FCNTから久しぶりにarrows N(F-51C)というミドルレンジスマホが2023年2月10日に発売しました。
arrows Nはリサイクル素材を多用した環境を配慮しつつ日本国内で組み立てをした国産スマホでエコ情報を視覚化することでエシカルな行動を後押ししてくれる…そんなスマホ。
環境が気になる、国産スマホが欲しい!って方にとっては最高のスマホなのかもしれません。ただ、スマホとしての仕上がりはどうなのか、高かろう悪かろうでは困りますよね。
- 6.24インチ(60 / 120Hz)有機ELディスプレイ
- SoC:Snapdragon 695 5G
- メモリ:8GB、ストレージ:128GB
- デュアルカメラ:50MP + 8MP(×0.6)
- 生体認証:顔 + 画面内指紋認証
- スピーカー:モノラル(ステレオ非対応)
- 充電:USB-C & ワイヤレス(Qi)非対応
- 通信:Bluetooth 5.1、Wi-Fi 5、5G/4G
- バッテリー:4,600mAh、防水防塵:IP68
- NFC :Type A/B/Felica対応
- 発売日:2023年2月10日
ということで、この記事ではarrows N(F-51C)のデザイン、サイズ、使い勝手、性能、カメラの画質をレビュー・評価しています。実際に使ってどうかメリット、デメリットを書いています。
arrows N(F-51C)を検討してる方は参考にどうぞ!
- 環境に配慮した再生素材を採用
- 日本国内で組立した国産スマホ
- サイズの割に小型で軽くて操作しやすい
- 120Hzリフレッシュレートに対応
- 8GBメモリで意外と快適に動作する
- 顔 + サイドボタン指紋認証で快適
- 1/1.5型センサーで雰囲気ある写真撮影が可能
- FCNT独自機能で操作しやすい
- 泡で洗える、耐久性の高い筐体
- Androidアップデート保証(最大3回)
- カメラアプリの操作性がイマイチ
- 4K、フルHD 60fpsの撮影ができない
- 内蔵スピーカーがモノラル再生
- ワイヤレス充電に対応していない
- バッテリー充電速度が少し遅め
- ドコモ専売でバンド縛りがある
- 価格が98,780円と性能と見合ってない
arrows Nはドコモで購入可能で一括価格は98,780円と高価ですが「いつでもカエドキプログラム」で24ヶ月後に返却すると実質48,840円で使うことができます。
→ YouTubeで動画レビューもしています(シンスペース)
この記事の目次
arrows N レビュー:外観
arrows N(F-51C)は6.24インチのフルディスプレイタイプの有機ELディスプレイを搭載したスマホでインカメラはパンチホール型を採用しすっきりしたスタイルとなっています。
ベゼル幅は狭めでスタイリッシュですが、上下部分のベゼルが少し太くなってるのが惜しいところですね。均一ベゼルだったら見た目は完璧でした。
背面パネルはマット調の再生プラスチップを採用しています。今回レビューしてるのはブラッシュネイビーとなっています。
arrows Nはフォグホワイト、フォレストブラック、ブラッシュネイビーの3色から選べますが、背面パネルはマット調ですが指紋は少し付きやすく指紋が気になるならホワイトがおすすめです。
ブラッシュネイビーは背面パネル上部に傷が入ったかのようなデザインを採用していますが、ただ単に汚れてるように見えるだけなので謎デザインかもしれません。
arrows Nのサイドフレームは再生アルミ素材を採用した剛性の高い端末となっています。
操作ボタンは本体右側に集約されていて上から音量ボタン、指紋センサー内蔵のサイドボタンを搭載しています。
ボタンの配置もちょうど良くて操作性は良い感じですね。端末下にUSB-Cポート(USB-C PD 2)、内蔵スピーカー、マイクの穴を搭載しています。
端末の上左側にカードスロットを搭載しています。
カードスロットは手で引き出せるタイプとなっていてnanoSIMを入れることができます。
また、本体側にmicroSDカードを入れることができるのでストレージが足りなっても容量を拡張できるのは有り難い仕様ですね。
なお、eSIMに対応しDSDV(5G + 5G)環境で運用も可能です。(ただし、バンド縛りがあるのでドコモ以外で使うのは実用的ではないかもしれません。)
arrows N レビュー:性能
arrows Nのスペック
今回レビューしているarrows Nとエントリースマホのarrows Weのスペックを比較しました。
モデル | arrows N | arrows We |
---|---|---|
ディスプレイ | 6.24インチ(2,400 × 1,080ピクセル)、有機EL | 5.7インチ(1,520 × 720ピクセル)、液晶 |
リフレッシュレート | 60 / 120Hz | 60Hz |
SoC | Snapdragon 695 5G | Snapdragon 480 5G |
メモリ ストレージ |
8GB 128GB |
4GB 64GB |
生体認証 | 顔 + サイドボタン指紋認証 | 背面式指紋認証 |
広角 | 50MP(1/1.5型)・ƒ/1.88 | 13MP(1/3型)・ƒ/1.8 |
超広角 | 8MP(1/4型)・ƒ/2.2 | – |
マクロ | – | 1.9MP(1/5型)・ƒ/2.2 |
インカメラ | 12MP(1/3型)・ƒ/2.24 | 5MP(1/5型)・ƒ/2.2 |
オーディオ | モノラル、LDAC、aptX Adaptive | |
通信性能 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、5G(ミリ波) | |
バッテリー | 4,600mAh | 4,000mAh |
筐体 | 再生アルミフレーム + 再生プラパネル:IPX8・MIL-810H | プラスチック:IPX8・MIL-810H |
ポート | USB-C(PD2) | USB-C(PD3/PPS) |
サイズ | 155 × 72 × 8.6 mm・171g | 147 × 71 × 9.4 mm・172g |
発売日 | 2023年2月10日 | 2021年12月3日 |
arrows Weはエントリー向けのスマホなのでスペック性能が弱めですが、arrows Nはミドルレンジなので、そこそこ快適なスペックを備えたスマホとなっています。
6.24インチ有機ELディスプレイを搭載
arrows Nは6.24インチの有機EL(2,400 × 1,080ピクセル)を搭載しています。
とても色鮮やかなパネルで写真の色も良い感じに表現してくれます。少し色鮮やかになりすぎる傾向はあるのものの、色合いは自然であらゆるコンテンツをキレイに表現することができます。
リフレッシュレートも120Hzに対応しスクロールした時の文字の残像をしっかり抑えられます。初期設定は60Hzとなっていますが、「設定」の「表示の設定」から「120Hz」に設定できます。
120Hzにすると電池持ちが多少悪くなるものの大幅に悪くなることはないですし、60Hzよりも120Hzにして操作した方が快適に気持ちよく使えるので120Hzに設定するのがおすすめです。
SoCはSnapdragon 695 5Gを搭載
arrows NのSoC(システムオンチップ)は2022年のミドルレンジスマホに多く採用されてるSnapdragon 695 5Gを搭載し8GBの大容量メモリを搭載し、ストレージは128GBです。
モデル | Snapdragon 695 5G | Snapdragon 690 5G |
---|---|---|
CPU | Kryo 660 | Kryo 560 |
GPU | Adreno 619 | Adreno 619L |
Memory | LPDDR4X(17Gbit/s) | LPDDR4X(14.9 Gbit/s) |
NPU | Hexagon 686 | Hexagon 692 |
ISP | Spectra 346T | Spectra 355L |
HDR | – | HDR 10 |
Camera | 1080p at 60FPS | 4K at 30FPS |
Process | 6nm | 8nm |
Snapdragon 695 5Gは6nmプロセスのSoCで690 5GよりもCPU、GPUの性能は向上していますが、ISP(画像処理エンジン)がスペックダウンして4K撮影ができない、HDR再生ができないデメリットがあります。
それに合わせて、arrows Nは9万円もするスマホなのに4K撮影ができないなど動画性能が少し弱い特性を持っています。SoCの特性なので仕方ない部分はありますがちょっと残念です。
Snapdragon 695 5Gを搭載しているarrows N、AQUOS sense7、Xperia 10 IVでAntutuのスコアを比較してみました。
モデル | arrows N | AQUOS sense7 | Xperia 10 IV |
---|---|---|---|
SoC | Snapdragon 695 5G | ||
メモリ | 8GB | 6GB | |
ストレージ | 128GB | ||
総合 | 400825 | 389636 | 392556 |
CPU | 118454 | 120186 | 122461 |
GPU | 102633 | 100641 | 101376 |
MEM | 68891 | 66373 | 65585 |
UX | 110847 | 102436 | 1033134 |
発熱 | 25.8° | 28.3° | 27.6° |
バッテリー | 2%消費 | 2%消費 | 1%消費 |
同じSoCなのでほぼ横並びですがメモリ8GBのarrows Nは余裕があるのかトータル性能がわずかに高くなっています。
実際にarrows Nがどれくらいの操作感になってるのかChromeブラウザ、Twitterを動かしてみました。
意外と快適に動作しています。Snapdragon 695 5Gなのでもう少しモタツキがあるのかなと思ってましたが、120Hzのリフレッシュレートの効果もあってかスムーズに動かすことができます。
アプリの切り替えも695搭載のミドルスマホにしてはスムーズなので思ってた以上に操作性は良好です。
ゲームも普通にプレイが可能でPUBGモバイルは「クオリティHD、フレーム高」が最高設定となっていて、「スムーズ・ウルトラ」でより滑らかな操作でプレイ可能です。
タッチレスポンスも良好でとくにストレスなくプレイができます。ちょっとしたゲームであればarrows Nで十分楽しむことができるでしょう。
ちなみに、arrows Nは「ゲームゾーン」機能によってリフレッシュレートを120Hzにしてプレイも可能です。
ゲーム側で120Hzになるわけでなくあくまでディスプレイ側の設定が120Hzになるだけですが、あきらかに画面を動かした時の残像を60Hzより抑えられて画面が見やすくなります。
せっかくの120Hzをゲームでも活かせるのはいいですね。
原神も普通にプレイ可能です。デフォルト設定は「低」なので高画質で遊べるわけじゃないですが、画質とフレームレートをそこまで気にしないなら普通に遊べるレベルの性能は持っています。
また、arrows Nは画質最高、リフレッシュレート60にしても8GBの大容量メモリによって他のSnapdragon 695 5Gを搭載したスマホよりも滑らかに動かせます。
こちら、画質最高・フレームレート60でプレイした動画です。(スマホ側のゲームゾーンは120Hzに設定しています。
さすがにハイエンドスマホと比べると画質もレートも落ちてますが頑張ってます。最高画質でしばらくプレイして安定してたのでSnapdragon 695 5G + 8GBメモリは意外とスゴイかも?
ちなみに、原神プレイ中にマルチタスクの画面からTwitterアプリに切り替え時の動作も6GBメモリのXperia 10 IVは読み込みに時間がかかってたのに対して、arrows Nは待ちなしでサクッと表示できました。
YouTubeのレビューで詳しくやってます。
原神プレイ中に端末の発熱を計測器を使って計測してみました。
なんと、結果としてarrows Nは33.8℃、Xperia 10 IVは40.1℃と7°も発熱を抑えられていました。放熱性能もarrows Nは優秀なのか端末が熱くなりにくいようです。
これならゲームも長時間プレイできそうですね(スナドラ695はそもそも発熱しにくいSoCですが。)
arrows Nの電池持ち
arrows Nのバッテリー容量は4,600mAhの大容量バッテリーを搭載しています。arrows N、AQUOS sense7、Xperia 10 IVでバッテリー持ちを比較しました。
モデル | arrows N | AQUOS sense7 | Xperia 10 IV |
---|---|---|---|
容量 | 4,600mAh | 4,570mAh | 5,000mAh |
YouTube 60分 | 77 → 71% 6%消費 | 78 → 73% 5%消費 | 75 → 60% 10%消費 |
PUBG 30分 | 88 → 83% 5%消費 | 59 → 53% 6%消費 | 91 → 87% 4%消費 |
原神 30分 | 70 → 65% 5%消費 | 48 → 39% 9%消費 | 63 → 58% 5%消費 |
8時間待機 | 83 → 80% 3%消費 | 66 → 61% 5%消費 | 49 → 42% 7%消費 |
充電 | USB-C |
Snapdragon 695 5Gを搭載しているスマホはもともと電池持ちが良い傾向がありますが、意外にもarrows Nの電池持ちは良好で120Hzのリフレッシュレートにした状態でも十分満足できるバッテリーライフを実現しています。
これだけ電池が持てば2日に1回ペースの充電でも十分使うことができそうですね。
なお、arrows NはQnovo社と共同開発したサステナブルな充電技術を搭載し充電による電池劣化の進行を軽減し電池の長寿命化を実現しています。
arrows N レビュー:カメラ
arrows Nのカメラは広角、超広角のデュアルカメラを搭載しています。今回は上位の2020年モデル・arrows 5Gとリアカメラの画質を比較していきます。
モデル | arrows N | arrows 5G |
---|---|---|
広角 | 5030万画素(1/1.55型)・F/1.88 | 4800万画素(1/2型)・F/1.7 |
超広角 | 800万画素(1/4型)・F/2.2 | 1630万画素(1/3型)・F/2.2 |
望遠 | – | 800万画素(1/4.4型)・F/2.4 |
インカメラ | 1200万画素(1/3型)・F/2.2 | 3200万画素(1/2.7型)・F/2.0 |
動画撮影 | フルHD 30fps | 4K 30fps・フルHD 30fps |
arrows Nの広角カメラは5030万画素(1/1.55型)の大型センサーを搭載しています。
撮影後の写真は1200万画素に縮小されますが、デジタルズーム時も画質の劣化を最小限に防ぐことができるため望遠カメラがなくても実用レベルにおける撮影は意外と大丈夫だったりします。
広角カメラの画質
では、arrows Nのカメラの画質をレビューしていきます。
arrows Nの広角カメラは5030万画素の高画素センサーを搭載してるので普通に風景を撮るくらいなら解像感の高い写真に仕上がります。上位のarrows 5Gと比較しても遜色ない画質です。
ただ、arrows 5Gのように望遠カメラを搭載していないので望遠画角の画質はそんなに良くはないです。ただ、実用レベルのデジタルズーム2倍〜5倍くらいなら十分使える画質となっています。
こちらはarrows Nが広角デジタルズーム3倍、arrows 5Gが望遠光学ズーム3倍の比較となります。
3倍画角なら普通に使える画質です。ちなみに、arrows Nの最大ズーム画角は8倍までとなっています。(arrows 5Gはデジタルズーム16倍まで)
arrows Nの広角カメラは1/1.5型の比較的大きめセンサーを搭載しているので、被写体に寄った時の背景のボケ感もしっかり演出可能です。(ソフトウェアで背景をぼかすポートレートモードも搭載しています。)
1/2型センサーのarrows 5Gと比べても背景のボケ感がarrows Nの方が大きく雰囲気のある写真に仕上げることができます。ミドルレンジスマホのカメラもここまで来たか…って感じですよね。
5,030万画素の高画素センサーのわりに解像感は甘めですが、色合いは誇張しすぎず自然に表現してくれるのでとても背景のボケ感も相まって良い感じではないでしょうか。
デジタルズーム×2での撮影でも画質の劣化は最小限に抑えてキレイな写真に仕上がります。
明暗差のあるところも自動HDRで白トビ、黒潰れを抑えて撮影ができます。
夜間撮影も問題ないレベルの画質となっていて、電飾看板の光もしっかり白トビを抑えて撮影ができます。
解像感は甘めでデジタルズームを使うとノイズが多くなるので夜間に強いわけではないですが、仕上がりとしては自然で普通に撮影するなら十分な画質は保ってると言って良いでしょう。
こちらはarrows Nが広角デジタルズーム8倍、arrows 5Gが望遠デジタルズーム8倍での撮影です。
さすがに光学望遠レンズを搭載しているarrows 5Gの方が画質はキレイですが、意外とarrows Nも負けてないですよね。
こちらはarrows Nが広角デジタルズーム3倍、arrows 5Gが望遠光学ズーム3倍での撮影ですが比較しても大差ない画質の差となっています。
arrows Nのカメラは解像感は5,030万画素のわりに甘めで高精細な写真撮影には適さないですが、色の表現、明るさはちょうど良い感じで普通にキレイで使いやすいカメラだと思います。
目を凝らして見るとノイズは多くて解像感は高くないですがパッと見はとても良い感じなんですよね。1/1.5型の大型センサーなのでデジタルズームと組み合わせで玉ボケもいい感じに演出可能です。
上位のarrows 5Gよりも光の玉ボケを大きく表現できています。
暗いところでもパッと見はキレイな写真に仕上がりますが、光学手ぶれ補正機能を搭載していないのでよく見ると微ブレしてたりはします。(※画像タップで拡大できます。)
多くの方はこれで十分かもしれませんね。ミドルレンジのarrowsでここまでしっかりした写真に仕上げられることに驚きですし、価格がもう少し適正ならとても良い端末なのに…もったいない。
なお、arrows Nはスーパーナイトモードを搭載しています。
ナイトモードOFFでもそこそこ明るめに撮影できますが、ONにすることで暗所でも相当明るい写真になります。見たままてはなく、撮影の幅が広がるのはいいことです。
食レポです。撮影するシチュエーションによっても変わりますが、arrows Nは意外と美味しそうに撮影が可能です。
色乗りがいいんですよね。美味しそうなチーズの色、ベーコンの色、食レポはなかなかいい感じだと思います。
ハム子さんです。
毛並みもしっかり表現しつつクリーム色のハム子さんをしっかり表現できていますね。人の肌の色もいい感じなのでトータルバランスはしっかり取れたカメラに仕上がっているようです。
超広角カメラの画質
arrows Nは超広角カメラを搭載しているので視野の広い画角もしっかり撮影できます。ただ、800万画素と画素数が少ないので1,600万画素あるarrows 5Gと比べると劣るかもしれません。
ただ、意外とソフトウェア処理が向上してるのか800万画素だけど解像感は負けてないかもしれませんね。
センサーが小さいので少し暗めに写ることがありますが、夜間撮影でなければ普通に使えるレベルといったところでしょうか。
arrows N メリット(良いところ)
環境に配慮した国産スマホ
arrows Nはリアパネルやスロットキャップに再生プラスチックを、カメラフレームやサイドフレームに再生アルミニウムを採用し部品総重量に対するリサイクル素材の割合は約67%と環境に優しいスマホです。
さらに、再生可能エネルギーを使用した日本国内工場で組立をした純国産スマホです。国産スマホってほぼないので国産スマホが欲しい!って方にとってはいいかもしれませんね。
さらに、「arrowsポータル」アプリを通して歩数やオフピーク充電に参加することでLaポイントが貯まるサービスがあったりします。
歩くだけ、充電するだけでポイントが貯まるのはいいかも。ちなみに、arrows Nの登録をするだけで3,000pt、会員登録、プロフィール入力で200ptが貰えます。
このLa Pointはギフト交換やdポイントの交換が可能となっているのでちょっとしたポイ活アプリとしても使えそうですね。ポイントが好きな人はどうでしょう。
画面サイズの割に小型軽量で操作しやすい
arrows Nは6.24インチのディスプレイを搭載しています。画面サイズとしては大きめですが本体サイズは(155 × 72 × 8.6 mm)とう横幅が72mmとギリギリ片手で使える大きさです。
重量も171gと軽量でとても使いやすいです。
アルミフレームとプラ素材の筐体を採用しつつも質感は高いので手で持った感触も良好で端末の軽さも相まってarrows Nは意外と操作性がいいんですよね。
感覚としてはPixel 5とPixel 5a(5G)の間くらいのサイズ感、操作感を実現してるような感じです。
120Hzリフレッシュレートに対応
arrows NはSnapdragon 695 5Gのスマホとしては珍しくディスプレイは120Hzのリフレッシュレートに対応しています。
デフォルトは60Hzですが120Hzにすることで滑らかな操作感となります。
メモリも8GBと多いですし操作感は同スペックのAQUOS sense7、Xperia 10 IVより上ですし、意外といい感じに扱うことができます。
顔 + サイドボタン式指紋認証
arrows Nは顔認証に対応しマスクをしていても認証できるので多くのシーンで使えるシステムとなっています。ただ、簡易型なので暗いところだと使えません。
そこで、サイドボタン式指紋認証です。
物理センサーをしっかり搭載したデュアル生体認証で快適にスマホを使うことができ、あらゆるシーンで使うことができるでしょう。
さらに、顔と指紋の「ダブル認証」にも対応しています。
ダブル認証を設定しておくことで顔と指紋の両方を認識させないと先に進めないようにできます。パスワードが絡むアプリのセキュリティを強固にできるので安心して使うことができます。
FCNT独自機能がたくさんある
arrows Nは富士通から引き継いだ独自機能をたくさん搭載していて抜粋してみました。
- FASTフィンガーランチャー:指紋認証からアプリを即起動
- スライドイン機能:アプリ切り替えクイックメニュー
- FAST App ドライブ:よく使うアプリの起動速度向上
- FASTメモ:メモアプリの一発起動
- アプリのピン留め:画面を固定する機能
- 緊急時ブザー:電源長押しでブザー、自動通知
FASTフィンガーランチャーを設定することで指紋に各アプリを紐付けして指紋認証したと同時にアプリのランチャーを表示して2ステップで素早くアプリの
ランチャーモードは4つのアプリを登録しとくことができます。
ダイレクトモードにすることで設定した1つのアプリを指紋認証をしたと同時に起動できます。
例えば、左薬指にダイレクトモードにTwitterを設定しておくことで左薬指で指紋認証するだけで一発でTwitterの起動ができます。よく使うアプリを登録しておくことでスムーズにアプリの起動ができるのはとても便利です。
泡で洗える耐久性の高い筐体
arrows NはIP6X、IPX8の防水防塵、米国国防総省の調達基準MIL規格23項目に準拠した耐久性の高いスマホとなっていて、泡タイプのハンドソープで丸洗いしたり、アルコール除菌も可能です。
防水に対応してても公式で泡ハンドソープで洗っていいよって言ってるスマホは少なく定期的に丸洗いできるのはいいですよね。実際に丸洗いするとめちゃくちゃキレイになりますし香りもよくなりリラックスもできて一石二鳥です。
Androidアップデート保証(最大3回)
arrows NはAndroid 12で動いていますが、最大3回のアップデート保証があるので、Android 15まで正式にアップデートが可能となっています。
さらに、4回のセキュリティアップデートも保証してくれてるので長く最新のOSで使うことができる安心感があります。
アップデート保証があるのはとても良いことですが、Snapdragon 695 5Gで4年間も快適に使えるのか…がちょっと心配になってくるかもしれません。
arrows N デメリット(ダメなところ)
カメラアプリの操作性がイマイチ
arrows Nのカメラアプリ、普通に撮影ができるアプリですがUIデザインが少し特殊で使いにくと感じるところが多いです。
例えば、カメラの切り替え、ズーム画角の設定をする丸アイコンが画面下ではなく画面右にあるので片手で超広角カメラに切り替えたり、ズーム撮影ができません。
写真モードから動画モードへの切り替えも画面下のモード切り替えUIからではなく画面上にあるアイコンで切り替えをするか、モード画面を開いて「ビデオ」をタップする必要があります。
あらゆるコトが片手で操作できない仕様になってるので少し扱いにくさがあります。両手でしっかり使いたい人にとってはある意味使いやすいのかもしれないので、普段から片手操作に慣れてる方はarrows Nのカメラアプリは少し違和感あるかもしれません。
4K・フルHD60fpsの撮影ができない
arrows Nのカメラは4KだけでなくフルHD 60fpsの撮影もできません。
Snapdragon 695 5Gを搭載してるスマホは4K撮影ができないので仕方ないところですが、フルHDで60fpsの撮影に対応していないのは残念ですね。
ちなみに、AQUOS sense7はフルHD60fpsの撮影可能です。(手ぶれはしやすいですが)
カメラ、逆光だとフレアが発生しやすい
arrows Nのリアカメラは意外とキレイな写真撮影が可能ですが、逆光のあるシーンになるとフレアが発生しやすいです。
これはこれで味があっていいのかもしれませんが、シーンによっては豪快にフレアが発生するコトがあるので快晴の日光の激しいところでは使いにくいかもです。
内蔵スピーカーがモノラルでステレオ非対応
arrows Nは内蔵スピーカーがモノラルです。本体下にスピーカーを搭載していてそこから音が鳴るだけです。本体上の受話レシーバーからは音楽は聞こえてきません。
そのわりにドルビーアトモス(Dolbu Atmos)の設定ができるようになってるのが謎すぎます。
ドルビーアトモスをOFFにすると音がスカスカになるのでモノラルスピーカーでも効果はあるみたいで、基本的にドルビーアトモスはONにしておくのがいいでしょう。
ちなみに、BluetoothによるワイヤレスイヤホンはLDAC、aptX Adaptiveの高音質コーデックにしっかり対応しています。音楽聴くならワイヤレスイヤホン使うのがおすすめです。
ワイヤレス充電に対応していない
arrows Nはワイヤレス充電に対応していません。USB-Cケーブルを使った有線充電のみに対応しています。この価格だとさすがにワイヤレス充電は出来るようにして欲しかったですね。
バッテリー充電速度が遅め
さらに、arrows NはUSB-C PD3ではなくPD2に対応してる影響なのが充電速度は遅めです。
実際にAnker 521(Nano Pro)40Wを使ってどれくらいの時間で充電できるのか確認してみました。
- 0分:11%
- 30分:42%(31%増)
- 60分:70%(28%増)
- 90分:85%(15%増)
- 120分:97%(12%増)
30分で30%ほど充電できるので2時間ちょっとでフル充電できる速度ですね。ちなみに、AQUOS sense7は30分で40%増、1時間で75%ほど回復しました。
arrows N、バッテリー劣化を抑えるコトができるのかもしれませんが実用における充電速度は少し気になるところです。
ドコモ専売でバンド縛りあり
arrows N(F-51C)はドコモでしか販売していません。せっかく良い端末なのにドコモでしか買えないのは勿体無い。いろんな販路で買えたらより多くの人に使ってもらえるのに。
また、対応周波数も5Gがn28、n78、n79に対応してますが、ソフトバンクのn3、n77に非対応だったり、4GのB18(KDDI)、B8(ソフトバンク)にも非対応です。
- 5G:n28 / n78 / n79
- LTE(国内):B1 / B3 / B19 / B21 / B42
- LTE(海外):B1 / B3 / B5 / B12 / B39
- 3G(海外):B1 / B5
- GSM:850 / 900 / 1,800 / 1,900MHz
eSIMに対応してるものの他社のeSIMだとバンド制限によって快適な通信ができない場合があるので、少し勿体無い仕様となっています。
もちろん、ドコモ系のNVMOのeSIMを設定することでデュアル環境を構築できますが災害があった時のサブ回線としては約不足感はあるかもしれません。
(バンド制限があっても他の帯域で通信ができるエリアなら問題ないです。UQ mobileのSIMカードを入れましたが普通に通信ができてます。)
価格と性能が見合ってない
arrows Nはドコモで購入可能で一括価格は98,780円と高価で定価で買うとなるとスペックと価格が見合ってないです。
この価格だとハイエンドスマホのZenfone 9、Xiaomi 12T Proが選択肢として入ってくるんですよね。
ただ、「いつでもカエドキプログラム」で24ヶ月後に返却すると実質48,840円と割引額が大きくAQUOS sense7と同レベルの価格になるので返却プログラムありきの価格設定なのかなと感じます。
arrows N(F-51C)レビュー・評価:まとめ
arrows N (F-51C)おすすめな人は
FCNTのarrows Nをレビューしました。最後にどんな人にarrows Nがおすすめなのかまとめました。
- 国産スマホが欲しい人
- 環境を大事にしたい人
- 操作性の良いスマホが欲しい
- スマホでポイントを貯めたい人
国産スマホって珍しいですよね。国産スマホが欲しい、日本を応援したい、さらに環境もいいスマホがいいよね!って方はarrows Nは最高のスマホになるはずです。
画面サイズも6.24インチとそこそこ大きめですが端末がコンパクトにまとまってて、120Hzリフレッシュレート対応で意外と扱いやすいと思います。
さらに、歩数やピーク充電オフ機能を使うことで「arrowsポータル」アプリを通してLaポイントが貯まるサービスもあってdポイントに換算することもできます。
普段の生活の中でポイ活に参加できるのはarrows Nならではのサービスといってもいいかもしれません。
返却プログラムありきなら価格は安い
arrows Nは定価は98,780円と高いですが「いつでもカエドキプログラム」で24ヶ月後に返却すると実質48,840円と価格に見合った金額となります。
4年使うことを考慮したスマホといいつつも2年で返却するのが費用的には良いチグハグ感はあるものの、ドコモから離れられない、国産スマホが欲しいなら意外と悪くない選択肢になります。
仕上がりとしてはバランスが良いですし性能も思ったほど悪くないので普通にしっかり使えるスマホなので返却プログラムでarrows Nにするのはいいと思います。
一括購入はちょっと厳しい価格なのが非常に残念です。
→ arrows We2 Plus、arrows We、arrows 5Gはこちら
→ ドコモ おすすめスマホはこちら
モノラルスピーカーにも関わらずDolbyのオン・オフが出来るのは、AQUOS R2やF-01Jまでのarrows NXでも同様だったので不思議ではないですが、イヤホンでしか機能を活かせないのは勿体ないですよね。
arrows Nのレビューは他方ではボロクソに書かれてたりしましたが、何処も最終的には価格面の指摘が満場一致という感じで、「やっぱりそこだよな」と思ってます。
Weと違い海外ODMではなく、製造・開発まで全て国内な地点で仕方ないとは思いますが。(後はドコモの思惑も?)
まぁ、arrowsのフラッグシップの価格自体歴代NXモデルを見ても、他の同じく高いと言われているXperiaやAQUOSより高かったりするので不思議ではないですが・・・
私のかつて使っていたF-01JもSnapdragon 625で、当時他社フラッグシップが820を搭載していて約8万円台な中、約9万円を最高値でしたからw
ただ当時はまだ今のような端末代金の値引き規制がなく、発売から5ヶ月目ともあってほぼ1/10の値段で買えました。
ミドルレンジでも5~6万円、ハイエンドに至っては10~20万円が当たり前な今の時代を見ていると、あの頃は良かったなと思います。