AQUOS R8 pro レビュー

AQUOS R8 pro、シャープの本気を見せてくれるのか…?

AQUOS R8 proは6.6インチの大画面ディスプレイにSnapdragon 8 Gen 2にリアカメラに1.0型のセンサーにLEICA監修のズミクロンレンズを採用したラグシップモデルです。

基本的な構成としては1世代前のAQUOS R7と同じではありますが、SoCと放熱性能が向上してより扱いやすくなったスマホに仕上がっています。

ということで、AQUOS R8 proの本体デザイン、サイズ、性能、発熱、電池持ち、カメラの画質などレビューしていきます。実際に使ってどうなのかメリット、デメリットも書いたので参考にどうぞ!

AQUOS R8 pro メリット
  • 大画面でコンテンツを楽しめる
  • Snapdragon 8 Gen 2でゲーム性能が高い
  • 発熱しにくくなって電池持ちが向上した
  • LEICA監修のカメラで雰囲気ある撮影が可能
  • スペクトルセンサーでカメラの色が自然に
  • 専用ケースでフィルターの装着ができる
AQUOS R8 pro デメリット
  • AQUOS R7から進化が少ない
  • ベゼル太めで筐体サイズが大きめ
  • 望遠画角の画質が悪い(R7と同じ)
  • 端末価格が19〜21万円と高め

AQUOS R8 proはドコモ、au、ソフトバンク、IIJmioで取扱いをしています。IIJmioは割引が入って164,800円で購入可能で少し安く買うことができるようになっています。

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AQUOS R8 proの特徴

AQUOS R8 pro
AQUOS R8 proのスペック
  • 6.6インチ(最大240Hz)有機ELディスプレイ
  • 解像度:2,730 × 1,260ピクセル(WUXGA+)
  • SoC:Snapdragon 8 Gen 2
  • メモリ:12GB、ストレージ:256GB
  • 広角(SUMMICRON):47.2MP(1型)・F1.94
  • 深度カメラ:1.9MP(1/5型・モノクロ)
  • インカメラ:12.6MP(1/3型)・F/2.3
  • 色調整:14chスペクトルセンサー
  • 生体認証:顔 + 画面内指紋認証
  • オーディオ:ステレオ、3.5mmオーディオジャック
  • 充電:USB-C & ワイヤレス(Qi)対応
  • 通信:Bluetooth 5.3、Wi-Fi 6E、5G Sub-6・mmWV
  • バッテリー:5,000mAh、防水防塵:IP68
  • NFC :Type A/B/F(おサイフケータイ対応)
  • サイズ:161 × 77 × 9.3 mm、重量:203 g
  • 発売日:2023年7月20日(木)

AQUOS R8 proは6.6インチの有機ELディスプレイ(最大240Hz)を搭載した大画面スマホで従来型のR7と同じ画面サイズで筐体サイズも全く同じなので使用感は変わりありません。

完全フラットな前面パネルがスッキリしていていい感じです。

リアカメラはLEICA監修ズミクロンレンズに4,720万画素の1.0型大型センサーを採用し超広角から望遠6倍までの画角を一つのカメラで賄うスタイルとなっています。

全く変わってないの?って思うかもしれません。そうです。基本スペックはAQUOS R7と同じとなっていて、新しく14chスペクトルセンサーを搭載して色味を自然に表現できるように進化はしてるんですね。

画質や雰囲気はR7と同じだけど色味がより雰囲気ある感じに仕上げてくれる感じとなっています。

SoC(システムオンチップ)はすでに数多くのハイエンドスマホに採用されて評価の高いSnapdragon 8 Gen 2を採用し発熱を抑えながら電力効率が向上、バッテリー持ちがR7よりも良いのが特徴です。

AQUOS R8 pro 原神

とくにYouTubeアプリで動画を長時間視聴してるAQUOS R7は発熱し電池減りが少し速かったのが、AQUOS R8 proはかなり改善しており、明らかにバッテリーライフが長くなってるのを感じます。

AQUOS R8 proの使用感として大きな進化はないですが、細かいところで改善されて完成度が高まりました。

1世代前のAQUOS R7からの乗り換えは微妙ですが2世代前のAQUOS R6からの乗り換え先としてAQUOS R8 proは良い選択肢になるのではないでしょうか。

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AQUOS R8 pro レビュー

本体デザイン

AQUOS R8 proの背面はマット調に加工されたアクリル樹脂パネルを採用しておりサラサラとした手触りの筐体となっています。

実はAQUOS R7はガラスパネル(Corning Gorilla Glass Victus)でした。が、AQUOS R8 proはなぜかアクリル樹脂パネルに変更となって指で押すとペコペコします。(笑)(泣)

AQUOS R8 proはリアカメラの周囲に金属フレームを追加して上手く排熱していますが、そのおかげもあって背面パネルをプラ素材にしても問題ない判断があったのかもしれません。

AQUOS R8 pro vs AQUOS R7

本体カラーが違うので変化は分かりにくいですが質感が下がった感じはやはりありますね。背面パネルの質感仕上がりはAQUOS R8 proよりもAQUOS R7の方が上と言わざる得ないでしょう。

AQUOS R8 proのサイドフレームはアルミ素材を採用しており粗目のあるテクスチャー加工が施されています。

AQUOS R8 pro サイドフレーム

AQUOS R8 proの角っこのエッジ加工の角度は浅くなりました。R7の方が深くて印象的なデザインになっています。

AQUOS R8 pro vs AQUOS R7 サイドフレームの形状
AQUOS R8 pro vs AQUOS R7

個人的にはエッジ加工が深かったR7の見た目の方がカッコいいですよね。差別化のために微妙なデザイン変更が必要だったのかもですが、ここは変えなくても良かったかもしれません。

サイドフレームの質感もどうでしょうね。AQUOS R8 proは粗目のある手触りで、R7はヘアライン加工がされたスベスベとした手触りとなっています。

AQUOS R8 proとAQUOS R7 サイドフレームの質感の違い
AQUOS R8 pro vs AQUOS R7

金属素材自体はアルミと同じだと思いますがAQUOS R8 proの筐体質感が少し下がったように見えるのが残念なところです。

操作ボタンは本体右側に集約されていて上から音量ボタン、サイドボタンを搭載しています。

AQUOS R8 pro 操作ボタン

サイドボタンは本体中央に配置されてるので画面サイズが大きいとはいえ指が届かないことはなく快適に操作できるかと思います。

受話レシーバーは本体隅に配置されてインカメラがパンチホール型として画面上部中央に設置されてます。

AQUOS R8 pro インカメラ

AQUOS R8 proはベゼル幅が少し太めでサイドフレームも肉厚なので6.6インチの画面のわりに本体横幅は77mmと少し幅広な筐体サイズとなっています。

エレコムの専用ケースを装着しました。

AQUOS R8 pro ケース装着

しっかり本体を守ってくれるので安心ですが少しゴツいです。6.6インチと大画面なのにさらに大きくなります。で、このケースは52mmのフィルターを装着できる特殊仕様となっています。

AQUOS R8 pro ケースフィルター部分

PLフィルター、NDフィルターなどを装着してフィルターならでは楽しみ方も可能です。

AQUOS R8 pro フィルター装着

ただし、かなり出っ張ってしまうので装着しながら持ち歩くのは適していないです。またグリップがないケースなので少し撮影はしにくいのかなと感じました。ここまで出っ張るなら思い切ってグリップがあっても良かったのではないでしょうか。

生体認証はインカメラによる顔認証に対応しています。画面を顔に向けるだけで画面ロック解除して使い出すことができます。

AQUOS R8 pro 顔認証

マスクをしていても顔認証が可能で暗いところでも反応が良くて簡易型の顔認証ですが使えるシステムとなっていて、もし、顔認証ができないシーンにおいても画面内指紋認証が使えます。

AQUOS R8 pro 画面内指紋認証

3D超音波式の画面ない指紋認証(Qualcomm 3D Sonic Max)なので精度が高くて認証エリアも広くて使いやすいものとなっています。設定時も指を何回も認証しなくてもいいのが楽で使いやすいですね。

筐体の評価
  • 6.6インチと画面が大きくて見やすい
  • 顔 + 画面内指紋認証に対応してる
  • IP68防水防塵でで水回りでも使える
  • 専用ケースでフィルターが使える
  • 背面パネルがアクリル樹脂で質感低下
  • 画面ベゼルが太めで本体が大きい
  • スリムなケースが少ない(というかない?)

充電と外部ポート

AQUOS R8 proは本体下に充電ポートを搭載しUSB-C(3.2 Gen 2)に対応し高速データ通信も可能です。

AQUOS R8 pro 本体下部分

USB-C PD3(PPS)対応で最大25Wの急速充電に対応しています。

実際に45WのPPS対応充電アダプタ・Anker Nano II 45Wを使って充電して出力を計測すると(9.07V × 2.67A = 24.2W)で充電できていたので公式通りの充電速度となっているようです。

ちなみに30WのAnker 711 Chargerも同じくらいの充電速度となっておりました。

さらに、AQUOS R8 proはワイヤレス(Qi)充電に対応しています。

AQUOS R8 pro ワイヤレス充電対応

無線でケーブルレスで充電が可能で15W出力での充電が可能なAnker PowerWaveII Standを使って実測したと充電したところ30分で(31% → 57%)と26%充電できていて1時間で78%(47%増)となっていました。

端末上にカードスロットを搭載し付属のピンを使ってスロットの開閉が可能となっています。本体側にMicro SDカードも入れられるので撮影データを気軽に受渡しも気軽に行うことも可能です。

SIMカードはnanoSIMに対応しています。もちろん、e-SIMも使えるので物理カード + eSIMのデュアル通信環境を構築可能でいざという時に使えるのは嬉しい仕様です。

充電・外部ポートの評価
  • 最大25W PD3/PPSの高速充電に対応
  • チャージシェアに対応している
  • ワイヤレス充電(Qi)に対応している
  • microSDカードでストレージ拡張可能
  • 45W充電に対応してほしい

ディスプレイの性能

AQUOS R8 proは6.6インチの有機ELディスプレイ(IGZO Pro OLED)を搭載し10億色の再現が可能なリッチカラーテクノロジーに対応し、新素材パネルによってAQUOS R7よりブルーライトが50%カットされています。

AQUOS R8 pro ディスプレイ

仕様は従来と同じで解像度は(2,730 × 1,260ピクセル)、最大240Hzリフレッシュレートに対応し滑らかに操作が可能でフレームレートを補完する機能も搭載しています。

AQUOS R8 pro なめらかハイスピード

また、低解像度の動画をアップスケールする機能も搭載してるので解像度の低い動画もキレイで滑らかな映像にして楽しむこともできます。

ディスプレイの画質設定は「おススメ(アプリによって適した画質に切り替える)」、「標準(色彩の調和のとれた画質)」、「ダイナミック(くっきりと色鮮やかな画質)」、「ナチュラル(実際の色に近い)」から選べます。

さらに、ディスプレイの色温度も調整可能です。

デフォルトは自動調整(スマートカラーマッチング)で環境光に合わせて最適な色温度にしてコンテンツを楽しめます。

AQUOS R8 proのディスプレイは色鮮やかなので「標準」でも撮影した写真をSNSにアップして別スマホで閲覧すると「あれ?色が違うな?」となるので気になる場合は「ナチュラル」にすることで回避できます。

画面輝度は最大2,000nitsと従来モデルと同じですが、晴れた明るい日でも視認性は良好で見やすいです。

AQUOS R8 pro vs AQUOS R7 画面輝度比較
AQUOS R8 pro・AQUOS R7

AQUOS R8 proのディスプレイは一般的なスマホの画面比率で電子書籍も読みやすく漫画を読むスマホとして適しています。また、画面が大きいの2画面表示で二つのアプリを同時に使用しても余裕ある操作が可能です。

本体横幅は77mmと幅広なので片手操作は難しいです。大画面スマホの宿命というべきか、もう少しベゼルを削って欲しいというべきか。

ソフトウェアの片手キーボードを組み合わせで、なんとか片手で使えるかどうかといったところでしょうか。

AQUOS R8 proは独自機能はあるはありますが、Xperia 1 Vのようなサイドセンスのようなアプリメニュー機能がないのが少し使いにくいところかもしれません。

ディスプレイの評価
  • 10億色の再現ができるリッチカラーテクノロジー
  • 最大240Hzリフレッシュレートに対応
  • 色鮮やかでコンテンツが栄える表示か可能
  • アップスケーリングで動画の画質がキレイに
  • フレームレート補完機能で動画も滑らかに
  • 最大輝度は従来モデルと同じまま
  • ベゼル幅が少し太めで幅広な筐体サイズ
  • 片手切り替えできるサイドメニューがない

オーディオの性能

AQUOS R8 proはステレオスピーカーを搭載しています。ドルビーアトモスに対応し音の広がりのある臨場感あるサウンドを楽しめます。

音質は従来のR7と同じです。

低音から高音まで軽快になる迫力のサウンドとなっており、音量を上げると筐体が共振するのが少し気になりますが音質は良好です。

AQUOS R8 proは3.5mmヘッドフォンジャックを搭載しているので有線イヤホン、ヘッドフォンを使って音楽を楽しむことも可能です。

AQUOS R8 pro 3.5mmオーディオジャック

もちろん、Bluetoothによる無線接続でワイヤレスイヤホンを接続して音楽視聴も可能です。

音声コーデックはSBC、AACだけでなく高音質コーデックのaptX adaptiveによるSnapdragon Sound、LDACに対応しています。

LDAC・aptX Apaptiveに対応
AQUOS R8 pro 音声コーデック
  • SBC:○
  • AAC:○
  • aptX:○
  • aptX HD:○
  • aptX Adaptive:○
  • LDAC:○

LDAC対応のWF-1000XM4、aptX Adaptive対応のMomentum TW3を最高音質で楽しめますし、LE audioも対応しているので今後の最新のワイヤレスイヤホンのスペックをフルで楽しめるのはいいですね。

オーディオの評価
  • LDAC、aptX Adaptiveに対応している
  • ドルビーアトモスで広がりある音響に
  • 3.5mmオーディオジャックを搭載
  • デメリットはとくにない

SoCのスペックと性能

AQUOS R8 proのSoC(システムオンチップ)はSnapdragon 8 Gen 2を搭載しメモリは12GB、ストレージは256GBとなっています。

Snapdragon 8 Gen 2

Snapdragon 8 Gen 1のCPUは高性能コア(1 + 3)+ 効率コア(4)だったのが、Snapdragon 8 Gen 2は高性能コア(1 + 2 + 2)+ 効率コア(3)と高性能コアが増えて性能が大きく向上しています。

高性能コアが増えると電力効率と発熱が気になるところですが、Snapdragon 8 Gen 2は電力効率も考慮されたチップで性能を向上しつつも電力効率が40%も改善しています。

AQUOS R8 proはストレージがUSF 4.0に対応し書込速度、読込速度が向上しアプリのインストール速度、起動速度、データ保存速度が速くなっています。

AQUOS R8 pro vs R7 ストレージ性能比較

トータルで1.8倍ほどストレージ速度が向上しています。3Dゲームをすることが多いと読み込み時間に時間がかかることがありますがAQUOS R8 proではストレスなくプレイが可能となりそうです。

Antutu(v10)で性能を比較しました。

Antutu(v10)性能比較
モデル AQUOS R8 pro AQUOS R7
SoC Snapdragon 8 Gen 2 Snapdragon 8 Gen 1
メモリ 12GB / 256GB
総合 1221784 902268
CPU 354078 233031
GPU 429591 277098
MEM 239772 191358
UX 198343 200781
発熱 41°(4°上昇) 41°(3°上昇)
バッテリー 5%消費 5%消費

実際にAQUOS R8 proがどれくらいの操作感で動作するのかChromeブラウザ、Twitterを動かしてみました。

AQUOS最新のハイエンドチップなので当然ながら快適に動作します。あらゆる動きが軽やかにサクサク動くのでストレスなく使うことができるでしょう。

ゲームのPUBGモバイルも快適にプレイ可能で「HDR・極限」での設定で高画質にスムーズにプレイすることができます。

AQUOS R8 pro PUBGモバイル画質設定
画質設定

ただし、同じくSnapdragon 8 Gen 2を搭載しているXperia 1 Vで対応していた「スムーズ + 90fps」には非対応となっています。(2023年7月現在)

AQUOS R8 pro  PUBGモバイル

PUBGモバイルはとても滑らかにプレイできるのでゲームを優位に進めることができそうです。

動作が重い原神のデフォルト設定は(中・30フレーム)ですが、Snapdragon 8 Gen 2を搭載しているので画質を(最高・60)にしても問題なくプレイ可能です。

実際にどれくらいの動作感なのか最高画質、60フレームレートにしてAQUOS R8 proとAQUOS R7でプレイし比べてみました。

どちらも滑らかに動作していますが、長時間プレイになってくるとSnapdragon 8 Gen 1のAQUOS R7は熱ダレを起こしてフレームレートが落ち気味になりますが、8 Gen 2のAQUOS R8 proはスムーズに動かすことが可能です。(動画の後半部分)

ゲームを長時間遊ぶことがあるなら間違いなくAQUOS R8 proは動作が安定していますし、発熱もしにくくなってるので快適にゲームを楽しむことができます。

端末の発熱

AQUOS R8 proはリアカメラの周囲に金属板を入れることで放熱性能を高めています。

AQUOS R8 pro 放熱用の金属プレート

原神を1時間ほどプレイした状態で端末の発熱がどうなってるのかAQUOS R8 pro、AQUOS R7で比較してみました。

まずはAntutuの温度モニターから。

AQUOS R7のCPU温度は67°、バッテリー温度は45°なのに対してAQUOS R8 proのCPU温度は59.6°、バッテリー温度は45°となっています。

CPUの温度が8°近くR8 proの方が低くなっておりいかにSnpdragon 8 Gen 2の電力効率が良いかが伺うことができます。ちなみに、AQUOS R7は熱によりディスプレイの輝度が強制的に暗くなっています。

AQUOS R8 pro・R7 発熱によるディスプレイの明るさ
AQUOS R8 pro vs AQUOS R7

端末の発熱を計測器を使って比較しました。まずはYouTubeを1時間視聴した時の背面側の発熱です。

AQUOS R8 pro YouTube視聴時の発熱(背面パネル)
AQUOS R8 pro
AQUOS R7YouTube視聴時の発熱(背面パネル)
AQUOS R7

AQUOS R8 proはMAXで35.3°、R7が41°と6°も端末の発熱を抑えることができています。R8 proは筐体全体的に上手く熱を逃すことができてる感じですね。

次に原神を(最高画質・60)で30分プレイ時の端末の発熱です。

AQUOS R8 pro 原神プレイ時の発熱(背面パネル)
AQUOS R8 pro
AQUOS R7 原神プレイ時の発熱(背面パネル)
AQUOS R7

AQUOS R7はMAXで48.8°、R8 proが44.2°と4°ほど熱を抑えられていて、ゲームプレイ時の負荷のかかり方もSnapdragon 8 Gen 2になったことで緩和されたようです。

ただ、AQUOS R8 proは端末全体が熱くなる傾向があるので手で持ってると意外と熱いなと感じることはあります。夏場の暑い時期にゲームの連続プレイは少し厳しいかもしれないですね。

バッテリー持ち

AQUOS R8 proのバッテリー容量はR7と同じ5,000mAhと同じとなっており電力効率が向上したSnapdragon 8 Gen 2を搭載し電池持ちは全体的に向上しています。

バッテリー容量
モデル AQUOS R8 pro AQUOS R7
容量 5,000 mAh 5,000 mAh
YouTube 60分 75 → 68% 7%消費 77 → 63% 14%消費
PUBG 30分 75 → 69% 6%消費 69 → 59% 10%消費
原神 30分(中) 78 → 71% 7%消費 80 → 70% 10%消費
原神 30分(最高) 82 → 71% 11%消費 64 → 51% 13%消費
8時間待機 70 → 67% 3%消費 72 → 61% 3%消費
充電 USB-C PD3(PPS対応)25W

全体的に電池持ちが向上してるのがわかります。とくにYouTube視聴時のバッテリーライフは倍も伸びています。逆にゲームプレイ時は違いがなくむしろR7の方が持つこともあります。

今後のアップデートで改善を期待したいところ。

いずれにしても、発熱も抑えられてバッテリー持ちも向上してるのでこれだけでも大きな進化と言って良いのかもしれません。

SoC・電池持ちの評価
  • 高性能なSnapdragon 8 Gen 2で快適に
  • ストレージ速度も向上しアプリ起動が速い
  • 最高画質でゲームを長く楽しめる
  • 発熱も抑えられて電池持ちが向上した
  • ゲームプレイ時の電池持ちは変わらず
  • 端末全体が熱くなりやすいような
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カメラのスペック

AQUOS R8 proのリアカメラはR7と同じく1.0型の4,720万画素のセンサーにLEICA社監修のズミクロンレンズを搭載し一つの広角カメラを使って超広角から望遠6倍画角までカバーするスタイルですね。

カメラのスペックとしては全く同じでポートレート用の深度カメラもありますが、AQUOS R8 proはLEDフラッシュの隣に14chスペクトルセンサーを搭載し色再現性がR7よりも向上したのが特徴です。

カメラアプリも使い勝手はほぼ同じですがオートフォーカスの小さい青枠がデジタルズーム2倍時でも表示されるようになって、どこにピントが合ってるのか分かりやすく改善されています。

高性能なSoCのおかげでHDR処理も瞬時に完了するので撮影時のレスポンスも向上し直感的に撮影が可能で、マニュアル写真モードで凝った写真撮影もできるようになっています。

AQUOS R8 pro マニュアル写真モード

AQUOS R8 proのマニュアル写真はシャッター速度やISOだけでなく彩度やコントラストの調整もできるので細かく色味が調整できるだけでなく白黒写真に仕上げることができるのがいいところですね。(R7も同じです。)

AQUOS R8 pro 白黒設定で撮影

白黒写真にできるスマホって少ない(純正カメラアプリで)ので意外と重宝する機能かもしれません。

また、4,720万画素の高画素モードでの撮影も可能となっていて、動画撮影は最大8Kまで対応、標準設定は4K 60fpsまでで電子手ぶれ補正もしっかり効くので撮影はしやすいです。

カメラの画質

では、AQUOS R8 proでどんな写真を撮影できるのかR7と交えながらレビューしていきます。

AQUOS R8 pro 広角1倍で室外機を撮影
広角 × 1

さすがLEICAのズミクロンレンズ + 1.0型の大型センサーらしく雰囲気ある写真撮影が可能です。サクッと撮影しただけでもそれなりに絵になる写真に仕上がります。

AQUOS R8 pro 広角1倍で赤色の葉っぱを撮影
広角 × 1

デジタルズーム2倍での撮影を組み合わせることでより被写体を際立たせて表現することもできます。

AQUOS R8 pro 広角2倍で逆光の葉っぱを撮影
広角 × 2

色のりも良いのでシャッターボタンを押すだけで簡単に色鮮やかで美しい写真に仕上がります。

AQUOS R8 pro 広角1倍でオレンジの花を撮影

センサーサイズが1.0型とスマホとしては大型級 + 独特な雰囲気を持つSUMMICRONレンズにより撮影が楽しくなるようなカメラとなっています。

ただし、AQUOS R8 proのカメラは基本スペックは従来型のAQUOS R7と変わりありません。

色味、明るさが少し変わりました。

新しく搭載した14chスペクトルセンサーでより自然な色表現ができるようになったのでしょうか。

AQUOS R8 proの方が落ち着いた色味になったかもしれませんね。ビビッド色が強かったR7よりも淡い感じの色と明るさに仕上がる傾向があります。

もしかしたら、R7のパンチの効いた発色の方が好きという方は多いかもです。また、快晴時の青空の色味も自然に再現できるようになったでしょうか。

AQUOS R7は明るくなりすぎる傾向がありましたが、AQUOS R8 proは少し落ち着きのある自然な色合いになったような気がします。

どちらも望遠カメラを搭載していませんが最大6倍までデジタルズームして撮影が可能です。

解像感は同じで拡大した看板の文字は潰れてしまっています。これはAQUOS R7も同じでAQUOS R8 proで改善されるかなと期待してましたが望遠画角の画質がボケるのは残念です。

ちなみに、デジタルズーム3倍までなら常用できるレベルかなと感じます。被写体にもよりますが街中など人工物が多いところなら解像感が低くても気にならないです。

AQUOS R8 pro 広角3倍で自転車の標識を撮影
広角 × 3
AQUOS R8 pro 広角3倍でホコ天の標識を撮影
広角 × 3
AQUOS R8 pro 広角3倍で裏路地を撮影
広角 × 3

色味の再現性がいいので「雰囲気ある写真よね」って感じで誤魔化すことができているのではないでしょうか。ただし、最大ズームとなる6倍になると厳しいです。

AQUOS R8 pro 広角6倍でストリートを撮影
広角 × 6

人の顔は完全に潰れてしまっています。プライバシーの観点から安全性は高いですしが、AQUOS R8 pro、R7ともに望遠画角の画質はとても残念なものとなっています。

どちらも1.0型大型センサーを搭載してるので被写体に寄った時は背景をいい感じにぼかして撮影が可能です。(ポートレートモードは使わずに)

色味、コントラストがかなり変わりましたね。AQUOS R7は色濃くコントラスト高めなのに対して、AQUOS R8 proはコントラスト低めの写真となっています。

引き締まった雰囲気があるのはAQUOS R7です。特徴的な画質を求めるならAQUOS R8 proよりもいいかもしれません。

AQUOS R8 pro 広角2倍で夕焼けを撮影
広角 × 2

AQUOS R8 pro、R7ともに雰囲気ある夕焼けに仕上げてくれてます。下手に暗いところも明るく持ち上げることなく雰囲気重視で再現してくれます。

夜の街を撮影しました。

パッと見の明るさ、解像感はほぼ同じとなっていて、若干色味が異なる程度でしょうか。

デジタルズーム2倍での撮影です。AQUOS R8 proは少しピント外したかもしれません。

ソフトウェアの処理が変わったのかデジタルズーム時ののっぺりとした塗り絵のような画質が少し改善されていますがノイズが増えたように見えます。

解像感はわずかにAQUOS R8 proの方が上でしょうか。いずれにしてもデジタルズーム6倍など最大ズームの画質は厳しいのでやっぱり望遠カメラは必要だと感じます。19〜21万円のスマホですしね。

超広角〜広角画角の画質と雰囲気はとてもいいだけに勿体無い。

AQUOS R8 pro 広角0.7倍で夜の街を撮影
広角 × 0.7

薄暗いところも大型センサーのおかげでしっかり撮影できます。

AQUOS R8 pro 広角2倍で夜の自販機を撮影
広角 × 2

AQUOS R8 proはHDRの処理が強くなったでしょうか。R7よりも電飾看板の白トビを抑えながら撮影できています。

ただ、暗部のノイズが増えてるので少し無理してる感はありますね。とはいえ、さすがLEICA監修カメラ、雰囲気ある写真撮影が可能となっています。

AQUOS R8 pro 広角1倍で消火栓を撮影
AQUOS R8 pro 広角1倍で看板を撮影
広角 × 2
AQUOS R8 pro 広角2倍で花を撮影
広角 × 2
AQUOS R8 pro 広角3倍でタクシーを撮影
広角 × 3
AQUOS R8 pro 広角3倍でステンドグラスを撮影
広角 × 3

大画面で見ると少し違和感はありますがデジタルズーム3倍までなら実用で使える画質にはなってるのかなと感じます。

AQUOS R8 proは14chスペクトルセンサーを搭載しています。

このような電球色のライトの表現が上手くなっています。

14chスペクトルセンサーの効果でしょうかね。とはいっても、AQUOS R7も落ち着いた感じでいいんですけどね。

また、人肌の色もAQUOS R8 proになって変わりました。

照明などシチュエーションによっても異なりますが変に顔色が白くなったり色がおかしくなることは減ったように感じます。

少し色が濃い感じかもですね。同じカメラスペックですが写真の仕上がりはかなり変わったような印象を受けます。

本当に暗いところでの撮影です。ナイトモードはOFFの状態です。

ナイトモードをONにするとどちらも明るく撮影が可能です。

色の仕上がりとしてはAQUOS R8 proの方が自然でしょうか。食レポに関してもR7は色が濃くてコントラスト高めの写真に仕上がる傾向があったのが自然な色味になりました。

2倍ズームも同様にAQUOS R8 proの方が仕上がりとしては自然です。

AQUOS R7の食レポは色味がかなり特徴的というか独特だったので違和感あることが多かったですが、AQUOS R8 proは自然な色になったので使いやすくなったように感じます。

スペクトルセンサー…どう?

専用ケースでフィルターが使える

AQUOS R8 proは専用ケースを使うことでフィルターを装着してソフトウェアで処理できないような表現も可能となっています。

AQUOS R8 pro PLフィルター装着

例えば、光の反射を抑えることができるPLフィルターを装着して撮影すると通常はガラスに光が反射しまうシーンも抑えて撮影が可能となります。

水族館で魚を撮ろうとしたらアクリルに光が反射してキレイに撮影できないことがありますが、PLフィルターを使うことで光を除去して被写体だけをキレイに写し出すことができます。

雰囲気としてはPLフィルターのない方が出てますが、フィルターを駆使すると水の中にあるビー玉もしっかり映し出すことができるので、使い方次第では美しい写真を作り出すことができます。

カメラの画質を評価
  • LEICA監修カメラで雰囲気ある写真に
  • スペクトルセンサーで色味が自然になった
  • HDRの処理速度が40%向上している
  • フィルター装着で撮影の幅が広がる
  • 8Kの高精細な動画撮影が可能
  • 光学式手ぶれ補正非搭載で手ブレしやすい
  • 望遠カメラがないので望遠画角の画質はイマイチ
  • 暗所撮影はHDRは効くがノイズが多め

通信性能

Xperia 1 Vの通信性能は1 IVと同じでWi-Fi 6Eに対応し、Bluetoothは最新のバージョン5.3に対応しLE audioはどちらも使えます。

通信性能
モデル AQUOS R8 pro AQUOS R7
Wi-Fi Wi-Fi 6E(802.11a/b/g/n/ac/ax)
モバイル通信 5G(Sub-6、mmWV)・4G LTE
mmWVはドコモのみ
5G(Sub-6、mmWV)・4G LTE
Bluetooth Bluetooth 5.3 Bluetooth 5.2
NFC NFC A/B、Felica

モバイル通信の対応周波数は以下の通りです。

5G対応周波数
キャリア ドコモ au SB
n28:700MHz
n3:1.7GHz
n1:2.0GHz
n77:3.4GHz
n78:3.4GHz
n78:3.5GHz
n77:3.7GHz
n78:3.7GHz
n79:4.5GHz
n257:28GHz
4G対応周波数
キャリア ドコモ au SB
B28:700MHz
B18:800MHz
B26:800MHz
B19:800MHz
B8:900MHz
B11:1.5GHz
B21:1.5GHz
B3:1.7GHz
B1:2.0GHz
B42:3.5GHz

(赤文字が各キャリアに対応してる周波数。)

AQUOS R8 proはミリ波に対応していますが、ドコモ版のみ対応です。ソフトバンク版はn257に対応していないので大型商業施設でミリ波を存分に浴びて通信したいならドコモ版を選びましょう。

通信性能の評価
  • Wi-Fi 6Eの高速通信に対応
  • Bluetooth 5.3に対応
  • LE audioに対応
  • おサイフケータイ(Felica)に対応
  • 5G ミリ波はドコモ版のみ

端末価格

AQUOS R8 proはドコモ、ソフトバンクで買うことができますが、価格は以下の通りです。

端末価格比較
モデル AQUOS R8 pro AQUOS R7
公式ストア
ドコモ 209,000円 198,000円
au
ソフトバンク 191,520円 189,360円
中古 12〜14万円

ドコモよりもソフトバンクの方が安くAQUOS R8 proを買うことができますが、5G ミリ波には対応していないので注意です。

AQUOS R7は中古で13万円前後で買えるので、この価格差なら1世代前のAQUOS R7を選んでもいいかも。もちろん、SoCの性能差はありますがゲームしないならわりとアリです。

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AQUOS R8 pro レビュー:評価・まとめ

AQUOS R8 pro
AQUOS R8 pro

AQUOS R8 proは6.6インチの有機ELディスプレイにSnapdragon 8 Gen 2を搭載したAQUOS R7よりも基本スペックが強化されてゲーム性能が向上し発熱も抑えられるようになったハイエンドモデルです。

カメラが14chスペクトルセンサーを搭載したことで色味がより自然に表現できるようになりましたが、正直なところAQUOS R7から劇的な進化は少ないモデルとなっています。

もちろん、バッテリーライフなど良くなっていますし完成度が高くなったのは間違いないですが、AQUOS R7をすでに使ってる場合は乗り換えるメリットは少ないです。

AQUOS R8 proがおすすめな人は

では、どんな人がAQUOS R8 proがおすすめなのかまとめます。

AQUOS R8 pro おすすめな人は
  • 大画面なハイエンドスマホが欲しい
  • 雰囲気ある写真撮影をしたい
  • LEICA監修カメラを味わいたい
  • ゲームを快適にプレイしたい
  • 電池持ちの良いハイエンドスマホが欲しい
  • AQUOS R6、R5Gからの乗り換え

6.6インチの大画面でとにかく快適にコンテンツを楽しみたいならAQUOS R8 proはおすすめです。

性能も高くて発熱もR7よりも抑えられていて電池持ちも向上していますしスマホとしての完成度が高くなっています。

また、LEICA監修のカメラで雰囲気ある写真撮影ができますし色味もより自然になって使いやすくなったと感じます。

2世代前のAQUOS R6AQUOS R5Gなど少し前のモデルからの乗り換え先としてAQUOS R8 proは良き選択肢になってくれるのではないでしょうか。

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AQUOS R7がおすすめな人は

AQUOS R7はまだキャリアで販売が継続されていますが、値下げが渋いので中古で買うならアリです。13〜14万円ほどで手に入れることができます。

AQUOS R7 おすすめな人は
  • 少しでも費用を抑えたい
  • 大画面なハイエンドスマホが欲しい
  • 雰囲気ある写真撮影をしたい
  • LEICA監修カメラを味わいたい
  • シルバーのカラーが欲しい

正直、カメラの画質はほぼ変わらないのでLEICA監修カメラを体感してみたいなら1世代前のAQUOS R7にしても問題ありません。

写真の色味が少し濃いくらいでほぼ同じです。

食レポがかなり違和感ある色味になるので食レポの写真の色を重視するならAQUOS R8 proの方がいいですが、他はR7でも問題ないですし何より中古で13万円前後なのは強いですよね。

Snapdragon 8 Gen 1もまだまだ高性能なSoCですし快適に使うことができますよ。

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