Apple 20W USB-C電源アダプタ レビュー

2020年のiPhone 12を皮切りに電源アダプタは環境問題を理由に同梱しなくなり現行のiPhone 15・14・13も電源アダプタは付属しない仕様となりました。

手元に充電アダプタがないなら買う必要がありますが旧モデルに付属していた5Wの充電アダプタは急速充電できず新しくApple 20W USB-C電源アダプタにアップデートがおすすめです。

ここで一つ疑問が出てきます。

充電アダプタは他社からも数多く発売しておりコンパクトで使いやすいモデルがあるので、わざわざ純正の電源アダプタを選ぶ価値はあるのか?ってなりますよね。

Apple 20W USB-C電源アダプタ

Apple 20W USB-Cは純正アダプタなのでiPhoneやiPadとの相性が良いので充電できてなかったというトラブルも皆無なので安心度は桁違いに高いんですよね。

また、しっかりOS側と連携して安定した充電ができるためiPhoneの充電速度が他社製の30Wアダプタと同等速度で充電できることもあるので20Wですが意外と充電速度が速いこともあるのです。

持ち運びしないなら実はiPhoneにとっては最も最適な充電器といっていいのです。

ここでは、Apple 20W USB-C電源アダプタのデザイン・サイズ・充電速度をレビューしているのでiPhoneの電源アダプタをどうしようか迷っている方は参考にしてみてください。

Apple 20W USB-C電源アダプタのメリット
  • iPhone 15/14/13を30分で50%充電できる
  • iPhone 15/14/13なら他社30Wアダプタと同等速度
  • MagSafe充電器で最大15Wで充電できる
  • Apple純正なので安心して使える
Apple 20W USB-C電源アダプタのデメリット
  • 本体サイズが大きい
  • プラグが直付けタイプ

Apple 20W USB-C電源アダプタの特徴

Apple 20W USB-C電源アダプタの特徴
  • 最大20W出力の電源アダプタ
  • USB-Cを1ポート搭載している
  • iPhone 15/14/13を30分で55%充電できる(実測)
  • MagSafe充電器を15Wで充電できる
  • 本体サイズ:57 ×42 × 23mm(実測)
  • 本体重量:61g(実測)
  • 端末価格:2,780円

Apple 20W USB-C電源アダプタはUSB-Cポートを1つだけ搭載しているスタンダードな電源アダプタです。

USB-C to Lightningケーブルで全てのiPhoneを充電できるだけでなく、USB-C to Cケーブルを使うことでiPad Pro 11インチ・12.9インチiPad Air 5iPad mini 6も充電が可能です。

AnkerのPowerPort III Nano 20WNano Ⅱ 30W比べると本体が大きく重いので純正アダプタを選ぶ理由はないようにも見えますが実はそうでもありません。

Apple 20W USB-C電源アダプタ

他社製の20WのアダプタよりもApple 20W USB-C電源アダプタは充電速度が速く、30Wのアダプタに迫るスピードでiPhoneの充電が可能です。

Apple 20W USB-C電源アダプタは数値以上に充電速度が速く、純正ならではの安定感のある充電できますしマグネットワイヤレス充電のMagSafe充電器を最大15Wで充電可能です。

Apple 20W USB-C電源アダプタ + MagSafe充電器

持ち運びすることがなく定位置で使うのならApple 20W USB-C電源アダプタは安心して使えるApple純正のアダプタです。

Apple 20W USB-C電源アダプタ レビュー

本体サイズは大きめ

iPhoneに充電器が同梱されなくなったおかげでパッケージの厚みがとても薄くなったというメリットはあります。

iPhone 12の同梱品
iPhone 12の同梱品一式

コレクションをしている方にとっては場所が取らなくなっていいのですが、普通の方は電源アダプタがないと使うことができないので困ったことになります。

今まではiPhone 11 Proが18WのUSB-C対応の電源アダプタが、iPhone 11とiPhone SE(第2世代)には5WのUSB-A対応の電源アダプタが付属していました。

Appleの5Wと18Wの電源アダプタ
5Wと18Wの電源アダプタ

AndroidスマホからiPhone 13に乗り換えたりiPhoneからの乗り換えだけど急速充電したいならApple 20W USB-C電源アダプタが必要となります。

Apple 20W USB-C電源アダプタは18Wタイプの電源アダプタと同じ大きさで20Wに出力が向上したブラッシュアップモデルとなっています。

大きさは最近の電源アダプタとしては少し大きいサイズ(57 ×42 × 23mm)、重量は実測で61gとなっています。

Apple 20W USB-C電源アダプタのサイズ感
Apple 20W USB-C電源アダプタ

プラグ直付タイプで折り畳むことができません。

Apple 20W USB-C電源アダプタのプラグ
プラグは直付タイプを採用している

少し前までiPadに同梱していた12Wの電源アダプタは折り畳みタイプだったのでサイズが大きくてもよかったですがプラグ直付は少し残念な仕様です。

Apple 20W USB-C電源アダプタは横に長い電源アダプタです。

Apple 20W USB-C電源アダプタの本体形状
横に長い電源アダプタ

横向きの電源タップで使えますが隣接する電源アダプタはスリムタイプのものでないと厳しいですが、MacBook Airに付属しているApple 30W USB-C電源アダプタなら隣り合わせで使えます。

Apple 20W USB-C電源アダプタを並べると筐体が干渉します。

電源タップとApple 20W USB-C電源アダプタ
電源タップだと二つ並べて使えない

二つ並べて充電することはなさそうですが、iPhone 15iPad Air 5を純正の電源アダプタで充電するシチュエーションは想定できます。

もし、複数端末で充電するならUSB-Cポートを2つある充電アダプタを選んだ方がいいでしょう。例えば、Anker 521 Chargerなどおすすめです。

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20W出力で急速充電できる

Apple 20W USB-C電源アダプタは最大20W出力で端末を充電できる電源アダプタで、iPhoneなどのスマートフォン、iPadなどタブレット端末の電源として使うことができます。

Apple 20W USB-C電源アダプタでiPhone12を充電する
iPhone 12を充電する
Apple 20W USB-C電源アダプタ 出力
  • 5V × 3A = 15W
  • 9V× 2.22A = 20W

実際にどれくらいの出力で充電できているのか、バッテリー残量50%ほどの状態のiPhone 12 ProiPhone SE(第2世代)を使って計測してみました。

iPhone 12 Proは約14W、iPhone SE(第2世代)は約12Wで充電しており端末の電池残量によって出力値が変化するので正確な数値ではないですが十分な出力で充電できているようです。

実際の充電時間は

実際にApple 20W USB-C電源アダプタAnker PowerPort Ⅲ Nano 20WでiPhone 12の充電速度を比較してみました。

充電アダプタの充電速度
iPhone 12 Apple 20W Anker PowerPort Ⅲ Nano 20W
30分 36%(36%増) 36%(36%増)
60分 76%(30%増) 75%(39%増)
90分 92%(12%増) 92%(17%増)
110分 100%(8%増)
120分 100%(8%増)

同じ出力の充電アダプタなのでほぼ同じ充電速度ですがApple純正アダプタのほうが充電が安定しているのか少しだけ速く充電できています。

ちなみに、iPhone 13iPhone 14は充電速度が速くなっています。

充電アダプタの充電速度
iPhone 13 Apple 20W Anker Nano Ⅱ 30W PowerPort Ⅲ Nano 20W
30分 55%(55%増) 58%(58%増) 52%(52%増)
60分 84%(29%増) 86%(28%増) 85%(33%増)
90分 100%(16%増) 100%(14%増) 97%(12%増)
110分 100%(3%)

Ankerの20Wの充電アダプタよりもApple 20W USB-C充電アダプタの方がわずかにトータルの充電速度が速く、Anker Nano Ⅱ 30Wと比較しても同じくらいの充電速度となっています。

iPad mini 6でも充電速度を比較してみました。

充電アダプタの充電速度
iPad mini 6 Apple 20W Anker Nano Ⅱ 30W PowerPort Ⅲ Nano 20W
30分 24%(24%増) 39%(39%増) 36%(36%増)
60分 60%(36%増) 65%(26%増) 65%(29%増)
90分 84%(24%増) 87%(22%増) 82%(17%増)
120分 100%(16%増) 100%(13%) 95%(13%)

0%〜50%の充電は30W出力のAnker Nano Ⅱ 30Wの方が速く充電できますがトータルの充電速度は大きな差はなかったです。

つまり、20W出力ですがApple純正の電源アダプタは安定した充電が可能ということです。充電アダプタの形状はイマイチではありますが品質は純正ならでは、安心に使うことができるでしょう。

MagSafe充電器を15W急速充電できる

他社の20W電源アダプタならもっと小さく持ち運びしやすいのに、Apple 20W USB-C電源アダプタを選ぶ最大の理由はここにあります。

Appleから新しく発売されたMagSafe充電器はApple 20W USB-C電源アダプタを使うことで最大15W出力でiPhone 14・14 Proを充電できます。

MagSafe充電器とApple 20W USB-C電源アダプタ
MagSafe充電器とApple 20W USB-C電源アダプタ

MagSafe充電器は磁力の力によってiPhone 12の背面パネルにピタッとくっ付けることができるワイヤレス充電器です。

Magsafe充電器でiPhone 12を充電する
Magsafe充電器でiPhone 12を充電する

MagSafe充電器は他社の電源アダプタを使うと最大15W出力で充電ができない仕様になっており実際に充電時間をApple 20W USB-C電源アダプタとAnker PowerPort Ⅲ Nano 20Wで比較してみました。

違う充電アダプタ 充電速度比較
モデル MagSafe(純正20W) MagSafe(他社20W)
30分 30%(30%増) 27%(27%増)
60分 53%(23%増) 46%(19%増)
90分 73%(20%増) 67%(21%増)
120分 94%(21%増) 81%(14%増)
150分 100% 97%(18%増)

純正のApple 20W USB-C電源アダプタの方がiPhone 12の充電速度が速くなっていて他社製の20W充電器は1時間で46%ですが純正なら53%と7%となっています。

つまり、最大出力はさほど違いはなさそうですが純正の電源アダプタを使った方が安定した出力を得ることができると見ていいでしょう、

Lightningケーブルによる充電よりもMagSafe充電がメインなら他社製ではなく出力が安定しているApple 20W USB-C電源アダプタを使うのがおすすめです。

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Apple 20W USB-C電源アダプタ レビュー:まとめ

Apple 20W USB-C電源アダプタ
Apple 20W USB-C電源アダプタ
Apple 20W USB-C電源アダプタのメリット
  • iPhone 14/13を30分で50%充電できる
  • iPhone 14/13なら他社30Wアダプタと同等速度
  • MagSafe充電器で最大15Wで充電できる
  • Apple純正なので安心して使える
Apple 20W USB-C電源アダプタのデメリット
  • 本体サイズが大きい
  • プラグが直付けタイプ

Apple 20W USB-C電源アダプタは最大20W出力で端末を充電できるApple純正の電源アダプタでiPhone 13で充電速度が速くなって他社30Wの充電アダプタと同等の速度で充電ができます。

Lightningケーブルを使って充電するのであれば他社製の20W電源アダプタとほぼ同じ充電速度ですが、MagSafe充電器だと充電速度が向上するというメリットがあります。

Apple 20W USB-C電源アダプタは本体サイズはそんなに小さくはないですが、プラグ直付タイプとなってしまうのが残念なところ。基本的に持ち運びしないところで使う電源アダプタです。

また、MagSafe充電器でiPhone 15・15 Proを充電するならApple 20W USB-C電源アダプタで安定した高速充電ができる環境を手に入れるのがおすすめです。

外で使うことが多いなら他社製のプラグ折り畳み式の電源アダプタを持っていた方がいいと思います。

AnkerのPowerPort III miniPowerPort Atom III SlimNano Ⅱ 30Wは30W出力の電源アダプタなので、スマホやタブレットだけでなくMacBook AirなどモバイルノートPCの充電できます。

充電ケーブルはAnker PowerLine III Flowがおすすめ →

30W出力の電源アダプタはこちら →

https://sin-space.jp/digiforce-20w-usbpd-review
https://sin-space.jp/aukey-pa-y19