AUKEY PA-B4 レビュー

各メーカーから色んな充電器が登場し窒化ガリウム(GaN)を採用したモデルが増えていますが、AUKEY Omnia Duo PA-B4という充電器は最大65W出力・USB-C 2ポートに対応した充電アダプタが、とっても小さくておすすめです。

実際に手にして見て「こんなに小さいの?」と思わずぼやいてしまうほど驚いてしまったくらい。ということで、ここではAUKEY Omnia Duo PA-B4のデザイン、サイズ、充電性能のレビューをしています。

最大65Wの出力で充電できるので、MacBook Pro 14インチなど大きな出力が必要な端末も安心して使えますしiPad Pro 11インチ・12.9インチiPad Air 5iPad mini 6など複数の端末を使っているならおすすめですよ。

AUKEY PA-B4(USB-C 2port 65W充電器)特徴

AUKEY PA-B4
AUKEY PA-B4の特徴
  • GaN(窒化ガリウム)採用
  • MacBook Pro 61W充電アダプタよりも小型サイズ
  • USB-Cを2ポート搭載で最大65Wの高出力
  • 2端末接続で18W + 45Wの出力
  • iPhone・iPad・MacBook Proを充電可能
  • スマホを30分で最大50%充電できる
  • 折りたたみ式のプラグを内蔵
  • サイズ:52 × 52 × 30mm、重量:103.5g
  • 端末価格:4,980円

AUKEY PA-B4は半導体素子にGaN(窒化ガリウム)を採用した充電アダプタで1デバイスの接続なら最大65W出力で充電することができます。

MacBook Pro 13インチの充電アダプタは60W出力なので、コンパクトなのにそれよりも大きな出力ができるのはさすが窒化ガリウムの充電器。

2台同時接続でも(18W + 45W)の高出力で充電することができるので、iPad Pro 11インチとMacBook Airを同時に充電するといった使い方も可能となります。

AUKEY Omnia Duo PA-B4 レビュー

外観デザイン

AUKEY PA-B4は、正方形の一般的な形をした充電アダプタですが、少し丸みのあるデザインとなっているので柔らかい雰囲気のある充電器となっています。

AUKEY PA-B4のサイズ感
AUKEY PA-B4のサイズ感

この大きさで最大65Wの出力ができてしまうことに驚きですよね。筐体の表面はサラサラとした素材となっていて、落ち着いた雰囲気のあるスタイルとなっています。

AUKEY PA-B4の筐体表面の素材
AUKEY PA-B4の筐体表面の素材

端子はUSB-Cポートで、パソコンマーク(45W)、PD(18W)の出力となっています。充電する端末が一つの場合は最大65Wの高出力ができるようになっています。

AUKEY PA-B4 USB-Cポート
USB-C PDを2ポート搭載している

最近はUSB-Cポートを採用している端末が増えてきているので、個人的にはUSB-Aポートは必要ありません。AUKEY PA-B4のようにUSB-Cポートしか搭載していない充電器はとてもシンプルで好きですね。

プラグ部分のデザインもシンプルな感じに仕上がっています。

AUKEY PA-B4のプラグ部分
プラグの収納部分はシンプル

AUKEY PA-B4のプラグは折りたたみができるようになっています。

PA-B4 プラグを折り畳んだ状態
プラグを折り畳んだ状態

最近の充電アダプタで純正以外のものをのぞいてプラグが折りたたむことができるのがスタンダードになってるので、持ち運ぶに困るということは一切なく、持ち運びに適したスタイルとなっています。

とにかく小さい、コンパクトサイズの充電器

本体サイズが(52 × 52 × 30mm)と小さく正方形型なので、持ち運びしやすい形状・大きさとなっています。MacBook Pro 13インチの61W USB-C電源アダプタと比較するとその小ささに驚いてしまいます。

AUKEY PA-B4とApple 61W
AUKEY PA-B4とApple 61W

筐体は少しだけ厚めですが縦横サイズは小さくなっているので、間違いなく持ち運びしやすいのはAUKEY PA-B4です。しかも、USB-Cポートを2つ搭載しているので2台同時に充電することもできます。

半導体素子がシリコン(Si)から窒化ガリウム(GaN)に代わることで、これだけサイズが小さくなってしまうことに驚きです。

最大63Wの出力で充電できるAUKEY PA-D5と筐体サイズを比較してみましたが、二回りくらい小さくなってるのが分かります。

AUKEY PA-B4・PA-D5 サイズ比較
AUKEY PA-B4・PA-D5 サイズ比較

AUKEY PA-D5も窒化ガリウムを採用した電源アダプタですが、DA-B4は最適化されたのでしょうかね。さらに小型化しています。しかも、大幅に小型化し最大出力が向上しているのがからスゴイですよね。

筐体の厚みが30mmに抑えられているので、電源タップに並べて使うことも可能となっています。

電源タップに並べて使うことができる
電源タップに並べて使うことができる

左隣にあるのは、MacBook Airに付属している30W USB-C電源アダプタです。30Wの電源アダプタよりも小さいサイズなのに65Wの出力があるとは、これが窒化ガリウムの電力効率の良さなのでしょう。

実際の充電速度・性能

MacBook Pro 13インチを充電

AUKEY PA-B4は1台接続なら65Wの出力で充電ができるので、MacBook Pro 13インチを充電してみました。

AUKEY PA-B4でMacBook Pro 13インチを充電する
AUKEY PA-B4でMacBook Pro 13インチを充電する

システム情報では「60W」の出力になってるようですね。MacBook Pro 13インチは61W USB-C電源アダプタが付属しているので、ほぼ同じ出力で充電することができます。

60Wで充電できている

実際にどれくらいの出力で充電できているのか確認してみたところ(19.2V ×2.62A = 50W)ほどで充電できていました。

MacBook Pro 13インチを50W前後で充電できている
50W前後で充電できている

こんなに小さい電源アダプタなのにMacBook Pro 13インチをフル出力で充電できてしまうのは素晴らしいですよね。また、50W〜60Wほどの出力が出ていればMacBook Pro 14インチも問題なく充電できます。

外で作業することが多いならカバンの中にAUKEY PA-B4を入れておくことで安心ですよね。

スマホと2台同時に充電

スマートフォンを接続して2台同時充電すると、MacBook Pro 13インチへの給電は45Wに制限してしまいます。

2台同時接続で45W出力に
2台同時接続で45W出力に

Xperia 5と同時接続した状態でMacBook Pro 13インチへの出力電力を確認してみたところ(19.3V × 2A = 39W)で充電できているのが確認できました。

2台接続で40W前後で充電できる
2台接続で40W前後で充電できる

40W前後の出力があればMacBook Pro 13インチも問題なく充電しながら使うことができますし、30Wの電源アダプタが付属しているMacBook Airなら2台接続しながらでもフルスピードで充電することができます。

スマホの充電時間

iPhone 11 Proをどれくらいの出力で充電できているのか計測してみたところ(5V × 2.38A = 11.9W)で充電できていました。

iPhone 11 Proへの充電出力

スマホは基本的に最大18Wの急速充電に対応した端末が多いので、基本的に2台同時接続で使っても充電時間が短くなることはなくフルスピードで充電することができます。

iPhone 11 ProXperia 10 Ⅱを同時充電してどれくらいの時間でフル充電することができるか計測してみました。(Xperia 10 Ⅱは現在計測中)

AUKEY PA-B4の充電速度
  iPhone 11 Xperia 10 Ⅱ
バッテリー容量 3,110mAh 3,600mAh
0分 0% 0%
30分 33% 41%
60分 70% 74%
90分 93% 93%
120分 100% 100%

iPhone 11 Proは30分で33%、60分で70%ほど充電できていました。時間がない時でも素早くバッテリー補給することができそう。しかも、MacBook Pro 13インチと同時に使ってもこのスピードを維持できるのがスゴイ。

もちろん、現行のiPhone 12iPhone 13iPhone 13 Pro問題なく充電することができます。ちなみに、どちらのポートを使っても同じ出力に保たれます。

USB-C PD対応ケーブルが必要

AUKEY PA-B4でPower Delivery(PD)充電するにはPD対応のUSB-Cケーブルが必須となります。

USB-C PD対応ケーブル
USB-C PD対応ケーブル

形状が同じでもPDに対応していないケーブルもあるので追加でUSB-C to Cケーブルを購入する場合は気をつけましょう。

MacBookなどUSB-C対応デバイスはUSB PD充電を前提とした製品なので同梱されるUSB-Cケーブルをそのまま使えますがiPhone 13でPD充電をする場合は「USB-C – Lightningケーブル」が必要になります。

サードパーティー製のUSB-C – Lightningケーブルも各メーカーから販売されてますが、Anker PowerLine Ⅲ Flowは絡まらないケーブルでおすすめです。

AUKEY PA-B4 レビュー:まとめ

AUKEY PA-B4
AUKEY PA-B4

最大65Wの高出力充電に対応したAUKEY PA-B4があればMacBook ProなどモバイルノートPCをフルスピードで充電できるだけでなく、iPad Pro 11インチ・12.9インチiPhone 12 Proも同時に充電することもできます。

AUKEY PA-B4 良いところ
  • 素材にGaN(窒化ガリウム)を採用
  • 超小型サイズなのに最大65W高出力に対応
  • USB-C 2ポートで2台同時充電に対応
  • プラグ折り畳み式で持ち運びしやすい
  • マットなブラックボディでカッコイイ
  • モバイルノートPCをフルスピードで充電可能

少し前に発売されたAUKEY PA-D5もとても小さい電源アダプタでしたが、AUKEY PA-B4は、さらにブラッシュアップし超小型化を果たした端末となっています。

このサイズでMacBook Pro 13インチをフル充電できてしまうパワーを持ってるんだからすごい。

AUKEY PA-D5 惜しいところ
  • 2台同時接続で45W出力に低下する

2台同時接続だと出力が65W → 45Wに低下するのは少し残念ですが、現在販売されている電源アダプタで出力が低下しないものはないので仕方ないのかも。

ちなみに、45Wの出力であればMacBook AirSurface Go2といったモバイルノートも問題なく充電することができるパワーとなっています。旅行や出張に持ち歩きたい充電アダプタですね。

なお、UBS-CポートだけじゃなくてUSB-Aポートも使いたいという方はAUKEY Swift Mix 38W PA-F3Lがおすすめです。

MacBook Pro 16インチを使ってるなら100W出力に対応しているAUKEY Omnia PA-B5がいいでしょう。

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