,800円〜となります。

MacBook Airでも編集はできる

動画編集をするにはそれなりの性能のマシンが必要となりますが、2020年現在、販売されているMacBook Air・Proであれば実はどのモデルを選んでも普通に編集することができます。

MacBook Airで動画編集
MacBook Airで動画編集

ただし、レンダリングや書き出しはMacBook Airだと処理に時間がかかってしまいます。

2020年発売のMacBook Air(2020)は第10世代のCore i3-1000NG4(9W)を搭載し全体的な性能が大幅に向上しFinal Cut Pro Xの動作自体は快適になりましたが、レンダリング・書き出し時間はさほど変わらないです。

編集はできるけど書き出しは時間がかかる感じです。ちなみに、2020年のMacBook Airは4コアCPUののCore i5-1030NG7に+ 10,000円でカスタマイズできるので書き出し時間をMacBook Proほどではないにせよ高速化できるはずです。

こちらはMacBook Airのデュアルコア(Core i3-1000NG4)+ 16GBメインメモリを搭載したモデルでフルHDの動画を編集している様子です。

MacBook Airの動画編集

40分ほどある元動画を15分ほど編集したのですが、デュアルコアモデルでも普通に編集できます。ただ、少し凝った編集をすると動作が遅くなるので少し凝った編集をするなら+10,000円でクアッドコアにカスタマイズした方がいいのかも。

2コアCPUのCore i3-1000NG4を搭載したMacBook Airで最初から最後まで動画編集したことが何度もありますが、(macOS 10.15.6にアップデート後)フリーズすることなく作業することができます。

ただ、長い動画を編集をしたり、エフェクトなど高度な編集をすると少し動作にモタツキが出たりします。また、4K動画も編集できますが「再生中にコマ落ちが発生しました」という警告が出てしまいます。

再生中にコマ落ちが発生しました
4K動画だとコマ落ちが発生する

MacBook Airでエフェクトを多用したり、4K動画編集をするなら4コアのCore i5-1030NG7にカスタマイズしておくのがいいでしょう。+10,000円なのでコスパはかなりいいと思います。

快適性を重視するならMacBook Pro

MacBook Airでも動画編集することができますが、少しでも快適に作業をしたいならMacBook Proを選ぶのがいいでしょう。

MacBook Pro 13インチで動画編集
MacBook Pro 13インチで動画編集

動画のカットや調整のアニメーションの滑らかさが圧倒的にMacBook AirよりもMacBook Proの方がスムーズで細かい編集もしやすく作業効率を上げることができます。

MacBook Pro 13インチの動画編集

タイムラインのサムネイルの表示速度もMacBook Proの方が速いですし、10分以上の動画を編集することが多いならAirではなくProを選んだ方が快適に素早く作業することができます。

MacBook Pro 13インチMacBook Pro 16インチの2モデルから選ぶことができますが、スペックだけで見るなら13インチで十分快適に編集することができます。

もちろん、16インチの方が明らかに書き出しができます。ただ、編集のしやすさについてはほぼ同じ。実際に使ってみると13インチの性能があれば十分であることがわかります。画面が大きく作業領域が広いか狭いかだけ。

ただ、個人的に16インチの画面サイズいっぱいにタイムラインを表示することはなくウィンドウ化して作業した方が扱いやすいので、画面サイズはさほど問題ではないかな。

それよりも、動画編集しながら他の作業をすることが多いのであればMacBook Pro 16インチを選ぶメリットはあるでしょう。

動画書き出し時間の違いを比較

MacBook AirMacBook Pro 13インチ・16インチで動画の書き出し速度を比較してみました。すべてのモデルで比較はできないので、所持しているモデルに限定していますが参考になるかと思います。

書き出し速度を比較
書き出し速度を比較

書き出しするデータは14分のフルHD動画で、条件を合わせるためにレンダリングやプロキシを削除した状態から書き出しをするパターン、レンダリング時間、レンダリング完了後から書き出しするパータンで時間計測をしています。

なお、メインメモリは16GBで統一しています。MacBook AirMacBook Pro 13インチ(1.4GHz)は+20,000円で8GB → 16GBにカスタマイズできます。

書き出し時間を比較
 MacBook AirMacBook Pro
画面サイズ13.3インチ13.3インチ16インチ
世代20182020201920202019
CPU1.6GHz・2コア1.1GHz・2コア1.4GHz・4コア2.0GHz・4コア2.6GHz・6コア
メインメモリ16GB 2,133MHz LPDDR316GB 3,733MHz LPDDR4X16GB 2,133MHz LPDDR316GB 3,733MHz LPDDR4X16GB 2,666MHz DDR4
レンダリング削除から書き出し26分54秒25分58秒12分15秒11分13秒5分51秒
レンダリング時間76分41秒56分01秒14分29秒14分16秒9分08秒
レンダリング完了後から書き出し10分18秒11分19秒5分5秒5分25秒4分35秒
実際の書き出し時間20〜30 分約11分約9分約9分約5分

MacBook Airのレンダリング時間がめちゃくちゃ長いですが、Final Cut Pro Xは必要箇所をリアルタイムにレンダリングしています。なので、レンダリングを最初から最後まですることはないので安心してください。

実際には部分的にレンダリングしたデータを使って書き出ししていて、状況によって書き出し時間が変化します。一般的な編集であれば「実際の書き出し時間」が使用用途に近い時間となると思います。

注目なのがMacBook Air(2コア)とMacBook Pro 13インチの書き出し速度にそんなに差がないところです。

macOS 10.15.5以前はMacBook Airの2コア・4コアともに20分ほど書き出しに時間がかかってましたがmacOS 10.15.6にアップデート後は最適化されたのか大幅に書き出し速度が高速化、実用で使えるレベルに性能が向上しています。

動画編集とメインメモリの容量

8GB・16GBの書き出し速度比較

MacBook Air、MacBook Pro 13インチは標準モデルは8GBのメインメモリを搭載していますが購入時に16GBにカスタマイズすることができます。

標準の8GBのままでいいのか、16GBに増設しておくのがいいのか。基本的に長く使うことを想定しているのなら動画編集の有無関係なしで16GBにカスタマイズしておくのがおすすめです。数年後は16GBのメインメモリが当たり前になってるはず。

では、8GBと16GBで動画の書き出し時間に差が出るのか?

MacBook Pro 13インチ(2019・1.4GHz)のメインメモリ16GBと8GBで実際に計測してみました。今回、この検証のためにMac整備済製品で8GBのメインメモリを搭載しているモデルを購入してしまいました…。

MacBook Pro 13 8GBと16GB
MacBook Pro 13 8GBと16GB

結果はこんな感じ。

16GB・8GB RAM 書き出し時間比較
 MacBook Pro 13インチ(2019)
CPUCore i5-8257U @1.4GHz (4コア)
メインメモリ16GB8GB
レンダリング削除から書き出し12分13秒12分15秒
レンダリング時間14分29秒15分11秒
レンダリング完了後から書き出し5分5秒5分16秒

16GBのメインメモリを搭載したモデルの方が時間が短縮されるのかと期待してましたが、実際のレンダリング時間・書き出し時間にそんなに差は出ないようですよね。

「じゃあ、16GBのメインメモリは必要ない?」というわけではないです。編集中の快適さは8GBよりも16GBの方が上です。

厳密にいうとFinal Cut Pro Xを単独で動作させてる場合は差はほとんどないですが、別のソフトウェアを起動しながらマルチタスクで作業するときに差が出る感じ。

例えば、動画編集中にPhotoshopやIllustratorでサムネイルを作成したり、動画に差し込む画像を作ったりする場合は16GBあることで安定した作業環境を作ることができます。

また、外付けの4Kモニターを使って作業する場合もメモリは多い方が安定した動作を得ることができます。

+20,000円でカスタマイズできるし後から追加することができないので可能なら16GBにしておくのがおすすめです。CPUをカスタマイズするくらいならメモリにお金をかけたほういいはず。

16GBと32GBの違い

MacBook Pro 13インチ上位モデルとMacBook Pro 16インチのメインメモリは16GBとなっていて+40,000円で32GBにカスタマイズすることができますが、余程なことがない限り32GBに増設する必要性はありません。

MacBook Pro 13インチは32GBにすることで速度が速くなる可能性はあります。ただ、外部GPUを搭載しているMacBook Pro 16インチはそこまで変化はないはず。

というのも、iMac 27インチで16GBと32GBで比較してみると書き出し速度にそんなに差は出ないんですよね。

16GB・32GB RAM 書き出し時間比較
 iMac 27インチ(2019)
CPUCore i5-9600K @3.7GHz(6コア)
GPURadeon Pro Vega 48(8GB HBM2)
メインメモリ64GB(16GB ×4)32GB(16GB ×2)16GB(8GB ×2)
レンダリング削除から書き出し4分54秒4分52秒5分24秒
レンダリング時間5分17秒5分45秒4分25秒
レンダリング完了後から書き出し4分10秒5分41秒4分29秒

これは、外部GPUには高速メモリ(GDDR5・GDDR6・HBM2)を搭載し内蔵GPUで動作しているMacBook Pro 13インチとは根本的に構造が異なり、メインメモリの容量が少なくても外部GPUのメモリである程度補うことができるのでしょう。(あくまで想像ですが。)

実際にMacBook Pro 16インチ(Radeon Pro 5300M 4GB GDDR6)のメインメモリ16GBモデルで動画編集をしてモタつく、遅いと感じたことはこれまで一度もありません。

エフェクトを多用したり、4K動画を扱うとなると話は変わってくるのかもしれないですが、一般用途であれば16インチに関しては16GBのメインメモリがあれば十分かなと。

MacBook Pro 13インチは内蔵GPUモデルなので、少しでも快適に作業したいなら上位モデルでメインメモリ32GBに増設するのがおすすめ。おそらく、速度に差は出てくるはず。

動画編集する頻度で選ぶ

月に数回しか動画編集しないならAirでいい

MacBook Airでも動画編集できますが、高い頻度で動画編集することが多いならMacBook Pro 13インチか16インチを選ぶのがいいです。

動画書き出しの時間は基本的に何もできないので、処理速度が遅いAirは少しツライ。もし、月に数回しか動画編集しないならMacBook Airでも問題ないでしょう。

MacBook Air
MacBook Air
動画編集に適しているMacBook
  • 月に数回動画編集:MacBook Air
  • 高い頻度で動画編集:MacBook Pro

MacBook Airを選ぶなら+10,000円でクアッドコアプロセッサに、メインメモリを+20,000円で16GBにカスタマイズするのがおすすめです。

MacBook Pro 13インチを選ぶのがおすすめ

では、MacBook Proにするなら13インチと16インチどっちがいいのか?

動画編集はMacBook Pro 13インチ(1.4GHz)の性能があれば十分こなすことができます。外でも作業することがあって持ち運びを重視するなら13インチモデルを選ぶのがいいでしょう。

MacBook Pro 13インチ
MacBook Pro 13インチ
MacBook Proならどれ?
  • よっぽどこだわりがないなら13インチで十分
  • 外で作業することが多いなら13インチの方がいい
  • 自宅や職場で作業することが多いなら16インチ

もし、自宅や職場など特定の場所でしか使うことがないなら性能の高いMacBook Pro 16インチを選ぶのがおすすめ。また、4Kモニターを使ってデュアルモニター環境を構築するのならパワーのある16インチを選んだ方がより快適に作業することができます。

ちなみに、バッテリー持ちはどのモデルを選んでもほぼ同じです。Final Cut Pro Xはとても電池食いなアプリでMacBook Air・Proどちらも2〜3時間ほどで電池切れになってしまいます。

動画編集におすすめのMacBook:まとめ

基本的にどのMacBookを選んでも動画編集は問題なくすることができます。使い頻度に合わせて適材適所の端末、スペックのモデルを選ぶのがいいです。

月に数回しか動画編集をしない、または動画の時間が5分とか短めのものを編集することが多いならMacBook Airの性能があれば十分作業をこなすことができます。

予算に余裕があるなら+ 10,000円で2コア → 4コアプロセッサに、+20,000円で8GB → 16GBのメインメモリに増設しておくのがおすすめです。

MacBook Airの価格
  • MacBook Air(第10世代2コア・8GB・256GB):104,800円
  • MacBook Air(第10世代4コア・16GB・256GB):134,800円
  • MacBook Pro(第8世代4コア・8GB・256GB):134,800円
  • MacBook Pro(第8世代4コア・16GB・512GB):174,800円
  • MacBook Pro(第10世代4コア・16GB・512GB):188,800円

動画編集することが多いならMacBook Pro 13インチにした方が、快適に作業をこなすことができます。

13インチなら下位の1.4GHzで十分

MacBook Pro 13インチは下位モデルと上位モデルから選ぶことができますが1.4GHzの下位モデルでも十分快適に動作します。上位モデルは+ 14,000円ですが最新の第10世代のCoreプロセッサになって性能を向上させることができます。

ただし、1.4GHzと2.0GHzの性能差ってそこまでないんですよね。特に動画編集に関してはほぼ差がない。というか、1.4GHzの方が早く書き出しができます。

例えば、14分のフルHDの書き出し時間を比較すると1.4GHzは5分20秒なのに対して、2.0GHzは6分8秒もかかってしまう。なぜ、世代が新しくてクロック数の高い上位モデルの方が速度が遅くなってしまいます。

ただし、あくまでFinal Cut Pro Xにおける速度なので、他のアプリでは変わってくるかもしれないですが、上位モデルを選ぶメリットはCPUの性能よりもメインメモリを32GBに増設できるところにあるのではないでしょうか。

MacBookの比較・おすすめはこちらです。

Macのストレージ容量MacBookのメインメモリについてはこちら。