富士通のarrows Be4 Plusはドコモで21,780円で買うことができるエントリースマホですが、実はこのモデルはarrows Be4のブラッシュアップモデルでありながらも価格が安くなった端末となってるんですね。
arrows Be4 Plusのデザインは従来モデルと全く同じですが、心臓部となるSoCがSnapdragon 460に4GBのメモリを搭載。リアカメラのレンズが少しだけ明るく、バッテリー容量が増えて電池持ちが向上し、普段使いにおいては十分な性能を持ったローエンドスマホとなっています。
この記事では、arrows Be4 Plusのサイズ、スペック、性能、カメラの画質、使いやすさをレビューしているので、価格の安いドコモのスマホが欲しい方は参考にしてみてください。
この記事の目次
arrows Be4 Plusの特徴
- 5.6インチ(1,480 × 720)有機ELディスプレイ
- 本体サイズ(148 × 71 × 9.4mm)で片手で使える
- 背面上部に指紋認証センサーを搭載している
- SoCはSnapdragon 460を採用している
- 4GBのメインメモリ、64GBのストレージ
- 1300万画素のシングルカメラを搭載している
- おサイフケータイ対応し電子決済ができる
- IP68の防水防塵である程度濡れても使える
- MIL規格23項目「mil-std-810G」準拠で耐久性が高い
- IP68の防水防塵仕様で泡のハンドソープで洗浄できる
- ドコモ限定で価格は21,780円と安い
arrows Be4 Plusは5.6インチディスプレイを搭載したコンパクトサイズのローエンドスマートフォンです。
このモデルの凄いところはこの価格でありながらも液晶ではなく有機ELディスプレイを採用しているところ。この価格帯のスマホとは思えないくらい画面の発色がいいので、画面がとにかくキレイに見えます。
お昼に外でカメラ撮影しても画面が暗くて見えないということはなく、快適に使うことができます。ただし、解像度がarrows Be4よりも低くなってしまったのが残念なポイントでもあります。
arrows Be4 Plusの心臓部となるSoC(システム・オン・チップ)はSnapdragon 460に4GBのメインメモリを採用し性能は従来モデルからスペックアップしているので、画面解像度が低くなった相乗効果により、意外と快適に動作する端末になっています。
また、富士通ならではのスライドイン機能、FASTフィンガーランチャー機能、1.5mから落としても画面が割れにくい耐久性の高さ、泡ハンドソープで洗える清潔感を保つことができるスマホとなっています。
ミドルレンジのスマホと比較すると性能は低いのは確かですが、この価格で全部入りスマホになってるので魅力ある端末になっているのではないでしょうか。
arrows Be4 Plus レビュー
arrows Be4 Plusのデザイン・サイズ
arrows Be4 Plusの筐体デザインは従来モデルのarrows Be4とほぼ同じとなっていますが、サイズはほんのわずかですがarrows Be4 Plusの方が大きくなっています。
arrows Be4 Plus | arrows Be4 | |
画面サイズ | 5.6インチ | 5.6インチ |
本体サイズ | 148 × 71 × 9.4mm | 147 × 70 × 8.9mm |
重量 | 160g | 144g |
筐体サイズは高さと横幅が1mmほど大きくなっていますね。
この寸法の違いはほぼないと言ってもいいですが、薄さが0.5mmほど厚くなって重量が重くなったので使用感は変わってるかもですが、その代わりにバッテリー容量が増えて電池持ちが向上するなどのメリットが生まれています。
ディスプレイは有機ELですがフルディスプレイではなく上下は黒ベゼルのあるスタイルとなっています。ノッチを採用していないのでシンプルなスタイルになっているのは好感が持てます。
操作ボタンは筐体の右側にあって上から電源ボタン、音量ボタンを搭載しています。一般的なスマホは上に音量ボタンがありますが、arrows Be4 Plusは配置が逆となっています。
充電ポートはUSB-Cとなっており筐体の左下に3.5mmオーディオジャックを搭載しているので有線イヤホンで音楽を楽しむこともできます。
ストラップを取り付けるための穴も空いているのでお子さん、おじいちゃん、おばあちゃん用のスマホとしてもいいのかもしれませんね。
筐体上の左側にSIMカードスロットがあります。
nanoSIMが入るようになっています。
ドコモで買えるスマホなので基本的にau、ソフトバンク、楽天モバイルで使うようなことはないとは思いますが、SIMロック解除しておけば他の回線のSIMカードを入れて使うこともできます。
ただし、arrows Be4 Plusは基本的にドコモの回線に最適化されているので他会社の回線だと通信速度が遅くなったり、電波が届かないといった問題が出てきます。もし、格安SIMを使いたいならドコモ系のNVMOで使うのがおすすめです。
arrows Be4 Plusは泡ハンドソープで洗える
arrows Be4 Plusは米国国防総省の調達基準のMIL規格23項目「mil-std-810G」に準拠している耐久性が高いこととも特徴の一つとなっています。
例えば、1.5mからスマホが落下しても画面が割れない耐久性を持っていたり、防水なのはもちろん塩水耐久もあったりします。さらに、高温(60°)でも動作する、低温(-20°)でも動作する基準をクリアしております。
このような基準をクリアしているので、泡ハンドソープで筐体を洗うことができるとしているのでしょうね。安心して洗ってキレイを保つことができるのはいいですよね。お風呂に入りながら使うスマホとして、ちょうど良さそうな感じがします。
arrows Be4 Plusのディスプレイ
arrows Be4 Plusは5.6インチの有機ELディスプレイを採用し、解像度は1,480 × 720ピクセルのHD+となっています。
arrows Be4 Plus | arrows Be4 | |
画面サイズ | 5.6インチ(18.5:9) | |
解像度 | 1,480 × 720ピクセル(HD+) | 2,220 × 1,080ピクセル(フルHD+) |
パネル | 有機ELディスプレイ |
解像度が2,220 × 1,080ピクセル(フルHD+)→ 1,480 × 720ピクセル(HD+)とスペックダウンしています。とはいえ、画質が悪いと感じることはなく、有機ELディスプレイを採用していることもあって発色はとてもいいです。
細かい文字になるとフルHDに対応しているスマホと比べると滑らかさは少し劣りますが、十分使えるレベルの画質にはなっているかと思います。2万円で買えるスマホで有機ELを採用している端末は意外と少ないので大きな魅力の一つですよね。
とくに、2万円前後で手に入れることができる液晶ディスプレイを採用しているスマホは昼間など太陽下になると画面が暗くて見えない事態になってしまいますが、arrows Be4 Plusは明るいところでも視認性が高く見やすくなっています。
とくに、太陽下で写真撮影をすると何が表示してるのか見えないことがありますが、有機ELを搭載しているarrows Be4 Plusはそのようなことはありません。しっかりと画面で被写体を確認しながら写真撮影することができます。
arrows Be4 Plusは5.6インチのディスプレイを搭載し横幅71mmとなっていますが、この端末はケースなしで使っても全然問題ないモデルなので片手操作しやすい大きさになっています。
また、スライドイン機能を使うことでよく使うアプリを片手でスッと切り替えすることもできます。
ホーム画面に戻ることなくアプリを切り替えできるので、この機能はとても使いやすいです。富士通独自の機能となっているので、この機能が使いたいならarrows Be4 Plusはおすすめです。
arrows Be4 Plusの指紋認証センサー
arrows Be4 Plusは背面式指紋認証機能を搭載しているので、指を使って画面ロック解除することができます。
背面パネルに指紋認証センサーがあるので机の上に置いたまま画面ロック解除できないのは少し使いにくさを感じますが、マスクをしていても普通に使える安心感はあります。
認証速度も物理センサーなので快適ですし、普通に使う分においては問題はなさそうです。
また、富士通独自機能となる指紋とアプリを紐つけして認証解除と同時にアプリを起動できる「FASTフィンガーランチャー」を使うこともできます。
ランチャーモードは指紋センサー上で指を上下左右に動かして登録したアプリを起動でき、ダイレクトモードは一つのアプリだけを登録できるので中指とTwitterを結びつけておけば中指で画面ロック解除しつつTwitterをダイレクトに起動できます。
この機能はとっても便利ですね。わざわざホーム画面に行かなくてもダイレクトにアプリを起動できるので手間を省くことができます。
歩数だけでなく心拍数も計測できる
arrows Be4 Plusは健康機能アプリのLalaiaがプリインストールされていて、自動的に歩いた歩数をカウントしてくれるようになっています。
このアプリの凄いところがインカメラを使って心拍数も計測できるところでしょうか。
心拍数をインカメラを使ってこのように計測します。
どうやって心拍数を計測してるんでしょうかね。
首元の血管の動きを読みとって計測しているのですか。ちなみに、arrows Be4 PlusとApple Watchで同時に心拍数を計測してみましたが、arrows Be4 Plusが86拍数/分だったのに対してApple Watchは91拍数/分でした。
arrows Be4 Plus 内蔵スピーカーの音質
arrows Be4 Plusの内蔵スピーカーは筐体下に搭載しています。USB-Cポートの右側の横長の穴ですね。これがスピーカーでモノラル再生となっています。
ステレオ再生には対応していないのですが、音質はそこそこいい感じです。低音は弱いですが中音〜高音までしっかり音が鳴っているので、YouTubeの動画の音をしっかり試聴することができます。
それでも、必要最低限の音質になっているので音質の良さを重視するならBluetoothスピーカーを使った方がいいのかもしれません。ちなみに、arrows Be4 Plusは意外とオーディオに関するスペックは高くなっておりハイレゾ音声(FLAC、Appleロスレス)の出力が可能です。
ワイヤレスイヤホンもSBC、AACだけでなくaptXのコーデックにも対応しているのでハイエンドなワイヤレスイヤホンも十分性能を発揮できるのがいいところでもあります。
arrows Be4 Plusのスペック・性能 レビュー
Snapdragon 460を採用している
arrows Be4 Plusの心臓部となるSoC(システム・オン・チップ)はSnapdragon 460を搭載しています。
Snapdragon 460は2020年1月に発表された8コアCPU(Kryo 240 Gold 4コア + Kryo 240 Silver 4コア)、Adreno 610のGPUを内蔵したチップです。メインメモリは4GB、ストレージは64GBとなっています。
どれくらいの性能を持っているのかGeekbench 5で計測をしてみました。参考までにarrows Be4(以前計測したデータ)、Xperia Ace IIとどれくらい性能が違うのか比較してみました。
モデル | arrows Be4 Plus | arrows Be4 | Xperia Ace II |
---|---|---|---|
CPU | Snapdragon 460 | Snapdragon 450 | MediaTek Helio P35 |
GPU | Adreno 610 | Adreno 506 | PowerVR Rogue GE8320 |
RAM | 4GB | 3GB | 4GB |
ストレージ | 64GB | 32GB | 64GB |
CPUシングルコア | 251 | 151 | 172 |
マルチコア | 1114 | 919 | 918 |
GPU(OpenCL) | 263 | 253 | 計測不能 |
Snapdragon 450 → 460でシングルコアCPUが151 → 252に、マルチコアCPUが919 → 1114と20%ほど性能が向上しています。GPUの性能はさほど差はないような感じとなっております。
では、Antutuだとスコアはどうなるのか比較しました。
モデル | arrows Be4 Plus | arrows Be4 | Xperia Ace II |
---|---|---|---|
CPU | Snapdragon 460 | Snapdragon 450 | MediaTek Helio P35 |
GPU | Adreno 610 | Adreno 506 | PowerVR Rogue GE8320 |
RAM | 4GB | 3GB | 4GB |
トータル | 144714 | 105476 | 105880 |
CPU | 57106 | 37084 | 38530 |
GPU | 22304 | 9450 | 14963 |
MEM | 35310 | 24216 | 27615 |
UX | 29994 | 20387 | 24772 |
トータル性能で105476 → 144714と1.4倍も性能が向上しています。とくに、GPUが9450 → 22304と2.2倍も高くなっています。また、メインメモリが3GB → 4GBになったことでMEMのスコアも向上しているのがわかります。
PUBGモバイルでどれくらいの画質、フレームレートで遊べるのか確かめてみました。
画質・スムーズでフレームレート高、標準でフレームレート中に設定することができました。こちらは画質標準でフレームレート中でプレイした時の画像です。
普通に遊べるレベルの画質、フレームレートを維持していますが、急激に画面をスクロールさせるとコマ落ちがあったりするので、とりあえず普通に遊ぶことができるレベルと思っていた方がいいでしょう。
PUBGモバイルをプレイ中にバッテリー、CPUの温度を確認してみました。
CPUの温度が48°と意外と高くなっているように見えますが、実際の端末の発熱は少なくなっており本体の指紋認証センサーがある部分が少し熱くなっていますが、端末全体が熱くなることはないので安心して長時間遊ぶこともできるかと思います。
arrows Be4 Plusの実際の動作速度
では、実際にarrows Be4 Plusはどれくらいの速度で動作するのかChromeブラウザ、Twitterで動画でチェックしてみました。
格上のミドルレンジクラスのスマホと比べると動作は遅めではあります。Twitterはどちらかというと動作が重いアプリなのでスクロールにカクツキはどうしても出てしまいますが、普段使うのには十分な速度といっていいのではないでしょうか。
arrows Be4 Plusの電池持ち
従来モデルのarrows Be4は2,780mAhのバッテリー容量でしたが、arrows Be4 Plusは3,600mAhと大幅にバッテリー容量が増えています。どれくらい、電池が持つのかXperia Ace IIと比較してみました。
arrows Be4 Plus | Xperia Ace II | |
バッテリー容量 | 3600mAh | 4500mAh |
YouTubeを1時間閲覧 | 50% → 43% (7%消費) | 59% → 52% (7%消費) |
ゲーム(PUBG)30分プレイ | 45% → 38%(7%消費) | 52% → 45%(7%消費) |
バッテリーの容量はarrows Be4 Plusの方が少ないですが、基本的には同じくらいの電池持ちと見て良さそうですね。YouTubeを1時間楽しんでも7%しか消費しないので10時間以上見てもまだスマホが使えます。
arrows Be4 Plus 通信性能
arrows Be4 Plusはの通信スペックはWi-FIは11ac(Wi-Fi 5)、4G LTE(Band 1・3・19)、3G(1・6・19)となっています。4G通信の最大通信速度はドコモ回線で受信時最大: 150Mbps、送信時最大: 50Mbpsとなっています。
arrows Be4 Plus | arrows Be4 | |
Bluetooth | 5.0 | 4.2 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac | |
モバイル通信 | 4G LTE(Band 1・3・19)、3G(1・6・19) 受信時最大: 150Mbps、送信時最大: 50Mbps |
Wi-Fiとドコモの回線で実際にどれくらい通信速度が出るのかを計測してみました。
受信速度 | 送信速度 | Ping | |
Wi-Fi | 80.0Mbps 112.5Mbps |
77.8Mbps 53.8Mbps |
17ms 17ms |
4G | 53.8Mbps 47.8Mbps |
20.4Mbps 19.9Mbps |
54ms 54ms |
arrows Be4 Plusはドコモの主要バンドには対応しているので電波が届きにくいことはありませんが、通信速度は控えめで4G LTEの回線で20〜50Mbpsほどの速さとなっています。
大容量ゲームデータのダウンロードには少し時間がかかるかもしれませんが、普通に使う分においては問題ないでしょう。
ドコモで買えるスマホなので基本的にau、ソフトバンク、楽天モバイルで使うようなことはないとは思いますが、SIMロック解除しておけば他の回線のSIMカードを入れて使うこともできます。
arrows Be4 Plusは基本的にドコモの回線に最適化されているので他会社の回線だと通信速度が遅くなったり、電波が届かないといった問題が出てきます。もし、格安SIMを使いたいならドコモ系のNVMOで使うのがおすすめです。
arrows Be4 Plus カメラのレビュー
リアカメラ・インカメラのスペック
arrows Be4 Plusは1310万画素のイメージセンサーを搭載したシングルカメラ仕様となっており、とてもシンプルなリアカメラとなっています。
arrows Be4 Plus | arrows Be4 | |
リアカメラ | 1310万画素(1/3.06型)・F/1.8 | 1310万画素(1/3型)・F/1.9 |
機能 | 人物限定ポートレートモード、自動シーン認識、Adobe Photoshop Expressモード、スマートセルフィー、目線ガイド、美肌モード | 人物限定ポートレートモード |
インカメラ | 800万画素(1/4型)・F/2.0 |
従来モデルとほぼ同じカメラスペックではありますが、レンズの明るさがF/1.9 → 1F/1.8とほんの僅かですが明るくなっています。センサーサイズもちょっとだけ大きくなっているので夜間撮影に少しは強くなっているのかもしれません。
なお、背景をぼかす機能も搭載していますが人物撮影限定となっています。
色鮮やかでキレイな写真が撮れる
では、arrows Be4 Plusのカメラでどんな写真を撮影できるのか実際に撮影してみました。(画像をクリックで拡大できます。)
arrows Be4 Plusは「自動シーン認識機能」が追加されてシチュエーションに合わせて最適な画質で写真を撮影できるようになりました。なので、逆光のあるシーンでも自動的にHDRをONにして白トビの少ない写真を撮影できるようになりました。
例えば、こちらはarrows Be4で撮影した写真です。
逆光のあるシーンは手前が暗くなってしまい空も白トビしてしまうことがありました。このようなシーンは手動でHDRを有効にする必要がありました。しかし、arrows Be4 Plusならシチュエーションを判別し自動でHDRをONにしてくれるので白トビのない明暗差のない写真を気軽に撮影できます。
arrows Be4 PlusのHDR撮影は全体的に明るくなりすぎる傾向があるので、個人的にあまり好きはないんですがね…。上のarrows Be4で撮影した写真の方が引き締まっていい感じにも見えます。
とはいえ、常にHDRがONになるわけではなく必要がないと判断された場合は引き締まった写真を撮影ができます。例えば、このようなHDRをオンにした方がいいのか、オフにした方がいいのか迷うシーンで自動的に判別しHDRオフで撮影してくれます。
右の写真は自動シーンをオフにしてHDRオンにして撮影したものですが、自動シーン認識オンにして撮影した方が色が引き締まっていい感じの写真に。arrows Be4 Plusはこのようにユーザー側が考えなくてもいい感じの写真に仕上げてくれるよう進化しています。
arrows Be4 Plusは色使いがなかなか優秀で表現が難しい花の色もキツくなりすぎないように自然な色合いに調整してくれます。
夜間撮影はノイズが多め
arrows Be4 Plusは夜間撮影であってもライトのある明るめのところであれば、それなりに撮影は可能となっていますが、ノイズが少し多い写真に仕上がることが多いです。
全体的にぼやっとした印象の写真に仕上がっていますよね。ただ、少しアンダー気味に撮影できたらノイズは抑えられるので使い方次第なのかなといったところです。一応、露出はカメラアプリで撮影しながら調整はできます。
arrows Be4 PlusはHDR撮影に対応していて自動シーン認識で自動適用してくれるので、電飾看板など白トビしやすいようなシチュエーションも白トビを抑えながらキレイな写真に仕上げてくれます。
ナイトモードには非対応なので暗闇の中だと見たままの明るさの写真に仕上がります。
arrows Be4 Plusに搭載しているレンズはこのような激しい光を発するライトを撮影すると赤色の光が写り込んでしまいます。
この端末で夜間撮影することはあまりないとは思いますが、街のイルミネーションを撮影するといった用途にはあまり向いてなさそうですね。
Photoshop Expressモードの撮影
arrows Be4 PlusはAdobeのPhotoshop Expressがプリインストールしており、標準のカメラアプリと連携して自動的に補正した写真を撮影できるようになっており、切り替えは標準のカメラアプリのモード設定から簡単にできます。
シャッターを切ると撮影してから処理がこのように入るので少し時間がかかってしまうのがネックとなります。
arrows Be4 Plus側の自動シーン判別も機能しているので白トビしそうなシチュエーションは自動的にHDRがオンになって撮影が可能となっているので幅広く使えそうな感じがします。
Photoshop Express自動処理前(右)と自動処理後(左)の違いはこんな感じです。
Photoshop Expressの処理が入ることでシーンによっても異なりますが、少し明るめに色あいが温かみのある感じになるようです。
とはいえ、ここまで待ってこの差なので正直なとこおろPhotoshop Expressを使わずに標準カメラで撮影してもいいように思います。
ちなみに、Photoshop Expressはアプリを起動して色合いを自由に簡単にカスタマイズできます。
これは、標準カメラアプリで撮影して後からカスタマイズもできるので標準カメラで普通に撮影してからPhotoshop Expressで色合いをカスタマイズするといった使い方の方がいいのかもしれません。
arrows Be4 Plus レビュー:まとめ
arrows Be4 Plus メリット
arrows Be4 Plusは5.6インチサイズのコンパクトで持ちやすいローエンドスマートフォンです。ローエンドでありながらも有機ELディスプレイを搭載しているので色鮮やかで画面が見やすいのはとてもいいところでもありますね。
- 端末価格が21,780円ととにかく安い
- 片手で使えるサイズが使いやすい
- 普通に使える動作速度となっている
- おサイフケータイ対応で電子決済できる
- 泡ハンドソープで洗える防水性能
ローエンドチップのSnapdragon 460を搭載しているarrows Be4 Plusですが画面解像度がHD画質なので意外と快適に動作します。サクサクとまではいかないにせよ、ブラウジング、SNS、動画を見るくらいであれば十分な動作速度となっています。
また、1.5mから落としても画面が割れにくい耐久性があったり、泡ハンドソープで洗うことができるのはいいですよね。保護ケースなしで普通に使うことができるので子どものスマホ、おじいちゃん、おばあちゃんのスマホとしても最適です。
arrows Be4 Plus デメリット
価格が2万円なので贅沢を言ってはいけませんが顔認証機能に対応していたらもっと使いやすかったかなと思います。
- 顔認証機能に対応していない
- 背面式指紋認証センサーが少し使いにくい
- ドコモだけでしか買うことができない
というのも、arrows Be4 Plusは背面式の指紋認証センサーを搭載しているため机の上に置いたままだとパスコードを入力するか、端末をわざわざ手に持って画面ロック解除する必要があります。
これが地味に使いにくいんですよね。顔認証に対応していれば背面式指紋センサーでもいいのかなとは思うので、ちょっと残念なところです。とはいえ、Smart Lookを設定しておくことで信頼できる場所などは認証機能をオフにしておくこともできるので使い方次第なのかもしれません。
arrows Be4 Plusは21,780円で手に入れることができるドコモの格安スマホです。分割で605円(36回払い)で買うこともできるので、とにかく端末費用を抑えたい方におすすめできる端末になっているかと思います。
はじめまして、こんにちは。
この記事を拝見して購入を決めました。
大した用途に使っていなかったので安いやつにしようとしていたけれども、動作がガクガクでも嫌だなと思っていました。その点、この記事の実際の動作速度の動画は非常に参考になりました。
自分にとって過不足のないものを選べたと満足しています。ありがとうございました。